JP2684057B2 - 光による劣化に対して安定化されたポリオレフィン - Google Patents

光による劣化に対して安定化されたポリオレフィン

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JP2684057B2
JP2684057B2 JP63110297A JP11029788A JP2684057B2 JP 2684057 B2 JP2684057 B2 JP 2684057B2 JP 63110297 A JP63110297 A JP 63110297A JP 11029788 A JP11029788 A JP 11029788A JP 2684057 B2 JP2684057 B2 JP 2684057B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、安定剤及び補助安定剤の相剰混合物を添加
して光が原因の劣化に対するポリオレフィンの安定化に
関する。この混合物中の主要な安定剤は、ポリアルキル
ピペリジンであり、補助安定剤は、亜鉛もしくはマグネ
シウムの有機塩である。更に混合物はUV吸収剤及び/ま
たは顔料を含有する。
ポリアルキルピペリジンは、有機物質、特にポリオレ
フィンのためのすぐれた光安定剤として公知である。更
にポリオレフィン中の加工助剤として、例えばステアリ
ン酸カルシウムのような脂肪酸の金属塩を使用すること
も一般に公知である。特定のポリアルキルピペリジンそ
れ自身よりも更に有効である金属化合物とポリアルキル
ピペリジンの錯体は、米国特許出願第4202816号に示さ
れている。これらの錯体中の金属化合物の例は、ニッケ
ル、コバルト、マグネシウムもしくはマンガンアセチル
アセトネート、ニッケル、コバルト、マグネシウムもし
くはマンガンベンゾイルアセトネート、ラウリン酸ニッ
ケル及びヘプタン酸ニッケル、ラウリン酸亜鉛及び酢酸
亜鉛である。重合性ポリアルキルピペリジンを有する類
似の金属錯体は、米国特許出願第4256627号に記述され
ており、金属化合物の例としては、酢酸ニッケル、ヘプ
タン酸ニッケル及びラウリン酸ニッケル、ニッケルアセ
チルアセトネート、コバルトアセチルアセトネート及び
ヘプタン酸亜鉛を列挙している。
更にポリアルキルピペリジン光安定剤は、UV吸収剤と
組み合わせられることが知られている。この型の組み合
せは、例えばスチレンポリマー(米国第4110304号)、
塗料樹脂(米国第4426472号)もしくは顔料着色されて
いないポリプロピレン(Gchter,Mller,Taschenbuc
h der Kunststoff−Additive(Manual of Additives fo
r Plastics),第2版,1983年,161/162頁,Carl Hanser
−Verlag)に記述されている。
更に顔料着色されたポリマーは、顔料着色されていな
いポリマーよりも光により損傷を受けにくいことが一般
に知られている。ポリアルキルピペリジンで安定化され
たポリプロピレンの光に対する安定性は、0.5%の種々
の顔料で着色することにより大幅に増加しうることがG
chter,Mller(loc.cit),162頁に示されている。
公知の効果以上に、ポリアルキルピペリジン光安定剤
に加えて、亜鉛もしくはマグネシウムの有機塩並びにUV
吸収剤及び/または顔料をポリオレフィンに添加する
と、更に効果の増大が図れることが見出された。
従って本発明は、 A)少なくとも1種のポリアルキルピペリジン光安定
剤、 B)亜鉛もしくはマグネシウムの有機塩、及び C)C1)紫外線吸収剤(以下、UV吸収剤)もしくは C2)顔料もしくは C3)UV吸収剤及び顔料 のいずれか を含有する光による劣化に対して安定化されたポリオレ
フィン組成物に関する。
ポリオレフィンとは、α−オレフィンのホモポリマー
及びコポリマーを意味するものとして理解すべきで、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、ポリブテ−1−エン、ポリメチルペンテ−1−エ
ン、エチレン/プロピレンコポリマー、プロピレン/ブ
テ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコ
ポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチ
レン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/酢
酸ビニルコポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー
もしくはエチレン/プロピレン/ジエン ターポリマー
並びに更に上記オレフィンポリマー相互の混合物(ポリ
ブレンド)もしくは上記オレフィンポリマーと他のポリ
マーの混合物である。
本発明に従ってポリプロピレンの安定化は特に重要で
ある。
本発明に従って使用しうるポリアルキルピペリジン光
安定剤は、低分子(MW<700)もしくは高分子(オリゴ
マーもしくはポリマー)でありうる。それらは、特徴と
なる基I: (式中、 Rは水素原子もしくはメチル基を表わす。)を含有す
る。この基は、分子中に1度もしくは数度現われること
ができる。Rが水素原子を表わす基Iを含有するピペリ
ジン誘導体が好ましい。それらは2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジンの誘導体である。上記のポリアルキルピペ
リジンは4位に1もしくは2個の極性置換基を備えてい
るか、または極性スピロ環系が4位に結合しているのが
好ましい。特に以下の種類のポリアルキルピペリジンが
光安定剤として重要である。
a)次式II: 〔式中、 nは1ないし4、好ましくは1もしくは2の数を表わ
し、 Rは水素原子もしくはメチル基を表わし、 R1は水素原子、アミン酸化物、炭素原子数1ないし12
のアルキル基、炭素原子数3ないし8のアルケニル基、
炭素原子数3ないし8のアルキニル基、炭素原子数7な
いし12のアルアルキル基、炭素原子数1ないし8のアル
カノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基、
グリシジル基もしくは基−CH2CH(OH)−Z(Zは水素
原子、メチル基もしくはフェニル基を表わす。)を表わ
し、 R1は炭素原子数1ないし4のアルキル基、アリル基、
ベンジル基、アセチル基もしくはアクリロイル基を表わ
すのが好ましく、そして nが1を表わすとき、R2は水素原子、1もしくはそれ
以上の酸素原子により中断できる炭素原子数1ないし18
のアルキル基、シアノエチル基、ベンジル基、グリシジ
ル基、脂肪族、環状脂肪族、芳香脂肪族、不飽和もしく
は芳香族カルボン酸、カルバミド酸もしくはリン含有酸
の一価の基または一価のシリル基、好ましくは炭素原子
数2ないし18の脂肪族カルボン酸の基、炭素原子数7な
いし15の環状脂肪族のカルボン酸の基、炭素原子数3な
いし5のα,β−不飽和カルボン酸の基もしくは炭素原
子数7ないし15の芳香族カルボン酸の基を表わし、 そしてnが2を表わすとき、R2は炭素原子数1ないし
12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレ
ン基、キシリレン基、脂肪族、環状脂肪族、芳香脂肪族
もしくは芳香族ジカルボン酸、ジカルバミン酸またはリ
ン含有酸の二価の基、または二価のシリル基、好ましく
は炭素原子数2ないし36の脂肪族ジカルボン酸の基、炭
素原子数8ないし14の環状脂肪族もしくは芳香族ジカル
ボン酸、炭素原子数8ないし14の脂肪族、環状脂肪族も
しくは芳香族ジカルバミン酸の基を表わし、 そしてnが3を表わすとき、R2は脂肪族、環状脂肪族
もしくは芳香族トリカルボン酸、芳香族トリカルバミン
酸またはリン含有酸の三価の基、または三価のシリル基
を表わし、そして nが4を表わすとき、R2は脂肪族、環状脂肪族もしく
は芳香族テトラカルボン酸の四価の基を表わす。〕で表
わされる化合物。
置換基が炭素原子数1ないし12のアルキル基であると
き、これらは例えば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、n−ブチル基、第2ブチル基、第3ブチル基、n
−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチル−ヘキシル
基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基も
しくはn−ドデシル基を表わす。
炭素原子数1ないし18のアルキル基として、R1もしく
はR2は、例えば上述した基であることができ、そして例
えば更にn−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−
ヘキサデシル基もしくはn−オクタデシル基である。
炭素原子数3ないし8のアルケニル基としてR1の例
は、1−プロペニル基、アリル基、メタアリル基、2−
ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、2
−オクテニル基もしくは4−第3ブチル−2−ブテニル
基でありうる。
炭素原子数3ないし8のアルキニル基としてR1はプロ
パルギル基であるのが好ましい、 炭素原子数7ないし12のアルアルキル基としてR1は特
にフェネチル基及びとりわけベンジル基である。
炭素原子数1ないし8のアルカノイル基としてR1の例
は、ホルミル基、プロピオニル基、ブチリル基もしくは
オクタノイル基であり、好ましくはアセチル基であ
る。;炭素原子数3ないし5のアルケノイル基として、
特にアクリロイル基である。
カルボン酸の一価の基としてのR2の例は、酢酸、カプ
ロン酸、ステアリン酸、アクリル酸、メタアクリル酸、
安息香酸もしくはβ−(3,5−ジ第3−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオン酸基である。
ジカルボン酸の二価の基としてR2の例は、マロン酸、
コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、スベリン酸、セ
バシン酸、マレイン酸、フタル酸、ジブチルマロン酸、
ジベンジルマロン酸、ブチル−(3,5−ジ第3−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−マロン酸もしくはジシク
ロヘプテン−ジカルボン酸基である。
トリカルボン酸の三価の基としてR2の例は、トリメリ
ット酸もしくはニトリロトリ酢酸基である。
テトラカルボン酸の四価の基としてのR2の例は、ブタ
ン−1,2,3,4−テトラカルボン酸もしくはピロメリット
酸の四価の基である。
ジカルバミン酸の二価の基としてR2の例は、ヘキサメ
チレンカルバミン酸もしくは2,4−トルイレンジカルバ
ミン酸基である。
以下の化合物は、この種類のポリアルキルピペリジン
化合物の例である。
1)4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン 2)1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン 3)1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン 4)1−(4−第3ブチル−2−ブテニル)−4−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 5)4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン 6)1−エチル−4−サリシロイルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン 7)4−メタアクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン 8)1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イルβ
−(3,5−ジ第3ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)
−プロピオネート 9)ジ−(1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)マレエート 10)ジ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)スクシネート 11)ジ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)グルタレート 12)ジ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アジペート 13)ジ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート 14)ジ−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−
イル)セバケート 15)ジ−(1,2,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチルピペ
リジン−4−イル)セバケート 16)ジ−(1−アリル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン 18)1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イルアセテート 19)トリ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)トリメリテート 20)1−アクロイル−4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン 21)ジ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)ジエチルマロネート 22)ジ−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−
イル)ジブチルマロネート 23)ジ−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−
イル)ブチル−(3,5−ジ第3ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−マロネート 24)ジ−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−
イル)ジベンジルマロネート 25)ジ−(1,2,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチルピペ
リジン−4−イル)ジベンジルマロネート 26)ヘキサン−1′,6′−ビス−(4−カルバモイルオ
キシ−1−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン) 27)トルエン−2′,4′−ビス−(4−カルバモイルオ
キシ−1−n−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン) 28)ジメチル−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−オキシ)−シラン 29)フェニル−トリス−(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−オキシ)−シラン 30)トリス−(1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ホスフィット 31)トリス−(1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ホスフェート 32)ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4
−イル)フェニルホスホネート 33)4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリ
ジン 34)4−ヒドロキシ−N−ヒドロキシエチル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン 35)4−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシプロピル)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 36)1−グリシジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン b)次式(III): 〔式中、 nは1もしくは2の数を表わし、 R及びR1はa)で定義した意味を表わし、 R3は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、
炭素原子数2ないし5のヒドロキシアルキル基、炭素原
子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ない
し8のアルアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカ
ノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基もし
くはベンゾイル基を表わし、そして nが1を表わすとき、R4は水素原子、炭素原子数1な
いし18のアルキル基、炭素原子数3ないし8のアルケニ
ル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、また
はヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基
もしくはカルバミド基により置換された炭素原子数1な
いし4のアルキル基、グリシジル基、式−CH2−CH(O
H)−Zもしくは式−CONH−Z(Zは水素原子、メチル
基もしくはフェニル基を表わす。)で表わされる基を表
わし、; nが2を表わすとき、R4は炭素原子数2ないし12のア
ルキレン基、炭素原子数6ないし12のアリーレン基、キ
シリレン基、−CH2−CH(OH)−CH2−基もしくは基−CH
2−CH(OH)−CH2−O−D−O−(Dは炭素原子数2な
いし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15のアリー
レン基もしくは炭素原子数6ないし12のシクロアルキレ
ン基を表わすか、またはR3がアルカノイル基、アルケノ
イル基もしくはベンゾイル基を表わさないという条件
で、R4は脂肪族、環状脂肪族もしくは芳香族ジカルボン
酸またはジカルバミン酸の二価の基、または基−CO−を
表わすこともでき、あるいは nが1を表わすとき、R3及びR4は一緒になって脂肪
族、環状脂肪族もしくは芳香族1,2−ジカルボン酸また
は1,3−ジカルボン酸の二価の基を表わすことができ
る。〕で表わされる化合物。
置換基が炭素原子数1ないし12のアルキル基もしくは
炭素原子数1ないし18のアルキル基であるとき、それら
はすでにa)で定義されているものである。
置換基が炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基で
あるとき、それらは特にシクロヘキシル基である。
炭素原子数7ないし8のアルアルキル基として、R3
特にフェニルエチル基で、とりわけベンジル基である、
炭素原子数2ないし5のヒドロキシアルキル基としてR3
は特に2−ヒドロキシエチル基もしくは2−ヒドロキシ
プロピル基である。
炭素原子数2ないし18のアルカノイル基としてR3の例
は、プロピオニル基、ブチリル基、オクタノイル基、ド
デカノイル基、ヘキサデカノイル基もしくはオクタデカ
ノイル基であり、好ましくはアセチル基である。炭素原
子数3ないし5のアルケノイル基としてのR3は、特にア
クリロイル基である。
炭素原子数2ないし8のアルケニル基としてR4の例
は、アリル基、メタアリル基、2−ブテニル基、2−ペ
ンテニル基、2−ヘキセニル基もしくは2−オクテニル
基である。
ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基
もしくはカルバミド基で置換された炭素原子数1ないし
4のアルキル基としてのR4の例は、2−ヒドロキシエチ
ル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−シアノエチル
基、メトキシカルボニルメチル基、2−エトキシカルボ
ニルエチル基、2−アミノカルボニルプロピル基もしく
は2−(ジメチルアミノカルボニル)−エチル基であ
る。
可能な炭素原子数2ないし12のアルキレン置換基の例
は、エチレン基、プロピレン基、2,2−ジメチルプロピ
レン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタ
メチレン基、デカメチレン基もしくはドデカメチレン基
である。
可能な炭素原子数6ないし15のアリーレン置換基の例
は、o−、−mもしくはp−フェニレン基、1,4−ナフ
チレン基もしくは4,4′−ジフェニレン基である。
炭素原子数6ないし12のシクロアルキレン基としてD
は、特にシクロヘキシレン基である。
以下の化合物は、この種類のポリアルキルピペリジン
化合物の例である。: 37)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−ヘキサメチレン−1,6−ジアミン 38)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−ヘキサメチレン−1,6−ジアセトアミド 39)1−アセチル−4−(N−シクロヘキシルアセトア
ミド)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 40)4−ベンゾイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン 41)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−N,N′−ジブチルアジパミド 42)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−N,N′−ジシクロヘキシル−2−ヒドロ
キシプロピレン−1,3−ジアミン 43)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−p−キシリレン−ジアミン 44)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−コハク酸ジアミド 45)ジ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)−β−アミノジプロピオネート 46)次式: で表わされる化合物 47)4−(ビス−2−ヒドロキシエチルアミノ)−1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジン 48)4−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−第3ブチ
ルベンズアミノ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 49)4−メタアクリルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジン c)次式(IV): (式中、 nは1もしくは2の数を表わし、 R及びR1はa)で定義した意味を表わし、並びに nが1を表わすとき、R5は炭素原子数2ないし8のア
ルキレン基、炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキ
レン基もしくは炭素原子数4ないし22のアシルオキシア
ルキレン基を表わすか、または nが2を表わすとき、R5は基(−CH22C(CH2−)
を表わす。)で表わされる化合物 炭素原子数2ないし8のアルキレン基もしくは炭素原
子数2ないし8のヒドロキシアルキレン基としてR5の例
は、エチレン基、1−メチルエチレン基、プロピンレン
基、2−エチルプロピレン基もしくは2−エチル−2−
ヒドロキシメチルプロピレン基である。
炭素原子数4ないし22のアシルオキシアルキレン基と
してR5の例は、2−エチル−2−アセトキシメチルプロ
ピレン基である。
以下の化合物は、この種類のポリアルキルピペリジン
化合物の例である。
50)9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−1,5−ジオキ
サスピロ〔5.5〕ウンデカン 51)9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−3−エチル
−1,5−ジオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン 52)8−アザ−2,7,7,8,9,9−ヘキサメチル−1,4−ジオ
キサスピロ〔4.5〕デカン 53)9−アザ−3−ヒドロキシメチル−3−エチル−8,
8,9,10,10−ペンタメチル−1,5−ジオキサスピロ〔5.
5〕ウンデカン 54)9−アザ−3−エチル−3−アセトキシメチル−9
−アセチル−8,8,10,10−テトラメチル−1.5−ジオキサ
スピロ〔5.5〕ウンデカン 55)2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−スピロ−
2′−(1′,3′−ジオキサン)−5′−スピロ−5″
−(1″,3″−ジオキサン)−2″−スピロ−−(2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン) d)次式VA,VB及びVC: 〔式中、 nは1もしくは2の数を表わし、 R及びR1はa)で定義した意味を表わし、 R6は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、
アリル基、ベンジル基、グリシジル基もしくは炭素原子
数2ないし6のアルコキシアルキル基を表わし、そして nが1を表わすとき、R7は水素原子、炭素原子1ない
し12のアルキル基、炭素原子数3ないし5のアルケニル
基、炭素原子数7ないし9のアルアルキル基、炭素原子
数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし
4のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし6のア
ルコキシアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール
基、グリシジル基または式−(−CH2−COO−Qもし
くは式−(CH2−O−CO−Q(pは1もしくは2を
表わし、並びにQは炭素原子数1ないし4のアルキル基
もしくはフェニル基を表わす。)で表わされる基を表わ
すか、または nが2を表わすとき、R7は炭素原子数2ないし12のア
ルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン基、
炭素原子数6ないし12のアリーレン基、基−CH2−CH(O
H)−CH2−O−D−O−CH2−CH(OH)−CH2−(Dは炭
素原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ない
し15のアリーレン基もしくは炭素原子数6ないし12のシ
クロアルキレン基を表わす。)を表わすか、またはR7
基−CH2CH(OZ′)CH2−(OCH2−CH(OZ′)CH2
(Z′は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル
基、アリル基、ベンジル基、炭素原子数2ないし12のア
ルカノイル基もしくはベンゾイル基を表わす。)を表わ
し、並びに T1及びT2は互いに独立して水素原子、炭素原子数1な
いし18のアルキル基もしくは炭素原子数6ないし10のア
リール基、または各々未置換もしくはハロゲン原子また
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数7ないし9のアルアルキル基を表わすか、または T1及びT2はそれらが結合している炭素原子と一緒にな
って炭素原子数5ないし12のシクロアルカン環を形成す
る。〕で表わされる化合物 可能な炭素原子数1ないし12のアルキル置換基の例
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、第2ブチル基、第3ブチル基、n−ヘキシル基、n
−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、
n−デシル基、n−ウンデシル基もしくはn−ドデシル
基基である。
可能な炭素原子数1ないし18のアルキル置換基の例
は、上述した基であることができ、更に例えばn−トリ
デシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、
もしくはn−オクタデシル基でありうる。
可能な炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル置
換基の例は、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プ
ロポキシメチル基、第3ブトキシメチル基、エトキシエ
チル基、エトキシプロピル基、n−ブトキシエチル基、
第3ブトキシエチル基、イソプロポキシエチル基もしく
はプロポキシプロピル基である。
炭素原子数3ないし5のアルケニル基としてのR7の例
は、1−プロペニル基、アリル基、メタアリル基、2−
デテニル基もしくは2−ペンテニル基である、 炭素原子数7ないし9のアルアルキル基として、R7
T1及びT2は特にフェネチル基もしくはとりわけベンジル
基である。T1及びT2が炭素原子と一緒になってシクロア
ルカン環を形成するとき、これは例えばシクロペンタ
ン、シクロヘキサン、シクロオクタンもしくはシクロド
デカン環でありうる。
炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基として
のR7の例は、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシ
プロピル基、2−ヒドロキシブチル基もしくは4−ヒド
ロキシブチル基である。
炭素原子数6ないし10のアリール基として、R7、T1
びT2は特に各々未置換またはハロンゲン原子もしくは炭
素原子数1ないし4のアルキル基により置換されたフェ
ニル基、α−ナフチル基もしくはβ−ナフチル基であ
る。
炭素原子数2ないし12のアルキレン基としてR7の例
は、エチレン基、プロピレン基、2,2−ジメチルプロピ
レン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタ
メチレン基、デカメチレン基もしくはドデカメチレン基
である。
炭素原子数4ないし12のアルケニレン基としてR7は特
に2−ブテニレン基、2−ペテニレン基もしくは3−ヘ
キセニレン基である。
炭素原子数6ないし12のアリーレン基としてR7の例
は、o−、m−もしくはp−フェニレン基、1,4−ナフ
チレン基もしくは4,4′−ジフェニレン基である。
炭素原子数2ないし12のアルカノイル基としてZ′の
例は、プロピオニル基、ブチリル基、オクタノイル基も
しくはドデカノイル基で、アセチル基が好ましい。
炭素原子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6
ないし15のアリーレン基もしくは炭素原子数6ないし12
のシクロアルキレン基として、Dはb)で定義した意味
を表わす。
以下の化合物は、この種類のポリアルキルピペリジン
化合物の例である。: 56)3−ベンジル−1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラ
メチルスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン 57)3−n−オクチル−1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テ
トラメチルスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン 58)3−アリル−1,3,8−トリアザ−1,7,7,9,9−ペンタ
メチルスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン 59)3−グリシジル−1,3,8−トリアザ−7,7,8,9,9−ペ
ンタメチルスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン 60)1,3,7,7,8,9,9−ヘプタメチル−1,3,8−トリアザス
ピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン 61)2−イソプロピル−7,7,9,9−テトラメチル−1−
オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ〔4.5〕デカ
ン 62)2,2−ジブチル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキ
サ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ〔4.5〕デカン 63)2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジア
ザ−21−オキソ−ジスピロ〔5.1.11.2〕−ヘンエイコサ
ン 64)2−ブチル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ
−4,8−ジアザ−3−オキソ−スピロ〔4.5〕デカン 65)8−アセチル−3−ドデシル−1,3,8−トリアザ−
7,7,9,9−テトラメチルスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジ
オン または以下の式で表わされる化合物。: e)次式VI: 〔式中、 nは1もしくは2の数を表わし、 R8は次式: (式中、 R及びR1はa)で定義した意味を表わし、 Eは−O−もしくは−NR11−を表わし、 Aは炭素原子数2ないし6のアルキレン基もしくは−
(CH2−O−を表わしに、並びに Xは0もしくは1の数を表わす。)で表わされる基を
表わし、 R9はR8と同じ意味を表わすか、または基−NR11R12
−OR13、−NHCH2OR13もしくは−N(CH2OR13のうち
のひとつを表わし、そして nが1を表わすとき、R10はR8及びR9と同じ意味を表
わし、 nが2を表わすとき、R10は基−E−B−E−(式
中、Bは−N(R11)−で中断しうる炭素原子数2ない
し6のアルキレン基を表わす。)を表わし、 R11は炭素原子数1ないし12のアルキル基、シクロヘ
キシル基、ベンジル基もしくは炭素原子数1ないし4の
ヒドロキシアルキル基または で表わされる基を表わし、 R12は炭素原子数1ないし12のアルキル基、シクロヘ
キシル基、ベンジル基もしくは炭素原子数1ないし4の
ヒドロキシアルキル基を表わし、並びに R13は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基
もしくはフェニル基を表わすか、あるいは R11及びR12は一緒になって炭素原子数4ないし5のア
ルキレン基もしくは炭素原子数4ないし5のオキサアル
キレン基、例えば もしくは式 で表わされる基を表わすか、またはR11及びR12は各々次
式: で表わされる基を表わす。〕で表わされる化合物。
可能な炭素原子数1ないし12のアルキル置換基の例
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、第2ブチル基、第3ブチル基、n−ヘキシル基、n
−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、
n−デシル基、n−ウンデシル基もしくはn−ドデシル
基である。
可能な炭素原子数1ないし4のヒドロキシアルキル置
換基の例は、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシ
プロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキ
シブチル基もしくは4−ヒドロキシブチル基である。
炭素原子数2ないし6のアルキレン基としてAの例
は、エチレン基、プロピレン基、2,2−ジメチルプロピ
レン基、テトラメチレン基もしくはヘキサメチレン基で
ある。
炭素原子数4ないし5のアルキレン基もしくは炭素原
子数4ないし5のオキサアルキレン基として、R11及びR
12は共に、例えばテトラメチレン基、ペンタメチレン基
もしくは3−オキサペンタメチレン基である。
以下の式で表わされる化合物は、この種類のポリアル
キルピペリジン化合物の例である。: 式中Rは 式中Rは 式中Rは (f)反復構造単位が、式(I)で表わされる2,2,6,6
−テトラアルキルピペリジン基を含有するオリゴマーま
たはポリマー化合物、特にこのタイプの基を含有するポ
リエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリアミン、
ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアミノトリアジン、ポリ
(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド及
びこのタイプの基を含有するそれらのコポリマー。
mが2ないし約200の数を表わす下記式で表わされる
化合物は、例えばこの種類の2,2,6,6−ポリアルキルピ
ペリジン光安定剤である。
上記の種類の化合物のうち、種類a)、d)、e)及
びf)が特に適当で、とりわけ化合物No.10,12,13,14,2
1,63,75,77,81,84,92及び93が適当である。
添加される成分Aの量は、基体及び所望の安定化の程
度に依存する。一般にポリオレフィンに対して0.01ない
し5重量%、好ましくは0.025ないし2重量%を添加す
る。
成分Bとして使用される亜鉛及びマグネシウム塩は、
式MeL2(式中、Mは亜鉛もしくはマグネシウムを表わ
し、並びにLは有機酸もしくはエノールのアニオンを表
わす。)で表わされる化合物が好ましい。有機酸は、例
えばスルホン酸、硫酸、ホスホン酸、リン酸であること
ができ、カルボン酸であるのが好ましい。酸は脂肪族、
芳香族、芳香脂肪族もしくは環状脂肪族であることがで
き、それは線状もしくは枝分れ鎖でありうるし、ヒドロ
キシル基もしくはアルコキシ基で置換でき、飽和もしく
は不飽和であることができ、更に24個までの炭素原子を
含むのが好ましい。
このタイプのカルボン酸の例は、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、イソ酪酸、カプロイン酸、2−エチルカ
プロイン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ペヘン酸、オレイン酸、乳
酸、リシノール酸、2−メトキシプロピオン酸、安息香
酸、サリチル酸、4−ブチル安息香酸、トルイル酸、4
−ドデシル安息香酸、フェニル酢酸、ナフチル酢酸、シ
クロヘキサンカルボン酸、4−ブチルシクロヘキサンカ
ルボン酸もしくはシクロヘキシル酢酸である。カルボン
酸は更にカルボン酸の工業用混合物であることができ、
例えば脂肪酸の工業用混合物またはアルキル化安息香酸
の混合物である。
イオウもしくはリン含有の有機酸の例は、メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、α,α−ジメチルエタンス
ルホン酸、n−ブタンスルホン酸、n−ドデカンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、4−
ノニルベンゼンスルホン酸、4−ドデシルベンゼンスル
ホン酸もしくはシクロヘキサンスルホン酸、ドデカンス
ルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸もしくはナフタレン
スルフィン酸、ブチルホスホン酸、フェニルホスホン
酸、モノメチルもしくはモノエチルフェニルスルホネー
ト、モノブチルベンジルスルホネート、ジブチルホスフ
ィン酸もしくはジフェニルホスフィン酸である。
Lがエノレートアニオンであるとき、β−ジカルボニ
ル化合物もしくはo−アシルフェノールのアニオンであ
るのが好ましい。β−ジカルボニル化合物の例は、アセ
チルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタ
ン、エチルアセトアセテート、ブチルアセトアセテー
ト、ラウリルアセトアセテートもしくはα−アセチルシ
クロヘキサノンである。o−アシルフェノールの例は、
2−アセチルフェノール、2−ブチロイルフェノール、
2−アセチル−1−ナフトール、2−ベンゾイルフェノ
ールもしくはサリチルアルデヒドである。エノレートは
炭素原子数5ないし20のβ−ジカルボニル化合物のアニ
オンであるのが好ましい。
以下のものは、成分Bとして作用されるのが好まし
い。:マグネシウム酢酸塩、ラウリン酸塩及びステアリ
ン酸塩並びに亜鉛ギ酸塩、酢酸塩、ヘプタン酸塩、ラウ
リン酸塩及びステアリン酸塩、並びに亜鉛アセチルアセ
トネートもしくはマグネシウムアセチルアセテート。
更に多数のマグネシウム塩もしくは多数の亜鉛塩の混
合物または亜鉛塩及びマグネシウム塩の混合物を使用す
ることが可能である。
成分Bの金属塩は、ポリオレフィンに対して0.005な
いし1%、特に0.05ないし0.5%の量でポリオレフィン
に添加するのが好ましい。
成分CのUV吸収剤は、例えば2−(2−ヒドロキシフ
ェニル)−ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベンゾ
フェノン、オキサアニリド、ヒドロキシル化アリールベ
ンゾエート、ヒドロキシフェニルトリアジンもしくは桂
皮酸誘導体からなるタイプのUV吸収剤でありうる。
以下はベンゾトリアゾールUV吸収剤の例である。:2−
(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−ベンゾトリ
アゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第3ブチルフェ
ニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ第3ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−第3ブチル−
5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、5−クロ
ロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第3ブチル−5
−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3−第3フェニル−5−メチル)−ベンゾ
トリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−第3アミ
ル)−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3
−第2ブチル−5−第3ブチル)−ベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシ)−ベ
ンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第3オ
クチル)−ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ
−3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−
ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2−〔2−ヒドロキ
シ−3−第3ブチル−5−(2−オクチルオキシカルボ
ニル)エチルフェニル〕−ベンゾトリアゾール。
以下はベンゾフェノンUV吸収剤の例である。:2,4−ジ
ヒドロキシ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチル
オキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−デシルオ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオ
キシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジ
メトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロ
ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−4′−第3ブチ
ル−ベンゾフェノン。
以下はオキサアニリドUV吸収剤の例である。:2−エチ
ル−2′−エトキシ−オキサアニリド、2−エチル−
2′−エトキシ−5′−第3ブチルオキサアニリド、4
−ドデシル−2′−エトキシオキサアニリド、4,4′−
ジオクチルオキシオキサアニリド、2,2′−ジオクチル
オキシ−5,5′−ジ第3−ブチルオキサアニリド、2,2′
−ジドデシルオキシ−5,5′−ジ第3ブチルオキサアニ
リド。
以下はヒドロキシル化アリールベンゾエートの例であ
る。:フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチ
レート、2,4−ジ第3ブチルフェニル3,5−ジ第3ブチル
−4−ヒドロキシベンゾエート、レゾルシノールモノベ
ンゾエート、ジ−(4−第3ブチルベンゾイル)−レゾ
ルシノール。
以下はヒドロキシフェニルトリアジンの例である。:
2,4,6−トリス(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3,5
−トリアジン、2,4−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)−6−(p−クロロフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−6−エチ
ル−1,3,5−トリアジン。
以下は桂皮酸誘導体の例である。:エチルα−シアノ
−β−フェニルシンナメート、メチルα−カルボケトキ
シシンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−
メトキシシンナメート、イソオクチルα−シアノ−β−
フェニルシンナメート。
ベンゾトリアゾール及びベンゾフェノン型のUV吸収剤
が特に好ましい。
UV吸収剤は、慣用の濃度で、特にポリオレフィンに対
して0.01ないし1重量%の量で使用する。
無機もしくは有機顔料は成分C2の顔料として使用でき
る。白色、黒色もしくは着色した顔料でありうる。それ
は各々の顔料もしくは顔料の混合物でありうる。
無機顔料の例は、二酸化チタン、酸化亜鉛、バリウム
カーボネート、カーボンブラック、カドミウムスルフィ
ド、カドミウムセレニド、クロメート、酸化クロム、酸
化鉄もしくは酸化鉛である。
有機の種類の顔料は、例えばアゾ顔料、アントラキノ
ン、フタルシアニン、ピロ−ロピロール、キナクリド
ン、イソインドリンもしくはペリレン顔料である。
顔料の量は、広い範囲内で変化でき、特にポリオレフ
ィンに対して0.01ないし10重量%を添加できる。
添加剤A、B及びCは、各々ポリオレフィンに、ある
いは混合物として添加できる。例えば粉状ポリマーと混
合して、あるいは溶融ポリマーに添加して、ポリマーの
成形前もしくは成形中に添加を行なう。
本発明による安定剤A、B及びCに加えて、ポリマー
に他の安定剤、例えばフェノール型の酸化防止剤、金属
奪活剤、ホスフィット及びホスホニットもしくは有機チ
オ化合物型の過酸化物分解化合物を添加することも可能
である。
以下にこれらの例を列挙する。
1.酸化防止剤 1.1. アルキル化モノフェノール 例えば、2,6−ジ−
第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三−ブチル
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4
−エチルフェノール、2,6−ジ−第三−ブチル−4−n
−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三−ブチル−4−イ
ソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メ
チルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−
4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−
メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノ
ール、2,6−ジ−第三−ブチル−4−メトキシメチルフ
ェノール及び2,6−ジノニル−4−メチルフェノール。
1.2. アルキル化ヒドロキノン誘導体 例えば、2,6−
ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−
第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三アミルヒドロ
キノン及び2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシ
フェノール。
1.3. ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル 例え
ば、2,2′チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェ
ノール)、2,2′−チオビス(4−オクチルフェノー
ル)、4,4′−チオビス(6−第三ブチル−3−メチル
フェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブチル2−
メチルフェノール)。
1.4. アルキリデンビスフェノール 例えば、2,2′−
メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エ
チルフェノール)、2,2′−メチレンビス〔4−メチル
−6(α−メチルシクロヘキシル)フェノール〕、2,
2′−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシル
フェノール)、2,2′−メチレンビス(6−ノニル−4
−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ
−第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス
(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデ
ンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス〔6−(α−メチルベンジ
ル)−4−ノニルフェノール〕、2,2′−メチレンビス
〔6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェ
ノール〕、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチル
フェノール)、4,4′−メチレンビス(6−第三ブチル
−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,
6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキ
シベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス
(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロ
キシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカ
プトブタン、エチレングリコールビス〔3,3−ビス
(3′−第三ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)ブチ
レート〕、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン及びビス〔2
−(3′−第三ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル〕
テレフタレート。
1.5. ベンジル化合物 例えば1,3,5−トリス(3,5−ジ
−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−ト
リメチルベンゼン、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトア
セテート、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,
6−ジメチルベンジル)ジチオールテレフタレート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三
ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イ
ソシアヌレート、ジオクタデシル3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、モノエチル3,
5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネ
ートのカルシウム塩及び1,3,5−トリス−(3,5−ジシク
ロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト。
1.6. アシルアミノフェノール 例えば、4−ヒドロキ
シラウリル酸のアニリド、4−ヒドロキシステアリン酸
のアニリド、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−
s−トリアジン及びオクチルN−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
1.7. 以下の様な一価または多価アルコールとβ−(3,
5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロ
ピオン酸とのエステル 例えば、メタノール、オクタデ
カノール、1,6−ヘキサジオール、ネオペンチルグリコ
ール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリスー(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート及びN,
N′−ビス(ヒドロキシエチル)蓚酸ジアミド。
1.8. 以下のような一価または多価アルコールとβ−
(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)−プロピオン酸とのエステル 例えば、メタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサジオール、ネオペ
ンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリ
トリトール、トリス−(ヒドロキシ)エチルイソシアネ
ヌレート及びN,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ
酸ジアミド。
1.9. 以下のような一価もしくは多価アルコールとβ−
(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)
−プロピオン酸 例えばメタノール、オクタデカノー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(ヒドロキシ)エチルイソシアヌレート及びN,
N′−ビス−(ヒドロキシエチル)−シュウ酸アミド 2. 金属奪活剤 例えば、N,N′−ジフェニル蓚酸アミ
ド、N−サリチラル−N′−サリシロイルヒドラジン、
N,N′−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N′−ビス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロ
ピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,
4−トリアゾール及びビス(ベンジリデン)蓚酸ジヒド
ラジド。
3. ホスフィット及びオスホニット 例えば、トリフェ
ニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、
フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリ
オクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリト
リトージルホスフィット、トリス(2,4−ジ−第三ブチ
ルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリト
リトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル
フェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリ
ステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス
(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレン
ジホスホニット及び3,9−ビス(2,4−ジ−第三ブチルフ
ェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスフ
ァスピロ〔5.5〕ウンデカン 4. 過酸化物脱除化合物 例えば、ラウリル、ステアリ
ル、ミリスチルもしくはトリデシルエステルのようなβ
−チオジプロピオン酸エステル、メルカプトベンズイミ
ダゾールまたは2−メルカプトベンズイミダゾールの亜
鉛塩、ジブチルチオカルバメート亜鉛、ジオクタデシル
ジスルフィド及びペンタエリトリトールテトラキス(β
−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
この中でフェノール型の酸化防止剤を添加することが
特に重要である。
更にポリオレフィンのための慣用であるような他の添
加剤、例えば充填剤、潤滑剤、難燃剤もしくは帯電防止
剤を添加することも可能である。
この方法で安定化されたポリオレフィンは、例えばフ
ィルム、繊維、テープ、シート、ボトル、チューブもし
くは他の形材として、多様な形状で使用できる。
以下の実施例で本発明を更に詳細に説明する。この実
施例中、特記しない限り部及び%は重量部を表わす。
実施例1:小型の射出成形ポリプロピレンシートの安定化 ポリプロピレン粉末〔メルトフローインデックス2.4g
/10分(230℃/2160g)〕100部をドラムミキサー中でペ
ンタエリトリチルテトラキス〔β−(3,5−ジ第3ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート0.05
部、トリス−(2,4−ジ第3ブチルフェニル)ホスフィ
ット0.05部、カルシウムステアレート0.1部並びに表1
及び2で示した添加剤を混合し、その後押出機中で200
ないし220℃の温度で造粒する。
得られた粒状体を250℃の温度で、かつ射出成形機中6
0℃の成形温度で射出成形して厚さ2mmの小型シートを得
る。
この方法で製造した小型ポリプロピレンシートをフロ
リダで屋外暴露する。サンプルの衝撃強さを定期的に測
定する。残りの衝撃強さが50%になるまでの照射エネル
ギー(キロラングレイ,Klys)を安定系の保護作用の基
準とする。
以下の光安定剤を使用する。: LS−1 次式: で表わされるポリエステル。
UV−1 次式: で表わされるベンゾトリアゾールUV吸収剤。
UV−2 次式: で表わされるベンゾフェノンUV吸収剤。
表1は成分Bとしてマグネシウムステアレートの作用
を示し、そして表2は亜鉛ステアレートの作用を示す。
データの数値(%)は、ポリプロピレンに対するもの
である。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)少なくとも1種のポリアルキルピペリ
    ジン光安定剤、 B)亜鉛もしくはマグネシウムの有機塩、及び C)C1)紫外線吸収剤もしくは C2)顔料もしくは C3)紫外線吸収剤及び顔料 のいずれか を含有する光による劣化に対して安定化されたポリオレ
    フィン組成物。
  2. 【請求項2】ポリオレフィンがポリプロピレンである請
    求項1記載の安定化されたポリオレフィン組成物。
  3. 【請求項3】成分Aとして次式I: (式中、Rは水素原子もしくはメチル基を表す)で表さ
    れる基を少なくとも1個その分子内に有する光安定剤を
    含有する請求項1記載の安定化されたポリオレフィン組
    成物。
  4. 【請求項4】式I中、Rが水素原子を表す請求項3記載
    の安定化されたポリオレフィン組成物。
  5. 【請求項5】成分Bが式MeL2(式中、Meは亜鉛もしくは
    マグネシウムを表し、そしてLは有機酸もしくはエノー
    ルのアニオを表す)で表される塩である請求項1記載の
    安定化されたポリオレフィン組成物。
  6. 【請求項6】式MeL2中、Lが24個までの炭素原子を有す
    る有機カルボン酸のアニオンを表す請求項5記載の安定
    化されたポリオレフィン組成物。
  7. 【請求項7】式MeL2中、Lが5ないし20個の炭素原子を
    有するβ−ジカルボニル化合物のエノラートアニオンで
    ある請求項5記載の安定化されたポリオレフィン組成
    物。
  8. 【請求項8】式MeL2中、Lが酢酸、ヘプタン酸、ラウリ
    ン酸、ステアリン酸もしくはアセチルアセトンのアニオ
    ンを表す請求項5記載の安定化されたポリオレフィン組
    成物。
  9. 【請求項9】成分Cが2−(2−ヒドロキシフェニル)
    −ベンゾトリアゾールもしくは2−ヒドロキシベンゾフ
    ェノン型の紫外線吸収剤である請求項1記載の安定化さ
    れたポリオレフィン組成物。
  10. 【請求項10】成分Cが顔料である請求項1記載の安定
    化されたポリオレフィン組成物。
  11. 【請求項11】成分CがTiO2顔料である請求項10記載の
    安定化されたポリオレフィン組成物。
  12. 【請求項12】各々ポリオレフィンに対して成分Aを0.
    01〜5重量%、成分Bを0.05〜1重量%、及び成分C1
    0.01〜1重量%もしくは成分C2を0.01〜10重量%含有す
    る請求項1記載の安定化されたポリオレフィン組成物。
  13. 【請求項13】A)少なくとも1種のポリアルキルピペ
    リジン光安定剤、 B)亜鉛もしくはマグネシウムの有機塩、及び C)C1)紫外線吸収剤もしくは C2)顔料もしくは C3)紫外線吸収剤及び顔料 のいずれか からなる安定剤の混合物をポリオレフィンに添加するこ
    とからなる、光による劣化に対して安定化されたポリオ
    レフィン組成物の製造方法。
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