JP2694800B2 - 磁気媒体検査装置の自己診断方法とその装置 - Google Patents

磁気媒体検査装置の自己診断方法とその装置

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JP2694800B2
JP2694800B2 JP22484993A JP22484993A JP2694800B2 JP 2694800 B2 JP2694800 B2 JP 2694800B2 JP 22484993 A JP22484993 A JP 22484993A JP 22484993 A JP22484993 A JP 22484993A JP 2694800 B2 JP2694800 B2 JP 2694800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気媒体検査装置の自己
診断方法とその装置に関し、特にディスク状の磁気記録
媒体上の磁気的な欠陥を検査するために使用される磁気
媒体検査装置の内で、この磁気媒体検査装置自身が正常
に動作を行うか否かを調べる機能を備える磁気媒体検査
装置の自己診断方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピィディスクや固定ディスクなど
の磁気ディスク(以後磁気記録媒体と称する)の記録部
分の欠陥の有無を検査する磁気媒体検査装置では、従
来、その磁気媒体検査装置自身が正常に動作するか否
か、すなわち、検査対象である磁気記録媒体の欠陥を正
しく検出できるか否かという自己診断を行う場合に、従
来は、以下に説明する第1の方法に基づいて行うか、あ
るいは、第2の方法に基づいて行うかの何れか一方の方
法に基づいて自己診断を行っている。
【0003】第1の方法においては、欠陥の種類、欠陥
の位置、欠陥の範囲などが既知である基準となる自己診
断用の磁気記録媒体を基準磁気記録媒体として予め作成
しておき、この基準磁気記録媒体を検査対象として、磁
気媒体検査装置を動作させ、対象とする磁気記録媒体の
予め知られている位置上で、予め知られている種類の欠
陥を見い出すことができるか否かを調べる。もし、この
ようにして調べた結果、基準磁気記録媒体に予め設けら
れている磁気的な欠陥の種類とその欠陥の位置とが一致
すれば、この磁気媒体検査装置は正常に動作するものと
判断する。
【0004】第2の方法においては、磁気媒体検査装置
の一部に、磁気媒体検査装置が備えている検出部から検
査対象である予め知られた位置で知られた種類の欠陥を
持っている磁気記録媒体から検出され出力される信号と
同様な信号を出力する疑似信号生成部を備えておき、磁
気媒体検査装置を自己診断を行うときには、この疑似信
号生成部を動作させる。
【0005】このとき、磁気媒体検査装置の備えている
検出器の出力を使用する代りに、上述の疑似信号を受け
取り、この疑似信号により、すでに知られている位置
に、すでに知られている種類の磁気的な欠陥を検出する
ことができるか否かを、調べる。
【0006】もし、上述の疑似信号中に予め与えられて
いる疑似的な欠陥位置に、疑似的に与えらている種類の
欠陥を磁気媒体検査装置が検出すれば、この磁気媒体検
査装置は正常に動作すると判断している。
【0007】特公平1−145553号公報に記載され
ているパターン検査装置においては、検査対象がプリン
ト基板上のパターンではあるが、上述の第2の方法と同
様に、検査対象であるプリント基板の既知の位置に既知
の欠陥があるときに、パターン検査装置の備えている検
出器が検知し出力すると同じ疑似信号を生成する疑似信
号生成部を設けておき、このパターン検査装置が正常に
動作するか否かを調べるとき、この疑似信号生成部を動
作させて、上述のパターン検査装置の検出器からの出力
の代りに、疑似信号生成部の出力を用い、疑似信号中で
生成するプリント基板上の欠陥に等価な信号部分をパタ
ーンの異常として検出できるか否かで、このパターン検
査装置の動作が正常か否かを診断している。
【0008】図13は上述した第1の方法を適用した従
来の磁気媒体検査装置の一列を示すブロック図である。
【0009】図13において、磁気媒体検査装置は、デ
ィスク状の検査対象である磁気記録媒体や自己診断のと
きに基準磁気記録媒体13を保持する保持テーブル2A
と、保持テーブル2Aを一定の方向に回転させるスピン
ドルモータ2と、スピンドルモータ2に機械的に接続
し、スピンドルモータ2の回転部の回転角度(保持テー
ブル2Aの回転角度と等しい)を検出するための後述す
るA相信号fとZ相信号gとを出力するエンコーダ3
と、前述のA相信号fとZ相信号gとを受信し、スビン
ドルモータ2の回転角度を検出し角度情報eとして出力
する角度検出部10とを備えている。
【0010】この磁気媒体検査装置は、加へられるヘッ
ド位置指定信号dに従って後述するヘッド移動モータ4
を駆動しヘッド1を直線状に移動させ位置指定信号dに
従った位置に置きそのヘッド1の位置をヘッド位置情報
tとして出力するるヘッド位置制御部9と、ヘッド位置
制御部9の出力により駆動され後述するヘッド1を基準
磁気記録媒体13の回転中心から半径方向に沿った方向
で変位するように後述するヘッド移動部5を変位させる
ヘッド移動モータ4と、ヘッド移動モータ4により一軸
回りに雄ねじ部分を回転する部分とこの雄ねじに噛み合
う雌ねじ部が前述の雄ねじ部の回転に伴い基準磁気記録
媒体13の回転中心からその半径方向に沿って変位する
雌ねじ部とから成るヘッド移動部5とを備えている。
【0011】さらに、図13に示されている磁気媒体検
査装置は、前述のヘッド移動部5に一部が固定され、基
準磁気記録媒体13の回転中心から一定の半径方向に沿
った直線上をヘッド移動モータ4の回転に従って移動
し、入力信号に応じた信号を基準磁気記録媒体13上に
磁気的に記憶させるか、または、基準磁気記録媒体13
上にすでに記録されてる磁気的に記憶されている情報を
検出して電気信号に変換して出力するかの何れかの動作
を行うヘッド1と、入力された書込信号cを所定のレベ
ルに増幅し、前述したヘッド1により基準磁気記録媒体
13上に磁気的な記録を行わせるか(書込)、ヘッド1
により検出(読出)された電気信号を所定のレベルに増
幅して読出信号として出力するリード/ライト増幅器
(R/W AMP)6と、入力される書込制御信号bに
従った書込信号cを前述のリード/ライト増幅器6に出
力する信号書込制御部8と、リード/ライト増幅器6の
出力である読出信号pを後述する出力切替器19を介し
て受信し、与えられた判定情報中の後述する欠陥判定レ
ベルと入力された読出信号pのレベルとを比較し、入力
された読出信号中に欠陥部分があればこれを欠陥情報a
として出力する欠陥検出部7Bと、切替信号swに従っ
て、読出信号pを欠陥検出部7Bまたは外部の何れか一
方に出力する出力切替器19と、この磁気媒体検査装置
の動作に必要な命令やデータを入力するためのキーボー
ド16と、キーボード16からの出力により起動し自己
診断動作のためまたは本来の磁気記録媒体の検査のため
の制御を行うコンピュータ部11Bと、コンピュータ部
11Bから出力される表示情報を表示する表示部18と
をも備えている。
【0012】上述したコンピュータ部11Bは、予め与
えられた自己診断および本来の磁気記録媒体の検査のた
めのプログラムを記憶しているプログラム記憶部15B
と、検査すべき磁気記録媒体についての識別符号とその
磁気記録媒体に信号を書き込むときにヘッド1に流すべ
き最大電流値と、磁気記録媒体の検査時のヘッド1の書
込開始位置(磁気記録媒体の半径方向位置)、ヘッド1
の変位時の刻み量、ヘッドの最終書込位置、ヘッド1の
磁気記録媒体に対する書込開始角度、書込終了角度など
を互いに関連づけて記憶している媒体情報記憶部17B
とを備えている。
【0013】このような磁気媒体検査装置を使用して通
常の磁気記録媒体の検査を行うときには、検査対象とす
るディスク状の磁気記録媒体を広幅面と垂直な回転中心
まわりに回転させ、この磁気記録媒体の磁気記録面の半
径を一定として、一つの周上に所定の書込情報を磁気的
に記憶させる。
【0014】このような磁気的な記憶は、上述の磁気記
録媒体の磁気記録面に接近したヘッドに上述の書込情報
に従って変化する電流を流すことにより行われる。
【0015】このようにして磁気的に記憶させた情報
を、前述のヘッドにより図6に示すような読出信号pと
して取り出し、読出信号pの極大のレベルを示す第1の
ピークの平均レベルと、読出信号pの極小のレベルを示
す第2のピークの平均レベルと、にそれぞれ対応して定
められた第1の欠陥判定レベルw1と第2の欠陥判定レ
ベルw2(w1のレベル〉w2のレベル)とに対して少
なくとも、読出信号pの極大値が第1の欠陥判定レベル
w1未満であるか、あるいは、読出信号pの極小値が第
2の欠陥判定レベルw2を超過しているかの何れか一方
の値をとるとき、ミッシングパルス(以後MPと称す
る)欠陥が存在するとする。
【0016】このような検査を、上述したヘッドの磁気
記録媒体に対する位置(磁気記録媒体の中心から半径に
沿う方向)を変化させ、磁気記録媒体の磁気記録面全体
に亘り1実施する。
【0017】その際の読出信号pと第1の欠陥判定レベ
ルw1および第2の欠陥判定レベルw2との比較と、そ
の結果の判定は欠陥検出部7Bが行う。
【0018】次いで、この磁気記録媒体の磁気記録面の
ある半径上に、上述のような書込情報を記憶させた後
に、対象とする磁気記録媒体に対応した消去電流を上述
のヘッドに流した後に、このヘッドにより読み出しを行
い、図7に示したように読出信号pのレベルを調べる。
【0019】なお、対象とする磁気記録媒体に応じて予
め第3の欠陥判定レベルw3および第4の欠陥判定レベ
ルw4(w3のレベル〉w4のレベル)を予め定めてお
く。
【0020】欠陥検出部7Bにより、読出信号pと第3
の欠陥判定レベルおよび第4の欠陥判定レベルとを比較
し、読出信号pのレベルが第3の欠陥判定レベルw3を
超過するか、あるいは、第4の欠陥判定レベル未満であ
るかの、少くとも一方の状態となるとき、その記録部分
にはエクストラパルス(以後EPと称する)欠陥が存在
するとする。
【0021】このようなEP欠陥についての検査を、磁
気記録媒体の磁気記録面の全体に亘り、ヘッドの位置を
変えて実施する。
【0022】これらMP欠陥とEP欠陥の存在する個所
の数が予め定められた数より小であればその磁気記録媒
体は良品であると判断する。
【0023】図14は、図13に示した磁気媒体検査装
置の自己診断時の動作を説明する流れ図である。
【0024】以下、図14に従って、図13に示した磁
気媒体検査装置による自己診断時の動作を説明する。
【0025】まず、EM欠陥とEP欠陥の存在する場所
が既知である基準磁気記録媒体13を保持テーブル2A
の所定の位置に取付る(ステップ120)。
【0026】自己診断の指定と、前述の基準磁気記録媒
体13の識別符号の指定とを含む予め定められた実行命
令をキーボード16より入力し、CPU14に出力する
(ステップ121)。
【0027】CPU(中央処理装置)14は、入力され
た命令に応じてプログラム記憶部15Bより自己診断の
ためのプログラムを読み出し、かつ、媒体情報記憶部1
7Bより、該当する識別符号に関連づけられた、書込時
の最大電流の値、ヘッド1の書込開始位置(基準磁気記
録媒体13の半径方向の位置)、書込開始角度、ヘッド
1の書込終了位置、書込終了角度およびヘッド1の変位
の刻み量(増分)などを読み出し一時記憶する(ステッ
プ122)。
【0028】CPU14は、これらの一時記憶した媒体
に関する情報を基に、ヘッド位置指定信号dをヘッド位
置制御部9に出力し、ヘッド1を書込開始位置に移動さ
せるとともに図示されていない結線を介してスピンドル
モータ2を起動し回転させる(ステップ123)。
【0029】続いてCPU14から書込モード信号m1
をリード/ライト増幅器6に出力し、リード/ライト増
幅器6を書込モードに設定する(ステップ124)。
【0030】スピンドルモータ2の回転につれて、エン
コーダ3は、スピンドルモータ2が1回転するごとに1
つのパルスをZ相信号gとして出力するとともに、スピ
ンドルモータ2が1/N回転(Nは整数)するごとに1
つのパルスをA相信号fとして出力する。
【0031】角度検出部10は、このZ相信号gとA相
信号fとを基にしてスピンドルモータ2の回転角度を角
度情報eとして生成しCPU14に出力する。
【0032】CPU14は、角度情報eを監視し、スピ
ンドルモータ2の回転角度が所定の書込開始角度になる
と(ステップ125)、後述する書込信号cが最大レベ
ルのときにヘッド1に流す電流の量を指定する電流制御
信号qをリード/ライト増幅器6に出力するとともに、
書込制御信号bを高レベル(″1″)として出力し、信
号書込制御部8に加える。信号書込制御部8は、書込制
御信号bが″1″となると、所定の周期を持つパルスを
書込信号cとしてリード/ライト増幅器6に出力する。
リード/ライト増幅器6は、ヘッド1に電流制御信号q
により指定された最大電流が書込信号cのレベルが最大
のときに流れるように書込信号cのレベルに比例する電
流をヘッド1に加え、基準磁気記録媒体13に磁気的に
記憶させる(ステップ126)。
【0033】CPU14は、角度信号eが所定の書込終
了角度になるまで上記の書込制御信号bを出力し、所定
の書込終了角度になると(ステップ127)、他のヘッ
ド位置にも書込が必要か否かを調べ(ステップ12
8)、必要ならばヘッド位置を所定の刻み量だけヘッド
位置指定信号dを変化させ、ヘッド1を変位させステッ
プ125に戻る(ステップ129)。
【0034】もし、ステップ128で、他のヘッド位置
への書込が不要であれば、リード/ライト増幅器6に読
出モードm2を出力し、リード/ライト増幅器6を読出
モードに設定する(ステップ130)。
【0035】また、CPU14は、出力切替器19にそ
の出力を外部側とする切替信号swを出力して、出力切
替器19の出力を外部出力に切替える(ステップ13
1)。
【0036】CPU14はヘッド1の書込開始位置を指
定したヘッド位置指定信号dを出力し、ヘッド位置制御
部9を動作させ、ヘッド移動モータ4を駆動しヘッド1
を所定の書込開始位置に戻す(ステップ132)。
【0037】CPU14は、角度情報eを監視し(ステ
ップ133)スピンドルモータ2が所定の書込開始角度
になると(このとき基準磁気記録媒体13も所定の書込
開始角度になる)、ヘッド1により基準磁気記録媒体1
3に記憶された書込情報が読み出され、読出信号pとし
てリード/ライト増幅器6より欠陥検出部7Bを介さず
に外部へ出力される(ステップ134)。
【0038】CPU14は、他のヘッド位置に書込があ
るか否かを媒体情報記憶部17Bから読み出し一時記憶
している媒体情報と現在のヘッド1の位置を比較するこ
とにより調べ(ステップ135)、書込が他のヘッド位
置になければ終了し、あれば、ヘッド位置を所定の刻み
量だけ変位させ(ステップ136)て、ステップ133
に戻る。
【0039】このようにして出力切替器19により外部
へ出力された読出信号pを図示されていない外部の表示
部かプリンタなどに出力させ、この基準磁気記録媒体1
3が持つ既知のMP欠陥個所およびEP欠陥個所だけが
読出信号p中に存在しているか否かをこの磁気媒体検査
装置の操作者が調べ、存在していれば図13に示された
磁気媒体検査装置の動作は正常であると判断している。
【0040】この磁気媒体検査装置により磁気記録媒体
の検査を行うときには、基準磁気記録媒体13の代りに
検査対象である磁気記録媒体を保持テーブル2Aに取付
け保持し、キーボード16から対象となる磁気記録媒体
の識別符号と通常の検査を指定した実行命令を入力し、
CPU14からプログラム記憶部15Bに予め記憶され
ている通常の検査用のプログラムを起動させ、媒体情報
記憶部17Bから検査対象磁気記録媒体に対応する媒体
情報を読み出し、コンピュータ部11B内に一時記憶さ
せ、この媒体情報を初期条件としてCPU14により前
述した磁気記録媒体についてのMP欠陥とEP欠陥とを
検査させればよい。
【0041】なお、この通常の検査状態では、出力切替
器19に対してその出力を欠陥検出部7Bに出力させる
ようCPU14により制御させる。
【0042】また、媒体情報記憶部17B内には、磁気
記録媒体の識別符号と、その磁気記録媒体に対して書込
を行うときのヘッド1に流すべき最大電流と、磁気記録
媒体の書込開始ヘッド位置、書込開始角度(スピンドル
モータ2の)、書込終了ヘッド位置、書込終了角度、読
出信号p中のMP欠陥に対する欠陥判定レベル、および
EP欠陥に対する欠陥判定レベルなどを互いに関連づけ
て記憶させておき、検査時には、このような媒体情報記
憶部17Bに記憶されている媒体情報を使用すればよ
い。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁気媒
体検査装置の自己診断方法の内で、前述した第1の方法
では、検査対象とする磁気記録媒体の磁気的な性質が異
るごとに、それぞれの磁気的な性質の同じ磁気記録媒体
を用い、基準となる欠陥部をこの磁気記録媒体の記録部
分に物理的に生成させた特別な基準磁気記録媒体を磁気
的な性質が異る磁気記録媒体ごとに予め作成しておくこ
とが必要で、その作成には、多くの時間と労力を必要と
するという問題点がある。
【0044】また、上述した第2の自己診断方法に基づ
いて磁気媒体検査装置の自己診断を行なうときには、上
述した疑似信号を発生させ、磁気媒体検査装置の備えて
いる検出部の出力の代りに、前述の疑似信号を使用して
自己診断を行うので、自己診断においては、磁気媒体検
査装置中の検出部(ヘッドなど)が使用されないため、
このような疑似信号を使用して、たとえ、磁気媒体検査
装置の動作が正常であると判断される場合であっても、
この磁気媒体検査装置の検出部が正常に動作しているか
否かを診断することができないという問題点がある。
【0045】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気媒体検査装
置の自己診断方法は、ディスク状の磁気記録媒体の磁気
記録部分に所定の書込信号を記憶させ、ミッシングパル
ス欠陥とエクストラパルス欠陥の有無を検出し前記ミッ
シングパルス欠陥とエクストラパルス欠陥の有無を検査
する磁気媒体検査装置であって前記磁気媒体検査装置自
身の動作が正常か否かを自己診断する方法において、検
査対象とする磁気記録媒体について、その磁気記録媒体
の検査に必要な情報を前記磁気記憶媒体を識別する識別
符号と関連づけて媒体情報として記憶しておき、前記磁
気媒体検査装置により自己診断を行うとき、前記磁気記
録媒体の所定の半径上に前記磁気媒体検査装置が前記磁
気記録媒体の検査時に使用する記録および読出用のヘッ
ドを位置させ、前記媒体情報を基に前記磁気記録媒体を
所定の回転中心まわりに一周分回転させつつ所定の書込
信号を前記ヘッドに加えて磁気的に記録させ、前記磁気
的に記録させた部分を前記ヘッドにより読出し読出信号
として出力させ、すべての前記磁気的に記録させた部分
から正常な読出信号が読出されたとき、前記磁気記録媒
体に対して前記磁気的に書込を行った位置に前記ヘッド
を固定し、前記媒体情報を基に前記磁気記録媒体の予め
定めた周上の角度位置に予め定められたミッシングパル
スを形成させる書込信号を前記ヘッドに加えて前記磁気
記録媒体に磁気的に記憶させ、前記ヘッドにより前記ミ
ッシングパルスを形成させた前記磁気記録媒体の部分に
ついての読出を行い、前記読出した信号中で前記磁気記
録媒体に前記ミッシングパルスを書込んだ位置から前記
ミッシングパルスが生成されていれば、前記磁気媒体検
査装置のミッシングパルス欠陥に対する動作は正常であ
ると判断し、前記ヘッド位置で、前記書込信号を前記ヘ
ッドに加えて、前記磁気記録媒体の全周上に前記書込信
号に相当する磁気的記録を行った後に前記媒体情報を基
に前記磁気記録媒体の所定の周上の位置に前記エクスト
ラパルス欠陥に相当する書込を前記ヘッドにより行い、
前記エクストラパルス欠陥を書込んだ部分について前記
ヘッドにより読出を行い、前記読出を行った信号中に前
記エクストラパルス欠陥が存在しかつその位置が前記エ
クストラパルス欠陥を書込んだ位置と一致するとき前記
磁気媒体験装置の動作が正常であると判断する処理と備
えている。
【0046】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0047】図1は本発明の磁気媒体検査装置の自己診
断方法を適用し磁気媒体検査装置の一例を示すブロック
図である。
【0048】本実施例の磁気媒体検査装置は、図1に示
すように、検査対象である磁気記録媒体12を所定の位
置に保持し後述するスピンドルモータ2の回転速度と同
一の回転速度で回転する保持テーブル2Aと、保持テー
ブル2Aを回転させるスビンドルモータ2と、スビンド
ルモータ2の回転角度を検出し、A相信号fとZ相信号
gとを出力するエンコーダ3と、前述のA相信号fとZ
相信号gとを入力とし、スビンドルモータ2の回転角度
に変換した角度情報eを出力する角度検出部10とを備
えている。
【0049】また、図1に示されている磁気媒体検査装
置は、保持テーブル2A上に取付けられた磁気記録媒体
12の所定の位置に磁気的な記録を行うか、または、磁
気的に記録された情報を保持テーブル2A上に取付けら
れた磁気記録媒体12に磁気的に記録された情報を電気
信号に変換して読み出すヘッド1と、ヘッド1に一部が
固定され後述するヘッド移動モータ4の回転に従って、
ヘッド1を保持テーブル2Aに取付けられた磁気記録媒
体12の回転中心に対してその半径方向に直線的に変位
させるヘッド移動部5と、前述のヘッド移動部5を移動
させるヘッド移動モータ4と、ヘッド位置指定信号dで
指定された位置にヘッド1が位置するようにヘッド移動
モータ4を駆動制御するとともにそのヘッド1の位置を
ヘッド位置情報tとして出力するヘッド位置制御部9と
を備えている。
【0050】さらに、図1に示されている磁気媒体検査
装置は、加えられる書込モード信号m1または読出モー
ド信号m2により制御され、書込モード信号m1が加え
られているときには、別途加えられる書込信号cの信号
に比例した電流をヘッド1に流し、磁気記録媒体12に
磁気的に情報を記録させ、読出モード信号m2が加えら
れているときには、ヘッド1により磁気記録媒体12に
磁気的に記憶されている情報を読み取らせ所定のレベル
に増幅して読出信号pとして出力させるリード/ライト
増幅器(R/W AMP)6と、入力される書込制御信
号bが″1″のときには、所定の周期を持つパルス列状
の書込信号cを出力する信号書込制御部8と、リード/
ライト増幅器6から出力される読出信号pと、判定情報
sに含まれる第1の欠陥判定レベルw1と第2の欠陥判
定レベルw2あるいは第3の欠陥判定レベルw3と第4
の欠陥判定レベルw4の内の一方とを比較し、その結果
を欠陥情報aとして出力する欠陥検出部7と、前述した
ヘッド位置指定信号d、判定情報s、書込モード信号m
1、読出モードm2などを出力し各構成要素の動作を制
御するコンピュータ部11と、外部からの命令やデータ
などを入力し前述のコンピュータ部11に出力するキー
ボード16と、コンピュータ部11から出力される表示
信号に従った表示を行う表示部18とを備えている。
【0051】コンピュータ部11は、以下に説明する自
己診断および磁気記録媒体に対する通常の検査を行うた
めのプログラムを予め記憶しているプログラム記憶部1
5と、検査対象となる磁気記録媒体についての識別符号
と、この磁気記録媒体への書込時のヘッド1に流す最大
電流の値と、前述の第1の欠陥判定レベルw1の値、第
2の欠陥判定レベルw2の値、第3の欠陥判定レベルw
3の値、第4の欠陥判定レベルw4の値、ヘッド1の書
込開始位置、ヘッド1の書込終了位置、ヘッド1の変位
のための刻み量などを互いに関連づけて媒体情報として
予め記憶している媒体情報記憶部17と、前述のプログ
ラム記憶部15の記憶しているプログラムに従って、こ
の磁気媒体検査装置の動作を制御するCPU14とを備
えている。
【0052】図2は、図1に示されている信号書込制御
部8の一実施例を示す詳細ブロック図である。
【0053】信号書込制御部8は、図2において、予め
定められた周期と波形を持つクロック信号hを生成し出
力するクロック信号発生器81と、クロック信号hと前
述した書込制御信号bとを入力とし、書込信号cを出力
するNAND回路82とを備えている。
【0054】図3は図1に示した磁気媒体検査装置のク
ロック信号hと、書込制御信号b、書込信号c、ヘッド
1に流れるヘッド電流と、このヘッド電流により磁気的
に記録された情報を読み出したときの読出信号pとの関
係を示すタイミングチャートである。
【0055】クロック信号hは図3に示されているよう
な矩形波であり、書込制御信号bが″1″のレベルにな
ると、NAND回路82から出力される書込信号cは、
クロック信号hのレベルが″1″のときそのレベルが″
0″となり、クロック信号hのレベルが″0″のとき、
書込信号cのレベルは″1″となる。
【0056】ヘッド1に流れるヘッド電流は図3に示さ
れているように書込信号cの2倍の周期でほぼ矩形波状
に変化する。
【0057】また、書込制御信号bのレベルが″0″の
ときは、書込信号cのレベルは″1″となり、このよう
な状態では、それまで磁気記録媒体に磁気的に記録され
ていた情報が消去される。
【0058】図4は図1に示した磁気媒体検査装置の自
己診断時の動作の一部を示す流れ図であり、図5は図4
に続く磁気媒体検査装置の自己診断時の残りの動作を示
す流れ図である。なお、図4に示すXが図5に示すXに
接続される。
【0059】以下に図4に従って図1に示されている磁
気媒体検査装置の自己診断時の動作を説明する。
【0060】まず、対象磁気記録媒体12を保持テーブ
ル2A上の所定の位置に取付ける(ステップ30)。
【0061】次に、磁気記録媒体12に予め与えられて
いる識別符号の指定と自己診断であることの指定とを含
む予め定められた開始命令をキーボード16より入力す
る(ステップ31)。
【0062】CPU14は、この開始命令に従って自己
診断プログラムをプログラム記憶部17から読み出し、
このプログラムに従った動作を開始し、スピンドルモー
タ2を図示されていない結線を介して始動させ、リード
/ライト増幅器6に書込モード信号m1を出力し、リー
ド/ライト増幅器6を書込モードに設定すると共に媒体
情報記憶部17から該当する磁気記録媒体12に関する
媒体情報を読み出し一時内部に記憶する(ステップ3
2)。
【0063】また、CPU14は、読み出した媒体情報
中から、磁気記録媒体12に対するヘッド1の書込開始
位置に対応するヘッド位置指定信号dを出力し、ヘッド
位置制御部9に加え、ヘッド位置制御部9によりヘッド
移動モータ4を回転させ、ヘッド1を所定の位置に移動
させ、そのヘッド1の位置をヘッド位置情報tをCPU
14に出力させる(ステップ33)。
【0064】続いて、CPU14は、角度情報eを角度
検出部10より受け取り、スピンドルモータ2の回転角
度が所定の書込開始角度になったとき、磁気記録媒体1
2上に一つの半径を中心とする周の全周に亘り書込信号
cに対応する情報をヘッド1により記録(書込)させる
(ステップ34)。なお、このとき媒体情報に基づい
て、リード/ライト増幅器6がヘッド1に流す最大電流
量を制御する電流制御信号qをリード/ライト増幅器6
に加え、ヘッド1に流れる電流の値を設定する。
【0065】この書込が磁気記録媒体12の特定の周上
に行われると、CPU14は読出モード信号m2を出力
し、リード/ライト増幅器6を読出モードに設定し、ヘ
ッド1を元の書込み開始位置とし、磁気記録媒体12に
磁気的に記憶された情報をヘッド1により読出しさせ、
予め定められた率だけリード/ライト増幅器6により増
幅させ、読出信号pとして欠陥検出部7に出力させる
(ステップ35)。
【0066】CPU14は、すでに読み出してある媒体
情報中の第1の欠陥判定レベルw1と第2の欠陥判定レ
ベルw2とを欠陥検出部7に判定情報sとして出力し、
すでに図6について説明したと同様にしてMP欠陥を欠
陥検出部7で検出させる(ステップ36)。
【0067】ステップ36において、もし、MP欠陥が
検出され欠陥検出部7から出力されると、CPU14
は、媒体情報部から読み出した刻み量だけヘッド1を変
位させるヘッド位置指定信号dを出力しヘッド位置制御
部9によりヘッド1を移動させてからステッブ34に戻
る(ステップ41)。
【0068】上述したステップ36で、MP欠陥が検出
されなければ、CPU14は、そのときのヘッド1の位
置を記憶し、ヘッド1をその位置に固定する(ステップ
37)。
【0069】続いて、CPU14は、書込モード信号m
1を出力し、リード/ライト増幅器6を書込モードに設
定する(ステップ38)。
【0070】CPU14は、角度情報eが予め定められ
た書込開始角度αになるかどうかを捜し(ステップ3
9)、スピンドルモータ2が回転して、書込開始角度α
になると書込制御信号bのレベルを″1″に設定し出力
する(ステップ40)。
【0071】このとき、信号書込制御部8からは書込信
号cが出力され、ヘッド1によりこの信号の書込が磁気
記録媒体12上に行われる。
【0072】次に、CPU14は、角度情報eが予め定
められたMPの書込開始角度βになるか否かを監視し
(ステップ42)、スピンドルモータ2が回転してMP
の書込開始角度βになると、書込制御信号bのレベル
を″0″にし、磁気記録媒体12上にMP欠陥部分を生
成させる(ステップ43)。
【0073】続いて、CPU14は、角度情報eが予め
定められたMP欠陥の生成終了角度δになるか否かを監
視し(ステップ44)、MP欠陥の生成終了角度δにな
ると、磁気記録媒体12の一周分の書込が終了したか否
かを角度情報eによりCPU14が調べ(ステップ4
5)、一周分の書込が終了していれば、図5に示したス
テップ50に進む。
【0074】もし、一周分の書込が終了していなけれ
ば、書込制御信号bのレベルを″1″とする(ステップ
46)。
【0075】ステップ46に続いて、書込開始角度αを
予め定められた刻み量α1だけ増加させ(ステップ4
7)、さらに、MP欠陥の生成開始角度βを予め定めら
れた刻み量β1だけ増加させ(ステップ48)、続いて
所定のMP欠陥の生成終了角度δを予め定められた刻み
量であるδ1だけ増加させ(ステップ49)てからステ
ップ40に戻る。
【0076】従って後述するステップ50に移行すると
きには、磁気記録媒体12上の所定の場所にMP欠陥部
分が生成されていることになる。
【0077】前述のように、磁気記録媒体12の一周分
のMP欠陥部分の生成が終了するとCPU14は、読出
モード信号m2をリード/ライト増幅器6に出力して、
リード/ライト増幅器6を読出モードに設定する(ステ
ップ50)。
【0078】次に、CPU14は書込開始角度αをステ
ップ39で設定した値に戻し(ステップ51)、角度情
報eを監視しステップ39で設定した書込開始角度にな
るか否かを監視する(ステップ52)。
【0079】スピンドルモータ2が回転して所定の書込
開始角度αになると、リード/ライト増幅器6が読出を
開始し、読出信号pを欠陥検出部7に出力する(ステッ
プ53)。このとき、CPU14からは、すでに図6で
説明した第1の欠陥判定レベルw1と第2の欠陥判定レ
ベルw2とが判定情報として欠陥検出部7に加えられ
る。
【0080】欠陥検出部7は、読出信号pと第1の欠陥
判定レベルw1および第2の欠陥判定レベルw2とを比
較し読出信号pの極大値のレベルが第1の欠陥判定レベ
ル未満であるか、読出信号pの極小値のレベルが第2の
欠陥判定レベルを超過してとき、その旨の欠陥情報aを
CPU14に出力する、CPU14は、MP欠陥を生成
した位置と欠陥情報aとが出力した時点の角度情報eか
ら作成したMP欠陥位置だけから、前述の欠陥情報aが
出力されているか否かを調べる(ステップ54)。
【0081】もし、作成したMP欠陥位置に相当する位
置で欠陥情報aが出力されないときには、この磁気媒体
検査装置は動作が異常であるとしてCPU14が動作異
常信号を、たとえば、表示部18に出力し(ステップ6
1)表示させてからその自己診断動作を停止させる。
【0082】もし、生成したMP欠陥位置に相当する欠
陥信号aが出力されたときには、CPU14は、角度情
報eを監視しスピンドルモータ2が最終書込部の読出を
終了したか否かを調べ(ステップ55)、全書込部の読
出を終了していなければ、ステップ53に戻る。
【0083】前述の書込部の読出しが終了しているとき
には、CPU14は、リード/ライト増幅器6に書込モ
ード信号m1を出力しリード/ライト増幅器6を書込モ
ードに設定する(ステップ56)。
【0084】次いで、CPU14は、角度情報eを監視
し(ステップ57)、書込開始角度αになると、書込制
御信号bのレベルを再び″1″とする(ステップ5
8)。続いてCPU14は、角度情報eを監視し一周分
の書込が終了したか否かを調べる(ステップ59)。
【0085】磁気記録媒体12上に一周分の書込が終了
すると、CPU14は予め定められたEP生成開始角度
γに角度情報eが達するのを待つ(ステップ60)。角
度情報eがEP生成開始角度γに達すると、CPU14
から、書込信号cのレベルが″1″のときリード/ライ
ト増幅器6によりヘッド1に流す電流がEP欠陥を生成
するように設定する予め媒体情報記憶部17に記憶され
ている電流値を指定する電流制御信号qをリード/ライ
ト増幅器6に出力する(ステップ62)。
【0086】次いで、CPU14は書込制御信号bのレ
ベルを″0″にする(ステップ63)。
【0087】CPU14は、角度情報eが予め定められ
たEP欠陥生成終了角度σになるか否かを監視し(ステ
ップ64)、このEP欠陥生成角度σに角度情報eが達
すると、読出モード信号m2をリード/ライト増幅器6
に出力し、リード/ライト増幅器6を読出モードに設定
する(ステップ65)。
【0088】CPU14は、角度情報eが書込開始角度
αになるのを監視し(ステップ66)、角度情報eがこ
の角度αに達すると、読出の実行を開始しリード/ライ
ト増幅器6から読出信号pを出力させ、欠陥検出器7に
加える(ステップ67)。
【0089】このとき、CPU14は、媒体情報記憶部
17から予め読み出しておいた図7ですでに説明した第
3の欠陥判定レベルw3の値と第4の欠陥判定レベルw
4の値とを判定情報sとして、欠陥検出部7に加えてお
く。
【0090】欠陥検出部7は、読出信号pのレベルと第
3の欠陥判定レベルw3と第4の欠陥判定レベルw4と
を比較し、読出信号pのレベルが第3の欠陥判定レベル
w3を超過するか、第4の欠陥判定レベル未満であると
きに欠陥情報aとしてCPU14に出力する。
【0091】CPU14は、この欠陥情報aが出力した
ときの角度情報eを調べ、その欠陥発生位置がステップ
60からステップ64までの処理で生成させたEP欠陥
生成位置と一致しているか否かを調べ(ステップ6
8)、一致していれば、後述するステップ69に進み、
一致していなければ、動作異常信号を生成し表示部18
に出力し(ステップ71)、自己診断動作を終了する。
【0092】もし、ステップ68で、EP欠陥の出現場
所がEP欠陥を生成させた場所と同一であれば、CPU
14は、角度情報eがすでに説明したEP欠陥生成終了
角度σに達することを監視し(ステップ69)、角度情
報eがEP欠陥生成終了角度σに達すると、正常終了信
号を生成し表示部18に出力しその旨を表示させる(ス
テップ70)。
【0093】以上の動作で正常終了の表示が表示部18
に出力された場合には、この磁気媒体検査装置の動作は
正常であるとして、従来の磁気媒体検査装置と同様に、
対象とする磁気記録媒体についてのMP欠陥およびEP
欠陥のための検査を行うのに使用する。
【0094】このように、磁気記録媒体についてのMP
欠陥とEP欠陥とを検査する場合には、たとえは、図1
3に示してある従来の磁気媒体検査装置と同様な方法で
検査を行うことができる。
【0095】このような磁気記録媒体についての検査を
行うときには、キーボード16より、対象となる磁気記
録媒体の識別符号と通常の検査を行うことの指定を含む
予め定められた動作命令を、CPU14に入力すること
により始動し、CPU14がプログラム記憶部15から
通常の検査行うときに必要なプログラムを読み出し、ま
た、媒体情報記憶部17から、動作命令により指定され
た識別符号に対応する媒体情報を読み出して検査対象で
ある磁気記録媒体12についてヘッド1の書込開始位置
を所定の位置になるようにヘッド位置指定信号dをCP
U14より出力し、CPU14より書込モード信号m1
を出力し、リード/ライト増幅器6を書込モードとし、
電流制御信号qをCPU14から出力してリード/ライ
ト増幅器6に加え、角度情報eをCPU14により監視
し所定の書込角度に磁気記録媒体が位置したとき、磁気
記録媒体一周分について書込制御信号bのレベルを″
1″として、所定の書込終了角度に磁気記録媒体12が
達するまで、所定の書込信号cをリード/ライト増幅器
6に加え磁気記録媒体12の特定の半径を持つ周上に書
込情報を記録させる。
【0096】その後、CPU14からリード/ライト増
幅器6に対して読出モード信号m2を加え、リード/ラ
イト増幅器6を読出モードに設定し、直前に書込んだ書
込情報をすべてヘッド1により読み出しリード/ライト
増幅器6から読出信号pとして出力させ、欠陥検出部7
に出力させる。
【0097】このとき、CPU14から、検査対象であ
る磁気記録媒体に対する第1の欠陥判定レベルw1の値
と第2の欠陥判定レベルw2の値とを判定情報sとして
欠陥検出部7に加え、欠陥検出部7で、これらの欠陥判
定レベルと読出信号pのレベルとを比較し、すでに説明
した自己診断の動作時と同様にしてMP欠陥の有無を検
出しMP欠陥があれば、CPU14に出力しそのときの
角度情報eとヘッド位置情報tとを同時にMP欠陥の存
在する場所としてCPU14内に一時記憶し、表示部1
8に出力させる。このような動作をヘッド1の位置を順
次予め定められら量だけ移動しつつ検査対象である磁気
記録媒体12の記録領域全体について行う。
【0098】このようなMP欠陥についての検査が終了
してから、ヘッド1を再び検査対象である磁気記録媒体
12の書込開始位置に設定し、すでに説明したと同じよ
うに検査対象の磁気記録媒体の12の一周分に書込信号
cに基づく磁気記録を行わせ、CPU14から電流制御
信号qと書込モード信号m1とをリード/ライト増幅器
6に出力し、書込制御信号bのレベルを″0″とし、検
査対象である磁気記録媒体12を1回転させたところ
で、CPU14より読出モード信号m1をリード/ライ
ト増幅器6に加え、リード/ライト増幅器6を読出モー
ドに設定し、対象とする磁気記録媒体12を1回転さ
せ、読出信号pを欠陥検出部7に加える。
【0099】このとき、CPU14より第3の欠陥判定
レベルw3の値と、第4の欠陥判定レベルw4の値とを
欠陥検出部7に加え、自己診断動作で行ったと同様にし
てEP欠陥の有無を欠陥検出部7により判断させ、EP
欠陥が存在するときは、欠陥情報aとしてCPU14に
出力させる。
【0100】CPU14は、欠陥情報aを受取ったとき
のヘッド位置情報tと角度情報eとを記憶し、表示部1
8にその欠陥情報を表示させる。
【0101】このようなEP欠陥についての検査をヘッ
ド1の位置を予め定められた量だけ順次変化させ、検査
対象である磁気記録媒体12のすべての記憶領域につい
て、変化させたヘッド1の位置ごとに実行する。
【0102】図8は、図1に示した自己診断方法とは別
の本発明の自己診断方法を適用した磁気媒体検査装置の
一例を示すブロック図であり、図9は図1に示した信号
書込制御部8Aの詳細を関連する一部の構成要素ととも
に示すブロック図であり、図10は、図8中の構成要素
から出力される主要な信号のタイミングチャートであ
り、図11は、図8に示されている磁気媒体検査装置の
自己診断時の動作の一部を示す流れ図であり、図12
は、図11の動作に続く図8に示した磁気媒体検査装置
の自己診断時の残りの動作を示す流れ図である。
【0103】図8に示す磁気媒体検査装置は、プログラ
ム記憶部15Aの記憶しているプログラムの内容が図1
に示したプログラム記憶部15の記憶しているプログラ
ムの内容と異ること、信号書込制御部8Aの構成が、図
1に示した信号書込制御部8の構成と異ること、リード
/ライト増幅器6Aの動作が図1に示されているリード
/ライト増幅器6の動作と異ること、CPU14Aの動
作が図1に示したCPU14の動作と異ることを除いて
は、図1に示した磁気媒体検査装置の構成と同一なの
で、これらの図1に示した構成要素と異る構成要素につ
いて以下に説明し、その他の構成要素についての説明は
省略する。
【0104】なお、コンピュータ部11Aは、CPU1
4Aと、このCPU14Aに接続されたプログラム記憶
部15Aとおよび媒体情報記憶部17とから構成されて
いる。
【0105】信号書込制御部8Aは、図9に示してある
ように、予め定められた周期を持つ方形波状のクロック
信号hを生成するクロック信号発生器81と、クロック
信号hと書込制御信号bとを入力とし、書込信号cを出
力するNAND回路82と、後述するCPU14Aが出
力するレベル制御信号kのレベルが″1″のとき、高レ
ベルの電流値を持つ書込電流制御信号jを出力し、レベ
ル制御信号kのレベルが″0″であるとき、低レベルの
電流値を持つ書込電流制御信号jを出力するレベル切替
部83とを備えている。
【0106】リード/ライト増幅器6Aは、電流制御信
号qの値に応じて、書込モードのとき、ヘッド1に流れ
る電流の値を変化させる。従って、書込信号cのレベル
に応じてヘッド1に流れる電流の大きさをも変化させ
る。
【0107】また、リード/ライト増幅器6Aは、コン
ピュータ部11Aから書込モード信号m1が加えられ、
書込モードに設定されているとき、信号書込制御部8A
から出力される書込電流制御信号jの電流レベルに比例
して、書込信号cのレベルに応じてヘッド1に流す電流
のレベルを変化させる。すなわち、書込電流制御信号j
の電流の大きさが大になると、書込信号cに応じてヘッ
ド1に流れる電流の大きさを大とし、書込電流制御信号
jの電流レベルが低レベルになると、書込信号cのレベ
ルに応じてヘッド1に流れる電流の大きさを小とする。
【0108】図10に示したように、クロック信号hに
対して、書込制御信号bのレベルが″1″となると、書
込信号cのレベルはクロック信号hのレベルが″1″の
とき″0″となり、クロック信号hのレベルが″0″と
なるとき、書込信号cのレベルは″1″となる。
【0109】書込制御信号bのレベルが″0″のとき
は、書込信号cのレベルは常に″1″である。
【0110】また、書込信号cのレベルが″1″と″
0″の間を変動しても、書込電流制御信号jの電流レベ
ルが小のときは、ヘッド1に流れる電流はほとんど0に
なる。
【0111】リード/ライト増幅器6Aに読出モード信
号m2が加えられているとき、ヘッド1が検出しリード
/ライト増幅器6Aで予め定められた利得分だけ増幅さ
れ出力される読出信号pのレベルは、ヘッド電流によっ
て磁気記録媒体12に記憶された位置に対して図10に
示されている波形のように変化する。
【0112】以下に、図11および図12に示した流れ
図に従って、図8に示した磁気媒体検査装置の自己診断
時の動作を説明する。
【0113】図11に示したステップ72からステップ
75までは、すでに図4で示した磁気媒体検査装置のス
テップ30からステップ33までの動作とほぼ同一であ
る、ただし、ステップ74の自己診断プログラムはプロ
グラム記憶部15AからCPU14Aが読み出し、対象
とする媒体情報はCPU14Aが媒体情報記憶部17か
ら読み出し、書込モード信号m1はCPU14からリー
ド/ライト増幅器6Aに出力して、リード/ライト増幅
器6Aを書込モードに設定する。
【0114】また、ステップ75において、ヘッド位置
指定信号dはCPU14Aからヘッド位置制御部9に出
力され、ヘッド移動モータ4を駆動して、ヘッド1を所
定の位置に移動させる。
【0115】また、ヘッド位置制御部9から出力される
ヘッド位置情報tはCPU14Aに加えられる。
【0116】このように所定の書込位置にヘッド1を設
定してから、CPU14Aは、書込制御信号bのレベル
を″1″とし対象とする磁気記録媒体12上の一周に亘
り書込信号cに応じた書込を行う(ステップ76)。そ
の際、レベル制御信号kのレベルを″1″にしておき、
信号書込制御部8Aから出力される書込電流制御信号j
の電流レベルを大にしておく。
【0117】続いて、CPU14Aは、読出モード信号
m2をリード/ライト増幅器6Aに出力し、リード/ラ
イト増幅器6Aを読出モードに設定してから、角度情報
eを調べ最初の書込開始角度位置から、最終書込角度ま
でについての磁気記録媒体12に記憶された書込情報を
ヘッド1により検出させ、リード/ライト増幅器6Aよ
り読出信号pとして欠陥検出部7に出力させる(ステッ
プ77)。
【0118】その際、CPU14Aは、すでに読み出し
てある媒体情報中から、すでに説明してある第1の欠陥
判定レベルw1の値と第2の欠陥判定レベルw2の値と
を判定情報sとして欠陥検出部7に出力しておく。
【0119】欠陥検出部7は、すでに図1において説明
したと同様な欠陥判定を行い、欠陥が検出されたとき
は、欠陥情報aとしてCPU14Aに出力する。
【0120】CPU14Aは、欠陥情報aが発生するか
否かを監視する(ステップ78)もし欠陥が存在すれ
ば、ヘッド1を予め定められた量だけ移動させ、(ステ
ップ84)ステップ76へ戻る(ステップ84)。
【0121】上述のステップ78で、欠陥が発生しなけ
れば、直前のヘッド1の読出位置を記憶し、ヘッド1を
この位置に固定しておく(ステップ79)。
【0122】続いて、CPU14Aは、書込モード信号
m1をリード/ライト増幅器6Aに加え、リード/ライ
ト増幅器6Aを書込モードに設定する(ステップ8
0)。
【0123】次に、CPU14Aは、角度情報eを監視
し(ステップ81)、角度情報eが所定の書込開始角度
αになると、書込制御信号bのレベルを″1″とし(ス
テップ82)、レベル制御信号kのレベルをも″1″と
する(ステップ83)。また、電流制御信号qを出力
し、書込信号cのレベルが最大になったときヘッド1に
流れる電流のレベルを検査対象の磁気記録媒体12に適
合した値に設定する。 続いて、CPU14Aは、角度
情報eを監視し、その値が予め設定してある所定のMP
欠陥生成開始角度βになるか否かを調べ(ステップ8
5)、角度情報eがMP欠陥生成開始角度βに達する
と、レベル制御信号kのレベルを″0″とする(ステッ
プ86)。
【0124】このような状態では、ヘッド1に流れる電
流が通常の書込信号cだけが加えられたときの電流レベ
ルより小となり、MP欠陥と等しいレベルで書込が検査
対象である磁気記録媒体12上に磁気的に記録されるこ
とになる。
【0125】CPU14Aは、この処理に続いて角度情
報eが予め定められたMP欠陥生成の終了角度δに達す
るか否かを監視し(ステップ87)、角度情報eが前述
のMP欠陥生成終了角度δに達すると、磁気記憶媒体1
2の一周分の書込が終了したか否かを角度情報eを監視
して調べ(ステップ88)、一周分の書込が終了してい
るときには、図12の流れ図に示した後述するステップ
94に進む。
【0126】もし、ステップ88で、一周分の書込が終
了していなければ、レベル制御信号kのレベルを″1″
にし(ステップ89)、書込開始角度αに予め定められ
ている刻み値α1を加算したものを書込開始角度αとし
(ステップ91)、所定のMP生成開始角度βに予め定
められた刻み値β1を加算したものを新な所定のMP生
成開始角度βとし(ステップ92)、同様に、所定のM
P欠陥生成終了角度δに予め定められている刻み値δ1
を加算したものを新たなMP欠陥生成終了角度とし(ス
テップ93)、ステップ82に戻る。
【0127】ステップ88において、磁気記録媒体12
に対して、一周分のMP欠陥を含む書込が終了している
ときには、図12に示すように、CPU14Aは、読出
モード信号m2をリード/ライト増幅器6Aに出力し、
リード/ライト増幅器6Aを読出モードに設定する(ス
テップ94)。
【0128】次に、CPU14Aは、ヘッド位置指定信
号dの値を変えて、ステップ81で設定してある所定の
書込開始角度αに再設定する(ステップ95)。
【0129】CPU14Aは、角度情報eを監視し検査
対象である磁気記録媒体12が回転して書込開始角度α
に達したか否かを調べ(ステップ96)、角度情報eが
この書込開始角度αに達したとき、読出を実行し、リー
ド/ライト増幅器6Aから出力される読出信号pを欠陥
検出部7に加える(ステップ97)。
【0130】このとき、CPU14Aは、対象とする磁
気記録媒体12に応じた第1の欠陥判定レベルw1の値
および第2の欠陥判定レベルw2の値と読出信号pのレ
ベルとを比較し、すでに図1の磁気媒体検査装置の欠陥
検出部7が行ったと同じ判定を行い、MP欠陥が検出さ
れると欠陥情報aとしてCPU14Aに出力する。
【0131】CPU14Aは、欠陥情報aを受け取った
ときの角度情報eから欠陥情報aが検出された対象とす
る磁気記録媒体12の角度位置を求め、この角度位置
が、ステップ85からステップ87の処理により生成し
たMP欠陥位置と一致するか否かを調べる(ステップ9
8)。
【0132】もし、ステップ98でMP欠陥位置が一致
しないときには、動作異常信号を生成し自己診断動作を
終了する(ステップ105)。
【0133】このとき、CPU14Aは、動作異常であ
ることを表示部18に出力し表示させる。
【0134】ステップ98において、予め生成させてお
いたMP欠陥の位置と欠陥検出部7で欠陥情報aとして
検出されたMP欠陥とが一致しているときには、CPU
14Aは、角度情報eを監視し、その値がMP欠陥の生
成についての最終書込角度に達したか否か調べ、達して
いればステップ100に進み、達していなければ、ステ
ップ97に戻る(ステップ99)。
【0135】ステップ99で、最終書込角度まで読み出
しが終了していれば、CPU14Aは、書込モード信号
m1をリード/ライト増幅器6Aに出力し、リード/ラ
イト増幅器6Aを書込モードに設定する(ステップ10
0)。
【0136】ここで、CPU14Aは、角度情報eを監
視し、角度情報eが予め定められた書込開始角度αに達
しているか否かを調べる(ステップ101)。
【0137】角度情報eが所定の書込開始角度αに達す
ると、CPU14Aは、レベル制御信号kのレベルを″
1″に設定するる(ステップ102)。
【0138】次に、CPU14Aは、角度情報eを監視
し、対象とする磁気記録媒体12に対して一周分の書込
角度に達したか否かを調べ(ステップ103)、この角
度に達すると、さらに角度情報eを監視し、所定のEP
欠陥生成開始角度γに達しているか否かを調べる(ステ
ップ104)、達していれば、電流制御信号qの値をE
P欠陥書込用の予め定められた値を指定するように変更
し(ステップ106)、レベル制御信号kのレベルを″
0″とする(ステップ107)。
【0139】続いて、CPU14Aは、角度情報eの値
を監視し、角度情報eの値が予め定められたEP生成終
了角度σに達したか否かを調べ(ステップ108)、達
していれば、読出モード信号m2をリード/ライト増幅
器6Aに出力し、リード/ライト増幅器6Aを読出モー
ドに設定する(ステップ109)。
【0140】上述のステップ104からステップ108
に亘る処理により、磁気記録媒体12には、MP欠陥に
相当する磁気的な記憶が行われることになる。
【0141】上述のステップ109に続いて、CPU1
4Aは、角度情報eを監視し、角度情報eが書込開始角
度αに達するか否かを調べ(ステップ110)、この書
込開始角度αに達すると、読出を実行してリード/ライ
ト増幅器6Aから読出信号pを出力させ、欠陥検出部7
に加える(ステップ111)。
【0142】同時に、CPU14Aは、欠陥検出部7に
対して、対象としている磁気記録媒体12に対して予じ
め定められている第3の欠陥判定レベルw3の値と、第
4の欠陥判定レベルw4の値とを判定情報sとして出力
する。
【0143】続いて、欠陥検出部7は、読出信号pのレ
ベルと、上述した第3と第4の欠陥判定レベルw3およ
びw4の値と比較し、すでに、図1で説明したと同様に
欠陥検出部7でEP欠陥か否かを判定し、EP欠陥が検
出されると、欠陥情報aとしてCPU14Aに出力す
る。CPU14Aは、この欠陥情報aが入力されると、
そのときの角度情報eを調べ、このような角度にEP欠
陥を生成させているか否か、すなわち、生成させたEP
欠陥の位置と、欠陥検出部7により検出されたEP欠陥
の位置とが一致するか否かを調べ(ステップ112)、
もし、不一致の場合には、動作異常信号を生成し、表示
部18に出力して表示を行わせ、自己診断の動作を終了
する(ステップ115)。
【0144】予め磁気記録媒体12上に生成されたEP
欠陥と欠陥検出部7で検出されたEP欠陥とが一致して
いるば、CPU14Aは、角度情報eを監視し、角度情
報eがEP生成終了角度σに達しているか否かを調べる
(ステップ113)。
【0145】角度情報eがEP生成終了角度σに達して
いなければ、ステップ111に戻り、達していれば、正
常終了信号を生成し、表示部18に出力して表示を行わ
せ、自己診断動作を終了する(ステップ114)。
【0146】図8に示されている磁気媒体検査装置によ
り、磁気記録媒体12に対して通常のMP欠陥とEP欠
陥とを検査するときには、すでに図1に示された磁気媒
体検査装置で行うと同様に、キーボード16により対象
とする磁気記録媒体に予め付されている識別符号と通常
の検査の実施とを指定した予め定められた動作命令をC
PU14Aに入力して動作を開始させ、図1の磁気媒体
検査装置でCPU14から書込制御信号bのレベルを″
1″とするするときには、図8に示された磁気媒体検査
装置では、CPU14Aからは同様に書込制御信号bの
レベルを″1″とすると同時にレベル制御信号kのレベ
ルをも″1″とし、書込制御信号bのレベルを″0″と
するときには同時にレベル制御信号kのレベルを″0″
とするように設定し、その他の処理動作は、図1に示し
た磁気媒体制御装置による通常の磁気記録媒体のMP欠
陥とEP欠陥とを検査する動作と同一の動作を行わせれ
ばよい。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気媒体
検査装置の自己診断方法とその装置は、この磁気媒体検
査装置自身の動作が正常か否かを診断するとき、通常の
試験の対象とする磁気記録媒体を対象として、MP欠陥
とEP欠陥に相当するように磁気的な記録を行わせ、こ
の部分について、読出を行い、予め生成しておいたMP
欠陥およびEP欠陥に相当する磁気的記録部分で、それ
ぞれ、MP欠陥およびEP欠陥として、磁気媒体検査装
置が検出を行なうか否かにより、この磁気媒体検査装置
が正常に動作するか否かの判断を行なうようにしている
ので、特別にMP欠陥およびEP欠陥を生成させた基準
磁気記録媒体を用意する必要がないので、このような基
準磁気記録媒体を作成する時間と手間とを節約すること
ができる効果を有する。
【0148】また、従来のこの種の装置のように、自己
診断を行うために、MP欠陥とEP欠陥とを疑似的に表
す疑似信号を自己診断のとき生成させ、この疑似信号に
より自己診断を行う場合にはヘッドなどの検出部を使用
しないので、このような未使用の部分が正常に動作をし
ているか否かの試験が不可能であるのに対して、本発明
の磁気媒体検査装置では、この磁気媒体検査装置全体の
動作が正常であるか否かを確認することができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気媒体検査装置の自己診断方法を適
用した磁気媒体検査装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示されている信号書込制御部8の詳細と
関連する構成要素とを示したブロック図である。
【図3】図1に示す装置の出力する主要な信号について
のタイミングチャートである。
【図4】図1に示した磁気媒体検査装置の自己診断時の
動作の一部を説明する流れ図である。
【図5】図1に示した磁気媒体検査装置の自己診断時の
動作の内、図4に示した残りの動作を説明する流れ図で
ある。
【図6】従来および本発明の磁気媒体検査装置で検出す
る読出信号とMP欠陥を判断するための第1と第2の欠
陥判定レベルの関係を示す説明図である。
【図7】従来および本発明の磁気媒体検査装置で検出す
る読出信号とEP欠陥を判断するための第3と第4の欠
陥判定レベルの関係を示す説明図である。
【図8】本発明の自己診断方法の内で図1とは別の方法
を適用した磁気媒体検査装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図9】図8に示した信号書込制御装置8Aの詳細と関
連する他の構成要素を示すブロック図である。
【図10】図8に示した磁気媒体検査装置の構成要素が
出力する主要な信号のタイミングチャートである。
【図11】図8に示した磁気媒体検査装置の自己診断時
の動作の一部を説明する流れ図である。
【図12】図8に示した磁気媒体検査装置の自己診断時
の動作の内、図11に示した残りの動作を説明する流れ
図である。
【図13】従来のこの種の磁気媒体検査装置の一例を示
すブロック図である。
【図14】図13に示した磁気媒体検査装置による自己
診断時の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 スピンドルモータ 3 エンコーダ 4 ヘッド移動モータ 5 ヘッド移動部 6 リード/ライト増幅器 7 欠陥検出部 8 信号書込制御部 9 ヘッド位置制御部 6A リード/ライト増幅器 8A 信号書込制御部 10 角度検出部 11 コンピュータ部 12 磁気記録媒体 13 基準磁気記録媒体 14 CPU 15 プログラム記憶部 16 キーボード 17 媒体情報記憶部 18 表示部 11A コンピュータ部 14A CPU 15A プログラム記憶部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の磁気記録媒体の磁気記録部
    分に所定の書込信号を記憶させ、ミッシングパルス欠陥
    とエクストラパルス欠陥の有無を検出し前記ミッシング
    パルス欠陥とエクストラパルス欠陥の有無を検査する磁
    気媒体検査装置であって前記磁気媒体検査装置自身の動
    作が正常か否かを自己診断する方法において、検査対象
    とする磁気記録媒体について、その磁気記録媒体の検査
    に必要な情報を前記磁気記憶媒体を識別する識別符号と
    関連づけて媒体情報として記憶しておき、前記磁気媒体
    検査装置により自己診断を行うとき、前記磁気記録媒体
    の所定の半径上に前記磁気媒体検査装置が前記磁気記録
    媒体の検査時に使用する記録および読出用のヘッドを位
    置させ、前記媒体情報を基に前記磁気記録媒体を所定の
    回転中心まわりに一周分回転させつつ所定の書込信号を
    前記ヘッドに加えて磁気的に記録させ、前記磁気的に記
    録させた部分を前記ヘッドにより読出し読出信号として
    出力させ、すべての前記磁気的に記録させた部分から正
    常な読出信号が読出されたとき、前記磁気記録媒体に対
    して前記磁気的に書込を行った位置に前記ヘッドを固定
    し、前記媒体情報を基に前記磁気記録媒体の予め定めた
    周上の角度位置に予め定められたミッシングパルスを形
    成させる書込信号を前記ヘッドに加えて前記磁気記録媒
    体に磁気的に記憶させ、前記ヘッドにより前記ミッシン
    グパルスを形成させた前記磁気記録媒体の部分について
    の読出を行い、前記読出した信号中で前記磁気記録媒体
    に前記ミッシングパルスを書込んだ位置から前記ミッシ
    ングパルスが生成されていれば、前記磁気媒体検査装置
    のミッシングパルス欠陥に対する動作は正常であると判
    断し、前記ヘッド位置で、前記書込信号を前記ヘッドに
    加えて、前記磁気記録媒体の全周上に前記書込信号に相
    当する磁気的記録を行った後に前記媒体情報を基に前記
    磁気記録媒体の所定の周上の位置に前記エクストラパル
    ス欠陥に相当する書込を前記ヘッドにより行い、前記エ
    クストラパルス欠陥を書込んだ部分について前記ヘッド
    により読出を行い、前記読出を行った信号中に前記エク
    ストラパルス欠陥が存在しかつその位置が前記エクスト
    ラパルス欠陥を書込んだ位置と一致するとき前記磁気媒
    体験装置の動作が正常であると判断することを特徴とす
    る磁気媒体検査装置の自己診断方法。
  2. 【請求項2】 回転運動を行うスビンドルモータと、デ
    ィスク状の磁気記録媒体を所定の位置に保持し前記スピ
    ンドルモータと一体で前記磁気記録媒体を回転させる保
    持テーブルと、前記保持テーブル上に保持された前記磁
    気記録媒体の近傍に位置し入力命令に従い前記磁気記録
    媒体に書込信号に応じた磁気的な記憶を行うかまたは前
    記磁気記録媒体に磁気的に記録された情報を読み出し電
    気信号に変換して出力するかの何れか一方の動作を行う
    ヘッドと、前記ヘッドを保持し前記磁気記録媒体の回転
    中心から半径方向に沿った直線上で前記ヘッドを移動さ
    せるヘッド移動部と、前記ヘッド移動部を前記半径方向
    に移動させるヘッド移動モータと、ヘッド位置指定信号
    が出力されると前記ヘッド位置指定信号に従って前記ヘ
    ッド移動モータを駆動し前記ヘッドを前記半径方向に変
    位させ、前記ヘッドの位置をヘッド位置情報として出力
    するヘッド位置制御部と、書込制御信号のレベルが″
    1″になると所定の周期を持つ方形波状の書込信号を出
    力する信号書込制御部と、書込モード信号が加えられる
    と書込モードに設定され、かつ電流制御信号が加えられ
    るとその値に応じて前記ヘッドに流す電流を設定し、前
    記書込信号に応じた信号を前記ヘッドに流し、かつ、読
    出モード信号が加えられているときは前記ヘッドが出力
    する電気信号を所定の利得をもって増幅し読出信号とし
    て出力するリード/ライト増幅器と、読出信号を入力し
    別途加えられる第1の欠陥判定レベルおよび前記第1の
    欠陥判定レベルより小なる第2の欠陥判定レベルとが加
    えられると前記読出信号のレベルと前記第1と第2の欠
    陥判定レベルとを比較し前記読出信号のレベルが前記第
    1の欠陥判定レベル未満であるときまたは前記第2の欠
    陥判定レベルを超過しているときには欠陥情報を出力し
    また第3の欠陥判定レベルと前記第3の欠陥判定レベル
    より小なる第4の欠陥判定レベルが加えられているとき
    前記読出信号が加えられると少なくとも前記読出信号の
    レベルが前記第3の欠陥判定レベルを超過しているか前
    記第4の欠陥判定レベル未満であるときの一方の場合で
    あるとき欠陥情報を出力する欠陥検出部と、自己診断時
    および前記磁気記録媒体のミッシングパルス欠陥および
    エクストラパルス欠陥の検査時のプログラムを予め記憶
    しているプログラム記憶部と、前記磁気記録媒体を識別
    する識別符号と前記磁気記録媒体についての自己診断時
    の前記ヘッドの書込開始位置、書込開始角度、書込モー
    ド時の前記ヘッドに流すべき最大電流、前記エクストラ
    パルス書込開始角度、前記エクストラパルスの書込終了
    角度を前記識別符号と関連づけて媒体情報として記憶し
    ている媒体情報記憶部と、外部からの前記識別符号と自
    己診断とを指定した動作命令が入力されると前記プログ
    ラム記憶部から自己診断プログラムを読み出し、該当す
    る識別符号に該当する媒体情報を前記媒体情報記憶部か
    ら読み出し前記角度情報と前記ヘッド位置情報とを入力
    とし、前記読み出した自己診断プログラムに従って、前
    記ヘッド位置指定信号と前記書込制御信号と前記電流制
    御信号と前記書込モード信号と前記読出モード信号と前
    記第1から第4までの欠陥判定レベルを出力し前記磁気
    記録媒体により装置自身が正常に動作するか否かを自己
    診断する動作を行うCPUとを備え、通常の動作時に
    は、前記磁気記録媒体についてのミッシングパルス欠陥
    とエクストラパルス欠陥とを前記各構成要素を使用して
    検出することを特徴とする磁気記録媒体検査装置。
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