JP2689732B2 - 時計表示機能を有する交換システム - Google Patents

時計表示機能を有する交換システム

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JP2689732B2
JP2689732B2 JP3006811A JP681191A JP2689732B2 JP 2689732 B2 JP2689732 B2 JP 2689732B2 JP 3006811 A JP3006811 A JP 3006811A JP 681191 A JP681191 A JP 681191A JP 2689732 B2 JP2689732 B2 JP 2689732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交換システムに接続さ
れているワーク・ステーションなどの端末装置の画面上
に時計表示をおこなう機能を有する交換システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】端末装置の画面上での時間表示は、一例
として以下のようにして行われている。
【0003】交換機内41には、図10に示されるようにハ
ードタイマ43とソフトタイマ44とが設けられている。ソ
フトタイマ44では、交換機41の内部処理により計時が行
われる。
【0004】交換機41内の時計管理手段42では、ハード
タイマ43の計時結果と、ソフトタイマ44の計時結果との
間で、周期的に時間の整合をとり、ソフトタイマ44の値
を、ハードタイマ43の値で置き換え、その結果を時計情
報51として端末装置44に対して送信している。端末装置
内の時計表示制御手段47は、時計情報に応じて、その画
面48上への時計表示を行う。
【0005】時計情報51は、例えば図11に示されるよう
に、年月日時分秒それぞれのデータがおさめられてい
る。端末装置45では、受信された時計情報51に従い、そ
の表示画面48上に時計表示を行っている。
【0006】ハードタイマ43の計時結果と、ソフトタイ
マ44の計時結果との間にある一定時間の差分が生じた場
合には、交換機41ではハードタイマ43に障害が発生した
ものとみなし、ソフトタイマ44の値のみを更新して、端
末装置45に対して更新されたソフトタイマ44を基準とし
た時計情報51を送信する。端末装置45の時計表示は、こ
のソフトタイマ44の計時結果による時計情報51に従って
行われる。
【0007】また、交換機41から端末装置45への時計情
報51が、例えば伝送路46の障害などにより途絶えること
がある。この場合には、端末装置45内の内蔵タイマ46に
より計時を行い、その計時結果を基準として画面48上へ
の時間表示を行なうようにする。
【0008】このように、端末装置45の画面48上になさ
れる時計表示の基準となるタイマは複数用意されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は端末
装置42の画面48上への時計表示の仕方が一種類しかな
く、そのために、時計表示の基準となるタイマが変更さ
れた場合にも、その表示方法は変更されていなかった。
【0010】タイマが変更されたことを知らせるメッセ
ージは、時計表示の基準となる情報とは別に交換機41か
ら端末装置42へと送信されていた。端末装置42では、こ
のメッセージを基にして、その画面48上にタイマが変更
された旨の表示を行う。これにより、端末装置42の利用
者はタイマに障害が発生した可能性があることを認識す
ることはできた。
【0011】しかし、画面48上にメッセージが表示され
る方法では、端末装置42の利用者はメッセージを読み取
る必要があるが、画面48上に表示されるメッセージはそ
れだけではない。また、メッセージが絶えず表示されて
いるとも限らないため、利用者が見過ごすことも考えら
れる。
【0012】また、交換機41からの時計情報51が途絶え
た場合には、アラームにより通信障害を知らせる方法も
あった。しかし、この場合には画面48上へのメッセージ
表示は行われない。そのため、アラームにより障害発生
を知らせる場合には、どの部分に障害が発生したかを容
易に認識することが難しい。
【0013】そこで、本発明は時計表示の基準となるタ
イマが変更されたことを、端末装置の利用者が容易に識
別できる形で画面上に表示することにより、タイマ、交
換機と端末装置との間の通信などに障害が発生した可能
性があることを利用者に認識させることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成図である。この場合、通常時にはタイマ11を基準とし
て、画面上への時計表示を行っているものとする。ま
た、タイマ11,12 は時計管理部14により管理されてい
る。
【0015】本発明は、端末装置2の画面29上への時計
表示の基準となっている交換機1内のタイマ11がタイマ
12に変更された場合に、変更されたタイマ12を基準とし
て作成された時計表示を端末装置2に対して指示するた
めの時計情報31を端末装置2へ送信するデータ作成・送
信部15を交換機1内に、時計表示の基準となるタイマ1
1,12 に応じて画面29上への時計表示の仕方を視覚的に
変更する時計表示変更部25とを端末装置2内に有してい
ることを第一の特徴とする。
【0016】また、交換機1のタイマ11,12 とは独立し
て計時を行なう内蔵タイマ22と、交換機1からの時計情
報31が途絶えた場合に端末装置2の画面29上への時計表
示の基準となる計時を内蔵タイマ22に行わせる障害発生
検出部24とを端末装置2内に有していることを第二の特
徴とする。
【0017】更に、端末装置2内に、画面29上への時計
表示の基準となっているタイマ11,12,22に応じて、画面
29上への時計表示の色を変更する表示色変更部28を設け
たことを第三の特徴とする。
【0018】
【作用】時計表示を行っているタイマ11,12,22の種類に
応じて時計表示の仕方を視覚的に変更することより、端
末装置2の利用者はタイマ11,12,22が変更されたことを
容易に認識することができる。特に表示の色を変更すれ
ば、利用者の注意を引くのに非常に大きな効果がある。
【0019】タイマの変更は、交換機1内のタイマ11,1
2 の障害、あるいは交換機1から端末装置2への時計情
報31の送信が途絶した場合など、システム内に障害が発
生した可能性がある場合に行われる。タイマ11,12,22と
密接な関係を持つ時計表示の仕方を変更することによ
り、端末装置2の利用者はタイマの系統や、伝送路系に
障害が発生した可能性があることを容易に推測すること
ができる。
【0020】更に、時計表示の変更を時計情報31に設け
られたタイマモードデータ32の値に応じて行うことによ
り、タイマの変更を知らせるメッセージなどの情報を交
換機1から端末装置2に対して特に送信する必要がなく
なる。
【0021】
【実施例】図2は、本発明の一実施例による交換システ
ムの構成図である。また、図3は本実施例の交換機の構
成図、図4は本実施例によるワークステーションの構成
図である。以下、図2から図4を用いて本実施例の説明
を行う。
【0022】本実施例の交換システムでは、図2に示さ
れるように、交換機1と複数のワークステーション2と
が伝送路3を介して接続されている。図2に示されるよ
うに、交換機1内には、ハードタイマ11とソフトタイマ
12とが設けられている。それぞれのタイマ11,12 から時
計管理部13に対して計時に関する情報が送られる。時計
管理部13では、ハードタイマ11による計時結果とソフト
タイマ12による計時結果との間の整合を周期的にとり、
ソフトタイマ12の値をハードタイマ11の値で置き換えて
いる。この置き換えられたソフトタイマ12の値は、時計
情報31として各ワークステーション2に対して送られ
る。この時計情報31の形式は、図5に示されるようなも
のとなっており、年月日時分秒それぞれの時間に関する
情報と、現在の時計情報31の基準となっている計時を行
っているタイマを示すタイマモードデータ32が設けられ
ている。
【0023】図4はワークステーション2の構成図であ
る。本実施例のワークステーション2では、伝送路3を
介して交換機1より送られてくる様々なデータを、ワー
クステーションデータ受信部21で受信する。時計情報31
も、このワークステーションデータ受信部21で受信され
る。また、ワークステーション2はその内部に内蔵タイ
マ22を有している。タイマモード変化検出部23は、時計
情報31に設けられたタイマモードデータ32の値を識別
し、現在の時計情報31の基となる計時を行っているタイ
マがどれであるかを識別する。通信障害検出部24は、伝
送路障害などによる通信障害を検出する。時計表示部25
は、ワークステーション2のディスプレイ29に対する時
計表示を行う。これらの部分の制御は、CPU26により
行われる。
【0024】通常時には、交換機1のハードタイマ11の
計時が基準となっている。その場合には、タイマモード
データ32の値は“0”と設定される。図6は、ワークス
テーション2内部での時計表示処理を行うときのフロー
チャートである。時計情報31を受信すると、図6S1で
タイマモード変化検出部23がタイマモードデータ32が
“0”であることを識別し、図6S2で表示色変更部28
がディスプレイ29上での時計表示の色を白に設定する。
続いて、図6S3で時計情報31をワークステーション内
蔵タイマ22に登録する。以降、内蔵タイマ22に登録され
た時計情報を基にして、ディスプレイ29上への時計表示
が行われる。
【0025】交換機1内でのハードタイマ11の値とソフ
トタイマ12の値との整合を取っているときに、2秒以上
の差分が検出された場合には、交換機1内の障害検出部
14ではハードタイマ11に障害が発生したものとみなし、
ソフトタイマ12の値のみを更新する。
【0026】交換機1内では、各部の状態を識別するた
めに自律ビットがそれぞれ設けられており、計時に関す
る日時自律ビットも設けられている。ハードタイマ11の
障害発生を知らせる障害検出部14からの信号を受けた場
合を考える。図7S1によりワークステーション送信部
15に障害検出部14からハードタイマ11の障害発生が通知
されると、ワークステーションデータ送信部15では図7
S2に示されるように日時自律ビットを“1”に設定す
る。
【0027】それに並行して、ワークステーションデー
タ送信部15では図8のフローチャートに示される処理が
行われる。図8S1では自律ビットが立てられているか
どうかを認識する。もし自律ビットが立てられている場
合には、図8S2によりそれがどの自律ビットであるか
を識別する。もし立てられている自律ビットが日時自律
ビットである場合には、図8S3により時間管理13から
時間に関する情報 (ソフトタイマ12の計時結果にあた
る) を収集し、図5に示されるの時計情報31の年月日時
分秒それぞれのデータを設定しなおす。同時に、タイマ
モードデータ32の値を“0”以外の値、例えば“1”に
設定する。改めて設定された時計情報31は、図8S4に
よりワークステーションデータ送信部15からワークステ
ーション2に向けて送られる。
【0028】更新された時計情報31を受信すると、ワー
クステーション2では再び図6による処理が行われる。
時計情報31を受信した後、タイマモード変化検出部23は
タイマモードデータ32の識別を行う。ソフトタイマが時
計表示の基準となっている場合、その値は“1”であ
る。従って、図6S2'により、表示色変更部28は時計表
示の色を黄色に設定する。その後、図6S3により時計
情報31を内蔵タイマ22に登録、図6S4によりディスプ
レイ29上に黄色による時計表示が行われる。
【0029】ワークステーション2では、図9のフロー
チャートによる処理が周期的に行われている。図9S1
では、通信障害検出部24において時計情報31が受信され
ているかどうかを識別する。時計情報31が受信されてい
ない場合には、交換機1内部あるいは伝送路3上におい
て障害が発生した可能性が高いため、ワークステーショ
ン2は通信障害が発生しているとみなし、図9S2によ
り時計表示の基準となるタイマを内蔵タイマ22に変更す
る。続いて図9S3では、表示色変更部28がディスプレ
イ29上への時計表示の色を赤に設定し、図9S4によ
り、ディスプレイ29上への時計表示を設定された赤に変
更する。
【0030】以上の通り、ディスプレイ29上への時計表
示の基準となっているタイマがハードタイマ11の場合に
は白、ソフトタイマ12に変更された時は黄、内蔵タイマ
22に変更された場合には赤と、基準となっているタイマ
によって時計表示の色を変更することにより、ワークス
テーション2の利用者はタイマが変更されたことを容易
に認識することができる。
【0031】ところで、タイマがハードタイマ11からソ
フトタイマ12への変更は、ハードタイマ11に障害が発生
していると交換機1がみなした場合に行われる。同様
に、タイマが内蔵タイマ22に変更されるのは、交換機1
とワークステーション2との間の通信障害が発生した可
能性が高いと、ワークステーション2で判断した場合で
ある。そのため、ワークステーション2の利用者は、タ
イマの変更を認識することにより、交換機1内のタイマ
あるいは伝送路系または交換機などに障害が発生した可
能性があることを容易に推測することができる。
【0032】本実施例では、画面上の表示色を変更する
方法をとっているが、その他にも、時計表示の位置を変
更する、表示される字の大きさを変更する、表示される
字体を変更するなどの方法をとることも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のべた通り、本発明によれば、画面
上への時計表示の基準となるタイマが変更された場合に
時計表示の仕方を視覚的に変更することにより、タイマ
の変更、引いては交換機内部のタイマや伝送路障害など
の通信障害発生の可能性が高いことを容易に端末装置の
利用者に認識させることが可能となり、障害復旧のため
の対策を素早くたてることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例における交換システムの構成
を示した図である。
【図3】一実施例による交換機の構成を示した図であ
る。
【図4】一実施例によるワークステーションの構成を示
した図である。
【図5】一実施例の時計情報の形式である。
【図6】一実施例におけるワークステーション内での時
計表示処理フローチャートである。
【図7】一実施例におけるタイマ変更時の日時自律ビッ
ト設定処理フローチャートである。
【図8】一実施例におけるタイマ変更時の交換機内での
時計情報設定処理フローチャートである。
【図9】一実施例における通信障害時のワークステーシ
ョン内でのタイマ変更処理フローチャートである。
【図10】交換システムの構成例を示す図である。
【図11】従来の時計情報の形式である。
【符号の説明】
図中、1は交換機、2は端末装置、11,12 は交換機内の
タイマ、15はデータ作成・送信部、22は内蔵タイマ、24
は障害発生検出部、25は時計表示変更部、28は表示色変
更部、29は表示画面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 光男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通 株式会社 (56)参考文献 特開 平4−241609(JP,A) 特開 平4−29088(JP,A) 特開 昭63−67992(JP,A) 特開 昭63−142758(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタイマ(11,12) と前記タイマの
    管理を行う時計管理部(14)を有する交換機(1) と、前記
    交換機(1) と伝送路(3) を介して接続される端末装置
    (2) とからなり、前記タイマ(11,12) のうちいずれかを
    基準として作成される時計情報(31)により前記端末装置
    (2) の画面(29)上への時計表示がなされる交換システム
    において、前記交換機(1) は、前記端末装置(2) の画面
    (29)上への時計表示の基準となっているタイマ(11)に障
    害が発生したとみなされる場合に、前記交換機内部の他
    のタイマ(12)による時計情報(31)を前記端末装置(2) を
    送信するデータ送信部(15)を有し、前記端末装置(2)
    は、前記時計表示を行っているタイマ(11,12) の種類に
    応じて前記画面(29)上への時計表示を視覚的に変更する
    時計表示変更部(25)とを有することを特徴とする交換シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記端末装置(2) は、前記タイマ(11,
    12) とは独立して計時を行なう内蔵タイマ(22)と、前記
    交換機(1) からの時計情報(31)が途絶した場合の前記画
    面(29)上への時計表示を、前記内蔵タイマ(22)による計
    時を基準として行なうように変更する障害発生検出部(2
    4)とを有することを特徴とする、請求項1記載の交換シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記端末装置(2) は、前記画面(29)上
    への時計表示の基準となっているタイマ(11,12,22)に応
    じて、前記画面(29)上の時計表示の色を変更する表示色
    変更部(28)を有することを特徴とする、請求項1または
    2記載の交換システム。
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