JP2691514B2 - 杭の施工法および装置 - Google Patents
杭の施工法および装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、杭の施工法および装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管ケーシング等の杭体を構成する筒体
を地盤に建込むのに、この筒体をオーガの外側に配置し
て、このオーガで掘削しながら建込む方法がある。
を地盤に建込むのに、この筒体をオーガの外側に配置し
て、このオーガで掘削しながら建込む方法がある。
【0003】その際にオーガの掘削ヘッドを拡径掘削ヘ
ッドとして、筒体先端部にセメントミルク等の固結材に
よる杭の球根部を設けると支持力が増大する。
ッドとして、筒体先端部にセメントミルク等の固結材に
よる杭の球根部を設けると支持力が増大する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような球
根部を形成するには拡径掘削ヘッドを拡径状態で筒体先
端部を掘削し、該筒体径よりも大きな掘削個所ができる
ので筒体が落下してしまうおそれがある。
根部を形成するには拡径掘削ヘッドを拡径状態で筒体先
端部を掘削し、該筒体径よりも大きな掘削個所ができる
ので筒体が落下してしまうおそれがある。
【0005】本発明は前記従来例の不都合を解消し、筒
体の落下をこの筒体を吊支することなく防止でき、しか
も、杭の球根部と筒体とを一体化して球根部の支持力を
一層向上できる杭の施工法および装置を提供することに
ある。
体の落下をこの筒体を吊支することなく防止でき、しか
も、杭の球根部と筒体とを一体化して球根部の支持力を
一層向上できる杭の施工法および装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、杭の施工法としては、第1に、スクリュー軸
の先端に拡径掘削ヘッドを有し、セメントミルク等の固
結材を先端部から注出できるオーガを杭体を構成する筒
体を貫通するように配置し、また、筒体先端に下方へ突
出する分割片をスリットを介在させて周方向に配列し、
支持地盤までオーガで掘削しながら筒体を地盤に建込
み、この筒体より下方に位置する拡径掘削ヘッドを拡径
状態として上下動させ、セメントミルク等の固結材を注
出して杭の球根部を形成するとともにこの拡径掘削ヘッ
ドで前記分割片を押し広げて球根部と押し広げた分割片
を一体化した後で、拡径掘削ヘッドを縮径し、オーガを
地上に引き上げることを要旨とするものである。
するため、杭の施工法としては、第1に、スクリュー軸
の先端に拡径掘削ヘッドを有し、セメントミルク等の固
結材を先端部から注出できるオーガを杭体を構成する筒
体を貫通するように配置し、また、筒体先端に下方へ突
出する分割片をスリットを介在させて周方向に配列し、
支持地盤までオーガで掘削しながら筒体を地盤に建込
み、この筒体より下方に位置する拡径掘削ヘッドを拡径
状態として上下動させ、セメントミルク等の固結材を注
出して杭の球根部を形成するとともにこの拡径掘削ヘッ
ドで前記分割片を押し広げて球根部と押し広げた分割片
を一体化した後で、拡径掘削ヘッドを縮径し、オーガを
地上に引き上げることを要旨とするものである。
【0007】第2に、分割片は、短尺筒体の下端から途
中までのスリットを周方向に適宜間隔で設けて構成し、
この短尺筒体を筒体先端に装着すること、第3に、短尺
筒体は、杭体を構成する筒体先端の外周に嵌着させるこ
と、第4に、短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端の内
周に嵌着させること、第5に分割片は、面に凹凸を形成
したことを要旨とするものである。
中までのスリットを周方向に適宜間隔で設けて構成し、
この短尺筒体を筒体先端に装着すること、第3に、短尺
筒体は、杭体を構成する筒体先端の外周に嵌着させるこ
と、第4に、短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端の内
周に嵌着させること、第5に分割片は、面に凹凸を形成
したことを要旨とするものである。
【0008】第6に、分割片は、アングル材であるこ
と、第7に、分割片は、鉄筋による棒状体であること、
第8に、分割片を形成するはスリットは、短尺筒体に2
〜6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅広の湾
曲分割片を形成すること、第9に、分割片は、長尺のも
のであること、第10に、分割片は、長さ方向に鉄筋等
の補強材を沿わせること、第11に、分割片は、杭体を
構成する筒体先端に当接してそれ以上広がらないように
するストッパーを外側に向け突設すること、第12に、
分割片は、短尺筒体の上下端近くを残して途中のみにス
リットを周方向に適宜間隔で設け、かつ中央で外側に山
形に折れ曲がるように構成し、この短尺筒体を筒体先端
に装着すること、第13に、拡径掘削ヘッドでの分割片
の押し広げは、第1段階での押し広げの後で、この押し
広げられた分割片の中の特定のものを第2段階でさらに
押し広げることを要旨とするものである。
と、第7に、分割片は、鉄筋による棒状体であること、
第8に、分割片を形成するはスリットは、短尺筒体に2
〜6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅広の湾
曲分割片を形成すること、第9に、分割片は、長尺のも
のであること、第10に、分割片は、長さ方向に鉄筋等
の補強材を沿わせること、第11に、分割片は、杭体を
構成する筒体先端に当接してそれ以上広がらないように
するストッパーを外側に向け突設すること、第12に、
分割片は、短尺筒体の上下端近くを残して途中のみにス
リットを周方向に適宜間隔で設け、かつ中央で外側に山
形に折れ曲がるように構成し、この短尺筒体を筒体先端
に装着すること、第13に、拡径掘削ヘッドでの分割片
の押し広げは、第1段階での押し広げの後で、この押し
広げられた分割片の中の特定のものを第2段階でさらに
押し広げることを要旨とするものである。
【0009】杭の施工装置としては、第1に、スクリュ
ー軸の先端に拡径掘削ヘッドを有し、セメントミルク等
の固結材を先端部から注出できるオーガと、先端に下方
へ突出する押し広げ可能な分割片をスリットを介在させ
て周方向に配列し、前記オーガが縮径状態で貫通する筒
体とからなり、前記分割片は、短尺筒体の下端から途中
までのスリットを周方向に適宜間隔で設けて構成し、こ
の短尺筒体を筒体先端に装着してなること、または、こ
の構成に加えて、短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端
の外周に嵌着させること、もしくは、短尺筒体は、杭体
を構成する筒体先端の内周に嵌着させること、あるい
は、分割片は、杭体を構成する筒体先端に当接してそれ
以上広がらないようにするストッパーを外側に向け突設
すること、または、分割片は、面に凹凸を形成したこ
と、もしくは、分割片を形成するスリットは、短尺筒体
に2〜6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅広
の湾曲分割片を形成すること、あるいは、分割片は、長
尺のものであることを要旨とするものである。
ー軸の先端に拡径掘削ヘッドを有し、セメントミルク等
の固結材を先端部から注出できるオーガと、先端に下方
へ突出する押し広げ可能な分割片をスリットを介在させ
て周方向に配列し、前記オーガが縮径状態で貫通する筒
体とからなり、前記分割片は、短尺筒体の下端から途中
までのスリットを周方向に適宜間隔で設けて構成し、こ
の短尺筒体を筒体先端に装着してなること、または、こ
の構成に加えて、短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端
の外周に嵌着させること、もしくは、短尺筒体は、杭体
を構成する筒体先端の内周に嵌着させること、あるい
は、分割片は、杭体を構成する筒体先端に当接してそれ
以上広がらないようにするストッパーを外側に向け突設
すること、または、分割片は、面に凹凸を形成したこ
と、もしくは、分割片を形成するスリットは、短尺筒体
に2〜6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅広
の湾曲分割片を形成すること、あるいは、分割片は、長
尺のものであることを要旨とするものである。
【0010】第2に、スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘ
ッドを有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注
出できるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能
な分割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記
オーガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記オー
ガは、スクリュー軸とこのスクリュー軸内の内軸との2
重軸で、内軸先端に非拡径掘削ヘッドを設け、間隔を調
整可能なスクリュー軸端と非拡径掘削ヘッド上端間に、
掘削ビットを設けたくの字形の屈折アームを取付けて拡
径掘削ヘッドを構成すること、または、前記分割片は、
アングル材であること、もしくは、前記分割片は、鉄筋
による棒状体であること、あるいは、前記分割片は、長
さ方向に鉄筋等の補強材を沿わせること、または、前記
分割片は、短尺筒体の上下端近くを残して途中のみにス
リットを周方向に適宜間隔で設け、かつ中央で外側に山
形に折れ曲がるように構成し、この短尺筒体を筒体先端
に装着することを要旨とするものである。
ッドを有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注
出できるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能
な分割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記
オーガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記オー
ガは、スクリュー軸とこのスクリュー軸内の内軸との2
重軸で、内軸先端に非拡径掘削ヘッドを設け、間隔を調
整可能なスクリュー軸端と非拡径掘削ヘッド上端間に、
掘削ビットを設けたくの字形の屈折アームを取付けて拡
径掘削ヘッドを構成すること、または、前記分割片は、
アングル材であること、もしくは、前記分割片は、鉄筋
による棒状体であること、あるいは、前記分割片は、長
さ方向に鉄筋等の補強材を沿わせること、または、前記
分割片は、短尺筒体の上下端近くを残して途中のみにス
リットを周方向に適宜間隔で設け、かつ中央で外側に山
形に折れ曲がるように構成し、この短尺筒体を筒体先端
に装着することを要旨とするものである。
【0011】
【作用】請求項1および請求項14記載の本発明によれ
ば、支持地盤到達後は分割片が押し広げられて水平フラ
ンジ状となり、その径は拡径掘削ヘッドが拡径状態で掘
削する径よりも大きいので筒体の落下を防止できる。
ば、支持地盤到達後は分割片が押し広げられて水平フラ
ンジ状となり、その径は拡径掘削ヘッドが拡径状態で掘
削する径よりも大きいので筒体の落下を防止できる。
【0012】また、この押し広げられた分割片はセメン
トミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根部と接
合し、一体化するので支持力の向上になる。
トミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根部と接
合し、一体化するので支持力の向上になる。
【0013】請求項2および請求項14記載の本発明に
よれば、前記作用に加えて、短尺筒体は筒体の地盤への
建込時にはフリクションカッターとしての役割を発揮す
る。
よれば、前記作用に加えて、短尺筒体は筒体の地盤への
建込時にはフリクションカッターとしての役割を発揮す
る。
【0014】請求項3および請求項15記載の本発明に
よれば、前記作用に加えて、短尺筒体は、杭体を構成す
る筒体先端の外周に嵌着させるので、比較的径の大きい
ものとすることができ、押し広げる際に大きく広げ易く
なる。
よれば、前記作用に加えて、短尺筒体は、杭体を構成す
る筒体先端の外周に嵌着させるので、比較的径の大きい
ものとすることができ、押し広げる際に大きく広げ易く
なる。
【0015】請求項4および請求項16記載の本発明に
よれば、短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端の内周に
嵌着させるので、逆に押し広げる際の広げ方は小さい
が、支持地盤到達後に押し広げられた短尺筒体はセメン
トミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根部の内
部に差し込まれ、この短尺筒体と杭の球根部とをより強
固に一体化することができる。
よれば、短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端の内周に
嵌着させるので、逆に押し広げる際の広げ方は小さい
が、支持地盤到達後に押し広げられた短尺筒体はセメン
トミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根部の内
部に差し込まれ、この短尺筒体と杭の球根部とをより強
固に一体化することができる。
【0016】請求項21記載の本発明によれば、前記作
用に加えて、拡径掘削ヘッドを有するオーガのこの拡径
掘削ヘッドを調整するのに、スクリュー軸内の内軸との
2重軸の相対位置を油圧シリンダー等で調整すればよ
い。
用に加えて、拡径掘削ヘッドを有するオーガのこの拡径
掘削ヘッドを調整するのに、スクリュー軸内の内軸との
2重軸の相対位置を油圧シリンダー等で調整すればよ
い。
【0017】請求項5および請求項18記載の本発明に
よれば、分割片は、面に凹凸を形成したので、この凹凸
がシヤーコネクターとしての作用をなし、セメントミル
ク等の固結材を注出して形成する杭の球根部との結合の
強化を図ることができる。
よれば、分割片は、面に凹凸を形成したので、この凹凸
がシヤーコネクターとしての作用をなし、セメントミル
ク等の固結材を注出して形成する杭の球根部との結合の
強化を図ることができる。
【0018】請求項6および請求項22記載の本発明に
よれば、分割片は、コーナ部があるアングル材であるの
で支持力に対する強度向上を図ることができる。
よれば、分割片は、コーナ部があるアングル材であるの
で支持力に対する強度向上を図ることができる。
【0019】請求項7および請求項23記載の本発明に
よれば、分割片は、鉄筋による棒状体であるので、この
分割片自体を比較的強度のあるものとして支持力に対す
る強度向上を図ることができるとともに、鉄筋が簡単に
得られる材料なので、安価に形成できるものとなる。
よれば、分割片は、鉄筋による棒状体であるので、この
分割片自体を比較的強度のあるものとして支持力に対す
る強度向上を図ることができるとともに、鉄筋が簡単に
得られる材料なので、安価に形成できるものとなる。
【0020】請求項8および請求項19記載の本発明に
よれば、分割片を形成するスリットは、短尺筒体に2〜
6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅広の湾曲
分割片を形成するようにしたので、分割片自体の強度が
向上し、支持力増加を図ることができる。
よれば、分割片を形成するスリットは、短尺筒体に2〜
6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅広の湾曲
分割片を形成するようにしたので、分割片自体の強度が
向上し、支持力増加を図ることができる。
【0021】請求項9および請求項20記載の本発明に
よれば 分割片は、長尺のものであるとすることで、押
し広げの際の拡大径を大きなものとすることができ、支
持力増加を図ることができる。
よれば 分割片は、長尺のものであるとすることで、押
し広げの際の拡大径を大きなものとすることができ、支
持力増加を図ることができる。
【0022】請求項10および請求項24記載の本発明
によれば、分割片は、長さ方向に鉄筋等の補強材を沿わ
せることにより、支持力の増大と球根部との結合の強化
との両方を図ることができる。
によれば、分割片は、長さ方向に鉄筋等の補強材を沿わ
せることにより、支持力の増大と球根部との結合の強化
との両方を図ることができる。
【0023】請求項11および請求項17記載の本発明
によれば、分割片は、ストッパーが筒体先端に当接して
それ以上広がらないようになるので、支持力に対する強
度向上になる。
によれば、分割片は、ストッパーが筒体先端に当接して
それ以上広がらないようになるので、支持力に対する強
度向上になる。
【0024】請求項12および請求項25記載の本発明
によれば、載荷重がかかればかかるほど分割片は外側に
大きく山形に折れ曲がり、短尺筒体は提灯が縮むような
状態となる。このように分割片が載荷重比例して拡大す
るので、支持力の増加につながる。
によれば、載荷重がかかればかかるほど分割片は外側に
大きく山形に折れ曲がり、短尺筒体は提灯が縮むような
状態となる。このように分割片が載荷重比例して拡大す
るので、支持力の増加につながる。
【0025】請求項13記載の本発明によれば、拡径掘
削ヘッドでの分割片の押し広げは、球根部との結合に必
要な拡大が完了したのち、さらに、第2段階で必要な個
所を拡大し、筒体の落下防止をより確実なものとするこ
とができる。
削ヘッドでの分割片の押し広げは、球根部との結合に必
要な拡大が完了したのち、さらに、第2段階で必要な個
所を拡大し、筒体の落下防止をより確実なものとするこ
とができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1、図3、図5、図6は本発明の杭の施工
法の1実施例を示す各工程の縦断正面図であるが、先に
本発明の杭の施工装置について説明する。
説明する。図1、図3、図5、図6は本発明の杭の施工
法の1実施例を示す各工程の縦断正面図であるが、先に
本発明の杭の施工装置について説明する。
【0027】本発明の杭の施工法の第1実施例で使用す
る杭の施工装置は、杭を構成する筒体1とオーガ2との
組合わせからなる。該筒体1は鋼管ケーシングとしての
金属製のものであると鉄筋コンクリート製のものである
とを問わないが、先端に下方へ突出する押し広げ可能な
分割片11をスリットを介在させて周方向に配列した。
る杭の施工装置は、杭を構成する筒体1とオーガ2との
組合わせからなる。該筒体1は鋼管ケーシングとしての
金属製のものであると鉄筋コンクリート製のものである
とを問わないが、先端に下方へ突出する押し広げ可能な
分割片11をスリットを介在させて周方向に配列した。
【0028】本実施例では、この分割片11は図2に示
すように短尺筒体3の下端から途中までのスリット3a
を周方向に適宜間隔で設けて形成して、花ビラ状に押し
広げ可能なものである。
すように短尺筒体3の下端から途中までのスリット3a
を周方向に適宜間隔で設けて形成して、花ビラ状に押し
広げ可能なものである。
【0029】また、短尺筒体3は筒体1にフリクション
カッターとして先端外周に嵌着するが、筒体1に対して
は嵌合する上部を溶接もしくはボルト止め等で固定す
る。なお、前記スリット3aの上端は押し広げた際にそ
れ以上の亀裂が広がらないように拡径の穴としておく。
カッターとして先端外周に嵌着するが、筒体1に対して
は嵌合する上部を溶接もしくはボルト止め等で固定す
る。なお、前記スリット3aの上端は押し広げた際にそ
れ以上の亀裂が広がらないように拡径の穴としておく。
【0030】オーガ2は、外軸としてのスクリュー軸4
とこのスクリュー軸4内の内軸5との2重軸のものであ
り、内軸5は中空で先端からセメントミルク等の固結材
を注出可能なものであり、さらに、先端に非拡径の掘削
ヘッド6を設けた。
とこのスクリュー軸4内の内軸5との2重軸のものであ
り、内軸5は中空で先端からセメントミルク等の固結材
を注出可能なものであり、さらに、先端に非拡径の掘削
ヘッド6を設けた。
【0031】前記スクリュー軸4と内軸5とは図示は省
略するが上端が駆動装置に連結され、さらに、油圧ジャ
ッキ等で相互の位置を調整することができる。これによ
りスクリュー軸4端と非拡径掘削ヘッド6の上端の間隔
も調整可能である。
略するが上端が駆動装置に連結され、さらに、油圧ジャ
ッキ等で相互の位置を調整することができる。これによ
りスクリュー軸4端と非拡径掘削ヘッド6の上端の間隔
も調整可能である。
【0032】このスクリュー軸4端と非拡径掘削ヘッド
6の上端の間に、掘削ビット7を設けたくの字形の屈折
アーム8を取付けて拡径掘削ヘッド9を構成した。
6の上端の間に、掘削ビット7を設けたくの字形の屈折
アーム8を取付けて拡径掘削ヘッド9を構成した。
【0033】なお、拡径掘削ヘッド9の拡径機構として
はこれ以外でも種々考えられ、油圧ジャッキ等を用いな
いバネやネジその他の拡径機構のものでもよい。
はこれ以外でも種々考えられ、油圧ジャッキ等を用いな
いバネやネジその他の拡径機構のものでもよい。
【0034】次に以上の装置を用いて行う本発明の杭の
施工法の第1実施例について説明する。オーガ2は拡径
掘削ヘッド9を縮径した状態で筒体1を貫通させ、該拡
径掘削ヘッド9は筒体1の外径と同じD4に径を広げた
状態で短尺筒体3よりも下方に位置させる。拡径掘削ヘ
ッド9の拡径や縮径は油圧ジャッキにより、スクリュー
軸内の内軸との2重軸の相対位置を調整することで行
う。
施工法の第1実施例について説明する。オーガ2は拡径
掘削ヘッド9を縮径した状態で筒体1を貫通させ、該拡
径掘削ヘッド9は筒体1の外径と同じD4に径を広げた
状態で短尺筒体3よりも下方に位置させる。拡径掘削ヘ
ッド9の拡径や縮径は油圧ジャッキにより、スクリュー
軸内の内軸との2重軸の相対位置を調整することで行
う。
【0035】このようにして、オーガ2で掘削を行いな
がら筒体1を支持地盤まで建て込む。なお、短尺筒体3
の径D3は前記D4よりも大きい。
がら筒体1を支持地盤まで建て込む。なお、短尺筒体3
の径D3は前記D4よりも大きい。
【0036】筒体1が支持地盤まで達したならば、図3
に示すように拡径掘削ヘッド9をD3より大きいD2の
径に拡径し、上下動させ、セメントミルク等の固結材を
注出して杭の球根部10を形成する。
に示すように拡径掘削ヘッド9をD3より大きいD2の
径に拡径し、上下動させ、セメントミルク等の固結材を
注出して杭の球根部10を形成する。
【0037】その際、大きく上方に引き上げるとD2の
径に拡径した拡径掘削ヘッド9が短尺筒体3に下方から
当たり、スリット3aがあるので図4にも示すように分
割片11を花ビラ状に押し広げる。押し広げられた径は
D1である。
径に拡径した拡径掘削ヘッド9が短尺筒体3に下方から
当たり、スリット3aがあるので図4にも示すように分
割片11を花ビラ状に押し広げる。押し広げられた径は
D1である。
【0038】その後、図5に示すように拡径掘削ヘッド
9をD5に縮め、オーガ2を上方へ引き上げれば、図6
に示すように押し広げられた短尺筒体3の分割片11が
セメントミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根
部10と接合して一体化した筒体1が残る。前記D1〜
D5の関係はD1>D2〉D3>D4>D5である。
9をD5に縮め、オーガ2を上方へ引き上げれば、図6
に示すように押し広げられた短尺筒体3の分割片11が
セメントミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根
部10と接合して一体化した筒体1が残る。前記D1〜
D5の関係はD1>D2〉D3>D4>D5である。
【0039】本発明の杭の施工法および装置の第2実施
例として、図7に示すように短尺筒体3は筒体1の先端
で、内周に嵌着するようにしてもよい。
例として、図7に示すように短尺筒体3は筒体1の先端
で、内周に嵌着するようにしてもよい。
【0040】このようにすれば、図8に示すように、支
持地盤到達後に押し広げられた短尺筒体3にある分割片
11はセメントミルク等の固結材を注出して形成する杭
の球根部10の内部に差し込まれ、この分割片11と杭
の球根部10とがより強固に一体化する。
持地盤到達後に押し広げられた短尺筒体3にある分割片
11はセメントミルク等の固結材を注出して形成する杭
の球根部10の内部に差し込まれ、この分割片11と杭
の球根部10とがより強固に一体化する。
【0041】本発明の第3実施例として、図9に示すよ
うに分割片11は、内側面もしくは外側面に凹凸を形成
した。この凹凸の形成方法は種々考えられるが、鉄筋1
2を分割片11の幅分に分断して上下に隙間を存して溶
接等で取り付けた。スリット3aの個所は鉄筋12の切
断個所になる。
うに分割片11は、内側面もしくは外側面に凹凸を形成
した。この凹凸の形成方法は種々考えられるが、鉄筋1
2を分割片11の幅分に分断して上下に隙間を存して溶
接等で取り付けた。スリット3aの個所は鉄筋12の切
断個所になる。
【0042】このようにして、拡径した拡径掘削ヘッド
9が短尺筒体3に下方から当たり図10に示すように分
割片11を花ビラ状に押し広げるときに、各分割片11
は横縞状に鉄筋12を固着して面に凹凸を形成したの
で、この凹凸がシヤーコネクターとしての作用をなし、
セメントミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根
部10との結合の強化を図ることができる。
9が短尺筒体3に下方から当たり図10に示すように分
割片11を花ビラ状に押し広げるときに、各分割片11
は横縞状に鉄筋12を固着して面に凹凸を形成したの
で、この凹凸がシヤーコネクターとしての作用をなし、
セメントミルク等の固結材を注出して形成する杭の球根
部10との結合の強化を図ることができる。
【0043】本発明の第4実施例として、図11に示す
ように分割片11はコーナ部13があるアングル材を上
下方向にしてものとする。なお、この場合は短尺筒体3
を形成せずに直接分割片11を筒体1の先端に取り付け
るようにしてもよい。
ように分割片11はコーナ部13があるアングル材を上
下方向にしてものとする。なお、この場合は短尺筒体3
を形成せずに直接分割片11を筒体1の先端に取り付け
るようにしてもよい。
【0044】本実施例ではこのようなコーナ部13があ
るアングル材を分割片11としたので、図12に示すよ
うに花ビラ状に押し広げた時にも、支持力に対する強度
向上を図ることができる。
るアングル材を分割片11としたので、図12に示すよ
うに花ビラ状に押し広げた時にも、支持力に対する強度
向上を図ることができる。
【0045】本発明の第5実施例として、図13、図1
4に示すように分割片11には鉄筋による棒状体を用い
た。この場合も分割片11は直接筒体1の先端に溶接等
で取り付ける。
4に示すように分割片11には鉄筋による棒状体を用い
た。この場合も分割片11は直接筒体1の先端に溶接等
で取り付ける。
【0046】本実施例は、分割片11は鉄筋による棒状
体であるので、この分割片11自体を比較的強度のある
ものとして支持力に対する強度向上を図ることができる
とともに、鉄筋は簡単に得られる材料なので、安価に形
成できるものとなる。
体であるので、この分割片11自体を比較的強度のある
ものとして支持力に対する強度向上を図ることができる
とともに、鉄筋は簡単に得られる材料なので、安価に形
成できるものとなる。
【0047】本発明の第6実施例として、図15、図1
6に示すように短尺筒体3での分割片11を形成するス
リット3aは短尺筒体3の周方向に2〜6本程度の少な
い数とし、このスリット3a間で幅広の湾曲分割片11
を形成することとした。
6に示すように短尺筒体3での分割片11を形成するス
リット3aは短尺筒体3の周方向に2〜6本程度の少な
い数とし、このスリット3a間で幅広の湾曲分割片11
を形成することとした。
【0048】本実施例によれば、分割片11は、幅広で
しかも湾曲したものであり、分割片11自体の強度が向
上し、支持力増加を図ることができる。
しかも湾曲したものであり、分割片11自体の強度が向
上し、支持力増加を図ることができる。
【0049】本発明の第7実施例として、図17、図1
8に示すように、短尺筒体3を比較的長いものとし、ス
リット3aもそれに応じて長く、その結果、分割片11
も長尺になるようにした。
8に示すように、短尺筒体3を比較的長いものとし、ス
リット3aもそれに応じて長く、その結果、分割片11
も長尺になるようにした。
【0050】本発明の第8実施例として、図19〜図2
1に示すように、分割片11は、長さ方向に鉄筋14等
の補強材を沿わせるようにした。この場合、鉄筋14は
図示のごとく分割片11の内外両面に溶接で取り付けて
もよいが、内面もしくは外面のいずれか一方でもよい。
1に示すように、分割片11は、長さ方向に鉄筋14等
の補強材を沿わせるようにした。この場合、鉄筋14は
図示のごとく分割片11の内外両面に溶接で取り付けて
もよいが、内面もしくは外面のいずれか一方でもよい。
【0051】このように分割片11の長さ方向に鉄筋1
4等の補強材を沿わせることにより、分割片11の支持
力の増大と球根部10との結合の強化との両方を図るこ
とができる。
4等の補強材を沿わせることにより、分割片11の支持
力の増大と球根部10との結合の強化との両方を図るこ
とができる。
【0052】本発明の第9実施例として、図22〜図2
4に示すように、短尺筒体3が筒体1の先端で内周に嵌
着する場合において、杭体を構成する筒体1先端に当接
してそれ以上広がらないようにするストッパー15を分
割片11の外側に向け突設した。
4に示すように、短尺筒体3が筒体1の先端で内周に嵌
着する場合において、杭体を構成する筒体1先端に当接
してそれ以上広がらないようにするストッパー15を分
割片11の外側に向け突設した。
【0053】このストッパー15は筒体1先端に当接す
る突起であればその形状のいかんを問わないが、本実施
例は分割片11の外側に三角形状の板体を突設し、この
一辺を筒体1先端に当接するストッパー15とした。
る突起であればその形状のいかんを問わないが、本実施
例は分割片11の外側に三角形状の板体を突設し、この
一辺を筒体1先端に当接するストッパー15とした。
【0054】本実施例によれば、図24に示すように、
分割片11はストッパー15が筒体1の先端に当接して
それ以上広がらないようになるので、支持力に対する強
度向上になる。
分割片11はストッパー15が筒体1の先端に当接して
それ以上広がらないようになるので、支持力に対する強
度向上になる。
【0055】本発明の第10実施例として、図25、図
26に示すように、短尺筒体3はスリット3aを該短尺
筒体3の上下端近くを残して途中のみに設けるものと
し、このスリット3a間の分割片11は中央で外側に山
形に折れ曲がるように構成した。
26に示すように、短尺筒体3はスリット3aを該短尺
筒体3の上下端近くを残して途中のみに設けるものと
し、このスリット3a間の分割片11は中央で外側に山
形に折れ曲がるように構成した。
【0056】本実施例によれば、載荷重がかかればかか
るほど分割片11は外側に大きく山形に折れ曲がり、短
尺筒体3の全体は提灯が縮むような状態となる。このよ
うに分割片11が載荷重に比例して拡大するので、支持
力の増加につながる。
るほど分割片11は外側に大きく山形に折れ曲がり、短
尺筒体3の全体は提灯が縮むような状態となる。このよ
うに分割片11が載荷重に比例して拡大するので、支持
力の増加につながる。
【0057】本発明の第11実施例として、図27〜図
29に示すように、拡径掘削ヘッド9での分割片11の
押し広げは、第1段階での押し広げの後で、この押し広
げられた分割片11の中の特定のものを図28、図29
の鎖線で示すように第2段階でさらに押し広げることと
した。
29に示すように、拡径掘削ヘッド9での分割片11の
押し広げは、第1段階での押し広げの後で、この押し広
げられた分割片11の中の特定のものを図28、図29
の鎖線で示すように第2段階でさらに押し広げることと
した。
【0058】このようにすれば、拡径掘削ヘッド9での
分割片11の押し広げは、球根部10との結合に必要な
拡大が完了したのち、さらに、第2段階で必要な個所を
拡大し、筒体の落下を防止をより確実なものとすること
ができる。
分割片11の押し広げは、球根部10との結合に必要な
拡大が完了したのち、さらに、第2段階で必要な個所を
拡大し、筒体の落下を防止をより確実なものとすること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明の杭の施工法お
よび装置は、杭体を構成する筒体を地盤に建込むのに、
この筒体をオーガの外側に配置して、このオーガで掘削
しながら建込み、かつ、その際にオーガの掘削ヘッドを
拡径掘削ヘッドとして、筒体先端部にセメントミルク等
の固結材による杭の球根部を設けるのに、筒体の落下を
この筒体を吊支することなく防止でき、しかも、杭の球
根部と筒体とを一体化して球根部の支持力を一層向上で
きるものである。
よび装置は、杭体を構成する筒体を地盤に建込むのに、
この筒体をオーガの外側に配置して、このオーガで掘削
しながら建込み、かつ、その際にオーガの掘削ヘッドを
拡径掘削ヘッドとして、筒体先端部にセメントミルク等
の固結材による杭の球根部を設けるのに、筒体の落下を
この筒体を吊支することなく防止でき、しかも、杭の球
根部と筒体とを一体化して球根部の支持力を一層向上で
きるものである。
【図1】本発明の杭の施工法の第1実施例を示す第1工
程の縦断正面図である。
程の縦断正面図である。
【図2】本発明の杭の施工法の第1実施例で使用する杭
の施工装置の短尺筒体を押し広げる前の状態を示す正面
図である。
の施工装置の短尺筒体を押し広げる前の状態を示す正面
図である。
【図3】本発明の杭の施工法の第1実施例を示す第2工
程の縦断正面図である。
程の縦断正面図である。
【図4】本発明の杭の施工法の第1実施例で使用する杭
の施工装置の短尺筒体を押し広げた後の状態を示す底面
図である。
の施工装置の短尺筒体を押し広げた後の状態を示す底面
図である。
【図5】本発明の杭の施工法の第1実施例を示す第3工
程の縦断正面図である。
程の縦断正面図である。
【図6】本発明の杭の施工法の第1実施例で施工した杭
の縦断正面図である。
の縦断正面図である。
【図7】本発明の杭の施工方法の第2実施例を示す第1
工程の縦断正面図である。
工程の縦断正面図である。
【図8】本発明の杭の施工法の第2実施例で施工した杭
の縦断正面図である。
の縦断正面図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す広げる前の一部切欠
いた要部の正面図である。
いた要部の正面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す広げた後の要部の
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す広げる前の一部切
欠いた要部の正面図である。
欠いた要部の正面図である。
【図12】本発明の第4実施例を示す広げた後の要部の
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図13】本発明の第5実施例を示す広げる前の一部切
欠いた要部の正面図である。
欠いた要部の正面図である。
【図14】本発明の第5実施例を示す広げた後の要部の
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図15】本発明の第6実施例を示す広げる前の一部切
欠いた要部の正面図である。
欠いた要部の正面図である。
【図16】本発明の第6実施例を示す広げた後の要部の
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図17】本発明の第7実施例を示す広げる前の一部切
欠いた要部の正面図である。
欠いた要部の正面図である。
【図18】本発明の第7実施例を示す広げた後の要部の
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図19】本発明の第8実施例を示す広げる前の一部切
欠いた要部の正面図である。
欠いた要部の正面図である。
【図20】本発明の第8実施例を示す広げる前の部分横
断底面図である。
断底面図である。
【図21】本発明の第8実施例を示す広げた後の要部の
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図22】本発明の第9実施例を示す広げる前の一部切
欠いた要部の正面図である。
欠いた要部の正面図である。
【図23】本発明の第9実施例を示す広げる前の底面図
である。
である。
【図24】本発明の第9実施例を示す広げた後の要部の
端面図である。
端面図である。
【図25】本発明の第10実施例を示す広げる前の一部
切欠いた要部の正面図である。
切欠いた要部の正面図である。
【図26】本発明の第10実施例を示す広げた後の要部
の正面図である。
の正面図である。
【図27】本発明の第11実施例を示す広げる前の正面
図である。
図である。
【図28】本発明の第11実施例を示す広げた後の正面
図である。
図である。
【図29】本発明の第11実施例を示す広げた後の底面
図である。
図である。
1…筒体 2…オーガ 3…短尺筒体 3a…スリット 4…スクリュー軸 5…内軸 6…掘削ヘッド 7…掘削ビッ
ト 8…屈折アーム 9…拡径掘削
ヘッド 10…球根部 11…分割片 12…鉄筋 13…コーナ
ー部 14…鉄筋 15…ストッ
パー
ト 8…屈折アーム 9…拡径掘削
ヘッド 10…球根部 11…分割片 12…鉄筋 13…コーナ
ー部 14…鉄筋 15…ストッ
パー
Claims (25)
- 【請求項1】 スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘッドを
有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注出でき
るオーガを杭体を構成する筒体を貫通するように配置
し、また、筒体先端に下方へ突出する分割片をスリット
を介在させて周方向に配列し、支持地盤までオーガで掘
削しながら筒体を地盤に建込み、この筒体より下方に位
置する拡径掘削ヘッドを拡径状態として上下動させ、セ
メントミルク等の固結材を注出して杭の球根部を形成す
るとともにこの拡径掘削ヘッドで前記分割片を押し広げ
て球根部と押し広げた分割片を一体化した後で、拡径掘
削ヘッドを縮径し、オーガを地上に引き上げることを特
徴とする杭の施工法。 - 【請求項2】 分割片は、短尺筒体の下端から途中まで
のスリットを周方向に適宜間隔で設けて構成し、この短
尺筒体を筒体先端に装着する請求項1記載の杭の施工
法。 - 【請求項3】 短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端の
外周に嵌着させる請求項2記載の杭の施工法。 - 【請求項4】 短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端の
内周に嵌着させる請求項2記載の杭の施工法。 - 【請求項5】 分割片は、面に凹凸を形成した請求項1
または請求項2記載の杭の施工法。 - 【請求項6】 分割片は、アングル材である請求項1ま
たは請求項2記載の杭の施工法。 - 【請求項7】 分割片は、鉄筋による棒状体である請求
項1または請求項2記載の杭の施工法。 - 【請求項8】 分割片を形成するスリットは、短尺筒体
に2〜6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅広
の湾曲分割片を形成する請求項2記載の杭の施工法。 - 【請求項9】 分割片は、長尺のものである請求項1乃
至請求項8のいずれかに記載の杭の施工法。 - 【請求項10】 分割片は、長さ方向に鉄筋等の補強材
を沿わせる請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の杭
の施工法。 - 【請求項11】 分割片は、杭体を構成する筒体先端に
当接してそれ以上広がらないようにするストッパーを外
側に向け突設する請求項4記載の杭の施工法。 - 【請求項12】 分割片は、短尺筒体の上下端近くを残
して途中のみにスリットを周方向に適宜間隔で設け、か
つ中央で外側に山形に折れ曲がるように構成し、この短
尺筒体を筒体先端に装着する請求項1記載の杭の施工
法。 - 【請求項13】 拡径掘削ヘッドでの分割片の押し広げ
は、第1段階での押し広げの後で、この押し広げられた
分割片の中の特定のものを第2段階でさらに押し広げる
請求項1記載の杭の施工法。 - 【請求項14】 スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘッド
を有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注出で
きるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能な分
割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記オー
ガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記分割片
は、短尺筒体の下端から途中までのスリットを周方向に
適宜間隔で設けて構成し、この短尺筒体を先端に装着し
てなることを特徴とする杭の施工装置。 - 【請求項15】 短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端
の外周に嵌着させる請求項14記載の杭の施工装置。 - 【請求項16】 短尺筒体は、杭体を構成する筒体先端
の内周に嵌着させる請求項14記載の杭の施工装置。 - 【請求項17】 分割片は、杭体を構成する筒体先端に
当接してそれ以上広がらないようにするストッパーを外
側に向け突設する請求項16記載の杭の施工装置。 - 【請求項18】 分割片は、面に凹凸を形成した請求項
14記載の杭の施工装置。 - 【請求項19】 分割片を形成するスリットは、短尺筒
体に2〜6本程度の少ない数とし、このスリット間で幅
広の湾曲分割片を形成する請求項14記載の杭の施工装
置。 - 【請求項20】 分割片は、長尺のものである請求項1
4記載の杭の施工装置。 - 【請求項21】 スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘッド
を有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注出で
きるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能な分
割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記オー
ガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記オーガ
は、スクリュー軸とこのスクリュー軸内の内軸との2重
軸で、内軸先端に非拡径掘削ヘッドを設け、間隔を調整
可能なスクリュー軸端と非拡径掘削ヘッド上端間に、掘
削ビットを設けたくの字形の屈折アームを取付けて拡径
掘削ヘッドを構成することを特徴とする杭の施工装置。 - 【請求項22】 スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘッド
を有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注出で
きるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能な分
割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記オー
ガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記分割片
は、アングル材であることを特徴とする杭の施工装置。 - 【請求項23】 スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘッド
を有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注出で
きるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能な分
割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記オー
ガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記分割片
は、鉄筋による棒状体であることを特徴とする杭の施工
装置。 - 【請求項24】 スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘッド
を有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注出で
きるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能な分
割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記オー
ガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記分割片
は、長さ方向に鉄筋等の補強材を沿わせることを特徴と
する杭の施工装置。 - 【請求項25】 スクリュー軸の先端に拡径掘削ヘッド
を有し、セメントミルク等の固結材を先端部から注出で
きるオーガと、先端に下方へ突出する押し広げ可能な分
割片をスリットを介在させて周方向に配列し、前記オー
ガが縮径状態で貫通する筒体とからなり、前記分割片
は、短尺筒体の上下端近くを残して途中のみにスリット
を周方向に適宜間隔で設け、かつ中央で外側に山形に折
れ曲がるように構成し、この短尺筒体を筒体先端に装着
することを特徴とする杭の施工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6252108A JP2691514B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-10-18 | 杭の施工法および装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17086194 | 1994-07-22 | ||
JP18701894 | 1994-08-09 | ||
JP6-187018 | 1994-08-09 | ||
JP6-170861 | 1994-08-09 | ||
JP6252108A JP2691514B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-10-18 | 杭の施工法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105045A JPH08105045A (ja) | 1996-04-23 |
JP2691514B2 true JP2691514B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=27323395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6252108A Expired - Lifetime JP2691514B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-10-18 | 杭の施工法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2691514B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4666813B2 (ja) * | 2001-06-01 | 2011-04-06 | 株式会社技研製作所 | 杭を拡径するための拡径部及び拡径杭の施工方法 |
JP4966675B2 (ja) * | 2007-01-23 | 2012-07-04 | 株式会社ピーエス三菱 | H型pc杭の根固め方法 |
JP2011111770A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Nippon Koatsu Concrete Kk | フリクションカッタ |
JP6847899B2 (ja) * | 2018-08-17 | 2021-03-24 | 株式会社横山基礎工事 | リング状先端金物 |
CN110093902A (zh) * | 2019-06-18 | 2019-08-06 | 安徽聚源水利科技有限公司 | 一种溃堤快速堵口装置及方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL7314654A (nl) * | 1973-10-25 | 1975-04-29 | Stamicarbon | Werkwijze voor het aaneen hechten van folies op basis van gevulcaniseerde butylrubber, poly- chloropropeen en/of rubberachtige copolymeren van etheen, tenminste een ander (alpha)-alkeen en eventueel een of meer polyenen. |
JPH0254019A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-23 | Takechi Koumushiyo:Kk | 拡径孔工法及び拡径節杭工法及びその装置 |
-
1994
- 1994-10-18 JP JP6252108A patent/JP2691514B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08105045A (ja) | 1996-04-23 |
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