JP2689777B2 - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JP2689777B2
JP2689777B2 JP19151691A JP19151691A JP2689777B2 JP 2689777 B2 JP2689777 B2 JP 2689777B2 JP 19151691 A JP19151691 A JP 19151691A JP 19151691 A JP19151691 A JP 19151691A JP 2689777 B2 JP2689777 B2 JP 2689777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の環境を快適に
するための、自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用空調装置としては、例え
ば、車両のインストルメントパネル下部の、ほぼ乗員の
膝部高さに空調風の吹出口を設け、空調風を吹き出すも
のとして、特開昭61−139808号公報、特開昭6
2−23813号公報、特開昭63−59718号公報
に開示されているものがある。また車両のインストルメ
ントパネル下部の、ほぼ乗員膝部の高さに吹出口を設
け、該吹出口から吹き出す吹出空気の方向を冷房時と暖
房時とで車室の上下方向に大きく変更する自動車用空調
装置が特開昭52−154851号公報に開示されてい
る。またインストルメントパネルの上下に設けた吹出口
を車室内の熱負荷に応じて制御するものとして実開昭6
3−132239号公報に開示されたものがあり、更に
縦横比の大きい横長の吹出口を有する自動車用空調装置
が例えば特開昭59−171710号公報に開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用空調装置にあっては、いずれの空調
装置であっても車両のインストルメントパネルの下部
で、ほぼ乗員の膝部の高さに位置する吹出口を設け、空
調風を吹き出す自動車用空調装置の場合、膝部吹出口か
らの温風は、乗員の上半身に舞い上がり易く、長時間使
用すると乗員顔面のかさかさ感や、頭部のもやもや感が
起こり易いという問題点があった。
【0004】図7は、吹出し風速が2m/sで室温と吹
出し風速の温度差が40℃(室温:20℃、吹出し風
温:60℃)の場合の気流温度分布を赤外線温度計を用
いて計測した結果を示したものである。
【0005】この計測結果から分かるように吹出し風は
浮力のため上昇し、乗員の顔面部のかさつき感や、乗員
頭部に滞留してもやもや感の原因となる。また、乗員が
女性の場合、衣類によっては膝部に速い流速を吹き出す
と衣類がまき上がるなどの問題点があった。
【0006】また、ヒータ吹出の場合、温風を足元に固
定して吹き出すと、足元の一部のみが加熱され不快感を
おぼえると共に、足元より上部では依然として温まらな
いという問題点があった。
【0007】さらに、冷房時と暖房時とで吹出方向を車
室の上下方向に変更する自動車用空調装置にあっては、
吹出し方向を単に変更するのみであるので、暖房時に足
元のみが局所的に加熱され、膝関節から足元上部を適切
に加熱し得ないという問題点があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、乗員の空調風によるもやもや
感、または顔面のかさつき感、乗員が女性の場合の衣類
のまき上がり、また、乗員へ不快感を与える顔面への吹
出し、等の問題点を解消し、乗員の快適感を向上させた
自動車用空調装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、図1
に示すように、空調風の吹出モードを切り換えるモード
切換部1と、空調風の吹き出し方向を車室内の上下方向
に揺動可能な上下風向切換部2と、これら2つの切換部
1,2をつなぐ配風ダクト部3とからなる吹出口装置4
を複数相対的に上下に位置するように配置した吹出装置
5を、インストルメントパネルに複数設置する。また吹
出モードを決定して前記モード切換部1を制御する吹出
モード決定手段6、吹出方向を決定して前記上下風向切
換部2を制御する吹出方向決定手段7、空調風を吹き出
す吹出口装置4を選択して空調風を吹き出す吹出口モー
ド決定手段8、及び実施例では車室の熱環境を検出する
各種センサーよりなるセンサー群9が設けられている。
【0010】そして、実施例では吹出口モード決定手段
8によって最下部以外の吹出口装置4を選択し吹出モー
ド決定手段6によって拡散モードを選択して、胸元に向
けて空調風を吹き出しエアカーテン効果によって最下部
に位置する吹出口装置より吹き出される空調風の車室内
上部への上昇を阻止する。
【0011】また、吹出口装置4が上下に3個以上設置
される吹出装置のときは、中間に位置する吹出口装置よ
り胸元に向けて空調風を吹き付け、顔面の圧力を高め、
最上部に位置する吹出口装置から顔面に向けて吹き出さ
れた空調風が直接顔面に当たらないようにする。
【0012】また、まず吹出方向決定手段7によって、
吹出方向を頭上に向け、吹出モード決定手段6によって
集中モードを選択して、空調風を吹き出し、頭上の温風
を吹きはらう。次いで吹出方向決定手段7によって頭上
から首または胸の間に空調風を揺動させると決定すると
ともに、吹出モード決定手段6によって回避モードを選
択して、空調風を揺動させるが顔面に当たらないように
する。
【0013】更に、吹出モード決定手段8で最下部の吹
出口装置4を選び、吹出方向決定手段7で吹出方向を水
平より上向きにするとともに、吹出口モード決定手段8
で最上部に位置する吹出口装置4を選び、吹出モード決
定手段6で吹出モードを拡散に、吹出方向決定手段7で
吹出方向を胸元として吹き出し、エアカーテン効果によ
り最下部の吹出口装置4よりの空調風の上昇を押さえ
る。また、最下部吹出口装置4よりの空調風を吹出方向
決定手段7により水平より下向きとしたときには、ま
ず、吹出方向決定手段7により頭上を選択するとともに
吹出モード決定手段8で集中モードを選択して、頭上に
集中風を吹き出す。次に、吹出方向決定手段7で揺動を
選択するとともに吹出モード決定手段6で回避モードを
選択して、空調風を上下に揺動させかつ顔面には当たら
ないようにする。
【0014】
【作用】最下部を除く吹出口装置の吹出口より胸元に向
けて拡散モードで空調風を吹き付けると、該空調風のエ
アカーテン効果によって最下部の吹出口装置よりの空調
風は上昇を押さえられる。
【0015】また、実施例では最上部の吹出口装置より
頭上に向けて集中モードで空調風を吹き掛けると、頭上
に停滞する温風が吹きとばされるため乗員の空調風によ
るもやもや感が解消される。
【0016】吹出方向を揺動させるとともに回避モード
を選択するときは、空調風は広く乗員に掛かるとともに
顔面に当たることはないので、顔面に空調風が当たる不
快感が解消される。
【0017】また、中間に位置する中部吹出口より胸に
拡散モードで空調風を吹き掛けると、顔面の圧力が上昇
するので、上部吹出口より顔面に向けて吹き出した空調
風は直接顔面に当たらない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
2〜図5は、本発明の第1実施例の構成を示す図であ
る。
【0019】まず構成を説明する。図2に、全体構成を
示す。空調装置本体11は、ブロアユニット12、クー
リングユニット13、ヒータユニット14を連結して構
成されている。前記ブロアユニット12には、外気吸入
口15と内気吸入口16とを開閉するインテークドア1
7、および、ブロアファンモータ18を駆動源とする送
風手段たるブロアファン19が設けられており、前記イ
ンテークドア17にはインテークドア・アクチュエータ
20が連係されている。前記クーリングユニット13内
にはエバポレータ21が、また、前記ヒータユニット1
4内にはエンジン冷却水を熱源とするヒータコア22が
置設されており、該ヒータコア22の前面にはエアミッ
クスドア・アクチュエータ23に連係されたエアミック
スドア24が枢設されている。さらにヒータユニット1
4には、従来のベンチレータ吹出口に相当する上部吹出
口25、デフロスタ吹出口26、従来の足元吹出口に相
当する下部吹出口27が形成されており、各吹出口2
5,26,27の基端部には、上部ドアアクチュエータ
28に連係された上部ドア29、およびデフロスタ・下
部切換ドアアクチュエータ30に連係されたデフロスタ
・下部切換ドア31が枢支されている。
【0020】上部吹出口25は前席32に着座する図示
しない乗員の前方に配設されるインストルメントパネル
33(図においては説明を分かり易くするために計器類
等は全て除いて描いてある)の上部に複数車幅方向に細
長いスリット状に形成されている。また下部吹出口27
はインストルメントパネル33の下部に複数スリット状
に形成されている。
【0021】上部吹出口25を有する上方に位置する吹
出口装置4である上部吹出口装置34は、アクチュエー
タ35で駆動されるモード切換部36、アクチュエータ
37で駆動される上下風向切換部38、及び両切換部3
6,38をつなぐ配風ダクト部39で構成されている。
また同様に下部吹出口27を有する下部に位置する吹出
口装置4である下部吹出口装置40はアクチュエータ4
1で駆動されるモード切換部42、アクチュエータ43
で駆動される上下風向切換部44、及び両切換部42,
44をつなぐ配風ダクト部45で構成されている。
【0022】そして、上部吹出口装置34と下部吹出口
装置40とは相対位置が上下にあるように設けられて吹
出装置5を構成し、該吹出装置5がインストルメントパ
ネル33に複数設けられている。
【0023】さらに空調装置本体11には、一端を外気
導入口15に連通され他端を上部吹出口25に連通され
た、非空調風導入手段たる外気導入ダクト71が付設さ
れており、該外気導入ダクト71の上部吹出口25側端
部には、ドアアクチュエータ72に連係された非空調風
導入ドア73が枢支されている。
【0024】一方、制御装置たるコントローラ46の入
力部には、外気温センサ47、室温センサ48、室温設
定器49、日射量センサ50からの検出信号が入力され
るようになっている。また、コントローラ46の出力部
からは、前記空調装置本体11のアクチュエータ20,
23,28,30、ブロアファンモータ18、及び吹出
口装置34,40のアクチュエータ35,37,41,
43に制御信号を出力するように構成されている。
【0025】図3には、上部吹出口装置34を示す、
(なお下部吹出口装置40も同様の構造をしている)。
36はモード切換部、38は上下風向切換部、39は配
風ダクト部、51,52,53はダンパ、54はモード
切換部36の内壁に固定された仕切板、55はガイドベ
ーン、56は空調風導入部、57は上下風向切換プーリ
で図示しない上下風向切換ダンパを回動する、58はダ
ンパ回転軸である。
【0026】図4にはモード切換部を拡大して、また図
5にはダンパ51,52,53を拡大して示す。ダンパ
51,52,53はダンパ回転軸58に角度を変えて
(図3においては90°)取り付けられ、互いに交差状
に組み合わされている。ダンパ51は、51a,51
b,51cと異なる面積に形成され、ダンパ52、及び
ダンパ53も同様に異なる面積52a,52b及び53
a,53bに形成されている。また、ダンパ51,5
2,53の回転軸面の空調風流通断面積は仕切板54に
より変えられている。そして、アクチュエータ35でダ
ンパ回転軸58を中心としてダンパ51,52,53を
回転させ、空調風の吹出モードを切り換える。図2にお
いて矢印59は集中吹出モードにした場合の流れを示
す。
【0027】同様に、上下風向切換プーリ57をアクチ
ュエータ43で回転することによって上下吹出方向を制
御する。
【0028】図6には、吹出装置の吹出モードと回転ダ
ンパの動きの関係を示す。中央のダンパ51のみを開
き、ダンパ52,53を閉じることによって、対象乗員
に集中して空調風を吹き出す集中吹出モードとする。
【0029】ダンパ51〜53を傾斜させ、全てのダン
パ51〜53を半開き状態として、対象乗員を含みなが
ら車室内の広い領域に空調風を吹き出す拡散吹出モード
とする。また、端部のダンパ52,53を開き対象乗員
を含まずに車室内に空調風を吹き出す回避モードとす
る。
【0030】図7は、前述の如く吹出し風速が2m/s
で室温と吹出し風温の温度差が40℃(室温:20℃、
吹出し風温:60℃)の場合の気流温度分布を赤外線温
度計を用いて計測した結果を示したものである。
【0031】この計測結果から分かるように吹出し風は
浮力のため上昇する。そこで、本発明では、この上昇を
抑える。
【0032】つぎにこのような構成からなる空調装置の
制御の一例を、図8及び図9に示すフローチャートによ
り説明する。
【0033】ステップ101では、この制御フローチャ
ートで用いている定数の初期値セットを行う。すなわち
目標吹出温Tofの計算式に用いる定数A〜Eとエアミ
ックスドア24の開度Xの計算式に用いるF,G,Hの
セットである。
【0034】ステップ102では、センサ群9の各セン
サよりデータを入力する。すなわち外気温Ta、室温T
ic、室温設定値Tset、日射量Sである。
【0035】ステップ103では、ブロアファン19の
風量を印加電圧により制御するために室温と室温設定値
との差、すなわち(Tic−Tset)により印加電圧
Vfanを決める。具体的には、この偏差が大きいほど
印加電圧を増加し、風量を大きくすることで室温設定値
に早急に近づける。
【0036】ステップ104では、目標吹出温Tofを
外気温、室温、室温設定値、日射量から算出する。
【0037】ステップ105では、この目標吹出温に基
づいてエアミックスドア24の開度Xを決定する。
【0038】ステップ106では、この目標吹出温に基
づいて、吹出しモードを決定する。すなわち目標吹出温
が高ければ、ヒータモード、中程度であれば、バイレベ
ルモード、低ければベントモードである。
【0039】ステップ107では、吹出口がヒータモー
ドかどうかを判別し、ヒータモードであれば、ステップ
109へ進み、そうでなければステップ108へ進む。
【0040】ステップ108では、吹出口がバイレベル
モードかどうかを判別し、バイレベルモードであれば、
ステップ110へ進み、そうでなければステップ111
へ進む。
【0041】ステップ109では、吹出しモード、吹出
し方向、風量、および、吹出温度を変化させて下部吹出
口27から空調風を吹き出す。図10を参照してこのス
テップ109の制御を説明する。図10(b)に示すよ
うに吹出方向は足、膝、胸であるが、図10(a)に示
すように風向が足元および胸のときには吹出モードは拡
散、膝部のときには集中吹出である。また、ステップ1
03で決められた印加電圧Vfanを図10(c)に示
すように膝部吹出の場合はある決められた電圧分だけ下
げて印加する。さらに、ステップ104で決められた吹
出温を膝部吹出の時には、図10(d)に示すようにあ
る決められた温度分だけ上昇させ、胸部吹出の場合には
減少させる。
【0042】このステップで説明した制御を図11〜図
13を用いて説明する。図11は吹出モードが拡散吹出
で足元66に向けて吹き出している図である。この時、
風量、すなわちファン印加電圧はステップ103で決め
られた値Vfanである。この状態である決められた時
間の後に、吹出モードを集中吹出にして膝部65に吹き
出している図を図12に示す。この時、風量、すなわち
ファン印加電圧はVfanより小さく、目標吹出温はT
ofより大きく設定してある。この後、図13に示すよ
うに吹出は胸64方向に向けられ、吹出モードは拡散吹
出になっている。この時、風量すなわちファン印加電圧
はVfanであり、目標吹出温はTofよりある決めら
れた値分だけ低く設定される。また、この胸への吹出時
間は足元吹出時間より少なく取られている。この後、
膝、足の順に吹出方向を変えていき、上述の制御を繰り
返す。
【0043】このようにして、吹出口モードがヒータモ
ードの場合には、足元には拡散吹出で足元全体に温風を
吹き付け、膝部には集中吹出で足元吹出より高い温風を
吹き付けることにより乗員付近の温度を、下半身が高温
の温度分布にすることができる。このことにより、従来
例のようにヒータモード初期において、足元の一部だけ
が熱せられ、かつ、足元より上部は依然として温まらな
い等の問題点を解決でき乗員によりいっそうの快適感を
与えることができる。また、膝吹出の場合にはファン印
加電圧を低く修正することにより、乗員が女性の場合の
衣類のまき上がるなどの問題点等を解消することができ
る。
【0044】ステップ110では、吹出しモード、吹出
し方向、風量、および吹出温度を変化させある相関をも
たせて上部吹出口25と下部吹出口27から空調風を吹
き出す。図14によりステップ110の制御内容を説明
する。図14(b),(e)に示すように、吹出方向は
下部吹出口17が足、膝で、上部吹出口25は頭上、
顔、胸に渡って吹き出す。下部吹出の制御を説明する。
下部吹出口27の風向が足元の時には図14(d)に示
すように吹出モードは拡散、膝部の時には集中吹出であ
る。吹出時間は足および胸とも同じであり、交互に繰り
返す。また、図14(g)に示すようにステップ103
で決められた印加電圧Vfanを膝部吹出の場合はある
決められた電圧分だけ下げて印加する。さらに、図14
(f)に示すようにステップ104で決められた吹出温
を膝部吹出の時には、ある決められた温度分だけ上昇さ
せる。
【0045】つぎに上部吹出の制御を説明する。図14
(e)に示すように下部吹出方向が足の時、図14
(b)に示すように上部吹出方向は頭上および頭上から
胸に吹出しをする。図14(a)に示すように頭上への
吹出モードは集中であり、頭上から胸への移動の吹出モ
ードは回避が選択される。吹出方向が頭上の時には、図
14(c)に示すように上部吹出口からの吹出温度は非
空調風導入ドア73を開き外気を導入することにより目
標吹出温Tviより小さく設定される。ここで、Tvi
はステップ104で決められた目標吹出温度Tofのと
き非空調風導入ドア73を閉めた状態で上部吹出口25
から吹き出される吹出温である。この上部吹出温Tvi
(ベンチレータ吹出温)はヒータユニット14に取り付
けた上部吹出口25の取付方により下部吹出口(足元吹
出口)からの風温より低く設定されている。つぎに図1
4(e)に示すように下部吹出方向が膝の場合は、図1
4(b)に示すように上部吹出方向は胸で、図14
(a)に示すように拡散吹出に設定される。このとき、
図14(g)に示すようにファン印加電圧は上述のよう
にVfanより低く設定されている。
【0046】この図14で説明したステップ110の制
御を図15〜図17を用いて説明する。図15は下部吹
出口27の吹出モードが拡散吹出で足元66に向けて吹
き出し、かつ、上部吹出口25の吹出モードが集中で頭
61の上に吹き出している図である。この時、風量、す
なわちファン印加電圧は図14(g)に示すようにステ
ップ103で決められた値Vfanであり、下部吹出口
27の目標吹出温度は図14(f)に示すようにステッ
プ104で決めた値Tofであり、上部吹出口温は図1
4(c)に示すように目標吹出温Tviより低く設定さ
れている。
【0047】このように制御することにより、足元全体
に温風を吹き付けると共に、上部吹出口25から温度の
低く流速の速い集中風を吹き出すことにより乗員の頭部
付近に温度の高い空気が漂うのを防ぎ、乗員のもやもや
感や顔面のかさかさ感をなくすことができ、温度分布的
には頭寒足熱状態となっている。
【0048】図16は下部吹出口27より吹き出す空調
風の下部吹出方向、モードは足元拡散で、上部吹出は頭
上から胸64の間の顔面62付近を回避モードで移動し
ている図である。この時、図14(g)に示すように風
量、すなわちファン印加電圧はVfanで、下部吹出口
温は図14(f)に示すように目標吹出温Tofに設定
してあり、上部吹出温は図14(c)に示すように設定
吹出温Tviである。
【0049】このように、上部吹出方向が頭上から胸に
変わるときは、吹出モードを図14(a)に示すように
回避モードにしている。乗員の顔面に直接空調風を吹き
出すと大変不快になるので、このように制御することに
より、顔面吹出を避けると共に、乗員顔面付近の温度の
高い空気を強制対流により吹き流している。したがっ
て、乗員のもやもや感やかさかさ感はよりいっそう抑え
ることができ、しかも、頭寒足熱の温度分布を保つこと
ができる。
【0050】図17は下部吹出方向、モードは膝集中
で、上部吹出は胸部64に拡散吹出している図である。
この時、風量、すなわちファン印加電圧は図14(g)
に示すようにVfanより小さく、下部吹出口温は図1
4(f)に示すように目標吹出温Tofより高く設定し
てあり、上部吹出温は設定吹出温Tviに設定されてい
る。
【0051】このように制御することにより、下部吹出
口27から膝に向けて目標吹出温Tofより高く、風量
が小さく設定した空調風が集中モードで吹出し、膝部へ
の吹出しの時の衣類のまき上がりの問題を解消してい
る。またこのとき、上部吹出口25からは拡散モードで
胸部に吹き出すことにより、エアカーテンの働きによ
り、下部吹出口からの気流が乗員上部に舞い上がるのを
防ぐことができる。
【0052】このようにして、吹出口モードがバイレベ
ルモードの場合には、暖房時の乗員顔面のかさかさ感、
および、乗員が女性の場合の衣類のまき上がりなどの問
題点を解消する。さらに、乗員付近の温度を頭寒足熱タ
イプの温度分布にすることにより、乗員に快適感を与え
ることができる。
【0053】つぎに相対的に上下に位置する2つのスリ
ット状の吹出口25,27を有する、上部吹出口装置及
び下部吹出口装置4よりなる空調風吹出装置5の、エア
カーテン効果及びエアカーテン効果以外の圧力分布効果
による、下部吹出口27から吹き出された空調風が乗員
上部へ上昇することを抑える働きについて説明する。
【0054】図18〜図21は、吹出装置からの主な流
れの流跡を図示したものである。設定条件は各吹出口か
らの流量一定、上部吹出口25から吹き出される空調風
の風温は39℃、下部吹出口27の風温53℃である。
【0055】図18は下部吹出口27から乗員60の膝
部65に向けて集中風を吹き出した場合。図19は下部
吹出口27から乗員60の足部66に拡散風を吹き出し
た場合。図20は下部吹出口27から乗員60の膝部6
5へ向けて集中風を吹き出し、上部吹出口25からは乗
員60の胸部64に拡散風を吹き出した場合。図21は
下部吹出口27から乗員60の足部66に向けて拡散風
を吹き出し、上部吹出口25から乗員60の頭61の上
に集中風を吹き出した場合の流れの流跡をそれぞれ表し
ている。
【0056】また、図22〜図25は図18〜図21に
それぞれ対応した吹出方法での前席32の圧力分布の等
圧線を示した図である。なお、図中圧力の大きさはP1
>P2>P3>P4>P5である。
【0057】図18では、下部吹出口27から乗員60
の膝部65に向けて吹き出した空調風温は、噴流の吹出
し位置と乗員の着座位置との関係により人体60に沿っ
て、乗員60の上部に流れ易く、さらに、空調風は流体
の浮力によって乗員60の上部へ上昇し易くなる。
【0058】図19に示す場合は、下部吹出口27から
乗員60の足部66に向けて吹き出した空調風は、流体
の浮力により乗員60の上部に上昇する。
【0059】図20に示す場合は、下部吹出口27の吹
き出し方向は、図27の場合と同じに膝部65に向け集
中風を吹き出しているが、上部吹出口25から乗員60
の胸部63に吹き出している拡散吹出し風による、エア
カーテン効果によって、下部吹出口27から吹き出され
た温風が、乗員60の上部へ上昇するのを抑えられてい
る。
【0060】図21は、前述した図15の場合の流れの
流跡図である。この場合は乗員60の頭61の上部に停
滞する温風を強制対流により吹き流すようにしている。
このように上部吹出口25からの吹出し方向を乗員60
の上部にした場合には、上部吹出口25のエアカーテン
効果は当然得られない。しかし図25に示すように上部
吹出口25からの吹出し流れにより乗員頭部に高圧域が
形成され、該高圧力により、下部吹出口27からの温風
が乗員60の上部に上昇するのが抑えられる。
【0061】すなわち、圧力と風速の関係式であるベル
ヌーイの定理により、一般的に、噴流が物体に当たる場
合には、その部分の圧力が高くなる。ベルヌーイの定理
は同一流線上で次のように現せる。
【0062】 Pa+(1/2)ρua 2=Pb+(1/2)ρub 2 ただし、P:圧力、ρ:流体密度、u:流速、添え字
a,bは同一流線上の任意の位置を表す。なお、流体が
空気であるので位置のエネルギーは無視した。
【0063】ここで、流線を吹出口から吹出し噴流が物
体に当たるよどみ点(その地点での流速がゼロになる地
点)までの流線を選び、添え字bを吹出口位置、aを物
体上のよどみ点、とすれば、ua=0より、 Pa=Pb+(1/2)ρub 2 となり、吹出口で有する流体のエネルギーは、よどみ点
ですべて圧力に変換される。また、よどみ点付近におい
ても噴流が物体に当たる付近では圧力が高くなる。
【0064】図23では、噴流が当たる足部66の圧力
が高くなり、乗員60上部の圧力は低くなっている。こ
のため温風は乗員60の上部へ上昇する。ところが図2
5に示すように乗員60の頭61上部に集中風を吹き付
けることによって、噴流は乗員60上部のルーフ54に
当たり、乗員60の頭上61から首63付近にかけて圧
力は高くなる。このため、足元66から浮力により顔面
62付近へ上昇する流速の遅い流れは、この高圧部を避
けて流れる。
【0065】このようにエアカーテン効果以外にも、下
部吹出口27からの温風が乗員60の顔面62付近を流
れるために起こる、乗員顔面62のかさかさ感や顔面付
近に温風が停滞するもやもや感等、顔面62付近の温風
による不快感を無くすことができる。
【0066】本発明の第2実施例を説明する。この実施
例は、乗員60の顔面付近に設けた顔面室温センサによ
って得られる乗員の顔面付近の温度Tfaceを制御特
性値として加えたものである。
【0067】制御内容は前記第1実施例と略同じであ
り、第1実施例の制御ステップ110の制御内容を、顔
面付近温度Tfaceを予め決められた温度Tcomと
比較して、Tface>Tcomとなっているときは、
前記ステップ110と同じ制御を行い、Tface<T
comならば上部吹出口25より吹き出す空調風につい
て、吹出モードは拡散モード、吹出し方向は胸、吹出温
はTvi一定の状態を維持し、下部吹出口27の空調風
を、前記第1実施例のステップ110と同じ制御内容と
したものである。
【0068】このような制御にすれば頭部付近の温度が
確実に高くなったときのみ、乗員の頭部付近の温度の高
い空気を一層することができ、Tface<Tcomの
ときは、上部吹出口25からの拡散風がエアカーテンの
役割を果たし、下部吹出口27から吹き出される温風が
乗員60の上部に舞い上がるのを防ぐことができる。
【0069】図26には本発明の第3実施例を示す。こ
の実施例は、吹出口を前席乗員1人に対して上下方向に
3箇所設けたものである。以下、最上部、真ん中、およ
び最下部の吹出口をそれぞれ、上部吹出口81、中部吹
出口82、下部吹出口83と称する。ここで上部吹出口
81及び中部吹出口82は空調装置本体11の従来のベ
ンチレータ吹出口相当部から空調風を導入し、下部吹出
口83は従来の足元吹出口相当部から空調風を導入して
いる。
【0070】次に、第3実施例の制御方法を説明する。
制御ステップは、第1実施例と略同じでステップ110
のみが異なるので、この部分についてのみ説明する。第
3実施例における該ステップ210の制御内容を図27
に示す。
【0071】ステップ210では、中部吹出口82から
図27(c),(d)に示すように、常時拡散風を乗員
26の胸63に吹き出す。これにより下部吹出口83か
ら吹き出される温風が乗員60の上部に上昇するのをカ
ーテン効果により防ぐことができる。
【0072】また、上、下部吹出口81,82からの吹
出方向は下部吹出口83が図27(f)に示すように
足、膝で、上部吹出口81は図27(b)に示すように
頭上、顔に渡って吹き出す。下部吹出口83の吹出モー
ドは図27(e)に示すように拡散吹出である。下部吹
出方向が膝の時、上部吹出方向は図27(f),(b)
に示すように頭上から胸に吹出しであり、それ以外は頭
上へ集中吹出しである。このとき、頭上から顔への移動
の吹出モードは図27(a)に示すように回避が選択さ
れる。ここで、上部吹出口81および中部吹出口82か
らの吹出温は、下部吹出口83(足元吹出口)からの風
温より低く設定されている。
【0073】このステップで説明した制御を図28及び
図29を用いて説明する。図28は下部吹出口83の吹
出モードが拡散吹出で足元66に向けて吹き出し、中部
吹出口82からは乗員60の胸64に拡散風、かつ、上
部吹出口81の吹出モードが集中で頭61の上に吹き出
している図である。このように制御することにより、足
元全体に温風を吹き付け、中部吹出口82により下部吹
出口83よりの温風が上昇するのを防ぐと共に、上部吹
出口81から温度の低い流速の速い集中風を吹き出すこ
とにより乗員60の頭部61付近に温度の高い空気が漂
うのを防ぎ、乗員60のもやもや感や顔面62のかさか
さ感をなくすことができ、温度分布的には頭寒足熱状態
となっている。
【0074】図29は下部吹出口83の吹出方向、モー
ドは膝部65、拡散、中部吹出口82は常に胸部、拡散
であり、上部吹出口81の吹出しは頭上61から首63
間の顔面62付近を回避モードで移動している図であ
る。
【0075】このように、乗員60の顔面62に直接空
調風を吹出すると大変不快になるので、このように制御
することにより、顔面吹出を避けると共に、乗員60の
頭61の上ばかりでなく乗員顔面62付近の温度の高い
空気も強制対流により吹き流している。したがって、乗
員60のもやもや感やかさかさ感をよりいっそうに抑え
ることができ、しかも頭寒足熱の温度分布を保つことが
できる。
【0076】次に、上,中,下と3段にスリット状の吹
出口81,82,83を設けた第3実施例の吹出装置に
おいて、車室内に形成される圧力分布により最上部吹出
口56が拡散吹出しで、頭61の上から首部63に揺動
しても、この拡散風が乗員顔面62に直接当たらない効
果を説明する。
【0077】図30,図31および図32は、第3実施
例における上,中,下3箇所にスリット状の吹出口8
1,82,83を設けた吹出装置からの主な流れの流跡
を図示したものである。設定条件は各吹出口81,8
2,83からの流量一定、上部吹出口81及び中部吹出
口82の吹出風温は39℃、下部吹出口83の吹出風温
53℃である。
【0078】図30は、上部吹出口81から乗員顔面部
62に向けて拡散風を吹出し、中部吹出口82から乗員
胸部64に向けて拡散風を吹出した場合。図31は、上
部吹出口81からのみ乗員顔面62に拡散風を吹出した
場合。図32は、中部吹出口82から乗員胸部64に向
けて拡散風のみを吹き出した場合の流れの流跡をそれぞ
れ表している。
【0079】また図33〜図34は図30〜図31に各
々対応した吹出方法で、図30〜図31にA−A破線で
示した上部吹出口81から乗員顔面部62までの平面内
の流れの流跡を示した図である。
【0080】また、図35〜図37は図30〜図32の
各々に対応した吹出方法での前席33乗員60に対する
圧力分布の等圧線を示す図である。
【0081】これ等の図を用いて、車室内に形成した圧
力分布により、最上部吹出口81が拡散吹出しで、頭6
1の上から首部63に揺動しても、この拡散風が乗員顔
面62に直接当たらない効果を説明する。
【0082】図30及び図33では、中部吹出口82か
ら乗員胸部に向けて吹き出した空調風温は乗員60の胸
部64に当たり乗員の頭部61方向、腹部67方向およ
び肩68から側頭部等に気流が流れる。
【0083】そして、上部吹出口81から乗員60の顔
面部62に向けて吹き出された拡散風は、中部吹出口8
2からの吹出し流によって形成された圧力分布により乗
員顔部を避け、図30に示すように頭61の上方向およ
び図33に示すように、頭部61の左右から後方へ流れ
る。
【0084】これに対して、図31および図34に示す
場合には、上部吹出口61から乗員顔面62に向けて吹
き出された温風は、当然顔面62に当たって、頭61の
上方および頭61の左右から後方へと流れる。
【0085】また、図32に示すように中部吹出口82
から乗員胸部64に向けて吹き出した空調温風は、乗員
60の胸部64に当たり、頭部61方向、腹部67方向
および肩68から側頭部方向等に流れる。このように、
中部吹出口82からの吹出流によって形成した圧力分布
により上部吹出口81から、乗員顔面62に向けて吹き
出した拡散風は直接乗員の顔面62に当たるのが抑えら
れる効果があることを、図35〜図37により説明す
る。
【0086】図32に示すように乗員60の胸部64に
拡散風を吹き付けることにより、流れは胸部64に当た
り、頭部61方向に流れた気流が頭上付近のルーフ74
に当たる。従って図37に示すように胸64付近から頭
61の上にかけて圧力は高くなる。
【0087】この状態の流れに図30に示すように、上
部吹出口81から乗員60の顔面62に向けて拡散風を
流しても、顔面62付近の圧力が高いので、拡散風は顔
面62付近を回避して流れる。このときの圧力分布を図
35に示す。顔面62の圧力は高くなっていない。空調
風が顔面62に直接当たるのが抑えられ不快感を無くす
ことができる。
【0088】中部吹出口82から胸に向けての拡散風の
無い図31および図36に示す場合には、上部吹出口8
1からの乗員顔面62に向けた吹出し流は顔面62に直
接当たり図36に示すように顔面62の圧力が高い分布
となる。
【0089】このように、中部吹出口82から拡散風を
胸に向けて吹き出すことによって、上部吹出口81の頭
61から首63への揺動モードは、頭上で集中モード、
頭61から首63にかけて回避モードのみでなく、頭上
で集中モード、頭61から首63にかけて拡散モードと
することができ、更に、全てを拡散モードとすることも
できる。
【0090】本実施例によれば、中部吹出口82から常
時拡散モードで胸部に空調風を吹き出すことによって、
エアカーテン効果によって下部吹出口83からの気流が
乗員60の上部に舞い上がるのを防ぐことができる。ま
た、上部吹出口81からの吹出モードを揺動モードとし
たときに乗員の顔面62に直接温風が当たるのを防ぐこ
とができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明してきたように構成されている
ので、本発明によれば、複数の吹出口の最下部ではない
吹出口から拡散吹出モード風を吹き出すことにより下部
吹出口からの空調温風が乗員の車両上部付近に上昇する
ことを押さえることができる。また、この複数の吹出口
の最上部吹出口からの空調風で車両上部に停滞した温風
を吹き流すと共に、前記最上部吹出口が上下に揺動する
時、空調風を止めること無く乗員の顔面部に空調風が当
たらないよう揺動させるように、前記相対的に上下に位
置する複数の吹出口からの空調風の吹出しモードおよび
上下吹出し方向を上下の吹出口で相関をもたせて制御さ
せることにより、乗員の空調風によるもやもや感または
顔面のかさつき感、乗員が女性の場合の衣類のまき上が
り、および、乗員へ不快感を与える乗員顔面への吹出し
等の問題点等を解消し、乗員に快適感を与えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能的構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施例の構成を示す概略全体構成
図。
【図3】同じく第1実施例の吹出口装置を示す斜視図。
【図4】同じく第1実施例のモード切換部を示す斜視
図。
【図5】同じく第1実施例のダンパ部を示す斜視図。
【図6】同じく第1実施例の吹出モードとダンパの動き
の関係を示す図。
【図7】同じく第1実施例の吹出し風速2m/s,室温
と吹出風温の温度差が40℃の場合の気流温度分布を赤
外線温度計を用いて計測した結果を示す図。
【図8】同じく第1実施例の制御動作を説明するフロー
チャートのステップ101からステップ106までを示
す図。
【図9】同じく第1実施例の制御動作を説明するフロー
チャートのステップ107からステップ112迄を示す
図。
【図10】同じく第1実施例の制御動作を説明するフロ
ーチャートのステップ109の制御内容を示す図。
【図11】同じく第1実施例の下部吹出口より拡散モー
ドで足元に向けて吹き出している状態を示す側面図。
【図12】同じく第1実施例の下部吹出口より集中モー
ドで膝に向けて吹き出している状態を示す側面図。
【図13】同じく第1実施例の下部吹出口より拡散モー
ドで胸に向けて吹き出している状態を示す側面図。
【図14】同じく第1実施例の制御動作を説明するフロ
ーチャートのステップ110の制御内容を示す図。
【図15】同じく第1実施例の上部吹出口より頭上に集
中モードで、下部吹出口より足元に拡散モードで空調風
を吹き出している状態を示す側面図。
【図16】同じく第1実施例の上部吹出口より顔面回避
モードで、下部吹出口より足元に拡散モードで空調風を
吹き出している状態を示す側面図。
【図17】同じく第1実施例の上部吹出口より胸に拡散
モードで、下部吹出口より膝に集中モードで空調風を吹
き出している状態を示す側面図。
【図18】同じく第1実施例の下部吹出口より膝に集中
モードで吹き出した空調風の流跡を示す側面図。
【図19】同じく第1実施例の下部吹出口より足元に拡
散モードで吹き出した空調風の流跡を示す側面図。
【図20】同じく第1実施例の上部吹出口より胸に拡散
モードで、下部吹出口より膝に集中モードで吹き出した
空調風の流跡を示す側面図。
【図21】同じく第1実施例の上部吹出口より頭上に集
中モードで、下部吹出口より足元に拡散モードで吹き出
した空調風の流跡を示す側面図。
【図22】図18に示す吹出状態のときの圧力分布を示
す側面図。
【図23】図19に示す吹出状態のときの圧力分布を示
す側面図。
【図24】図20に示す吹出状態のときの圧力分布を示
す側面図。
【図25】図21に示す吹出状態のときの圧力分布を示
す側面図。
【図26】本発明の第3実施例の吹出口の状態を示す斜
視図。
【図27】同じく第3実施例の制御動作を説明するフロ
ーチャートのステップ210の制御内容を示す図。
【図28】同じく第3実施例の上部吹出口より頭上に集
中モードで、中部吹出口より胸に拡散モードで、下部吹
出口より足元に拡散モードで空調風を吹き出している状
態を示す側面図。
【図29】同じく第3実施例の上部吹出口より顔面に回
避モードで、中部吹出口より胸に拡散モードで、下部吹
出口より膝に拡散モードで空調風を吹き出している状態
を示す側面図。
【図30】同じく第3実施例の上部吹出口より顔面に拡
散モードで、中部吹出口より胸に拡散モードで空調風を
吹き出している状態を示す側面図。
【図31】同じく第3実施例の上部吹出口より顔面に拡
散モードで空調風を吹き出している状態を示す側面図。
【図32】同じく第3実施例の中部吹出口より胸に拡散
モードで空調風を吹き出している状態を示す側面図。
【図33】図30に示す吹出状態のときの流跡を示す平
面図。
【図34】図31に示す吹出状態のときの流跡を示す平
面図。
【図35】図30に示す吹出状態のときの圧力分布を示
す側面図。
【図36】図31に示す吹出状態のときの圧力分布を示
す側面図。
【図37】図32に示す吹出状態のときの圧力分布を示
す側面図。
【符号の説明】
25…上部吹出口 27…下部吹出口 33…インストルメントパネル 34…上部吹出口装置 36,42…モード切換部 38,44…上下風向切換部 39,45…配風ダクト 40…下部吹出口装置 46…コントローラ 51,52,53…ダンパ 81…上部吹出口 82…中部吹出口 83…下部吹出口

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調風の吹出モードを選択するモード切
    換部と、空調風の吹き出し方向を車室内の上下方向に揺
    動可能な上下風向切換部と、これら2つの切換部をつな
    ぐ配風ダクト部とからなる吹出口装置を複数相対的に上
    下に位置するように配置した吹出装置を、インストルメ
    ントパネルに複数設置し、最下部に位置する吹出口装置
    より上方に位置する吹出口装置の吹出口より拡散モード
    風を吹き出すことにより、最下部に位置する吹出口装置
    の吹出口から吹き出す空調風が乗員の上部付近に上昇す
    ることを押さえることを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 空調風の吹出モードを切り換えるモード
    切換部と、空調風の吹き出し方向を車室内の上下方向に
    揺動可能な上下風向切換部と、これら2つの切換部をつ
    なぐ配風ダクト部とからなる吹出口装置を複数相対的に
    上下に位置するように配置した吹出装置を、インストル
    メントパネルに複数設置し、最上部に位置する吹出口装
    置の吹出口から吹き出す空調風で車両上部に停滞する温
    風を吹き流すとともに、最上部吹出口装置の上下風向切
    換部が上下に揺動するときに、相対的に上下に位置する
    吹出口装置の、それぞれの吹出モード及び吹出方向を互
    いに相関をもたせて変化させることにより最上部吹出口
    装置よりの空調風が乗員の顔面に当たらないようにした
    ことを特徴とする自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 空調風の吹出モードを切り換えるモード
    切換部と、空調風の吹き出し方向を車室内の上下方向に
    揺動可能な上下風向切換部と、これら2つの切換部をつ
    なぐ配風ダクト部とからなる吹出口装置を複数相対的に
    上下に位置するように配置した吹出装置を、インストル
    メントパネルに複数設置し、更に吹出モード決定手段、
    吹出方向決定手段、吹出口モード決定手段を設け、最下
    部に位置する吹出口装置からの空調風を水平方向より上
    向きにした場合には、最上部に位置する吹出口装置から
    の空調風を拡散モードで乗員の胸元部に吹き付け、最下
    部に位置する吹出口装置よりの空調風を水平方向より下
    向きにした場合には最上部に位置する吹出口装置から吹
    き出す空調風で車両上部に停滞する温風を吹き流すとと
    もに、最上部に位置する吹出口装置の空調風吹出方向を
    上下に揺動するときは、相対的に上下に位置する吹出口
    装置の、それぞれの吹出モード及び吹出方向を互いに相
    関をもたせて変化させることにより最上部に位置する吹
    出口装置の空調風が乗員の顔面に当たらないようにした
    ことを特徴とする自動車用空調装置。
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