JP2692466B2 - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

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JP2692466B2
JP2692466B2 JP3322554A JP32255491A JP2692466B2 JP 2692466 B2 JP2692466 B2 JP 2692466B2 JP 3322554 A JP3322554 A JP 3322554A JP 32255491 A JP32255491 A JP 32255491A JP 2692466 B2 JP2692466 B2 JP 2692466B2
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electrostatic precipitator
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conduction
electrical resistivity
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日立プラント建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電気集塵装置に係り，特
に電気集塵装置に矩形波パルス電圧を発生するパルス電
源を備えた電気集塵装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】電気集塵装置で高電気抵抗率のダストを
効率よく捕集するのに直流電圧に数パルス／秒以上の高
電圧パルスを重畳するパルス荷電方式がとられている。
ここでボイラ等の発塵源から発生するダストは，燃焼状
態や燃料の物性により，電気抵抗率や粒径等が変動す
る。これにともない電気集塵装置に印加するパルス電圧
のパルス波形を変化させる必要がある。
【０００３】例えばダストの電気抵抗率が低い場合はパ
ルス幅を広くして，電気集塵装置に加えるパルス電力を
大きくすることで集塵性能は向上する。逆にダストの電
気抵抗率が高くなった場合にはパルス幅を狭くして，放
電電流を小さくすることが必要である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】特に電気抵抗率の高い
場合には，電気集塵装置での放電電流の均一化を図るた
め立上りの早いパルスと，集塵極上での逆電離を抑制す
るため放電電流を増加しないようにパルス幅を狭くし，
集塵空間での電界強度を保つための高いピーク電圧が必
要である。
【０００５】このようななか昇圧トランスの一次側をス
イッチング素子で制御しパルス電圧を発生させる方法等
があるが，パルス幅が回路定数によって固定されたり，
急峻な立上りが得られなかったりする問題点があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来技術を
改善し，矩形波パルス高電圧でパルス幅を捕集ダストの
電気抵抗率に対応して適切に制御し，電気集塵装置に供
給するパルス幅を可変し，最適状態での運転が継続でき
るように構成した。
【０００７】
【作 用】本発明は電気集塵装置内での捕集ダスト
の電気抵抗率の変化に対応して電気集塵装置に加えるパ
ルス電圧の幅を調整するため，電気抵抗率測定器を備え
て，この信号を電源の制御部に取り込むようにした。
【０００８】
【実 施 例】本発明のパルス電源の構成と動作を図１
を使って説明する。
【０００９】交流電圧を整流し電源コンデンサ１を充電
する。電源コンデンサの出力は導通方向が逆並列にした
スイッチング素子，サイリスタ２とサイリスタ３を介し
て昇圧トランス６につながる。昇圧トランス６の二次側
コイルは結合コンデンサ９を通り電気集塵装置１０の放
電極１１につながる。放電極には別に直流電源１３から
直流電圧が供給され，上記結合コンデンサはパルス回路
を直流電源から分離するとともに，パルス電圧を直流電
圧に重畳する働きをもつ。
【００１０】サイリスタ制御回路には電気集塵装置内に
設置される電気抵抗率測定器５の出力を電気抵抗率の信
号として供給される。このような構成においてパルス電
圧の発生は次のように行われる。サイリスタ制御回路で
サイリスタ２を導通状態にすると電源コンデンサから昇
圧トランスに電流が流れ二次側コイルには回路定数に応
じた急峻な電圧が現れ，ピーク値になったときサイリス
タ２は非導通状態に変る。この後は電気集塵装置に充電
された電圧はコロナ放電によりエネルギを消費しながら
徐々に低下する。
【００１１】次にサイリスタ制御回路で設定された時間
間隔だけ経過後サイリスタ３をトリガする。このサイリ
スタはサイリスタ２とは逆向きに導通するよう接続され
ていて，電気集塵装置に蓄えられていた電荷は電源コン
デンサに帰還され，放電極電圧は急激に低下する。
【００１２】以上の動作により電気集塵装置の放電極に
は図２のような電圧が印加される。ここでパルス幅τは
電気抵抗率測定器５で測定されたダストの電気抵抗率に
対応して適切に制御することが可能である。
【００１３】
【発明の効果】本発明により，ダストの電気抵抗率に対
応して供給するパルス電圧のパルス幅を最適に制御で
き，電気集塵装置の性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る電気集塵装置のパルス電源回路の
一実施例。
【図２】図１の実施例における放電極印加電圧波形。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】電源コンデンサとコイルとからなるＬＣ振
    動回路と、 前記電源コンデンサに充電用の直流電圧を供給する直流
    電源と、 第１の導通時に前記電源コンデンサに充電された電気エ
    ネルギを電気集塵装置に供給し、該電気隻塵装置への印
    加電圧がピーク値になると非導通状態になる第１のスイ
    ッチング手段と、 第２の導通時に前記電気集塵装置に蓄えられた電気エネ
    ルギを前記電源コンデンサに帰還させたのち非導通状態
    となる第２のスイッチング手段と、 前記電気集塵装置で捕集するダストの電気抵抗率を測定
    する電気抵抗率測定器と、 前記電気抵抗率測定器によって測定した電気抵抗率に応
    じて前記スイッチ手段の第１及び第２の導通時をそれぞ
    れ制御する制御回路と、から構成され、 前記制御回路によって前記第１及び第２の導通時をそれ
    ぞれ制御することにより前記電気抵抗率に対応したパル
    ス幅をもった略矩波パルス高電圧を電気集塵装置に供給
    することを特徴とするパルス電源を有する電気集塵装
    置。
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