JP2687625B2 - 電子天びん - Google Patents
電子天びんInfo
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- JP2687625B2 JP2687625B2 JP25616389A JP25616389A JP2687625B2 JP 2687625 B2 JP2687625 B2 JP 2687625B2 JP 25616389 A JP25616389 A JP 25616389A JP 25616389 A JP25616389 A JP 25616389A JP 2687625 B2 JP2687625 B2 JP 2687625B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は電磁力平衡式の天びんに関する。
<従来の技術> 磁界中に設けたフォースコイルに電流を流すことによ
って発生する電磁力を被測定荷重と平衡させ、その平衡
状態を得るに要する電流値から被測定荷重の大きさを求
める、いわゆる電磁力平衡式の天びんにおいては、その
フォースコイルへの電流の流し方やその電流値の測定の
仕方等により、以下に示すような方式に分類することが
できる。
って発生する電磁力を被測定荷重と平衡させ、その平衡
状態を得るに要する電流値から被測定荷重の大きさを求
める、いわゆる電磁力平衡式の天びんにおいては、その
フォースコイルへの電流の流し方やその電流値の測定の
仕方等により、以下に示すような方式に分類することが
できる。
1つの帰還ループで、500〜1000Hzのパルス電流の
デューティを変えて荷重とバランスさせ、そのときのパ
ルス幅を、そのパルス幅内に通過するクロックパルスを
カウントすることによって測定する。(例えば特開昭54
−41772号) あらかじめ規定したN段階のデューティを選択でき
るパルス電流を流して荷重と大雑把にバランスさせ、残
りの偏差をサーボ系でバランスさせる。電流値の測定は
選択されているパルスデューティ値とサーボ系のPID出
力のA−D変換値との重み付け加算による。(特公昭63
−653号) 全体をDCサーボによってバランスさせ、そのときの
電流値をA−D変換する。
デューティを変えて荷重とバランスさせ、そのときのパ
ルス幅を、そのパルス幅内に通過するクロックパルスを
カウントすることによって測定する。(例えば特開昭54
−41772号) あらかじめ規定したN段階のデューティを選択でき
るパルス電流を流して荷重と大雑把にバランスさせ、残
りの偏差をサーボ系でバランスさせる。電流値の測定は
選択されているパルスデューティ値とサーボ系のPID出
力のA−D変換値との重み付け加算による。(特公昭63
−653号) 全体をDCサーボによってバランスさせ、そのときの
電流値をA−D変換する。
<発明が解決しようとする課題> 以上の従来の方式のうち、の方式では、分解能と応
答性の点で限界がある。すなわち、フォースコイルに流
すパルス電流の周期は、天びんメカニズムの固有振動数
に起因して、最大2ms程度に限定される。これを越える
と天びんビームが大きく振動してしまうわけである。そ
こでこの2msの周期内で変化するパルスの幅を、クロッ
クパルスのカウントによって測定することになるが、30
MHzのクロックパルスをカウントしたとしても最大60,00
0カウント(16ビット)としかならず、これが汎用ICを
用いた場合の限界の分解能である。この限界を越えて分
解能を上げるため、例えば特開昭54−48277号等が提案
されているが、この技術では構成が複雑化するととも
に、積算を必要とするため原理的に応答性が悪化すると
いう欠点がある。
答性の点で限界がある。すなわち、フォースコイルに流
すパルス電流の周期は、天びんメカニズムの固有振動数
に起因して、最大2ms程度に限定される。これを越える
と天びんビームが大きく振動してしまうわけである。そ
こでこの2msの周期内で変化するパルスの幅を、クロッ
クパルスのカウントによって測定することになるが、30
MHzのクロックパルスをカウントしたとしても最大60,00
0カウント(16ビット)としかならず、これが汎用ICを
用いた場合の限界の分解能である。この限界を越えて分
解能を上げるため、例えば特開昭54−48277号等が提案
されているが、この技術では構成が複雑化するととも
に、積算を必要とするため原理的に応答性が悪化すると
いう欠点がある。
また、の方式では、分解能は向上できるものの、刻
々と変化する重量の測定やはかり取り測定等において
は、サーボ系の測定範囲を越えた瞬間にN段階に規定さ
れているパルスデューティを1ステップ変化させること
になるが、その時、サーボ系のPID制御出力の応答性に
起因して、一時的な力の過補償が生じ、天びんメカニズ
ムに揺れを生じて計量表示値が一時的に大きく変動する
という欠点があった。
々と変化する重量の測定やはかり取り測定等において
は、サーボ系の測定範囲を越えた瞬間にN段階に規定さ
れているパルスデューティを1ステップ変化させること
になるが、その時、サーボ系のPID制御出力の応答性に
起因して、一時的な力の過補償が生じ、天びんメカニズ
ムに揺れを生じて計量表示値が一時的に大きく変動する
という欠点があった。
更に、の方式では、高精度のA−D変換機能が必要
であり、サーボ系とA−D変換器の双方に高安定度が要
求され、分解能、安定性ともに得にくいという欠点があ
る。
であり、サーボ系とA−D変換器の双方に高安定度が要
求され、分解能、安定性ともに得にくいという欠点があ
る。
本発明の目的は、従来の各方式に比して分解能および
応答性がともに高く、しかも、はかり取り作業等の荷重
の変動時に際しての不自然さがなく、更には外乱に対す
る安定性も高い電磁力平衡式の天びんを提供することに
ある。
応答性がともに高く、しかも、はかり取り作業等の荷重
の変動時に際しての不自然さがなく、更には外乱に対す
る安定性も高い電磁力平衡式の天びんを提供することに
ある。
なお、本発明者は既に、上記と同様の目的を達成べ
く、荷重受部の変位検出値のデジタル変換データをデジ
タルPID処理し、そのPID出力を複数のビット群に分割し
て、それぞれに対応して設けられている複数のパルス電
流発生手段に供給してそれぞれのパルスデューティを制
御するように構成した電子天びんを提案している(特願
平1−199748号)。本発明は、この特願平1−199748号
と異なる構成により上記の目的を達成しようとするもの
で、しかも特願平1−199748号に比して、より演算速度
の遅いCPUを用いて同等の目的を達成しようとするもの
である。
く、荷重受部の変位検出値のデジタル変換データをデジ
タルPID処理し、そのPID出力を複数のビット群に分割し
て、それぞれに対応して設けられている複数のパルス電
流発生手段に供給してそれぞれのパルスデューティを制
御するように構成した電子天びんを提案している(特願
平1−199748号)。本発明は、この特願平1−199748号
と異なる構成により上記の目的を達成しようとするもの
で、しかも特願平1−199748号に比して、より演算速度
の遅いCPUを用いて同等の目的を達成しようとするもの
である。
<課題を解決するための手段> 上記の目的を達成するため、本発明では、実施例に対
応する第1図に示すように、入力したデータ(PD1,P
D2)に基づくデューティのパルス電流を発生してそれぞ
れフォースコイル13,14に供給する複数のパルス電流発
生手段(パルスデューティ変換回路7a,電子スイッチ
Sa,定電流発生回路2a;パルスデューティ変換回路7b,電
子スイッチSb,定電流発生回路2b)を設けるとともに、
荷重Wによる荷重受部12の変位の検出信号を入力してPI
D(比例,積分,微分)処理のうち少なくともPとDを
行うアナログPD演算回路4を設け、そのアナログ演算回
路4の出力のデジタル変換データを採り込み、デジタル
演算によりI処理を行うデジタルI演算部61と、その各
演算結果を用いて、複数のパルス電流発生手段が発生す
べきパルス電流の各デューティを決定してそれぞれ所定
ビットのデータPD1,PD2として各パルス電流発生手段に
供給するするデータ処理部62と、その複数のパルスデュ
ーティデータPD1,PD2を相互に重み付け加算して重量値
に変換する重み付け演算部63を設けている。
応する第1図に示すように、入力したデータ(PD1,P
D2)に基づくデューティのパルス電流を発生してそれぞ
れフォースコイル13,14に供給する複数のパルス電流発
生手段(パルスデューティ変換回路7a,電子スイッチ
Sa,定電流発生回路2a;パルスデューティ変換回路7b,電
子スイッチSb,定電流発生回路2b)を設けるとともに、
荷重Wによる荷重受部12の変位の検出信号を入力してPI
D(比例,積分,微分)処理のうち少なくともPとDを
行うアナログPD演算回路4を設け、そのアナログ演算回
路4の出力のデジタル変換データを採り込み、デジタル
演算によりI処理を行うデジタルI演算部61と、その各
演算結果を用いて、複数のパルス電流発生手段が発生す
べきパルス電流の各デューティを決定してそれぞれ所定
ビットのデータPD1,PD2として各パルス電流発生手段に
供給するするデータ処理部62と、その複数のパルスデュ
ーティデータPD1,PD2を相互に重み付け加算して重量値
に変換する重み付け演算部63を設けている。
<作用> 荷重Wによる荷重受部12の変位検出結果のPおよびD
演算およびデジタルI演算結果から、単純に所定ビット
のパルスデューティデータを作るのではなく、これを例
えば上位および下位ビットに分け、その2種類のパルス
デューティデータを、それぞれ個別に設けたパルス電流
発生手段に供給することにより、荷重受部12の位置は実
質的に上位ビットと下位ビットのそれぞれに対応する電
磁力の合計で補償される。なお、各パルス電流発生手段
からのパルス電流が発生する電磁力は、例えば各パルス
電流発生手段からのパルス波高値を適当に選択しておく
等によって重み付けをすることができ、これにより上位
と下位とのビットへの対応ができる。
演算およびデジタルI演算結果から、単純に所定ビット
のパルスデューティデータを作るのではなく、これを例
えば上位および下位ビットに分け、その2種類のパルス
デューティデータを、それぞれ個別に設けたパルス電流
発生手段に供給することにより、荷重受部12の位置は実
質的に上位ビットと下位ビットのそれぞれに対応する電
磁力の合計で補償される。なお、各パルス電流発生手段
からのパルス電流が発生する電磁力は、例えば各パルス
電流発生手段からのパルス波高値を適当に選択しておく
等によって重み付けをすることができ、これにより上位
と下位とのビットへの対応ができる。
各パルス電流発生手段の分解能(ビット数)に前記し
たような限界があっても、全体としての分解能はこれら
を合計したものとなり、パルス電流発生手段の数とパル
スデューティデータの分割数とを増やしていくことによ
り、分解能の向上に限界はなくなる。
たような限界があっても、全体としての分解能はこれら
を合計したものとなり、パルス電流発生手段の数とパル
スデューティデータの分割数とを増やしていくことによ
り、分解能の向上に限界はなくなる。
また、フォースコイルに加えられる電流(フィードバ
ック電流)のループは複数となるものの、これらのデュ
ーティは荷重受部12の変位検出結果をアナログP,D演算
とデジタルI演算したデータを上記のように例えば上位
と下位のビットに分割して決定されるので、全体として
の発生電磁力は実質的に1種のパルス電流のデューティ
を変化させる場合と同様、荷重の変化時において従来の
の方式のように一時的な過補償は生じない。
ック電流)のループは複数となるものの、これらのデュ
ーティは荷重受部12の変位検出結果をアナログP,D演算
とデジタルI演算したデータを上記のように例えば上位
と下位のビットに分割して決定されるので、全体として
の発生電磁力は実質的に1種のパルス電流のデューティ
を変化させる場合と同様、荷重の変化時において従来の
の方式のように一時的な過補償は生じない。
<実施例> 第1図は本発明実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
天びん機構部1は公知の電磁力平衡式の荷重検出メカ
ニズムで、第1と第2のフォースコイル13と14が磁界中
に置かれ、これらで発生する電磁力を皿11に係合する荷
重受部12に作用させ、皿11上の荷重Wと釣り合わせるた
めの機構である。この釣り合いは、天びん機構部1内の
荷重受部12の変位を検出する変位センサ15(レバーを有
する天びん機構の場合はフォースコイル近傍の変位を検
出する変位センサ)の出力をアナログPD演算回路4に入
力して比例および微分演算処理を行った後、これをデジ
タル化してマイクロコンピュータ6に採り込み、そこで
デジタル積分演算を施して全体としてPID出力を得た
後、データ処理し、第1と第2のフォースコイル13と14
に流す電流のパルスデューティを変化させることによっ
て得られる。
ニズムで、第1と第2のフォースコイル13と14が磁界中
に置かれ、これらで発生する電磁力を皿11に係合する荷
重受部12に作用させ、皿11上の荷重Wと釣り合わせるた
めの機構である。この釣り合いは、天びん機構部1内の
荷重受部12の変位を検出する変位センサ15(レバーを有
する天びん機構の場合はフォースコイル近傍の変位を検
出する変位センサ)の出力をアナログPD演算回路4に入
力して比例および微分演算処理を行った後、これをデジ
タル化してマイクロコンピュータ6に採り込み、そこで
デジタル積分演算を施して全体としてPID出力を得た
後、データ処理し、第1と第2のフォースコイル13と14
に流す電流のパルスデューティを変化させることによっ
て得られる。
変位センサ15による荷重受部12の変位検出信号は、プ
リアンプ3で増幅された後、PD演算回路4によって比例
および微分演算が施され、その出力がA−D変換器5で
デジタル化され、マイクロコンピュータ6に採り込まれ
る。このデータ採り込み周期は、サーボ系を安定に制御
するため例えば1ms等の、天びん機構部1の固有振動数
に比べて充分に速くしておく。
リアンプ3で増幅された後、PD演算回路4によって比例
および微分演算が施され、その出力がA−D変換器5で
デジタル化され、マイクロコンピュータ6に採り込まれ
る。このデータ採り込み周期は、サーボ系を安定に制御
するため例えば1ms等の、天びん機構部1の固有振動数
に比べて充分に速くしておく。
なお、この図においては、説明の便宜上、マイクロコ
ンピュータ6をその機能毎に分けてブロック図で図示し
ている。
ンピュータ6をその機能毎に分けてブロック図で図示し
ている。
さて、デジタル化されたPおよびD処理後のデータxn
は、I演算部61およびデータ処理部62に採り込まれ、I
演算部61でデジタル積分処理を受ける。
は、I演算部61およびデータ処理部62に採り込まれ、I
演算部61でデジタル積分処理を受ける。
データ処理部62では、変位検出信号の比例および微分
演算結果のデジタル変換データxnとI演算部61の出力Ix
とを後述するように加算することによって変位検出値の
PID出力Qを得た後、これを用いて上位パルスデューテ
ィデータPD1と下位パルスデューティデータPD2を作成す
る。このPD1およびPD2はそれぞれデジタルデータであっ
て、例えばPD1は12ビット、PD2は13ビットである。
演算結果のデジタル変換データxnとI演算部61の出力Ix
とを後述するように加算することによって変位検出値の
PID出力Qを得た後、これを用いて上位パルスデューテ
ィデータPD1と下位パルスデューティデータPD2を作成す
る。このPD1およびPD2はそれぞれデジタルデータであっ
て、例えばPD1は12ビット、PD2は13ビットである。
上位パルスデューティデータPD1および下位パルスデ
ューティデータPD2は、それぞれ第1および第2のパル
スデューティ変換回路7aおよび7bに供給されると同時
に、重み付け演算部63に送られる。
ューティデータPD2は、それぞれ第1および第2のパル
スデューティ変換回路7aおよび7bに供給されると同時
に、重み付け演算部63に送られる。
第1と第2のパルスデューティ変換回路7aと7bは、そ
れぞれ、入力されたデジタル値PD1もしくはPD2に応じ
て、一定周期内でH,Lの比率が変化するデューティ信号
を出力する。この第1と第2のパルスデューティ変換回
路7aと7bからのデューティ信号はそれぞれ電子スイッチ
SaとSbをON・OFFする。
れぞれ、入力されたデジタル値PD1もしくはPD2に応じ
て、一定周期内でH,Lの比率が変化するデューティ信号
を出力する。この第1と第2のパルスデューティ変換回
路7aと7bからのデューティ信号はそれぞれ電子スイッチ
SaとSbをON・OFFする。
電子スイッチSaは、第1のフォースコイル13に接続さ
れた第1の定電流発生回路2aからの直流電流i1をチョッ
ピングし、電子スイッチSbは第2のフォースコイル14に
接続された第2の定電流発生回路2bからの直流電流i2を
チョッピングする。これにより、第1のフォースコイル
13には、パルスデューティデータPD1に応じたデューテ
ィで波高がi1のパルス電流が流れ、第2のフォースコイ
ル14にはパルスデューティデータPD2に応じたデューテ
ィで波高がi2のパルス電流が流れることになる。この2
つのパルス電流は、それぞれの波高値と第1、第2のフ
ォースコイル13、14の巻き数に基づき、それぞれのデュ
ーティに応じた電磁力を発生し、その合計力が荷重受部
12に作用する。なお、第1と第2の定電流発生回路2aと
2bは天びん機構部1内に設けられた温度センサ16の出力
によって温度補償されている。
れた第1の定電流発生回路2aからの直流電流i1をチョッ
ピングし、電子スイッチSbは第2のフォースコイル14に
接続された第2の定電流発生回路2bからの直流電流i2を
チョッピングする。これにより、第1のフォースコイル
13には、パルスデューティデータPD1に応じたデューテ
ィで波高がi1のパルス電流が流れ、第2のフォースコイ
ル14にはパルスデューティデータPD2に応じたデューテ
ィで波高がi2のパルス電流が流れることになる。この2
つのパルス電流は、それぞれの波高値と第1、第2のフ
ォースコイル13、14の巻き数に基づき、それぞれのデュ
ーティに応じた電磁力を発生し、その合計力が荷重受部
12に作用する。なお、第1と第2の定電流発生回路2aと
2bは天びん機構部1内に設けられた温度センサ16の出力
によって温度補償されている。
ここで、上位と下位のパルスデューティデータPD1とP
D2と、これらに基づく第1と第2のフォースコイル13と
14の発生電磁力との関係は、基本的には、下位のパルス
デューティデータPD213ビットが全て“0"から“1"にな
ったときに第2のフォースコイル14で発生する力が、上
位パルスデューティデータPD112ビットの最下位ビット
が“0"から“1"になったときに第1のフォースコイル13
が発生する力と等しくなるようにしておく。ただし、相
互に余裕を持たせてオーバーラップさせることを拒まな
い。この関係の正確な比率は、例えば天びん起動時にPD
1を強制的に1ビット変え、その時に元のバランス状態
に戻すにはPD2をどれだけ変えれば良いかを自己診断す
るようにすることによって把握することができる。
D2と、これらに基づく第1と第2のフォースコイル13と
14の発生電磁力との関係は、基本的には、下位のパルス
デューティデータPD213ビットが全て“0"から“1"にな
ったときに第2のフォースコイル14で発生する力が、上
位パルスデューティデータPD112ビットの最下位ビット
が“0"から“1"になったときに第1のフォースコイル13
が発生する力と等しくなるようにしておく。ただし、相
互に余裕を持たせてオーバーラップさせることを拒まな
い。この関係の正確な比率は、例えば天びん起動時にPD
1を強制的に1ビット変え、その時に元のバランス状態
に戻すにはPD2をどれだけ変えれば良いかを自己診断す
るようにすることによって把握することができる。
重み付け演算部63では、以上のような第1と第2のフ
ォースコイル13と14の発生電磁力の関係に基づく所定の
重み付けをして、データPD1とPD2を加算した後、質量値
に換算したデータWを表示器7に出力する。
ォースコイル13と14の発生電磁力の関係に基づく所定の
重み付けをして、データPD1とPD2を加算した後、質量値
に換算したデータWを表示器7に出力する。
A−D変換器5は、例えば第2図に例示するように、
のこぎり波発生器51コンパレータ52によって構成された
パルス幅変調器50とANDゲート53、およびカウンタ54に
よって構成することがでる。すなわち、PD演算回路4を
経た比例および微分処理後の変位検出信号を、コンパレ
ータ52で一定周期ののこぎり波と比較し、のこぎり波の
スタートから、変位検出信号をのこぎり波が越えるまで
の時間だけHとなるコンパレータ出力を得る。そして、
ANDゲート53はそのコンパレータ出力をゲータ信号とし
て、クロックパルスを通過させ、カウンタ54に導く。カ
ウンタ54はのこぎり波の1周期ごとに係数値をリセット
しつつ、入力パルスを計数する。これにより、のこぎり
波の1周期ごとに変位検出信号のデジタル変換データが
得られる。なお、実際にはカウンタ54はマイクロコンピ
ュータ6の機能を使用することができ、クロックパルス
もマイクロコンピュータ6用のものを共用することがで
きる。
のこぎり波発生器51コンパレータ52によって構成された
パルス幅変調器50とANDゲート53、およびカウンタ54に
よって構成することがでる。すなわち、PD演算回路4を
経た比例および微分処理後の変位検出信号を、コンパレ
ータ52で一定周期ののこぎり波と比較し、のこぎり波の
スタートから、変位検出信号をのこぎり波が越えるまで
の時間だけHとなるコンパレータ出力を得る。そして、
ANDゲート53はそのコンパレータ出力をゲータ信号とし
て、クロックパルスを通過させ、カウンタ54に導く。カ
ウンタ54はのこぎり波の1周期ごとに係数値をリセット
しつつ、入力パルスを計数する。これにより、のこぎり
波の1周期ごとに変位検出信号のデジタル変換データが
得られる。なお、実際にはカウンタ54はマイクロコンピ
ュータ6の機能を使用することができ、クロックパルス
もマイクロコンピュータ6用のものを共用することがで
きる。
ここで、第2図に示すような片極性のA−D変換器5
を用いる場合には、PD演算回路4での処理後の出力に、
このA−D変換器5の容量の1/2程度の一定の基準電圧x
oをプラスしておく必要がある。そしてこの場合、A−
D変換器5の出力xnは、マイクロコンピュータ6におい
てそのままの値を用いず、上記の基準電圧xo分を減じた
後のものを使用する必要があり、以下の説明においてこ
の点の説明を省略するが、データxnはこの点を考慮した
ものである。
を用いる場合には、PD演算回路4での処理後の出力に、
このA−D変換器5の容量の1/2程度の一定の基準電圧x
oをプラスしておく必要がある。そしてこの場合、A−
D変換器5の出力xnは、マイクロコンピュータ6におい
てそのままの値を用いず、上記の基準電圧xo分を減じた
後のものを使用する必要があり、以下の説明においてこ
の点の説明を省略するが、データxnはこの点を考慮した
ものである。
第3図はマイクロコンピュータ6におけるデータの処
理の仕方を示すフローチャートで、以上説明したI演算
部61、データ処理部62、および重み付け演算部63におけ
る各処理は、実際にはこのフローチャートに従ったCPU
を主体とする動作によって実行されるわけで、以下に具
体的に説明する。
理の仕方を示すフローチャートで、以上説明したI演算
部61、データ処理部62、および重み付け演算部63におけ
る各処理は、実際にはこのフローチャートに従ったCPU
を主体とする動作によって実行されるわけで、以下に具
体的に説明する。
A−D変換器5からのデータxnを採り込むごとに、そ
のデータに一定の係数K2を乗じて、その値に前回の積分
出力I(x)を加算した値により積分出力Ixを得る。
のデータに一定の係数K2を乗じて、その値に前回の積分
出力I(x)を加算した値により積分出力Ixを得る。
そして、この積分出力Ixに、比例および微分出力の合
計であるデータxnを加算し、PID出力Qを得るわけであ
るが、このとき、アナログ回路による比例および微分出
力とデジタル演算による積分出力との相互に関連付ける
ために、例えば比例および微分出力の方に係数K1を乗じ
る。
計であるデータxnを加算し、PID出力Qを得るわけであ
るが、このとき、アナログ回路による比例および微分出
力とデジタル演算による積分出力との相互に関連付ける
ために、例えば比例および微分出力の方に係数K1を乗じ
る。
すなわち、PID出力Qは、 Q=K1xn+(I(x)+K2xn) によって算出する。
この係数K1の大きさを適宜に選択することによって、
前記の係数K2およびPD演算回路4の回路定数の選択と併
せてサーボ系に最適なPID処理が行われるよう調整する
ことができる。
前記の係数K2およびPD演算回路4の回路定数の選択と併
せてサーボ系に最適なPID処理が行われるよう調整する
ことができる。
次に、以上のようにして求められたPID出力Qを、基
本的には上位と下位のビットに分割してそれぞれを上位
と下位のパルスデューティデータPD1とPD2とするわけで
あるが、PID出力Qをそのまま分割せずに、その前に、
Qを移動平均化処理することが好ましい。この移動平均
化処理は必ずしも必要ではないが、安定化に極めて有効
である。ただし、Qの変化が大きい時にはこの移動平均
化処理をパスさせると応答性を損なうことがなく、より
好適である。
本的には上位と下位のビットに分割してそれぞれを上位
と下位のパルスデューティデータPD1とPD2とするわけで
あるが、PID出力Qをそのまま分割せずに、その前に、
Qを移動平均化処理することが好ましい。この移動平均
化処理は必ずしも必要ではないが、安定化に極めて有効
である。ただし、Qの変化が大きい時にはこの移動平均
化処理をパスさせると応答性を損なうことがなく、より
好適である。
また、重み付け演算部63では、基本的には上位と下位
のパルスデューティデータPD1とPD2を重み付け加算して
質量値に換算するが、パルスデューティデータPD1とPD2
をそのまま用いず、これらを平均処理等の外乱除去処理
を施した後に重み付け加算するか、あるいは同じタイミ
ングのPD1,PD2同志を加算後、外乱除去処理を施すこと
が好ましい。
のパルスデューティデータPD1とPD2を重み付け加算して
質量値に換算するが、パルスデューティデータPD1とPD2
をそのまま用いず、これらを平均処理等の外乱除去処理
を施した後に重み付け加算するか、あるいは同じタイミ
ングのPD1,PD2同志を加算後、外乱除去処理を施すこと
が好ましい。
重み付け演算の方法は、質量をW、スパン係数をS1、
PD1とPD2による発生電磁力の比をS2とすると、更に機械
的なアンバランス等によるゼロ点の補正量および風袋量
をZおよびTとすると、例えば次の通りである。
PD1とPD2による発生電磁力の比をS2とすると、更に機械
的なアンバランス等によるゼロ点の補正量および風袋量
をZおよびTとすると、例えば次の通りである。
W=S1×(PD1+S2・PD2)−Z−T なお、実際には、温度センサ16の出力をデータ処理部
62に採り込み、温度によるゼロ点やパルスの変化の補正
演算も行われるが、本発明とは関連がないのでここでは
省略する。
62に採り込み、温度によるゼロ点やパルスの変化の補正
演算も行われるが、本発明とは関連がないのでここでは
省略する。
ところで、第2図に示したA−D変換器5において、
のこぎり波の周期を1msとし、クロックパルスを30MHzと
すると、カウンタ54の最大カウント値は30,000カウント
となる。これは、天びんの秤量を200g、最小表示桁を0.
01mgとしたとき、その最大表示カウント数20,000,000カ
ウントに比べて大幅に小さいが、次のようにうまく測定
が行われる。
のこぎり波の周期を1msとし、クロックパルスを30MHzと
すると、カウンタ54の最大カウント値は30,000カウント
となる。これは、天びんの秤量を200g、最小表示桁を0.
01mgとしたとき、その最大表示カウント数20,000,000カ
ウントに比べて大幅に小さいが、次のようにうまく測定
が行われる。
すなわち、天びんの秤量に相当する20,000,000カウン
ト分の荷重が加わったとき、I演算部61への入力はA−
D変換器5の最大値30,000カウント以上とはならいが、
この入力を、データ採り込みごとに演算する積分動作に
より、具体的には、前記した基準電圧値x0を15,000カウ
ント相当分とすると、1334回の積算により、(30,000−
15,000)×1334=20,010,000となり、この時点からフィ
ードバックする力の方が入力を上回ることになる。従っ
て、この時点から変位は逆方向に動いていくこととな
り、これによって変位検出値が減少してA−D出力が小
さくなる。そして最終的にはPID出力が20,000,000カウ
ントで、かつ、A−D変換器5の出力が15,000カウント
となったところに落ち着く。このとき、比例出力Px=0,
積分出力Ix=20,000,000、微分出力Dx=0となる。
ト分の荷重が加わったとき、I演算部61への入力はA−
D変換器5の最大値30,000カウント以上とはならいが、
この入力を、データ採り込みごとに演算する積分動作に
より、具体的には、前記した基準電圧値x0を15,000カウ
ント相当分とすると、1334回の積算により、(30,000−
15,000)×1334=20,010,000となり、この時点からフィ
ードバックする力の方が入力を上回ることになる。従っ
て、この時点から変位は逆方向に動いていくこととな
り、これによって変位検出値が減少してA−D出力が小
さくなる。そして最終的にはPID出力が20,000,000カウ
ントで、かつ、A−D変換器5の出力が15,000カウント
となったところに落ち着く。このとき、比例出力Px=0,
積分出力Ix=20,000,000、微分出力Dx=0となる。
この場合、A−D変換器5の出力が15,000になるため
の変位センサ15の出力を得る荷重受部12の変位が中立位
置となっており、荷重の大きさに拘らず安定状態ではA
−D出力は15,000となる。このことから明らかなよう
に、A−D変換器5のリニアリティエラーは誤差にはな
らない。
の変位センサ15の出力を得る荷重受部12の変位が中立位
置となっており、荷重の大きさに拘らず安定状態ではA
−D出力は15,000となる。このことから明らかなよう
に、A−D変換器5のリニアリティエラーは誤差にはな
らない。
なお、正負両極の出力を有するA−D変換器を使用し
た場合は、PD演算回路4の出力に上記の基準電圧x0を加
算する必要はなく、変位センサ出力0が変位の中立位置
になることは勿論である。
た場合は、PD演算回路4の出力に上記の基準電圧x0を加
算する必要はなく、変位センサ出力0が変位の中立位置
になることは勿論である。
ところで、前記した例においては、0〜20,000,000カ
ウントまでの測定で1334回以上のとA−D変換が必要で
あり、A−D変換周期を1msとすれば1.334秒以上の時間
が必要となる。これをスピードアップするには、非線型
制御を行えば良い。すなわち、第3図のフローチャート
において、データxnを採り込んだ後、例えばxnが10,000
カウント以上であるか否かを判別し、以上である場合に
限ってその超過部分のゲインを5倍にする等により、す
なわち、 xn=xn+(xn−10,000)×5 としてI演算を行うことによって、変位が大きくなるに
従いPID出力の割合を増加させればそれだけ速やかに最
終値に近づく。この場合、平衡に近づけばA−D出力が
小さくなるので、元のゲインに戻ることになり、ハンチ
ングを生じることなく応答性を改善できる。この場合の
A−D出力xnとPID出力の関係を第4図に示す。この例
では、前記した時間の約1/2となる。もちろん、折れ線
でなく2乗等の適当な関数を用いることもできる。
ウントまでの測定で1334回以上のとA−D変換が必要で
あり、A−D変換周期を1msとすれば1.334秒以上の時間
が必要となる。これをスピードアップするには、非線型
制御を行えば良い。すなわち、第3図のフローチャート
において、データxnを採り込んだ後、例えばxnが10,000
カウント以上であるか否かを判別し、以上である場合に
限ってその超過部分のゲインを5倍にする等により、す
なわち、 xn=xn+(xn−10,000)×5 としてI演算を行うことによって、変位が大きくなるに
従いPID出力の割合を増加させればそれだけ速やかに最
終値に近づく。この場合、平衡に近づけばA−D出力が
小さくなるので、元のゲインに戻ることになり、ハンチ
ングを生じることなく応答性を改善できる。この場合の
A−D出力xnとPID出力の関係を第4図に示す。この例
では、前記した時間の約1/2となる。もちろん、折れ線
でなく2乗等の適当な関数を用いることもできる。
なお、以上の実施例において、パルス電流発生手段は
2つに限定されることなく、3〜4と増やしていくこと
ができ、この点が本発明の最も特徴とする点であり、例
えばパルスデューティデータを上位、中位、下位のビッ
トに分割し、それに対応してパルスデューティ変換部を
3つ設けることによって、例えば14×3=42ビット等、
原理的には分解能をいくらでも大きくしていくことがで
きる。
2つに限定されることなく、3〜4と増やしていくこと
ができ、この点が本発明の最も特徴とする点であり、例
えばパルスデューティデータを上位、中位、下位のビッ
トに分割し、それに対応してパルスデューティ変換部を
3つ設けることによって、例えば14×3=42ビット等、
原理的には分解能をいくらでも大きくしていくことがで
きる。
更に、フォースコイルの数はパルス電流発生手段の数
だけ設ける必要はなく、1つのフォースコイルに各パル
ス電流発生手段からのパルス電流を重畳して流し得るこ
とは勿論である。また、パルス電流はON・OFF電流でな
く、正負交番する電流であってもよいことはいうまでも
ない。
だけ設ける必要はなく、1つのフォースコイルに各パル
ス電流発生手段からのパルス電流を重畳して流し得るこ
とは勿論である。また、パルス電流はON・OFF電流でな
く、正負交番する電流であってもよいことはいうまでも
ない。
また更に、本発明の方式によれば、キーボード等によ
ってはかり取り重量を設定するようにして、あらかじめ
パルスデューティデータにセットしてフォースコイルで
その重量に対応する力を発生させるておくように構成す
ることにより、次のような利点がある。
ってはかり取り重量を設定するようにして、あらかじめ
パルスデューティデータにセットしてフォースコイルで
その重量に対応する力を発生させるておくように構成す
ることにより、次のような利点がある。
すなわち、単に設定値と測定値の差を表示する方式の
場合は、天びんの応答性は何ら改善されないのに対し
て、重量に対応した力を発生させておけば、その重量近
くのものが載った場合にただちに偏差を表示することが
でき、応答性をアップできる。具体的には、I演算部61
におけるIxの値を設定値に固定しておくことにより、一
時的にPD(比例+微分)動作となって、設定重量近くの
ものが載れば積分動作による追従時間を必要とせず、た
だちにPID出力が安定する。この場合、設定値±ある範
囲(A−D変換器が測定できる範囲)しか測定できない
ことになるので、表示部は設定値とそれに対応する測定
重量を±で表示することが望ましい。その表示部の例を
第5図(a)および(b)に示す。第5図(a)では、
設定値の表示および偏差の表示をそれぞれデジタル表示
器81および82によって行うように構成した例で、同じく
(b)は設定値の表示をデジタル表示器83で、偏差の表
示については、例えば複数の表示素子を連続的に配列し
てなるアナログ表示器84で行うように構成した例を示し
ている。
場合は、天びんの応答性は何ら改善されないのに対し
て、重量に対応した力を発生させておけば、その重量近
くのものが載った場合にただちに偏差を表示することが
でき、応答性をアップできる。具体的には、I演算部61
におけるIxの値を設定値に固定しておくことにより、一
時的にPD(比例+微分)動作となって、設定重量近くの
ものが載れば積分動作による追従時間を必要とせず、た
だちにPID出力が安定する。この場合、設定値±ある範
囲(A−D変換器が測定できる範囲)しか測定できない
ことになるので、表示部は設定値とそれに対応する測定
重量を±で表示することが望ましい。その表示部の例を
第5図(a)および(b)に示す。第5図(a)では、
設定値の表示および偏差の表示をそれぞれデジタル表示
器81および82によって行うように構成した例で、同じく
(b)は設定値の表示をデジタル表示器83で、偏差の表
示については、例えば複数の表示素子を連続的に配列し
てなるアナログ表示器84で行うように構成した例を示し
ている。
このような表示方法は、一定量のはかり取りや基準重
量に対する試料重量の±偏差量の測定に効果的である。
量に対する試料重量の±偏差量の測定に効果的である。
なお、本発明は、アナログ段階でPIDまで行って、デ
ジタル化後に再び積分処理を行ってもよい。これは、一
見無駄のように見えるが、このデジタル化後に積分処理
を行う点が本発明の特徴の一つでもあり、これが前記し
たように小容量のA−D変換器を使用できるという点に
おいて重要な役割を果たすものである。
ジタル化後に再び積分処理を行ってもよい。これは、一
見無駄のように見えるが、このデジタル化後に積分処理
を行う点が本発明の特徴の一つでもあり、これが前記し
たように小容量のA−D変換器を使用できるという点に
おいて重要な役割を果たすものである。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば、荷重受部の変
位検出値を少なくとも比例および微分処理した後、これ
をデジタル演算にて積分処理を行い、これらから変位検
出値のPID出力を得て、そのPID出力を複数のビットに分
割して、それぞれに対応して設けられている複数のパル
ス電流発生手段に供給してそれぞれのデューティを制御
するよう構成したので、各パルス電流のデューティの分
解能(ビット数)に限界があっても、全体としての分解
能はこれらのビット数を合計したものとなり、パルス電
流発生手段の数とパルスデューティデータの分割数とを
増やしていくことにより、分解能の向上に限界はなくな
る。
位検出値を少なくとも比例および微分処理した後、これ
をデジタル演算にて積分処理を行い、これらから変位検
出値のPID出力を得て、そのPID出力を複数のビットに分
割して、それぞれに対応して設けられている複数のパル
ス電流発生手段に供給してそれぞれのデューティを制御
するよう構成したので、各パルス電流のデューティの分
解能(ビット数)に限界があっても、全体としての分解
能はこれらのビット数を合計したものとなり、パルス電
流発生手段の数とパルスデューティデータの分割数とを
増やしていくことにより、分解能の向上に限界はなくな
る。
しかも、このように分解能を向上させても、特開昭47
−41772号や特開昭54−48277号のように積算することな
く、1ms〜2msごとに全桁の有効データが揃い、応答性が
高いと同時に、一定時間内の有効データが多いことか
ら、平均化処理によって外乱に対して安定した天びんが
得られる。また、PID出力を平均化した後にパルスデュ
ーティデータに変換するように構成することによって、
更に外乱に対して安定化することができる。
−41772号や特開昭54−48277号のように積算することな
く、1ms〜2msごとに全桁の有効データが揃い、応答性が
高いと同時に、一定時間内の有効データが多いことか
ら、平均化処理によって外乱に対して安定した天びんが
得られる。また、PID出力を平均化した後にパルスデュ
ーティデータに変換するように構成することによって、
更に外乱に対して安定化することができる。
更にまた、本発明によれば、天びんメカニズムの荷重
受部の変位を平衡させるためのフィードバック電流のル
ープは複数となるものの、これらのパルスデューティは
PID出力を例えば上位と下位のビットに分割したもので
あって、あたかも1つのフィードバックループであるよ
うにコントロールされることになり、一つのパルスデュ
ーティの変化時には他のもののパルスデューティが同時
にそれに関連して適宜に変化することになり、従来の複
数のフィードバックループを持つ天びんのように一時的
なメカニズムの揺れを生じることもない。
受部の変位を平衡させるためのフィードバック電流のル
ープは複数となるものの、これらのパルスデューティは
PID出力を例えば上位と下位のビットに分割したもので
あって、あたかも1つのフィードバックループであるよ
うにコントロールされることになり、一つのパルスデュ
ーティの変化時には他のもののパルスデューティが同時
にそれに関連して適宜に変化することになり、従来の複
数のフィードバックループを持つ天びんのように一時的
なメカニズムの揺れを生じることもない。
そして、本発明によれば、デジタル演算によって積分
処理のみを行えばいいから、特願平1−199748号に比し
てより演算速度の遅いCPUを使用できるという点で効果
がある。
処理のみを行えばいいから、特願平1−199748号に比し
てより演算速度の遅いCPUを使用できるという点で効果
がある。
第1図は本発明実施例の構成を示すブロック図、第2図
はそのA−D変換器5の構成例を示すブロック図、第3
図は本発明実施例のマイクロコンピュータ6の動作を表
すフローチャート、第4図は本発明の他の実施例におけ
るI演算処理の説明図、第5図は本発明の更に他の実施
例の表示部の構成例を示す正面図である。 1……天びん機構部 12……荷重受部 13……第1のフォースコイル 14……第2のフォースコイル 15……変位センサ 4……PD演算回路 5……A−D変換器 6……マイクロコンピュータ 61……I演算部 62……データ処理部 63……重み付け演算部 7a……第1のパルスデューティ変換回路 7b……第2のパルスデューティ変換回路 Sa,Sb……電子スイッチ
はそのA−D変換器5の構成例を示すブロック図、第3
図は本発明実施例のマイクロコンピュータ6の動作を表
すフローチャート、第4図は本発明の他の実施例におけ
るI演算処理の説明図、第5図は本発明の更に他の実施
例の表示部の構成例を示す正面図である。 1……天びん機構部 12……荷重受部 13……第1のフォースコイル 14……第2のフォースコイル 15……変位センサ 4……PD演算回路 5……A−D変換器 6……マイクロコンピュータ 61……I演算部 62……データ処理部 63……重み付け演算部 7a……第1のパルスデューティ変換回路 7b……第2のパルスデューティ変換回路 Sa,Sb……電子スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】磁界中に設けたフォースコイルに発生する
力を荷重と平衡させ、その状態でフォースコイルに流れ
る電流値から荷重の大きさを求める天びんにおいて、入
力データに基づくデューティのパルス電流を発生して上
記フォースコイルに供給する複数のパルス電流発生手段
と、荷重による荷重受部の変位の検出信号を入力して比
例、積分および微分処理のうち少なくとも比例と微分処
理をおこなうアナログ演算回路と、そのアナログ演算回
路の出力のデジタル変換データを採り込み、デジタル演
算により積分処理を行うデジタル演算部と、その各演算
結果を用いて、上記複数のパルス電流発生手段が発生す
べきパルス電流の各デューティを決定してそれぞれ所定
ビットのデータとして上記各パルス電流発生手段に供給
するするデータ処理部と、その複数のパルスデューティ
データを相互に重み付け加算して重量値に変換する重み
付け演算部を備えたことを特徴とする電子天びん。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25616389A JP2687625B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 電子天びん |
KR1019900011780A KR960012744B1 (ko) | 1989-07-31 | 1990-07-31 | 전자저울 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25616389A JP2687625B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 電子天びん |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03115932A JPH03115932A (ja) | 1991-05-16 |
JP2687625B2 true JP2687625B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=17288781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25616389A Expired - Fee Related JP2687625B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-09-29 | 電子天びん |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687625B2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-29 JP JP25616389A patent/JP2687625B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03115932A (ja) | 1991-05-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |