JP2692708B2

JP2692708B2 - 局部洗浄装置

Info

Publication number: JP2692708B2
Application number: JP63168447A
Authority: JP
Inventors: 修筒井; 久人原賀; 清藤野; 好信内村; 良樹川村
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1988-07-05
Filing date: 1988-07-05
Publication date: 1997-12-17
Anticipated expiration: 2012-12-17
Also published as: EP0349984B1; HK71195A; KR900001938A; CA1319464C; US4980933A; GR3004323T3; DE68901160D1; SG24495G; JPH0220737A; CN1023946C; KR960003127B1; ATE74643T1; ES2032076T3; EP0349984A1; CN1041629A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、局部洗浄装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、洋式便器の一形態として、便器本体内に洗浄ノ
ズルを設け、同洗浄ノズルから吐出する適温の混合湯水
で、局部を洗浄することができる局部洗浄装置を具備し
たものがある。そして、かかる局部洗浄装置は、混合湯
水の生成方法の相違に鑑み、電気ヒーターを内蔵して、
同ヒーターで適温水を生成してノズルから吐出させるも
のと、外部から給湯と給水とを受け、電気的に制御され
る湯水混合装置で適温水を生成し、洗浄ノズルから吐出
させるようにしたものがあった。

また、かかる局部洗浄装置においては、適温水の吐出
を制御するものに電磁弁が用いられている。

（ハ）発明が解決しようとする課題上記のように、従来の局部洗浄装置は、電気ヒータ
ー、または電気的に制御される湯水混合装置や、電磁弁
が用いているため、電力の消費が多く、その為、商用電
源（AC100V）から電力の供給をうけるように構成されて
いる。

したがって、制御用の直流電源装置、湯水混合装置、
電磁弁等の外形が大きくなり、また、商用電源が高電圧
であるため、水分などで絶縁が低下すると、感電の危険
性があり、また、漏電が原因で火災を引き起こす恐れが
あった。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、装置外部からそれぞれ給湯と給水とを供給
する給湯管と給水管との合流点に非電気駆動のミキシン
グバルブを設け、同ミキシングバルブによって所定温度
に調節された混合湯水を洗浄ノズルから吐出させるよう
に構成した局部洗浄装置において、上記ミキシングバル
ブの吐出側に、永久磁石によって非電通時においても開
弁または閉弁位置を保持可能なラッチングソレノイドを
用いた電磁弁を設けて混合湯水の吐出及び停止を行うよ
うにしたことを特徴とする局部洗浄装置に係るものであ
る。

また、本発明は、上記ミキシングバルブは、混合湯水
が感温体を収縮及び膨張させることにより弁体を移動し
て給湯と給水の混合割合を変更可能としたサーモスタッ
ト式としたことにも特徴を有する。

（ホ）作用・効果本発明によれば、装置外部から給湯を供給しているの
で、給水加熱用の電力を要さず、また、ミキシングバル
ブを非電気駆動のものとしたので電力を必要とせず、さ
らに、前記ミキシングバルブの吐出側に、永久磁石によ
って非電通時においても開弁または閉弁位置を保持可能
なラッチングソレノイドを用いた電磁弁を設けて混合湯
水の吐出及び停止を行うようにしたので、弁の開閉動作
時のみの通電でよく、電力の消費が少なくてすみ経済的
である。

また、非電気駆動のミキシングバルブとしては、混合
湯水が感温体を収縮及び膨張させることにより弁体を移
動して給湯と給水の混合割合を変更可能としたサーモス
タット式としているので外部電力の供給を受けることな
く簡単な構造で比例制御による温度調節を行うことがで
きる。

したがって、乾電池を電源として局部洗浄装置を制御
することができるので、制御用の直流電源装置が不要に
なり、また、低電圧であるから絶縁の問題がなくなり、
感電の危険性もなくなり、火災を起こす恐れもなく安全
性が高く、設置に際し電気配線を要せず、工事が容易で
ある。

なお、局部洗浄装置は、従来は主に一般家庭に設置さ
れていたため、ヒーター内蔵のものが主流であったが、
最近では家庭にも給湯設備が普及し、また、ホテルなど
では、バス用の給湯設備が既に設置されているので、か
かる家庭及びホテルに本発明の局部洗浄装置の利用分野
が拡がるものと予想される。

（ヘ）実施例本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第１図
は本発明に係る局部洗浄装置（Ａ）の概念的全体構成を
示しており、図中、（１）は給湯管、（２）は給水管を
示し、給湯管（１）と給水管（２）との合流点に非電気
駆動のミキシングバルブとしてのサーモスタット式ミキ
シングバルブ（Ｔ）を設け、また、給湯管（１）と給水
管（２）には、それぞれ定流量弁（３）（４）を配設
し、給湯管（１）にはサーミスタ（５）を設けて給湯温
度をモニターし、同サーミスタ（５）とサーモスタット
式ミキシングバルブ（Ｔ）との間で、ラッチングソレノ
イドを用いた捨て湯用の電磁弁（V1）を介して捨て湯管
（６）を分岐させている。

また、サーモスタット式ミキシングバルブ（Ｔ）の下
流側を、上記と同様のラッチングソレノイドを用いた吐
出用の電磁弁（V2）を取付けた混合湯水流路（ｍ）を介
して、便器（Ｂ）の内部に配設した洗浄ノズル（７）と
連通させている。

定流量弁（３）（４）は第２図〜第５図で示すよう
に、流路（31）内に挿入装着されるハウジング（50）、
同ハウジング（50）内に掛着される芯部材（51）と弾性
Ｏリング（52）とからなり、上記ハウジング（50）は円
筒状に形成され、流路（31）内に挿入した状態におい
て、上流側となる開口端部に芯部材（51）掛着用の段部
（53）を有し、下流側となる開口端部にはＯリング掛着
用段部（54）を有する。

また、芯部材（51）は、弾頭状に形成され、後端部に
通水孔（55）を穿設した鍔（56）を有すると共に、周面
には軸方向にのびる突起（57）を有し、上記鍔（56）と
ハウジング（50）の芯部材掛着用の段部（53）とにより
ハウジング（50）内に掛着され、先端部がＯリング掛着
用段部（54）内周に遊嵌状に挿通してハウジング（50）
から突出する。

一方、Ｏリング（52）は、ハウジング（50）内周面と
芯部材（51）外周面との間に遊嵌状に嵌め込まれ、ハウ
ジング（50）のＯリング掛着用段部（54）に掛止され
る。

しかして、この定流量弁（３）（４）は、流路（31）
内に挿入装着され、流路（31）を流動する水は、通水孔
（55）を抜け、芯部材（51）とＯリング（52）との間の
間隙（59）を通り、更に、Ｏリング掛着用段部（54）と
芯部材（51）との間隙（60）を経て下流側に流動する。

この際、流路（31）への給水圧が低い場合、若しく
は、通常の場合は、第２図及び第３図に示すように、Ｏ
リング（52）に変形はなく、Ｏリング（52）と芯部材
（51）との間隙（59）は、所定の通水面積を保っている
が、給水圧が高くなると、その圧力によりＯリング（5
2）は第４図及び第５図に示すように、段部（54）に押
圧されて圧潰変形し、Ｏリング（52）と芯部材（51）と
の間隙（59）の通水面積が減少する。

そして、Ｏリング（52）の変形は給水圧が大きくなる
ほど大きくなり、それに伴って通水面積が減少し、通水
量は絞られる。

すなわち、この定流量弁（３）（４）は給水圧の変動
にかかわりなく、常に一定量の水を下流側に供給する。

ラッチングソレノイドを用いた電磁弁（V1）（V2）
は、第６図で示すように、ダイヤフラム型の弁本体（1
1）の一側に、ラッチング用の永久磁石（12）を設けた
ソレノイド（13）を配設し、同ソレノイド（13）に正ま
たは逆方向に通電し、ダイヤフラム（14）に設けたパイ
ロット弁座（15）を開閉するパイロット弁体（16）を開
閉作動させ、ダイヤフラム（14）の表面と裏面とに作用
する水圧の差によってダイヤフラム（14）を作動させて
主弁座（17）を開閉作動させ、永久磁石（12）の磁力で
パイロット弁体（16）の開または閉状態を保持させるこ
とで、上記の水圧の差を保持させ、主弁座（17）の開閉
状態を保持させるように構成している。

したがって、ラッチングソレノイドを用いた電磁弁
（V1）（V2）では、ソレノイド（13）が駆動するのはパ
イロット弁体（16）だけであり、また、同弁（V1）（V
2）の開閉作動時のみ通電すればよいので、消費電力が
極めて僅かですむ。

サーモスタット式ミキシングバルブ（Ｔ）は第７図で
示すように、給湯管（１）と給水管（２）との合流点に
設けられており、略筒状の本体の内部に、上部に混合室
（26）、下部に弁体（21）を連設した内筒（22）を挿通
し更に内筒（22）の内部に感温体となるワックスタイプ
のサーモスタット（23）を挿入して、同サーモスタット
（23）の上端を螺動調整機構（24）を介して調整ツマミ
（25）に連動連結して、同ツマミ（25）の回動により、
サーモスタット（23）を上下移動可能にし、ワックスを
封入したサーモスタット（23）の下部を内筒（22）の混
合室（26）中に挿入し、同サーモスタット（23）の中途
部を内筒（22）の上端に連結して、混合室（26）中の混
合湯水の温度によるワックスの膨張収縮によるサーモス
タット（23）の中途部の作動を内筒（22）下端に連設し
た弁体（21）に伝達し、弁体（21）の上下に設けた湯、
水弁座（28）（29）を開閉して、混合室（26）に流入す
る湯水の混合比を変更させることにより、混合室（26）
から混合湯水流路（ｍ）を介して、便器（Ｂ）内の洗浄
ノズル（７）から吐出される混合湯水の温度を、調整ツ
マミ（25）で設定した温度に一致させるように構成して
いる。

特に、サーモスタット（23）の作動は、混合湯水と設
定温度との差によって行われるので、比例制御動作が行
われ、しかも、外から電力等のエネルギー供給を受ける
必要がない。

第８図は制御装置（Ｃ）を示し、同制御装置（Ｃ）
は、使用者の着座を検出する超音波または赤外線等を用
いた反射型の着座検出センサ（41）、吐出用押しボタン
（42）、前記のサーミスタ（５）と接続して給湯管
（１）中の湯が所定温度に達すると出力するコンパレー
タ（43）と、上記を入力部に接続した論理回路（44）
と、同論理回路（44）の出力部と前記の電磁弁（V1）
（V2）のソレノイド（13）（13）との間にそれぞれ介在
した駆動回路（45）（46）と、電源の乾電池（Ｄ）と、
電源スイッチ（47）で構成されている。

かかる局部洗浄装置（Ａ）の使用に際し、電源スイッ
チ（47）を投入し、同装置（Ａ）を具備する水洗便器の
便座に着座すると、着座検出センサ（41）が出力して、
論理回路（44）を介し捨て水用の電磁弁（V1）に出力し
てこれを開弁し、サーミスタ（５）が、適温の混合湯水
を生成するのに十分な温度を検出するまで開弁状態を保
持させて、給湯管（１）中に滞留して温度が低下した湯
を排出する。

しかるのち、用便を終えた使用者によって吐出用押し
ボタン（42）が押されると、吐出用の電磁弁（V2）が開
弁して、ミキシングバルブ（Ｔ）を経由して、便器
（Ｂ）内の洗浄ノズル（７）から使用者が調整ツマミ
（25）で設定し温度の混合湯水を吐出して局部を洗浄
し、洗浄が終わると同電磁弁（V2）を閉弁して吐出を停
止する。

上記制御に要する電力は乾電池（Ｄ）から供給される
のであるが、電力を要するのは、２個の電磁弁（V1）
（V2）、サーミスタ（５）、着座検出センサ（41）及び
論理回路（44）だけであり、サーミスタ（５）と着座検
出センサ（41）とは消費電力が極めて少なく、また、各
電磁弁（V1）（V2）は、弁の開閉時だけ通電すれば良い
ので電力消費が少ないことから、乾電池（Ｄ）の寿命が
長く、乾電池（Ｄ）を取替えることなく長期間使用する
ことができる。

なお、着座検出センサ（41）が超音波または赤外線を
間欠発射させることで、更に電力消費を少なくすること
ができ、また、上記の着座検出センサ（41）の代わり
に、便器（Ｂ）の人体の体重を受ける位置にマイクロス
イッチを設けて、同スイッチを制御装置（Ｃ）と電源の
乾電池（Ｄ）との間に介在させ、人体が着座したときだ
け制御装置（Ｃ）を電源の乾電池（Ｄ）に接続するよう
に構成して、人体が着座していないときは電力をまった
く消費しないようにすることもできる。

本実施例における局部洗浄装置（Ａ）は、上記のよう
に、外部から給湯を受けているので、給水加熱用の電力
を要せず、また、サーモスタット式ミキシングバルブも
電力を要せず、ラッチングソレノイドを用いた電磁弁で
は、同弁の開閉動作時のみ通電すればよく、電力の消費
が極めて少ない。

したがって、乾電池を電源として局部洗浄装置を制御
することができるので、制御用の直流電源装置が不要に
なり、また、低電圧であるから絶縁の問題が軽減し、感
電の危険性が無くなり、火災を起こす恐れもなく安全性
が高く、設置に際し電気配線を要せず、工事が容易にな
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係わる局部洗浄装置の概念的全体構
成を示すブロック図。第２図は、定流量弁の断面説明図。第３図は、第２図Ｉ−Ｉ断面図。第４図は、底流量弁の断面説明図。第５図は、第４図II−II断面図。第６図は、ラッチングソレノイドを用いた電磁弁の縦断
面説明図。第７図は、サーモスタット式ミキシングバルブの断面説
明図。第８図は、制御装置の構成を示すブロック図。（Ａ）：局部洗浄装置（Ｔ）：サーモスタット式ミキシングバルブ（V1）（V2）：ラッチングソレノイドを用いた電磁弁（１）：給湯管（２）：給水管（６）：捨て湯管

フロントページの続き (72)発明者内村好信神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者川村良樹神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号東陶機器株式会社茅ケ崎工場内

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】装置外部からそれぞれ給湯と給水とを供給
する給湯管（１）と給水管（２）との合流点に非電気駆
動のミキシングバルブ（Ｔ）を設け、同ミキシングバル
ブ（Ｔ）によって所定温度に調節された混合湯水を洗浄
ノズル（７）から吐出させるように構成した局部洗浄装
置において、上記ミキシングバルブ（Ｔ）の吐出側に、永久磁石（1
2）によって非電通時においても開弁または閉弁位置を
保持可能なラッチングソレノイド（13）を用いた電磁弁
（V2）を設けて混合湯水の吐出及び停止を行うようにし
たことを特徴とする局部洗浄装置。
【請求項２】上記ミキシングバルブ（Ｔ）は、混合湯水
が感温体を収縮及び膨張させることにより弁体（21）を
移動して給湯と給水の混合割合を変更可能としたサーモ
スタット式としたことを特徴とする請求項１記載の局部
洗浄装置。