JP2694781B2 - 静電荷像現像用現像剤 - Google Patents
静電荷像現像用現像剤Info
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- JP2694781B2 JP2694781B2 JP3136542A JP13654291A JP2694781B2 JP 2694781 B2 JP2694781 B2 JP 2694781B2 JP 3136542 A JP3136542 A JP 3136542A JP 13654291 A JP13654291 A JP 13654291A JP 2694781 B2 JP2694781 B2 JP 2694781B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真等の分野に用
いられる静電荷像現像用現像剤で、より詳しくは特定の
物質を含有せしめてなる静電荷像現像用現像剤に関する
ものである。
いられる静電荷像現像用現像剤で、より詳しくは特定の
物質を含有せしめてなる静電荷像現像用現像剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】複写機や光プリンター等の電子写真方法
で使用される現像剤は、その現像工程において、電荷像
が形成されている感光体等の像担持体に一旦付着せしめ
られ、次に転写工程において感光体から転写紙に転写さ
れた後、定着工程においてコピー紙面に定着される方法
が一般によく知られ広く使われている。その際、潜像保
持面上に形成される静電荷像を現像するための現像剤と
して、キャリアとトナー粒子からなる二成分系現像剤及
びキャリアを必要としない一成分系現像剤が知られてい
る。
で使用される現像剤は、その現像工程において、電荷像
が形成されている感光体等の像担持体に一旦付着せしめ
られ、次に転写工程において感光体から転写紙に転写さ
れた後、定着工程においてコピー紙面に定着される方法
が一般によく知られ広く使われている。その際、潜像保
持面上に形成される静電荷像を現像するための現像剤と
して、キャリアとトナー粒子からなる二成分系現像剤及
びキャリアを必要としない一成分系現像剤が知られてい
る。
【0003】これらの現像剤を構成するトナー粒子は、
通常、樹脂、着色剤等を主成分とする着色微粒子であ
る。更にこのトナー粒子には、種々の無機微粉体が種々
の目的をもって加えられることが多い。目的には例え
ば、トナーの帯電性の調節や流動性の調節のため、ひい
ては画像の画質向上、トナーの寿命延長等がある。具体
的には、例えば1μm 以下のカーボンブラック、酸化イ
ンジウム、酸化チタン等無機物や鉄、アルミニウム等の
金属粉(特開昭54−2131号公報参照)、0.2〜
200μm のホウ素酸化物および/もしくはその微粉末
(特開昭54−48240号公報参照)、0.01〜1
μm のマグネタイト微粉末(特開昭54−48241号
公報参照)、0.01〜1μm のMnZnフェライト微
粉末(特開昭54−48242号公報参照)、1μm以
下の金属二硫化物(特開昭54−61937号公報参
照)、トナーの1/5〜4/5の粒径の導電性磁性微粒
子(特開昭58−41506号公報参照)、1〜14μ
m の非破砕性アグロメレート(特開昭57−12435
6号公報参照)、0.05〜10μm 研摩剤(酸化セリ
ウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化
クロム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム)(特開昭5
5−57874号公報参照)等が添加される。
通常、樹脂、着色剤等を主成分とする着色微粒子であ
る。更にこのトナー粒子には、種々の無機微粉体が種々
の目的をもって加えられることが多い。目的には例え
ば、トナーの帯電性の調節や流動性の調節のため、ひい
ては画像の画質向上、トナーの寿命延長等がある。具体
的には、例えば1μm 以下のカーボンブラック、酸化イ
ンジウム、酸化チタン等無機物や鉄、アルミニウム等の
金属粉(特開昭54−2131号公報参照)、0.2〜
200μm のホウ素酸化物および/もしくはその微粉末
(特開昭54−48240号公報参照)、0.01〜1
μm のマグネタイト微粉末(特開昭54−48241号
公報参照)、0.01〜1μm のMnZnフェライト微
粉末(特開昭54−48242号公報参照)、1μm以
下の金属二硫化物(特開昭54−61937号公報参
照)、トナーの1/5〜4/5の粒径の導電性磁性微粒
子(特開昭58−41506号公報参照)、1〜14μ
m の非破砕性アグロメレート(特開昭57−12435
6号公報参照)、0.05〜10μm 研摩剤(酸化セリ
ウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化
クロム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム)(特開昭5
5−57874号公報参照)等が添加される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の無機酸化物は一般的に硬度が高く、特にクリーニング
工程に於て感光体表面を傷付けたり付着したりして画像
欠陥を引き起こしたり、感光体を摩耗してその寿命を縮
める等の問題があった。
の無機酸化物は一般的に硬度が高く、特にクリーニング
工程に於て感光体表面を傷付けたり付着したりして画像
欠陥を引き起こしたり、感光体を摩耗してその寿命を縮
める等の問題があった。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明者等は、これらの
無機微粉体を現像剤中に用いることに伴う難点を克服す
べく鋭意検討した結果、上述の如き微粉体を用いる際に
特定のアミノ酸粉末を併用すると画質欠陥のない優れた
画像が得られること及び感光体が摩擦されにくくなるこ
とを見出して本発明に到達した。
無機微粉体を現像剤中に用いることに伴う難点を克服す
べく鋭意検討した結果、上述の如き微粉体を用いる際に
特定のアミノ酸粉末を併用すると画質欠陥のない優れた
画像が得られること及び感光体が摩擦されにくくなるこ
とを見出して本発明に到達した。
【0006】本発明の目的は画質欠陥の少ない画像を可
能にする静電荷像現像剤を提供することにあり、本発明
の他の目的は感光体の摩耗を低水準に抑制し得る静電荷
像現像用現像剤を提供することにある。また、本発明の
更に他の目的は感光体の摩耗を低水準に抑制しつつ、静
電荷像現像用現像剤の性能を向上させた無機微粉体の含
有された静電荷像現像用現像剤を提供することにある。
さらに他の本発明の目的は印刷の高速化及び現像剤の長
寿命化を可能にする静電荷像現像用現像剤を提供するこ
とにある。
能にする静電荷像現像剤を提供することにあり、本発明
の他の目的は感光体の摩耗を低水準に抑制し得る静電荷
像現像用現像剤を提供することにある。また、本発明の
更に他の目的は感光体の摩耗を低水準に抑制しつつ、静
電荷像現像用現像剤の性能を向上させた無機微粉体の含
有された静電荷像現像用現像剤を提供することにある。
さらに他の本発明の目的は印刷の高速化及び現像剤の長
寿命化を可能にする静電荷像現像用現像剤を提供するこ
とにある。
【0007】しかして、本発明のかかる目的は、少なく
とも、樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子、無機微粉
体及びNε−アシル塩基性アミノ酸粉末を含有する静電
荷像現像用現像剤によって容易に達成される。以下に本
発明を詳細に説明する。本発明の静電荷像現像用現像剤
は、Nε−アシル塩基性アミノ酸粉末を含有しているこ
とを特徴としている。Nε−アシル塩基性アミノ酸と
は、塩基性アミノ酸のε−位に存するアミノ基にカルボ
ン酸が反応したアシルアミノ酸である。その構成原料で
ある塩基性アミノ酸としてはリジン、オルニチン、α・
γ−ジアミノ酪酸等のα・ω−ジアミノモノカルボン酸
の他、そのNα−低級アルキル置換体、例えばNα−メ
チルリジン、Nα・Nα−ジメチルリジン、Nα・Nα
−ジメチルオルチニン等が挙げられる。また、カルボン
酸としては、酢酸、プロピオン酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ペヘン酸、コハク
酸、アジピン酸等の脂肪族飽和カルボン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、油酸、リノール酸、マ
レイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、安息香
酸、フタール酸、テレフタール酸等の芳香族カルボン酸
及びポリメタクリル酸の如きポリカルボン酸等が挙げら
れるが、特に炭素数8〜22の脂肪族飽和カルボン酸及
び不飽和カルボン酸が有利に使用される。特にその組合
せとしては、リジンとラウリン酸より合成された下記化
合式のNε−ラウロイル−L−リジンが好適である。
とも、樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子、無機微粉
体及びNε−アシル塩基性アミノ酸粉末を含有する静電
荷像現像用現像剤によって容易に達成される。以下に本
発明を詳細に説明する。本発明の静電荷像現像用現像剤
は、Nε−アシル塩基性アミノ酸粉末を含有しているこ
とを特徴としている。Nε−アシル塩基性アミノ酸と
は、塩基性アミノ酸のε−位に存するアミノ基にカルボ
ン酸が反応したアシルアミノ酸である。その構成原料で
ある塩基性アミノ酸としてはリジン、オルニチン、α・
γ−ジアミノ酪酸等のα・ω−ジアミノモノカルボン酸
の他、そのNα−低級アルキル置換体、例えばNα−メ
チルリジン、Nα・Nα−ジメチルリジン、Nα・Nα
−ジメチルオルチニン等が挙げられる。また、カルボン
酸としては、酢酸、プロピオン酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ペヘン酸、コハク
酸、アジピン酸等の脂肪族飽和カルボン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、油酸、リノール酸、マ
レイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、安息香
酸、フタール酸、テレフタール酸等の芳香族カルボン酸
及びポリメタクリル酸の如きポリカルボン酸等が挙げら
れるが、特に炭素数8〜22の脂肪族飽和カルボン酸及
び不飽和カルボン酸が有利に使用される。特にその組合
せとしては、リジンとラウリン酸より合成された下記化
合式のNε−ラウロイル−L−リジンが好適である。
【0008】
【化1】
【0009】現像剤中のNε−アシル塩基性アミノ酸の
含有率は通常、トナー100重量部に対して0.000
1〜1重量部であり、より好ましくは、0.001〜
0.1重量部である。Nε−アシル塩基性アミノ酸を現
像剤中へ添加する方法としてはNε−アシル塩基性アミ
ノ酸と他の外添物と混合した後、現像剤中へ添加する方
法、Nε−アシル塩基性アミノ酸と他の外添物を同時に
現像剤中へ添加する方法等が挙げられるが、少量のNε
−アシル塩基性アミノ酸で効率良く本発明の効果を奏す
るには、前者の添加方法がより好ましい。
含有率は通常、トナー100重量部に対して0.000
1〜1重量部であり、より好ましくは、0.001〜
0.1重量部である。Nε−アシル塩基性アミノ酸を現
像剤中へ添加する方法としてはNε−アシル塩基性アミ
ノ酸と他の外添物と混合した後、現像剤中へ添加する方
法、Nε−アシル塩基性アミノ酸と他の外添物を同時に
現像剤中へ添加する方法等が挙げられるが、少量のNε
−アシル塩基性アミノ酸で効率良く本発明の効果を奏す
るには、前者の添加方法がより好ましい。
【0010】本発明におけるトナー粒子に使用し得る樹
脂成分としては、静電荷像現像用トナーに適した公知の
種々のものが使用できる。例えば、ポリスチレン、クロ
ロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン
−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化
ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル
共重合体およびスチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体およびスチレン−メタクリル酸フェニル共重合
体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合
体およびスチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エス
テル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチ
レン置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化ビニ
ル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹脂、低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオ
ノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケト
ン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシ
レン樹脂並びにポリビニルブチラール樹脂等がある。ま
た、上記樹脂は単独で使用するに限らず、2種以上併用
する事もできる。
脂成分としては、静電荷像現像用トナーに適した公知の
種々のものが使用できる。例えば、ポリスチレン、クロ
ロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン
−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化
ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル
共重合体およびスチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体およびスチレン−メタクリル酸フェニル共重合
体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合
体およびスチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エス
テル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチ
レン置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化ビニ
ル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹脂、低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオ
ノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケト
ン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシ
レン樹脂並びにポリビニルブチラール樹脂等がある。ま
た、上記樹脂は単独で使用するに限らず、2種以上併用
する事もできる。
【0011】又、本発明で用いる着色剤としては、従来
から用いられているものであれば特に制限されるもので
はなく、たとえばカーボンブラック、アニリンブラッ
ク、キナクリドンマゼンタ、ローダミンB、ブリリアン
トカーミン6B、フタロシアニンブルー、ビクトリアブ
ルー、インダンスレンブルー、フタロシアニングリー
ン、マラカイトグリーン、ベンジジンイエロー、ハンザ
イエロー、キノリンイエローなどが挙げられる。これら
の使用量としては、樹脂100重量部に対し0.1〜3
0重量部が好ましく、特には0.5〜10重量部が望ま
しい。
から用いられているものであれば特に制限されるもので
はなく、たとえばカーボンブラック、アニリンブラッ
ク、キナクリドンマゼンタ、ローダミンB、ブリリアン
トカーミン6B、フタロシアニンブルー、ビクトリアブ
ルー、インダンスレンブルー、フタロシアニングリー
ン、マラカイトグリーン、ベンジジンイエロー、ハンザ
イエロー、キノリンイエローなどが挙げられる。これら
の使用量としては、樹脂100重量部に対し0.1〜3
0重量部が好ましく、特には0.5〜10重量部が望ま
しい。
【0012】本発明のトナー粒子には、適正で安定した
帯電性を付与するために公知のものを含めて種々の帯電
制御剤、即ち、例えば、正帯電性用としてニグロシン染
料、トリフェニルメタン系染料、四級アンモニウム塩お
よびその造塩化合物、スチレン−アルキルアミノアクリ
レート共重合体、ポリアミン樹脂などがあり、負帯電性
用としてCr、Fe、Al、Coなどの金属含有アゾ染
料、サリチル酸あるいはアルキルサリチル酸の金属塩も
しくは金属錯体などが挙げられるが、これら以外の公知
のものを含めて全てが使用可能である。使用量として
は、樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、よ
り好ましくは0.5〜5重量部がよい。なお、二種以上
を併用しても構わない。また、帯電制御剤は樹脂中に混
合して用いる他、トナー粒子表面に付着または固着させ
た形でも使用できる。
帯電性を付与するために公知のものを含めて種々の帯電
制御剤、即ち、例えば、正帯電性用としてニグロシン染
料、トリフェニルメタン系染料、四級アンモニウム塩お
よびその造塩化合物、スチレン−アルキルアミノアクリ
レート共重合体、ポリアミン樹脂などがあり、負帯電性
用としてCr、Fe、Al、Coなどの金属含有アゾ染
料、サリチル酸あるいはアルキルサリチル酸の金属塩も
しくは金属錯体などが挙げられるが、これら以外の公知
のものを含めて全てが使用可能である。使用量として
は、樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、よ
り好ましくは0.5〜5重量部がよい。なお、二種以上
を併用しても構わない。また、帯電制御剤は樹脂中に混
合して用いる他、トナー粒子表面に付着または固着させ
た形でも使用できる。
【0013】本発明におけるトナー粒子に使用し得る無
機微粉体としては、一般に前述の通り静電荷像現像用ト
ナーに種々の目的をもって添加される外添剤として公知
の種々のものが使用できるが、より典型的には、主とし
て画像の画質、トナーの寿命の向上のために添加される
Si、Ti、Al、Fe、Sn、Sb、Ca、Mg、Z
n等の酸化物、塩、それらの複合酸化物、複合塩等を挙
げることができる。さらに、無機微粉体は単独で使用す
るに限らず、二種以上併用することもできる。無機微粉
体の粒子径の範囲は用いる微粒子の種類によって異なる
が、通常使用されているものを使用すればよく、具体的
には0.01〜200μm 、より一般的には0.05〜
100μm 、更には0.1〜20μm の範囲が繁用され
ている。その使用量としては、樹脂100重量部に対
し、0.01重量部から5重量部が好ましく、特に0.
1重量部から3重量部が好ましい。
機微粉体としては、一般に前述の通り静電荷像現像用ト
ナーに種々の目的をもって添加される外添剤として公知
の種々のものが使用できるが、より典型的には、主とし
て画像の画質、トナーの寿命の向上のために添加される
Si、Ti、Al、Fe、Sn、Sb、Ca、Mg、Z
n等の酸化物、塩、それらの複合酸化物、複合塩等を挙
げることができる。さらに、無機微粉体は単独で使用す
るに限らず、二種以上併用することもできる。無機微粉
体の粒子径の範囲は用いる微粒子の種類によって異なる
が、通常使用されているものを使用すればよく、具体的
には0.01〜200μm 、より一般的には0.05〜
100μm 、更には0.1〜20μm の範囲が繁用され
ている。その使用量としては、樹脂100重量部に対
し、0.01重量部から5重量部が好ましく、特に0.
1重量部から3重量部が好ましい。
【0014】本発明のトナー粒子には、その他定着性改
良のためにポリオレフィン等のワックス類などの他公知
の各種添加剤が使用できる。その使用量としては、樹脂
100重量部に対し0.01重量部から5重量部が好ま
しく、特に0.1重量部から3重量部が望ましい。ま
た、本発明の現像剤は、適宜のキャリア粒子と共に用い
て二成分系現像剤として用いる他、カプセルトナー化や
重合トナー及びマグネタイトやフェライト等の磁性化合
物を含有したいわゆる一成分現像剤(磁性トナー)にも
適用出来る。二成分系現像剤において使用されるキャリ
アとしては、粒径30〜200μm 程度の鉄粉、フェラ
イト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来か
ら公知のものが使用できる。また、これらの表面にシリ
コーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素系樹脂などあるいは
これら樹脂の混合物をコーティングしたものも好適に使
用できる。現像剤中のキャリアとトナーの含有比は10
0:1〜10が好ましい。
良のためにポリオレフィン等のワックス類などの他公知
の各種添加剤が使用できる。その使用量としては、樹脂
100重量部に対し0.01重量部から5重量部が好ま
しく、特に0.1重量部から3重量部が望ましい。ま
た、本発明の現像剤は、適宜のキャリア粒子と共に用い
て二成分系現像剤として用いる他、カプセルトナー化や
重合トナー及びマグネタイトやフェライト等の磁性化合
物を含有したいわゆる一成分現像剤(磁性トナー)にも
適用出来る。二成分系現像剤において使用されるキャリ
アとしては、粒径30〜200μm 程度の鉄粉、フェラ
イト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来か
ら公知のものが使用できる。また、これらの表面にシリ
コーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素系樹脂などあるいは
これら樹脂の混合物をコーティングしたものも好適に使
用できる。現像剤中のキャリアとトナーの含有比は10
0:1〜10が好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はそ
の要旨を超えない限り、これに限定されるものではな
い。尚、下記実施例中に単に「部」とあるのはいずれも
「重量部」を意味するものとする。 実施例−1 スチレン系樹脂(三洋化成社製、商品名SBM−600) 100部 4級アンモニウム塩 帯電制御剤 (オリエント化学社製、商品名ボントロンP−51) 3部 カーボンブラック(三菱化成社製、商品名#40) 5部 上記の材料を配合混練し、粉砕分級して平均粒径11μ
m の黒色トナーを得た後、このトナー粒子に対し、疎水
性シリカ(日本アエロジル社製、商品名R−972)
0.2部、Nε−ラウロイル−L−リジン0.1部をヘ
ンシェルミキサーを用いて外添処理した。このトナー4
部と平均粒径約100μm のシリコーン系樹脂で被覆さ
れたフェライトキャリア100部とを混合攪拌して現像
剤を作製した。この現像剤を有機光導電体を感光体とす
る複写機で実写した結果、100,000枚後の実写で
も感光体への傷等による画質欠陥のない良好な複写物が
得られた。 実施例−2 Nε−ラウロイル−L−リジンを0.001部とした以
外は、実施例−1と同様にしたところ、100,000
枚後の実写でも感光体への傷等による画質欠陥のない良
好な複写物が得られた。 実施例−3 トナー粒子にマグネタイト微粉末を0.8部加えた以外
は実施例−1と同様にしたところ、100,000枚後
の実写でも感光体への傷等による画質欠陥のない良好な
複写物が得られた。 実施例−4 帯電制御剤として4級アンモニウム塩(ボントロンP−
51)3部の代わりにニグロシン系染料(オリエント化
学社製N−09)を1部使用する以外は実施例−3と同
様にしたところ、100,000枚後の実写でも感光体
への傷等による画質欠陥のない良好な複写物が得られ
た。 実施例−5 帯電制御剤として4級アンモニウム塩(ボントロンP−
51)3部の代わりに負帯電制御剤であるアルキルサリ
チル酸クロム錯体(オリエント化学社製E−81)を2
部使用する以外は実施例−3と同様にしたところ、10
0,000枚後の実写でも感光体への傷等による画質欠
陥のない良好な複写物が得られた。 実施例−6 スチレン系樹脂SBM−600の代わりにポリエステル
樹脂(Mw/Mn=13000/6000)100部を
使用した以外は実施例−5と同様にしたところ100,
000枚後の実写でも感光体への傷等による画質欠陥の
ない良好な複写物が得られた。 実施例−7 ポリエステル樹脂(Mw/Mn=13000/6000) 100部 4級アンモニウム塩 帯電制御剤 (オリエント化学社製、商品名ボントロンP−51) 2部 ローダミンB (キサンテン染料−C.I.Solvent Red 49) 3部 上記の材料を配合混練し、粉砕分級して平均粒径11μ
m のカラートナーを得た後、このトナー粒子に対し疎水
性シリカ(日本アエロジル社製、商品名R−972)
0.2部、Nε−ラウロイル−L−リジン0.05部を
ヘンシェルミキサーを用いて外添処理した。このトナー
4部と平均粒径約100μm のシリコーン系樹脂で被覆
されたフェライトキャリア100部とを混合攪拌して現
像剤を作製した。この現像剤を実施例−1と同様に実写
テストした結果、100,000枚後の実写でも感光体
への傷等による画質欠陥のない良好な複写物が得られ
た。 比較例−1 Nε−ラウロイル−L−リジンを使用しない以外は、実
施例−1と同様にしたところ、約10,000枚後の実
写上に感光体への傷/付着による画質欠陥が現れ始め、
100,000枚後では実写上に点や線として画像欠陥
が多数現れ実用上問題となった。 比較例−2 Nε−ラウロイル−L−リジンを使用しない以外は、実
施例−3と同様にしたところ、約1,000枚後の実写
上に感光体への傷/付着による画質欠陥が現れ始め、1
00,000枚後では実写上に点や線として画像欠陥が
多数現れ実用上問題となった。
の要旨を超えない限り、これに限定されるものではな
い。尚、下記実施例中に単に「部」とあるのはいずれも
「重量部」を意味するものとする。 実施例−1 スチレン系樹脂(三洋化成社製、商品名SBM−600) 100部 4級アンモニウム塩 帯電制御剤 (オリエント化学社製、商品名ボントロンP−51) 3部 カーボンブラック(三菱化成社製、商品名#40) 5部 上記の材料を配合混練し、粉砕分級して平均粒径11μ
m の黒色トナーを得た後、このトナー粒子に対し、疎水
性シリカ(日本アエロジル社製、商品名R−972)
0.2部、Nε−ラウロイル−L−リジン0.1部をヘ
ンシェルミキサーを用いて外添処理した。このトナー4
部と平均粒径約100μm のシリコーン系樹脂で被覆さ
れたフェライトキャリア100部とを混合攪拌して現像
剤を作製した。この現像剤を有機光導電体を感光体とす
る複写機で実写した結果、100,000枚後の実写で
も感光体への傷等による画質欠陥のない良好な複写物が
得られた。 実施例−2 Nε−ラウロイル−L−リジンを0.001部とした以
外は、実施例−1と同様にしたところ、100,000
枚後の実写でも感光体への傷等による画質欠陥のない良
好な複写物が得られた。 実施例−3 トナー粒子にマグネタイト微粉末を0.8部加えた以外
は実施例−1と同様にしたところ、100,000枚後
の実写でも感光体への傷等による画質欠陥のない良好な
複写物が得られた。 実施例−4 帯電制御剤として4級アンモニウム塩(ボントロンP−
51)3部の代わりにニグロシン系染料(オリエント化
学社製N−09)を1部使用する以外は実施例−3と同
様にしたところ、100,000枚後の実写でも感光体
への傷等による画質欠陥のない良好な複写物が得られ
た。 実施例−5 帯電制御剤として4級アンモニウム塩(ボントロンP−
51)3部の代わりに負帯電制御剤であるアルキルサリ
チル酸クロム錯体(オリエント化学社製E−81)を2
部使用する以外は実施例−3と同様にしたところ、10
0,000枚後の実写でも感光体への傷等による画質欠
陥のない良好な複写物が得られた。 実施例−6 スチレン系樹脂SBM−600の代わりにポリエステル
樹脂(Mw/Mn=13000/6000)100部を
使用した以外は実施例−5と同様にしたところ100,
000枚後の実写でも感光体への傷等による画質欠陥の
ない良好な複写物が得られた。 実施例−7 ポリエステル樹脂(Mw/Mn=13000/6000) 100部 4級アンモニウム塩 帯電制御剤 (オリエント化学社製、商品名ボントロンP−51) 2部 ローダミンB (キサンテン染料−C.I.Solvent Red 49) 3部 上記の材料を配合混練し、粉砕分級して平均粒径11μ
m のカラートナーを得た後、このトナー粒子に対し疎水
性シリカ(日本アエロジル社製、商品名R−972)
0.2部、Nε−ラウロイル−L−リジン0.05部を
ヘンシェルミキサーを用いて外添処理した。このトナー
4部と平均粒径約100μm のシリコーン系樹脂で被覆
されたフェライトキャリア100部とを混合攪拌して現
像剤を作製した。この現像剤を実施例−1と同様に実写
テストした結果、100,000枚後の実写でも感光体
への傷等による画質欠陥のない良好な複写物が得られ
た。 比較例−1 Nε−ラウロイル−L−リジンを使用しない以外は、実
施例−1と同様にしたところ、約10,000枚後の実
写上に感光体への傷/付着による画質欠陥が現れ始め、
100,000枚後では実写上に点や線として画像欠陥
が多数現れ実用上問題となった。 比較例−2 Nε−ラウロイル−L−リジンを使用しない以外は、実
施例−3と同様にしたところ、約1,000枚後の実写
上に感光体への傷/付着による画質欠陥が現れ始め、1
00,000枚後では実写上に点や線として画像欠陥が
多数現れ実用上問題となった。
【0016】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像用現像剤は、従来
から問題になっていた無機微粉体による感光体表面の損
傷、摩耗、それらの付着等から引き起こされる画像欠陥
を防止し良好な画像を与え続け、今後の更なる印刷速度
の高速化、現像剤の長寿命化にも十分対応できる等多大
な工業的利益を提供するものである。
から問題になっていた無機微粉体による感光体表面の損
傷、摩耗、それらの付着等から引き起こされる画像欠陥
を防止し良好な画像を与え続け、今後の更なる印刷速度
の高速化、現像剤の長寿命化にも十分対応できる等多大
な工業的利益を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−94267(JP,A) 特開 平1−121863(JP,A) 特開 昭61−162057(JP,A) 特開 平3−43747(JP,A) 特開 昭58−108546(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも、樹脂及び着色剤を含有する
トナー粒子、無機微粉体、及び、Nε−アシル塩基性ア
ミノ酸粉末を含有することを特徴とする静電荷像現像用
現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3136542A JP2694781B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 静電荷像現像用現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3136542A JP2694781B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 静電荷像現像用現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04360151A JPH04360151A (ja) | 1992-12-14 |
JP2694781B2 true JP2694781B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=15177634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3136542A Expired - Fee Related JP2694781B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 静電荷像現像用現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2694781B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4736834B2 (ja) * | 2006-02-10 | 2011-07-27 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
JP4747872B2 (ja) * | 2006-02-13 | 2011-08-17 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 静電荷像現像用トナーの製造方法 |
JP4979497B2 (ja) * | 2007-07-26 | 2012-07-18 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | トナー組成物 |
Family Cites Families (3)
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---|---|---|---|---|
JPS61162057A (ja) * | 1985-01-12 | 1986-07-22 | Canon Inc | 静電荷像現像用トナ− |
JPH01121863A (ja) * | 1987-11-06 | 1989-05-15 | Konica Corp | 静電像現像剤 |
JP2853201B2 (ja) * | 1989-09-06 | 1999-02-03 | 味の素株式会社 | 記録用トナー |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP3136542A patent/JP2694781B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04360151A (ja) | 1992-12-14 |
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