JP7385788B1 - 地盤改良装置の軸の連結構造及び連結方法 - Google Patents

地盤改良装置の軸の連結構造及び連結方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二重管の上下を連結する地盤改良装置の軸の連結構造と連結方法を提供する。【解決手段】外軸20と内軸21とで二重管状に構成し、互いに相反する方向に回転させると共に、外軸と内軸を複数本、上下に連結して軸90を構成し、外軸は上端に外軸雄部30aと、下端に外軸雌部30bとを備え、さらに外軸落下防止リブ71を有し、外軸が上下に連結する際、外軸雄部と外軸雌部は外軸連結部30を構成し、内軸は外軸雄部の内部に内軸雄部40aと、外軸雌部の内部に内軸雌部40bとを備え、さらに内軸雄部の下方に内軸落下防止リブ81を有し、内軸が上下に連結する際、内軸雄部と内軸雌部は内軸連結部40を構成し、内軸は、内軸落下防止リブと内軸落下防止嵌合プレート82とを介して、落下が防止された外軸雄部の上端に支持され、かつ上昇は許容されるように構成した、地盤改良装置の軸の連結構造及び連結方法。【選択図】図7

Description

本発明は、外軸と内軸とで二重管状に構成し、回転駆動装置により外軸と内軸を相対的に反対方向に回転させると共に、外軸と内軸を複数本、上下に連結して軸を構成し、軸の下端部に撹拌混合部を備えた、地盤改良装置の軸の連結構造及び連結方法に関するものである。そして、深層混合処理工法に属するものである。
掘削軸を内外軸で二重管状に形成した地盤改良装置では、外軸の内部に内軸が収容された構成となっているために、内外軸の二重管を延長する際、回転駆動装置との連結を解除された下側内軸構成体と下側外軸構成体を保持しながら、連結する上側内軸構成体と上側外軸構成体とを、連結部で連結するという複雑な作業となる。このため、下側内軸構成体と下側外軸構成体の解除及び保持に関するもの、連結部に関するもの等が開発されている。
特許文献1には、掘削軸13を内外軸15・16の二重管構造に形成した地盤改良装置1であり、掘削軸13を切り離す場合、地中に埋設した外軸構成体36の鍔体52と地面54との間に支持板55を介設して外軸構成体36を固定し、外軸構成体36の挿通孔48及び貫通孔49を露出させ、貫通孔49から連結治具53を挿入し、連結治具53によって内軸構成体35の係止溝42と外軸構成体36の貫通孔49とを係止させ、内軸構成体35は、外軸構成体36に連結され、上下動が規制され、次に、外軸構成体36の接続孔46から接続ピン47を外し、外軸構成体36の挿通孔48から内軸構成体35の接続ピン41を外し、内外軸構成体35、36を上下に分離することができ、地面54に固定された外軸構成体36に内軸構成体35を連結しているため、内軸構成体35が自重によって落下するのを防止することができ、掘削軸13を接続する場合には上記に記載した切り離しと逆の手順で行うことが、記載されている。
特許文献2には、掘削軸体6を内外側二重軸構造に形成した地盤改良装置Aであり、内・外側軸10・11は、それぞれ一端に段付き凸状の雄側端部10a・11aを形成し、他端に段付き凹状の雌側端部10b・11bを形成して印籠嵌合可能となし、印籠嵌合部20、21には、接続ピン貫入孔22(内側軸)、接続ピン貫入孔23(外側軸)を形成して、接続ピン24(内側軸)、接続ピン25(外側軸)を抜き差し自在に貫入させ、外側軸11に形成した接続ピン挿入孔26、26を通して接続ピン24を抜き差し自在に挿入して、複数の内側軸10を接続可能となし、接続ピン挿入孔26、26には閉蓋体27、27により開閉自在に閉蓋し、接続ピン24は、接続ピン抜け止めボルト30により固定し、外側軸11に形成した抜け止めボルト挿入孔32、32を通して接続ピン抜け止めボルト30を抜き差し自在に挿入し、抜け止めボルト挿入孔32、32には閉蓋体33、33により開閉自在に閉蓋したことが、記載されている。
特許文献3には、地盤の掘進深さをリーダー2の限度まで掘進し、着脱ピン20を抜き取って攪拌軸8の上部軸8aと下部軸8bとの連結を解除し、外軸駆動装置9を引上げ、上部軸8aの上端部を内軸駆動装置4の支持筒部10b内に引込み、下部軸8bはその自重により下降し、外軸側ストッパ片27が内軸側ストンパ片28に係止し(図5)、攪拌軸8の上部軸8aと下部軸8bの連結端部が離問し(空間部S)、着脱ピン15で連結されている掘削紬6の連結部が露呈し、この状態で掘削軸6の着脱ピン15を抜き取り、上部軸6aと下部軸6bの連結を解除し、内軸駆動装置4及び外軸駆動装置9と一体である掘削軸6の上部軸6a及び攪拌軸8の上部軸8aを所要高さまで上昇させ、掘削軸6の上部軸6aと下部軸6bとの問に、掘削軸継ぎ足し用の軸をワイヤー等に保持しながら挿入配置して着脱ピンによって相互連結し、攪拌軸8の上部軸8aと下部軸8bとの間に、掘削軸継ぎ足し用の軸を上記同様に挿入連結し、更に地盤を掘削することが、記載されている。
特許文献4には、撹拌用内外二重回転軸12、14を継ぎ装置(アタッチメント)21により連結するものであり、回転軸20Aの上端部の内軸22と連結する中ロッド部220と外ロッド部230とを有し、図3(A)の状態から、図3(B)に示すようにオ-ガ-17を下降させ、中ロッド部220の下端部のオスジョイント35と、回転軸20Aの内軸22の上端部のメスジョイント36とをピン等で連結し、次いで昇降シリンダ-32を伸長し、外軸回転伝達部材24の下部側を下方向に移送し、回転伝達部材24の下部連結部25のオスジョイント27と、回転軸20Aの外ケ-シング28内部の外軸23の上部のメスジョイント29とをピン等で連結するものであり、図5には2本の回転軸20Aおよび20Bを連結する例を示してあり、3本以上連結することも可能であることが、記載されている。
特開2009-249921号公報 特開2002-363969号公報 実開平3-79331号公報 特開平11―21874号公報
従来、特許文献1に記載の発明は、外軸構成体36の外貫通孔49から連結治具53を挿入し、内軸構成体35の係止溝42と外軸構成体36の貫通孔49とを係止させ、内軸構成体35と外軸構成体36を連結して上下動を規制するという複雑で精緻な作業が必要で、接続作業が困難であった。特許文献2に記載の発明は、印籠嵌合部20・21に接続ピン貫入孔22・23を形成して、接続ピン24・25を抜き差し自在に貫入させ、外側軸11を通して内側軸10を接続可能とする複雑で精緻な作業が必要で、特許文献1と同様に接続作業が困難であった。特許文献3に記載の発明は、外軸駆動装置9を引上げ、上部軸8aの上端部を引込み、下部軸8bは自重により下降し、ストッパ片27・28に係止し、攪拌軸8の上部軸8aと下部軸8bの連結端部が離間し、掘削軸6の着脱ピン15を抜き取り、上部軸6aと下部軸6bの連結を解除し、内軸駆動装置4及び外軸駆動装置9を所要高さまで上昇させ、掘削軸6と攪拌軸8とを個別に挿入連結するという複雑な作業と、分離した内軸駆動装置4及び外軸駆動装置9を必要とし、装置が大型となっている。特許文献4に記載の発明は、継ぎ装置21により、中ロッド部220のオスジョイント35と、内軸22のメスジョイント36とをピン等で連結し、次いで昇降シリンダ-32を伸長し、外軸回転伝達部材24を下方向に移送し、下部連結部25のオスジョイント27と、外軸23の上部のメスジョイント29とをピン等で連結するものであるが、継ぎ装置21及び昇降シリンダ-32が必要で装置が大型となっている。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、複雑で精緻な機構により外軸の外側から内軸の操作をすることなく、さらに特別な装置を必要とせず、簡易な構成により外軸と内軸とで二重管状に構成した軸の連結及び解除が可能な、地盤改良装置の軸の連結構造及び連結方法を提供することを目的とする。
本願請求項1に係る発明は、外軸と内軸とで二重管状に構成し、回転駆動装置により前記外軸と前記内軸を相対的に反対方向に回転させると共に、前記外軸と前記内軸を複数本、上下に連結して軸を構成し、前記軸を地盤に貫入させる、地盤改良装置の前記軸の連結構造であって、前記外軸は、上端に外軸雄部と、下端に外軸雌部とを備え、前記外軸雄部の下方には、外軸落下防止リブを有し、前記外軸が複数本、上下に連結する際、前記外軸雄部と前記外軸雌部は連結することにより、上側軸と下側軸の外軸連結部を構成し、前記内軸は、前記外軸雄部の内部に内軸雄部と、前記外軸雌部の内部に内軸雌部とを備え、前記内軸雄部の下方には内軸落下防止リブを有し、前記内軸が複数本、上下に連結する際、前記内軸雄部と前記内軸雌部は連結することにより、前記上側軸と前記下側軸の内軸連結部を構成し、前記内軸は、前記内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとを介して、落下が防止された前記外軸雄部の上端に支持され、かつ上昇は許容されることを特徴とする、地盤改良装置の軸の連結構造である。
本願請求項2に係る発明は、前記軸の下端部には、撹拌混合部を備え、前記撹拌混合部は、前記外軸の下端部に下段撹拌翼と、前記内軸の下端部に補助撹拌翼とを備え、前記内軸の許容最大上昇距離は、前記下段撹拌翼の下端と、前記補助撹拌翼を構成する下水平翼の上端との離間距離であり、前記内軸落下防止リブの下端と前記外軸雄部の上端との距離は、前記許容最大上昇距離を超えないものであることを特徴とする、請求項1に記載の地盤改良装置の軸の連結構造である。
本願請求項3に係る発明は、前記外軸落下防止リブの下方には、外軸共上がり防止リブを有し、外軸落下共上がり防止嵌合プレートを介して、落下防止作業台の溝部に嵌合され、前記内軸の上昇に伴う前記外軸の共上がりが防止されることを特徴とする、請求項1に記載の地盤改良装置の軸の連結構造である。
本願請求項4に係る発明は、外軸と内軸とで二重管状に構成し、回転駆動装置により前記外軸と前記内軸を相対的に反対方向に回転させると共に、前記外軸と前記内軸を複数本、上下に連結して軸を構成し、前記軸を地盤に貫入させる、地盤改良装置の前記軸の連結方法であって、前記外軸は、上端に外軸雄部と、下端に外軸雌部とを備え、前記外軸雄部の下方には、外軸落下防止リブを有し、前記外軸が複数本、上下に連結する際、前記外軸雄部と前記外軸雌部は連結することにより、上側軸と下側軸の外軸連結部を構成し、前記内軸は、前記外軸雄部の内部に内軸雄部と、前記外軸雌部の内部に内軸雌部とを備え、前記内軸雄部の下方には、内軸落下防止リブを有し、前記内軸が複数本、上下に連結する際、前記内軸雄部と前記内軸雌部は連結することにより、前記上側軸と前記下側軸の内軸連結部を構成し、前記内軸は、前記内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとを介して、落下が防止された前記外軸雄部の上端に支持され、かつ上昇は許容される前記地盤改良装置の前記軸の連結構造を用いて、前記上側軸に連結された前記下側軸を分離して、前記下側軸を地中に残置させる工程は、前記下側軸の前記外軸の落下を防止する工程と、前記上側軸と前記下側軸との前記外軸連結部の連結を解除する工程と、前記上側軸の前記内軸を上昇させて、前記下側軸と前記上側軸との前記内軸連結部を露出させる工程と、前記上側軸の前記内軸の上昇により、前記下側軸の前記内軸落下防止リブと落下が防止された前記外軸雄部の上端との間に、前記内軸落下防止嵌合プレートを差し込む工程とを少なくとも含むことを特徴とする、地盤改良装置の軸の連結方法である。
本願請求項5に係る発明は、外軸と内軸とで二重管状に構成し、回転駆動装置により前記外軸と前記内軸を相対的に反対方向に回転させると共に、前記外軸と前記内軸を複数本、上下に連結して軸を構成し、前記軸を地盤に貫入させる、地盤改良装置の前記軸の連結方法であって、前記外軸は、上端に外軸雄部と、下端に外軸雌部とを備え、前記外軸雄部の下方には、外軸落下防止リブを有し、前記外軸が複数本、上下に連結する際、前記外軸雄部と前記外軸雌部は連結することにより、上側軸と下側軸の外軸連結部を構成し、前記内軸は、前記外軸雄部の内部に内軸雄部と、前記外軸雌部の内部に内軸雌部とを備え、前記内軸雄部の下方には、内軸落下防止リブを有し、前記内軸が複数本、上下に連結する際、前記内軸雄部と前記内軸雌部は連結することにより、前記上側軸と前記下側軸の内軸連結部を構成し、前記内軸は、前記内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとを介して、落下が防止された前記外軸雄部の上端に支持され、かつ上昇は許容される前記地盤改良装置の前記軸の連結構造を用いて、前記外軸及び前記内軸とも落下が防止され地中に残置された前記下側軸に、前記上側軸を連結させる工程は、前記上側軸を下降させ、前記上側軸の前記内軸雌部と前記下側軸の前記内軸雄部とを連結して前記内軸連結部を構成する工程と、前記上側軸の前記内軸を上昇させて、前記下側軸の前記内軸落下防止リブと落下が防止された前記外軸雄部の上端との間から、前記内軸落下防止嵌合プレートを外す工程とを少なくとも含むことを特徴とする、地盤改良装置の軸の連結方法である。
本発明によれば、上側軸と下側軸の外軸の連結及び解除の際、下側軸の外軸は、外軸落下防止リブにより外軸の落下を防止でき、外軸の連結部を安全に連結及び解除できる。また、内軸は、内軸雄部の下方に内軸落下防止リブを有し、内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとにより、落下が防止された外軸雄部上端に支持され、かつ上昇は許容されることにより、上側軸と下側軸の内軸の連結及び解除が容易な構造となっている。
なお、特許文献1に記載の発明は、内軸構成体35(本願の内軸連結部に相当)と外軸構成体36(本願の外軸連結部に相当)を連結して上下動を規制しており、下側の内軸15(本願の内軸に相当)を上昇させることはできず、本願発明とは明確に相違する。また、特許文献3に記載の発明は、掘削軸6(本願の内軸に相当)と掘削軸8(本願の外軸に相当)を備え、攪拌軸8の上部軸8aと下部軸8bとの連結の解除により、下部軸8b(本願の下側軸の外軸に相当)はその自重により下降し、外軸側ストッパ片27(本願の外軸落下防止リブに対応)が内軸側ストンパ片28に係止した状態となっており、さらに掘削軸6は上部軸6aと下部軸6bの連結を解除され、掘削軸6を上昇させることはできず、本発明とは明確に相違する。特許文献2、4に記載の発明は、段落4~6及び8で記載したことから、本発明との相違点は、明確なため個別発明特定事項の対比を省略する。
加えて、内軸落下防止リブの下端と外軸雄部の上端との距離を、外軸下端の下段撹拌翼と、内軸下端の補助撹拌翼を構成する下水平翼の上端との許容最大上昇距離を超えないものとすることで、内軸を安全に上昇させることができる。
加えて、外軸落下防止リブと外軸共上がり防止リブを上下2段に設けることにより、外軸の落下を防止すると共に、内軸の上昇に伴う外軸の共上がりを防止することができる。
加えて、上側軸に連結された下側軸を分離して、下側軸を地中に残置させる工程では、下側軸の外軸の落下を防止し、上側軸と下側軸を分離し、上側軸を上昇させ下側軸と上側軸との内軸連結部を露出させて、下側軸の内軸落下防止リブと落下が防止された外軸雄部の上端との間に、内軸落下防止嵌合プレートを容易に差し込むことができる。よって、下側軸は、内軸及び外軸とも落下が防止された状態で地中に残置することができる。
加えて、内軸及び外軸とも落下が防止された状態で地中に残置された下側軸に、上側軸を連結させる工程では、上側軸を下降させることにより、上側軸の内軸雌部と下側軸の内軸雄部とを連結して内軸連結部を容易に構成することができる。その結果、上側軸と下側軸の内軸が連結され、上側軸を上昇させることにより内軸落下防止リブと外軸雄部の上端との間から、内軸落下防止嵌合プレートを容易に外すことができる。よって、内軸及び外軸とも落下が防止された状態で地中に残置された下側軸に、上側軸を容易に連結することができる。
本発明の実施例1に係る地盤改良装置を、概略的に示す全体正面図である。 本発明の実施例2に係る回転駆動装置接続軸と掘削軸・継杭掘削軸との連結状態を示す図で、(a)は回転駆動装置接続軸を透視状に表示した模式図、(b)は外軸の中に内軸を配設した状態を透視状に表示した掘削軸・継杭掘削軸の模式図、(c)は(b)の内軸を所定量上昇させた時、内軸雄部が外軸雄部上端から突出した模式図である。 本発明の実施例3に係る掘削軸と撹拌混合部とを示す図で、(a)は先端に撹拌混合部を連結した掘削軸、(b)は(a)の内軸を所定量上昇させた時、撹拌混合部の補助撹拌翼が上昇し、内軸雄部が外軸雄部上端から突出した模式図である。 本発明の実施例2に係る外軸雄部及び内軸雄部を示す図で、(a)は内軸雄部及び内軸落下防止リブと、外軸雄部及び外軸落下防止リブとの位置関係を示す拡大図で、(b)は外軸の中に内軸を配設した状態での位置関係を示す拡大図である。 本発明の実施例4に係る外軸を落下防止作業台に支持させる治具及び工程を示す図で、(a)は外軸落下防止リブと落下防止作業台との隙間に外軸落下防止嵌合プレートを嵌合した正面図、(b)は(a)の平面図、(c)は外軸を下降させ、外軸を外軸落下防止リブと外軸落下防止嵌合プレートにより落下防止作業台に支持させた正面図である。 本発明の実施例5に係る外軸を外軸落下防止リブと外軸共上がり防止リブにより落下防止作業台に支持させる治具及び工程を示す図である。 本発明の実施例7に係る内軸の内軸落下防止リブを外軸雄部の上端部に支持させる治具及び工程を示す図で、(a)は外軸雄部上端部と内軸落下防止リブとの隙間に内軸落下防止嵌合プレートを嵌合した正面図、(b)は(a)の平面図、(c)は内軸の内軸落下防止リブが外軸雄部の上端部に内軸落下防止嵌合プレートを介して支持されている正面図、(d)は内軸の内軸連結治具を外し、上側軸が上昇した正面図である。 本発明の実施例8に係る継杭の施工工程を示す図で、上側軸と下側軸との連結施工工程(a)~(d)の正面図である。 本発明の実施例8に係る継杭の施工工程を示す図で、上側軸と下側軸との連結施工工程(e)~(h)の正面図である。 本発明の実施例8に係る継杭の施工工程を示す図で、上側軸と下側軸との連結施工工程(i)~(l)の正面図である。 本発明の実施例8に係る継杭の施工工程を示す図で、上側軸と下側軸との連結施工工程(m)~(p)の正面図である。 本発明の実施例8に係る継杭の施工工程を示す図で、上側軸と下側軸との連結施工工程(q)~(t)の正面図である。 本発明の実施例8に係る継杭の施工工程を示す図で、上側軸と下側軸との連結施工工程(u)~(v)の正面図である。 本発明の実施例9に係る継杭用掘削軸を複数本掘削軸に連結した軸の正面図である。
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されないことは言うまでもない。また、以下に記載する各部材等の材質、形状及び寸法は、実施例としての一例であり、変更することは設計的事項である。さらに、本発明の地盤改良装置に、公知の深層混合処理工法に使用する装置及び治具を付加することも設計的事項である。
<座標軸>
図面には、座標軸としてX軸、Y軸及びZ軸を記載している。水平面である地盤に対して鉛直に起立した掘削機1のリーダー3の上方向をZ軸方向とし、地盤の水平面をX軸及びY軸とで形成される平面XYとして示している。
<定義>
上、下:地盤に対して鉛直に起立したリーダー3の軸(Z軸方向)に対し、地盤と反対側(Z軸プラス方向)を「上」、地盤側(Z軸マイナス方向)を「下」とする。
連結:一の軸の外軸・内軸の雄部と、他の軸の外軸・内軸の雌部とをそれぞれ嵌合し連結して外軸連結部・内軸連結部を構成し、1本の軸を構成すること。なお、「連結」の反対を「解除」という。
<地盤改良装置>
図1は、本発明の実施例に係る地盤改良装置1であり(実施例1)、いわゆる深層混合処理工法に使用するものである。地盤改良装置1は、地盤5上に設置された掘削機2の前端部にリーダー3をZ軸方向に起立している。そして、当該リーダー3の上端部から、ワイヤー6により回転駆動装置7をZ軸方向に昇降自在に吊下げている。
図1では、回転駆動装置7の直下に設けられた回転駆動装置接続軸8の下方には、接続軸連結部50を介して、一例として継杭用掘削軸9M(M=1、2)が2本連結されている。継杭用掘削軸9M(M=1、2)の下方には、掘削軸連結部60を介して掘削軸9が連結されている。掘削軸9の下方には、撹拌混合部連結部65を介して撹拌混合部10が連結されている。そして、回転駆動装置接続軸8、継杭用掘削軸9M(M=1、2)、掘削軸9及び撹拌混合部10が、Z軸方向である上下に連結されて軸90を構成し、地盤に貫入される。そして、上下に2本連結された軸90の上側を上側軸90Aと、下側を下側軸90Bと、記載する。例えば、図1に示す回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)と継杭用掘削軸92(下側軸90B)の関係、継杭用掘削軸91(上側軸90A)と掘削軸9(下側軸90B)の関係を表現している。
回転駆動装置7を構成する図示しない減速機等により、回転駆動装置接続軸8、継杭用掘削軸9M(M=1、2)、掘削軸9及び撹拌混合部10を構成する管状をした外軸20と、外軸20の内側に回転自在に配設された管状をした内軸21は、二軸相反回転する。そして、外軸20と内軸21を複数本、上下に連結して軸90を構成している。従って、外軸20と内軸21から構成された回転駆動装置接続軸8、継杭用掘削軸9M(M=1、2)、掘削軸9及び撹拌混合部10も、上下に連結して、軸90を構成している。なお、外軸20の外周には一例として、外軸螺旋翼20aが設けられている。
撹拌混合部10は、一例として、上段撹拌翼22、下段撹拌翼23、補助撹拌翼24及び掘削刃25から構成されている。補助撹拌翼24は、さらに一例として上水平翼24a、下水平翼24b及び両側鉛直翼24cから構成されている。そして、外軸20に固定された下段撹拌翼23の下端と、内軸21に固定された補助撹拌翼24を構成する下水平翼24bの上端との離間距離がS0である。してみると、内軸の許容最大上昇距離は前記離間距離S0であるといえる。なお、撹拌混合部10に、公知の撹拌混合機構を採用することは、設計的事項である。
上段撹拌翼22及び下段撹拌翼23は、外軸20に固定されている。補助撹拌翼24及び掘削刃25は、内軸21に固定されている。従って、外軸20と内軸21は、二軸相反回転することから、上段撹拌翼22及び下段撹拌翼23と、補助撹拌翼24及び掘削刃25は、相反回転しかつ三次元的に撹拌混合されることにより、均一な混合がなされることになる。
内軸21は、外軸20の内側に回転自在にかつ上昇及び下降自在に配設されている。よって内軸21に固定されている補助撹拌翼24及び掘削刃25も、回転自在かつ上昇及び下降自在である。内軸21の上昇及び下降動作は、主として上側軸と下側軸の連結及び解除のために行うものである。回転駆動装置7に連結された上側軸90Aを、ワイヤー6によりZ軸方向に上昇及び下降することで、上側軸90A及び上側軸90Aと一体となった内軸21の、上昇及び下降が実施される。さらに、下段撹拌翼23と補助撹拌翼24の間に、粘性の強い粘土が固まり状態で入り込んだ場合(供回り状態)、及び転石等がかみこんだ場合に、内軸21の上昇及び下降による補助撹拌翼24及び掘削刃25の上昇及び下降が、有効な対策となる。なお、内軸21は、上昇後の下降により、図1の当初の位置に復帰する。
掘削軸9及び継杭用掘削軸9Mは、リーダー3に昇降自在に設けられた振止め装置4を介して支持されている。当該振止め装置4は、先行施工に使用された掘削軸9(下側軸90B)に、後行施工に使用される継杭用掘削軸9M(上側軸90A)を連結する工程において、掘削軸9(下側軸90B)の落下防止作業台として機能するものでもある。
地盤改良装置1には、深層混合処理工法として必要な図示しない改良剤・掘削水注入装置及び発電機等を使用するが、記載は省略する。
<回転駆動装置接続軸に連結される継杭用掘削軸又は掘削軸>
図2には、回転駆動装置接続軸8に継杭用掘削軸9M又は掘削軸9が連結される具体的実施例(実施例2)が図示されている。図2(a)には、回転駆動装置接続軸8は、外軸20と外軸20の内側に配設された内軸21とを備えていることが図示されている。外軸20の下端には外軸雌部30bを有し、外軸雌部30bの上端側から一例として距離S1=530mmの範囲の内側に配設かつ突出した内軸雌部40bを有している。外軸雌部30bには外軸連結孔30cが形成され、内軸雌部40bには内軸連結孔40cが形成されている。
図2(b)には、回転駆動装置接続軸8に連結される掘削軸9及び継杭用掘削軸9Mが、図示されている。掘削軸9及び継杭用掘削軸9Mは、管状をした外軸20と外軸20の内側に回転自在にかつ上昇及び下降自在に配設された管状をした内軸21とを備えている。外軸20の一端である上端(Z軸プラス方向)には、外軸雄部30aと、外軸雄部30aの上端から一例として距離S1=530mの範囲の内側に配設された内軸雄部40aとを備えている。外軸雄部30aには外軸連結孔30cが形成され、内軸雄部40aには内軸連結孔40cが形成されている。外軸20の他端である下端(Z軸マイナス方向)には、外軸雌部30bと、外軸雌部30bの上端から一例として距離S1=530mmの範囲の内側に配設かつ突出した内軸雌部40bとを備えている。外軸雌部30bには外軸連結孔30cが形成され、内軸雌部40bには内軸連結孔40cが形成されている。また、外軸雄部30aには外軸落下防止リブ71を、さらに内軸21の雄部40aには内軸落下防止リブ81を有している。そして外軸雄部30aの上端から内軸落下防止リブ81の下端までの距離は、一例として距離S2=650mmである。
回転駆動装置接続軸8の外軸雌部30b及び内軸雌部40bは、継杭用掘削軸9M又は掘削軸9の上端(Z軸プラス方向)の外軸雄部30a及び内軸雄部40aと、それぞれ外軸及び内軸ごとに嵌合され連結される。そして、外軸連結孔30c及び内軸連結孔40cには、それぞれ外軸連結治具30d及び内軸連結治具40dが挿入されて連結固定され(外軸連結部30及び内軸連結部40)、接続軸連結部50が構成される。外軸連結治具30d及び内軸連結治具40dには、公知のボルト・ナット、ピン等を使用して、外軸20及び内軸21が二軸相反回転可能に連結固定される。
<継杭用掘削軸の下端に連結される継杭用掘削軸又は掘削軸>
図2(b)には、継杭用掘削軸9Mの下端(Z軸マイナス方向)の外軸雌部30b及び内軸雌部40bは、継杭用掘削軸9M又は掘削軸9の上端の外軸雄部30a及び内軸雄部40aと、それぞれ外軸20及び内軸21ごとに嵌合され連結される。そして、外軸連結孔30c及び内軸連結孔40cには、それぞれ外軸連結治具30d及び内軸連結治具40dが挿入されて連結固定され(外軸連結部30及び内軸連結部40)、掘削軸連結部60が構成され、外軸20及び内軸21が二軸相反回転可能となる。
図2(c)は、継杭用掘削軸91又は掘削軸9の内軸雄部40aが、単独でZ軸プラス方向に上昇した場合の突出状況を示している。
<掘削軸に連結された撹拌混合部>
図3(a)には、一例として掘削軸9の先端部には撹拌混合部連結部65を介して、実施例1で例示した撹拌混合部10が連結されている(実施例3)。上段撹拌翼22及び下段撹拌翼23は、外軸20に固定され、補助撹拌翼24及び掘削刃25は、内軸21に固定されている。内軸21は、外軸20の内側に回転自在にかつ上昇及び下降自在に配設されている。よって内軸21に固定されている補助撹拌翼24及び掘削刃25も、回転自在かつ上昇及び下降自在である。外軸20に固定された下段撹拌翼23の下端と、内軸21に固定された補助撹拌翼24を構成する下水平翼24bの上端との離間距離S0は、内軸の許容最大上昇距離であり、一例としてS0=800mmとする。
外軸雄部30aの上端から一例として距離S1=530mmのZ軸マイナス方向の範囲に、内軸雄部40aが外軸20の内側に配設されている(図2(b)参照)。そして、内軸雌部40b(上側軸90A)と内軸雄部40a(下側軸90A)とが連結して内軸連結部40を形成した際、上側軸90Aと下側軸90Bの内軸21は一本の軸となる。仮に、外軸20は落下が防止された状態で地盤に支持されているとする。内軸21のみ単独で、一例として外軸雄部30aの上端から内軸落下防止リブ81の下端までの距離S2=650mmだけ、Z軸プラス方向に上昇させる。そうすると、当該内軸連結部40の内軸雄部40aは、内軸落下防止リブ81の下端までを含め、外軸雄部30aの上端からZ軸プラス方向に突出することになる。その際、下段撹拌翼23の下端と、補助撹拌翼24を構成する下水平翼24bの上端との間には、十分な離間距離を有しており、内軸20は安全に余裕を持って上昇させることができるといえる。図3(b)参照。
<掘削軸又は継杭用掘削軸上端の外軸雄部及び内軸雄部>
図4(a)は、実施例2の図2(b)で図示した掘削軸9又は継杭用掘削軸91の一端である上端を構成する、外軸雄部30a及び内軸雄部40aの拡大図である。外軸雄部30aの外周部には、外軸落下防止リブ71が設置されている。また、外軸雄部30aの上端からの距離S2が一例として650mmである内軸雄部40aの外周部の位置に、内軸落下防止リブ81の下端が配設されている。
図4(b)は、図4(a)に示した、内軸雄部40aを外軸雄部30aの内側に配設した拡大図である。外軸落下防止リブ71は、内軸落下防止リブ81の位置より、外軸雄部30aの上端側(Z軸プラス方向)に配設されている。よって、内軸21の上昇距離を、最適な数値とすることにより、確実に内軸落下防止リブ81を、外軸雄部30a上端よりZ軸プラス方向に上昇して突出配置することができる。
<外軸の支持>
地盤改良装置1を構成する回転駆動装置接続軸8、継杭用掘削軸9M、掘削軸9及び撹拌混合部10は、外軸20と、外軸20の内側に配設された内軸21とで構成されている。このため、上側軸90Aと下側軸90Bの外軸20及び内軸21を各連結する際、下側軸90Bの外軸20を、最初に地盤等に安定的に支持させて、落下を防止させておく必要がある。
図5は、下側軸90Bの外軸20を落下防止作業台4に支持させる治具及び工程を示す図である。なお、振止め装置4を地盤に設置した場合、落下防止作業台4という。具体的一実施例(実施例4)として、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)に掘削軸9(下側軸90B)を連結して、地中に先行施工させた掘削軸9(下側軸90B)の外軸20を、落下防止作業台4に支持させる治具及び工程を示すものである。回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の外軸20・内軸21と掘削軸9(下側軸90B)の外軸20・内軸21とは、接続軸連結部50(外軸連結部30・内軸連結部40)で連結された状態である。以下、上側軸90Aと下側軸90Bの表現により記載する。図5(a)は、上側軸90Aを少し上昇させて(Z軸プラス方向)、下側軸90Bの外軸雄部30a近傍の外軸落下防止リブ71と、地盤5上に配置した落下防止作業台4との隙間に、外軸落下防止嵌合プレート72を挿入させたことを、図示している。図5(b)は平面図である。外軸落下防止嵌合プレート72は、図5(b)に例示するように、取手部と、二股形状に分岐した両側部とを備えた板状の部材である。外軸落下防止リブ71の下側に、外軸落下防止嵌合プレート72の二股形状に分岐した両側部を挿入することで、外軸落下防止リブ71の設置面積を大きくして落下防止作業台4の上端に載置することができる。
図5(c)は、上側軸90Aを少し下降させて(Z軸マイナス方向)、下側軸90Bの外軸20の自重を外軸落下防止リブ71から外軸落下防止嵌合プレート72を介して、地盤5上の落下防止作業台4に支持させたことを、図示している。次に、外軸連結部30の外軸連結治具30dを外して、上側軸90Aの外軸20と下側軸90Bの外軸20に分離後、上側軸90Aを上昇させる。上側軸90Aの内軸21と下側軸90Bの内軸21は内軸連結部40で連結が維持されている。したがって、上側軸90Aと共に内軸21も同時に上昇し、内軸連結部40は、下側軸90Aの外軸雄部30aから突出し露出する。
外軸20の自重を外軸落下防止リブ71から外軸落下防止嵌合プレート72を介して、地盤5上の落下防止作業台4に支持させることにより、外軸20の落下を防止することができ、次工程の内軸21の連結及び解除の作業が容易となる。
図6は、外軸20を外軸落下防止リブ71と外軸共上がり防止リブ73により落下防止作業台4に支持させる治具及び工程を示す図である。具体的一実施例(実施例5)として、上側軸90Aに下側軸90Bを連結して、地中に先行施工させた下側軸90Bの外軸20を、落下防止作業台4に支持させる治具及び工程を示すものである。下側軸90Bの外軸雄部30a近傍の外軸落下防止リブ71の下方に、外軸共上がり防止リブ73が設けられ、落下防止に加えて共上がりも防止する機能を備えた構成となっている。そして、上段の外軸落下防止リブ71と下段の外軸共上がり防止リブ73は、外軸落下共上がり防止嵌合プレート72を介して、落下防止作業台4に設けられた溝部4aに嵌合され、上段の外軸落下防止リブ71により外軸20の落下防止と、下段の外軸共上がり防止リブ73により内軸21の上昇に伴う外軸20の共上がりを、防止することができる。工程は、基本的には実施例4と同じである。上側軸90Aを少し上昇させて(Z軸プラス方向)、下側軸90Bの外軸雄部30a近傍の上段の外軸落下防止リブ71と下段の外軸共上がり防止リブ73との間と、地盤5上に配置した落下防止作業台4に設けられた溝部4aに、外軸落下共上がり防止嵌合プレート72を嵌合させる。なお、外軸落下共上がり防止嵌合プレート72は、外軸落下防止嵌合プレート72と同じものであり、実施例5のように外軸共上がり防止に使用する際、外軸落下共上がり防止嵌合プレート72という。
落下防止作業台4に設けられた溝部4aに替えて、外軸落下共上がり防止嵌合プレート72の取手部を溶着した敷鉄板を使用することもできる(実施例6、図示省略)。外軸落下防止リブ71と外軸共上がり防止リブ73との間に、地盤5上に配置した敷鉄板に溶着された外軸落下共上がり防止嵌合プレート72を嵌合させ、上段の外軸落下防止リブ71により外軸20の落下防止と、下段の外軸共上がり防止リブ73により内軸21の上昇に伴う外軸20の共上がりを防止することができる。
外軸落下防止リブ71と外軸共上がり防止リブ73を上下2段に設けることにより、外軸20の落下を防止すると共に、内軸21の上昇に伴う外軸20の共上がりを防止することができる。
外軸落下(共上がり)防止嵌合プレート72を、外軸落下防止リブ71(及び外軸共上がり防止リブ73)と落下防止作業台4とから外す工程は、上記と逆の施工工程で、容易に実施できる。
<内軸の支持>
外軸の支持でも記載したように、上側軸90Aと下側軸90Bの外軸20及び内軸21を各連結する際、最初に下側軸の外軸20は地盤等に安定的に支持されて落下が防止されているのが前提条件である。また、下側軸90Bの内軸21と上側軸90Aの内軸21の連結を、外軸の連結に対して先行する必要がある。このため、残置される下側軸90Bの内軸21は、落下することなく次工程で容易に先行して連結できるような状態にしておく必要がある。
図7は、内軸21の内軸落下防止リブ81を、外軸20の外軸雄部30aに支持させる治具及び工程を示す図である。具体的一実施例(実施例7)として、始めに、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の外軸20・内軸21と、掘削軸9(下側軸90B)の外軸20・内軸21とは、接続軸連結部50(外軸連結部30・内軸連結部40)で連結された状態で、地盤5に貫入される(図示省略)。次に、掘削軸9(下側軸90B)の外軸20は、外軸落下防止リブ71から外軸落下防止嵌合プレート72を介して、地盤5上の落下防止作業台4に支持され落下が防止される(図示省略)。さらに、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の外軸20と、掘削軸9(下側軸90B)の外軸20との外軸連結部30は外され、外軸雌部30b(上側軸90A)と外軸雄部30a(下側軸90B)とに分離される。なお、上側軸90Aの内軸21と下側軸90Bの内軸21は内軸連結部40で連結が維持されている。したがって、上側軸90Aを上昇させた場合は、内軸21も同時に上昇する。以下、上側軸90Aと下側軸90Bの表現により記載する。
図7(a)は、外軸雌部30b(上側軸90A)と外軸雄部30a(下側軸90B)とに分離された状態で、上側軸90Aを、一例として上昇距離S3=700mm上昇(Z軸プラス方向)させたものである。なお、上昇距離S3は、内軸21の許容最大上昇距離S0=800mm以下の距離である。上側軸90Aと下側軸90Bの内軸21は内軸連結部40で連結されている。このため、上側軸90Aの上昇と共に下側軸90Bの内軸21も一緒に上昇し、内軸連結部40の内軸連結治具40dが、露出される。その際、外軸雄部30aの上端から内軸落下防止リブ81の下端までの距離は、一例として距離S2=650mmである。また、下側軸90Bの内軸落下防止リブ81の下端と外軸雄部30aの上端との間には、隙間距離Sa=50mmを確保している。よって、内軸落下防止リブ81の下端と外軸雄部30aの上端との距離S2=650mmは、許容最大上昇距離S0=800mmを超えないものであるといえる。したがって、内軸21の内軸落下防止リブ81を外軸雄部30aの上端まで安全に上昇させることができる。
図7(b)に示すように、内軸落下防止リブ81の下端と外軸雄部30aの上端との隙間距離Sa=50mmに、内軸落下防止嵌合プレート82(t=25mm)が挿入される。内軸落下防止嵌合プレート82は、取手部と二股形状に分岐した両側部とを備えた板状の部材である。内軸落下防止リブ81の下側に、内軸落下防止嵌合プレート82の二股形状に分岐した両側部を挿入することで、内軸落下防止リブ81の設置面積を大きくして外軸雄部30aの上端に載置することができる。
図7(c)に示すように、上側軸90Aは、隙間距離Saを無くすように少し下降され(Z軸マイナス方向)、内軸21も連動して下降し、内軸21の自重を内軸落下防止リブ81から内軸落下防止嵌合プレート82を介して、落下が防止されている外軸20の外軸雄部30aの上端に容易に支持させることができる。よって、下側軸90Bの内軸21の落下は防止される。
図7(d)に示すように、内軸連結部40の内軸連結治具40dを外し、上側軸90Aの内軸雌部40bと下側軸90Bの内軸雄部40aとに分離する。そして、上側軸90Aを上昇させることで、下側軸90Bは、内軸21を外軸20より先行して容易に連結できるような、内軸雄部40aが下側軸90Bの外軸雄部30aの上端より突出した状態で残置される。
内軸落下防止嵌合プレート82を、内軸落下防止リブ81の下端と外軸雄部30aの上端から外す工程は、上記と逆の施工工程(下側軸90Bに対して上側軸90Aを下降->上側軸90Aと下側軸90Bの内軸連結部40を構成->上側軸90Aの上昇と連動して内軸21も上昇->下側軸90Bの内軸落下防止リブ81と外軸雄部30aの隙間から内軸落下防止嵌合プレート82を外す)で、容易に実施できる。
下側軸90Bの内軸21は、許容最大上昇距離S0の範囲で、内軸落下防止嵌合プレート82が内軸落下防止リブ81の下端と外軸雄部30aの上端との間に嵌合できるように、上昇させられる。内軸落下防止嵌合プレート82の嵌合後は、内軸21は、内軸落下防止リブ81と、内軸落下防止嵌合プレート82とを介して、落下が防止された外軸20の外軸雄部30aの上端に支持され(内軸は、内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとを介して、落下が防止された外軸雄部の上端に支持され)、下側軸90Bの内軸21は落下が防止され下降はしない状態で残置される。次工程の継杭の上側軸90Aと残置された下側軸90Bとの連結では、露出している下側軸90Bの内軸雄部40aと、下降してきた上側軸90Aの内軸雌部40bとを、目視状態で容易に連結して内軸連結部40を構成できる。その結果、上側軸90Aと下側軸90Bの内軸21は1本の軸を構成し、上側軸90Aに連動して動く。上側軸90Aの上昇に伴い内軸21も上昇し(上昇は許容されている)、内軸落下防止嵌合プレート82の外しが容易な構成となっている。よって、内軸21は、内軸落下防止リブ81と、内軸落下防止嵌合プレート82とを介して、落下が防止された外軸雄部30aの上端に支持され、かつ上昇は許容されているといえる。
<継杭の施工工程>
掘削軸9での改良長では設計改良長が不足する場合、掘削軸9に不足する改良長を満足する本数の継杭用掘削軸9M(M=1~N)を連結(以下、継杭という)する必要がある。実施例8として継杭の施工工程は、以下の(A)~(D)の中工程から構成されている。
(A)先行施工の掘削軸9により、改良長まで貫入して残置する掘削軸残置工程(a)~(i)。
(B)後行施工の継杭用掘削軸9M(M=1)を、地中に用意する継杭用掘削軸準備工程(j)。
(C)先行施工の掘削軸9と後行施工の継杭用掘削軸9M(M=1)を、連結する継杭連結工程(k)~(u)。
(D)貫入を再開する、貫入再開工程(v)。
図8に小工程(a)~(d)、図9に小工程(e)~(h)、図10に小工程(i)~(l)、図11に小工程(m)~(p)、図12に小工程(q)~(t)、図13に小工程(u)~(v)、を図示してある。
<(A)掘削軸残置工程(a)~(i)、図8~10参照>
(a)地盤改良装置1により、先行施工の掘削軸9(下側軸90B)を地中に貫入する準備をする。使用する地盤改良装置1は、地盤5上に設置された掘削機2の前端部にリーダー3をZ軸方向に起立し、当該リーダー3の上端部からワイヤー6により、回転駆動装置7をZ軸方向に上昇及び下降自在に吊下げてある。回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の下方には、接続軸連結部50を介して掘削軸9(下側軸90B)を連結し、掘削軸9の下方には、撹拌混合部連結部65を介して撹拌混合部10が連結されている。掘削軸9は、リーダー3に昇降自在に設けられた振止め装置4を介して支持されている。なお、貫入中に使用する各種公知の地盤改良剤、及び水等の使用の選択は、設計的事項である。(以下は、上側軸に連結された下側軸を分離して、下側軸を地中に残置させる工程である。)
(b)振止め装置4を地盤5上に設置し、先行施工の掘削軸9(下側軸90B)を地中に貫入する。振止め装置4を地盤に設置した場合、以下、落下防止作業台4といい、掘削軸9(下側軸90B)の外軸20を支持する落下防止作業台4として機能している。
(c)掘削軸9(下側軸90B)の外軸20の外軸落下防止リブ71と、落下防止作業台4との間に、外軸落下防止嵌合プレート72を差し込む隙間を空けて、先行施工の掘削軸9(下側軸90B)の貫入を停止する。
(d)掘削軸9(下側軸90B)の外軸20の外軸落下防止リブ71と落下防止作業台4との間に、外軸落下防止嵌合プレート72を差し込み、その後掘削軸9(下側軸90B)を貫入することで前記隙間を無くして、掘削軸9(下側軸90B)の外軸20を落下防止作業台4に支持させ、外軸20の落下を防止する(下側軸の外軸の落下を防止する工程である)。
(e)掘削軸9(下側軸90B)の外軸20と、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の外軸20とを連結している外軸連結部30の外軸連結孔30cから外軸連結治具30dを外す。その結果、掘削軸9(下側軸90B)の外軸20と、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の外軸20との連結は解除される。この状態では、掘削軸9(下側軸90B)の内軸21と、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の内軸21は、内軸連結部40で連結されている。よって、上側軸90Aと下側軸90Bの内軸21は一本の軸を構成しており、上側軸90Aの上昇及び下降に連動して動く。(上側軸と下側軸との外軸連結部の連結を解除する工程である。)
(f)回転駆動装置7をワイヤーで巻き上げて(Z軸プラス方向)、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)を、一例として距離S3=700mm上昇(Z軸プラス方向)させる。その結果、下側軸90Bの内軸21も上昇し、下側軸90Bの内軸21と、上側軸90Aの内軸21との、内軸連結部40の内軸連結治具40dが露出される。また、外軸雄部30aの上端から内軸落下防止リブ81の下端までの距離は、一例として距離S2=650mmである。よって、下側軸90Bの内軸落下防止リブ81の下端と外軸雄部30aの上端との間には、隙間距離Sa=50mmが確保されている。(上側軸の内軸を上昇させて、下側軸と上側軸との内軸連結部を露出させる工程である。)
(g)掘削軸9(下側軸90B)の内軸落下防止リブ81の下端と外軸雄部30aの上端との隙間Sa=50mmに、内軸落下防止嵌合プレート82(t=25mm)を差仕込む。(上側軸の内軸の上昇により、下側軸の内軸落下防止リブと落下が防止された外軸雄部の上端との間に、内軸落下防止嵌合プレートを差し込む工程である。)
(h)回転駆動装置7を少し(Sb=25mm)降下させる(Z軸マイナス方向)ことで隙間をなくす。掘削軸9(下側軸90B)の内軸21は外軸雄部30a上端に支持され、掘削軸9(下側軸90B)の内軸21の落下は防止される。そして、掘削軸9(下側軸90B)の内軸21と、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の内軸21と、を連結している内軸連結部40の外軸連結孔40cから内軸連結治具40dを外す。
(i)回転駆動装置7をワイヤーで巻き上げて、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)を上昇させ、切離して分離させた先行施工の掘削軸9(下側軸90B)は、地中にそのまま残置される。
下側軸90Bの外軸20は、落下防止作業台4に外軸落下防止リブ71と外軸落下防止嵌合プレートとにより支持されている。下側軸90Bの内軸21は外軸20の外軸雄部30aと内軸落下防止リブ81と内軸落下防止嵌合プレート82とにより支持されている。よって、先行施工の掘削軸9(下側軸90B)は、外軸20及び内軸21共に落下の心配が無い状況で残置される。また、下側軸90Bの内軸雄部40aは露出した状態である。よって、下側軸90Bの内軸雄部40aと、下降してきた上側軸90Aの内軸雌部40bとを、目視状態で容易に連結して内軸連結部40を構成でき、次工程の継杭連結工程が容易となっている。
<(B)継杭用掘削軸準備工程(j)、図10参照>
(j)後行施工の継杭用掘削軸91(M=1)は、予め、継杭用掘削軸91の先端に、継杭用掘削軸の掘削ヘッド91H(M=1)を連結して、地中に貫入設置されている。すなわち撹拌混合部10に替えて掘削ヘッド91Hが継杭用掘削軸91に連結され、地中に貫入設置されている点以外、先行施工の掘削軸残置工程(a)~(i)に記載したものと、同じ構成及び施工工程である。継杭用掘削軸91(下側軸90B)の外軸20の外軸落下防止リブ71と落下防止作業台4との間に、外軸落下防止嵌合プレート72が差し込まれ、継杭用掘削軸91(下側軸90B)の外軸20は落下防止作業台4に支持させている。継杭用掘削軸91(下側軸90B)の内軸21の内軸落下防止リブ81と外軸雄部30aの上端との間に、内軸落下防止嵌合プレート82が差仕込まれ、内軸21は外軸雄部30aの上端に支持されて落下は防止されている。(以下、外軸及び内軸とも落下が防止され地中に残置された下側軸に、上側軸を連結させる工程である。)
<(C)継杭連結工程(k)~(u)、図10~13参照>
(k)掘削機2の回転駆動装置7の下端に回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)を備えた状態で、地中に貫入設置されている後行施工の継杭用掘削軸91(下側軸90B)の直上に移動する。次に、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)を下降させる(Z軸マイナス方向)。そして、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の外軸雌部30bから下方に突出する内軸雌部40bと、継杭用掘削軸(下側軸90B)の外軸雄部30aから上方に突出する内軸雄部40aとを内軸連結治具40dで連結し、内軸連結部40を構成する。その結果、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)と後行施工の継杭用掘削軸91(下側軸90B)の内軸21は、内軸連結部40で、容易に連結することができる。よって、上側軸90Aと下側軸90Bの内軸21は一本の軸を構成し、上側軸90Aの上昇及び下降に連動して動く。(上側軸を下降させ、上側軸の内軸雌部と下側軸の内軸雄部とを連結して内軸連結部を構成する工程である。)
(l)回転駆動装置7をワイヤー6で巻き上げて(Z軸プラス方向)、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)を少し上昇させる。そうすると連動して継杭用掘削軸91(下側軸90B)の内軸21も上昇する。外軸雄部30aの上端と内軸落下防止リブ81の下端との間に隙間を形成し、外軸雄部30aの上端と内軸落下防止リブ81の下端との間から、内軸落下防止嵌合プレート82を容易に外すことができる。(上側軸の内軸を上昇させて、下側軸の内軸落下防止リブと落下が防止された外軸雄部の上端との間から、内軸落下防止嵌合プレートを外す工程である。)
(m)ワイヤー6で巻き下げて、回転駆動装置7(上側軸90A)を所定距離下降させる。回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)の外軸雌部30bと、継杭用掘削軸91(下側軸90B)の外軸雄部30aとを外軸連結治具30dで連結し外軸連結部30を構成することができる。
(n)ワイヤー6で巻き上げて、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)を少し上昇させ、継杭用掘削軸91(下側軸90B)の外軸落下防止リブ71と、落下防止作業台4との間の、外軸落下防止嵌合プレート72を容易に外すことができる。
(o)回転駆動装置7により、回転駆動装置接続軸8(上側軸90A)に連結された継杭用掘削軸91(下側軸90B)を、回転させながら地上まで上昇させる。その後、継杭用掘削軸91(下側軸90B)の先端の継杭用掘削軸の掘削ヘッド91Hを取り外す。その際、撹拌混合部連結部65の内軸連結部40の内軸連結治具40dを外す前に、掘削ヘッド91Hと落下防止作業台4との間に内軸落下防止嵌合プレート82を差仕込み、掘削ヘッド91Hを、落下防止作業台4に支持させる。
後行施工の継杭掘削軸91(下側軸90B)では、上側軸90Aと下側軸90Bを内軸連結治部40で連結することにより、容易に内軸21を一本の軸に構成できる。よって、上側軸90Aの上昇及び下降の動きにより、内軸落下防止嵌合プレート82及び外軸落下防止嵌合プレートを外し、回転駆動装置接続軸8に継杭用掘削軸91を容易に連結することができる。
(p)回転駆動装置接続軸8に後行施工の継杭用掘削軸91を連結した状態で、掘削機2を移動させる。なお、以下の工程から、継杭用掘削軸91は、上側軸90Aとなる。
(q)回転駆動装置接続軸8に継杭用掘削軸91(上側軸90A)を連結した状態で、残置した掘削軸9(下側軸90B)の直上位置に移動する。(以下、外軸及び内軸とも落下が防止され地中に残置された下側軸に、上側軸を連結させる工程である。)
(r)ワイヤー6を下降させ、継杭用掘削軸91(上側軸90A)下部の外軸雌部30bから突出する内軸雌部40bと、先行施工の残置した掘削軸9(下側軸90B)上部の外軸雄部30aから突出する内軸雄部40aと、を内軸連結治具40dで連結し、内軸連結部40を構成する。よって、上側軸90Aと下側軸90Bの内軸21は一本の軸を構成し、上側軸90Aの上昇及び下降に連動して動く。(上側軸を下降させ、上側軸の内軸雌部と下側軸の内軸雄部とを連結して内軸連結部を構成する工程である。)
(s)ワイヤー6を巻き上げて、継杭用掘削軸91(上側軸90A)を少し上昇させる。それに伴い、掘削軸9(下側軸90B)の内軸21も上昇し、内軸落下防止リブ81と外軸雄部30aの上端との隙間を形成し、外軸雄部30aの上端と内軸落下防止リブ81の下端との間の内軸落下防止嵌合プレート82を、容易に外すことができる。(上側軸の内軸を上昇させて、下側軸の内軸落下防止リブと落下が防止された外軸雄部の上端との間から、内軸落下防止嵌合プレートを外す工程である。)
(t)ワイヤー6を下降させ、後行施工の継杭用掘削軸91(上側軸90A)下部の外軸雌部30bと、先行施工の残置した掘削軸9(下側軸90B)上部の外軸雄部30aとを外軸連結治具30dで連結し、外軸連結部30を構成する。よって、後行施工の継杭用掘削軸91(上側軸90A)と、先行施工の残置した掘削軸9(下側軸90B)は、掘削軸連結部60(外軸連結部30・内軸連結部40)により一本の軸90として構成される。
(u)ワイヤー6で少し巻き上げて、残置した掘削軸9(下側軸90B)の外軸20の外軸落下防止リブ71と落下防止作業台4との間に残置した外軸落下防止嵌合プレート72を、容易に外すことができる。
外軸20及び内軸21共に落下の心配が無い状況に残置された先行施工の掘削軸9(下側軸90B)に、後行施工の継杭掘削軸91(上側軸90A)を、継杭として連結する連結工程では、上側軸90Aと下側軸90Bの内軸21を容易に内軸連結部40で連結した後、上側軸90Aを上昇させることにより内軸21も連動して上昇し、下側軸90Bの内軸落下防止嵌合プレート82を容易に外すことができる。さらに、上側軸90Aを降下させることにより、上側軸90Aと下側軸90Bの外軸20を容易に外軸連結部30で連結することができる。よって、上側軸90Aを上昇させることにより外軸20も連動して上昇し、下側軸90Bの外軸落下防止嵌合プレート72を容易に外すことができる。そして、先行施工の掘削軸9(下側軸90B)に継杭掘削軸91(上側軸90A)を継杭として連結した一本の掘削軸90が完成する。
<(D)貫入再開工程(v)、図13参照>
(v)先行施工の掘削軸9(下側軸90B)に継杭掘削軸91(上側軸90A)を継杭として連結した一本の掘削軸90により、貫入を再開する。
<継杭引き抜き時>
引き抜き時は、貫入時に連結した継杭用掘削軸9M(M=1~N)を、反対の手順で容易に取り外すことができる。
図14は、上記で記載した、地盤改良装置1の軸90の連結構造及び連結方法を使用して、一例として掘削軸9に継杭用掘削軸MをM=3本連結した軸90により構成した、地盤改良装置1である(実施例9)。先行施工の掘削軸9での改良長では設計改良長が不足する場合、不足する改良長を満足する本数の後行施工の継杭用掘削軸9M(M=1~N)を連結して、容易に設計改良長の改良施工ができる。
1 地盤改良装置
2 掘削機
3 リーダー
4 振止め装置(地盤に設置した場合:落下防止作業台)
4a 溝部
5 地盤
6 ワイヤー
7 回転駆動装置
8 回転駆動装置接続軸
9 掘削軸
9M 継杭用掘削軸(M=1~N)
9MH 継杭用掘削軸の掘削ヘッド(M=1~N)
90 軸
90A 上側軸
90B 下側軸
10 撹拌混合部
20 外軸
20a 外軸螺旋翼
21 内軸
22 上段撹拌翼
23 下段撹拌翼
24 補助撹拌翼
24a 上水平翼
24b 下水平翼
24c 両側鉛直翼
25 掘削刃
30 外軸連結部
30a 外軸雄部
30b 外軸雌部
30c 外軸連結孔
30d 外軸連結治具
40 内軸連結部
40a 内軸雄部
40b 内軸雌部
40c 内軸連結孔
40d 内軸連結治具
50 接続軸連結部
60 掘削軸連結部
65 撹拌混合部連結部
70 外軸落下(共上がり)防止装置
71 外軸落下防止リブ
72 外軸落下(共上がり)防止嵌合プレート
73 外軸共上がり防止リブ
80 内軸落下防止装置
81 内軸落下防止リブ
82 内軸落下防止嵌合プレート

Claims (5)

  1. 外軸と内軸とで二重管状に構成し、回転駆動装置により前記外軸と前記内軸を相対的に反対方向に回転させると共に、前記外軸と前記内軸を複数本、上下に連結して軸を構成し、前記軸を地盤に貫入させる、地盤改良装置の前記軸の連結構造であって、
    前記外軸は、上端に外軸雄部と、下端に外軸雌部とを備え、前記外軸雄部の下方には、外軸落下防止リブを有し、
    前記外軸が複数本、上下に連結する際、前記外軸雄部と前記外軸雌部は連結することにより、上側軸と下側軸の外軸連結部を構成し、
    前記内軸は、前記外軸雄部の内部に内軸雄部と、前記外軸雌部の内部に内軸雌部とを備え、前記内軸雄部の下方には内軸落下防止リブを有し、
    前記内軸が複数本、上下に連結する際、前記内軸雄部と前記内軸雌部は連結することにより、前記上側軸と前記下側軸の内軸連結部を構成し、
    前記内軸は、前記内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとを介して、落下が防止された前記外軸雄部の上端に支持され、かつ上昇は許容されることを特徴とする、地盤改良装置の軸の連結構造。
  2. 前記軸の下端部には、撹拌混合部を備え、
    前記撹拌混合部は、前記外軸の下端部に下段撹拌翼と、前記内軸の下端部に補助撹拌翼とを備え、前記内軸の許容最大上昇距離は、前記下段撹拌翼の下端と、前記補助撹拌翼を構成する下水平翼の上端との離間距離であり、前記内軸落下防止リブの下端と前記外軸雄部の上端との距離は、前記許容最大上昇距離を超えないものであることを特徴とする、請求項1に記載の地盤改良装置の軸の連結構造。
  3. 前記外軸落下防止リブの下方には、外軸共上がり防止リブを有し、外軸落下共上がり防止嵌合プレートを介して、落下防止作業台の溝部に嵌合され、前記内軸の上昇に伴う前記外軸の共上がりが防止されることを特徴とする、請求項1に記載の地盤改良装置の軸の連結構造。
  4. 外軸と内軸とで二重管状に構成し、回転駆動装置により前記外軸と前記内軸を相対的に反対方向に回転させると共に、前記外軸と前記内軸を複数本、上下に連結して軸を構成し、前記軸を地盤に貫入させる、地盤改良装置の前記軸の連結方法であって、
    前記外軸は、上端に外軸雄部と、下端に外軸雌部とを備え、前記外軸雄部の下方には、外軸落下防止リブを有し、
    前記外軸が複数本、上下に連結する際、前記外軸雄部と前記外軸雌部は連結することにより、上側軸と下側軸の外軸連結部を構成し、
    前記内軸は、前記外軸雄部の内部に内軸雄部と、前記外軸雌部の内部に内軸雌部とを備え、前記内軸雄部の下方には、内軸落下防止リブを有し、
    前記内軸が複数本、上下に連結する際、前記内軸雄部と前記内軸雌部は連結することにより、前記上側軸と前記下側軸の内軸連結部を構成し、
    前記内軸は、前記内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとを介して、落下が防止された前記外軸雄部の上端に支持され、かつ上昇は許容される前記地盤改良装置の前記軸の連結構造を用いて、
    前記上側軸に連結された前記下側軸を分離して、前記下側軸を地中に残置させる工程は、
    前記下側軸の前記外軸の落下を防止する工程と、
    前記上側軸と前記下側軸との前記外軸連結部の連結を解除する工程と、
    前記上側軸の前記内軸を上昇させて、前記下側軸と前記上側軸との前記内軸連結部を露出させる工程と、
    前記上側軸の前記内軸の上昇により、前記下側軸の前記内軸落下防止リブと落下が防止された前記外軸雄部の上端との間に、前記内軸落下防止嵌合プレートを差し込む工程とを少なくとも含むことを特徴とする、地盤改良装置の軸の連結方法。
  5. 外軸と内軸とで二重管状に構成し、回転駆動装置により前記外軸と前記内軸を相対的に反対方向に回転させると共に、前記外軸と前記内軸を複数本、上下に連結して軸を構成し、前記軸を地盤に貫入させる、地盤改良装置の前記軸の連結方法であって、
    前記外軸は、上端に外軸雄部と、下端に外軸雌部とを備え、前記外軸雄部の下方には、外軸落下防止リブを有し、
    前記外軸が複数本、上下に連結する際、前記外軸雄部と前記外軸雌部は連結することにより、上側軸と下側軸の外軸連結部を構成し、
    前記内軸は、前記外軸雄部の内部に内軸雄部と、前記外軸雌部の内部に内軸雌部とを備え、前記内軸雄部の下方には、内軸落下防止リブを有し、
    前記内軸が複数本、上下に連結する際、前記内軸雄部と前記内軸雌部は連結することにより、前記上側軸と前記下側軸の内軸連結部を構成し、
    前記内軸は、前記内軸落下防止リブと、内軸落下防止嵌合プレートとを介して、落下が防止された前記外軸雄部の上端に支持され、かつ上昇は許容される前記地盤改良装置の前記軸の連結構造を用いて、
    前記外軸及び前記内軸とも落下が防止され地中に残置された前記下側軸に、前記上側軸を連結させる工程は、
    前記上側軸を下降させ、前記上側軸の前記内軸雌部と前記下側軸の前記内軸雄部とを連結して前記内軸連結部を構成する工程と、
    前記上側軸の前記内軸を上昇させて、前記下側軸の前記内軸落下防止リブと落下が防止された前記外軸雄部の上端との間から、前記内軸落下防止嵌合プレートを外す工程とを少なくとも含むことを特徴とする、地盤改良装置の軸の連結方法。
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