JP2686752B2 - スクータ型自動二輪車 - Google Patents

スクータ型自動二輪車

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシート下方に収納ボックスが備えられたスク
ータ型自動二輪車に関するものである。 〔従来の技術〕 近年、車体カバーを備えたスクータ型自動二輪車にお
いては、ヘルメットなど比較的に大きなものを収納する
ことが要請されている。これに応えるものとしては例え
ば実開昭61−201988号公報に開示されたスクータがあ
る。これは、上方へ突出するシリンダを有し伝動ケース
上にエアクリーナを備えたユニットスイング式エンジン
の上方に、収納ボックスを配設したものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、このような構造では、収納ボックスをシリン
ダおよびエアクリーナと干渉しないように設けざるを得
ない。その結果、可及的大きな容積が欲しい収納ボック
スの容積が小さくなり、それに伴って収納スペースが小
さくなるという不具合があった。 なお、収納スペースを大きくとるに当たっては、エン
ジンの性能が低下しないようにしなければならない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、より
大きな収納スペースを確保することができるスクータ型
車両を提供するものである。本発明に係るスクータ型自
動二輪車は、操向ハンドルとシートとの間に配設した足
載せ台の後部下側から左右一対の管体からなる後部フレ
ームを斜め上後方に向って立上げ、シリンダおよびクラ
ンクケースを有するエンジン本体の一側部に設けた伝動
ケースが後輪を支持する構造のユニットスイング式エン
ジンを、前記クランクケースの上部のブラケットを前記
後部フレームに連結することによって上下方向に揺動自
在に配設し、前記エンジン本体を、前記伝動ケースとは
反対側に設けた送風ファンによってこの送風ファンおよ
び前記シリンダを覆うシュラウドの内部に冷却風を供給
する強制空冷式エンジンとし、前記シートと前記ユニッ
トスイング式エンジンとの間に形成され車体カバーで囲
繞された空間であって前記後部フレームの上方に収納ボ
ックスを配設したスクータ型自動二輪車において、前記
エンジン本体のシリンダを略水平まで前傾させ、このシ
リンダの伝動ケース側の側方でかつ伝動ケースに対して
車体の前方となる位置に、エアクリーナを前記シュラウ
ドの側面および伝動ケースの前面に近接させて配設する
とともに、前記ブラケットより車体の前方であってこの
ブラケットの近傍でかつ前記後部フレームの一対の管体
間に、気化器を側面視において前記管体と重なるように
配設し、前記エアクリーナを、内部がエレメントによっ
て車体の左右方向に2室に画成される構造とし、このエ
アクリーナ内の気室のうち車体外側の気室を吸気管によ
って前記気化器に連通させかつ車体内側の気室をエアク
リーナの上方の大気中に連通させ、前記シュラウドの下
面にエンジン冷却風の排出口を形成したものである。 〔作用〕 本発明においては、ユニットスイング式エンジンの高
さが低くなり、収納ボックスとシリンダおよびエアクリ
ーナとの干渉が避けられるようになる。 また、後部フレームと気化器とが互いに干渉し合うこ
とがなく、後部フレームを可及的低い位置に配設するこ
とができる。さらに、気化器は、ブラケットと後部フレ
ームとの連結部を中心として上下方向に揺動するユニッ
トスイング式エンジンの揺動中心の近傍に配設されるの
で、揺動中心から大きく離れた位置に設ける場合に較
べ、ユニットスイング式エンジンが揺動するときの移動
量を少なくすることができる。 加えて、エアクリーナを、送風ファンとは車体の左右
方向の反対側に配設したことにより、シリンダ側方の空
きスペースを広く使って大容量のエアクリーナを配置す
ることができる。しかも、エアクリーナの空気出口と気
化器との距離を可及的大きくとることができ、吸気通路
が曲がる部分の曲率を小さくして吸気抵抗を小さくする
ことができる。また、エアクリーナ、シュラウドおよび
伝動ケースによってエアクリーナの空気入口側とシュラ
ウドの排出口側とが略仕切られるようになる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。
第1図は本発明に係るスクータ型車両としてのスクータ
の要部を示す第2図のI−I線断面図、第2図はスクー
タの要部を示す平面図、第3図は第1図のIII−III線断
面図、第4図はスクリータ全体を示す側面図で、第4図
において符号1で示すものはスクータを示し、このスク
ータ1は操向ハンドル2とシート3との間に低床な略板
状の足載せ台4を備えている。5はスクータ1の前後方
向に延在する車体フレームであり、1本の管体からなる
前部フレーム5aと、この前部フレーム5aの後端部から左
右に分岐された2本の管体からなる後部フレーム5bから
なる。前部フレーム5aは操向軸管6に溶着され後下がり
に傾斜した後に足載せ台4の下側において水平に向かう
ように屈曲されている。後部フレーム5bは足載せ台4の
後部下側から急な角度で上方へ向かい、シート前端部の
下方においてその角度が緩やかになるように屈曲されて
おり、ユニットスイング式エンジン7で懸架された後輪
8よりも僅かに上方であって左右両側に延在している。 前記ユニットスイング式エンジン7について詳述する
と、第5図はエンジンの正面図、第6図は平面図、第7
図は側面図であり、ユニットスイング式エンジン7は、
従来のものと同様に、エンジン本体11と、このエンジン
本体11の動力を後方へ伝達するVベルトなどを備えた動
力伝達機構と、この動力伝達機構を収容し後輪8を支持
する伝動ケース12とから構成されている。 エンジン本体11は、クランク軸を車幅方向に配置した
強制空冷式2サイクルエンジンであり、シリンダ11aが
略水平方向に前傾されている。13はエンジン本体10に備
えられた合成樹脂製のシュラウドであり、前記クランク
軸の右側に軸装された冷却送風ファン14およびシリンダ
11aを被覆している。このシュラウド13は冷却送風ファ
ン14が対向している部位に吸入口が車体右側方へ開口さ
れ、シリンダ11aの下面が対向している部位に排出口15
が下方へ開口されている。 前記伝動ケース12はエンジン本体11のクランクケース
11bと一体に形成されたアルミニウム合金製のケース本
体12aと、このケース本体12aの左側方を被覆するアルミ
ニウム合金製のカバー12bとから構成され、後部には後
輪軸が回転自在に支持されている。そして、クランクケ
ース11bの上面にはユニットスイング式エンジン7を車
体フレーム5に枢着するためのブラケット16が突設され
ている。17は後部フレーム5bの下側に設けられた支持ブ
ラケット、18はこれらブラケット間を連結するリンクで
あり、リンク18は各ブラケットに回動自在に連結されて
いる。19はユニットスイング式エンジン7の上下方向の
揺動を吸収するクッションユニットであり、伝動ケース
12の後端面と後部フレーム5bとの間に介装されている。 21は箱形状に形成された合成樹脂製のエアクリーナで
ある。このエアクリーナ21は、前記シリンダ11aにおけ
る伝動ケース12側の側方でかつ伝動ケース12に対して車
体の前方となる位置に、前記シュラウド13の側面および
伝動ケース12の前面に近接させて配設され、伝動ケース
12の前面に突設された取付ブラケット22に支持されてい
る。エアクリーナ21の内部は左右のクリーナ半体間に保
持されたクリーナエレメント23によって車幅方向に2室
に画成されており、車体内側の気室は上面前部を貫通し
車体内側方向に開口されたゴム製の吸気ダクト24を介し
て大気に開放されている。一方、車体外側の気室は上面
後部を貫通するゴム製の第1の吸気管25を介してクラン
クケース11bの吸気口に連通されている。26は気化器
で、第1の吸気管24と前記吸気口に接続された第2の吸
気管27との間に接続されている。この気化器26は、伝動
ケース12とシュラウド13とエアクリーナ21との間に形成
された空間に下部を臨ませるように配設されている。す
なわち、気化器26が上方へ突出するのが可及的抑えられ
ている。この気化器26の配設位置を詳述すると、この気
化器26は、前記ブラケット16より車体の前方であってこ
のブラケット16の近傍でかつ前記後部フレーム5bの一対
の管体どうしの間に、側面視において後部フレーム5bの
管体と重なるように配設している。 31はシート3の下方に配され、後部フレーム5bやユニ
ットスイング式エンジン7の上方を覆う合成樹脂製の車
体カバーである。この車体カバー31は図示しないブラケ
ット等を介して後部フレーム5bに取付られている。32は
シート3とユニットスイング式エンジン7との間に形成
され前記車体カバー31で囲繞された空間に配設された繊
維強化樹脂材製の収納ボックスである。 この収納ボックス32は第8図にその斜視図を示すよう
に、略楕円状の上部開口を有し、底部の四隅には収納ボ
ックス32を車体フレーム5に取付けるための支持脚33,3
4が設けられている。支持脚33は第9図に示すように底
部の左右両側にかたよった位置を下方へ凹陥させること
によって下方へ一体に突設されており、後部フレーム5b
の横部材35上に固定ねじ36で固定されている。また、支
持脚34は底部後端面を後方へ水平に延出させることによ
って板状に形成されており、固定ねじ37で後部フレーム
5bの横部材上に固定されている。 また、この収納ボックス32は、ヘルメット41をかぶり
口を上にした状態で収納できるような形状に形成されて
いる。詳述すると、底部中央には下方へ球面状に凹陥さ
れた支承部32aが設けられている。この支承部32aはヘル
メット41の頂部を係入させた状態で支承し、ヘルメット
41が移動するを規制する。そして、支承部32aの前方に
位置した底部前側、換言すると前記左右の支持脚33,33
間には支承部32aの内表面に沿うように後下がりに傾斜
する傾斜面32bが設けられている。一方、前記支承部32a
の両側は僅かに後上がりに傾斜した平板状に形成されて
おり、この平板部分の左側、すなわち車体中心から車幅
方向の一側にかたよった位置にはバッテリ42の水平断面
よりも形状が大きな矩形状を呈する開口43が設けられて
いる。44はこの開口43を開閉する蓋体であり、前部およ
び後部に突設した係合片44aを開口43の周縁部に係合さ
せることによって取付けられ、係合片44aの係合を解除
することによって取外される。45はバッテリ42を支持す
るバッテリボックスであり、前記開口43の下方に収納ボ
ックス32と一体的に繊維強化樹脂材で形成されている。
なお、収納ボックス32の上部開口前側にはシート3の前
端部を枢着するブラケット46が、後側にはシート3の後
部を支承するシート支承部47およびシートロック48の取
付部49が一体に形成されている。 前記シート3は前端部が収納ボックス32のブラケット
46に枢着された底板51とこの底板51上に設けられたスポ
ンジ等の緩衝材52などからなる。底板51は収納ボックス
32の上部開口を覆うように周壁が一体に形成されてお
り、中央部には下方へ突出しかぶり口を上にした逆さの
状態に収納されたヘルメット41のかぶり口に臨む突出部
51aが一体に設けられている。53は底板51の後部に一体
に突設された支持脚で、収納ボックス32のシート支承部
47に当接してシート3を支持する。 54は閉状態のシート3の底板51の周壁に圧接し、雨な
どが収納ボックス32内に侵入するのを防止するシール材
である。このシール材54は例えば弾性ゴムやゴム被覆を
施したスポンジ・ゴムなどの弾性材から帯状に形成さ
れ、収納ボックス32の開口周縁を被覆するように取付け
られている。その範囲は、第2図において二点鎖線で示
すように収納ボックス32の前端部および後端部を除く部
位とされている。 56は収納ボックス32の後方に配設された合成樹脂製の
燃料タンクである。この燃料タンク56は容積を多くする
ため、および車体の左右の重量配分を調整するために、
底部の右側は収納ボックス32の下方にまで延出されてい
る。また、給油部は前部に配置され、シート3の底板後
部に設けられた凹陥部51b内に臨んでいる。 61はエンジン本体11に供給される潤滑油を溜める合成
樹脂製のオイルタンクである。このオイルタンク61はユ
ニットスイング式エンジン7と収納ボックス32との間で
あって後輪8の前方に形成された空間に配設され、容積
を大きくするために左側一部はバッテリボックス37の前
方にまで延出されている。オイルタンク61の給油部は、
収納ボックス32の底部前側に設けられた傾斜面32bの下
側に臨むように、前部上面に配置されキャップ62が被冠
されている。そして、このキャップ62に対応して傾斜面
32bには、蓋体63で開閉される給油用の開口64が設けら
れている。この蓋体63も上述した蓋体36と同様に係合片
63aを設けることによって、開口64に対して着脱自在と
されている。65は車体の右側に配設された排気マフラー
であり、シリンダ11aから下方へ延出されクランクケー
ス11bの下側から後方へ向かう排気管66が接続されてい
る。 このように構成されたスクータにおいては、ユニット
スイング式エンジン7のシリンダ11aを前傾し、エアク
リーナ21をシリンダ11aの側方であって伝動ケース12の
前方に配設しているので、ユニットスイング式エンジン
7の高さを低くすることができる。また、クランクケー
ス11bの上部のブラケット16より車体の前方であってブ
ラケット16の近傍でかつ後部フレーム5bの一対の管体ど
うしの間に、気化器26を側面視において前記管体と重な
るように配設したため、後部フレーム5bと気化器26とが
互いに干渉し合うことがなく、後部フレーム5bを可及的
低い位置に配設することができる。さらに、気化器26
は、前記ブラケット16と後部フレーム5bとの連結部を中
心として上下方向に揺動するユニットスイング式エンジ
ン7の揺動中心の近傍に配設されるので、揺動中心から
大きく離れた位置に設ける場合に較べ、ユニットスイン
グ式エンジン7が揺動するときの移動量を少なくするこ
とができる。すなわち、気化器26がユニットスイング式
エンジン7とともに揺動するためのスペースが狭くてよ
い。 したがって、収納ボックス32の底をユニットスイング
式エンジン7、後部フレーム5bおよび気化器26との干渉
を避けながら可及的低い位置に形成することができるか
ら、収納ボックス32の大容量化を図ることができる。本
実施例においては気化器26の下部を、伝動ケース12とシ
ュラウド13とエアクリーナ21との間に形成された空間に
落とし込ませているので、一層ユニットスイング式エン
ジン7の高さを低くすることができる。 また、エンジン本体11はシュラウド13を備えた強制空
冷式エンジンであるから、シリンダ11aから放散される
熱によってエアクリーナ21がそれほど加熱されるおそれ
もない。 さらに、エアクリーナ21を、冷却送風ファン14とは車
体の左右方向の反対側に配設したため、シリンダ11aの
側方の空きスペースを広く使って大容量のエアクリーナ
21を配置することができる。しかも、エアクリーナ21
を、内部がクリーナエレメント23によって車体の左右方
向に2室に画成される構造とし、このエアクリーナ21内
の気室のうち車体外側の気室を吸気管25によって気化器
26に連通させたため、エアクリーナ21の空気出口と気化
器26との距離を可及的大きくとることができ、吸気通路
が曲がる部分の曲率を小さくして吸気抵抗を小さくする
ことができる。加えて、エアクリーナ21をシュラウド13
の側面および伝動ケース12の前面に近接させるととも
に、エアクリーナ21内の車体内側の気室をエアクリーナ
21の上方の大気中に連通させ、シュラウド13の下面に排
出口15を形成したため、エアクリーナ21、シュラウド13
および伝動ケース12によってエアクリーナ21の空気入口
側とシュラウド13の排出口側とが略仕切られるようにな
る。このため、エンジン本体11を冷却した後の熱風がエ
アクリーナ21に吸込まれるのを防ぐことができるし、気
化器26が前記熱風によって加熱されるのを防ぐことがで
きる。 したがって、大容量のエアクリーナ21から吸気抵抗が
小さい吸気通路を通して低温な吸気をエンジン本体11に
送ることができるから、高いエンジン性能が得られる。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明に係るスクータ型自動二輪
車は、エンジン本体のシリンダを略水平まで前傾させ、
このシリンダの伝動ケース側の側方でかつ伝動ケースに
対して車体の前方となる位置に、エアクリーナを前記シ
ュラウドの側面および伝動ケースの前面に近接させて配
置したため、ユニットスイング式エンジンの高さを低く
することができる。また、クランクケースの上部のブラ
ケットより車体の前方であってこのブラケットの近傍で
かつ後部フレームの一体の管体どうしの間に、気化器を
側面視において前記管体と重なるように配設したため、
後部フレームと気化器とが互いに干渉し合うことがな
く、後部フレームを可及的低い位置に配設することがで
きる。さらに、気化器は、前記ブラケットと後部フレー
ムとの連結部を中心として上下方向に揺動するユニット
スイング式エンジンの揺動中心の近傍に配設されるの
で、揺動中心から大きく離れた位置に設ける場合に較
べ、ユニットスイング式エンジンが揺動するときの移動
量を少なくすることができる。すなわち、気化器がユニ
ットスイング式エンジンとともに揺動するためのスペー
スが狭くてよい。 したがって、収納ボックスの底をユニットスイング式
エンジン、後部フレームおよび気化器との干渉を避けな
がら可及的低い位置に形成することができるから、収納
ボックスを下方へ拡げ、大きな収納スペースを確保する
ことができる。 加えて、エアクリーナを、冷却送風ファンとは車体の
左右方向の反対側に配設したため、シリンダの側方の空
きスペースを広く使って大容量のエアクリーナを配置す
ることができる。しかも、エアクリーナを、内部がクリ
ーナエレメントによって車体の左右方向に2室に画成さ
れる構造とし、このエアクリーナ内の気室のうち車体の
外側の気室を吸気管によって気化器に連通させたため、
エアクリーナの空気出口と気化器との距離を可及的大き
くとることができ、吸気通路が曲がる部分の曲率を小さ
くして吸気抵抗を小さくすることができる。その上、エ
アクリーナをシュラウドの側面および伝動ケースの前面
に近接させるとともに、エアクリーナ内の車体内側の気
室をエアクリーナの上方の大気中に連通させ、シュラウ
ドの下面にエンジン冷却風の排出口を形成したため、エ
アクリーナ、シュラウドおよび伝動ケースによってエア
クリーナの空気入口側とシュラウドの排出口側とが略仕
切られるようになる。このため、エンジン本体を冷却し
た後の熱風がエアクリーナに吸込まれるのを防ぐことが
できるとともに、前記熱風によって気化器が加熱される
のを防ぐことができる。 したがって、大容量のエアクリーナから吸気抵抗が小
さい吸気通路を通して低温な吸気をエンジン本体に送る
ことができるから、エンジンの性能が高いスクータ型自
動車二輪車を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係るスクータ型車両としてのスクータ
の要部を示す第2図のI−I線断面図、第2図はスクー
タの要部を示す平面図、第3図は第1図III−III線断面
図、第4図はスクータ全体を示す側面図、第5図ないし
第7図はユニットスイング式エンジンを示す図で、第5
図は正面図、第6図は平面図、第7図は側面図、第8図
は収納ボックスを示す斜視図、第9図は第1図のIX−IX
線断面図である。 3……シート、7……ユニットスイング式エンジン、11
……エンジン本体、11a……シリンダ、12……伝動ケー
ス、21……エアクリーナ、26……気化器、32……収納ボ
ックス。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.操向ハンドルとシートとの間に配設した足載せ台の
    後部下側から左右一対の管体からなる後部フレームを斜
    め上後方に向って立上げ、シリンダおよびクランクケー
    スを有するエンジン本体の一側部に設けた伝動ケースが
    後輪を支持する構造のユニットスイング式エンジンを、
    前記クランクケースの上部のブラケットを前記後部フレ
    ームに連結することによって上下方向に揺動自在に配設
    し、前記エンジン本体を、前記伝動ケースとは反対側に
    設けた送風ファンによってこの送風ファンおよび前記シ
    リンダを覆うシュラウドの内部に冷却風を供給する強制
    空冷式エンジンとし、前記シートと前記ユニットスイン
    グ式エンジンとの間に形成され車体カバーで囲繞された
    空間であって前記後部フレームの上方に収納ボックスを
    配設したスクータ型自動二輪車において、前記エンジン
    本体のシリンダを略水平まで前傾させ、このシリンダの
    伝動ケース側の側方でかつ伝動ケースに対して車体の前
    方となる位置に、エアクリーナを前記シュラウドの側面
    および伝動ケースの前面に近接させて配設するととも
    に、前記ブラケットより車体の前方であってこのブラケ
    ットの近傍でかつ前記後部フレームの一対の管体間に、
    気化器を側面視において前記管体と重なるように配設
    し、前記エアクリーナを、内部がエレメントによって車
    体の左右方向に2室に画成される構造とし、このエアク
    リーナ内の気室のうち車体外側の気室を吸気管によって
    前記気化器に連通させかつ車体内側の気室をエアクリー
    ナの上方の大気中に連通させ、前記シュラウドの下面に
    エンジン冷却風の排出口を形成したことを特徴とするス
    クータ型自動二輪車。
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