JPH0822191A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0822191A
JPH0822191A JP6154784A JP15478494A JPH0822191A JP H0822191 A JPH0822191 A JP H0822191A JP 6154784 A JP6154784 A JP 6154784A JP 15478494 A JP15478494 A JP 15478494A JP H0822191 A JPH0822191 A JP H0822191A
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diameter
image forming
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JP6154784A
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Takashi Shintaku
隆 新卓
Yoshihiro Kigami
木上  嘉博
Yukihiro Sato
幸弘 佐藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小型化及び省スペース化が可能であ
り、かつ画像品質上の問題がなく、特に感光体ドラムを
小径化した場合でも、転写効率の悪化、転写不良による
画像濃度ムラや画像濃度の低下、並びにコピー時の中抜
け現象が発生しない画像形成方法を提供する。 【構成】 感光体ドラム上に形成される静電潜像を現像
剤で現像する画像形成方法において、該現像剤を少なく
とも1種の正帯電極性の外添剤を含む正帯電性トナー粒
子を含有し、且つ該感光体ドラムの直径が50mm以下
であることを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンター、デジタル
複写機、ファクシミリ、複写機などに利用される電子写
真方式を応用した画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真方式では、各種の光導電
物質を含む感光体(通常はドラム状に加工した感光体ド
ラム)上に種々の手段により静電荷の電気的潜像を形成
し、該静電潜像を粉体からなる現像剤で現像し、必要に
応じて紙あるいはフィルム等の基材上に粉体を転写した
後、加圧、加熱等の方法により定着することが行われ
る。
【0003】現像剤としては、鉄粉、フェライト粉等の
キャリアとトナーとからなる2成分系現像剤やキャリア
を必要としない1成分系現像剤(非磁性または磁性トナ
ー)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、パーソナル化、
省スペース化などの市場要求に伴い、複写機、プリンタ
等の電子写真装置の小型化が促進される傾向にある。こ
れら装置の小型化を達成するためには、感光体ドラムの
小径化が望まれる。しかし、小径の感光体ドラムを使用
すると、以下の不具合が顕著に現れることが指摘されて
いる。すなわち、小径の感光体ドラムでは、従来の径の
感光体ドラムに比べて曲率が大きくなるため、湾曲も大
きくなる。従って、特に転写工程において十分な転写機
会を得ることが困難と推定され、転写効率の悪化を招き
やすい。また、得られる画像も画像濃度ムラの発生が見
られるようになる。はなはだしい場合には、官製ハガキ
やOHPフィルム等の厚い基材を転写基材とした場合、
文字部や画像部の一部がスポット的に欠落する「中抜
け」の現象が起こる。転写方式としては、コロナ転写、
ローラ転写等の各方式が公知であるが、本質的には現象
は同一である。これらの問題は、特に感光体ドラムの直
径が50mm以下で特に発生しやすく、感光体ドラムの
径が小さくなるほど顕著に発生しやすい状況にあった。
【0005】上記問題を回避するために装置での改良が
試みられており、例えば、転写電圧のアップにより転写
性を向上させるという対策が考えられるが、それによっ
て、オゾンやNOx 等の有害物質の発生が増加するため
に環境衛生上の問題が発生するので好ましくない。この
ように、小径の感光体ドラムを使用することによる転写
性の悪化を装置面で解決するには限界があり、現像剤で
の改良が望まれていた。
【0006】従来より、一般に、現像剤(トナー)に各
種添加剤を外添等により含有せしめて転写性等の現像剤
特性を改良することが行われている。この種の外添剤の
例としては、例えば、微粒子シリカ等の流動性向上剤が
挙げられる。これらは現像剤の表面を被覆することによ
って現像剤を非粘着性とする性質があるので、感光体ド
ラムからの現像剤の脱離性が良くなり、転写性が改良さ
れることが期待される。しかし、これらの物質は、それ
自体が感光体ドラムの非画像部等へ静電吸引されやすい
ので画像汚れを引き起こしやすいという問題がある。
【0007】上記したように、従来、現像剤の改良で転
写性の問題を解決する方法については、さほど効果的な
提案は見当たらず、実用上十分に満足する画質が得られ
ない状態にあった。従って、小径の感光体ドラムとの組
み合わせで画質を満足するような現像剤がないことは、
感光体の小径化ひいては装置の小型化を行っていく上で
の制約となっていた。
【0008】本発明は、上記した現状に鑑み、その問題
を解決すべくなされたものであって、その目的は、装置
の小型化が可能であり、かつ小型化によって引き起こさ
れる画像品質上の問題がなく、特に転写工程の諸問題、
具体的には、転写効率の悪化や画像濃度ムラ、「中抜
け」現象の発生がなく、さらには上記した画像汚染の問
題のない画像形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる目的
を達成すべく、小径の感光体ドラムでも良好な画質が得
られる現像剤を目指して鋭意検討した結果、直径50m
m以下の小径の感光体ドラムを用いた場合でも良好な画
質が得られる正帯電性の現像剤を見いだし本発明に到達
した。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、感光体ドラム
上に形成される静電潜像を現像剤で現像する画像形成方
法において、該現像剤が少なくとも1種の正帯電極性の
外添剤を含む正帯電性トナー粒子を含有し、且つ該感光
体ドラムの直径が50mm以下であることを特徴とする
画像形成方法。以下に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明の画像形成方法は、小径の感光体ド
ラムで特に有用である。本発明を構成する感光体ドラム
としては、例えば、セレン、砒素−セレン、セレン−テ
ルル、アモルファスシリコン等の無機系のものやジアゾ
化合物、色素等の有機系のものが挙げられる。装置の小
型化のためには、小径の感光体ドラムが望まれており、
通常は直径50mm以下が採用され、より小径化を望む
場合は40mm以下のサイズが採用され、さらには30
mm以下のサイズの採用も提案されている。しかし、前
述のように、従来の現像剤では感光体ドラムが小径にな
るに従って画像品質が劣悪となり、装置自体は小型化を
達成するものの画像品質面では満足すべき結果は得られ
ない。その点、本発明の画像形成方法によれば、いずれ
の小径ドラムの場合も良好な画像が得られるため、良好
な性能の小型装置が実現可能である。
【0012】前記の感光体ドラムのうち、製造のしやす
さ、電気的及び光学的な性能、コスト、安全性等の面か
ら、特に有機系の感光体ドラムが好適に使用できる。以
上の感光体ドラムの中では、有機系の感光体ドラムであ
って、かつその直径が50mm以下のものの採用が好ま
しく、直径40mm以下のものの採用がより好ましく、
直径30mm以下のものの採用が最も好適である。
【0013】一方、通常、トナーはバインダ樹脂、着色
剤、帯電制御剤、必要に応じて添加される磁性粉、その
他の物質等を溶融混練し、粉砕し、分級した微粉末であ
り、本発明に係わる現像剤においては、少なくとも1種
の正帯電極性の外添剤を含む正帯電性のトナー粒子を含
有する構成を有する。この場合、上記現像剤は、二成分
系現像剤では、上記したトナー粒子とキャリア物質とを
混合して使用することができ、非磁性もしくは磁性の一
成分系現像剤では、そのままもしくは各種の他の外添剤
等を加えて用いることができる。すなわち、本発明にお
いては、少なくとも1種の正帯電極性を有する外添剤
を含有する正帯電性のトナー粒子及びキャリア粒子から
なる二成分方式の現像剤、少なくとも1種の正帯電極
性を有する外添剤を含有する正帯電性の非磁性トナー粒
子からなる非磁性一成分方式の現像剤及び少なくとも
1種の正帯電極性を有する外添剤を含有する正帯電性の
磁性トナー粒子からなる磁性一成分方式の現像剤のいず
れの場合でも好適に適用可能である。
【0014】前記トナー構成成分のうち、バインダ樹脂
としては、トナーに適した公知の種々のものが使用でき
る。例えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ
−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重
合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチ
レン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重
合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸
エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレ
ン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−メタク
リル酸フェニル共重合体)、スチレン−α−クロルアク
リル酸メチル共重合体及びスチレン−アクリロニトリル
−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(ス
チレンまたはスチレン置換体を含む単独重合体または共
重合体)、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、飽和ポリエステル
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂並びにポ
リビニルブチラール樹脂等があるが、本発明に用いるの
に特に好ましい樹脂としては、スチレン系樹脂、飽和も
しくは不飽和ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂等を挙
げることができる。また、上記樹脂は単独で使用するに
限らず、2種以上を併用することもできる。更に、特公
昭50−23354号公報、特開昭50−44836号
公報に記載される架橋系バインダ樹脂、あるいは特公昭
55−6895号公報、特公昭63−32180号公報
に記載される非架橋系バインダ樹脂も使用できる。
【0015】そして、該トナー用バインダ樹脂の軟化点
は、フローテスタ法で測定した値が、100〜160℃
であるのが好ましい。軟化点が100℃未満の場合、定
着での汚れ(いわゆる「ホットオフセット」現象)が発
生し易く、160℃を越える場合は、定着強度が悪化す
る傾向にあるので好ましくない。また、バインダ樹脂の
ガラス転移温度は、示差熱分析装置で測定したときの転
移開始(変曲点)が50℃以上であるのが好ましい。ガ
ラス転移温度が50℃未満の場合、長期保管時の熱安定
性が悪く、トナーの凝集や固化を招き使用上問題があ
る。
【0016】着色剤としては、従来から用いられるもの
であれば、特に制限されるものではなく、任意の適当な
顔料や染料が使用できる。例えば、酸化チタン、亜鉛
華、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、紺青、カーボ
ンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン、ハンザイエローG、ローダミン系染顔料、クロ
ムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ロー
ズベンガル、トリアリルメタン系染料、アントラキノン
染料、モノアゾ及びジスアゾ系染顔料などを相当するト
ナーの色に合わせて単独または適宜混合して用いる。着
色剤の含有量は、現像により可視像を形成することがで
きるようトナーを着色するに十分な量であればよく、例
えばバインダ樹脂100重量部に対して3〜20重量部
とするのが好ましい。
【0017】正帯電性トナーを得るためには、使用する
バインダ樹脂の組成により制御する方策も考えられる
が、通常は、正の帯電性を得るための正の帯電制御剤を
トナーの構成成分として使用し、これらは、各種公知の
ものの中から適宜選択すればよい。正の帯電制御剤とし
ては、例えば、各種ニグロシン染料、特公平1−546
94号公報、特公平1−54695号公報、特公平1−
54696号公報等に記載の第4アンモニウム化合物、
特開昭51−455号公報、特公昭63−57787号
公報、特公平2−501506号公報等に記載のトリフ
ェニルメタン化合物、特開平3−119364号公報、
特開平3−202856号公報、特開平3−21785
1号公報等に記載のイミダゾール誘導体やイミダゾール
類の金属錯体等が挙げられる。上記した帯電制御剤をト
ナーに含有させる方法としては、トナー内部に添加する
方法と外添する方法とがある。内添する場合、これら化
合物の使用量は、前記バインダ樹脂100重量部に対し
て、通常0.05〜20重量部、好ましくは0.1〜1
0重量部の範囲で用いられる。また、外添する場合は、
樹脂100重量部に対し、0.01〜10重量部が好ま
しい。
【0018】この他、熱特性や物理特性を改良する目的
でトナー中に内添しうる助剤としては、公知のものが使
用可能であるが、例えば、ポリアルキレンワックス、パ
ラフィンワックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、金属石
鹸等が挙げられる。その添加量は、バインダ樹脂100
重量部に対し、0.1〜10重量部が好ましい。トナー
の製造方法としては、上記の各成分をニーダー等で混練
し、冷却後、粉砕し、分級すればよい。
【0019】本発明にかかわる現像剤は、以上述べたよ
うな正帯電性のトナー粒子と正帯電極性を有する外添剤
とを含有することを特徴とする。本発明に係わる正帯電
性を有する外添剤は、以下の摩擦帯電性の測定手段によ
り帯電性を測定する。すなわち、外添剤0.4gとキャ
リア(鉄粉キャリアTEFV−2030、パウダーテッ
ク社製)19.6gとを30mlのガラス製サンプル瓶
に入れた後、振盪機で30分間攪拌して得られる混合物
をブローオフ粉体帯電量測定装置TB−200(東芝ケ
ミカル社製)によりSUS316製400メッシュの金
網を用いて摩擦帯電極性を測定する。測定条件を以下に
記す。
【0020】
【表1】 ブローガス : 窒素 ブロー圧 : 1kg/cm2 ブロー時間 : 20秒 使用サンプル量 : 0.2g
【0021】本発明に係わる現像剤は、少なくとも1種
の上記した測定方法によって測定される正帯電極性を示
す外添剤を含む正帯電性のトナー粒子を含有することに
より、その作用効果を実現するものである。この場合、
前記正帯電極性の外添剤の他に支障のない範囲において
負帯電極性の外添剤を併用しても差し支えないが、前記
正帯電極性の外添剤を含ませずに負帯電性の外添剤のみ
を用いた場合は、小径感光体ドラムとの組み合わせで得
られる画像に汚染を引き起こしやすく、またはなはだし
い場合は転写効率や画像濃度ムラ、さらには「中抜け」
現象を回避できない問題があるので好ましくない。
【0022】かくして測定され、正帯電性を示す外添剤
の具体例としては、例えば、無機系化合物としては、表
面を処理されていてもよいハイドロタルサイト系化合物
類、表面を処理されていてもよいAl2 3 、MgO等
の金属酸化物類、あるいはSiO2 及びTiO2 、Fe
3 4 、フェライト粉等の金属酸化物の単体では正帯電
性を有しない化合物の表面処理品等が挙げられる。ここ
で表面処理とは、アミノシラン、第4アンモニウム化合
物、スチレンアミノアクリレート樹脂、高級脂肪酸及び
その金属塩等の帯電向上剤として知られている表面処理
剤で外添剤表面の帯電性を改質することをいう。一方、
有機系化合物としては、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポ
リアミン樹脂粉末、スチレンアミノアクリレート樹脂粉
末、第4アンモニウム化合物粉末、ニグロシン染料やト
リフェニルメタン染料等の染料類等の公知の化合物が挙
げられる。これらの外添剤の好ましい粒子径としては、
通常5μm以下、より好ましくは2μm以下、特に好ま
しくは1μm以下であるのがよい。外添剤の粒子径が5
μmを超えて大きい場合は、外添剤が現像剤中から脱落
・飛散しやすくなるため装置内の汚染が激しくなり好ま
しくない。また、添加量としてはトナー100重量部に
対して、5重量部以下が好ましく、より好ましくは0.
01〜2重量部である。外添量が5重量部を超える場合
は、連続使用時の帯電量の安定性が悪化して画像濃度の
低下や画像汚染が見られるようになり好ましくない。
【0023】以上の外添剤の中でも、本発明に係わる正
帯電性外添剤としては、無機系化合物が望ましく、さら
にはハイドロタルサイト化合物類がより好ましい。その
中でも特に好ましくは、下記一般式(I)で表される化
合物(化合物(1))の粉末及び/または下記一般式
(II)で表される化合物(化合物(II))の粉末を含有
するのが最適である。
【0024】
【化1】 M1 y1・M2 y2・M3 x ・(OH)2 ・Ax/n ・mH2 O …(I)
【0025】上記一般式(I)中の記号の意味は下記の
通りである。
【0026】
【表2】 M1 :Mg、Ca、Sr及びBaより成る群から選ばれ
る1種以上の2価金属 M2 :Zn、Cd、Pb及びSnより成る群から選ばれ
る1種以上の2価金属 M3 :3価金属 A :n価のアニオン n :自然数 x、y1、y2、mは以下の関数式を満たす正数。 0<x≦0.5 y1+y2=1−x 0≦m<2
【0027】
【化2】 M4 (1-x) ・M5 x ・(OH)2 ・Ax/n ・mH2 O …(II)
【0028】上記一般式(II)中の記号の意味は下記の
通りである。
【0029】
【表3】 M4 :Mg、Mn、Fe、Co、Ni、Cu及びZnよ
り成る群から選ばれる1種以上の2価金属 M5 :3価金属 A :n価のアニオン n :自然数 x、mは以下の関数式を満たす正数。 0<x≦0.5 0≦m<2
【0030】上記一般式(I)において、M1 はMg、
Ca、Sr及びBaより成る群から選ばれる1種以上の
2価金属であればよく、適宜選択できるが、これらの中
でも好ましい例としては、Mg、Ca、MgとCa、M
gとSr、MgとBaなどを例示できる。さらには、M
gもしくはMgとCaをより好ましい例として挙げるこ
とができる。
【0031】上記一般式(I)でのM2 は、Zn、C
d、Pb及びSnより成る群から選ばれる1種以上の2
価金属であればよく、適宜選択できるが、これらの中で
も好ましい例としては、Zn、Cd、Pb、ZnとCd
などを例示できる。さらには、Zn及び/またはCdを
より好ましい例として挙げることができる。上記一般式
(I)でのM3 は、3価金属であって、例えばAl、B
i、In、Sb、B、Tiなどを例示できる。これらの
中でもAlをより好ましく例示できる。
【0032】上記一般式(I)において、Aはn価のア
ニオンを示し、例えば、CO3 2-、OH- 、HC
3 - 、サリチル酸イオン- 、クエン酸イオン3-、酒石
酸イオン2-、NO3 - 、I- 、(OOC−COO)2-
〔Fe(CN)6 4-などを例示することができる。こ
れらの中でもより好ましい例としては、CO3 2-及びO
-を挙げることができる。
【0033】上記一般式(I)において、xは0<x≦
0.5、好ましくは0.2≦x≦0.5、より好ましく
は0.2≦x≦0.4、とくには0.25≦x≦0.3
5の正数であり、y1+y2は1−xに相当し、y1≧
y2を満足するのがより好ましく、特にはy1>y2が
更に好ましい。また、mは0≦m<2の数である。m=
0もしくはそれに近いmの小さい化合物を得るには、脱
結晶水処理したものを用いるとよい。
【0034】一方、上記一般式(II)において、M4
Mg、Mn、Fe、Co、Ni、Cu及びZnより成る
群から選ばれる一種以上の2価金属であればよく、適宜
選択できるが、これらの中でも特にMgが好ましく例示
できる。また、上記一般式(II)において、M5 は3価
金属であって、例えば、Al、Fe、Cr、Co、In
などを例示できるが、これらの中でもAlをより好まし
く例示できる。
【0035】上記一般式(II)のAは、n価のアニオン
を示し、例えば、CO3 2-、OH-、HCO3 - 、サリ
チル酸イオン- 、クエン酸イオン3-、酒石酸イオン2-
NO 3 - 、I- 、(OOC−COO)2-、〔Fe(C
N)6 4-などを例示することができる。これらの中で
もより好ましい例としては、CO3 2-を挙げることがで
きる。
【0036】上記一般式(II)において、xは0<x≦
0.5、好ましくは0.1≦x0.4の正数であり、ま
た、mは0≦m<2の数である。m=0もしくはそれに
近いmの小さい化合物を得るには、脱結晶水処理したも
のを用いるとよい。本発明に係わる化合物(I)及び
(II)は、いずれも、結晶粒子径が約0.1〜約1μm
程度が好ましく、またBET比表面積が約50m2 /g
以下が好ましく、約30m2 /g以下がより好ましい。
さらに、平均2次粒子径が約5μm以下、より好ましく
は約2μm以下、特には約1μm以下であるものの使用
が好ましい。
【0037】本発明においては、上記化合物自体の離型
性や現像剤に対する摩擦帯電性、吸着性等を向上させる
目的で、化合物(I)及び(II)を表面処理剤で表面処
理することができる。このような表面処理剤の例として
は、例えば、以下のものを例示することができるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0038】高級脂肪酸類 ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸などアニオン系界面活性剤類 ステアリン酸ソーダ、オレイン酸ソーダ、ラウリルベン
ゼンスルホン酸ソーダなどシラン系カップリング剤類 ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイロキシプ
ロピルトリエトキシシランなどチタネート系カップリング剤類 イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプ
ロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネートなどグリセリンと脂肪酸のエステル類 グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレエー
トなど
【0039】上記の処理剤例の中でも、好ましくは、高
級脂肪酸類がよい。表面処理剤による化合物(I)及び
(II)の表面処理は、例えば、該表面処理剤が液状の場
合、あるいは水、アルコール類などに溶解して液状にし
た場合には、これら液状の表面処理剤と化合物(I)又
は(II)の粉末もしくはその水性懸濁液を、加熱条件下
もしくは非加熱条件下で機械的に混合することによって
行うことができる。また、例えば該表面処理剤が加熱条
件下で溶解する場合には、加熱溶解条件下で化合物
(I)又は(II)と機械的に混合することによって行う
こともできる。充分な混合処理の後、必要に応じて水
洗、脱水、乾燥、粉砕、分級等の手段を適宜選択して実
施し、表面処理物を得ることができる。上述のようにし
て得ることのできる化合物(I)及び(II)の表面処理
物の表面処理剤の含有量は適当に選択変更できるが、化
合物(I)又は(II)の重量に基づいて、約0.1〜約
10重量%のごとき量を例示することができる。
【0040】なお、化合物(I)及び(II)は、従来よ
り公知の手法で製造することができる。例えば、特公昭
46−2280号公報、特公昭47−32198号公
報、特公昭50−30039号公報、特公昭48−29
477号公報、特公昭51−29129号公報等に記載
されている製法ないしはそれらに類する製法により製造
可能である。また、BET比表面積が約50m2 /g以
下で平均2次粒子径が約5μm以下である化合物(I)
又は(II)は、従来の製造手法で製造された化合物
(I)又は(II)を、例えば水性媒体中で更に加熱処理
して得ることができる。この好適態様によれば、従来手
法で得られる化合物(I)又は(II)を、例えばオート
クレーブ中、水媒体中で、例えば約120〜約250℃
の温度及び約5〜約40時間のごとき条件下で加熱処理
し、濾過・乾燥等を行うことにより、所望のBET比表
面積及び平均2次粒子径の化合物(I)及び(II)を得
ることができる。上記加熱処理は、前記BET比表面積
及び平均2次粒子径条件を満足するようになるまで、加
圧条件下に水熱処理すればよく、高温側の採用がより好
ましい。
【0041】化合物(I)及び(II)の具体例として
は、以下のものなどが示されるが、これらに限定される
ものではない。
【0042】
【表4】化合物(I)の具体例 化合物(A) Mg0.5 Zn0.17Al0.33(OH)2 (CO3 0.165 ・ 0.45H2 O 化合物(B) Mg0.55Zn0.15Al0.3 (OH)2 (CO3 0.15 化合物(C) Mg0.1 Ca0.3 Zn0.3 Al0.3 (OH)2 化合物(D) Mg0.6 Cd0.1 Al0.3 (OH)2 (CH3 COO)0.3 ・ 0.34H2 O 化合物(E) Mg0.5 Pb0.2 Al0.3 (OH)2 (CO3 0.15・ 0.52H2 O 化合物(F) Mg0.5 Zn0.18Al0.32(OH)2 (CO3 0.16 化合物(G) Mg0.38Zn0.3 Al0.32(OH)2 (CO3 0.16・ 0.2H2 O 化合物(H) Mg0.6 Zn0.14Al0.26(OH)2 (CO3 0.13 化合物(I) Mg0.6 Zn0.2 Al0.2 (OH)2 (CO3 0.1 ・ 0.6H2 O 化合物(J) Mg0.5 Zn0.2 Al0.3 (OH)2 (NO3 0.3 化合物(K) Mg0.5 Zn0.2 Al0.3 (OH)2 (OOCCH=CHCO O)0.15 化合物(L) Mg0.1 Ca0.4 Zn0.2 Al0.3 (OH)2.3 ・ 0.25H2 O 化合物(M) Mg0.52Zn0.16Al0.32(OH)2 (CO3 0.16・ 0.5H2 O 化合物(N) Mg0.48Zn0.18Al0.34(OH)2 (CO3 0.17 化合物(O) Mg0.15Ca0.4 Zn0.15Al0.3 (OH)2.3 ・ 0.2H2 O 化合物(P) Mg0.45Zn0.23Al0.32(OH)2 (CO3 0.16 化合物(Q) Mg0.6 Zn0.16Al0.24(OH)2 (CO3 0.12 化合物(R) Mg0.5 Zn0.25Al0.25(OH)2 (CO3 0.125 化合物(S) Mg0.48Zn0.2 Al0.32(OH)2 (CO3 0.16 化合物(T) Mg0.5 Zn0.18Al0.32(OH)2 (CO3 0.16 化合物(U) Mg0.6 Zn0.2 Al0.2 (OH)2 (CO3 0.1 化合物(II) の具体例 化合物(V) Mg0.7 Al0.3 (OH)2 (CO3 0.15・0.57H2 O 化合物(W) Mg0.8 Al0.2 (OH)2 (CO3 0.1 ・0.61H2 O 化合物(X) Mg0.75Al0.25(OH)2 (CO3 0.125 ・0.5H2 O 化合物(Y) Mg0.83Al0.17(OH)2 (CO3 0.085 ・ 0.47H2 O 化合物(Z) Mg0.65Al0.35(OH)2 (CO3 0.175 ・ 0.37H2
【0043】なお、化合物(I)及び(II)は、トナー
粒子に対し、それぞれ単独で用いることもできるし、化
合物(I)あるいは(II)の2種以上を選択して用いて
もよい。さらには、化合物(I)及び(II)のそれぞれ
1種以上を併用して用いてもよい。本発明に係わる化合
物(I)及び(II)は、現像剤の帯電性や帯電立ち上が
り性を向上せしめるとともに、現像剤の帯電量分布を均
一化する作用があるので、特に小型の電子写真装置で小
径感光体ドラムとの組み合わせにおいて、転写性の諸問
題を改良するのに効果的である。なお、化合物(I)及
び(II)の現像剤への添加方法は、例えば、トナー粒子
と化合物(I)及び/又は(II)をヘンシェルミキサ等
の攪拌装置を用い適当な条件で機械的に混合すればよ
い。
【0044】本発明に係わる現像剤は正帯電性のトナー
を含有する正荷電性現像剤であるが、その中でも、正の
帯電制御剤を含有する正荷電性現像剤であるのが望まし
い。これらの適用範囲は、通常のトナー以外に、例えば
カプセルトナーや重合法トナーにも使用可能である。ま
た、本発明の効果を阻害しない範囲で、従来より公知の
微粒子状のシリカ、チタニア等の流動性向上剤、金属石
鹸等の帯電性向上剤、マグネタイト、酸化セリウム等の
研磨剤等を適宜加えてもよい。
【0045】トナーの平均粒径は5〜20μmが好適で
ある。2成分系現像剤で用いられるキャリアとしては、
特に制限はないが、平均粒径10〜200μmの鉄粉、
フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリア等が
好ましく使用できる。この場合、樹脂等によりその表面
を被覆されたコーティングキャリアであってもよい。キ
ャリアとトナーとの混合重量比は100:1〜20、よ
り好ましくは100:2〜15がよい。
【0046】なお、本画像形成方法は、感光体ドラムと
トナーの荷電極性が異極性の場合の正規現像方法及び同
極性の反転現像方法のいずれにも適用可能である。通
常、正規現像方法は複写機等で、反転現像方法はレーザ
ービームプリンタ等で用いられる方式である。本発明の
画像形成方法における望ましい実施の態様は、感光体ド
ラムが直径20〜30mmの有機光導電体であり、現像
剤は少なくとも1種の正帯電極性の外添剤を含む正帯電
性トナーを含有する正荷電性現像剤、特にはトナー中に
正の帯電制御剤を含有する正荷電性現像剤であり、ま
た、組み合わせとしては、負荷電性の感光体ドラムと
正荷電性現像剤との組み合わせによる正規現像方法正
荷電性の感光体ドラムと正荷電性現像剤の組み合わせに
よる反転現像方法、である。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例により限定されるものではない。なお、下記実施例
及び比較例中、単に「部」とあるのは、いずれも「重量
部」を意味するものとする。実施例1
【0048】
【表5】 スチレン系樹脂 100部 (モノマー重量比:スチレン/n−ブチルアクリレート=82/18) ニグロシン染料帯電制御剤 1部 (ボントロンNo.4、オリエント化学社製) カーボンブラック 5部 (三菱カーボンブラック#40、三菱化成社製) 低分子量ポリプロピレン 2部 (ビスコール550P、三洋化成社製) 上記の各成分を混合、混練、粉砕し、分級して平均粒径
11μmの正帯電性の黒色トナーを得た。
【0049】このトナー100部に対して、化合物
(A)の粉末(BET比表面積15m2/g、平均2次
粒子径0.2μm)の脂肪酸(ステアリン酸)処理され
た微粉末(処理剤量2重量%)0.3部をヘンシェルミ
キサにて外添処理した。なお、前記外添剤微粉末のブロ
ーオフ法による帯電量は、+50μC/gであった。得
られたトナー8部と平均粒子径約50μmのフッ素系樹
脂で被覆された鉄粉キャリア100部とを混合、攪拌し
正帯電性の2成分系現像剤を作製した。
【0050】次に、この現像剤を直径60mm、負荷電
極性の有機光導電体を感光体ドラムとし、2成分正規現
像方式の複写機の改造機(以下、複写機Aとする)及び
直径30mm、負荷電極性の有機光導電体を感光体ドラ
ムとし、2成分正規現像方式の複写機の改造機(以下、
複写機Bとする)を用いて、同一の方法で実写テストを
実施した。実写テストに使用した補給用トナーは、上記
現像剤用に用いられたトナーと同一組成物のものであ
る。実写環境は25℃、60%RHにて行った。
【0051】なお、実写方法としては、まず、官製ハガ
キを200枚連続コピーして転写性の確認を行い、次い
で、同様にA4サイズの市販のOHPフィルムを300
枚連続コピーして転写性の確認を行い、さらにその後、
通常のコピー用紙で3500枚の連続実写を行って耐久
性を確認した(現像剤通算で4000枚)。その結果、
複写機A及びBのいずれの評価においても、ハガキ及び
OHPフィルムでのコピーサンプルは、転写ムラや文字
部中抜けのない良好な画質を有するものであった。ま
た、補給されたトナー及び回収されたトナーの重量から
転写効率を計算すると、いずれの場合も90%以上の転
写効率を有していた。また、4000枚後の画質もほと
んど初期の画質と遜色がなく、良好な耐久性を有するこ
とが確認された。
【0052】比較例1 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末を使用しない以外は、実施例1と全く同様にして現
像剤を作製し、実写評価を行った。その結果、複写機A
での評価においては、実施例1とほぼ同等の良好な結果
を得たが、複写機Bでの評価においては、ハガキ及びO
HPフィルムでの転写ムラや文字部中抜けの発生が顕著
であり、到底実用に供するレベルのものではなかった。
また、そのときの転写効率は、ハガキ、OHPフィルム
いずれの場合も80%以下と好ましくない結果であっ
た。
【0053】比較例2 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末の代わりに微粒子シリカ(アエロジルR972、日
本アエロジル社製、ブローオフ帯電量約−400μC/
g)0.2部のみを外添した以外は、実施例1と全く同
様にして現像剤を作製し、実写評価を行った。その結
果、複写機Aでの評価においてやや画像汚染が認められ
ると共に、複写機Bでの評価においては、ハガキ及びO
HPフィルムでの転写ムラや文字部中抜けの発生が顕著
であり、到底実用に供するレベルのものではなかった。
また、そのときの転写効率は、ハガキ、OHPフィルム
いずれの場合も80%以下と好ましくない結果であっ
た。
【0054】実施例2 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末の他にR972を0.2部併用して外添した以外
は、実施例1と全く同様に現像剤を作製し、実写評価を
行った。その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得
た。
【0055】実施例3 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末の使用量を0.5部とした以外は、実施例1と全く
同様に現像剤を作製し、実写評価を行った。その結果、
ほぼ実施例1と同様の好結果を得た。
【0056】実施例4 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末の使用量を0.1部とした以外は、実施例1と全く
同様に現像剤を作製し、実写評価を行った。その結果、
ほぼ実施例1と同様の好結果を得た。
【0057】実施例5 化合物(A)の脂肪酸処理されない微粉末(ブローオフ
帯電量+20μC/g)を0.5部用いた以外は、実施
例1と全く同様に現像剤を作製し、実写評価を行った。
その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得た。
【0058】実施例6 ニグロシン染料帯電制御剤の使用量を3部とする以外
は、実施例1と全く同様に現像剤を作製し、実写評価を
行った。その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得
た。
【0059】実施例7 実施例1のニグロシン染料帯電制御剤1部を第4アンモ
ニウム塩帯電制御剤(ボントロンP−51、オリエント
化学社製)3部とする以外は、実施例1と全く同様に現
像剤を作製し、実写評価を行った。その結果、ほぼ実施
例1と同様の好結果を得た。
【0060】実施例8 スチレン系樹脂に代えて、ポリエステル樹脂A(ビスフ
ェノールAのプロピレンオキサイド付加物とテレフタル
酸とを主成分とするポリエステル)を使用した以外は、
実施例1と全く同様に現像剤を作製し、実写評価を行っ
た。その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得た。
【0061】実施例9 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末の代わりに化合物(F)の粉末(BET比表面積1
0m2 /g、平均2次粒子径0.7μm)の脂肪酸(ス
テアリン酸)処理された微粉末(処理剤量2重量%、ブ
ローオフ帯電量+42μC/g)を使用する以外は、実
施例1と全く同様に現像剤を作製し、実写評価を行っ
た。その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得た。
【0062】実施例10 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末の代わりに化合物(L)の粉末(BET比表面積1
2m2 /g、平均2次粒子径0.7μm)の脂肪酸(ス
テアリン酸)処理された微粉末(処理剤量2重量%、ブ
ローオフ帯電量+35μC/g)を使用する以外は、実
施例1と全く同様に現像剤を作製し、実写評価を行っ
た。その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得た。
【0063】実施例11 実施例1で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された微
粉末の代わりに化合物(V)の粉末(BET比表面積2
0m2 /g、平均2次粒子径0.3μm)の脂肪酸(ス
テアリン酸)処理された微粉末(処理剤量2重量%、ブ
ローオフ帯電量+60μC/g)を使用する以外は、実
施例1と全く同様に現像剤を作製し、実写評価を行っ
た。その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得た。
【0064】実施例12 実施例2で、トナー100部に微粒子シリカR972を
0.2部と、化合物(A)の粉末の脂肪酸処理された微
粉末0.3部を外添する他に更にマグネタイト微粉末
(平均粒径約0.3μm)2部を加えて外添処理する以
外は、実施例2と全く同様に現像剤を作製し、実写評価
を行った。その結果、ほぼ実施例1と同様の好結果を得
た。実施例13
【0065】
【表6】 ポリエステル樹脂A 100部 ローダミンB 6部 (キサンテン染料、C.I.ソルベントレッド49) 第4アンモニウム帯電制御剤 2部 (ボントロンP−51)
【0066】以上の各成分を混合、混練、粉砕、分級し
て平均粒径9μmのマゼンタトナーを得た。このマゼン
タトナー100部に対して微粒子シリカR972を0.
1部と化合物(A)粉末の脂肪酸処理された粉末(実施
例1で使用したもの)を0.3部ヘンシェルミキサにて
外添処理し、非磁性一成分方式の現像剤を得た。次に、
この現像剤を直径60mm、正荷電極性の有機光導電体
を感光体ドラムとし、非磁性一成分反転現像方式の電子
写真プリンタ改造機(以下、プリンタAとする)及び直
径24mm、正荷電極性の有機光導電体を感光体ドラム
とし、同じく非磁性一成分反転現像方式のプリンタの改
造機(以下、プリンタBとする)を用いて、同一の方法
で実写テストを実施した。実写環境は25℃、60%R
Hにて行った。
【0067】なお、実写方法としては、まず、官製ハガ
キを200枚連続コピーして転写性の確認を行い、次い
で、同様にA4サイズの市販のOHPフィルムを300
枚連続コピーして転写性の確認を行い、さらにその後、
通常のコピー用紙で3500枚の連続実写を行って耐久
性を確認した(現像剤通算で4000枚)。その結果、
プリンタA及びBのいずれを用いた場合でも、ハガキ及
びOHPフィルムでのコピーサンプルは、転写ムラや文
字部中抜けのない良好な画質を有するものであった。ま
た、感光体ドラム上の地肌汚れも非常に軽微であった。
さらに、補給されたトナー及び回収されたトナーの重量
から転写効率を計算すると、いずれの場合も90%以上
の転写効率を有していた。また、4000枚後の画質も
ほとんど初期の画質と遜色がなく、チャージアップによ
る画像濃度低下現象も見られず、良好な耐久性を有する
ことが確認された。
【0068】比較例3 実施例13で使用した化合物(A)の脂肪酸処理された
微粉末を使用しない以外は、実施例13と全く同様にし
て現像剤を作製し、実写評価を行った。その結果、プリ
ンタAでは実施例13とほぼ同等の良好な結果を得た
が、プリンタBでは、ハガキやOHPフィルムでの転写
ムラや文字部中抜けの発生が顕著であり、到底実用に供
するレベルのものではなかった。また、そのときの転写
効率は、ハガキ、OHPフィルムいずれの場合も80%
以下と好ましくない結果を示した。
【0069】
【発明の効果】本発明の画像形成方法は、装置の小型
化、省スペース化が可能であり、かつ画像品質上の問題
がなく、特に感光体ドラムを小径化した場合に発生しや
すい転写工程での下記諸問題を容易に改良できるので、
工業的にきわめて有用である。 転写効率の悪化 転写不良による画像濃度ムラ(転写ムラ)や画像濃度
の低下 OHPフィルム、ハガキのコピー時の文字部や画像部
の「中抜け」現象
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/097 13/08 G03G 9/08 374 13/08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラム上に形成される静電潜像を
    現像剤で現像する画像形成方法において、該現像剤が正
    帯電極性の外添剤を含有する正帯電性トナー粒子を有
    し、且つ該感光体ドラムの直径が50mm以下であるこ
    とを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 該感光体ドラムの直径が40mm以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 該感光体ドラムが有機系感光体ドラムで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成
    方法。
  4. 【請求項4】 該正帯電性トナー粒子が正の帯電制御剤
    を含有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の画
    像形成方法。
  5. 【請求項5】 該外添剤の粒子径が5μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 該外添剤が、無機系化合物であることを
    特徴とする請求項1乃至5に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 該無機系化合物が、表面処理されていて
    もよいハイドロタルサイト系化合物類、表面処理されて
    いてもよい金属酸化物類、及び表面処理されたSiO2
    から成る群より選択される1種以上の無機系化合物であ
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6596452B2 (en) 2000-02-21 2003-07-22 Canon Kabushiki Kaisha Magnetic toner and image-forming method making use of the same
JP2009251151A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Konica Minolta Business Technologies Inc 静電荷像現像用トナーとそれを用いた画像形成方法
JP2014010224A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Konica Minolta Inc 静電荷像現像用トナーおよび画像形成方法
JP2014010223A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Konica Minolta Inc 静電荷像現像用トナーおよび画像形成方法
JP2017173750A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 富士ゼロックス株式会社 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

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