JP2687086B2 - 掘削機および掘削軸 - Google Patents

掘削機および掘削軸

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JP2687086B2
JP2687086B2 JP5281515A JP28151593A JP2687086B2 JP 2687086 B2 JP2687086 B2 JP 2687086B2 JP 5281515 A JP5281515 A JP 5281515A JP 28151593 A JP28151593 A JP 28151593A JP 2687086 B2 JP2687086 B2 JP 2687086B2
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誠 長野
博之 江頭
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Sanwa Kizai Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、作業高さが制限され
た場所における地面または地下トンネル内を垂直方向下
方へ掘削するための掘削機および掘削軸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の掘削機としては、例えば、特開昭
52−124703号公報記載の掘削機を掲げることが
できる。この掘削機は、図21に示すように、クローラ
クレーン13のレール15の上端からワイヤにより回転
装置6が吊り下げられている。その回転装置6はレール
15に沿って上下動する。そして、回転装置6の下端に
は歯車装置5を介して掘削軸1の上端を接続させる。ま
た、レール15の下端には掘削軸3の振止め装置14を
設けている。掘削軸3は、その先端にビット7を固着さ
せ、軸部にスクリュー1と攪拌翼2を軸方向へ交互に配
置させる。また、掘削軸3は中空軸としてベントナイト
を下端側へ供給できるようにしている。この掘削機で
は、掘削軸3の回転に従って掘削屑をスクリュー1に沿
って上方へ搬送させる。また、掘削が所定の深さに達し
た後、セメントミルク乃至セメントミルクとアスファル
ト乳液との混合液を供給して、掘削土砂と攪拌混合し、
ソイルセメント化乃至ソイルセメントアスファルト化し
て柱体を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の掘削
機では、主として以下のような問題点があった。 トンネルの中のように、高さが制限されている作業
場所で掘削作業を行う場合には、掘削軸3の長さが回転
装置6により制限され、短い掘削軸3を使用しなければ
ならない。 短い掘削軸3を使用しなければならないため、掘削
軸3の交換回数が多くなり、交換作業に手間が係るた
め、掘削に要する時間が増加する。 回転装置6の重量が重いため、重心が上方に位置し
て不安定になり、バランスを崩すと掘削機が転倒する場
合がある。
【0004】この発明は、従来技術の問題点に着目して
成されたものであり、この問題点を解決するために設定
された課題は、掘削軸を可能な限り長くすることができ
て、掘削軸3の交換回数を少なくし、掘削に要する時間
を短縮させ、重心が下がって転倒を回避できるようにし
た掘削機および掘削軸を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、掘削機は、ベースマシン(2
1)によって直立させたリーダ(22)と、このリーダ
(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置(23,5
1,61)と、この掘削軸駆動装置(23,51,6
1)の上方に位置して前記リーダ(22)に沿って昇降
する掘削軸昇降装置(24,52,62)と、前記掘削
軸駆動装置(23,51,61)に設置された原動機
(25)と、前記掘削軸駆動装置(23,51,61)
に配設されて前記原動機(25)の動力を伝動軸を兼ね
た掘削軸(26,53)または伝動軸(63)に変速し
て伝達させる変速伝動機構(23a,51a,61a)
と、前記掘削軸昇降装置(24,52,62)に配設さ
れて前記伝動軸を兼ねた掘削軸(26,53)または前
記伝動軸(63)からの動力を前記掘削軸(27,54
および55,または55)に伝達する伝動機構(24
a,52a,62a)とを具備したことを特徴とする。
【0006】また、掘削機としては、ベースマシン(2
1)によって直立させたリーダ(22)と、このリーダ
(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置(23)
と、この掘削軸駆動装置(23)の上方に位置して前記
リーダ(22)に沿って昇降する掘削軸昇降装置(2
4)と、前記掘削軸駆動装置(23)に設置された原動
機(25)と、この掘削軸昇降装置(24)に上端を回
転自在に接続するとともに前記掘削軸駆動装置(23)
に回転可能かつ上下動自在に貫通させた管状の外側掘削
軸(26)と、この外側掘削軸(26)に同軸的かつ回
転自在に内嵌させるとともに前記掘削軸昇降装置(2
4)に上端を回転自在に接続させた内側掘削軸(27)
と、前記掘削軸駆動装置(23)に配設されて前記原動
機(25)の動力を前記外側掘削軸(26)に変速して
伝達させる変速伝動機構(23a)と、前記掘削軸昇降
装置(24)に配設されて前記外側掘削軸(26)から
の動力を前記内側掘削軸(27)に伝達する伝動機構
(24a)と、前記内側掘削軸(27)の下端に取り付
けた掘削刃(45)と、前記外側掘削軸(26)の下端
部に前記掘削刃(45)よりも上方位置に配置して取り
付けた攪拌部材(47)とを具備したことを特徴とす
る。
【0007】また、この掘削機に用いられる掘削軸とし
ては、外表面に軸方向に延設する径方向の凹凸部(26
e)を形成し、一端に軸方向に延設する径方向の凹凸を
有する雄形嵌合部(26a)を、他端には該雄形嵌合部
(26a)を嵌合させる雌形嵌合部(26b)を形成
し、さらに各嵌合部に軸芯と交叉方向に孔芯を向けたピ
ン孔(26c,26d)を穿設してピン結合可能に形成
した外側掘削軸(26)と、該外側掘削軸(26)に同
軸的かつ回転自在に内嵌させ、一端に軸方向に延設する
径方向の凹凸を有する雄形嵌合部(27a)を、他端に
は該雄形嵌合部(27a)を嵌合させる雌形嵌合部(2
7b)を形成した内側掘削軸(27)とからなる中継用
掘削軸を、前記外側掘削軸(26)と前記内側掘削軸
(27)とを軸受(26f,26g)を介して組合せ、
前記外側掘削軸(26)の前記雄形嵌合部(26a)と
前記雌形嵌合部(26b)とによる雄雌嵌合部の軸方向
に対する嵌合完了位置と、前記内側掘削軸(27)の前
記雄形嵌合部(27a)と前記雌形嵌合部(27b)と
による雄雌嵌合部の軸方向に対する嵌合完了位置とを略
一致させ、一体的かつ同時に一方向への押込みによって
嵌合可能にするとともにそれぞれ各別に動力伝達可能か
つ回転自在に形成したことを特徴とする。
【0008】また、掘削機としては、ベースマシン(2
1)によって直立させたリーダ(22)と、このリーダ
(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置(51)
と、この掘削軸駆動装置(51)の上方に位置して前記
リーダ(22)に沿って昇降する掘削軸昇降装置(5
2)と、前記掘削軸駆動装置(51)に設置された原動
機(25)と、この掘削軸昇降装置(52)に上端を回
転自在に接続するとともに前記掘削軸駆動装置(51)
に回転可能かつ上下動自在に貫通させた伝動軸を兼ねた
掘削軸(53)と、この掘削軸(53)の両脇に配置さ
れてこの掘削軸(53)とともに一列に配列された他の
掘削軸(54,55)と、前記掘削軸駆動装置(51)
に配設されて前記原動機(25)の動力を前記掘削軸
(53)に変速して伝達させる変速伝動機構(51a)
と、前記掘削軸昇降装置(52)に配設されて前記掘削
軸(53)からの動力を前記他の掘削軸(54,55)
に伝達する伝動機構(52a)とを具備したことを特徴
とする。
【0009】また、掘削機としては、ベースマシン(2
1)によって直立させたリーダ(22)と、このリーダ
(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置(61)
と、この掘削軸駆動装置(61)の上方に位置して前記
リーダ(22)に沿って昇降する掘削軸昇降装置(6
2)と、前記掘削軸駆動装置(61)に設置された原動
機(25)と、前記リーダ(22)に並行に立設させて
前記原動機(25)の動力を前記掘削軸駆動装置(6
1)から前記掘削軸昇降装置(62)に伝達するととも
に前記掘削軸昇降装置(62)に回転可能かつ上下方向
へ摺動自在に貫通させた伝動軸(63)と、この伝動軸
(63)と並行で一列の横並びに立設させた複数の掘削
軸(55,55,55)と、前記掘削軸駆動装置(6
1)に配設されて前記原動機(25)の動力を前記伝動
軸(63)の下端部に変速して伝達させる変速伝動機構
(61a)と、前記掘削軸昇降装置(62)に配設され
て前記原動機(25)からの動力を前記伝動軸(63)
から前記各掘削軸(55,55,55)の上端部に伝達
する伝動機構(62a)とを具備したことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】このように構成した本発明の掘削機は、以下の
ように機能する。この掘削機は、ベースマシン(21)
によってリーダ(22)を直立させ、このリーダ(2
2)の下部に掘削軸駆動装置(23,51,61)を設
置させ、掘削軸昇降装置(24,52,62)をリーダ
(22)に沿って昇降できるようにし、掘削軸駆動装置
(23,51,61)に設置させた原動機(25)の動
力を、掘削軸駆動装置(23,51,61)に配設され
た変速伝動機構(23a,51a,61a)を介して伝
動軸を兼ねた掘削軸(26,53)または伝動軸(6
3)に変速して伝達させ、掘削軸昇降装置(24,5
2,62)に配設された伝動機構(24a,52a,6
2a)を介して伝動軸を兼ねた掘削軸(26,53)ま
たは伝動軸(63)からの動力を掘削軸(27,54お
よび55,または55)に伝達することができるように
なる。このため、掘削軸駆動装置(23,51,61)
をリーダの下部に位置させ、掘削軸昇降装置(24,5
2,62)を掘削軸駆動装置(23,51,61)の上
方でリーダ(22)に沿って昇降自在に形成させたこと
によって、従来よりも重心が下がり、リーダ(22)の
転倒が回避できるようになる。そして、掘削軸駆動装置
(23,51,61)に配設された変速伝動機構(23
a,51a,61a)および掘削軸昇降装置(24)に
配設された伝動機構(24a,52a,62a)を低く
または薄く構成することができ、高さが制限された作業
場所における掘削軸の長さを最大限長くすることができ
るようになり、掘削軸(26および27、53,54お
よび55、または55,55,55)の交換回数が少な
くなって掘削作業時間を短縮できるようになる。そして
また、掘削軸駆動装置(23,51,61)と掘削軸昇
降装置(24,52,62)との間の独立性が強くな
り、リーダ(22)の伸縮要求に対して容易に対応でき
るようになるとともにリーダ(22)の長さが異なるも
のへの転用を容易にする。
【0011】また、掘削機は、ベースマシン(21)に
よってリーダ(22)を直立させ、このリーダ(22)
の下部に掘削軸駆動装置(23)を設置させ、リーダ
(22)に沿って掘削軸昇降装置(24)を昇降できる
ようにし、掘削軸駆動装置(23)に設置された原動機
(25)の動力を、掘削軸駆動装置(23)に配設され
た変速伝動機構(23a)を介して外側掘削軸(26)
に変速して伝達させ、その外側掘削軸(26)からの動
力を掘削軸昇降装置(24)に配設された伝動機構(2
4a)を介して、外側掘削軸(26)に同軸的かつ回転
自在に内嵌させた内側掘削軸(27)に伝達することが
できるようになり、このため、外側掘削軸(26)と内
側掘削軸(27)とが互いに回転速度を異ならせるとと
もに回転方向を反対にするように動力を伝達させること
によって、掘削、掘削した土砂の攪拌、および掘削後に
導入したセメントミルク等との攪拌を効率良く行うこと
ができるようになる。
【0012】また、この掘削機に用いられる掘削軸は、
掘削作業時において軸受(26f,26g)を介して外
側掘削軸(26)と内側掘削軸(27)とを組合せた中
継用掘削軸を継ぎ足す場合、外側掘削軸(26)の雄形
嵌合部(26a)または雌形嵌合部(26b)に、接続
相手となる他の外側掘削軸(26)の雌形嵌合部(26
b)または雄形嵌合部(26a)を嵌合するとともに、
内側掘削軸(27)の雄形嵌合部(27a)または雌形
嵌合部(27b)に接続相手となる他の内側掘削軸(2
7)の雌形嵌合部(27b)または雄形嵌合部(27
a)を嵌合することによって、内外軸を同時に一方向へ
の押込み(ワンタッチ)によって各軸独立に連結させ、
外側掘削軸(26)と内側掘削軸(27)との各嵌合部
の凹凸を噛み合わせて動力伝達可能かつ各別に回転自在
に連結し、外側掘削軸(26)の雄形嵌合部(26a)
と雌形嵌合部(26b)とが嵌め合った連結部をピン結
合することで、その連結部が容易に抜けないようにな
り、多重管構造に形成された中継用掘削軸の継足し作業
を容易にし、掘削軸の継足し作業時間を短縮させ、さら
に、中継用掘削軸の接続後、外表面に形成された凹凸部
(26e)を変速伝動機構(23a)に嵌合することに
よって、変速伝動機構(23a)に対して動力伝達可能
かつ軸方向へ摺動可能に接続され、掘削時には中継用掘
削軸に掘削動力が伝達されて掘削できるようになる。ま
た、掘削終了後において中継用掘削軸を取り外す場合、
外側掘削軸(26)のピン結合を解除し、内外各掘削軸
を同時に引抜くとともに外側掘削軸(26)と内側掘削
軸(27)との各嵌合部の凹凸の噛合せを解除すること
により、多重管構造に形成された中継用掘削軸の取外し
が容易にでき、作業時間を短縮させる。
【0013】また、掘削機は、ベースマシン(21)に
よってリーダ(22)と直立させ、このリーダ(22)
の下部に掘削軸駆動装置(51)を設置させ、リーダ
(22)に沿って掘削軸昇降装置(52)を昇降できる
ようにさせて、掘削軸駆動装置(51)に設置させた原
動機(25)の動力を、掘削軸駆動装置(51)に配設
させた変速伝動機構(51a)を介して伝動軸を兼ねた
掘削軸(53)に変速して伝達させ、そして、その伝動
軸を兼ねた掘削軸(53)の動力を掘削軸昇降装置(5
2)に配設された伝動機構(52a)を介して他の掘削
軸(54,55)に伝達する。このため、掘削軸(5
3)に伝動軸と掘削軸とを兼用させたことにより、多軸
掘削機の部品点数が減少するとともに動力伝動効率が向
上するようになる。
【0014】また、掘削機は、ベースマシン(21)に
よってリーダ(22)を直立させ、このリーダ(22)
の下部に掘削軸駆動装置(61)を設置させ、リーダ
(22)に沿って掘削軸昇降装置(62)を昇降させる
ことができるようにし、掘削軸駆動装置(61)に設置
された原動機(25)の動力を、リーダ(22)に並行
に立設させた伝動軸(63)を介して掘削軸駆動装置
(61)に配設された変速伝動機構(61a)から掘削
軸昇降装置(62)に配設された伝動機構(62a)に
伝達し、その伝動機構(62a)を介して伝動軸(6
3)と並行に立設させた複数の掘削軸(55,55,5
5)に動力を伝達する。このため、リーダ下方に動力源
を位置させ、下方から上方へ駆動力を伝達し、掘削軸
(55,55,55)の上端部に回転駆動力を伝達させ
ることができるようになったため、伝動機構部が変速伝
動機構(61a)と伝動機構(62a)とに分割できて
低い高さで構成できるようになり、重心を下げるととも
に取り付ける掘削軸(55,55,55)の長さを最大
限長くすることができるようになる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。 (第1実施例の構成)図1〜図11は、第1実施例の構
成図で、図1,2で全体構造を、図3〜図11で各部の
構造を示す。
【0016】第1実施例の掘削機は、ベースマシン21
によって直立させたリーダ22と、このリーダ22に沿
って配設されたガイドレール22aと、このガイドレー
ル22aに上下動自在に取付けてリーダ22の下部に配
置させた掘削軸駆動装置23と、掘削軸駆動装置23の
上方に配置させてガイドレール22aに上下動自在に取
付けた掘削軸昇降装置24と、リーダ22の上端に重量
物吊上げ用ワイヤロープ28を掛け渡すガイドとして回
転自在なガイドプーリ29b,29b,29bを複数個
配設したクレーン29とを備えている(図1,2参
照)。
【0017】掘削軸駆動装置23は、ガイドレール22
aに支持される以外には他の支持部材による支持をさせ
ず、掘削軸を嵌合させた場合に掘削軸を介して掘削軸昇
降装置24と一体的に連結された状態になって、掘削軸
昇降装置24の上下動に従って上下動できるようにす
る。この掘削軸駆動装置23には、原動機25を筐体上
部に複数設置し、この原動機25の動力を被伝動側へ変
速して伝達させる変速伝動機構23aを筐体内部に内蔵
する(図3,4参照)。
【0018】掘削軸昇降装置24は、ガイドレール22
aに支持されるとともにリーダ22に設けられたチェー
ン駆動装置(図示せず)に連結されて、チェーン駆動装
置の動作に従って上下動することができるように構成す
る。この掘削軸昇降装置24には、動力を伝動側から被
伝動側へ回転方向を反対にして伝達する伝動機構24a
を筐体内部に内蔵する(図3,5参照)。
【0019】この掘削機で用いる掘削軸は、掘削軸昇降
装置24側に上端を回転自在に接続させるとともに掘削
軸駆動装置23の変速伝動機構23aを介して原動機2
5からの動力を伝達可能に接続し回転可能かつ上下動自
在に貫通させた管状の外側掘削軸26と、この外側掘削
軸26に同軸的かつ回転自在に内嵌させるとともに上端
を掘削軸昇降装置24の伝動機構24aを介して外側掘
削軸26からの動力を伝達可能に接続させた管状の内側
掘削軸27とからなる多重軸に構成する(図3,6参
照)。
【0020】但し、掘削刃を取り付ける掘削軸(単品で
は図示せず)は、掘削刃取付専用軸として中継用の掘削
軸と異なる形状に形成するものとし、外側掘削軸26に
おける掘削刃取付側の端部(下端部)にフランジを突設
させて後述の掘削攪拌部材を結合させることができるよ
うにするとともに、外側掘削軸26の外周面よりフラン
ジ状の下部ストッパ部材を突設させて掘削軸駆動装置2
3と掘削軸昇降装置24とをこの掘削刃取付専用軸を介
して一体的に上下動させることができるようにする(図
1,2参照)。
【0021】外側掘削軸26の外周面には、変速伝動機
構23aに対して動力伝達可能かつ摺動可能に接続させ
るため、変速伝動機構23a側に設けられたスプライン
または周上等間隔に設けた複数のキー溝に相当する凹部
(図示せず)に挿入させるキーに相当する略矩形断面の
突出部26eを、軸方向に連続して長く形成し、周上等
間隔かつ中心軸と平行に変速伝動機構23a凹部の数に
合わせて複数突設させる(図6,7,8参照)。内側掘
削軸27の管内部には、掘削刃の冷却液、掘削土と混練
するセメントミルク、セメントミルクとアスファルト乳
液との混合液、その他のスラリ等を導入させるための、
2液の注入路を隔離させる隔壁を形成する隔離用中空軸
30を同軸的に配設する(図6,7,8参照)。外側掘
削軸26と内側掘削軸27との間には、端部に外側から
泥水等が入り込まないようにするためのシール材を設け
てある軸受26f,26gを介装し、各軸受26f,2
6gの端面をスナップリング等の位置固定部品26h,
26h,26i,26iおよび27hによって抑えるこ
とにより各軸受26f,26gを位置固定するとともに
内外両掘削軸を相対的に軸方向へ移動することを防止
し、外側掘削軸26と内側掘削軸27とが互いに独立し
て同一方向または反対方向へ容易に回転できるようにす
る(図6,7参照)。
【0022】掘削軸の両端部は、外側掘削軸26と内側
掘削軸27とが、各端部の一方を雄型に他方を雌型に
し、断面形状を周方向に等間隔で径方向に凹凸を有する
形状や多角形にして、接続した相手軸の回転止めおよび
動力伝達可能な形状を有する嵌合部26a,26b,2
7a,27bを形成させ、内側掘削軸27の雄型嵌合部
27aと雌型嵌合部27bとは軸方向の長さが雌型嵌合
部27bよりも雄型嵌合部27aの方が短くして直接的
に接続すべき両軸の端面を当接させないように形成して
軸方向荷重を結合相手の内側掘削軸27に伝達させない
ようにしておき、外側掘削軸26の嵌合部26a,26
bの中央部には軸対称位置にピン孔26c,26dを穿
設して、嵌合後に側面外方からピン(図示せず)を挿入
して両軸を固定できるようにし、掘削の進行に伴い接続
する延長用の中継掘削軸として利用できるようにする
(図7,8参照)。この構成により、中継用の掘削軸の
連結は、外側掘削軸26と内側掘削軸27とを一体とし
て同時に行うことができ、作業の効率化を計ることがで
きる。
【0023】掘削軸の上端側に配置されている掘削軸昇
降装置24の伝動機構24aには、その伝動機構24a
に連結される掘削軸の一端部と嵌合させる端部形状を形
成させた継手部材を有する軸端結合装置31を中央部に
配設し、その軸端結合装置31の継手部材の上端には冷
却液、セメントミルクその他のスラリ等を導入させるた
めの注液装置32を配設する(図1,2,9参照)。
【0024】軸端結合装置31には、外側掘削軸26と
の結合部材31aと、内側掘削軸27との結合部材31
bと、隔離用中空軸30との結合部材31cとを有する
(図3参照)。外側掘削軸26を結合させる結合部材3
1aには、外側掘削軸26の雌型嵌合部26bと同形の
端部を形成するとともに、半回転させることによって結
合が外れないようにする突出した係合部(図示せず)を
設けておくか、または外側掘削軸26の雄型嵌合部26
aを形成させている端部を把持できるチャック装置(図
示せず)等を設けておく。
【0025】注液装置32は、結合部材31bの上端を
形成する端部32aと、結合部材31cの上端を形成す
るとともに端部32aよりも上方へ延設させた端部32
bと、両端部32a,32bを覆うカバー部材32c
と、これら各端部32a,32bとカバー部材32cと
の間を回転自在にシールする複数のOリング32d,3
2e,32fとからなる二重スイベルジョイントを形成
する(図9参照)。そして、注液装置32のカバー部材
32cには、その側面の開口端に結合させる配管33
と、上面の開口端に結合させる配管34とを接続して、
それぞれの開口端から隔離用中空軸30の外側と内側
に、それぞれ冷却液、セメントミルクその他のスラリ等
を導入させることができるようにする(図1,2,9参
照)。
【0026】また、複数連結される掘削軸のうち最下端
に位置する掘削軸は、掘削刃取付専用軸として、他の掘
削軸と異なる形状とし、掘削刃取付専用軸の下端には掘
削刃取付アダプタ41が取り付けられ、その掘削刃取付
アダプタ41を介して掘削攪拌部材42が取り付けられ
る(図1,2,10,11参照)。
【0027】掘削刃取付アダプタ41は、両端にフラン
ジを設けた円筒状ケーシング部材41aと、回転軸の傾
斜角をアダプタ中心軸に対して互いに正反対に向けられ
た2つのローラベアリング41b,41bを介して同軸
的に嵌合する中空状に形成された軸部材41cとからな
る(図10参照)。この構成により、軸部材41cの軸
方向に掛かる荷重をローラベアリング41b,41bを
介して円筒状ケーシング部材41a側へ伝達させること
ができるようになる。
【0028】円筒状ケーシング部材41aには掘削刃取
付専用軸の外側掘削軸(図示せず)が結合できる形状に
形成されたフランジ(上側フランジ)41a−aと、掘
削刃側上端部を結合できる形状に形成されたフランジ
(下側フランジ)41a−bとを形成して、それぞれ掘
削軸、掘削刃取付アダプタ、および掘削攪拌部材の各接
続部をボルト結合によって容易に組付けられるようにす
る。
【0029】軸部材41cには、掘削軸接続側の端部に
内側掘削軸27の雄型嵌合部27aが挿入可能な雌型内
形状41c−aを形成するとともに他端部に内側掘削軸
27の雄型嵌合部41c−bを形成した中空軸を形成
し、軸部材41cに形成された中空部には隔離用中空軸
41eを同軸的に嵌着させる。雌型内形状41c−a
は、内側掘削軸27の雄型嵌合部27aに対する雌型嵌
合部27bの場合と同じように、嵌合される雄型嵌合部
27aよりも雌型内形状41c−aの軸方向深さを深目
に形成して、内側掘削軸27の雄型嵌合部27aが嵌合
された場合に雄型嵌合部27aの先端が雌型内形状41
c−aの最深部端面に当接させないようにし、軸部材4
1cの軸方向荷重を内側掘削軸27側に直接的に伝達さ
せることがないようにする。
【0030】掘削攪拌部材42は、外側掘削軸26に掘
削刃取付アダプタ41を介して連結させる筒型の外側軸
部材43と、内側掘削軸27に掘削刃取付アダプタ41
を介して連結される内側軸部材44と、内側軸部材44
の先端部に取り付ける多数の切刃45a,45bを設け
た掘削刃45と、その掘削刃43の上方に位置させて内
側軸部材44に放射方向へ突出するように複数個取り付
けた攪拌部材46と、攪拌部材46の上方に位置させて
外側軸部材43に放射方向へ突出するように複数個取り
付けた攪拌部材47と、さらにその攪拌部材47の上方
に位置させた攪拌部材48とを有する(図11参照)。
【0031】外側軸部材43は掘削刃取付側と反対側の
端部にフランジ43bを設け、掘削刃取付アダプタ41
をボルト結合できるようにする。内側軸部材44には、
掘削刃取付アダプタ41の軸部材41cが挿入できる内
形状(雌型嵌合部44a)を形成するとともに先端にま
で達する孔44bを有する中空状に形成し、その孔44
bに接続する隔離用中空軸49を同軸的に嵌着させ、外
側軸部材43の(掘削刃取付側に位置する)先端よりも
さらに掘削刃取付側に露出した位置には軸芯と交差する
方向の孔44cを穿設し、孔44bを隔離用中空軸49
の内側を流れる流体の出口、孔44cを隔離用中空軸4
9の外側を流れる流体の出口としてそれぞれ利用する。
【0032】攪拌部材46,47,48は軸方向に対し
て傾斜した板状に形成し、上端縁または下端縁あるいは
上下端縁にそれぞれ板状または切刃状に形成した適当個
数の攪拌補助部材46a,47a,48aを固着させ
る。このような掘削攪拌部材42の構成により、掘削時
または引抜き時において掘削刃45に掛かるスラスト力
を、掘削刃取付アダプタ41のローラベアリング41
b,41bを介して円筒状ケーシング部材41aから外
側掘削軸26側に伝達させて、外側掘削軸26側に負担
させることができるようにし、内側掘削軸27に軸方向
荷重を掛けないようにすることができ、外側掘削軸26
と内側掘削軸27とからなる一体構造の掘削軸が、スラ
スト荷重が内側掘削軸27側へ加えられることに起因す
る障害を回避できるようになる。
【0033】(第1実施例の作用)このように構成した
第1実施例を使用するには、先ず、掘削準備として、リ
ーダ22をベースマシン21により直立させ、クレーン
29を用いて掘削刃取付専用軸を吊り上げ、掘削刃取付
専用軸を掘削軸駆動装置23に挿通させたのち掘削軸駆
動装置23と掘削軸昇降装置24との間に位置させ、掘
削軸昇降装置24に設けられた軸端結合装置31に掘削
刃取付専用軸の上端を嵌着し、その後、掘削軸昇降装置
24を若干上昇させて掘削刃取付専用軸を介して掘削軸
駆動装置23を上昇させ、そして、掘削刃取付専用軸の
下端に掘削刃取付アダプタ41をボルト結合し、その掘
削刃取付アダプタ41に掘削攪拌部材42をボルト結合
して、リーダ22に1本目の掘削軸を組付ける。さら
に、掘削軸昇降装置24の上部に設けられた注液装置3
2の配管33,34に、地上に設置された掘削時の冷却
液や掘削孔の掘削土との混練用に用意した所定の混合液
の供給設備からの配管(図示せず)を結合して給液でき
るようにする。
【0034】掘削時の始動作業として、原動機25を作
動させ、チェーン駆動装置を作動させ、そして地上に設
置した冷却液や混合液等の供給設備から給液させる。原
動機25が作動されると、掘削軸駆動装置23の変速伝
動機構23aが所定の回転方向および回転数によって外
側掘削軸26を回転させるとともに、外側掘削軸26の
上端側から掘削軸昇降装置24の伝動機構24aを介し
て外側掘削軸26と反対の回転方向で所定の回転数によ
って内側掘削軸27を回転させる。チェーン駆動装置が
作動されると、掘削が進むにつれ、チェーン駆動装置に
よる昇降制御に従い掘削軸昇降装置24が掘削速度に合
わせて下降させられ、掘削の進行により掘削軸駆動装置
23の設置位置近傍まで下降する。設定された最下端に
達するとチェーン駆動装置による掘削軸昇降装置24の
下降が止まり、原動機25を停止させて掘削を停止させ
る。
【0035】掘削停止後、軸端結合装置31の結合を外
して掘削軸昇降装置24を上昇させ、中継用の掘削軸
を、上記と同様の手順で連結する。すなわち、掘削軸上
端を軸端結合装置31に嵌着し、その後、掘削軸昇降装
置24を若干下降させて掘削軸下端を掘削軸駆動装置2
3の上方に突出している掘削軸の上端に嵌着して、両掘
削軸の嵌合部に設けられたピン孔26c,26dにピン
(図示せず)を挿入して両掘削軸の抜けを防止すること
によって、中継用掘削軸が追加連結されて掘削軸が延長
される。
【0036】中継用掘削軸の追加連結後、再度、原動機
25およびチェーン駆動装置を作動させ、冷却液その他
の液体を供給させて、掘削するとともに掘削軸の下降を
行うことによって、さらに下方へ掘り進ませる。このよ
うな中継用掘削軸の追加連結作業を繰り返し行い、掘削
作業を継続して所定の深さまで掘削させることによっ
て、必要な深度への掘削が最小の掘削軸交換回数で効率
良く実行できるようになる。
【0037】所定深度までの掘削が終了した後、掘削軸
の回転方向を反転させるとともに、地上に設置した冷却
液や混合液等の供給設備から冷却液に代えて掘削孔を地
盤改良するためのセメントミルク等を給液させる。そし
て、掘削軸引抜き側へチェーン駆動装置の動作方向を変
え、掘削土と給液させたセメントミルク等とを攪拌しな
がら所定の引抜き速度で掘削軸を引き抜いていく。掘削
軸昇降装置24はリーダ22の所定位置まで上昇すると
停止させ、原動機25を停止させて攪拌も一時停止させ
る。
【0038】停止後、ピンを抜いてから掘削軸昇降装置
24を若干上昇させて上方に位置した中継用掘削軸を下
方に位置した掘削軸から分離し、次いで、軸端結合装置
31から下方へ引き抜いて分離した中継用掘削軸を外
し、その後、掘削軸昇降装置24を下降させて下方に位
置した掘削軸の上端を軸端結合装置31に嵌着し、引抜
き可能に連結して、再度、原動機25およびチェーン駆
動装置を動作させ、掘削軸の引抜きを再開させる。こう
して掘削軸の引抜きおよび中継用掘削軸の取外しは、掘
削刃が地上に出るまで繰り返す。
【0039】(第1実施例の効果)このように第1実施
例の掘削機では、掘削軸駆動装置23をリーダ22の下
方に配置するとともに掘削軸昇降装置24をリーダ22
の上方に配置したことによってその中間に取り付ける中
継用掘削軸の長さを最大限長くすることができ、必要な
深度への掘削が最小の掘削軸交換回数で短時間に効率良
く実行できる。また重い原動機25を備えた掘削軸駆動
装置23をリーダ22の下方に、掘削軸昇降装置24を
リーダ22の上方にそれぞれ配置することによって、重
心が下がり、安定度が増して、リーダ22の転倒が避け
られる。さらに、掘削軸駆動装置23と掘削軸昇降装置
24との従属性がなくなり、互いに独立に機能できる構
成になったことにより、使用場所に応じたリーダ22の
伸縮には容易に対応できるようになるとともに、リーダ
22の異なる長さの掘削機への転用が容易にできる。
【0040】(第2実施例の構成)第2実施例の掘削機
は中央部に配置した掘削軸に伝動軸を兼ねさせた三連の
掘削軸を備えた装置であって、図12〜図15にその構
成を示す。ここに図12および図13は全体構造を、図
14および図15は伝動機構の構造を示す。この第2実
施例の掘削機は、ベースマシン21によって直立させた
リーダ22と、このリーダ22に沿って配設されたガイ
ドレール22aと、このガイドレール22aに上下動自
在に取付けてリーダ22の下部に配置させた掘削軸駆動
装置51と、掘削軸駆動装置51の上方に配置させてガ
イドレール22aに上下動自在に取付けた掘削軸昇降装
置52と、リーダ22の上端に重量物吊上げ用ワイヤロ
ープ28を掛け渡すガイドとして回転自在なガイドプー
リ29b,29b,29bを複数個配設したクレーン2
9とを備えている(図12,13参照)。
【0041】掘削軸駆動装置51は、ガイドレール22
aに支持される以外には他の支持部材による支持をさせ
ず、掘削軸を嵌合させた場合に掘削軸を介して掘削軸昇
降装置52と一体的に連結された状態になって、掘削軸
昇降装置52の上下動に従って上下動できるようにす
る。この掘削軸駆動装置51には、原動機25を筐体上
部に複数設置し、この原動機25の動力を被伝動側へ変
速して伝達させる変速伝動機構(51a)を筐体内部に
内蔵する(図12,13参照)。
【0042】掘削軸昇降装置52は、ガイドレール22
aに支持されるとともにリーダ22に設けられたチェー
ン駆動装置(図示せず)に連結されて、チェーン駆動装
置の動作に従って上下動することができるように構成す
る。この掘削軸昇降装置52には、動力を伝動側から被
伝動側へ回転方向を反対にして伝達する伝動機構52a
を筐体内部に内蔵する(図14,15参照)。
【0043】この第2実施例の掘削機で用いる掘削軸
は、掘削軸昇降装置52側に上端を回転自在に接続させ
るとともに掘削軸駆動装置51の変速伝動機構を介して
原動機25からの動力を伝達可能に接続し回転可能かつ
上下動自在に貫通させた第1実施例の外側掘削軸の外形
と同じ形に形成されて伝動軸を兼ねさせた管状の中央掘
削軸53と、この中央掘削軸53に並行でかつ横並びに
立設させるとともに上端を掘削軸昇降装置52の伝動機
構52aを介して中央掘削軸53からの動力を伝達可能
に接続させた管状の掘削軸54,55とからなる三連並
行軸に構成する(図13,14,15参照)。そして、
掘削刃を取り付ける掘削軸(単品では図示せず)は、中
継用の掘削軸と異なる形状とし、掘削刃取付専用軸とし
て掘削軸の掘削刃取付側の端部(下端部)に掘削刃取付
アダプタ50aをボルト結合させるためのフランジを設
けた特殊形状に形成し、この掘削刃取付専用軸に掘削刃
取付アダプタ50aを介して掘削攪拌部材50bを取り
付ける(図12,13参照)。そして、そのフランジを
掘削軸引抜き側への移動時におけるストッパとしても利
用し、掘削軸昇降装置52の上昇時に掘削軸駆動装置5
1を上昇させることができるようにする。
【0044】各掘削軸の上端を結合する掘削軸昇降装置
52の下側に設けられる軸端結合装置56,57,58
の各掘削軸結合部には、それぞれ中央掘削軸53との結
合部材(図示せず)と、他の掘削軸54,55との結合
部材(図示せず)とを備える。各掘削軸53,54,5
5を結合させる結合部材には、各掘削軸53,54,5
5の雌型嵌合部(図示せず)に相当する嵌合部を形成す
るとともに、半回転させることによって結合が外れない
ようにする突出した係合部(図示せず)を設けておく
か、または中央掘削軸53の雄型嵌合部(図示せず)を
形成させている端部を把持できるチャック装置(図示せ
ず)等を設けておく。
【0045】掘削軸昇降装置52の上側に設けられる注
液装置59,59,59は、掘削軸の結合部材の上端を
形成する端部56a,57a,58aと、注液装置全体
を覆うカバー部材59a,59a,59aと、これら結
合部材の各端部56a,57a,58aとカバー部材5
9a,59a,59aとの間を仲介する中空形状の仲介
部材59b,59b,59bと、この仲介部材59b,
59b,59bと結合部材の各端部56a,57a,5
8aとを回転自在にシールするOリング59c,59
c,59cとからなるスイベルジョイントを形成する
(図14参照)。そして、各注液装置59,59,59
のカバー部材59a,59a,59aには、その上面の
開口端に結合させる配管34,34,34を接続して、
それぞれの開口端から冷却液、セメントミルクその他の
スラリ等を導入させることができるようにする(図1
2,13,14参照)。その他の詳細部については第1
実施例の外側掘削軸に対するものの場合と同様に構成す
る。
【0046】(第2実施例の作用)このように構成した
第2実施例を使用するには、先ず、掘削準備として、リ
ーダ22をベースマシン21により直立させ、クレーン
29を用いて中央掘削軸を含む3本の掘削刃取付専用軸
を順に吊り上げて取り付ける。この取付けには、掘削刃
取付専用軸を掘削軸駆動装置51に挿通させたのち掘削
軸駆動装置51と掘削軸昇降装置52との間に位置さ
せ、掘削軸昇降装置52に設けられた各軸端結合装置5
6,57,58に各掘削刃取付専用軸の上端を嵌着し、
その後、掘削軸昇降装置52を若干上昇させて掘削刃取
付専用軸を介して掘削軸駆動装置51を上昇させ、そし
て、掘削刃取付専用軸の下端に掘削刃取付アダプタ50
aをボルト結合し、その掘削刃取付アダプタ50aに掘
削攪拌部材50bをボルト結合して、最初の掘削軸取付
作業が終了する。さらに、掘削軸昇降装置52の上部に
設けられた各注液装置59,59,59の配管34,3
4,34に、地上に設置された掘削時の冷却液や掘削孔
の掘削土との混練用に用意した所定の混合液の供給設備
からの配管(図示せず)を結合して給液できるようにす
る。
【0047】掘削時の始動作業として、原動機25を作
動させ、チェーン駆動装置を作動させ、そして地上に設
置した冷却液や混合液等の供給設備から給液させる。原
動機25が作動されると、掘削軸駆動装置51の変速伝
動機構51aが所定の回転方向および回転数によって中
央掘削軸53を回転させるとともに、中央掘削軸53の
上端側から掘削軸昇降装置52の伝動機構52aを介し
て中央掘削軸53と反対の回転方向で所定の回転数によ
って他の掘削軸54,55を回転させる。チェーン駆動
装置が作動されると、掘削が進むにつれ、チェーン駆動
装置による昇降制御に従い掘削軸昇降装置52が掘削速
度に合わせて下降させられ、掘削の進行により掘削軸駆
動装置51の設置位置近傍まで下降する。設定された最
下端に達するとチェーン駆動装置による掘削軸昇降装置
52の下降が止まり、原動機25を停止させて掘削を停
止させる。
【0048】掘削停止後、各軸端結合装置56,57,
58の結合を外して掘削軸昇降装置52を上昇させ、中
継用の掘削軸53,54,55を、上記と同様の手順で
連結する。すなわち、それぞれ掘削軸上端を各軸端結合
装置56,57,58に嵌着し、その後、掘削軸昇降装
置52を若干下降させて掘削軸下端を掘削軸駆動装置5
1の上方に突出している各掘削軸53,54,55の上
端に嵌着して、両掘削軸の抜けを防止するピン(図示せ
ず)を所定のピン孔(図示せず)に挿入することによっ
て、各中継用掘削軸が追加連結されて掘削軸が延長され
る。
【0049】中継用掘削軸の追加連結後、再度、原動機
25およびチェーン駆動装置を作動させ、冷却液その他
の液体を供給させて、掘削するとともに各掘削軸53,
54,55の下降を行うことによって、さらに下方へ掘
り進ませる。このような中継用掘削軸の追加連結作業を
繰り返し行い、掘削作業を継続して所定の深さまで掘削
させることによって、必要な深度への掘削が最小の掘削
軸交換回数で効率良く実行できるようになる。
【0050】所定深度までの掘削が終了した後、各掘削
軸53,54,55の回転方向を反転させるとともに、
地上に設置した冷却液や混合液等の供給設備から冷却液
に代えて掘削孔を地盤改良するためのセメントミルク等
を給液させる。そして、掘削軸引抜き側へチェーン駆動
装置の動作方向を変え、掘削土と給液させたセメントミ
ルク等とを攪拌しながら所定の引抜き速度で掘削軸を引
き抜いていく。掘削軸昇降装置52はリーダ22の所定
位置まで上昇すると停止させ、原動機25を停止させて
攪拌も一時停止させる。停止後、ピンを抜いてから掘削
軸昇降装置52を若干上昇させて、それぞれ上方に位置
した各中継用掘削軸を下方に位置した各掘削軸から分離
し、次いで、軸端結合装置56,57,58から下方へ
引き抜いて分離した中継用掘削軸を外し、その後、掘削
軸昇降装置52を下降させて下方に位置した各掘削軸5
3,54,55の上端を軸端結合装置56,57,58
に嵌着し、引抜き可能に連結して、再度、原動機25お
よびチェーン駆動装置を動作させ、各掘削軸53,5
4,55の引抜きを再開させる。こうして各掘削軸5
3,54,55の引抜きおよび各中継用掘削軸53,5
4,55の取外しは、掘削攪拌部材50bが地上に出る
まで繰り返す。
【0051】(第2実施例の効果)このように第2実施
例の掘削機では、掘削軸駆動装置51をリーダ22の下
方に配置するとともに掘削軸昇降装置52をリーダ22
の上方に配置し、その中間に取り付ける3本の中継用掘
削軸53,54,55の長さを最大限長くすることがで
きるようにしたことによって、必要な深度への掘削が最
小の掘削軸交換回数で短時間に効率良く実行できる。ま
た、掘削軸駆動装置51をリーダ22の下方に、掘削軸
昇降装置52をリーダ22の上方にそれぞれ配置すると
ともに、重い原動機25を備えた掘削軸駆動装置51が
リーダ22の下方に配置することによって、重心が下が
り、安定度が増して、リーダ22の転倒が避けられる。
また、中央掘削軸53に伝動軸と掘削軸とを兼用させた
ことによって多軸掘削機の部品点数を減少させることが
できるとともに動力伝動効率を向上させることができ
る。さらに、掘削軸駆動装置23と掘削軸昇降装置24
とは伝動軸を中央掘削軸53が兼用して互いの従属性を
弱くしたことにより、使用場所に応じたリーダ22の伸
縮には特別な交換部品を必要とせず、容易に対応できる
ようになるとともにリーダ22の異なる長さの掘削機へ
の転用が容易にできる。
【0052】(第3実施例の構成)第3実施例の掘削機
は伝動軸と三連の掘削軸とを各別に備えた装置であっ
て、図16〜図20にその構成を示す。ここに、図16
は全体構造を、図17は各軸の配置関係を、図18〜図
20は動力伝動機構の構造を示す。この第2実施例の掘
削機は、ベースマシン21によって直立させたリーダ2
2と、このリーダ22に沿って配設されたガイドレール
22aと、このガイドレール22aに上下動自在に取付
けてリーダ22の下部に配置させた掘削軸駆動装置61
と、掘削軸駆動装置61の上方に配置させてガイドレー
ル22aに上下動自在に取付けた掘削軸昇降装置62
と、リーダ22の上端に重量物吊上げ用ワイヤロープ2
8を掛け渡しているクレーン29とを備えている(図1
6参照)。掘削軸駆動装置61から掘削軸昇降装置62
への動力の伝達には動力伝動専用の伝動軸63によって
伝達させる(図17,図18参照)。
【0053】掘削軸駆動装置61は、ガイドレール22
aに支持される以外には他の支持部材による支持をさせ
ず、掘削軸を嵌合させた場合に掘削軸を介して掘削軸昇
降装置62と一体的に連結された状態になって、掘削軸
昇降装置62の上下動に従って上下動できるようにす
る。この掘削軸駆動装置61には、原動機25を筐体上
部に複数設置し、この原動機25の動力を被伝動側へ変
速して伝達させる変速伝動機構61aを筐体内部に内蔵
する(図18,19参照)。そして、変速伝動機構61
aにより伝動軸63を回転させて動力を上方へ伝えて掘
削軸昇降装置62へ伝達させる。
【0054】掘削軸昇降装置62は、ガイドレール22
aに支持されるとともにリーダ22に設けられたチェー
ン駆動装置(図示せず)に連結されて、チェーン駆動装
置の動作に従って上下動することができるように構成す
る。この掘削軸昇降装置62には、動力を伝動側から被
伝動側へ各々接続する被伝動側に対して回転方向を反対
にして伝達する伝動機構62aを筐体内部に内蔵する
(図18,20参照)。そして、伝動軸63から伝動機
構62aを介して中央部に位置する掘削軸55から順に
回転方向を反対にして周辺の各掘削軸55へ動力を伝達
させる。
【0055】この第3実施例の掘削機で用いる伝動軸6
3は、上端を掘削軸昇降装置62の上方で回転自在に支
持し、両端部を除き軸部を掘削軸昇降装置62の伝動機
構62aに動力伝達可能かつ摺動自在に貫通し、下端部
を掘削軸駆動装置61の変速伝動機構61aを介して原
動機25からの動力を伝達可能に接続し、そして、第1
実施例における外側掘削軸の両端部を除いた軸部外形と
同様の外形に形成させるとともにリーダ22に並行に立
設させる。
【0056】この第3実施例の掘削機で用いる各掘削軸
55は、第2実施例における掘削軸55と同様に形成
し、掘削軸昇降装置62側に上端を回転自在に接続させ
るとともに掘削軸駆動装置61に回転自在かつ上下動自
在に貫通させ、伝動軸63に並行でかつ三連の掘削軸5
5がそれぞれ同一平面に沿って横並びになるように立設
させる。(図16,17,18参照)。
【0057】そして、掘削刃を取り付ける掘削軸(単品
では図示せず)は、第2実施例と同様に、掘削刃取付専
用軸として掘削軸の掘削刃取付側の端部(下端部)に掘
削刃取付アダプタ50aをボルト結合させるためのフラ
ンジを設け、この掘削刃取付専用軸に掘削刃取付アダプ
タ50aを介して掘削攪拌部材50bを取り付けるよう
にして、中継用の掘削軸と異なる形状に形成する(図1
6参照)。そして、そのフランジを掘削軸引抜き側への
移動時におけるストッパとしても利用して、掘削軸昇降
装置62の上昇時に掘削軸駆動装置61を上昇させるよ
うにする。
【0058】各掘削軸55,55,55の上端を結合す
る掘削軸昇降装置62の下側に設けられる各軸端結合装
置58,58,58は、それぞれの掘削軸55との結合
部材(図示せず)を備え、各掘削軸55,55,55を
結合させる結合部材には、各掘削軸55,55,55の
雌型嵌合部(図示せず)に相当する嵌合部を形成すると
ともに、半回転させることによって結合が外れないよう
にする突出した係合部(図示せず)を設けておくか、ま
たは掘削軸55の雄型嵌合部(図示せず)を形成させて
いる端部を把持できるチャック装置(図示せず)等を設
けておく。
【0059】掘削軸昇降装置62の上側に設けられる注
液装置59,59,59は、第2実施例と同様に構成し
ているスイベルジョイントを形成して、冷却後、セメン
トミルクその他のスラリ等を導入させることができるよ
うにする(図16,図18参照)。その他の詳細部につ
いては第2実施例に対するものと同様に構成する。
【0060】このように構成した第3実施例を使用する
には、先ず、掘削準備として、リーダ22をベースマシ
ン21により直立させ、クレーン29を用いて各掘削刃
取付専用軸を順に吊り下げて取り付ける。この取付けに
は、掘削刃取付専用軸を掘削軸駆動装置61に挿通させ
たのち掘削軸駆動装置61と掘削軸昇降装置62との間
に位置させ、掘削軸昇降装置62に設けられた各軸端結
合装置58に各掘削刃取付専用軸の上端を嵌着し、その
後、掘削軸昇降装置62を若干上昇させて掘削刃取付専
用軸を介して掘削軸駆動装置61を上昇させ、そして、
掘削刃取付専用軸の下端に掘削刃取付アダプタ50aを
ボルト結合し、その掘削刃取付アダプタ50aに掘削攪
拌部材50bをボルト結合して、最初の掘削軸取付作業
が終了する。さらに、掘削昇降装置62の上部に設けら
れた各注液装置59の配管34に、地上に設置された掘
削時の冷却液や掘削孔の掘削土との混練用に用意した所
定の混合液の供給設備からの配管(図示せず)を接続さ
せて給液できるようにする。
【0061】掘削時の始動作業として、原動機25を作
動させ、チェーン駆動装置を作動させ、そして地上に設
置した冷却液や混合液等の供給設備から給液させる。原
動機25が作動されると、掘削軸駆動装置61の変速伝
動機構61aが所定の回転方向および回転数によって伝
動軸63を回転させるとともに、伝動軸63の上端側か
ら掘削軸昇降装置62の伝動機構62aを介して伝動軸
63と反対の回転方向で所定の回転数によって中央に配
置された掘削軸55を回転させ、そして伝動機構62a
により掘削軸55と反対の回転方向で所定の回転数によ
って他の掘削軸55,55を回転させる。チェーン駆動
装置が作動されると、掘削が進むにつれ、チェーン駆動
装置による昇降制御に従い掘削軸昇降装置62が掘削速
度に合わせて下降させられ、3本の掘削軸55,55,
55が同時に下降して掘削して行き、掘削の進行により
掘削軸駆動装置61の設置位置近傍まで下降する。設定
された最下端に達するとチェーン駆動装置による掘削軸
昇降装置62の下降が止まり、原動機25を停止させて
掘削を停止させる。
【0062】掘削停止後、各軸端結合装置58の結合を
外して掘削軸昇降装置62を上昇させ、中継用の各掘削
軸55を、上記と同様の手順で順次連結する。すなわ
ち、それぞれ掘削軸上端を各軸端結合装置58に嵌着
し、その後、掘削軸昇降装置62を若干下降させて掘削
軸下端を掘削軸駆動装置61の上方に突出している各掘
削軸55の上端に嵌着して、両掘削軸の抜けを防止する
ピン(図示せず)を所定のピン孔(図示せず)に挿入す
ることによって、各中継用掘削軸55が追加連結されて
掘削軸が延長される。
【0063】中継用掘削軸の追加連結後、再度、原動機
25およびチェーン駆動装置を作動させ、冷却液その他
の液体を供給させて、掘削するとともに各掘削軸55,
55,55の下降を行うことによって、さらに下方へ掘
り進ませる。このような中継用掘削軸の追加連結作業を
繰り返し行い、掘削作業を継続して所定の深さまで掘削
させることによって、必要な深度への掘削が最小の掘削
軸交換回数で効率良く実行できるようになる。
【0064】所定深度までの掘削が終了した後、各掘削
軸55,55,55の回転方向を反転させるとともに、
地上に設置した冷却液や混合液等の供給設備から冷却液
に代えて掘削孔を地盤改良するためのセメントミルク等
を給液させる。そして、掘削軸引抜き側へチェーン駆動
装置の動作方向を変え、掘削土と給液させたセメントミ
ルク等を攪拌しながら所定の引抜き速度で掘削軸を引き
抜いていく。掘削軸昇降装置62はリーダ22の所定位
置まで上昇すると停止させ、原動機25を停止させて攪
拌も一時停止させる。停止後、ピンを抜いてから掘削軸
昇降装置62を若干上昇させて、それぞれ上方に位置し
た各中継用掘削軸55を下方に位置した各掘削軸55か
ら分離し、次いで、各軸端結合装置58から下方へ引き
抜いて分離した中継用掘削軸55を外し、その後、掘削
軸昇降装置62を下降させて下方に位置した各掘削軸5
5の上端を各軸端結合装置58に嵌着し、引抜き可能に
連結して、再度、原動機25およびチェーン駆動装置を
動作させ、各掘削軸55,55,55の引抜きを再開さ
せる。こうして各掘削軸55,55,55の引抜きおよ
び各中継用掘削軸55,55,55の取外しは、各掘削
攪拌部材50bが地上に出るまで繰り返す。
【0065】(第3実施例の効果)このように第3実施
例の掘削機では、掘削軸駆動装置61をリーダ22の下
方に配置するとともに掘削軸昇降装置62をリーダ22
の上方に配置し、その中間に取り付ける3本の中継用掘
削軸55の長さを最大限長くすることができるようにし
たことによって、必要な深度への掘削が最小の掘削軸交
換回数で短時間に効率良く実行できる。また、重い原動
機25を備えた掘削軸駆動装置61がリーダ22の下方
に配置されたことによって、重心が下がり、安定度が増
して、リーダ22の転倒が避けられる。また、伝動軸6
3を独立に備えたことによって多軸掘削機の掘削軸駆動
装置61および掘削軸昇降装置62が小型化され、部品
点数を減少させることができるとともに動力伝動効率を
向上させることができる。さらに、使用場所に応じたリ
ーダ22の伸縮には伝動軸を伸縮するだけで良く、容易
に対応できるようになるとともに、リーダ22の異なる
長さの掘削機への転用が容易にできる。
【0066】(別態様)なお、これらの実施例において
具体的に構成した各部材は別の態様を制限するものでは
なく、例えば、掘削軸の外周面に設ける突出部26e
は、変速伝動機構23aの掘削軸貫通部分の形状に合わ
せて形成させるもので、必ずしも実施例図に図示された
形状でなくとも良い。掘削軸の端部形状は図6〜8に示
すような形状に限定する必要はなく、軸方向に延びる径
方向の凹凸が形成されていて軸に掛かる動力を効果的に
伝達できしかも着脱自在な形状であれば良い。攪拌部材
は図11に示すような板状に限定する必要はなく棒状に
形成してもよい。また、図17でも示しているようにリ
ーダ22は角形であっても良く、断面を丸形に限定する
必要はない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による掘
削機は、ベースマシン(21)によってリーダ(22)
を直立させ、このリーダ(22)の下部に掘削軸駆動装
置(23,51,61)を設置させ、掘削軸駆動装置
(23,51,61)の上方に位置させた掘削軸昇降装
置(24,52,62)をリーダ(22)に沿って昇降
できるようにし、掘削軸駆動装置(23,51,61)
に設置させた原動機(25)の動力を、掘削軸駆動装置
(23,51,61)に配設された変速伝動機構(23
a,51a,61a)を介して伝動軸を兼ねた掘削軸
(26,53)または伝動軸(63)に変速して伝達さ
せ、掘削軸昇降装置(24,52,62)に配設された
伝動機構(24a,52a,62a)を介して伝動軸を
兼ねた掘削軸(26,53)または伝動軸(63)から
の動力を掘削軸(27,54および55,または55)
に伝達することができる。
【0068】このため、掘削軸駆動装置(23,51,
61)をリーダの下部に位置させ、掘削軸昇降装置(2
4,52,62)をリーダ(22)の上端側にリーダ
(22)に沿って昇降自在に形成させたことによって、
従来よりも重心が下がり、リーダ(22)の転倒を回避
させることができる。そして、掘削軸駆動装置(23)
に配設された変速伝動機構(23a,51a,61a)
および掘削軸昇降装置(24,52,62)に配設され
た伝動機構(24a,52a,62a)を低くまたは薄
く構成することができ、高さが制限された作業場所にお
ける掘削軸の長さを最大限長くすることができて、掘削
軸(26および27、53,54,および55、または
55,55,55)の交換回数が少なくなって掘削作業
時間を短縮できる。そしてまた、掘削軸駆動装置(2
3,51,61)と掘削軸昇降装置(24,52,6
2)との間の独立性が強くなり、リーダ(22)の伸縮
要求に対して容易に対応できるとともにリーダ(22)
の長さが異なるものへの転用が容易にできる。
【0069】また、掘削機は、ベースマシン(21)に
よってリーダ(22)を直立させ、このリーダ(22)
の下部に掘削軸駆動装置(23)を設置させ、リーダ
(22)に沿って掘削軸昇降装置(24)を昇降できる
ようにし、掘削軸駆動装置(23)に設置された原動機
(25)の動力を、掘削軸駆動装置(23)に配設され
た変速伝動機構(23a)を介して外側掘削軸(26)
に変速して伝達させ、その外側掘削軸(26)からの動
力を掘削軸昇降装置(24)に配設された伝動機構(2
4a)を介して、外側掘削軸(26)に同軸的かつ回転
自在に内嵌させた内側掘削軸(27)に伝達することが
できる。このため、重心が下がって転倒を回避させるこ
とができ、掘削軸を可能な限り長くすることができ、掘
削軸交換回数を少なくすることができ、掘削作業時間を
短縮させることができ、しかも、外側掘削軸(26)と
内側掘削軸(27)とが互いに回転速度を異ならせると
ともに回転方向を反対にするように動力を伝達させるこ
とによって掘削、掘削した土砂の攪拌、および掘削後に
導入したセメントミルク等との攪拌を効率良く行うこと
ができる。
【0070】また、この掘削機に用いられる掘削軸は、
掘削作業時において軸受(26f,26g)を介して外
側掘削軸(26)と内側掘削軸(27)とを組合せた中
継用掘削軸を継ぎ足す場合には、中継用掘削軸の内外軸
を同時に上げ下げして、外側掘削軸(26)の雄形嵌合
部(26a)または雌形嵌合部(26b)に、接続相手
となる他の外側掘削軸(26)の雌形嵌合部(26b)
または雄形嵌合部(26a)を嵌合するとともに、内側
掘削軸(27)の雄形嵌合部(27a)または雌形嵌合
部(27b)に接続相手となる他の内側掘削軸(27)
の雌形嵌合部(27b)または雄形嵌合部(27a)を
嵌合することによって、同時に一方向への押込み(ワン
タッチ)によって各軸独立に連結できるとともに、外側
掘削軸(26)と内側掘削軸(27)との各嵌合部の凹
凸を噛み合わせて動力伝達可能かつ各別に回転自在に連
結でき、そして、外側掘削軸(26)の雄形嵌合部(2
6a)と雌形嵌合部(26b)とが嵌め合った連結部に
ピンを結合して、その連結部が抜けないようにすること
で、多重管構造に形成された掘削軸の継足しが容易にで
き、掘削軸の継足し作業時間を短縮させることができ、
この掘削軸の継足しにより掘削軸を容易に伸長させるこ
とができ、特に、地下トンネル内のように限られた空間
の中では、中継用掘削軸を高く揚げ下ろしする必要がな
くなり、その分、中継用掘削軸を長くすることができる
ため、単に作業性を向上させるだけでなく継足し回数を
削減することができ、作業時間およびコストを大幅に低
減させることができる。さらに、中継用掘削軸の接続
後、外表面に形成された凹凸部(26e)を変速伝動機
構(23a)に嵌合することによって、変速伝動機構
(23a)に対して動力伝達可能かつ軸方向へ摺動可能
に接続できて、掘削時には中継用掘削軸に掘削動力を伝
達させて伸長させた掘削軸による掘削ができるようにな
り、掘削軸の継足し作業時間を含めた掘削時間全体を大
幅に短縮することができる。また、掘削終了後において
中継用掘削軸を取り外す場合、外側掘削軸(26)のピ
ン結合を解除し、中継用掘削軸の内外各掘削軸を同時に
引抜くとともに外側掘削軸(26)と内側掘削軸(2
7)との各嵌合部の凹凸の噛合せを解除することによ
り、多重管構造に形成された中継用掘削軸の取外しが容
易にでき、撤収作業時間を大幅に短縮させることができ
る。
【0071】また、掘削機は、ベースマシン(21)に
よってリーダ(22)と直立させ、このリーダ(22)
の下部に掘削軸駆動装置(51)を設置させ、リーダ
(22)に沿って掘削軸昇降装置(52)を昇降できる
ようにさせて、掘削軸駆動装置(51)に設置させた原
動機(25)の動力を、掘削軸駆動装置(51)に配設
させた変速伝動機構(51a)を介して伝動軸を兼ねた
掘削軸(53)に変速して伝達させ、そして、その伝動
軸を兼ねた掘削軸(53)の動力を掘削軸昇降装置(5
2)に配設された伝動機構(52a)を介して他の掘削
軸(54,55)に伝達することができる。このため、
重心が下がって転倒を回避させることができ、掘削軸を
可能な限り長くすることができ、掘削軸交換回数を少な
くすることができ、掘削作業時間を短縮させることがで
き、しかも、掘削軸(53)に掘削軸と伝動軸とを兼用
させたことにより、多軸掘削機の部品点数を減少させる
ことができるとともに動力伝動効率を向上させることが
できる。
【0072】また、掘削機は、ベースマシン(21)に
よってリーダ(22)を直立させ、このリーダ(22)
の下部に掘削軸駆動装置(61)を設置させ、リーダ
(22)に沿って掘削軸昇降装置(62)を昇降させる
ことができるようにし、掘削軸駆動装置(61)に設置
された原動機(25)の動力を、リーダ(22)に並行
に立設させた伝動軸(63)を介して掘削軸駆動装置
(61)に配設された変速伝動機構(61a)から掘削
軸昇降装置(62)に配設された伝動機構(62a)に
伝達し、その伝動機構(62a)を介して伝動軸(6
3)と並行に立設させた複数の掘削軸(55,55,5
5)に動力を伝達することができる。このため、独立し
た伝動軸(63)を備えていても、リーダ下方に動力源
を位置させ、下方から上方へ駆動力を伝達し、掘削軸上
端部に回転駆動力を伝達させることができて、伝動機構
部が2つに分割でき、従来装置よりも低くまたは薄く構
成できるようになって重心を下げることができ、転倒を
回避させることができるとともに取り付ける掘削軸(5
5,55,55)の長さを最大限長くすることができ、
掘削軸交換回数を削減させ、掘削作業時間を短縮し、掘
削経費を削減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の掘削機を示す側面図
である。
【図2】本発明による第1実施例の掘削機を示す正面図
である。
【図3】本発明による第1実施例の掘削機における掘削
軸駆動系を示す縦部分断面説明図である。
【図4】本発明による第1実施例の掘削機における掘削
軸駆動装置の変速伝動機構を示す平面説明図である。
【図5】本発明による第1実施例の掘削機における掘削
軸昇降装置の伝動機構を示す平面説明図である。
【図6】本発明による第1実施例の掘削機における中継
軸を示す縦半断面図である。
【図7】本発明による第1実施例の掘削機における軸継
手を示す縦半断面図である。
【図8】本発明による第1実施例の図7におけるA−A
線に沿う横断面図である。
【図9】本発明による第1実施例の掘削機における二重
スイベルジョイントを示す斜視断面説明図である。
【図10】本発明による第1実施例の掘削機における掘
削刃取付アダプタを示す縦断面図である。
【図11】本発明による第1実施例の掘削機における掘
削刃を示す縦断面図である。
【図12】本発明による第2実施例の掘削機を示す側面
図である。
【図13】本発明による第2実施例の掘削機を示す正面
図である。
【図14】本発明による第2実施例の掘削機における掘
削軸昇降装置の伝動機構を示す縦断面説明図である。
【図15】本発明による第2実施例の掘削機における掘
削軸昇降装置の伝動機構を示す平面説明図である。
【図16】本発明による第3実施例の掘削機を示す側面
図である。
【図17】本発明による第3実施例の掘削機における角
型リーダとともに掘削軸の配設状況を示す斜視説明図で
ある。
【図18】本発明による第3実施例の掘削機における掘
削軸駆動系を示す縦断面説明図である。
【図19】本発明による第3実施例の掘削機における掘
削軸駆動装置の変速伝動機構を示す平面説明図である。
【図20】本発明による第3実施例の掘削機における掘
削軸昇降装置の伝動機構を示す平面説明図である。
【図21】従来の掘削機を示す側面図である。
【符号の説明】
21 ベースマシン 22 リーダ 22a ガイドレール 22b ガイドプーリ 23,51,61 掘削軸駆動装置 23a,51a,61a 変速伝動機構 24,52,62 掘削軸昇降装置 24a,52a,62a 伝動機構 25 原動機 26 外側掘削軸 26c,26d ピン孔 26e 突出部 26f,26g 軸受 27 内側掘削軸 28 ワイヤロープ 29 クレーン 30 隔離用中空軸 32,59 注液装置 33,34 配管 41 掘削刃取付アダプタ 42 掘削攪拌部材 43 外側軸部材 44 内側軸部材 44b,44c 孔(流体出口) 45 掘削刃 46,47,48 攪拌部材 49 隔離用中空軸 50a 掘削刃取付アダプタ 50b 掘削攪拌部材 53 中央掘削軸 54,55 掘削軸 63 伝動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−101217(JP,A) 特開 平5−33345(JP,A) 実開 平5−67693(JP,U) 実開 平3−79331(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースマシン(21)によって直立させ
    たリーダ(22)と、 このリーダ(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置
    (23,51,61)と、 この掘削軸駆動装置(23,51,61)の上方に位置
    して前記リーダ(22)に沿って昇降する掘削軸昇降装
    置(24,52、62)と、 前記掘削軸駆動装置(23,51,61)に設置された
    原動機(25)と、 前記掘削軸駆動装置(23,51,61)に配設されて
    前記原動機(25)の動力を伝動軸を兼ねた掘削軸(2
    6,53)または伝動軸(63)に変速して伝達させる
    変速伝動機構(23a,51a,61a)と、 前記掘削軸昇降装置(24,52、62)に配設されて
    前記伝動軸を兼ねた掘削軸(26,53)または前記伝
    動軸(63)からの動力を掘削軸(27,54および5
    5,または55)に伝達する伝動機構(24a,52
    a,62a)とを具備したことを特徴とする掘削機。
  2. 【請求項2】 ベースマシン(21)によって直立させ
    たリーダ(22)と、 このリーダ(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置
    (23)と、 この掘削軸駆動装置(23)の上方に位置して前記リー
    ダ(22)に沿って昇降する掘削軸昇降装置(24)
    と、 前記掘削軸駆動装置(23)に設置された原動機(2
    5)と、 この掘削軸昇降装置(24)に上端を回転自在に接続す
    るとともに前記掘削軸駆動装置(23)に回転可能かつ
    上下動自在に貫通させた管状の外側掘削軸(26)と、 この外側掘削軸(26)に同軸的かつ回転自在に内嵌さ
    せるとともに前記掘削軸昇降装置(24)に上端を回転
    自在に接続させた内側掘削軸(27)と、 前記掘削軸駆動装置(23)に配設されて前記原動機
    (25)の動力を前記外側掘削軸(26)に変速して伝
    達させる変速伝動機構(23a)と、 前記掘削軸昇降装置(24)に配設されて前記外側掘削
    軸(26)からの動力を前記内側掘削軸(27)に伝達
    する伝動機構(24a)と、 前記内側掘削軸(27)の下端に取り付けた掘削刃(4
    5)と、 前記外側掘削軸(26)の下端部に前記掘削刃(45)
    よりも上方位置に配置して取り付けた攪拌部材(47)
    とを具備したことを特徴とする掘削機。
  3. 【請求項3】外表面に軸方向に延設する径方向の凹凸部
    (26e)を形成し、一端に軸方向に延設する径方向の
    凹凸を有する雄形嵌合部(26a)を、他端には該雄形
    嵌合部(26a)を嵌合させる雌形嵌合部(26b)を
    形成し、さらに各嵌合部に軸芯と交叉方向に孔芯を向け
    たピン孔(26c,26d)を穿設してピン結合可能に
    形成した外側掘削軸(26)と、該外側掘削軸(26)
    に同軸的かつ回転自在に内嵌させ、一端に軸方向に延設
    する径方向の凹凸を有する雄形嵌合部(27a)を、他
    端には該雄形嵌合部(27a)を嵌合させる雌形嵌合部
    (27b)を形成した内側掘削軸(27)とからなる中
    継用掘削軸を、前記外側掘削軸(26)と前記内側掘削軸(27)とを
    軸受を介して組合せ、前記外側掘削軸(26)の前記雄
    形嵌合部(26a)と前記雌形嵌合部(26b)とによ
    る雄雌嵌合部の軸方向に対する嵌合完了位置と、前記内
    側掘削軸(27)の前記雄形嵌合部(27a)と前記雌
    形嵌合部(27b)とによる雄雌嵌合部の軸方向に対す
    る嵌合完了位置とを略一致させ、 一体的かつ同時に一方
    向への押込みによって嵌合可能にするとともにそれぞれ
    各別に動力伝達可能かつ回転自在に形成したことを特徴
    とする掘削軸。
  4. 【請求項4】 ベースマシン(21)によって直立させ
    たリーダ(22)と、 このリーダ(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置
    (51)と、 この掘削軸駆動装置(51)の上方に位置して前記リー
    ダ(22)に沿って昇降する掘削軸昇降装置(52)
    と、 前記掘削軸駆動装置(51)に設置された原動機(2
    5)と、 この掘削軸昇降装置(52)に上端を回転自在に接続す
    るとともに前記掘削軸駆動装置(51)に回転可能かつ
    上下動自在に貫通させた伝動軸を兼ねた掘削軸(53)
    と、 この掘削軸(53)の両脇に配置されてこの掘削軸(5
    3)とともに一列に配列された他の掘削軸(54,5
    5)と、 前記掘削軸駆動装置(51)に配設されて前記原動機
    (25)の動力を前記掘削軸(53)に変速して伝達さ
    せる変速伝動機構(51a)と、 前記掘削軸昇降装置(52)に配設されて前記掘削軸
    (53)からの動力を前記他の掘削軸(54,55)に
    伝達する伝動機構(52a)とを具備したことを特徴と
    する掘削機。
  5. 【請求項5】 ベースマシン(21)によって直立させ
    たリーダ(22)と、 このリーダ(22)の下部に設置させた掘削軸駆動装置
    (61)と、 この掘削軸駆動装置(61)の上方に位置して前記リー
    ダ(22)に沿って昇降する掘削軸昇降装置(62)
    と、 前記掘削軸駆動装置(61)に設置された原動機(2
    5)と、 前記リーダ(22)に並行に立設させ、前記原動機(2
    5)の動力を前記掘削軸駆動装置(61)から前記掘削
    軸昇降装置(62)に伝達するとともに、前記掘削軸昇
    降装置(62)に回転可能かつ上下方向へ摺動自在に貫
    通させた伝動軸(63)と、 この伝動軸(63)と並行で一列の横並びに立設させた
    複数の掘削軸(55,55,55)と、 前記掘削軸駆動装置(61)に配設されて前記原動機
    (25)の動力を前記伝動軸(63)の下端部に変速し
    て伝達させる変速伝動機構(61a)と、 前記掘削軸昇降装置(62)に配設されて前記原動機
    (25)からの動力を前記伝動軸(63)から前記各掘
    削軸(55,55,55)の上端部に伝達する伝動機構
    (62a)とを具備したことを特徴とする掘削機。
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