JP2688546B2 - イグニッションキー装置 - Google Patents
イグニッションキー装置Info
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- JP2688546B2 JP2688546B2 JP21795491A JP21795491A JP2688546B2 JP 2688546 B2 JP2688546 B2 JP 2688546B2 JP 21795491 A JP21795491 A JP 21795491A JP 21795491 A JP21795491 A JP 21795491A JP 2688546 B2 JP2688546 B2 JP 2688546B2
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- Japan
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- key
- signal
- circuit
- rotor
- state
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- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イグニッション用のキ
ーシリンダに差し込まれるキーに、空中伝播信号を発す
る発信回路およびこれの電源を設けた構成のイグニッシ
ョンキー装置に関する。
ーシリンダに差し込まれるキーに、空中伝播信号を発す
る発信回路およびこれの電源を設けた構成のイグニッシ
ョンキー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車にあっては、最近いわゆる
ワイヤレスドアロック装置を搭載したものがある。これ
は、イグニッション用キーシリンダおよびドア用キーシ
リンダに差し込み可能なキーの基部に発信回路およびこ
れの電源としての電池を設け、運転者がその発信回路を
発信動作させることによって電波信号を発すると、車体
側に設けられた受信信号判別手段がその電波信号を解読
し、電波信号がその自動車に設定された特定の信号であ
った場合に、電動アクチュエータを動作させてドアを自
動的にロックしたり、或いはそのロックを自動的に解除
するように構成されている。
ワイヤレスドアロック装置を搭載したものがある。これ
は、イグニッション用キーシリンダおよびドア用キーシ
リンダに差し込み可能なキーの基部に発信回路およびこ
れの電源としての電池を設け、運転者がその発信回路を
発信動作させることによって電波信号を発すると、車体
側に設けられた受信信号判別手段がその電波信号を解読
し、電波信号がその自動車に設定された特定の信号であ
った場合に、電動アクチュエータを動作させてドアを自
動的にロックしたり、或いはそのロックを自動的に解除
するように構成されている。
【0003】このようなワイヤレスドアロック装置は、
発信回路を発信動作させるべく操作釦を押すだけで、自
動的にドアをロックしたり、そのロックを解除したりで
きるので、使用上非常に便利である。
発信回路を発信動作させるべく操作釦を押すだけで、自
動的にドアをロックしたり、そのロックを解除したりで
きるので、使用上非常に便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
成のものでは、発信回路の電源である電池が消耗して電
力がなくなった場合には、電波信号を発せられなくな
り、電波信号によるロック操作およびロック解除操作が
できなくなってしまう。
成のものでは、発信回路の電源である電池が消耗して電
力がなくなった場合には、電波信号を発せられなくな
り、電波信号によるロック操作およびロック解除操作が
できなくなってしまう。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、発信回路の電源としての電池を充
電でき、電池が消耗することを極力防止できるイグニッ
ションキー装置を提供するにある。
であり、その目的は、発信回路の電源としての電池を充
電でき、電池が消耗することを極力防止できるイグニッ
ションキー装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、空中伝播信号
を発する発信回路およびこれの電源として二次電池を備
えたキーと、このキーが差し込まれて回動操作されるキ
ーロータを備えたキーシリンダと、前記キーロータの回
動に応じて状態が切り換えられるイグニッションスイッ
チとを具備し、前記キーシリンダに、前記キーロータへ
のキーの差し込みを検出するキー検出手段と、このキー
検出手段が検出状態で且つ前記イグニッションスイッチ
がオン状態のときに通電される一次コイルとを設け、前
記キーに、そのキーが前記キーロータへ差し込まれた状
態で、前記一次コイルに流れる電流の変化に基づき誘導
起電力が生ずる二次コイルを設け、この二次コイルに生
ずる起電力に基づき前記二次電池を充電するように構成
したことを特徴とするものである。
を発する発信回路およびこれの電源として二次電池を備
えたキーと、このキーが差し込まれて回動操作されるキ
ーロータを備えたキーシリンダと、前記キーロータの回
動に応じて状態が切り換えられるイグニッションスイッ
チとを具備し、前記キーシリンダに、前記キーロータへ
のキーの差し込みを検出するキー検出手段と、このキー
検出手段が検出状態で且つ前記イグニッションスイッチ
がオン状態のときに通電される一次コイルとを設け、前
記キーに、そのキーが前記キーロータへ差し込まれた状
態で、前記一次コイルに流れる電流の変化に基づき誘導
起電力が生ずる二次コイルを設け、この二次コイルに生
ずる起電力に基づき前記二次電池を充電するように構成
したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】キーをイグニッション用キーシリンダのキーロ
ータに差し込み、キーによりキーロータを回動させてイ
グニッションスイッチを介してエンジンを始動させる。
エンジンの駆動状態ではイグニッションスイッチはオン
状態に保持される。
ータに差し込み、キーによりキーロータを回動させてイ
グニッションスイッチを介してエンジンを始動させる。
エンジンの駆動状態ではイグニッションスイッチはオン
状態に保持される。
【0008】イグニッションスイッチがオン状態になる
と、キーシリンダ側の一次コイルが通電され、その一次
コイルに流れる電流の変化に基づき、キー側の二次コイ
ルに誘導起電力が生じ、この起電力に基づきキーに設け
られた二次電池が充電される。従って、イグニッション
スイッチがオン状態で(エンジンの駆動中)、発信回路
の電源としての二次電池を充電することができる。
と、キーシリンダ側の一次コイルが通電され、その一次
コイルに流れる電流の変化に基づき、キー側の二次コイ
ルに誘導起電力が生じ、この起電力に基づきキーに設け
られた二次電池が充電される。従って、イグニッション
スイッチがオン状態で(エンジンの駆動中)、発信回路
の電源としての二次電池を充電することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
て説明する。まず図2および図3において、シリンダ用
ベース1は、自動車の図示しないステアリングコラム部
分に設けられるもので、これにイグニッション用のキー
シリンダ2が装着されている。
て説明する。まず図2および図3において、シリンダ用
ベース1は、自動車の図示しないステアリングコラム部
分に設けられるもので、これにイグニッション用のキー
シリンダ2が装着されている。
【0010】キーシリンダ2のロータケース3にはキー
ロータ4が回動可能に配設されており、そのキーロータ
4は、「LOCK」位置でキー挿入口4aに対してキー
5(図1参照)の抜き差しが可能で、差し込まれたキー
5により「LOCK」位置と「START」位置との間
で回動操作されるようになっている。
ロータ4が回動可能に配設されており、そのキーロータ
4は、「LOCK」位置でキー挿入口4aに対してキー
5(図1参照)の抜き差しが可能で、差し込まれたキー
5により「LOCK」位置と「START」位置との間
で回動操作されるようになっている。
【0011】キーロータ4の後端部には該キーロータ4
と一体的に回動するカムシャフト6が設けられ、このカ
ムシャフト6の後端部に、該カムシャフト6の回動に応
じて状態が切り換えられるイグニッションスイッチ7が
設けられている。イグニッションスイッチ7は、キーロ
ータ4の回動位置に応じて、「OFF」、「ACC」、
「ON」、および「ST」の4つの状態に切り換えられ
る(図1参照)。
と一体的に回動するカムシャフト6が設けられ、このカ
ムシャフト6の後端部に、該カムシャフト6の回動に応
じて状態が切り換えられるイグニッションスイッチ7が
設けられている。イグニッションスイッチ7は、キーロ
ータ4の回動位置に応じて、「OFF」、「ACC」、
「ON」、および「ST」の4つの状態に切り換えられ
る(図1参照)。
【0012】なお、キー5によりキーロータ4を「ST
ART」位置へ回動させた状態で、操作力を解除するこ
とに伴い、イグニッションスイッチ7はこれに設けられ
た図示しない復帰用のばねの付勢力により「ST」状態
から「ON」状態に切り換えられると共に、カムシャフ
ト6を介してキーロータ4が「START」位置から
「ON」位置へ自動的に復帰回動するようになってい
る。
ART」位置へ回動させた状態で、操作力を解除するこ
とに伴い、イグニッションスイッチ7はこれに設けられ
た図示しない復帰用のばねの付勢力により「ST」状態
から「ON」状態に切り換えられると共に、カムシャフ
ト6を介してキーロータ4が「START」位置から
「ON」位置へ自動的に復帰回動するようになってい
る。
【0013】上記カムシャフト6部分にはステアリング
ロック装置8が設けられている。このステアリングロッ
ク装置8は、周知のように、カムシャフト6に設けられ
たカム9と、このカム9により移動される枠部材10
と、この枠部材10を図2中矢印A方向へ付勢する圧縮
コイルばね11と、枠部材10に引っ掛けられ枠部材1
0と一体的に移動するロックバー12とを備えていて、
上記キーシリンダ2のキーロータ4が「LOCK」位置
に回動され、かつキーロータ4からキー5が抜き取られ
ることに伴い、ロックバー12の先端部が図示しないス
テアリングシャフト側の係合溝に係合することにより、
ステアリングシャフトひいてはステアリングホイールを
ロックする構成となっている。
ロック装置8が設けられている。このステアリングロッ
ク装置8は、周知のように、カムシャフト6に設けられ
たカム9と、このカム9により移動される枠部材10
と、この枠部材10を図2中矢印A方向へ付勢する圧縮
コイルばね11と、枠部材10に引っ掛けられ枠部材1
0と一体的に移動するロックバー12とを備えていて、
上記キーシリンダ2のキーロータ4が「LOCK」位置
に回動され、かつキーロータ4からキー5が抜き取られ
ることに伴い、ロックバー12の先端部が図示しないス
テアリングシャフト側の係合溝に係合することにより、
ステアリングシャフトひいてはステアリングホイールを
ロックする構成となっている。
【0014】そして、上記キーシリンダ2の前部には、
キーロータ4へのキー5の差し込みを検出するキー検出
スイッチ13が設けられていると共に、一次コイル14
が装着されている。
キーロータ4へのキー5の差し込みを検出するキー検出
スイッチ13が設けられていると共に、一次コイル14
が装着されている。
【0015】而して、その一次コイル14は、図1に示
すように、キー検出スイッチ13がオン状態で、かつイ
グニッションスイッチ7が「OFF」状態のときに、A
ND回路15から出力される信号に基づき大電流供給回
路16を介して大電流が供給され、また、キー検出スイ
ッチ13がオン状態で、かつイグニッションスイッチ7
が「ON」状態のときに、AND回路17から出力され
る信号に基づき微弱電流供給回路18を介して微弱電流
が供給されるようになっている。
すように、キー検出スイッチ13がオン状態で、かつイ
グニッションスイッチ7が「OFF」状態のときに、A
ND回路15から出力される信号に基づき大電流供給回
路16を介して大電流が供給され、また、キー検出スイ
ッチ13がオン状態で、かつイグニッションスイッチ7
が「ON」状態のときに、AND回路17から出力され
る信号に基づき微弱電流供給回路18を介して微弱電流
が供給されるようになっている。
【0016】一方、上記キー5の基部には、図4および
図5に示すように、発信装置の本体19が一体的に設け
られている。この本体19は、キー5とインサート成形
された第1のケース部20と、この第1のケース部20
の開口部を覆うようにねじ21により装着された第2の
ケース部22とから構成されている。
図5に示すように、発信装置の本体19が一体的に設け
られている。この本体19は、キー5とインサート成形
された第1のケース部20と、この第1のケース部20
の開口部を覆うようにねじ21により装着された第2の
ケース部22とから構成されている。
【0017】本体19には、発信回路23(図6参照)
を備えたプリント基板24、発信回路23を発信動作さ
せるための押釦式のロック用スイッチ25およびアンロ
ック用スイッチ26、発信回路23の電源としての二次
電池27、並びに上記キーシリンダ2側の一次コイル1
4と対応する二次コイル28等が設けられている。上記
発信回路23は、自動車におけるドアのロックおよびロ
ック解除を遠隔操作するための信号を発するために用い
られるものである。
を備えたプリント基板24、発信回路23を発信動作さ
せるための押釦式のロック用スイッチ25およびアンロ
ック用スイッチ26、発信回路23の電源としての二次
電池27、並びに上記キーシリンダ2側の一次コイル1
4と対応する二次コイル28等が設けられている。上記
発信回路23は、自動車におけるドアのロックおよびロ
ック解除を遠隔操作するための信号を発するために用い
られるものである。
【0018】ここで、キー5における本体19側の電気
的構成について図6を参照して述べる。全波整流回路2
9は、ダイオード29aないし29dをブリッジ接続し
て構成され、その交流入力端子間には上記二次コイル2
8およびコンデンサ30の並列回路が接続され、直流出
力端子間には定電圧ダイオード31およびコンデンサ3
2の並列回路が接続されている。さらに、コンデンサ3
2に並列に逆流阻止用ダイオード33,34および上記
二次電池27の直列回路が接続され、ダイオード33の
カソードは発信回路23の正電源入力端子23aに接続
され、二次電池27の負端子は上記ロック用スイッチ2
5を介して発信回路23の負電源入力端子23bに接続
されている。
的構成について図6を参照して述べる。全波整流回路2
9は、ダイオード29aないし29dをブリッジ接続し
て構成され、その交流入力端子間には上記二次コイル2
8およびコンデンサ30の並列回路が接続され、直流出
力端子間には定電圧ダイオード31およびコンデンサ3
2の並列回路が接続されている。さらに、コンデンサ3
2に並列に逆流阻止用ダイオード33,34および上記
二次電池27の直列回路が接続され、ダイオード33の
カソードは発信回路23の正電源入力端子23aに接続
され、二次電池27の負端子は上記ロック用スイッチ2
5を介して発信回路23の負電源入力端子23bに接続
されている。
【0019】上記発信回路23は、正,負電源入力端子
23a,23bの他に信号入力端子23cを有してお
り、その正,負電源入力端子23a,23b間に直流電
圧が印加された場合であって、信号入力端子23cの信
号がロウレベルの時にはアンテナ35から空中伝播信
号、この場合電波信号によってロック信号を出力し、信
号入力端子23cの信号がハイレベルの時にはアンテナ
35からアンロック信号を出力するようになっている。
23a,23bの他に信号入力端子23cを有してお
り、その正,負電源入力端子23a,23b間に直流電
圧が印加された場合であって、信号入力端子23cの信
号がロウレベルの時にはアンテナ35から空中伝播信
号、この場合電波信号によってロック信号を出力し、信
号入力端子23cの信号がハイレベルの時にはアンテナ
35からアンロック信号を出力するようになっている。
【0020】しかして、この発信回路23の正,負電源
入力端子23a,23b間には上記アンロック用スイッ
チ26および抵抗36の直列回路が接続されており、そ
の抵抗36に並列にコンデンサ37,抵抗38およびダ
イオード39の直列回路が接続されて、抵抗38および
ダイオード39の共通接続点は信号入力端子23cに接
続されている。
入力端子23a,23b間には上記アンロック用スイッ
チ26および抵抗36の直列回路が接続されており、そ
の抵抗36に並列にコンデンサ37,抵抗38およびダ
イオード39の直列回路が接続されて、抵抗38および
ダイオード39の共通接続点は信号入力端子23cに接
続されている。
【0021】さらに、アンロック用スイッチ26および
抵抗36の共通接続点は、逆流阻止用ダイオード40を
介してダイオード33のアノードに接続されていると共
に、抵抗41を介してNPN形のトランジスタ42のベ
ースに接続されている。そして、トランジスタ42のエ
ミッタおよびコレクタはロック用スイッチ25の両端子
に接続され、トランジスタ42のベース,エミッタ間に
は抵抗43が接続されている。
抵抗36の共通接続点は、逆流阻止用ダイオード40を
介してダイオード33のアノードに接続されていると共
に、抵抗41を介してNPN形のトランジスタ42のベ
ースに接続されている。そして、トランジスタ42のエ
ミッタおよびコレクタはロック用スイッチ25の両端子
に接続され、トランジスタ42のベース,エミッタ間に
は抵抗43が接続されている。
【0022】また、抵抗44および逆流阻止用ダイオー
ド45はダイオード33のアノードと二次電池27の正
端子との間に直列に接続され、もって充電回路46を構
成するようになっている。
ド45はダイオード33のアノードと二次電池27の正
端子との間に直列に接続され、もって充電回路46を構
成するようになっている。
【0023】而して、ロック用スイッチ25がオン操作
された場合には、発信回路23の正,負電源入力端子2
3a,23b間に二次電池27の直流電圧が印加される
と共に、信号入力端子23cの信号がロウレベルとな
り、これに基づき発信回路23はアンテナ35からロッ
ク信号を出力し、一方、アンロック用スイッチ26がオ
ン操作された場合には、トランジスタ42がオンするこ
とに基づき発信回路23の正,負電源入力端子23a,
23b間に二次電池27の直流電圧が印加されると共
に、信号入力端子23cの信号がハイレベルとなり、こ
れに基づき発信回路23はアンテナ35からアンロック
信号を出力するようになっている。
された場合には、発信回路23の正,負電源入力端子2
3a,23b間に二次電池27の直流電圧が印加される
と共に、信号入力端子23cの信号がロウレベルとな
り、これに基づき発信回路23はアンテナ35からロッ
ク信号を出力し、一方、アンロック用スイッチ26がオ
ン操作された場合には、トランジスタ42がオンするこ
とに基づき発信回路23の正,負電源入力端子23a,
23b間に二次電池27の直流電圧が印加されると共
に、信号入力端子23cの信号がハイレベルとなり、こ
れに基づき発信回路23はアンテナ35からアンロック
信号を出力するようになっている。
【0024】上記発信回路23から発せられる電波信号
は、自動車の図示しないアンテナに受信される。その電
波信号は、数十ビットのコード信号として構成され、そ
のコードの内容はロック信号とアンロック信号とでは異
なり、且つロック信号とアンロック信号はそれぞれ自動
車毎に特定のコードに設定されている。
は、自動車の図示しないアンテナに受信される。その電
波信号は、数十ビットのコード信号として構成され、そ
のコードの内容はロック信号とアンロック信号とでは異
なり、且つロック信号とアンロック信号はそれぞれ自動
車毎に特定のコードに設定されている。
【0025】アンテナにより受信された電波信号は図示
しない判別回路に伝送される。判別回路は、受信した電
波信号のコードがその自動車に定められた特定のコード
であるか、且つそのコードがロック信号であるかアンロ
ック信号であるかを判別し、特定のコードであった場
合、ロック信号に対してはドアロック装置をロックさ
せ、アンロック信号に対してはドアロック装置をロック
解除させる。
しない判別回路に伝送される。判別回路は、受信した電
波信号のコードがその自動車に定められた特定のコード
であるか、且つそのコードがロック信号であるかアンロ
ック信号であるかを判別し、特定のコードであった場
合、ロック信号に対してはドアロック装置をロックさ
せ、アンロック信号に対してはドアロック装置をロック
解除させる。
【0026】一方、上記キーシリンダ2の近傍には、図
1に示すように上記アンテナとは別個のアンテナ47が
設けられており、このアンテナ47は上記発信回路23
から発せられる電波信号を受信し、その受信した信号は
受信信号判別回路としてのコード判別回路48に伝送さ
れる。このコード判別回路48は、受信した電波信号の
コードがその自動車に定められた特定のコードであるか
を判別し、特定のコードであった場合にその信号をAN
D回路49に出力する。
1に示すように上記アンテナとは別個のアンテナ47が
設けられており、このアンテナ47は上記発信回路23
から発せられる電波信号を受信し、その受信した信号は
受信信号判別回路としてのコード判別回路48に伝送さ
れる。このコード判別回路48は、受信した電波信号の
コードがその自動車に定められた特定のコードであるか
を判別し、特定のコードであった場合にその信号をAN
D回路49に出力する。
【0027】AND回路49の入力端子には、コード判
別回路48の出力端子の他に、キー検出スイッチ13
と、OR回路50の出力端子とが接続されている。OR
回路50は、イグニッションスイッチ7が「ON」状態
となるか、または、「ST」状態となったときにその信
号をAND回路49に出力する。而して、AND回路4
9は、キー検出スイッチ13、OR回路50、並びにコ
ード判別回路48からそれぞれ信号があったときのみ、
例えばEFI(電子制御燃料噴射装置)51の作動を許
容することによりエンジンの始動を許容し、それ以外の
ときは、キーロータ4が回動されてもそのEFI51の
作動を阻止することによりエンジンの始動を阻止するよ
うになっている。
別回路48の出力端子の他に、キー検出スイッチ13
と、OR回路50の出力端子とが接続されている。OR
回路50は、イグニッションスイッチ7が「ON」状態
となるか、または、「ST」状態となったときにその信
号をAND回路49に出力する。而して、AND回路4
9は、キー検出スイッチ13、OR回路50、並びにコ
ード判別回路48からそれぞれ信号があったときのみ、
例えばEFI(電子制御燃料噴射装置)51の作動を許
容することによりエンジンの始動を許容し、それ以外の
ときは、キーロータ4が回動されてもそのEFI51の
作動を阻止することによりエンジンの始動を阻止するよ
うになっている。
【0028】次に上記構成の作用を説明する。いま、運
転者がエンジンを始動させるべく、キー5をキーシリン
ダ2のキー挿入口4aへ差し込んだとする。すると、キ
ー検出スイッチ13がこれを検出してオンし、その検出
信号がAND回路15に出力される。
転者がエンジンを始動させるべく、キー5をキーシリン
ダ2のキー挿入口4aへ差し込んだとする。すると、キ
ー検出スイッチ13がこれを検出してオンし、その検出
信号がAND回路15に出力される。
【0029】このとき、キーシリンダ2へキー5を差し
込んだ状態では、キーロータ4は「LOCK」位置にあ
り、イグニッションスイッチ7は「OFF」状態である
から、上記キー検出スイッチ13がオンすることに伴
い、大電流供給回路16を介してキーシリンダ2側の一
次コイル14に大電流が供給される。
込んだ状態では、キーロータ4は「LOCK」位置にあ
り、イグニッションスイッチ7は「OFF」状態である
から、上記キー検出スイッチ13がオンすることに伴
い、大電流供給回路16を介してキーシリンダ2側の一
次コイル14に大電流が供給される。
【0030】そして、その一次コイル14に流れる電流
が変化することに伴い、キーシリンダ2に差し込まれた
キー5側の二次コイル28に誘導起電力が生ずるように
なる。この誘導起電力の発生に伴いトランジスタ42が
オンし、これにに基づき発信回路23の正,負電源入力
端子23a,23b間に直流電圧が印加されると共に、
信号入力端子23cの信号がハイレベルとなり、これに
基づき発信回路23はアンテナ35からアンロック信号
を一定時間出力する。
が変化することに伴い、キーシリンダ2に差し込まれた
キー5側の二次コイル28に誘導起電力が生ずるように
なる。この誘導起電力の発生に伴いトランジスタ42が
オンし、これにに基づき発信回路23の正,負電源入力
端子23a,23b間に直流電圧が印加されると共に、
信号入力端子23cの信号がハイレベルとなり、これに
基づき発信回路23はアンテナ35からアンロック信号
を一定時間出力する。
【0031】このようにして発信回路23からアンロッ
ク信号が発信されると、その電波信号は自動車側のアン
テナ47により受信されてコード判別回路48に伝送さ
れる。コード判別回路48は、その電波信号が特定のコ
ードであるか否かを判別し、電波信号が特定コードの信
号であった場合には、その信号をAND回路49に出力
する。
ク信号が発信されると、その電波信号は自動車側のアン
テナ47により受信されてコード判別回路48に伝送さ
れる。コード判別回路48は、その電波信号が特定のコ
ードであるか否かを判別し、電波信号が特定コードの信
号であった場合には、その信号をAND回路49に出力
する。
【0032】そして、運転者がキーシリンダ2に差し込
まれたキー5によりキーロータ4を回動操作し、キーロ
ータ4を「START」位置まで回動させると、イグニ
ッションスイッチ7が「ST」状態となり、これに伴い
AND回路49を介してEFI51の作動が許容される
ようになり、もって図示しないスタータを介してエンジ
ンが始動されるようになる。
まれたキー5によりキーロータ4を回動操作し、キーロ
ータ4を「START」位置まで回動させると、イグニ
ッションスイッチ7が「ST」状態となり、これに伴い
AND回路49を介してEFI51の作動が許容される
ようになり、もって図示しないスタータを介してエンジ
ンが始動されるようになる。
【0033】なお、キーロータ4を「START」位置
まで回動させてエンジンを始動させた後、キー5の回動
操作力を解除すると、イグニッションスイッチ7は「S
T」状態から「ON」状態に切り換えられると共に、キ
ーロータ4は「START」位置から「ON」位置へ自
動的に回動されて保持される。
まで回動させてエンジンを始動させた後、キー5の回動
操作力を解除すると、イグニッションスイッチ7は「S
T」状態から「ON」状態に切り換えられると共に、キ
ーロータ4は「START」位置から「ON」位置へ自
動的に回動されて保持される。
【0034】ところで、エンジンを始動する場合におい
て、運転者以外の者がエンジンを始動しようとして、キ
ーシリンダ2のキー挿入口4aに異物を差し込んでキー
ロータ4を「START」位置まで回動させたとする。
すると、イグニッションスイッチ7は「ST」状態に切
り換えられることになる。
て、運転者以外の者がエンジンを始動しようとして、キ
ーシリンダ2のキー挿入口4aに異物を差し込んでキー
ロータ4を「START」位置まで回動させたとする。
すると、イグニッションスイッチ7は「ST」状態に切
り換えられることになる。
【0035】しかしながら、AND回路49にコード判
別回路48から信号が入力されない限り、EFI51の
作動が阻止されるから、例えキーロータ4が回動された
としてもエンジンを始動させることはできない。また、
仮にキーシリンダ2に不正なキーを差し込んで電波信号
を発信させたとしても、その電波信号のコードが合致し
ない限り、やはりエンジンを始動させることはできな
い。従って、不正な手段でエンジンを始動させることは
できず、盗難防止の効果は極めて大きい。
別回路48から信号が入力されない限り、EFI51の
作動が阻止されるから、例えキーロータ4が回動された
としてもエンジンを始動させることはできない。また、
仮にキーシリンダ2に不正なキーを差し込んで電波信号
を発信させたとしても、その電波信号のコードが合致し
ない限り、やはりエンジンを始動させることはできな
い。従って、不正な手段でエンジンを始動させることは
できず、盗難防止の効果は極めて大きい。
【0036】一方、前述したように、正規のキー5によ
りエンジンを始動して、エンジンが駆動している状態に
おいては、イグニッションスイッチ7が「ON」状態に
維持されている。この状態では、微弱電流供給回路18
により上記大電流供給回路16の場合よりも小さな微弱
電流が一次コイル14に供給されるようになる。
りエンジンを始動して、エンジンが駆動している状態に
おいては、イグニッションスイッチ7が「ON」状態に
維持されている。この状態では、微弱電流供給回路18
により上記大電流供給回路16の場合よりも小さな微弱
電流が一次コイル14に供給されるようになる。
【0037】このように一次コイル14に微弱電流が供
給される状態では、キー5側の二次コイル28に生ずる
誘導起電力に基づき、二次電池27が充電される。従っ
て、エンジンの駆動中は常に二次電池27が充電される
ことになるから、その二次電池27が消耗することを防
止でき、よって電池が消耗して発信回路23が発信動作
できなくなるという不具合を防止できる。
給される状態では、キー5側の二次コイル28に生ずる
誘導起電力に基づき、二次電池27が充電される。従っ
て、エンジンの駆動中は常に二次電池27が充電される
ことになるから、その二次電池27が消耗することを防
止でき、よって電池が消耗して発信回路23が発信動作
できなくなるという不具合を防止できる。
【0038】なお、上記した実施例では、エンジンの始
動を許容するための特定の信号として、ドアのロック解
除用の信号であるアンロック信号を利用したが、専用の
信号を使用する構成としても良い。
動を許容するための特定の信号として、ドアのロック解
除用の信号であるアンロック信号を利用したが、専用の
信号を使用する構成としても良い。
【0039】また、空中伝播信号として電波信号を例示
したが、それに代えて超音波信号や赤外線信号であって
も良い。
したが、それに代えて超音波信号や赤外線信号であって
も良い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、発信回路およびこれの電源としての二次電池
を備えたキーをイグニッション用のキーシリンダに差し
込み、イグニッションスイッチをオン状態とした状態
で、上記二次電池を充電することができ、これに伴いそ
の二次電池が消耗することを極力防止できると共に、電
池が消耗して発信回路の発信動作ができなくなるという
不具合を防止できる。また、二次電池を充電するについ
て、機械的な接点を介さないため、接触不良や電気ノイ
ズなどによる動作不良の発生が少なく、信頼性に優れて
いるという利点がある。
によれば、発信回路およびこれの電源としての二次電池
を備えたキーをイグニッション用のキーシリンダに差し
込み、イグニッションスイッチをオン状態とした状態
で、上記二次電池を充電することができ、これに伴いそ
の二次電池が消耗することを極力防止できると共に、電
池が消耗して発信回路の発信動作ができなくなるという
不具合を防止できる。また、二次電池を充電するについ
て、機械的な接点を介さないため、接触不良や電気ノイ
ズなどによる動作不良の発生が少なく、信頼性に優れて
いるという利点がある。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図
【図2】キーシリンダ部分の断面図
【図3】キーシリンダ部分の正面図
【図4】キーの横断面図
【図5】キーの縦断面図
【図6】キー側の電気的構成図
2はキーシリンダ、4はキーロータ、5はキー、7はイ
グニッションスイッチ、13はキー検出スイッチ(キー
検出手段)、14は一次コイル、23は発信回路、27
は二次電池、28は二次コイルである。
グニッションスイッチ、13はキー検出スイッチ(キー
検出手段)、14は一次コイル、23は発信回路、27
は二次電池、28は二次コイルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−125784(JP,A) 実開 平3−63453(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 空中伝播信号を発する発信回路およびこ
れの電源として二次電池を備えたキーと、 このキーが差し込まれて回動操作されるキーロータを備
えたキーシリンダと、前記キーロータの回動に応じて状
態が切り換えられるイグニッションスイッチとを具備
し、 前記キーシリンダに、前記キーロータへのキーの差し込
みを検出するキー検出手段と、このキー検出手段が検出
状態で且つ前記イグニッションスイッチがオン状態のと
きに通電される一次コイルとを設け、 前記キーに、そのキーが前記キーロータへ差し込まれた
状態で、前記一次コイルに流れる電流の変化に基づき誘
導起電力が生ずる二次コイルを設け、 この二次コイルに生ずる起電力に基づき前記二次電池を
充電するように構成したことを特徴とするイグニッショ
ンキー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21795491A JP2688546B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | イグニッションキー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21795491A JP2688546B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | イグニッションキー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539766A JPH0539766A (ja) | 1993-02-19 |
JP2688546B2 true JP2688546B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=16712324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21795491A Expired - Lifetime JP2688546B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | イグニッションキー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2688546B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3250452B2 (ja) * | 1996-04-16 | 2002-01-28 | トヨタ自動車株式会社 | エンジン始動制御装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0747905B2 (ja) * | 1986-11-14 | 1995-05-24 | 本田技研工業株式会社 | 車両用盗難防止装置 |
JP3063453U (ja) * | 1998-11-10 | 1999-11-05 | 孝光 稗島 | 農作業用牽引荷台車 |
-
1991
- 1991-08-02 JP JP21795491A patent/JP2688546B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0539766A (ja) | 1993-02-19 |
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