JP2692614B2 - 新規な組織を有する酸化物超電導体 - Google Patents
新規な組織を有する酸化物超電導体Info
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- JP2692614B2 JP2692614B2 JP6286830A JP28683094A JP2692614B2 JP 2692614 B2 JP2692614 B2 JP 2692614B2 JP 6286830 A JP6286830 A JP 6286830A JP 28683094 A JP28683094 A JP 28683094A JP 2692614 B2 JP2692614 B2 JP 2692614B2
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- superconductor
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な組織を有するイ
ットリウム系の酸化物超電導体に関する。
ットリウム系の酸化物超電導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LnBa2 Cu3 O7-y (Lnは
Y,La,Nd,Sm,Eu,Gd,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Luからなる群から選ばれた1種以
上、yは酸素欠陥量、以下123相という)の組成式で
表わされる超電導体(以下イットリウム系超電導体とも
いう)が知られている。イットリウム系超電導体の製造
方法としては、上記の組成を有する結晶粉末を合成した
後、これを成形し焼結させる方法がある。他にも、ゾル
ゲル法や溶融凝固法にて製造することが知られている。
Y,La,Nd,Sm,Eu,Gd,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Luからなる群から選ばれた1種以
上、yは酸素欠陥量、以下123相という)の組成式で
表わされる超電導体(以下イットリウム系超電導体とも
いう)が知られている。イットリウム系超電導体の製造
方法としては、上記の組成を有する結晶粉末を合成した
後、これを成形し焼結させる方法がある。他にも、ゾル
ゲル法や溶融凝固法にて製造することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法により製
造された超電導体は、図3のようにいずれも多結晶体で
あり、それぞれの結晶粒が無秩序な方向に配列し、かつ
粒界に、123相以外の粒界相を含んだ組織となってい
る。図3はLnがイットリウムの場合で、粒界相には、
123相以外の結晶相や非晶質相、また多くの場合気孔
が含まれている。ところが、イットリウム系超電導体
は、結晶粒内で電流が流れやすい方向が決っているた
め、向きが異なる結晶粒子間の粒界では電流が流れにく
いという欠点を有している。
造された超電導体は、図3のようにいずれも多結晶体で
あり、それぞれの結晶粒が無秩序な方向に配列し、かつ
粒界に、123相以外の粒界相を含んだ組織となってい
る。図3はLnがイットリウムの場合で、粒界相には、
123相以外の結晶相や非晶質相、また多くの場合気孔
が含まれている。ところが、イットリウム系超電導体
は、結晶粒内で電流が流れやすい方向が決っているた
め、向きが異なる結晶粒子間の粒界では電流が流れにく
いという欠点を有している。
【0004】さらには、粒界相は超電導体ではないの
で、それが絶縁層として作用する。そのため、従来の多
結晶のイットリウム系超電導体では、高い臨界電流密度
を示すものが得られていない。
で、それが絶縁層として作用する。そのため、従来の多
結晶のイットリウム系超電導体では、高い臨界電流密度
を示すものが得られていない。
【0005】このような粒界部を起因とする臨界電流密
度の低下は、磁場中においてより顕著に見られる現象で
あることが知られている。超電導体の応用分野として
は、線材またはテープ材料をコイル状に加工し、強力な
磁場を作る電磁石としての利用が中心に考えられてい
る。そこで、イットリウム系超電導体の実用化には、粒
界を抑制した組織を作ることにより、強磁場中で高い臨
界電流密度を有する材料を作製することが必要と考えら
れている。
度の低下は、磁場中においてより顕著に見られる現象で
あることが知られている。超電導体の応用分野として
は、線材またはテープ材料をコイル状に加工し、強力な
磁場を作る電磁石としての利用が中心に考えられてい
る。そこで、イットリウム系超電導体の実用化には、粒
界を抑制した組織を作ることにより、強磁場中で高い臨
界電流密度を有する材料を作製することが必要と考えら
れている。
【0006】イットリウム系超電導体は、約1000℃
以上の温度で分解溶融し、Ln2 BaCuO5 結晶(以
下211相という)と液相に分離する。したがって12
3相と同じ組成の融液を冷却すると、まず211相が析
出するので、通常の方法では123相の単結晶や配向性
多結晶体は得られない。
以上の温度で分解溶融し、Ln2 BaCuO5 結晶(以
下211相という)と液相に分離する。したがって12
3相と同じ組成の融液を冷却すると、まず211相が析
出するので、通常の方法では123相の単結晶や配向性
多結晶体は得られない。
【0007】これに対してJinらは、YBa2 Cu3
O7-y 結晶を加熱溶融して、Y2 BaCuO5 相とY−
Ba−Cu−O系の液相が共存している部分溶融状態と
した後、若干の温度勾配下で凝固させる方法を報告して
いる(Physical Review B,Vol.
37,7850(1988))。
O7-y 結晶を加熱溶融して、Y2 BaCuO5 相とY−
Ba−Cu−O系の液相が共存している部分溶融状態と
した後、若干の温度勾配下で凝固させる方法を報告して
いる(Physical Review B,Vol.
37,7850(1988))。
【0008】しかしながら得られた凝固物は図2に示し
たように、YBa2 Cu3 O7-y 相以外に、Y2 BaC
uO5 相およびその他の粒界相(CuO,BaCuO
2 ,非晶質相)を含むものである。YBa2 Cu3 O
7-y 相は、ある程度配向しているものの、依然として結
晶粒子相がある角度をもって接しているものであった。
たように、YBa2 Cu3 O7-y 相以外に、Y2 BaC
uO5 相およびその他の粒界相(CuO,BaCuO
2 ,非晶質相)を含むものである。YBa2 Cu3 O
7-y 相は、ある程度配向しているものの、依然として結
晶粒子相がある角度をもって接しているものであった。
【0009】本発明は、臨界電流密度が高く、かつ磁場
の印加によっても臨界電流密度の低下の少ないイットリ
ウム系超電導体を得ることを目的とする。
の印加によっても臨界電流密度の低下の少ないイットリ
ウム系超電導体を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、LnBa2 C
u3 O7-y (LnはY,La,Nd,Sm,Eu,G
d,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luからなる群か
ら選ばれた1種以上、yは酸素欠陥量)の組成式で表わ
される板状の結晶が、c軸の向きをそろえ、かつ、相互
に粒界部で粒界相の介在なしに接触して層状に重なり合
ってなるマトリックス中に、Ln2 BaCuO5 の組成
式で表わされる粒状の結晶が島状に分散している組織を
有する酸化物超電導体を提供するものである。
u3 O7-y (LnはY,La,Nd,Sm,Eu,G
d,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luからなる群か
ら選ばれた1種以上、yは酸素欠陥量)の組成式で表わ
される板状の結晶が、c軸の向きをそろえ、かつ、相互
に粒界部で粒界相の介在なしに接触して層状に重なり合
ってなるマトリックス中に、Ln2 BaCuO5 の組成
式で表わされる粒状の結晶が島状に分散している組織を
有する酸化物超電導体を提供するものである。
【0011】本発明の超電導体の組織は、123相をマ
トリックスとするものである。この123相は、c軸と
垂直な方向に板状に成長した結晶であり、全体として多
結晶ではあるが、この板状結晶がそれぞれのc軸の向き
をそろえて層状に重なっている。c軸と垂直な方向にも
結晶は単結晶的に完全に連続ではないが、ここの粒界に
おいても、c軸の面がそろっているので、この粒界部は
磁界の印加に対しても超電導状態がこわれにくい。
トリックスとするものである。この123相は、c軸と
垂直な方向に板状に成長した結晶であり、全体として多
結晶ではあるが、この板状結晶がそれぞれのc軸の向き
をそろえて層状に重なっている。c軸と垂直な方向にも
結晶は単結晶的に完全に連続ではないが、ここの粒界に
おいても、c軸の面がそろっているので、この粒界部は
磁界の印加に対しても超電導状態がこわれにくい。
【0012】本発明の超電導体では、上記の123相の
間に、粒状の211相が島状に分散している。211相
は配向しておらず、また各々の結晶が連続していない。
したがってこの211相は、超電導の経路を妨げるもの
ではない。
間に、粒状の211相が島状に分散している。211相
は配向しておらず、また各々の結晶が連続していない。
したがってこの211相は、超電導の経路を妨げるもの
ではない。
【0013】本発明の超電導体は、123相および21
1相以外の結晶相または非晶質相が実質的に存在しな
い。超電導特性を劣化させるものではない限り、ごく部
分的にこのような相が含まれていることは差し支えな
い。
1相以外の結晶相または非晶質相が実質的に存在しな
い。超電導特性を劣化させるものではない限り、ごく部
分的にこのような相が含まれていることは差し支えな
い。
【0014】本発明においては、上記一般式において、
LnはY,La,Nd,Sm,Eu,Gd,Dy,H
o,Er,Tm,Yb,Luからなる群から選ばれた1
種以上である。
LnはY,La,Nd,Sm,Eu,Gd,Dy,H
o,Er,Tm,Yb,Luからなる群から選ばれた1
種以上である。
【0015】本発明のイットリウム系超電導体を製造す
るには、例えば次のような方法が採用できる。前述のよ
うに、イットリウム系超電導体は約1000℃以上の温
度で分解溶融し、211相の固相とLn−Ba−Cu−
O系の液相が共存している部分溶融状態となる。この状
態から温度勾配をつけて、好ましくは、温度勾配100
℃/cm以上、結晶化速度2mm/h以下の条件のもと
で一方向に凝固結晶化させることにより、本発明の組織
を有する超電導体が得られる。結晶化速度が1mm/h
以下である場合はさらに好ましい。
るには、例えば次のような方法が採用できる。前述のよ
うに、イットリウム系超電導体は約1000℃以上の温
度で分解溶融し、211相の固相とLn−Ba−Cu−
O系の液相が共存している部分溶融状態となる。この状
態から温度勾配をつけて、好ましくは、温度勾配100
℃/cm以上、結晶化速度2mm/h以下の条件のもと
で一方向に凝固結晶化させることにより、本発明の組織
を有する超電導体が得られる。結晶化速度が1mm/h
以下である場合はさらに好ましい。
【0016】このとき、結晶化は次のようにして進行す
る。部分溶融状態では、配向していない211相と、L
n−Ba−Cu−O系の融液が共存している。ここか
ら、温度勾配下で冷却を行うと、分解溶融温度で211
相と融液とから123相が析出する。123相は上記の
条件のもとでは、結晶のc軸が温度勾配に対して垂直
で、かつ多結晶体ではあるけれど相互にc軸が平行な板
状結晶が層状に重なった組織となる。そしてこの時21
1相は完全には123相に変化せず、一部は未反応のま
ま123相の層状組織中に取り残され、粒状の結晶が島
状に分散した組織となる。
る。部分溶融状態では、配向していない211相と、L
n−Ba−Cu−O系の融液が共存している。ここか
ら、温度勾配下で冷却を行うと、分解溶融温度で211
相と融液とから123相が析出する。123相は上記の
条件のもとでは、結晶のc軸が温度勾配に対して垂直
で、かつ多結晶体ではあるけれど相互にc軸が平行な板
状結晶が層状に重なった組織となる。そしてこの時21
1相は完全には123相に変化せず、一部は未反応のま
ま123相の層状組織中に取り残され、粒状の結晶が島
状に分散した組織となる。
【0017】211相は超電導性を示さないが、それぞ
れの粒子が独立しており、電流の経路を妨げることがな
く、超電導特性にさして悪い影響を与えない。融液はす
べて123相の形成に消費され、凝固物に123相、2
11相以外の結晶相あるいは非晶質相は現われない。
れの粒子が独立しており、電流の経路を妨げることがな
く、超電導特性にさして悪い影響を与えない。融液はす
べて123相の形成に消費され、凝固物に123相、2
11相以外の結晶相あるいは非晶質相は現われない。
【0018】上述のような部分溶融状態を作るには、1
23相の焼結体を分解溶融温度以上、液相温度以下の温
度に加熱するのが好ましい。この状態から、一方向に凝
固させると123相と211相が共存する組織が形成さ
れる。この場合もとの組成からBaおよびCuが減少し
ていることになる。これは、おもに融液部を通って結晶
成長方向前面へBaおよびCuが排出されているためと
考えられる。また、一部は揮散しているものと考えられ
る。
23相の焼結体を分解溶融温度以上、液相温度以下の温
度に加熱するのが好ましい。この状態から、一方向に凝
固させると123相と211相が共存する組織が形成さ
れる。この場合もとの組成からBaおよびCuが減少し
ていることになる。これは、おもに融液部を通って結晶
成長方向前面へBaおよびCuが排出されているためと
考えられる。また、一部は揮散しているものと考えられ
る。
【0019】これは、この凝固物の結晶組織が、結晶成
長速度に大きく依存することとも関係があるものと思わ
れる。すなわち、結晶成長速度が2mm/hより大きい
場合においては、CuおよびBa成分の拡散が間に合わ
ず、どうしても図2に示したように、CuOあるいはB
aCuO相が123相の粒界に析出してしまい、本発明
の組織を有する超電導体は得られない。結晶成長速度が
1mm/h以下であれば、この意味でもさらに好まし
い。
長速度に大きく依存することとも関係があるものと思わ
れる。すなわち、結晶成長速度が2mm/hより大きい
場合においては、CuおよびBa成分の拡散が間に合わ
ず、どうしても図2に示したように、CuOあるいはB
aCuO相が123相の粒界に析出してしまい、本発明
の組織を有する超電導体は得られない。結晶成長速度が
1mm/h以下であれば、この意味でもさらに好まし
い。
【0020】
【実施例】Y:Ba:Cuの原子比が1:2:3となる
ような酸化物の仮焼粉末を作り、その粉末を金型プレス
により70mm×40mm×2mmに成形し、930℃
の酸素気流中で10時間焼成を行ない、YBa2 Cu3
O7-y の焼結体を得た。この焼結体をダイヤモンドカッ
ターを用いて2mm幅に切り出し、底面が一辺約2mm
の正方形で高さが70mm弱の角柱状の焼結体を得た。
ような酸化物の仮焼粉末を作り、その粉末を金型プレス
により70mm×40mm×2mmに成形し、930℃
の酸素気流中で10時間焼成を行ない、YBa2 Cu3
O7-y の焼結体を得た。この焼結体をダイヤモンドカッ
ターを用いて2mm幅に切り出し、底面が一辺約2mm
の正方形で高さが70mm弱の角柱状の焼結体を得た。
【0021】次に、この角柱状焼結体の上部を把持し、
図4に示したような温度分布を有する縦型の管状抵抗加
熱炉内に吊して、炉内の最高温度1090℃に保ったま
ま、下から酸素ガスを流しつつ、0.7mm/hの速度
で下から上に移動させた。この時、部分溶融状態におい
ても、この試料は全体の形を崩さず、特別のささえは不
要であった。
図4に示したような温度分布を有する縦型の管状抵抗加
熱炉内に吊して、炉内の最高温度1090℃に保ったま
ま、下から酸素ガスを流しつつ、0.7mm/hの速度
で下から上に移動させた。この時、部分溶融状態におい
ても、この試料は全体の形を崩さず、特別のささえは不
要であった。
【0022】この結果得られた凝固物をさらに酸素雰囲
気中で900℃まで加熱を行ない、30℃/hで徐冷
し、酸素を十分に吸い込ませた。
気中で900℃まで加熱を行ない、30℃/hで徐冷
し、酸素を十分に吸い込ませた。
【0023】この凝固物を、光学顕微鏡、走査型電子顕
微鏡およびX線元素分析装置を用いて観察したところ、
図1に示したような板状のYBa2 Cu3 O7-y 結晶粒
子が層状に重なり合い、その中に粒状のY2 BaCuO
5 結晶が島状に独立して分散した組織を有していること
が確認された。また、この凝固物を0.90mm×0.
15mm×10mmの長さに切断し、直流四端子法によ
り超電導特性を測定した。零抵抗を示す臨界温度は84
Kで、77K、1Tの磁場中における臨界電流密度は4
000A/cm2 であった。
微鏡およびX線元素分析装置を用いて観察したところ、
図1に示したような板状のYBa2 Cu3 O7-y 結晶粒
子が層状に重なり合い、その中に粒状のY2 BaCuO
5 結晶が島状に独立して分散した組織を有していること
が確認された。また、この凝固物を0.90mm×0.
15mm×10mmの長さに切断し、直流四端子法によ
り超電導特性を測定した。零抵抗を示す臨界温度は84
Kで、77K、1Tの磁場中における臨界電流密度は4
000A/cm2 であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の超電導体は、123相の配向性
が高く、それ以外の相として島状に分散した粒状の21
1相のみを含むので、臨界電流密度が高く、かつ磁場を
印加した際にも、臨界電流密度の低下が少ない。
が高く、それ以外の相として島状に分散した粒状の21
1相のみを含むので、臨界電流密度が高く、かつ磁場を
印加した際にも、臨界電流密度の低下が少ない。
【図1】本発明実施例の超電導体の組織を示す模式図。
【図2】従来の一方向凝固法によって得られたイットリ
ウム系超電導体の組織を示す模式図。
ウム系超電導体の組織を示す模式図。
【図3】焼結体のイットリウム系超電導体の組織を示す
模式図。
模式図。
【図4】本発明実施例において用いた電気炉の温度分布
を示す図。縦軸は温度、横軸は炉内の位置を最高温度を
示す部分からの距離で表わす。+は最高温度部より上
方、−は下方を示す。
を示す図。縦軸は温度、横軸は炉内の位置を最高温度を
示す部分からの距離で表わす。+は最高温度部より上
方、−は下方を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】LnBa2 Cu3 O7-y (LnはY,L
a,Nd,Sm,Eu,Gd,Dy,Ho,Er,T
m,Yb,Luからなる群から選ばれた1種以上、yは
酸素欠陥量)の組成式で表わされる板状の結晶が、c軸
の向きをそろえ、かつ、相互に粒界部で粒界相の介在な
しに接触して層状に重なり合ってなるマトリックス中
に、Ln2 BaCuO5 の組成式で表わされる粒状の結
晶が島状に分散している組織を有する酸化物超電導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6286830A JP2692614B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 新規な組織を有する酸化物超電導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6286830A JP2692614B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 新規な組織を有する酸化物超電導体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1019818A Division JPH0791056B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 新規な組織を有する酸化物超電導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07172829A JPH07172829A (ja) | 1995-07-11 |
JP2692614B2 true JP2692614B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=17709594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6286830A Expired - Fee Related JP2692614B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 新規な組織を有する酸化物超電導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2692614B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP6286830A patent/JP2692614B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07172829A (ja) | 1995-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970805 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |