JP2694161B2 - 信号灯 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は特に自動車に用いられ、少なくともほぼ白色
光用の光源と、ハウジングと、生成された光色と異なる
透明な薄い色であるカバーガラスと、カバーガラスの色
とは異なる薄い色を付けられている別の第２の光フィル
タと、および２つのフィルタの間に置かれ、ランプが消
灯されているときカバーガラスの色に対する第２のフィ
ルタの影響を減少する装置を備えた信号灯に基づくもの
である。このようなランプの目的は、スイッチが切られ
ている間、発光時には異なる色による合図ができるにも
かかわらず均一の外見のランプを製造することである。 ［従来の技術］ このような信号灯は独国特許明細書DE−OS33 26 199
によって知られている。この特許明細書は、赤、黄色ま
たは白色信号灯でさえフィルタの選択された色に依存し
て生成され得るような、ピンクカバーガラスとその内部
の別の着色フィルタを備える自動車用信号灯を示してい
る。それ自身ピンク色にもかかわらず、信号灯の光源が
スイッチを切られている間内部のフィルタの色に全くあ
るいは少ししか影響されない強い赤色のカバーガラスを
与えるため、内側のフィルタと外側の間のランプ中に赤
色のストライプがある。多少ストライプの配列の各々の
示唆はある欠点を引起こす。光源により生成された光の
中の少量の部分しか用いることができないか、あるいは
合図のためカバーガラスの全表面を用いることができな
いかのいずれかである。更にいくつかの配列は、信号灯
がスイッチを切られている間カバーガラスの色に対する
内部フィルタの影響を減少するためほとんど適切でな
い。結局、信号灯上の赤色のストライプの影響は大きな
技術的効果にもかかわらず完全に避けられることはでき
ない。 ［発明の解決しようとする課題］ 本発明の目的は、信号灯の消灯時に信号灯の外側に面
しているカバーガラスの色が内部の光フィルタの色の影
響を受けることがなくほとんどカバーガラスの色だけに
よって決定され、点灯時には内部の光フィルタの色によ
ってその信号灯の色が維持されるような信号灯を提供す
ることである。 ［課題解決のための手段］ この目的は本発明の信号灯によって達成される。 本発明は、ほぼ白色光を発生する光源と、この光源を
内部に収容している前面の開口しているハウジングと、
このハウジングの前面の開口部を覆っており光源の発生
する光色と異なる薄い色の透明なカバーガラスと、この
カバーガラスと光源との間に配置され、カバーガラスの
色とは異なる薄い色を有する光フィルタとを備えている
信号灯において、カバーガラスと光フィルタとの間に設
けられた信号灯の消灯時におけるカバーガラスの色に対
する前記光フィルタの影響を減少させる装置を具備し、 この光フィルタの影響を減少させる装置は、前記カバ
ーガラスと前記第２の光フィルタとの間に前記光源から
前記カバーガラスに向けて放射される光の通路を横断す
るように配置された透明な無色のキャリアディスクから
構成され、そのカバーガラス側には間隔を有して暗色の
不透明な部分が設けられ、不透明な部分の間の透明な部
分に対応するキャリアディスクの光源側には光源が発生
した光を前記不透明な部分の間の透明な部分に収束する
収束レンズが設けられていることを特徴とする。 キャリアディスクの不透明の部分はストライプとして
構成される。これらのストライプは信号灯の消灯時には
内部の光フィルタの色がカバーガラスの色に影響するこ
とを防止するが、ランプの信号発光の色は暗色のストラ
イプにより影響されることはない。暗色の不透明の部分
は内側に位置する光フィルタから一定の距離を隔てたデ
ィスク上に設けられるので、直接光フィルタの表面上に
設けられるよりも、光源からの光を効率よる通過させる
ことができる。言い換えれば、反射装置等の通常の手段
で平行に向けられた光源の全光がこの光フィルタの通過
後収束レンズによりキャリアディスクの不透明部分の間
の透明な部分に集中され、したがって光源からの光は不
透明部分によってほとんど妨害されることなくカバーガ
ラスを通って外部へ放射されることができる。 本発明の有利な実施態様は特許請求の範囲の第２項以
下に集約されている。 信号灯不透明体の組立て位置において、縦に配列され
た色の暗い部分は特に便利であることが示された。 また特許請求の範囲第４項に従って、第２のフィルタ
がカバーガラスと対向する側壁の前面に近いハウジング
の側壁に達することも、また都合が良い。従って人が見
る信号灯の色は、大部分は信号灯が見られる方向に依存
しない。信号灯のハウジングの側壁が常に大部分は同じ
方法で第２のフィルタによって覆われる。カバーガラス
と内部のフィルタとの間で暗い色の、好ましくは合図に
影響しないように黒色である側壁を実用することはそれ
にもかかわらず有効である。 異なる信号を与えるため、例えば転回信号、ストップ
ライト信号、テールライト信号、後進信号に関しては、
自動車に関係する限り、ハウジングが異なる区画に分け
られている１つの信号灯のみ用いることが今日では全く
普通である。本発明に従ったいくつかの区画を伴う信号
灯の製造は、もし特許請求の範囲第６項に従ってキャリ
アディスクが少なくとも２つの隣接した区画を超えて連
続的に位置するなら、特に有利な点を有する。互いに連
結されている必要のある個々の部分の数が減少される。
キャリアディスクの後ろに置かれた信号灯の異なる区画
の間の仕切り間は、また、前記キャリアディスクによっ
て旨く覆われ、そのため連続するカバーガラスの上で
は、不規則ではなく、全体的に均一な表面が見られる。 現今では自動車用信号灯の異なるカラフルな部分は専
らプラスチックでできている。環境の影響および信号灯
の操作に関して、用いられた材質はテストされ、各国に
従って状態制御されたまたは部分的に状態制御された制
度によって、あるいは自動車の製造業者によって製造が
許可されている。もしカバーガラスの色が信号色のそれ
とは異なるようなランプの信号色がランプハウジング内
部のもう１つの信号フィルタによるにもかかわらず明る
くなるなら、このフィルタの色は一般的に混合される。
例えば、ピンク色のカバーガラスともう１つ緑−青フィ
ルタを用いてテールライトのための無色信号を得る。緑
−オレンジ色の第２のフィルタとピンクのカバーガラス
は黄色信号光を生じる。しかしながら前記の混合された
色の透明なプラスチック材料は、少なくとも数か国およ
びいくつかの自動車製造業者に関しては、信号灯の製造
のため用いられることはまだ許可されていない。 それ故特許請求の範囲第７項に従ってカバーガラスお
よび第２のフィルタよりも異なる薄い色である第３の光
フィルタが設けられる。使用が許可されているのと同様
に色付けされたプラスチック材料は第２および第３の光
フィルタについて用いられることができ、カバーガラス
に達する光の混合された色は連続して第２と第３のフィ
ルタを連結することによって生成され得る。好ましくは
１つのフィルタが他方にモールドされるような、隣接し
て交互に配置された第２および第３のフィルタを有する
ことは都合が良い。 ランプハウジングの内部で２つのフィルタを使用する
ことはもう１つの利点を有する。すなわち信号灯がスイ
ッチを切られているとき、他方の色よりもカバーガラス
の色に影響を及ぼすことが少ない色のフィルタは他方の
フィルタの前に置かれ得る。 ［実施例］ 本発明に従う信号灯の実施例は図面によって説明され
る。本発明を図面の図を用いて説明する。 図示の信号灯のハウジング10は、背面部がランプパル
ブ13により発生された光を各々平行に向けるパラボラ反
射装置14からできている２つの区画から成る。しかしな
がら、各反射装置はランプバルブ13が各区画に通り抜け
る開口15を有する。更に区画11と12は側壁16および互い
に分離されている仕切り17によって境界を設けられてい
る。しかしながら、この仕切り17は側壁16と同じ高さで
はない。 反射装置14の反対側に、区画11と12の両方の上に位置
するピンクのカバーガラス20がある。カバーガラス20
は、例えば超音波シーリングを用いて、側壁16の前面上
に固定されている端部で取巻いている環状体21を有す
る。カバーガラス20は内部壁上に水平に配列された円柱
状のレンズ22を有する。 側壁16の前面のすぐ下に、主にカバーガラス20に対し
て平行に組立てられ、連続的に両方の区画11と12上に位
置するキャリアディスク25を有する。第２図にはキャリ
アデスクの一部分が拡大して示されている。カバーガラ
ス20に面しているキャリアデスクの外側には垂直方向で
互いに平行に走っているストライプ26が設けられてお
り、そのストライプは互いにある程度間隔を有してい
る。このストライプは黒色で、不透明である。キャリア
デスク25の内側には円柱状レンズ27が設けられている。
これらのレンズは、ストライプ26の位置の中間に形成さ
れ、ランプバルブ13と反射装置14によって生成される光
が、キャリアデスク25を通過するときストライプ26の間
の領域に屈折されて可能な限り多くの光がキャリアデス
クを通過できて明るい光が得られるように垂直に配置さ
れている。 光は、カバーガラス20上のレンズ22とキャリアディス
ク25上のレンズ27によって、信号が異なる角度から良く
気付かれるような方向で発散される。カバーガラス20上
のレンズおよびカバーガラス20とキャリアディスク25の
間の距離は、光源が切られているとき、キャリアディス
ク25上のストライプ26が発散方向において見られるだけ
であり、それらはそれを少し暗めにすることによってカ
バーガラスの色を強くする効果を有する。 区画11において、２つの色フィルタ30と31はキャリア
ディスク25とランプバルブ13の間に取付けられ、そのフ
ィルタは一方が他方にモールドされている。フィルター
30は薄い青色であり、フィルタ31は薄い緑色である。両
方のフィルタは仕切り17の前面の下に直接位置してお
り、そのため区画11の側壁16と同じこの仕切りは大部分
それらによって覆われる。 取付けられている区画11のフィルタ30および31と同じ
レベル上で、区画12中にフィルタ32がある。このフィル
タは赤色である。 信号灯の色に可能な限り少ない影響を及ぼすため、少
なくともフィルタ30、31、および32の各々の間の部分だ
け暗い色、好ましくは黒色であり、側壁の前面も関連し
ている。 ランプバルブが切られている間、信号灯の外見はピン
ク色のカバーガラスによって全ての区画において決定さ
れる。カバーガラス20とキャリアディスク25の上の異な
る光学素子、キャリアディスク25上の暗いストライプお
よびハウジング区画の内部の色フィルタからのそれらの
距離は、外側からの光ビームが内部フィルタを経て区画
11と12へ入ることがほとんどない、あるいはそれらから
出るためそれを処理することもほとんどないようにして
いる。 しかしながら、もしランプバルブ13が点灯されるな
ら、この光は、カバーガラス20およびキャリアディスク
25を経て、各々内部色フィルタ30、31、および32を経て
照射される。薄い緑色のフィルタ31、薄い青色のフィル
タ30および薄い赤色のカバーガラスは外側に白光を発生
する。そして、区画11に関する限り、信号灯は他方の区
画12が関連している限り後進ランプとして用いられ、信
号灯はテールライト、ストップライト、およびフォグ警
告ランプとして用いられることができる。 この信号灯はまた転回信号灯として用いられ、青色フ
ィルタ30の代わりにオレンジ色フィルタが別の区画の中
で用いられる。それから黄色光が放たれる。 ランプバルブによって発生された光を平行に向けるた
め、ランプバルブの正面に位置するフレネルディスクは
また反射装置の代わりに用いられることができる。従っ
て外側から中へ入った光は再び発することが更に困難に
なるであろう。

【図面の簡単な説明】 第１図は２つの区画を備える信号灯の縦の断面図を示
す。 第２図は第１図のラインII−IIに沿った断面図を示す。 10……ハウジング、11,12……区画、13……ランプバル
ブ、14……パラボラ反射装置、15……開口、16……側
壁、17……仕切り、20……カバーガラス、22……円柱状
レンズ、25……キャリアディスク、26……ストライプ、
27……円柱状レンズ、30,31,32……フィルタ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス − ヨアヒム・ビルト ドイツ連邦共和国，7141 オーベルシユ テンフエルト，アム・シユロツスベルク 47 (56)参考文献 特開 昭59−33701（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−53802（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−281301（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−158704（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−22705（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−15705（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−118205（ＪＰ，Ｕ) 米国特許3487206（ＵＳ，Ａ) 米国特許4042818（ＵＳ，Ａ) 米国特許4530041（ＵＳ，Ａ) 米国特許4383290（ＵＳ，Ａ) 米国特許4525772（ＵＳ，Ａ) 欧州公開74727（ＥＰ，Ａ１) 西独国特許出願公開3420175（ＤＥ, Ａ)

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．ほぼ白色光を発生する光源と、この光源を内部に収
   容している前面の開口しているハウジングと、このハウ
   ジングの前面の開口部を覆っており前記光源の発生する
   光色と異なる薄い色の透明なカバーガラスと、このカバ
   ーガラスと前記光源との間に配置されカバーガラスの色
   とは異なる薄い色を有する光フィルタとを備えている信
   号灯において、 前記カバーガラスと前記光フィルタとの間に設けられた
   信号灯の消灯時における前記カバーガラスの色に対する
   前記光フィルタの影響を減少させる装置を具備し、 この光フィルタの影響を減少させる装置は、前記カバー
   ガラスと前記光フィルタとの間に前記光源から前記カバ
   ーガラスに向けて放射される光の通路を横断するように
   配置された透明な無色のキャリアディスクから構成さ
   れ、そのカバーガラス側には間隔を有して暗色の不透明
   な部分が設けられ、不透明な部分の間の透明な部分に対
   応するキャリアディスクの光源側には光源が発生した光
   を前記不透明な部分の間の透明な部分に収束する収束レ
   ンズが設けられていることを特徴とする信号灯。 ２．前記不透明な部分がストライプから成る特許請求の
   範囲第１項記載の信号灯。 ３．信号灯の組立て位置において、ストライプが垂直に
   配列されている特許請求の範囲第２項記載の信号灯。 ４．前記光フィルタの緑部がハウジングの側壁のカバー
   ガラスと対向する側壁前面に近い位置で側壁に接触して
   いる特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれか１項に
   記載の信号灯。 ５．前記カバーガラスと前記光フィルタとの間のハウジ
   ングの壁が暗色である特許請求の範囲第１項乃至第４項
   のいずれか１項に記載の信号灯。 ６．異なる信号を表すために互いに隣接して配置された
   複数の区画を含み、キャリアディスクが少なくとも２つ
   の隣接する区画上に連続して位置している特許請求の範
   囲第１項乃至第５項のいずれか１項に記載の信号灯。 ７．前記カバーガラスおよび前記光フィルタと異なる薄
   い色の第２の光フィルタを備え、前記光源からの光が前
   記光フィルタおよびこの第２の光フィルタを通過するこ
   とによって混色された光として前記カバーガラスに投射
   される特許請求の範囲第１項乃至第６項のいずれか１項
   に記載の信号灯。 ８．前記光フィルタおよび前記第２の光フィルタが重な
   って配置されている特許請求の範囲第７項記載の信号
   灯。 ９．一方の光フィルタが他方の光フィルタの表面に直接
   接着されている特許請求の範囲第８項記載の信号灯。 １０．カバーガラスの色がピンクであり、前記光フイル
   タおよび前記第２の光フィルタの一方が青色で他方が緑
   色である特許請求の範囲第７項乃至第９項のいずれか１
   項に記載の信号灯。 １１．カバーガラスの色がピンクであり、前記光フイル
   タおよび前記第２の光フイルタの一方がオレンジ色であ
   り、他方が緑色である特許請求の範囲第７項乃至第９項
   記載のいずれか１項に記載の信号灯。