JP2691348B2 - 感光性樹脂の製造法および感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂の製造法および感光性樹脂組成物

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JP2691348B2
JP2691348B2 JP63081671A JP8167188A JP2691348B2 JP 2691348 B2 JP2691348 B2 JP 2691348B2 JP 63081671 A JP63081671 A JP 63081671A JP 8167188 A JP8167188 A JP 8167188A JP 2691348 B2 JP2691348 B2 JP 2691348B2
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
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    • G03F7/0388Macromolecular compounds which are rendered insoluble or differentially wettable with ethylenic or acetylenic bands in the side chains of the photopolymer

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、稀アルカリ現像型液状感光性樹脂組成物に
おける感光性樹脂成分として好適な感光性樹脂を製造す
る方法、およびそれを用いた樹脂組成物に関するもので
ある。
従来の技術 従来、各種プリント配線基板のレジストパターンの形
成には、スクリーン印刷法が多く採用されてきたが、プ
リント配線基板の高密度化に伴ない、インクのかすれ、
ブレード、にじみ、垂れなどの問題が無視しえなくなっ
てきている。
そこで、この問題を克服するため、写真法(レジスト
をフォトマスクなどを介して像状露光した後、現像によ
り未露光部分を除去してパターンを形成する方法)によ
るドライフィルム型および液状のレジストが開発されて
いる。
このうちドライフィルム型のレジストは、露光をポリ
エステルフィルム等の基材フィルムを通して行うため、
フィルムの厚みによって解像度が制限を受けたり、また
ソルダーレジスト用ドライフィルムでは、銅回路の段差
の角へのレジストの追随性が不充分であるという欠点が
ある。
これに対し液状レジストは、基材への密着性が良く、
凹凸追随性がすぐれていて、このような欠点を有しな
い。
液状レジストには、溶剤現像タイプのものと稀アルカ
リ現像タイプのものとが知られているが、溶剤現像タイ
プのものは大気汚染や廃液処理に問題があるため、稀ア
ルカリ現像タイプへの移行が強く望まれている。
また液状レジストを別の観点から分類すると、反応性
モノマーで稀釈した無溶剤タイプと、溶剤で稀釈し予備
乾燥により造膜する溶剤タイプとの2種である。
無溶剤タイプの液状レジストは、塗膜が乾燥造膜しな
いため、フォトマスクをレジストに接触させずに少し間
隔をあけ、平行露光機を用いて露光することが必要とな
る。このため、装置が高価になり、また非接触露光のた
めその分だけ解像度が悪くなる。さらに多量の反応性モ
ノマーを含むため、耐熱性、耐酸性および耐薬品性に不
安がある。
一方溶剤タイプの液状レジストは、造膜後フォトマス
クをレジストに接触させて露光できるため、解像力にす
ぐれ、また高価な平行露光機を必要としないので有利で
ある。
このように、接触露光可能な溶剤タイプの液状レジス
トであってかつ稀アルカリ現像タイプのものが、最もこ
の業界の要求に沿うものであると言うことができる。
この種のレジストとして、ノボラック型エポキシ化合
物と不飽和モノカルボン酸との反応物に酸無水物を反応
させた活性エネルギー線硬化性樹脂と、光重合開始剤
と、稀釈剤とからなる稀アルカリ現像型液状レジストが
知られている。(特開昭61−243869号公報参照) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、フェノールノボラック型エポキシ化合
物と不飽和モノカルボン酸との反応物に酸無水物を反応
させた樹脂(プレポリマー)は、そのリジッドな骨格の
ため、露光感度が必ずしも高くはなく、作業性の点でも
改良の余地がある。また感度向上のため稀釈剤として反
応性モノマーを選択すると共にその量を増すと、指触乾
燥性が悪くなり、接触露光ができなくなる。
本発明は、このような背景から、感度、電気特性、耐
熱性、耐メッキ性などの性質がすぐれ、かつ接触露光が
可能な稀アルカリ現像型の液状感光性樹脂を提供するこ
とを目的になされたものである。
課題を解決するための手段 本発明の感光性樹脂の製造法は、二塩基酸またはその
無水物(a)の一方のカルボキシル基に、分子中に1個
の水酸基を有する多価アルコール(メタ)アクリル酸エ
ステル部分エステル(b)を反応させて得られる(メ
タ)アクリロイル基とカルボキシル基とを含有するエス
テル(c)を、単独でまたは(メタ)アクリル酸(d)
と併用してノボラック型エポキシ樹脂(e)と付加反応
させ、ついで、得られた付加反応物(f)を多塩基酸
(g)と反応させて、前記付加反応中にエポキシ環の開
環により生成した水酸基をエステル化したプレポリマー
(h)を得ることを特徴とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
[感光性樹脂(X)] エステル(c) 本発明においては、まず、二塩基酸またはその無水物
(a)の一方のカルボキシル基に、分子中に1個の水酸
基を有する多価アルコール(メタ)アクリル酸エステル
部分エステル(b)を反応させてエステル(c)を得
る。
二塩基酸またはその無水物(a)としては、無水フタ
ル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフ
タル酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無
水メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸、メチル
テトラヒドロ無水フタル酸、無水マレイン酸、無水コハ
ク酸などが用いられる。無水物以外の二塩基酸も使用可
能であるが、反応性の点から無水物の方が好ましい。
分子中に1個の水酸基を有する多価アルコール(メ
タ)アクリル酸エステル部分エステル(b)としては、
トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリ
セリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールパ
ンタ(メタ)アクリレートなど、分子中に1個の水酸基
と2以上の(メタ)アクリロイル基を有するものが好適
に用いられ、そのほか、エチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ブチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘ
キサングリコールモノ(メタ)アクリレートなど、分子
中に1個の水酸基と1個の(メタ)アクリロイル基を有
するものも併用することができる。
上記(a)と(b)との反応は、イミダゾール類等の
3級アミン系化合物およびその塩やホスフィン系化合物
などのエステル化触媒の存在下または不存在下に、後述
の稀釈剤(Z)の説明の個所で述べるような溶剤中、特
に水酸基を持たない溶剤中で行われる。反応温度は、通
常40〜140℃程度に設定する。
この反応により、(a)の一方のカルボキシル基に
(b)の水酸基が反応したエステル(c)が得られる。
このエステル(c)は、(メタ)アクリロイル基と1個
のカルボキシル基とを含有している。
付加反応物(f) 上記のエステル(c)を、単独でまたは(メタ)アク
リル酸(d)と併用してノボラック型エポキシ樹脂
(e)と付加反応させることにより、付加反応物(f)
が得られる。
ノボラック型エポキシ樹脂(e)としては、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型
エポキシ樹脂などが用いられる。これらは、フェノール
ノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂にエピクロ
ルヒドリンを反応させることにより取得できる。
エステル(c)を(メタ)アクリル酸(d)と併用す
るときは、エステル(c)を両者の合計量に対し10モル
%以上用いることが必要であり、さもないと所期の性質
を有するプレポリマーが得られなくなる。特に好ましい
範囲は20〜60モル%である。
(c)または(c)および(d)と、(e)との反応
は、ホスフィン系化合物、イミダゾール類等の3級アミ
ン系化合物およびその塩などのエステル化触媒の存在
下、後述の稀釈剤(Z)の説明の個所で述べるような溶
剤中で行われる。反応温度は、通常70〜130℃程度に設
定する。なお(c)としては、(a)と(b)の反応で
得られた反応物から(c)を単離することなく用いるこ
とができる。
得られた付加反応物(f)には、付加反応中のエポキ
シ環の開環に伴ない水酸基が生成している。
プレポリマー(h) 次に、上記で得られた付加反応物(f)を多塩基酸
(g)と反応させて、付加反応物(f)の水酸基をエス
テル化する。これにより目的とするプレポリマー(h)
が得られる。
多塩基酸(g)としては、先に述べた二塩基酸または
その無水物(a)が用いられ、そのほか、無水トリメリ
ット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物なども用いられる。反応性からは、無
水物が好ましい。
(f)と(g)の反応は、ホスフィン系化合物、イミ
ダゾール等の3級アミン系化合物などのエステル化触媒
の存在下、後述の稀釈剤(Z)の説明の個所で述べるよ
うな溶剤中、特に水酸基を持たない溶剤中で行われる。
反応温度は、通常40〜140℃程度に設定する。なおこの
反応は、(f)製造の際の反応物に(g)を添加して引
き続き行うのが有利であり、この場合は、必要に応じ溶
剤を追加して濃度調整を行うだけで、触媒は改めて添加
するには及ばないことが多い。
反応の終点は、酸価を測定することによりコントロー
ルできる。
[稀アルカリ現像型の液状感光性樹脂組成物] 本発明の稀アルカリ現像型液状感光性樹脂組成物は、
感光性樹脂(X)、光重合開始剤(Y)および稀釈剤
(Z)からなる。
感光性樹脂(X) 感光性樹脂(X)は、上記で得たプレポリマー(h)
からなる。感光性樹脂組成物の調製には、(h)製造の
際の反応液をそのまま用いるのが有利である。
光重合開始剤(Y) 光重合開始剤(Y)としては、たとえば、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエー
テル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn
−ブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベン
ジルジフェニルジスルフィド、ジベンジル、ジアセチ
ル、アントラキノン、ナフトキノン、ベンゾフェノン、
ピバロインエチルエーテル、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ベンジルケタール、1,1−ジクロロアセトフェノ
ン、パラ−t−ブチルジクロロアセトフェノン、2−ク
ロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2、
4−ジエチルチオキサントン、2,2−ジエトキシアセト
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、2,2−ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノ
ン、ミヒラーズケトン、フェニルグリオキシレート、α
−ヒドロキシイソブチルフェノン、ベンゾフェノンアミ
ン系、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−プロパノン、2−メチル−[4
−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−
プロパノンなどが用いられる。
光重合開始剤(Y)の配合割合は、感光性樹脂(X)
100重量部に対し、0.2〜40重量部、特に0.5〜20重量部
とするのが適当である。
稀釈剤(Z) 稀釈剤(Z)としては、セロソルブ、ブチルセロソル
ブ、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテー
ト、カルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビ
トールアセテート、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、キシレン、
石油エーテル、石油ナフサなどの有機溶剤が好適に用い
られる。
これらの有機溶剤と共に、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−
(メタ)アクリロキシ(ジエトキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロキシ(ポリエト
キシ)フェニル]プロパン、トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレート、ウレタンアクリルなどの多官能
のモノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、2−フェノ
キシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロ
ピルフタレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノメチル
エーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールモノ−n−モノプロピル
エーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリン
モノ(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリロキ
シフタレート、エチレングリコール(メタ)アクリレー
トヒドロキシフタレート、エチレングリコール(メタ)
アクリレートサクシネート、フェノキシエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、
ジメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの単官能
のモノマーを用いることができる。
稀釈剤(Z)の配合割合は、感光性樹脂(X)100重
量部に対し30〜300重量部程度である。稀釈剤(Z)と
して溶剤と共にモノマーを併用するときは、該モノマー
の添加量は、感光性樹脂(X)100重量部に対し多くと
も30重量部程度に設定する。さもないと、接触露光が不
可能になるからである。
その他の添加剤 本発明の稀アルカリ現像型液状感光性樹脂組成物は、
感光性樹脂(X)、光重合開始剤(Y)および稀釈剤
(Z)のほかに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
等のグリシジルエーテル型またはエステル型のエポキシ
樹脂、N−グリシジル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ
樹脂などのエポキシ化合物とその硬化剤とを添加するこ
とが好ましい。また、充填剤、着色剤、可塑剤、レベリ
ング剤、安定剤、消泡剤などの公知の添加剤を配合する
こともできる。
成層方法 上記の感光性樹脂組成物は、銅張積層板などの金属面
に塗工される。塗工後は60〜100℃程度の温度で予備乾
燥して稀釈剤(Z)中の溶剤を揮散させる。
露光 予備乾燥終了後は、塗工面に直接フォトマスクを接触
させて露光に供する。
露光は通常紫外線照射により行い、その際の光源とし
ては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯カーボンアーク灯、キ
セノン灯、メタルハライドランプ、ケミカルランプ、ブ
ラックライトなどが用いられる。露光量は、50〜2000mJ
/cm2程度、特に100〜1000mJ/cm2程度とすることが多
い。
現像 本発明の感光性樹脂組成物は稀アルカリ現像型である
ので、露光後の現像は、炭酸ソーダ、炭酸カリウム、水
酸化ナトリウムなどのアルカリの稀薄水溶液を用いて行
う。
現像後は、必要に応じて後露光や加熱を行い、硬化の
完全を図る。特にエポキシ化合物とその硬化剤とを添加
したときは、現像後120〜180℃程度に加熱して後硬化を
行うようにする。
現像後は、常法に従い、ハンダ付け工程、エッチング
工程あるいはメッキ工程に供する。レジスト形成法とし
て、エッチングレジスト法、メッキレジスト法、ソルダ
ーレジスト法等のいずれも採用可能である。
用途 本発明の感光性樹脂組成物は、プリント配線板の製造
用、金属の精密加工用をはじめ、種々の用途に用いるこ
とができる。
作用および発明の効果 本発明の方法により得られた感光性樹脂(X)に光重
合開始剤(Y)および稀釈剤(Z)を配合した感光性樹
脂組成物は、塗工、予備乾燥後は粘着性を有しなくなる
ので、その上から直接にフォトマスクを接触させた状態
で露光することができる。また、感度が良好であり、比
較的低露光量でもすぐれた解像性を持つ。そのため解像
度が顕著に向上し、プリント配線板の高密度化が達成で
きる。加えて、両面ガラスエポキシ基板において、両面
同時に露光を行うことも可能であり、作業性を大幅に向
上することができる。
そして露光後の現像の稀アルカリ水溶液を用いて行う
ことができるので、有機溶剤を用いる場合のような環境
汚染の問題を生じない。
得られた硬化レジストは、密着性、耐熱性、耐酸性、
耐メッキ性などの性質もすぐれている。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。以下
「部」、「%」とあるのは、特に断りのない限り重量基
準で表わしたものである。
[感光性樹脂の製造] 実施例1 フラスコに2−ヒドロキシ−1−アクリロキシ−3−
メタクリロキシプロパン(b)1.05モルとテトラヒドロ
無水フタル酸(a)1.0モルとを仕込み、セロソルブア
セテートを加えて(a)と(b)との合計量の濃度が20
%となるようにし、さらに2−メチルイミダゾールを触
媒として加えて70℃で2時間反応させ、分子中に1個の
アクリロイル基、1個のメタクリロイル基および1個の
カルボキシル基とを含有するエステル(c)を得た。
ついで、上記で得られたエステル(c)0.3当量、ア
クリル酸(d)0.7当量、およびエポキシ当量が200で軟
化点が80℃のクレゾールノボラックエポキシ樹脂(e)
1.0当量をフラスコに仕込み、セロソルブアセテートを
加えてこれらの合計量の濃度が30%となるようにし、さ
らにトリフェニルホスフィンを触媒として加えて80℃で
20時間反応させ、付加反応物(f)を得た。
引き続き、付加反応物(f)を含む反応液にテトラヒ
ドロ無水フタル酸(g)0.89当量を加えると共に、セロ
ソルブアセテートを追加して30%濃度に調整し、70℃で
2時間反応させた。これにより、目的とするプレポリマ
ー(h)を含む樹脂液を得た。このプレポリマー(h)
の酸価は100mgKOH/gであった。
実施例2 ペンタエリスリトールトリアクリレート(b)1.05モ
ルと無水マレイン酸(a)1.0モルとを用いたほかは実
施例1と同様にして、分子中に3個のアクリロイル基と
1個のカルボキシル基を含有するエステル(c)を得
た。
ついで、上記で得られたエステル(c)0.5当量、メ
タクリル酸(d)0.5当量、およびエポキシ当量が220で
軟化点が65℃のクレゾールノボラックエポキシ樹脂
(e)1.0当量をフラスコに仕込み、セロソルブアセテ
ートを加えてこれらの合計量の濃度が30%となるように
し、さらにトリフェニルホスフィンを触媒として加えて
80℃で15時間反応させ、付加反応物(f)を得た。
引き続き、付加反応物(f)を含む反応液に無水マレ
イン酸(g)0.76当量を加えると共に、セロソルブアセ
テートを追加して30%濃度に調整し、70℃で3時間反応
させた。これにより、目的とするプレポリマー(h)を
含む樹脂液を得た。このプレポリマー(h)の酸価は80
mgKOH/gであった。
比較例1 エポキシ当量が200で軟化点が80℃のクレゾールノボ
ラックエポキシ樹脂1.0当量とアクリル酸1.0当量をフラ
スコに仕込み、セロソルブアセテートを加えてこれらの
合計量の濃度が30%となるようにし、さらにトリフェニ
ルホスフィンを触媒として加えて80℃で20時間反応させ
た。
引き続き、この反応液にテトラヒドロ無水フタル酸0.
66当量を加えると共に、セロソルブアセテートを追加し
て30%濃度に調整し、70℃で2時間反応させてプレポリ
マーを得た。このプレポリマーの酸価は100mgKOH/gであ
った。
比較例2 エポキシ当量が220で軟化点が65℃のクレゾールノボ
ラックエポキシ樹脂1.0当量とメタクリル酸1.0当量をフ
ラスコに仕込み、セロソルブアセテートを加えてこれら
の合計量の濃度が30%となるようにし、さらにトリフェ
ニルホスフィンを触媒として加えて80℃で15時間反応さ
せた。
引き続き、この反応液に無水マレイン酸0.51当量を加
えると共に、セロソルブアセテートを追加して30%濃度
に調整し、70℃で2時間反応させてプレポリマーを得
た。このプレポリマーの酸価は80mgKOH/gであった。
[感光性樹脂組成物の調製] 実施例1〜2および比較例1〜2の樹脂液を用いて、
次の2種の配合処方の感光性樹脂組成物を調製した。
処方A 樹脂液 40.0部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 2.0部 U−4HA(新中村化学工業株式会社製のウレタンアク
リル系モノマー) 2.0部 ミヒラーズケトン 0.5部 ベンゾフェノン 5.0部 TEPIC(S)(日産化学工業株式会社製のグリシジル
アミン系エポキシ樹脂) 18.0部 ジシアンジアミド 1.0部 シリカ 22.0部 フタロシアニングリーン 0.5部 シリコーンレベリング剤 0.5部 セロソルブアセテート 5.5部 ブチルセロソルブ 3.0部 (合計100 部) 処方B 樹脂液 40.0部 トリメチロールプロパントリアクリレート 2.0部 DPCA−60(日本化薬株式会社製のカプロラクトン変性
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート系モノマ
ー) 2.0部 2,4−ジエチルチオキサントン 1.0部 イルガキュアー907(日本チバガイギー株式会社製の
光重合開始剤) 4.5部 エピコートYX4000(油化シェルエポキシ株式会社製の
グリシジルエーテル系エポキシ樹脂 18.0部 2−メチルイミダゾール 1.0部 タルク 22.0部 フタロシアニングリーン 0.5部 シリコーンレベリング剤 0.5部 エチルカルビトールアセテート 5.5部 ソルベッソ#150(エッソスタンダードオイル社製の
芳香族系溶剤) 3.0部 (合計100 部) [塗工、露光、現像、後加熱] 上記処方の組成物を、スキージを用いて銅張基板の研
磨された銅面に200メッシュのスクリーンを介して全面
塗布し、70℃で30分予備乾燥して、膜厚20μmの塗膜を
得た。
ついで、得られたレジストの直接フォトマスクを接触
させて露光を行った。露光には3KW超高圧水銀灯を使用
し、照射量は150mJ/cm2、200mJ/cm2または300mJ/cm2
した。
露光終了後、温度20℃の1%炭酸ソーダ水溶液を使用
して、スプレー圧2kg/cm2にて50秒間現像を行った。
現像終了後は、140℃で50分間、後加熱を行った。
「評価方法と評価結果」 指触乾燥性 指触乾燥性は、露光後のフォトマスクの剥離性で評価
したが、実施例1〜2の樹脂液を用いたA、Bいずれの
処方の場合も、抵抗なく剥離することができた。一方、
比較例1〜2においては、剥離するときに若干の抵抗が
あった。
光硬化性 光硬化性の評価は、現像後の塗膜(後加熱を行う前の
塗膜)につき、感度(ストーファー21段、ダル段数)、
解像力(最小解像、ライン/スペース巾、単位はμ
m)、現像残り(現像された銅面上をSEM観察)、鉛筆
硬度(JIS K 5400)について行った。
結果を第1表に示す。
後加熱後の塗膜物性 後加熱後の塗膜物性は、露光量200mJ/cm2の場合につ
いて、鉛筆硬度(JIS K 5400)、密着性(JIS D 020
2)、はんだ耐熱性(JIS C 6481、260℃×10秒×6サイ
クル)、耐溶剤性(20℃のアセトン中に1時間放置後の
状態)、耐酸性(20℃の10%塩酸水溶液中に1時間放
置)、絶縁抵抗(JIS Z 3197)、耐金メッキ性(メルテ
ックス株式会社製の金メッキ液「ロノベルR」を用い
て、電流密度1A/dm2×12分の条件で金メッキを2μm析
出させ、塗膜の状態を密着性で判断)で評価した。
結果を第2表に示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二塩基酸またはその無水物(a)の一方の
    カルボキシル基に、分子中に1個の水酸基を有する多価
    アルコール(メタ)アクリル酸エステル部分エステル
    (b)を反応させて得られる(メタ)アクリロイル基と
    カルボキシル基とを含有するエステル(c)を、単独で
    または(メタ)アクリル酸(d)と併用してノボラック
    型エポキシ樹脂(e)と付加反応させ、ついで、得られ
    た付加反応物(f)を多塩基酸(g)と反応させて、前
    記付加反応中にエポキシ環の開環により生成した水酸基
    をエステル化したプレポリマー(h)を得ることを特徴
    とする感光性樹脂の製造法。
  2. 【請求項2】請求項1で得られたプレポリマー(h)か
    らなる感光性樹脂(X)、光重合開始剤(Y)および稀
    釈剤(Z)よりなる稀アルカリ現像型の液状感光性樹脂
    組成物。
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