JP2689484B2 - 点火コイル - Google Patents

点火コイル

Info

Publication number
JP2689484B2
JP2689484B2 JP63136060A JP13606088A JP2689484B2 JP 2689484 B2 JP2689484 B2 JP 2689484B2 JP 63136060 A JP63136060 A JP 63136060A JP 13606088 A JP13606088 A JP 13606088A JP 2689484 B2 JP2689484 B2 JP 2689484B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
terminal
primary
winding
primary terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63136060A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01304712A (ja
Inventor
幸雄 長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP63136060A priority Critical patent/JP2689484B2/ja
Publication of JPH01304712A publication Critical patent/JPH01304712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2689484B2 publication Critical patent/JP2689484B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、点火栓への点火に必要な高電圧を発生させ
るための点火コイルに関する。
[従来の技術] 一般に、点火コイルは、例えば、ケイ素鋼板を積層し
て形成したコアの回りに一次コイルと二次コイルとを重
ね巻きし、そのコアおよび一次コイルと二次コイルとを
コイルケース内に収納した後、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂をコイルケース内の間隙に注入してコア、一次
コイル、二次コイルなどを絶縁固定している。
この点火コイルの一例として、第3図に2輪車用点火
コイルの断面図を示す。
点火コイル100は、一端が開放された有底の筒状を呈
するコイルケース101に、コア102およびコア102の外周
部に重ね巻きされた一次コイル103と二次コイル104とを
収納する。
コイルケース101は、底部(第3図右側)にコア102の
端部が貫通する貫通穴101aが形成されるとともに、二次
端子105の外周部に図示しない防水キャップが嵌め合わ
されるための筒部101bが形成されている。
一次コイル103は一次ボビン106に巻回され、一端が一
次端子107のプラス側に接続されるとともに、他端が一
次端子107のマイナス側に接続されている。
二次コイル104は二次ボビン108に巻回され、一端が一
次コイル103の一端とともに一次端子107のプラス側に接
続されるとともに、他端が二次端子105に接続されてい
る。
一次端子107は平板状に形成され、一次ボビン106の端
面(第3図左面)より外部電位との接続部分が突出して
設けられている。
二次端子105は、筒部101b内に差し込まれた図示しな
い高圧コード(ハイテンションコード)が接続され、そ
の接続部分である先端形状がスクリュー状に形成されて
いる。また二次端子105は、その後端部が二次ボビン108
の端面に突設された端子固定部108aの貫通穴108bに圧入
されて取り付けられている。
コア102は、両端部にエンジンへの取付穴102aが形成
され、一方の端部がコイルケース101の底部を貫通して
設けられている。
[発明が解決しようとする課題] 上述のような点火コイル100を、例えば、船舶用とし
て適用した場合などには、点火コイル100が被水する可
能性が大きいため、二次端子105側の防水とともに一次
端子107側(プラス側)の防水も行う必要がある。
ところが、一般に車両用の点火コイルでは、上述した
ように平板状の一次端子107が一次ボビン106の端面より
直出しされており、二次端子105側のように防水キャッ
プが嵌め合わされるような構造とはなっていない。
従って、点火コイル100を被水しやすいような場所で
使用する場合には、一次端子107側での漏電の可能性が
あり、その結果、正常な点火コイル100の作動を行うこ
とができない課題を有していた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、一次端子側の防水性を向上させた点火コイルを提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手
段を採用する。
コアの回りに重ね巻きされる一次コイルおよび二次コ
イルと、前記一次コイルの一端とともに前記二次コイル
の一端が接続されるプラス側一次端子と、前記一次コイ
ルの他端が接続されるマイナス側一次端子と、前記二次
コイルの他端が接続される二次端子と、前記一次コイル
および前記二次コイルを内包するコイルケースとを具備
する点火コイルにおいて、 前記コイルケースには、前記プラス側一次端子が挿通
されて、その先端部に防水キャップが液密に嵌め合わさ
れる円筒状の一次端子側タワー、および前記二次端子が
挿通されて、その先端部に防水キャップが液密に嵌め合
わされる円筒状の二次端子側タワーが一体に設けられ、
前記各タワーが、前記コイルケースの側面部に配置され
て前記コイルケースの開口面側から底面側へ延びている
ことを特徴とする。
[作用および発明の効果] 上記構成より成る本発明は、二次端子が挿通される円
筒状の二次端子側タワーと同様に、プラス側一次端子が
挿通される一次端子側タワーを形成したことにより、二
次端子側タワー及び一次端子側タワーへの防水キャップ
の装着を容易に行うことができる。従って、従来の点火
コイルと比較して一次端子側の防水性を向上させること
ができる。このため、点火コイルが被水しやすいところ
での使用、例えば、船舶用として使用することが可能と
なる。
また、各タワーは、コイルケースの側面部に配置され
てコイルケースの開口面側から底面側へ延びているた
め、点火コイルの全長を短縮でき、且つ各タワーに挿通
されるプラス側一次端子及び二次端子がコイルケースの
開口面より突出することがないため、コイルケース内に
注型樹脂を注入する際の作業性が向上する。
次に、本発明の点火コイルを図面に示す一実施例に基
づき説明する。
第1図は点火コイルの各部品の斜視図を示すととも
に、その構成を説明する組み立て構成図、第2図はコイ
ルアッセンブリの斜視図である。
本実施例の点火コイル1は、略T字状を呈する一次ボ
ビン2に巻回された一次コイル3と、一次コイル3の外
周部に嵌め合わされる円筒状の二次ボビン4に巻回され
た二次コイル5と、一次ボビン2に取り付けられる金属
製プレート6からなるマイナス側一次端子およびプラス
側一次端子7と、図示しない高圧コード(ハイテンショ
ンコード)が接続される二次端子8と、上記各部品を収
納するコイルケース9とから構成される。
コイルケース9内に収納される上記各部品は、第2図
に示すように一体的に組み付けられてコイルアッセンブ
リ10として構成されている。
なお、一次ボビン2、二次ボビン4、およびコイルケ
ース9はいずれも合成樹脂により成形されている。
一次ボビン2は、ケイ素鋼板を積層して成るコア(図
示しない)をインサート成形し、コアの外周に一次コイ
ル3が巻回されてコイル軸部11を形成している。コイル
軸部11と直角を成す片の端部2aには、一次コイル3の一
端である一次巻線の巻始め引出し線3aを、後述するプラ
ス側一次端子7と電気的に接続するためのプレート12
と、一次コイル3の他端であるい一次巻線の巻終わり引
出し線3bが半田付けにより接続されて点火コイル1が取
り付けられる実機(図示しない)へアースするためのマ
イナス側一次端子であるプレート6とが組み付けられて
いる。
一次コイル3は、線径0.5mm〜1.3mm程度の合成樹脂エ
ナメル銅線よりなる一次巻線をコアの外周部に60回程度
成層巻きして形成され、コイル軸方向の長さが約17mmに
設定される。
プレート12は、細長い金属片に切り込みを入れてプラ
ス側一次端子7と接続するための接続片12aを設けると
ともに、一次巻線の巻始め引出し線3aを接続して半田付
けするための接続部12bが形成され、略T字状を呈する
一次ボビン2に対して直角に立ち上がるように形成され
たプレート支持部13に圧入して取り付けられている。
プレート6は、プレート6の一部がコイルケース9の
外部に露出してコイルケース9とともに実機へ締め付け
固定される。
二次ボビン4は、一次ボビン2のコイル軸部11の挿入
可能な大きさの中空部を有する円筒状本体14と、その円
筒状本体14の外周部に形成された巻線部15とからなり、
その巻線部15には、二次コイル5を巻回するための複数
の巻溝15aが形成されている。なお、巻線部15のコイル
軸方向の長さは約18mmに設定されている。円筒状本体14
のコイル軸方向における両端部には、両端部より垂直
(第1図上方)に立ち上がって形成された脚部16を介し
て、プラス側一次端子7および二次端子8を保持するた
めの一次端子保持部17および二次端子保持部18が形成さ
れている。
この一次端子保持部17および二次端子保持部18は、一
次端子保持部17が長さ約10mm、内径約4mm、二次端子保
持部18が長さ約13mm、内径約6mmの筒体で、第1図に示
すようにコイル軸方向に対して直角方向に形成されてい
る。なお、一次端子保持部17および二次端子保持部18
は、プラス側一次端子7および二次端子8を保持した際
に、プラス側一次端子7及び二次端子8の先端部分が同
一方向を向くように設けられている。
二次コイル5は、線径0.04mm〜0.06mm程度の合成樹脂
エナメル銅線よりなる二次巻線を複数の巻溝15aに8000
回程度成層巻きして形成される。
一次端子は、前記したマイナス側一次端子であるプレ
ート6と、一次コイル3の一端と二次コイル5の他端と
が共通に接続されるプラス側一次端子7とからなる。
プラス側一次端子7および二次端子8は、プラス側一
次端子7が長さ約24mm、二次端子8が長さ約27mmの段付
き円柱体(材質SWCH12A)で、先端部に周溝7a、8aが形
成されてくびれ形状となっている。このようなくびれ形
状とすることで、プラス側一次端子7および二次端子8
に接続される接続コネクタ(図示しない)との接触を確
実に行うことができる。
また、後端部には小径の軸部7b、8bが形成され、その
軸部7b、8bにプラス側一次端子7および二次端子8とは
別体で形成された突起状からげ部19、20が圧入により取
り付けられている。
この突起状からげ部19、20は、二次ボビン4の巻線部
15に二次巻線を巻き付ける際に、二次コイル5の一端で
ある二次巻線の巻始め引出し線5aと、二次コイル5の他
端である巻終わり引出し線5bとをからげるためのもので
ある。
プラス側一次端子7および二次端子8は、それぞれ一
次端子保持部17および二次端子保持部18に圧入して保持
されるため、一次端子保持部17および二次端子保持部18
の上部側には突起状からげ部19、20を案内するととも
に、突起状からげ部19、20の位置固定のための案内溝17
a、18aが形成されている。
従って、プラス側一次端子7および二次端子8に形成
した突起状からげ部19、20は、二次ボビン4の巻線部15
より所定の高さを有してコイル軸方向に巻線部15を挟ん
で配置されることになる。このため、二次巻線を巻線部
15に巻回する際に、その端末線である巻始め引出し線5a
と巻終わり引出し線5bとの数値制御による自動からげ処
理が可能となる。
コイルケース9は、一端面が開放された有底ケースで
コイルアッセンブリ10を収納し、第1図に示すように、
プラス側一次端子7および二次端子8が挿通される円筒
状の一次端子側タワー21および円筒状の二次端子側タワ
ー22をタワー支持部23、24とともに一体に形成してい
る。この一次端子側タワー21、二次端子側タワー22、及
びタワー支持部23、24は、コイルケース9の一方の側面
部に配置され、コイルケース9の開口面側から底面側へ
延びて形成されている(図1参照)。
タワー支持部23、24には、コイルケース9内にコイル
アッセンブリ10を収納した際に、二次ボビンン4の脚部
16が挿入される。コイルケース9の両側面には、点火コ
イル1を実機へ取り付けるための取付部25が形成され、
取付部25には点火コイル1を図示しないボルトにより締
め付け固定するための取付穴26が形成されている。
一次端子側タワー21は、長さ約8.5mm、外径約8.5mmの
筒体で、先端部に内径約5mmの貫通穴21aが形成され、中
空内部は一次端子保持部17を挿入可能な大きさに形成さ
れている。
二次端子側タワー22は、長さ約11.5mm、外径約10mmの
筒体で、先端部に内径約6mmの貫通穴22aが形成され、中
空内部は二次端子保持部18を挿入可能な大きさに形成さ
れている。
従って、コイルケース9内にコイルアッセンブリ10を
収納した際に、一次端子側タワー21の先端部の貫通穴21
aより一次端子保持部17に保持されたプラス側一次端子
7の先端部分が突出するとともに、二次端子側タワー22
の先端部の貫通穴22aより二次端子保持部18に保持され
た二次端子8の先端部分が突出する。
一次端子側タワー21の貫通穴21aより突出したプラス
側一次端子7には、接続コードの防水キャップ付きメス
コネクタ(図示しない)が嵌め合わされ、一次端子側タ
ワー21にはプラス側一次端子7を覆うように防水キャッ
プが液密に嵌め合わされる。
同様に、二次端子側タワー22の貫通穴22aより突出し
た二次端子8には、高圧コードの防水キャップ付きメス
コネクタ(図示しない)が嵌め合わされ、二次端子側タ
ワー22には二次端子8を覆うように防水キャップが液密
に嵌め合わされる。
コイルケース9内にコイルアッセンブリ10を収納した
後、コイルケース9内の空間には熱硬化性樹脂であるエ
ポキシ樹脂などの注型樹脂が注入され、コイルアッセン
ブリ10のコア、一次コイル3、二次コイル5などを絶縁
固定するとともに熱伝導性をよくしている。
次に、上記構成よりなる点火コイル1の組み付けにつ
いて説明する。
コアをインサート成形した一次ボビン2のプレート支
持部13にプレート12を圧入固定するとともに、一次ボビ
ン2の端部2aにプレート6を圧入固定する。その後、一
次ボビン2にインサート成形したコアの外周部に一次巻
線を巻き付けて一次コイル3を形成し、一次巻線の巻始
め引出し線3aをプレート12の接続部12bに半田付けして
接続するとともに、同様に一次巻線の巻終わり引出し線
3bをプレート6に半田付けして接続する。
一方、二次ボビン4の一次端子保持部17にプラス側一
次端子7を軸部7b側より圧入固定するとともに、二次端
子保持部18に二次端子8を軸部8b側より圧入固定する。
このとき、プラス側一次端子7および二次端子8は、一
次端子保持部17および二次端子保持部18にそれぞれ全長
の約半分程が圧入されるため、プラス側一次端子7およ
び二次端子8を確実に保持することができる。
また、プラス側一次端子の突起状からげ部19および二
次端子8の突起状からげ部20は、一次端子保持部17の案
内溝17a、および二次端子保持部18の案内溝18aに案内さ
れるため、突起状からげ部19、20の周方向の位置が固定
される。
その後、二次ボビン4の巻線部15に形成した複数の巻
溝15aに二次巻線を巻き付けて二次コイル5を形成す
る。このとき、二次巻線の巻始め引出し線5aおよび巻終
わり引出し線5bは、一次端子保持部17に圧入固定したプ
ラス側一次端子7の突起状からげ部19および二次端子保
持部18に圧入固定した二次端子8の突起状からげ部20に
自動からげ処理される。
次に、二次コイル5を巻回した二次ボビン4の中空部
に一次コイル3を巻回した一次ボビン2のコイル軸部11
を挿入して、第2図に示すようにコイルアッセンブリ10
として組み立てる。このとき、プレート12の接続片12a
をプラス側一次端子7の後端部に形成した小径の軸部7b
にかしめ固定して一次巻線の巻始め引出し線3aをプラス
側一次端子7に接続させる。
そして、上記のように構成されたコイルアッセンブリ
10をコイルケース9の開口面よりコイルケース9内に挿
入する。
このとき、一次端子保持部17および二次端子保持部18
に保持されたプラス側一次端子7および二次端子8は、
一次端子側タワー21および二次端子側タワー22に挿入さ
れ、プラス側一次端子7および二次端子8の先端部分
が、第1図の二点鎖線で示すように、一次端子側タワー
21および二次端子側タワー22の貫通穴21a、22aよりコイ
ルケース9の外部に引き出される。同様に、一次ボビン
2の端部2aに圧入固定されたアース用のプレート6が、
第1図の二点鎖線で示すようにコイルケース9の外部に
取り出される。
コイルアッセンブリ10をコイルケース9内に収納した
後、コイルケース9内の空間部に注型樹脂が注入され、
絶縁性と熱伝導性が高められる。
点火コイル1は、コイルケース9の取付穴26に挿通さ
れたボルトにより、プレート6とともに実機へ締め付け
固定される。
一次端子側タワー21より引き出されたプラス側一次端
子7には、接続コードの防水キャップ付きコネクタが嵌
め合わされ、一次端子側タワー21には、プラス側一次端
子7を覆うようにして防水キャップが液密に嵌め合わさ
れる。
同様に、二次端子側タワー22より引き出された二次端
子8には、高圧コードの防水キャップ付きコネクタが嵌
め合わされ、二次端子側タワー22には、二次端子8を覆
うようにして防水キャップが液密に嵌め合わされる。
上述のように、本実施例では、二次端子8側と同様
に、一次端子のプラス側にも防水キャップが嵌め合わさ
れる円筒状の一次端子側タワー21を形成したことによ
り、一次端子側への防水キャップの装着が容易になる。
従って、平板状の一次端子を使用していた従来の点火コ
イルと比較して一次端子側の防水性を向上させることが
でき、船舶に適用した場合などのように、本実施例の点
火コイル1を被水しやすい場所で使用することが可能と
なる。
本実施例では、プラス側一次端子7および二次端子8
を一次端子保持部17および二次端子保持部18に圧入して
保持させる構造としたため、従来の点火コイルと比較し
て、特に二次端子8の保持が確実となり、コイルアッセ
ンブリ10をコイルケース9内に収納する際の組み付け性
が向上する。
また、プラス側一次端子7および二次端子8に圧入固
定して設けた突起状からげ部19、20が二次ボビン4の巻
線部15より所定の高さを有し、且つコイル軸方向に巻線
部15を挟んで配置されるため、二次巻線の端末線である
巻始め引出し線5aと巻終り引出し線5bとの数値制御によ
る自動からげ処理が可能となる。さらに二次巻線の端末
線をからげ処理した後、一次側と二次側との半田付けを
同時に行うことができる。半田付けの方法としては、コ
テハンダのみならず、ディップハンダ、噴流ハンダ等の
大量生産向きの方法を採用することができる。
なお従来では、構造上、二次端子側のみしか自動から
げ処理を行うことができず、二次巻線の巻始め引出し線
は、手作業によるからげ処理、および半田付けを行なっ
ていた。
本実施例の点火コイル1は、コイルケース9の側面部
に一次端子側タワー21、二次端子側タワー22、及びタワ
ー支持部23、24を配置してコイルケース9の開口面側か
ら底面側へ延びて形成し、プラス側一次端子7と二次端
子8とをコイルケース9の開口面と反対側に引き出す様
に設けたため、コイルアッセンブリ10をコイルケース9
内に収納した際に、プラス側一次端子7及び二次端子8
がコイルケース9の開口面より突出することがなく、コ
イルケース9内に注型樹脂を注入する際の作業性を向上
できる。また、一次端子側タワー21、二次端子側タワー
22、及びタワー支持部23、24がコイルケース9の側面部
に配置されることにより、点火コイル1の全長を短縮で
きることは言うまでもない。
また、プラス側一次端子7と二次端子8とが同一方向
に引き出されることにより、点火コイル1を実機へ配線
するためのワイヤやコードの取り回しが良くなり、点火
コイル1を実機へ搭載する際の搭載性が向上する。
さらには、プラス側一次端子7および二次端子8の外
周部に一次端子側タワー21および二次端子側タワー22が
形成されるため、沿面距離を長く取ることができる。
(変形例) プラス側一次端子7および二次端子8は、くびれ形状
を有する段付き円柱体としたが、接続コードとの導通が
とれる構造であれば円柱状、釘形状など他の形状であっ
ても良い。
点火コイル1が被水しやすいところでの使用、例え
ば、船舶用として使用するために一次端子側の防水性を
向上させたが、船舶用以外にも従来どおり車両用として
使用しても良い。
上記実施例では、プラス側一次端子7とマイナス側一
次端子(プレート6)とのうちプラス側一次端子7の外
周部のみに一次端子側タワー21を形成したが、マイナス
側一次端子をプラス側一次端子7と同様な形状とするこ
とで、マイナス側一次端子の外周部にも円筒状のタワー
を形成しても良い。
なお、実施例中において、一次コイル3、二次コイル
5、巻線部15、プラス側一次端子7、二次端子8、一次
端子保持部17、二次端子保持部18、一次端子側タワー2
1、二次端子側タワー22などについて具体的な数字を示
したが、これらの数字はあくまで一例として示したもの
であり、これらの数字に限定する必要はない。
また、一次コイル3の外周に二次コイル5を配置した
場合を例示したが、二次コイル5の外周に一次コイル3
を配置した場合でも良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は点火コイルの組み立て構成図、第2図はコイル
アッセンブリの斜視図、第3図は従来の点火コイルの断
面図である。 図中1……点火コイル、3……一次コイル、5……二次
コイル、6……プレート(マイナス側一次端子) 7……プラス側一次端子、8……二次端子、9……コイ
ルケース、21……一次端子側タワー、22……二次端子側
タワー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアの回りに重ね巻きされる一次コイルお
    よび二次コイルと、 前記一次コイルの一端とともに前記二次コイルの一端が
    接続されるプラス側一次端子と、 前記一次コイルの他端が接続されるマイナス側一次端子
    と、 前記二次コイルの他端が接続される二次端子と、 前記一次コイルおよび前記二次コイルを内包するコイル
    ケースと を具備する点火コイルにおいて、 前記コイルケースには、前記プラス側一次端子が挿通さ
    れて、その先端部に防水キャップが液密に嵌め合わされ
    る円筒状の一次端子側タワー、および前記二次端子が挿
    通されて、その先端部に防水キャップが液密に嵌め合わ
    される円筒状の二次端子側タワーが一体に設けられ、前
    記各タワーが、前記コイルケースの側面部に配置されて
    前記コイルケースの開口面側から底面側へ延びているこ
    とを特徴とする点火コイル。
JP63136060A 1988-06-02 1988-06-02 点火コイル Expired - Lifetime JP2689484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63136060A JP2689484B2 (ja) 1988-06-02 1988-06-02 点火コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63136060A JP2689484B2 (ja) 1988-06-02 1988-06-02 点火コイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01304712A JPH01304712A (ja) 1989-12-08
JP2689484B2 true JP2689484B2 (ja) 1997-12-10

Family

ID=15166262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63136060A Expired - Lifetime JP2689484B2 (ja) 1988-06-02 1988-06-02 点火コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2689484B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008166580A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Diamond Electric Mfg Co Ltd マルチ点火用点火コイル

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6183018U (ja) * 1984-11-07 1986-06-02
JPH034012Y2 (ja) * 1984-12-27 1991-02-01

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01304712A (ja) 1989-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS608412Y2 (ja) フライバツクトランス
US6216679B1 (en) Ignition coil for an internal combustion engine
US4985984A (en) Ignition coil for internal combustion engine
US6836203B2 (en) Ignition coil for internal combustion engine
KR850008033A (ko) 솔레노이드의 단자장치 및 그 제조방법
JP2689484B2 (ja) 点火コイル
US6694958B2 (en) Ignition device for internal combustion engine
US5781092A (en) Ignition coil for an internal combustion engine
US7305751B2 (en) Electrical contact between thin varnished wires of the secondary winding of an ignition coil
US6698411B2 (en) Ignition device for internal combustion engine
JP2000130303A (ja) 点火コイル
JPH0687638B2 (ja) モ−タの端子装置
JPH05335163A (ja) 内燃機関用点火コイル
US7436278B2 (en) Electrical contacting of thin enameled wires of secondary windings of ignition coils having a contact crown and contact element
JPH06325954A (ja) 内燃機関用点火コイル及びその製造方法
JPH08339931A (ja) 内燃機関用点火コイル
JPH0337847B2 (ja)
JPH0525221Y2 (ja)
JPH0331065Y2 (ja)
JPH0855742A (ja) 内燃機関用点火コイル
JPS59194411A (ja) 内燃機関用点火コイル
KR910008075B1 (ko) 점화코일
JP2641524B2 (ja) 内燃機関用点火コイル
JPS60198713A (ja) 内燃機関用点火コイルの製造方法
JPH0631707Y2 (ja) 点火コイル