JP2693470B2 - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JP2693470B2 JP63062994A JP6299488A JP2693470B2 JP 2693470 B2 JP2693470 B2 JP 2693470B2 JP 63062994 A JP63062994 A JP 63062994A JP 6299488 A JP6299488 A JP 6299488A JP 2693470 B2 JP2693470 B2 JP 2693470B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はカラー受像管に係り、特に画面全域にわたっ
て優れた解像度を有するカラー受像管に関する。
(従来の技術) 現在カラー受像管の電子銃としては、インライン形3
電子銃方式と呼ばれるものが多く用いられている。
このインライン形3電子銃は、同一平面上に配列した
3個の陰極とこれらの陰極に共通な第1グリッドおよび
第2グリッドにより3本の電子ビームを発生させ、これ
らの電子ビームを複数個の電子ビーム通過孔を穿設した
2個以上の電極を管軸方向に所定の間隔をもって配置し
てなる集束電極により集束させている。そして、インラ
イン形3電子銃を用いたカラー受像管では、通常、水平
偏向磁界を第13図(a)に示すようなピンクッション形
とし、垂直偏向磁界を第13図(b)に示すようなバレル
形とした非斉一磁界を発生させる偏向ヨークによって、
3電子ビームを蛍光面上に自己集中させる偏向方式が用
いられる。
このような自己集中による偏向方式は、いわゆる動的
集中装置(ダイナミック・コンバーゼンス)等の3電子
ビーム集中用の付加的装置を必要とせず経済性に優れる
とともに、集中調整が容易であるため、インライン形3
電子銃方式によるカラー受像管は、カラー受像管の品質
および性能の向上に大きく貢献している。
しかしながら、前述のような磁界の非斉一性は、カラ
ー受像管の画面周辺部における解像度を低下させるとい
う難点があり、この傾向は、偏向角が90°から110°と
大きくなるにしたがって、より顕著となってくる。
この画面周辺部における解像度の低下は、電子ビーム
が第13図(a)および(b)に示すような偏向ヨークの
非斉一磁界により水平方向には集束を弱められ、垂直方
向には逆に強められることが原因となっている。この結
果、電子ビームスポットの形状は、第14図に示すように
画面中央部のビームスポット1はほぼ真円となるのに対
し、周辺部のビームスポット2は水平方向に長い楕円状
の高輝度コア部3の他に垂直方向に長い低輝度ハロー部
4を伴う形状となる。
このような偏向歪みを改善する方法としては、プリフ
ォーカスレンズで電子ビームを強く絞り、主レンズ部や
偏向磁界内を通過する電子ビーム径を小さくすることに
より、偏向歪みを軽減させる方法がある。
しかしながら、この方法の場合は、クロスオーバ径が
増大して画面中央部の電子ビームスポット径が大きくな
るため、画面中央部の解像度が低下するという問題があ
った。
また他の方法としては、プリフォーカスレンズを非対
称レンズとする方法や、主レンズ部に非対称性を持たせ
て電子ビームの垂直方向をアンダーフォーカス状態とす
ることにより偏向歪みを軽減する方法(特公昭60-7345
公報)がある。
主レンズ部に非対称性を持たせて電子ビームの垂直方
向をアンダーフォーカス状態とする方法は、第15図に示
すように、主レンズの低電位側領域Iおよび高電位側領
域II共に、垂直方向の集束性(線分A−B−Cおよびa
−b−c)より水平方向の集束性(線分A−D−Eおよ
びa−d−e)を強くして、画面中央部での電子ビーム
の断面形状が垂直方向に長軸を有する楕円5、すなわち
偏向領域6における電子ビーム径が垂直方向に長軸を有
する楕円となるように、垂直方向の集束角をα1、水平
方向の集束角をα2として集束させるものである。
このようにして電子ビームを集束させた場合、第16図
に示すように、電子ビーム7は偏向時に水平偏向磁界か
ら垂直方向の力として、力8および9の垂直成分力10お
よび11を受け、偏向後の電子ビームスポットの形状は、
ハロー12を伴う水平方向に長軸を有する楕円13となる。
一方、第17図に示すように主レンズの低電位側領域II
Iおよび高電位側領域IVで収束、発散作用を受けた電子
ビームの画面中央部における断面形状がほぼ円形14、す
なわち偏向領域15における電子ビーム径がほぼ円形とな
るように集束角α2で集束した場合には、第18図に示す
ように電子ビーム16は偏向時に水平偏向磁界から垂直方
向の力として、力17および18の垂直成分力19および20を
受け、偏向後の電子ビームスポットの形状は、ハロー21
を伴う水平方向に長軸を有する楕円22となる。なお、垂
直成分力19および20は、垂直成分力10および11より小さ
い。
しかしながら、画面中央部での電子ビームの断面形状
を垂直方向に長軸を有する楕円とした場合の電子ビーム
の垂直方向の集束角α1は、画面中央部での電子ビーム
の断面形状をほぼ円形とした場合の電子ビームの垂直方
向の集束角α2よりも小さいので、ハロー12はハロー21
より小さい。
したがって、画面中央部での電子ビームの断面形状が
垂直方向に長軸を有する楕円となるように集束させるこ
とにより、画面中央部における断面形状がほぼ円形とな
るように集束させた場合に比して、画面周辺部の解像度
を改善することができる。
しかしながらこの方法の場合は、画面中央部の電子ビ
ームスポットの形状が垂直方向に長軸を有する楕円とな
るため、画面中央部の解像度が低下するという問題があ
った。また、プリフォーカスレンズを非対称レンズとす
る方法についても、同様の問題があった。
(発明が解決しようとする課題) このように、インライン形3電子銃を用いた自己集中
方式のカラー受像管はカラー受像管の品質および性能の
向上に大きく貢献しているが、画面周辺部の解像度に難
があり、画面周辺部の解像度を向上させるためには画面
中央部の解像度の低下を余儀なくされるという問題があ
った。
したがって、インライン形3電子銃を用いた自己集中
方式のカラー受像管の利点をいかしつつ、このカラー受
像管の更なる高画質化を図るには、画面中央部の解像度
の低下をまねくことなく画面周辺部の解像度を向上させ
る必要がある。
本発明はかかる従来技術の課題を解決すべくなされた
もので、画面中央部の解像度を低下させることなく画面
周辺部の解像度を改善し、画面全域にわたって優れた解
像度の得られるカラー受像管を提供することを目的とす
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち本発明のカラー受像管は、少なくとも内面に
蛍光体スクリーンが形成されたパネル部と、前記パネル
にファンネルを介して連設されたネック部と、このネッ
ク部に配置された電子銃とを備え、前記電子銃が、所定
の間隔で複数本の電子ビームを発生させるための水平配
列された複数個の陰極と前記複数本の電子ビームを前記
蛍光体スクリーン上に集束されるための複数個の電子ビ
ーム通過孔を有する電極から構成される電子レンズとを
有するインライン型電子銃であるカラー受像管におい
て、前記電子レンズを構成する電極の内、低電位側電極
の電子ビーム通過孔の内側上下に電界補正部材を配置し
て、水平方向よりも垂直方向に相対的に強い集束作用を
付加し、及び、高電位電極の低電位電極と対向する電子
ビーム通過孔の内側上下に電界補正部材を配置して、電
子レンズの高電位側に、水平方向よりも垂直方向に相対
的に強い発散作用を付加することにより、電子ビームの
断面形状を偏向領域では水平方向に長い楕円状とし、蛍
光体スクリーン中央部でほぼ円形の電子ビームスポット
となしたことを特徴としている。
本発明のカラー受像管において、低電位側電極近傍に
水平方向すなわち電子ビームの軌道を含む面の幅方向よ
りも、垂直方向すなわち電子ビームの軌道を含む面の法
線方向に相対的に強い収束作用を付加する手段として
は、電子レンズを構成する低電位側電極の高電位側電極
と対向する面をほぼ平板状とし、従来から電子ビーム通
過孔の内側に設けていた円筒状のパーリングについて
も、これを除去若しくは短小化してもよい。あるいは、
電子ビーム通過孔の内側に、水平方向側の立上り部を除
去した形状のバーリングを設けてもよい。
また、低電位側電極の高電位側電極と対向する面に、
複数の電子ビーム通過孔を穿設した薄板を密接配置した
場合、各電子ビーム通過孔近傍に形成される小電子レン
ズのレンズ効果を助長することができるとともに、薄板
に穿設する電子ビーム通過孔の形状を変えることにより
主レンズの作用を制御できるので好ましい。
本発明のカラー受像管においては、電子レンズを構成
する高電位側電極の低電位側電極と対向する面について
も、低電位側電極と同様にほぼ平板状とし、従来から電
子ビーム通過孔の内側に設けていた円筒状のバーリング
を除去もしくは短小化することが好ましい。
なお、電極内に配設する電界補正部材の形状、長さ、
取りつけ位置等は、映像管のサイズ、偏向角、偏向ヨー
クの磁界の強度や形状および変化率等に応じて適宜設定
可能であるが、低電位側電極における電界補正部材間の
距離を高電位側電極における電界補正部材間の距離より
大きくすることが好ましい。
(作用) 本発明のカラー受像管では、電子レンズを構成する電
極のうち、低電位側電極の電子ビーム通過孔の内側上下
に電界補正部材が配置され、及び、高電位側電極の低電
位側電極と対向する電子ビーム通過孔の内側上下に電界
補正部材が配置されている。
このため、電子レンズを構成する低電位側電極と高電
位側電極との対向面に穿設した各電子ビーム通過孔近傍
における等電位線の曲率は、従来の場合に比して垂直方
向で大となり、水平方向で小となる。換言すれば、電子
ビームは電子レンズの低電位側においては水平方向に比
して垂直方向に相対的に強い集束作用を受け、電子レン
ズの高電位側においては水平方向に比して垂直方向に相
対的に強い発散作用を受ける。すなわち、直交非対称の
電子レンズが形成される。
ここで、電子ビームは低電位側で受ける作用に強く支
配されるため、最終的には蛍光面上に集束される。
したがって、本発明においては、電子レンズにより集
束された電子ビームの偏向領域における断面形状は水平
方向に長軸を有する楕円状となり、非斉一磁界内の水平
偏向磁界から受ける垂直方向成分が減少するため、偏向
に伴う歪みが減少する。また、電子ビームは電子レンズ
の高電位側において垂直方向に相対的に強い発散作用を
受けるため、垂直方向の集束角が従来より小さくなり、
これにより偏向に伴うハローの発生が抑制される。さら
に、電子レンズの低電位側と高電位側の強度バランスを
とることにより、画面中央部における電子ビームスポッ
トの形状を円形とすることができる。
すなわち、画面中央部の解像度の低下をまねくことな
く、画面周辺の解像度が改善される。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明す
る。
第1図(a)は、本発明によるカラー受像管に用いる
電子銃の一実施例を示す平面方向概略断面図、第1図
(b)は、同じく側面方向概略断面図である。
第1図(a)において、電子銃100は、ヒータ(図示
せず)を内装し一直線上に配列された3個の陰極KR、KG
およびKB、第1電極110、第2電極120、第3電極130、
第4電極140およびコンバーゼンスカップ150が管軸方向
にこの順に配置されており、絶縁支持棒(図示せず)に
より支持、固着されている。
第1電極110は厚さが0.2mmの薄い板状電極であり、直
径0.7mm程度の径小の3個の電子ビーム通過孔111R、111
Gおよび111Bが、6.6mmの中心間距離をもって穿設されて
いる。
また第2電極120は厚さが0.7mmの薄い板状電極であ
り、直径0.7mm程度の径小の3個の電子ビーム通過孔121
R、121Gおよび121Bが、6.6mmの中心間距離をもって穿設
されている。
第3電極130は開放端どうしを密着させた2個のカッ
プ状電極131および132と、厚さが0.6mm程度の薄板133と
からなる。このカップ状電極131の第2電極120側には、
直径が1.3mmの3個の電子ビーム通過孔134R、134Gおよ
び134Bが穿設されている。またカップ状電極132の第4
電極140側はバーリングのないほぼ平板状であって、最
大径が6.2mmの3個の略円形の電子ビーム通過孔135R、1
35Gおよび135Bが穿設されている。薄板133には、カップ
状電極132の電子ビーム通過孔135R、135Gおよび135Bと
同一な3個の略円形の電子ビーム通過孔136R、136Gおよ
び136Bが穿設されている。そしてカップ状電極132の内
壁には、電子ビーム通過孔135R、135Gおよび135Bを含む
面の内側からこの面に対する垂直距離(L1)で3.0mmの
位置に、各電子ビームの軌道面と平行であってこの軌道
面を挟むように、厚さ1.2mm程度、長さ3.0mm程度、幅1
9.0mm程度の平板からなる電界補正部材160および161が
配置されている。
第4電極140は、開放端どうしを密着させた2個のカ
ップ状電極141および142とからなる。このカップ状電極
141の第3電極130側はバーリングのないほぼ平板状であ
って、カップ状電極132の電子ビーム通過孔135R、135G
および135Bとほぼ同様な略円形の電子ビーム通過孔143
R、143Gおよび143Bが穿設されている。そしてカップ状
電極141の内壁には、電子ビーム通過孔143R、143Gおよ
び143Bを含む面の内側からこの面に対する垂直距離(L
2)で2.0mmの位置に、各電子ビームの軌道面と平行であ
ってこの軌道面を挟むように、厚さ1.5mm程度、長さ3.0
mm程度、幅19.0mm程度の平板からなる電界補正部材170
および171が配置されている。
またカップ状電極142のコンバーゼンスカップ150側に
も3個の径大な略円形の電子ビーム通過孔144R、144Gお
よび144Bが穿設され、コンバーゼンスカップ150が当接
されている。
コンバーゼンスカップ150のカップ状電極142側にも3
個の径大な略円形の電子ビーム通過孔151R、151Gおよび
151Bが穿設されており、下方にはスプリング180が取付
けられている。このスプリング180は、ネック内壁に塗
布された導電膜(図示せず)に圧着するようになってい
る。
このようにしてなる電子銃100の陰極KR、KGおよびKB
には、たとえば150V程度の直流電圧と、画像に対応した
変調信号が印加される。また第1電極110は接地、第2
電極120には約600V、第3電極130には約7kVの電圧が印
加される。第4電極140には、導電膜とスプリング180お
よびコンバーゼンスカップ150を介して、約25kVの高電
圧が印加される。
陰極KR、KGおよびKB、第1電極110ならびに第2電極1
20とで3極部を構成し、電子ビームを放射するとともに
クロスオーバを形成する。第2電極120と第3電極130の
間隔近傍にはプリフォーカスレンズが形成され、3極部
から出射された電子ビームを予備集束する。
主レンズは第3電極130と第4電極140との感覚近傍に
形成され、この主レンズにより電子ビームは最終的に蛍
光面上に集中する。
ここで、第3電極130と第4電極140とで形成される主
レンズにおいては、相対的に低電圧の印加される第3電
極130側で集束作用があり、相対的に高電圧の印加され
る第4電極140側で発散作用がある。そして、電子ビー
ムは低電圧側で受ける作用に大きく支配されるため、電
子ビームは最終的に蛍光面上に集中される。
ただし、第3電極130と第4電極140の内部には電界補
正板160、161、170および171が設けられているので、電
子ビーム通過孔135R、135G、135B、136R、136G、136B、
143R、143G、および143B近傍においては、電界の浸透す
る曲率が水平方向と垂直方向とで異なる。したがって、
電子ビームの受ける作用は、水平方向と垂直方向とで異
なることになる。
このときの主レンズ近傍における等電位分布を、第2
図により説明する。第2図(a)は主レンズ近傍におけ
る等電位分布を示す垂直断面図であり、第2図(b)は
その水平断面図である。
第2図(a)に示すように、カップ状電極132および1
41の内部の垂直方向の等電位分布は、電界補正部材16
0、161および170、171の影響により、等電位線の垂直方
向の曲率が、水平方向に比して大きくなる。またこの傾
向は、電界補正部材間の距離が短いカップ状電極141内
において顕著である。一方、水平方向には電界補正板が
存在しないため、等電位線の曲率は垂直方向に比して小
さい。換言すれば、垂直方向には集束作用も発散作用も
相対的に強く働き、水平方向には集束作用も発散作用も
相対的に弱く働くといえる。
この主レンズの作用を概念的に図示したものが、第3
図である。同図中に実線で示した電子ビームは、主レン
ズの第3電極側領域Vでは、垂直方向には線分F−Gお
よび線分f−gで示すように相対的に強い集束作用を受
け、水平方向には線分F−Hおよび線分f−hで示すよ
うに相対的に弱い集束作用を受ける。また主レンズの第
4電極側領域VIでは、垂直方向には線分G−Iおよび線
分g−iで示すように相対的に強い発散作用を受け、水
平方向には線分H−Jおよびh−jで示すように相対的
に弱い発散作用を受ける。
このように、電子ビームは主レンズにより水平方向と
垂直方向とで異なる作用を受け、垂直方向には集束角α
Vで集束し、水平方向には集束角αHで集束するため、偏
向領域200における電子ビームの軌道は、垂直方向の径
が水平方向よりも小さくなる。すなわち、電子ビームの
断面形状は水平方向に長軸を有する楕円となる。ただ
し、電子ビームスポットの形状は、ほぼ円形201とな
る。
したがって、第4図に示すように偏向時に電子ビーム
300が水平偏向磁界から受ける力301および302の垂直成
分303および304は小さいため、偏向後の歪みも少ない。
さらに、垂直方向の集束角αVも小さいため、画面周辺
部に偏向されたときの電子ビームスポットの形状は、ハ
ローの発生が抑制された水平方向に長軸を有する楕円30
5となる。
したがって、電子ビームスポットの形状は、第5図に
示すように画面中央部の電子ビームスポット400の形状
はほぼ真円とし、画面周辺部の電子ビームスポット401
の形状はハロー402の発生が抑制された、もしくはハロ
ーの発生が無い楕円とすることができる。すなわち、画
面中央部の解像度の低下をまねくことなく、画面周辺部
の解像度を改善することができる。
また、本発明に基づくカラー受像管に用いる電子銃の
他の実施例を、第6図に示す。第6図(a)は平面方向
概略断面図、同図(b)は側面方向概略断面図である。
第6図に示す電子銃500は、第1図に示した電子銃100
に用いた薄板133を除去した以外は、電子銃100と同一で
ある。このような構成の電子銃500を用いた場合でも、
前述した電子銃100とほぼ同じ効果を得ることができ
る。なお、第6図において第1図と共通する部材につい
ては、第1図と同じ符号を付してある。
また電界補正部材に代り、主レンズを構成する低電位
側電極の高電位側電極と対向する面および高電位側電極
の低電位側電極と対向する面のそれぞれ内側に、第7図
に示すように水平方向側の立上り部を欠くバーリング60
0を設けることによっても、電界補正部材を用いた場合
とほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、電子ビームスポットの形状は、映像管のサイ
ズ、偏向角、偏向ヨークの磁界の強度や形状および変化
率等によって異なってくる。したがって、これに対応し
て直交非対称レンズの作用を最適化するためには、電界
補正部材の形状、長さ、取付け位置あるいは電子ビーム
通過孔の形状等をパラメータとして種々設定する必要が
ある。
たとえば、偏向ヨークの磁界が前記実施例より強くな
った場合、第6図に示した電子銃を引用して第8図に示
すように、電界補正部材と電子ビーム通過孔との距離L
1およびL2を前記実施例より小さくするか、L1=0、
2=0とすることにより、直交非対称レンズの作用の
最適化を図ることができる。なお、第8図において第6
図と共通する部材については、第6図と同じ符号を付し
てある。
また他の最適化の方法としては、次の方法が例示され
る。
電子レンズを構成する低電位側電極の電子レンズ構
成側もしくは低電位側電極に密接配置する薄板に穿設す
る電子ビーム通過孔か、高電位側電極の電子レンズ構成
側に穿設する電子ビーム通過孔の少なくとも一方の形状
を、第9図に示すように電子ビーム通過孔800の高さX
をパラメータとして小判状とする。
前述した電界補正部材と電子ビーム通過孔との距離
1、L2と、前記を組み合わせる。
さらに、上記およびの方法でセンタービームの形
状とサイドビームの形状を最適化するために、低電位側
電極の電子レンズ構成側もしくは低電位側電極に密接配
置する薄板に穿設する電子ビーム通過孔か、高電位側電
極の電子レンズ構成側に穿設する電子ビーム通過孔の少
なくとも一方の形状を、第10図に示すように略円形開口
900と小判状開口901との組み合わせにする方法や、第11
図に示すように電界補正部材のセンタービームに相当す
る部分の厚さt1とサイドビームに相当する部分の厚さ
2を変化させる方法、あるいは第12図に示すように電
界補正部材のセンタービームに相当する部分の長さl1
とサイドビームに相当する部分の長さl2を変化させる
方法等がある。
これらの方法により直交非対称レンズの作用を最適化
することができ、これによりカラー受像管の解像度を画
面全域に渡って優れたものとすることができる。
なお、本発明の実施例ではバイポテンシャル型電子銃
を例にとり説明したが、本発明の作用効果は他の方式の
電子銃、すなわちユニポテンシャル型電子銃あるいはク
ォードラポテンシャル型電子銃等の複合型電子銃にも適
用することができる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明のカラー受像管装置では画
面中央部の解像度の低下をまねくことなく、画面周辺部
の解像度を大幅に改善することができる。したがって、
本発明によれば画面全域にわたって優れた解像度を有す
るカラー受像管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明によるカラー受像管に用いる電子
銃の一実施例を示す平面方向概略断面図、第1図(b)
は第1図(a)に示した電子銃の垂直方向概略断面図、
第2図(a)は主レンズ近傍における等電位分布を示す
垂直断面図、第2図(b)は主レンズ近傍における等電
位分布を示す水平断面図、第3図は主レンズの作用を概
念的に示す図、第4図は第3図に示した作用を有する主
レンズにより集束された電子ビームが偏向時に水平偏向
磁界から受ける影響を説明するための図、第5図は本発
明によるカラー受像管の画面中央部および画面周辺部の
電子ビームスポットの形状を示す概略図、第6図(a)
は本発明によるカラー受像管に用いる電子銃の他の実施
例を示す平面方向概略断面図、第6図(b)は第6図
(a)に示した電子銃の垂直方向概略断面図、第7図は
電界補正部材とほぼ同様の作用を及ぼし得るバーリング
の一例を示す斜視図、第8図は直交非対称レンズの作用
を最適化するための一手法を説明するための図、第9図
および第10図は直交非対称レンズの作用を最適化する電
子ビーム通過孔の形状の例を示す正面図、第11図および
第12図は直交非対称レンズの作用を最適化する電界補正
部材の形状の例を示す斜視図、第13図(a)はピンクッ
ション形磁界を示す概念図、第13図(b)はバレル形磁
界を示す概念図、第14図は従来のカラー受像管の画面中
央部および画面周辺部の電子ビームスポットの形状を示
す概略図、第15図は従来の主レンズの作用の一例を概念
的に示す図、第16図は第15図に示した作用を有する主レ
ンズにより集束された電子ビームが偏向時に水平偏向磁
界から受ける影響を説明するための図、第17図は従来の
主レンズの作用の他の例を概念的に示す図、第18図は第
17図に示した作用を有する主レンズにより集束された電
子ビームが偏向時に水平偏向磁界から受ける影響を説明
するための図である。 100……電子銃 130……低電位側電極 135R、135G、135B……低電位側電極の高電位側電極と対
向する面に穿設された電子ビーム通過孔 140……高電位側電極 143R、143G、143B……高電位側電極の低電位側電極と対
向する面に穿設された電子ビーム通過孔 160、161……低電位側電極内に配設した電界補正部材 170、171……高電位側電極内に配設した電界補正部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも内面に蛍光体スクリーンが形成
    されたパネル部と、前記パネルにファンネルを介して連
    設されたネック部と、このネック部に配置された電子銃
    とを備え、前記電子銃が、所定の間隔で複数本の電子ビ
    ームを発生させるための水平配列された複数個の陰極と
    前記複数本の電子ビームを前記蛍光体スクリーン上に集
    束されるための複数個の電子ビーム通過孔を有する電極
    から構成される電子レンズとを有するインライン型電子
    銃であるカラー受像管において、 前記電子レンズを構成する電極の内、低電位側電極の電
    子ビーム通過孔の内側上下に電界補正部材を配置して、
    水平方向よりも垂直方向に相対的に強い集束作用を付加
    し、及び、高電位側電極の低電位側電極と対向する電子
    ビーム通過孔の内側上下に電界補正部材を配置して、電
    子レンズの高電位側に、水平方向よりも垂直方向に相対
    的に強い発散作用を付加することにより、電子ビームの
    断面形状を偏向領域では水平方向に長い楕円状とし、蛍
    光体スクリーン中央部でほぼ円形の電子ビームスポット
    となしたことを特徴とするカラー受像管。
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