JP2684306B2 - 冷間加工性及び耐焼割れ性に優れた鋼材 - Google Patents

冷間加工性及び耐焼割れ性に優れた鋼材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷間での押出し、引抜き
及び伸線加工、コイリング等に好適な冷間加工性の優れ
た鋼材ならびに焼入れ、焼戻しに好適な棒鋼及び線材用
の鋼材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷間の押出し、引抜き及び伸線加工、コ
イリング等の加工では、加工時に鋼材中心部に作用する
引張り応力に起因してシェブロンクラック等の割れの発
生、カッピー状の断線や折損を引起こし易い。特に、中
心偏析が存在するとマルテンサイトや網目状のセメンタ
イト等の脆化組織が発生したり、あるいは脆化組織が存
在しなくても成分の濃化で断面中心部の延性が低下し、
上記欠点の発生や折損及び断線を助長する。
【0003】また、鋼材の組織制御を目的に行われる焼
入れ処理において、焼入れ時に発生する内部応力により
脆弱な中心偏析部に割れ(焼割れ)が発生したり、そこ
から折損したりする場合がある。特に自動車用鋼材では
燃費規制から軽量化が強く要請されてきており、それに
伴って高炭素化や高合金化により鋼材の高強度化が進め
られているが、これらに伴って鋼材中心部の延性は益々
低下し、冷間の加工性は損われ、焼入れ時の割れ感受性
は一層高まる。
【0004】従来、鋼材の冷間加工性を確保するため、
あるいは焼入れ時の割れを防止するため連鋳工程におい
て中心偏析を改善する努力が払われてきた。連鋳鋳片の
偏析を改善する方法としては従来より凝固組織を微細化
し偏析の分散を図る低温鋳造法、低速鋳造法や鋳型内や
2次冷却帯等での電磁攪拌技術が開発され中心偏析の改
善に寄与してきたが、これら単独またはこれらを組合せ
ただけでは中心偏析を十分改善するに致らず、冷間加工
時の欠陥や焼割れの発生を防止できていない。そのた
め、均熱拡散処理で対応するため大幅なコスト上昇を招
いていた。
【0005】一方、特公昭59−16862号、特公昭
59−39225号、特公昭62−34460号、特公
平2−56982号等の公報には凝固末期に鋳片をロー
ルで圧下し、凝固収縮に基づく濃化溶鋼の流動を抑え中
心偏析を改善する凝固末期軽圧下の方法が開示されてい
る。これらの凝固末期軽圧下では中心偏析の大幅な改善
は可能であるが、鋼材の高炭素化や高合金化に伴って許
容偏析レベルが厳格化して本技術においても冷間加工性
の確保が困難になってきている。
【0006】また、特開昭61−132247号、特開
昭63−183765号の公報、あるいは「鉄と鋼」第
60年第875〜884頁には凝固末期の鋳片をロール
あるいは金型で大圧下して中心偏析を改善する方法が開
示されている。さらに、特開平3−226337号公報
には凝固完了前に鍛圧加工を施し、鋳片軸芯部のC含有
量の比C/C0 を0.8〜1.05にする高炭素熱延素
材の製造方法が開示されている。しかしながら、本発明
者等が検討した結果では、これらの方法で鋼材中心部の
偏析を低減する、あるいはC含有量の比C/C0 で0.
8程度までの負偏析を鋳片軸芯部に形成することは冷間
加工性の確保や焼割れの防止に効果を有するが、それだ
けでは安定した改善効果は得られなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高炭素化や高合金化に
よる鋼材の高強度化が進展するなかで、冷間の押出し、
引抜き及び伸線加工やコイリング等の加工時に、シェブ
ロンクラック等の割れやカッピー状の断線の発生、折損
を引起こさず、かつ、焼入れ時に焼割れを発生させない
冷間加工性及び耐焼割れ性に優れた棒鋼及び線材用の鋼
材を提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、冷間での押出し、引抜き及び伸線加
工、コイリングの冷間加工用ならびに熱処理用の棒・線
鋼材において、前記棒・線鋼材の断面中心部に負偏析部
を有し、該負偏析部の範囲が断面積比で全断面積の1〜
30%で、かつ、該負偏析部の炭素当量(Ceq)を該
負偏析部を除く外層部の炭素当量(Ceq)で割った値
が0.98以下であることを特徴とする冷間加工性及び
耐焼割れ性に優れた鋼材である。ここで、 Ceq = C+ Mn/6 + Si/24 + Ni/40 + Cr/5 + Mo/
4 + V/14 (wt%)
【0009】
【作用】本発明鋼においては棒・線材の断面中央部の断
面積比で全断面積の1〜30%の範囲を負偏析部とする
と共に、該負偏析部の平均炭素当量(Ceq)を該負偏
析部を除く外層部の炭素当量(Ceq)で割った値が
0.98以下を満足するよう制御する理由について説明
する。
【0010】本発明者等が冷間での押出しや引抜き、伸
線加工を施した材料において鋼材中心部の残留応力を調
査した結果、圧縮の残留応力は鋼材中心部で高く、断面
積比で全断面積の1%を占める中心領域で圧縮残留応力
が特に高いことが判明した。このような圧縮残留応力の
分布は冷間加工のさい、鋼材の断面中心部に大きな引張
り応力が作用したことに起因しており、従って、上記の
ような冷間加工を受ける鋼材では、欠陥の発生を防止す
るには鋼材中心部の、断面積比で全断面積の1%を占め
る領域の延性を確保することが極めて重要である。
【0011】鋼材の強度や延性は鋼材の組成に強く依存
し、熱処理や加工条件が同じであればほぼ炭素当量(C
eq)で整理され、Ceqが低いほど鋼材の延性は向上
する。よって、鋼材中心部の延性を向上するには中心部
に負偏析を形成し、中心部のCeqを下げてやればよ
い。そこで、鋼材中心部の延性を向上し、冷間加工時の
種々の欠陥発生を安定して防止できる負偏析の度合いに
ついて冷間押出し試験や伸線試験を行ない検討した。
【0012】図2には横軸に全断面積に対する負偏析部
の断面積比、縦軸に負偏析部の平均炭素当量(Ceq)
と該負偏析部を除く外層部の炭素当量(Ceq)との比
をとって上記検討結果を整理した結果を示す。すなわち
図1は棒・線鋼材の断面図であって、1が中心部の負偏
析部、2が外層部である。図2に示すように断面中央部
の断面積比で全断面積の1%以上の範囲を当該範囲を除
く外層部に比べ炭素当量(Ceq)が低い負偏析部とす
ると共に、該負偏析部の平均炭素当量(Ceq)を該負
偏析部を除く外層部の炭素当量(Ceq)で割った値が
0.98以下を満足するよう制御すると加工性は顕著に
改善され従来冷間加工時に発生していた欠陥の発生をよ
り防止できる。特に、確実に冷間加工時の欠陥発生を防
止するには負偏析領域を鋼材中心部に断面積比で1%以
上確保することが絶対条件であった。
【0013】ここで、負偏析部及び外層部の炭素当量
(Ceq)はEPMA(電子発光X線微量分析装置)や
CMA(面分析として可能な前記分析装置)による面分
析、線分析、スポット分析や、あるいはドリル等により
採取した切り粉を化学分析するいずれの方法で求めても
良い。また、炭素当量の平均値は厳密には面分析を行な
いその測定結果に基づき求めるのが好ましいが、他の分
析方法で求めた濃度分布から推定しても良い。外層部の
炭素当量(Ceq)を評価する際、連続鋳造での電磁攪
拌の影響等で形成されるような局部的な負偏析部領域は
除いて評価する。
【0014】なお、本発明の要件を満足する負偏析を形
成させる方法としては連鋳工程で未凝固部が残留するス
トランドをロールあるいは金型で強圧下し、デンドライ
ト樹間の濃化溶鋼を上流側に絞り出して鋳片断面中心部
に負偏析を形成させる方法がある。これらの方法では断
面積比で30%超の範囲を負偏析にしようとすると圧下
時に顕著な内部割れが発生し、かえって鋼材の内質が低
下し、疲労強度が低下したりする。このように30%超
の範囲を負偏析にしようとするのは工程上無理なことが
多く、またそれに応じた効果を期待できないので本発明
においては30%までとする。
【0015】硬鋼線等の高炭素線材では上記負偏析の形
成は、鋼材中心部のマトリックスの延性を高めると共に
伸線時に内部亀裂の発生源となるミクロマルテンサイト
や網目状セメンタイトといった硬質相の生成が防止され
る結果、伸線加工性は顕著に改善される。また、冷間で
コイリングされるバネ鋼では油焼入れ、焼戻し後の絞り
が問題とされるが、図2に示す冷間加工性が良好な領域
に負偏析を制御した材料では中心部の延性は十分確保さ
れるため、中心部の延性不足に起因する折損は容易に防
止できる。一方、従来のように中心偏析を有する材料で
は、焼入れ時に中心偏析部に生成するマルテンサイト等
の脆化組織が焼割れを引起こすが、本発明の要件を満足
する負偏析を形成すると鋼材中心部付近(狭くとも断面
中心部の断面積で1%以上の範囲)において焼入れ時に
脆化組織の出現を防止でき、耐焼割れ性は大幅に改善さ
れる。
【0016】また、本発明により冷間加工性や耐焼割れ
性の向上が期待できる対象鋼種はJIS規格で以下のよ
うな鋼種である。すなわち機械構造用炭素鋼(SXX
C)、焼入れ性を保証した構造用鋼材H鋼(SMnXX
XH,SMnCXXXH,SCrXXXH,SCMXX
XH,SNCXXXH,SNCMXXXH)、ニッケル
クロム鋼鋼材(SNC)、ニッケルクロムモリブデン鋼
鋼材(SNCM)、クロム鋼鋼材(SCr)、機械構造
用マンガン鋼鋼材及びマンガンクロム鋼鋼材(SMn,
SMnC)、クロムモリブデン鋼鋼材(SCM)、アル
ミニウムクロムモリブデン鋼鋼材(SACM)、ばね鋼
鋼材(SUP)、硫黄及び硫黄複合快削鋼(SUMX
X,SUMXXL)、高炭素クロム軸受鋼鋼材(SU
J)、ピアノ線材(SWRS)、軟鋼線材(SWR
M)、硬鋼線材(SWRH)、冷間圧造用炭素鋼線材
(SWRCH)、冷間圧造用ボロン鋼線材(SWRCH
B)、硬鋼線(SW)、ピアノ線(SWP)、PC鋼線
及びPC鋼より線(SWPR,SWPD)、PC硬鋼線
(SWCR,SWCD)、ばね用炭素鋼オイルテンパー
線(SWO)、弁ばね用炭素鋼オイルテンパー線(SW
O−V)、弁ばね用クロムバナジウム鋼オイルテンパー
線(SWOCV−V)、弁ばね用シリコンクロム鋼オイ
ルテンパー線(SWOSC−V)、ばね用シリコンマン
ガン鋼オイルテンパー線(SWOSM)である。
【0017】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明について説明
する。なお、圧下実施例では連続鋳造時に未凝固部が残
留する鋳片を圧下して鋳片断面中心部に負偏析を発生さ
せた。そのさい、同一チャージ内で鋳造速度及び圧下量
等の圧下条件を変更して負偏析度合いを変化させると共
に圧下による負偏析を有しない従来材や、また本発明の
負偏析量より少ない比較材も鋳造した。また、分析用試
料はすべて圧延材から採取し、CMAで断面内の濃度分
布を調査した。
【0018】表1に示す組成の溶鋼を247mm×30
0mmの鋳型を用いて鋳造し、連鋳ストランドの断面中
心部の固相率が0.6〜0.8の範囲においてロールに
より約50mmの圧下を加えて濃化溶鋼を絞り出し、鋳
片中心部に本発明の要件を満足するような負偏析を形成
させた。このようにして得られた鋳片を復熱炉経由で分
塊圧延して162mm角のビレットに成型し、さらに、
そのビレットを棒鋼及び線材圧延した。従来材及び比較
材についても本発明鋼と同様に復熱炉経由で分塊圧延し
て、棒鋼及び線材圧延に供した。
【0019】
【表1】
【0020】表2には棒鋼圧延で40mm径に圧延した
S25CとS48C相当の冷間押出し用鋼において、材
料中心部から平行部5mm径のJIS4号タイプの引張
り試験片を各水準10本ずつ採取し、冷間押出し時のシ
ェブロンクラックの発生と良い相関のある材料中心部の
絞りを評価した結果を示す。いずれの鋼種においても本
発明鋼の方が材料中心部の絞り(RA)は比較鋼及び従
来鋼に比べ格段に高い値を示し、冷間押出し性に優れて
いることがわかる。
【0021】
【表2】
【0022】なお、表2以降の表におけるCeqバー
(上に横線)は図1で示す1の鋼材中心部の負偏析部の
平均炭素当量であり、Ceq0 は外層部2の炭素当量、
またAは中心部1の負偏析領域の断面積、A0 は鋼材の
全断面積(1,2の部分の合計)である。
【0023】表3には25mm径に棒鋼圧延したSMn
422にBを添加した鋼を900℃に加熱後水焼入れし
て焼割れの発生を調査した結果を示す。比較鋼、従来鋼
では焼割れが発生したのに対し、断面中心部に負偏析を
有する本発明鋼では焼割れは全く発生しなかった。
【0024】
【表3】
【0025】表4には線材圧延後900℃に巻取り、さ
らに温水冷却で制御冷却を施した硬鋼線12.3mm径
の圧延材の諸特性について調査した結果を示す。ミクロ
マルテンサイトや網目状セメンタイト及び引張り特性は
コイル端部からJIS2号試験片を採取して調査した。
強度(TS)、絞り(RA)はn=10の平均値であ
る。本発明鋼ではミクロマルテンサイトや網目状セメン
タイト等の脆弱相は認められず(ナイタルエッチで観
察)、しかも絞りは大幅に改善されている。
【0026】
【表4】
【0027】また、表4にカッピー破断を促進する条件
(ダイスアプローチ角度:30°)でドローベンチによ
り直径12.3mm→5.6mmに7段で伸線し、伸線
性について調査した結果を示す。また、伸線に先立ちサ
ンプルを酸洗、燐酸塩処理すると共に、950℃×6分
→550℃×4分のパテンティング処理を施した。本発
明鋼では伸線限界歪(伸線前後の断面積による真歪)は
比較鋼、従来鋼に比べ大幅に増加しており、本発明鋼の
方は優れた伸線加工性を示した。なお、断線がカッピー
破断かどうかは破断した破面形状を観察して判定した。
【0028】表5に直径13mmに線材圧延したバネ鋼
材のサンプルを10本ずつ採取して900℃に加熱、油
焼入れし、450℃で焼戻し、JIS2号試験片を採取
して引張り試験でOT(オイルテンパー)後の強度、絞
りを評価した結果を示す。バネ鋼ではOT後の絞りが高
いほどコイリング性が改善されることが経験的に知られ
ており、OT後の絞りが高い値を示す本発明鋼はコイリ
ング性も優れている。
【0029】
【表5】
【0030】さらに、表6には軸受け鋼を24mm径に
圧延した棒鋼でナイタルエッチで網目状セメンタイトの
生成状況を観察した結果を示す。本表から明らかなよう
に本発明鋼では冷間加工性に有害な網目状セメンタイト
の生成は認められず、軸受け鋼程度の高炭素鋼において
も冷間加工性の大幅な改善が期待される。
【0031】
【表6】
【0032】表7には26mm径に線材圧延した硫黄快
削鋼(SUM23)を23mm径に引抜き、矯正後超音
波探傷で引き割れの発生有無について調査した結果を示
す。負偏析を有する本発明鋼材では比較鋼、従来鋼で偏
析部に発生した引き割れの発生は認められなかった。
【0033】
【表7】
【0034】
【発明の効果】本発明鋼は冷間の押出し、引抜き及び伸
線加工やコイリング等の加工時に、シェブロンクラック
等の割れやカッピー状の断線の発生、折損を引起こさ
ず、かつ焼入れ時に焼割れを発生させない冷間加工性及
び耐焼割れ性に優れた鋼材であり、上記冷間加工や焼入
れ時の欠陥発生や割れを防止することで生産性の向上に
大きく寄与する。また、従来鋼に比べ冷間加工性や耐焼
割れ性に優れた素材を提供することで、従来以上に厳し
い冷間加工や焼入れ等の熱処理が可能となり、その工業
的意義は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】棒・線鋼材の断面を説明する図
【図2】負偏析の程度と冷間加工性の関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 中心部(負偏析部) 2 外層部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−238327(JP,A) 特開 昭61−193756(JP,A) 特公 昭59−16862(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間での押出し、引き抜き及び伸線加
    工、コイリングの冷間加工用ならびに熱処理用の棒・線
    鋼材において、前記棒・線鋼材の断面中心部に負偏析部
    を有し、該負偏析部の範囲が断面積比で全断面積の1〜
    30%で、かつ、該負偏析部の炭素当量(Ceq)を該
    負偏析部を除く外層部の炭素当量(Ceq)で割った値
    が0.98以下であることを特徴とする冷間加工性及び
    耐焼割れ性に優れた鋼材。ここで、 Ceq= C+ Mn/6 + Si/24 + Ni/40 + Cr/5 + Mo/4
    + V/14 (wt%)
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