JP2694235B2 - 樹脂部材と金属メッシュとの結合方法 - Google Patents

樹脂部材と金属メッシュとの結合方法

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JP2694235B2
JP2694235B2 JP230789A JP230789A JP2694235B2 JP 2694235 B2 JP2694235 B2 JP 2694235B2 JP 230789 A JP230789 A JP 230789A JP 230789 A JP230789 A JP 230789A JP 2694235 B2 JP2694235 B2 JP 2694235B2
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恒生 保木本
照夫 渡辺
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Denki Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は、高周波誘導加熱を利用して樹脂部材と金属
メッシュとを互いに結合(接着または溶着)する方法に
係り、例えば、自動車及び産業機械等の燃料フィルタや
油圧機械の圧油フィルタの製造に適用して好適な方法に
関するものである。
b. 従来の技術 従来では、上述の如きフィルタを製造するに際して
は、金属製フィルタ容器の開口の周縁部に濾過用の金属
メッシュをスポット溶接或いは巻き締め等にて取付ける
ようにしていた。
c. 発明が解決しようとする課題 しかしながら、このようなフィルタにあっては、その
全体が金属から構成されているため、重量が可成り重く
なる上に、フィルタの形状に制約を受けるといった大き
な問題点があった。さらに、フィルタの製造作業に時間
がかかったり、材料費が高くついたり、材料に無駄を生
じる等の種々の不都合をも有していた。
このような問題点の全てを解消するためには、フィル
タ容器を金属から樹脂に変更することが考えられるが、
この場合には、樹脂製フィルタ容器への金属メッシュの
結合方法が重要な課題として生じてくる。
本発明は、このような実状を勘案してなされたもので
あって、その目的は、高周波誘導加熱によって必要部分
のみ正確に加熱して樹脂部材(例えば、樹脂製のフィル
タ容器)に金属メッシュを容易かつ確実に結合し得るよ
うにした結合方法を提供することにある。
d. 課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために、本発明においては、樹
脂部材の開口を覆うように金属メッシュの周縁部を前記
樹脂部材の開口周縁部に当接させた状態の下で、前記樹
脂部材と金属メッシュとの当接箇所に対応する位置に高
周波誘導加熱コイルを配置すると共に、前記高周波誘導
加熱コイルにて囲まれた領域内に非磁性材から成る遮蔽
部材を配置し、前記高周波誘導加熱コイルにて前記当接
箇所のみを高周波誘導加熱することによって、前記金属
メッシュを前記樹脂部材に結合するようにしている。
以下、本発明の一実施例に付き図面を参照して説明す
る。
第1図〜第4図はフィルター容器としての樹脂容器1
に濾過用の金属メッシュ2を結合する方法を示すもので
ある。本例で用いられる樹脂容器1は、第1図に明示す
るように正方形の各辺の中央部分を内側に向けて湾曲状
にへこませしめて成る形状の開口3を有しており、樹脂
容器1の内側の中段箇所には第2図〜第4図に示すよう
に段差部4が形成されている。一方、金属メッシュ2は
樹脂容器1の開口に対応する形状に成形されており、次
のような操作によりこの金属メッシュ2の周縁部2aが樹
脂容器1の段差部4(特許請求の範囲でいう「樹脂部材
の開口周縁部」に相当)に結合される。
すなわち、樹脂容器1に金属メッシュ2を結合する際
には、まず、リング状に成形された熱硬化性樹脂接着剤
5を樹脂容器1の開口3を通して段差部4上に載置し、
金属メッシュ2の周縁部2aを前記段差部4に当接させた
状態にする。しかる後、金属メッシュ2と同一の寸法形
状を有する絶縁板6を第3図に示す如く金属メッシュ2
上に載置し、さらにこの絶縁板6の周縁部6aにほぼ一致
するように屈曲成形されたパイプ部材から成る高周波誘
導加熱コイル7の本体7aを前記周縁部6a上に載置する
(第1図及び第3図参照)。次いで、高周波誘導加熱コ
イル7の本体7a部分の内周面7bに沿って閉断面形状の絶
縁部材8を配置すると共に、この絶縁部材8に対応する
形状を有しかつ冷却水用孔9並びにこの孔9に連通する
給水パイプ10及び排水パイプ11を具備する非磁性金属板
から成る遮蔽部材12を、絶縁部材8内に嵌合するように
挿入して前記絶縁板6上に載置する。
これにより、前記遮蔽部材12を高周波誘導加熱コイル
7の本体7aにて囲まれた領域内に配置せしめる。そし
て、第4図に明示するように、高周波誘導加熱コイル7
の本体7aを絶縁板6及び金属メッシュ2の周縁部2a並び
に熱硬化性樹脂接着剤5を介して樹脂容器1の段差部4
の外周側部分4aに対向配置せしめると共に、遮蔽部材12
の周縁部12aを前記段差部4の内周側部分4bに対向配置
せしめる。
なお、高周波誘導加熱コイル7の本体7aから引き出さ
れた一対のリード部7c,7dには、電源13から高周波電流
を供給する一対の誘電性部材14a,14bをそれぞれ接続す
る。
このように各部材を組み付けた後に、電源13から誘電
性部材14aを介して高周波誘導加熱コイル7に高周波電
流を供給すと、金属メッシュ2の周縁部2aが高周波誘導
加熱されて発熱し、その熱で熱硬化性樹脂接着剤5が溶
融状態となる。この際、遮蔽部材12を第3図において矢
印Aで示す如く上方から加圧する。これにより、溶融状
態の接着剤5が樹脂容器1の段差部4の外周側部分4aに
溶着すると共に金属メッシュ2の周縁部部2aの網目に均
一に入り込むこととなる。なお、高周波加熱中には高周
波誘導が熱コイル7および遮蔽部材12が高温に加熱され
るので、冷却水を第1図において矢印B,B′で示す如く
高周波誘導加熱コイル7の給水口7eから供給して排水口
7fから排出すると共に、冷却水を第3図において矢印C,
C′で示す如く遮蔽部材12の給水パイプ10に供給して排
水パイプ11から排出してこれらの部材を冷却する。
そして、この後に高周波誘導加熱コイル7への通電を
停止して高周波誘導加熱を止め、加熱部分を自然冷却す
る。これに伴い、熱硬化性樹脂接着剤5が硬化し、金属
メッシュ2がこの接着剤5を介して樹脂容器1の段着部
4に固定状態で接着される。
以上のような結合方法によれば、高周波誘導加熱を利
用することにより極めて容易に金属メッシュ2を樹脂容
器1に結合することができ、しかも非磁性金属板から成
る遮蔽部材12にて高周波誘導加熱コイル7の本体7aの内
側領域(コイルにて囲まれた領域)の磁束が遮蔽される
ため、前記コイル7の直下箇所すなわち金属メッシュ2
の周縁部2a、熱硬化性樹脂接着剤5及び樹脂容器1の段
差部4の外周側部分4aのみが加熱され、その他の部分の
加熱は抑制されることとなり、従って所望の溶着箇所の
みの加熱を行なうことができる。さらに詳述すると、遮
蔽部材12を高周波誘導加熱コイル7の本体7aの内部に配
置しない場合には、磁束の関係上、第6図において符号
Rで示す領域のみが加熱されてそれ以外の箇所はほとん
ど加熱されないといった不都合を来すこととなるが、既
述の如く遮蔽部材12を用いることにより加熱すべき領域
すなわち第5図のおいて符号Sで示す領域のみを均一に
加熱することができる。そして、このようにして得られ
たフィルターは、容器1が樹脂製なので、大幅に軽量化
(すべてが金属製の従来のフィルターに比べて約1/7の
重量)されたものとなる。
ところで、上述の実施例では、熱硬化性接着剤5を用
いるようにしたが、樹脂容器1そのものが熱硬化性樹脂
から成る場合には第7図に示す如く、前記接着剤5を用
いずに、金属メッシュ2を樹脂容器1の段差部4上に直
接載置して高周波誘導加熱により樹脂容器1に金属メッ
シュ2を溶着するようにしてもよい。この場合にも、既
述の実施例と同様の作用硬化を奏し得る。
次に、本発明に係る結合方法の具体例を以下に述べ
る。
具体例 〔A〕 条件 (1) 接着又は溶着の延べ面積:241cm2 (2) 金属メッシュ2の網目の大きさ:#120 (3) 高周波誘導加熱の条件 <ア> 電源13の発振周波数:200KHz <イ> 電源13からの入力:8KW <ウ> 加熱時間:1.5秒 (4) 遮蔽部材12への加圧力:0.5kg/cm2 〔B〕 結果 接着後の引張強度:13kg/cm2 溶着後の引張強度:15kg/cm2 以上、本発明の実施例に付き述べたが、本発明は既述
の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思
想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、本発明に係る結合方法は、フィルターの樹脂
容器1と金属メッシュ2との結合に限らず、各種の樹脂
部材の種々の形状をした開口を金属メッシュで覆うべ
き、金属メッシュを前記開口の周縁部に結合するのに適
用し得ることは言う迄もない。
e. 発明の効果 以上の如く、発明は、高周波誘導加熱を利用して樹脂
部材に金属メッシュを結合(接着又は溶着)するように
し、かつ、高周波誘導加熱コイルにて囲まれた領域に遮
蔽部材を配置することにより、加熱すべき箇所のみ加熱
してその他の部分は加熱を阻止するようにしたものであ
るから、簡単な高周波誘導加熱作業にて加熱不要部分に
悪影響を与えることなく金属メッシュを樹脂部材の所定
箇所に短時間のうちに充分な結合強度をもって結合する
ことができる。
また、上述の如き結合方法を採用することにより、従
来では金属にて構成されていた部材を樹脂製のものに変
更可能となり、その結果、加工上複雑な形状のものも樹
脂成形にて極めて容易に実現可能となる。よって、取付
場所のスペースに応じて樹脂部材の形状を設定すること
ができ、スペースの有効利用を図ることができる。その
上、金属から樹脂への材料変更に伴い、重量が約1/7程
度に軽量化されるため、本方法にて得られたフィルター
等の装置を自動車等に用いる場合には特に好都合とな
る。また、材料費のコストダウン並びに材料の無駄使い
の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の実施例を説明するためのもの
であって、第1図は樹脂容器への金属メッシュの結合方
法を実施するために、樹脂容器に金属メッシュ高周波誘
導加熱コイルおよび遮蔽部材等を組み付けた状態を示す
平面図、第2図は同上の正面図、第3図は第1図におけ
るIII−III線断面図、第4図は同上の要部拡大断面図、
第5図は遮蔽部材を使用した場合の金属メッシュ及び樹
脂容器の加熱領域を示す平面図、第6図は遮蔽部材を使
用しない場合の金属メッシュ及び樹脂容器の加熱領域を
示す平面図、第7図は本発明に係る結合方法の別の実施
例を示す第4図と同様の要部拡大断面図である。 1……樹脂部材としての樹脂容器、 2……金属メッシュ、2a……周縁部、 3……開口、4……段差部、 5……熱硬化性樹脂接着剤、 7……高周波誘導加熱コイル、 12……非磁性金属板から成る遮蔽部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂部材の開口を覆うように金属メッシュ
    の周縁部を前記樹脂部材の開口周縁部に当接させた状態
    の下で、前記樹脂部材と金属メッシュとの当接箇所に対
    応する位置に高周波誘導加熱コイルを配置すると共に、
    前記高周波誘導加熱コイルにて囲まれた領域内に非磁性
    材から成る遮蔽部材を配置し、前記高周波誘導加熱コイ
    ルにて前記当接箇所のみを高周波誘導加熱することによ
    って、前記金属メッシュを前記樹脂部材に結合するよう
    にしたことを特徴とする樹脂部材と金属メッシュとの結
    合方法。
JP230789A 1989-01-09 1989-01-09 樹脂部材と金属メッシュとの結合方法 Expired - Lifetime JP2694235B2 (ja)

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