JP2690130B2 - 過酸化脂質減少剤 - Google Patents

過酸化脂質減少剤

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、乳酸菌及びコウボの菌体を有効成分とする
過酸化脂質減少剤に関する。さらに述べると、エンテロ
コッカス属、ラクトバシラス属、ビフィドバクテリウム
属及び/又はサッカロマイセス属に属する微生物の菌体
を有効成分として含有する過酸化脂質減少剤に関する。
本明細書において「過酸化脂質」とは一般的に脂質の過
酸化物を意味し、例えばリノール酸、オレイン酸、アラ
キドン酸の過酸化物を挙げることができる。
背景技術 食品中に含まれる過酸化脂質は、消化管粘膜等を障害
し、又、その一部は生体内に取り込まれ、さまざまな影
響を与えることが知られている。例えば生体内で不飽和
脂肪酸を多く含んでいる細胞膜に過酸化脂質が生成され
ると種々の酵素の活性低下をきたすこと、膜の性状が劣
化し、例えば赤血球が溶血を起しやすくなり、又、血管
壁が硬化し、種々の組織に形態的変性が生じることなど
が報告されている。これらの諸現象が重複して、現実に
は動脈硬化、酵素機能の低下、網膜症、白内障、糖尿病
といった老化性の機能退行が現われると考えられてい
る。
現在このような症状を緩和、回復させるためには、ト
コフェロール、アスコルビン酸等の抗酸化剤が主として
使用されている。しかし、これらはそれ自身非常に酸化
され易く、その効力を保持させる点で問題があり、又、
食品添加物であるために、単独での摂取は望ましくな
い。
上記に鑑み、本発明者らは鋭意研究の結果、ある種の
乳酸菌及びコウボに過酸化脂質を著しく減少させる効果
のあることを知見し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明の目的は、食品中又は消化管中の過酸化
脂質を減少させることのできる菌体生成物を提供するこ
とにある。本発明の別の目的は、乾燥状態に保てば、過
酸化脂質減少力の減弱が認められずに長期にわたってそ
の効果を持続させることが可能な菌体生成物を提供する
ことにある。さらに、食品として単独での摂取も行ない
得る菌体生成物を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、以下の説明により一層明ら
かになるであろう。
発明の開示 本発明は、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ラ
クトバシラス属(Lactobacillus)、ビフィドバクテリ
ウム属(Bifidobacterium)又はサッカロマイセス属(S
accaromices)に属する微生物から得られる生菌体、死
菌体及びそれらの不溶性成分からなる群から選んだ少な
くとも1種を有効成分として含有する過酸化脂質減少剤
に関するものである。
本発明は、別の観点によれば、エンテロコッカス・フ
ェシウムAD1060(FERM BP−1926)、ラクトバシラス・
サリバリウスAD0003(FERM BP−1927)及びサッカロマ
イセス・セレビシェ155−77(FERM BP−1928)からなる
群から選だ少なくとも1種の、過酸化脂質減少活性を有
する新規菌株にも関する。
図面の簡単な説明 第1図は実施例1の結果を示すグラフであり、横軸は
菌体濃度(mg/ml)、縦軸は過酸化脂質(LPO)の減少率
(%)を示す。第2図は、実施例2の操作方法を示す流
れ図である。
発明を実施するための最良の形態 本発明の過酸化脂質減少剤は、前記のとおり、エンテ
ロコッカス属(Enterococcus)、ラクトバシラス属(La
ctobacillus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacte
rium)、又はサッカロマイセス属(Saccaromices)に属
する微生物、特にはエンテロコッカス・フェシウム(En
terococcus faecium)、同フェカリス(E.faecalis)、
ラクトバシラス・アシドフィラス(Lactobacillus acid
ophillus)、同フェルメンタム(L.fermentum)、同サ
リバリウス(L.salivarius)、ビフィドバクテリウム・
アドレッセンテス(Bifidobacterium adolecentes)、
同ロンガム(B.ongum)、同ブレベ(B.brave)、同ビフ
ィダム(B.bifidum)又はサッカロマイセス・セレビシ
ェ(Saccaromices cereviciae)の1種又はそれ以上か
ら調製することができる。これらの微生物の代表例を以
下の第1表に示す。
前記第1表において、菌株No.1、No.4及びNo.9は、各
々、通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所〔日本
国茨木県筑波郡谷田部町東1丁目1番3号(郵便番号30
5)〕〔以下、微工研(FRI)と称す〕に昭和62年6月13
日から国内寄託(受託番号をFERM−Pとして示す)され
ており、昭和63年6月29日からブタベスト条約に基づく
国際寄託機関としての微工研に移管されている(受託番
号をFERM−BPとして示す)。菌株No.2は微工研(FRI)
において昭和57年7月15日から国内寄託され、昭和58年
5月31日から国際寄託に移管されている。菌株No.5は微
工研(FRI)において昭和59年3月8日から国内寄託さ
れ、称名60年2月19日から国際寄託に移管されている。
菌株No.3は東京大学医科学研究所に寄託されている。菌
株No.6は大阪大学微生物病研究所に寄託されている。菌
株No.7及びNo.8はビフィズス菌センターに寄託されてい
る。
本発明の微生物の一般的な菌学的性質は、同じ分類に
属する公知微生物の菌学的性質と同じである。すなわ
ち、一般的な菌学的性質、培養方法及びその他の性質は
以下の文献に記載されているものに相当する。
1)Bergey′s Manual of Determinative Becteriolog
y,8th ed,490−676(1974) 2)Int.J.Syst.Bact.16,114(1966) 3)Poupard,J.A.,Husain,I.,and Norris,R.F.:Bacteri
ol.Rev.37,136−165(1973) 4)光岡知足、日本細菌誌 24,261−280(1969) 5)農芸化学実験書 第2巻(1964)京都大学農学部農
芸化学教室編 6)Microbiol.Immunol.25(3),257−269(1981) 7)J.Clin.Pathol.33 53−57(1980) 8)J.General Microbiol.,128 713−720(1982) 9)Applied Microbicl.,23(6)1131−1139(1972) 10)光岡知足:臨床と細菌、(3),(197)55−(2
35)93,1975 11)T.Watanabe,H.Shimohashi,Y.Kawai,M.Muti:25
(3),257−269,1981 12)R.H.Deibel,D.E.Lake,C.F.Nieven.Jr:J.Bacteriol.
86,1275−1282,1963 前記第1表に示した本発明による微生物の代表的な菌
学的性質を以下に要約して第2表〜第6表に示す。
第2表:エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus
faecium)AD1060(FERM BP−1926) グラム染色 + カタラーゼ(煮沸血液存在下) − 10℃での増殖 + 45℃での増殖 + 50℃での増殖 + pH9.6での増殖 + 6.5%NaClでの増殖 + 40%胆汁における増殖 + 1/4000亜テルル酸での増殖 − 0.1%メチレンブルーミルクでの増殖 + 炭水化物醗酵 アラビノース + グリセリン − ラフィノース + ソルビット − ラクトース + メレチトース − イヌリン − エスクリン + アルギニンよりアンモニア産出 + 馬尿酸加水分解性 − 第3表:ラクトバシラス・サリバリウム(Lactobacillu
s salivarius)AD0003(FERM BP−1927) 形状 桿菌 グラム染色 + グルコースからのガス生成 − 15℃での増殖 − 45℃での増殖 + 炭水化物醗酵 アラビノース − キシロース − ラムノース − リボース − マンノース + フルクトース + ガラクトース + シェクロース + マルトース + セロビオース − ラクトース + トレハロース + メリビオース − ラフィノース + メレジトース − デキストリン、デンプン N.D. マンニット + ソルビット + エスクリン + サリシン + アミグダリン − 第4表:サッカロマイセス・セレビシュ(Saccharomyce
s cerevisiae)155−77(FERM BP−1928) 形状 卵形 繁殖法 出芽 胞子形成 + 発酵性状 グルコース + フラルトース + マンノース + ガラクトース + シュークロース + マルトース + ラクトース − ラフィノース + 沈澱酵母 + 酵母環 − 皮膜 − ゼラチン液化 − 硝酸塩同化 − 第5表:エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus
faecalis)AD101(FERM BP−297) 細胞形状 球状 グラム染色性 + 溶血性 α 10℃での増殖 + 45℃での増殖 + 50℃での増殖 − 60℃30分での熱耐性 + pH9.6培地での増殖 + メチレンブルー還元性 + ゼラチンの液化 − NaCl添加(6.5%)培地での増殖 + 胆汁添加(40%)培地での増殖 + アンモニア産生 + 馬尿酸水解性 ± テルライト添加培地での増殖 + TTC添加培地での増殖 + 炭素源からの酸生産性 グルコース + エスクリン + イヌリン − ラクトース + グリセロール + アラビノース − メレジトース + ソルビトール + 血清(群抗原) D (*2,3,5−トリフェニルテトラゾリウムクロリド) 本発明による各菌体は以下のようにして調製する。
菌体を、乳酸菌(エンテロコッカス属、ビフィドバク
テリウム属及びラクトバシラス属の微生物)はロゴサ液
体培地(組成は後述)に、酵母(サッカロマイセス属の
微生物)は硫安0.2%、イーストエキス0.2%、ブドウ糖
2%、ペプトン0.1%含む液体培地に接種し、前者は37
℃で16〜24時間、後者は30℃で24〜48時間浸盪培養す
る。遠心分離(10000×g,10min)により集菌し、培地の
百分の一容の精製水に懸濁し、次いで遠心分離を行なう
ことによって洗菌する。この洗菌体を生菌体のままで使
用することができる。或いは121℃で10分間の加熱殺菌
処理後に乾燥(凍結又は加熱乾燥)して調製した死菌体
を使用することができる。あるいはさらに、前記の死菌
体を遠心分離して調製した不溶性成分を使用することも
できる。
ロゴサ液体培地の組成 蒸溜水1中 トリプチケース 10g 酵母エキス 5g トリプトース 3g K2HPO4 3g KH2PO4 3g 酢酸ナトリウム 1g クエン酸三アンモニウム 2g ツイーン80 1g グルコース 20g L−システイン塩酸塩 0.2g 塩類溶液(*) 5ml (pH7,121℃ 15分間加熱滅菌) (*)塩類溶液:蒸溜水100ml中 MgSO4・7H2O 11.5g FeSO4・7H2O 0.68g MnSO4・7H2O 2.4g 本発明で使用する乳酸菌のスクリーニング方法はWata
nabe,T.,et al.,Studies on streptococci.I.Distribut
ion of fecal streptococci in man.Microbiol.Immuno
l.25 257−269(1981)に記載の方法に準じて行う。す
なわち、上記文献に記載の通り、健康人のフィーシーズ
をKMN agar及びLBS agarに塗沫、好気的条件下で37℃、
48〜72時間培養し、生成コロニーをカウント、無作為に
ひろい、コロニー形、カタラーゼ陰性、グラム染色陽性
球菌及び桿菌を分離し、生理的、生化学的性状を検査し
て分類同定した。また、酵母(サッカロマイセス属の微
生物)は市販パン酵母製剤より抽出した。
本発明の過酸化脂質減少剤は、前記の生菌体、死菌体
又は不溶性成分、及び場合により医薬として許容できる
担体(例えばデンプン、結晶セルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム)からなる。
本発明の過酸化脂質減少剤は経口投与によって摂取す
ることができ、その用量は通常約0.1mg〜約50mg/kg体重
(1回)程度であり、粒剤、錠剤、顆粒剤等の剤型とし
て使用し得る。
実施例 以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例によって限定されるものでは
ない。
以下の各実施例で使用する菌体は前記の方法で調製し
た。また、過酸化脂質の調製及び測定は以下の方法に従
って行った。
過酸化脂質調製法 リノール酸を自動酸化法又は光増感酸化法により酸化
後、薄層クロマトグラフィーにより過酸化物を分離して
過酸化脂質を調製した(参考文献:過酸化脂質実験法、
金田尚志、植田伸夫編集、医歯薬出版株式会社、Agric.
Biol.Chem.35,P33−39,1971,同45,P587−593,1981、汎
用衛生試験法と解説、日本薬学会編、南山堂、P33、脂
質分析法入門、藤野安彦、学会出版センター、P100)。
過酸化脂質測定法 過酸化脂質の測定法はTBA法(チオバルビツール酸
法)(日本老年医学雑誌、内藤周幸、山中健、15,P187
−191,1978)を採用した。以下にその方法を述べる。
方 法 (1)共栓付試験管で菌体所定量と過酸化脂質(LPO)
溶液2mlとを反応させる。
(2)0.05N塩酸3.0mlを反応液(1)に加える。
(3)0.67%TBA試薬3.0mlを加え、混合する。
(4)試験管のふたを閉じ、沸騰水で30分間加熱する。
(5)氷冷水槽に入れ、すみやかに室温まで冷却する。
(6)n−ブタノール2.0mlを加え、振替抽出する。
(7)遠心分離(2500rpm,10分間)した後、ブタノール
層(上層)を取り、535nmで比色測定する。
標準液としては10nmol/mlテトラエトキシプロパン・
メタノール溶液を使用した。又、菌体それ自体によるTB
A反応物の妨害を補正するため、過酸化脂質を添加しな
い試料についても同様に測定を行い、この値を差し引い
たものをTBA値とした。
過酸化脂質の濃度(C)(nmol/ml)は次の式によっ
て求めた。
なお、以下の実施例において、人工腸液としては、日
本薬局方に記載のとおり、0.2Mリン酸二水素カリウム試
液250ml及び0.2N水酸化ナトリウム試液118mlに精製水を
加え、全量を1000mlとして調製したものを使用した。
実施例1 菌体量とLPO減少 Enterococcus faecium AD1060(FERM BP−1926)の生
菌体を熱水処理してから凍結乾燥して得た死菌体1mg,5m
g,10mg,15mg又は20mgを過酸化脂質濃度125μg/ml,250μ
g/ml又は500μg/mlの人工腸液2mlに懸濁し、菌体濃度0.
5mg/,2.5mg/,5.0mg/,7.5mg/及び10.0mg/mlの実
験試料を調製した。
前記測定法に従い、過酸化脂質の減少率を求めた。結
果を第2表及び第1図に示す。これらから明らかなよう
に効果的な過酸化脂質の減少が認められた。
実施例2 菌体による食品中LPOの減少 ドレッシング1g中にEnterococcus Faecium AD1060(F
ERM BP−1926)を熱水処理してから凍結乾燥して得た死
菌体10mg,30mg,50mg又は100mgを懸濁し、室温で1時間
放置した後でTBA法にてLPOの減少率を求めた。
本実施例で用いたTBA法の手順を第2図に示す。結果
を第3表に示す。第3表から明らかなように菌体100mg
添加では、90.2%もの減少が観察された。
実施例3 消化酵素処理後の過酸化脂質減少能 消化管内での本発明の過酸化脂質減少剤の効果を調べ
るために、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン又は
牛胆汁末を加熱処理−凍結乾燥死菌体〔エンテロコッカ
ス・フェシウムAD1060(FERM BP−1926)〕(以下、加
熱乾燥死菌体と称す)に加え、過酸化脂質減少能を調べ
た。又、有効成分を特に多く含むと思われる、前記の加
熱乾燥死菌体不溶成分についても実験を行った。対照用
として、酵素で処理していない前記の加熱乾燥死菌体の
減少率を100とし、結果を第4表に示した。
ペプシン処理 1)0.1Mクエン酸緩衝液(pH2.5)2mlにペプシン(和光
純薬工業社製)0.1mgを溶解し、前記の加熱乾燥死菌体2
0mgを懸濁させ、37℃で4時間処理した。これに過酸化
脂質1000μgを加え、1時間後にTBA法で過酸化脂質量
を測定した。菌体を加えず同様の操作をしたものをコン
トロールとして、過酸化脂質減少率Aを求めた。酵素で
処理していない前記の加熱乾燥死菌体20mg及び過酸化脂
質1000μgを含む人工腸液中での過酸化脂質減少率Bを
求め、BでAを除し、100を乗じてペプシン処理の加熱
乾燥死菌体の過酸化脂質減少率を算出した。
2)上記と同様にしてペプシン処理を4時間行った後、
遠心分離により不溶成分を集め、これに蒸留水10mlを加
え、再懸濁遠心分離を2度繰り返して実施し、不溶成分
を洗った。これを凍結乾燥後(冷凍乾燥の代りに、80℃
で加熱乾燥したものについても同様の結果が得られ
た)、過酸化脂質1000μgを含む人工腸液2mlに加え、
1時間後にTBA法にて過酸化脂質量を測定し、過酸化脂
質減少率Cを求めた。Cを上記Bで除し、100を乗じ
て、不溶成分の減少率を算出した。
トリプシン処理及びキモトリプシン処理 0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)2mlにトリプシン又はキモ
トリプシン(和光純薬工業社製)0.1mgを溶解し、ペプ
シン処理と同様の方法で過酸化脂質減少率を求めた。
加熱乾燥死菌体不溶成分 前記の加熱乾燥死菌体20mgを水100mlに懸濁し、60℃
で10分間保ち、遠心分離により不溶部を集め、ペプシン
処理2)に準じ、過酸化脂質減少率を求めた。
牛胆汁末の添加 牛胆汁末として、Difco社製Ox−Gallを使用し、人工
腸液に0,0.05,0.10,0.15,0.50%の割合で添加し、実験
を行った。
実施例4 以下の第5表に記載の各種微生物の生菌体を熱水処理
してから凍結乾燥して得た死菌体20mgと過酸化脂質500
μgとを含有する人工腸液2mlについて、前記各実施例
と同様にして過酸化脂質減少率を測定した。結果を第5
表に示す。
本発明を特定の態様に沿って説明したが、当業者に自
明の各種の変形は本発明の範囲に含まれるものである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンテロコッカス属(Enterococcus)又は
    ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)に属する
    微生物から得られる生菌体、死菌体及びそれらの不溶性
    成分からなる群から選んだ少なくとも1種を有効成分と
    して含有する過酸化脂質減少剤。
  2. 【請求項2】前記微生物が、エンテロコッカス・フェシ
    ウム(Enterococcus faecium)、同フェカリス(E.faec
    alis)、ビフィドバクテリウム・アドレッセンテス(Bi
    fidobacterium adolecentes)、同ロンガム(B.longu
    m)、同ブレベ(B.brave)及び同ビフィダム(B.bifidu
    m)よりなる群から選択される1種以上である請求の範
    囲第1項に記載の過酸化脂質減少剤。
  3. 【請求項3】前記微生物が、エンテロコッカス・フェシ
    ウムAD1060(FERM BP−1926)又は同フェカリスAD9001
    (FERM BP−297)である請求の範囲第1項記載の過酸化
    脂質減少剤。
  4. 【請求項4】医薬として許容できる担体を更に含有する
    請求の範囲第1項記載の過酸化脂質減少剤。
  5. 【請求項5】保存に適した乾燥した形の請求の範囲第1
    項記載の過酸化脂質減少剤。
  6. 【請求項6】過酸化脂質減少活性を有する新規菌株であ
    るエンテロコッカス・フェシウムAD1060(FERM BP−192
    6)。
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