JP2683735B2 - 迅速処理可能なハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

迅速処理可能なハロゲン化銀写真感光材料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料に関する。特に
迅速処理が可能で、超迅速処理した場合でも、感度、乾
燥性に優れ、ローラー・マークが少ないハロゲン化銀写
真感光材料に関する。 〔従来の技術及びその問題点〕 近年、ハロゲン化銀写真感光材料の消費量は増加の一
途をたどっている。このためハロゲン化銀写真感光材料
の現像処理枚数が増加し、一層の現像処理の迅速化、つ
まり同一時間内での処理量を増加させることが要求され
ている。 上記の傾向は、X線感光材料例えば医療用X線フィル
ムの分野でも見受けられる。即ち、定期健康診断の励行
などにより診断回数が急増すると共に、診断を一層正確
なものとするために検査項目が増加し、X線写真撮影枚
数が増加している。 一方、診断結果を出来るだけ早く受診者に知らせる必
要もある。 即ち、従来よりも迅速に現像処理して診断に供する要
望が強い。特に血管造影撮影、術中撮影等は、本質的に
少しでも短時間で写真を見る必要がある。 上記の医療界の要望を満たすには、診断の自動化(撮
影、搬送など)を促進すると共に、X線フィルムを一層
迅速に処理する必要がある。 しかし、超迅速処理を行うと、(a)濃度が充分でな
い(感度、コントラスト、最高濃度の低下)、(b)定
着が充分に行われない、(c)フィルムの水洗が不充分
である、(d)フィルムの乾燥が不充分である、等の問
題を生ずる。 医療用X線フィルムは診断のしやすさから銀画像が冷
黒調のものがよいとされ、かつ長期保存した場合でもこ
の冷黒調の維持が要求されるが、迅速処理においては上
記(b)の如く定着が充分に行われないために、銀画像
がセピア調に変色するおそれがある。 これらの問題を解決する一つの方法は、ゼラチン量を
減らすことである。特に乾燥性〔上記(d)〕は、これ
らにより良好である。しかしながら、ゼラチン量を減ら
すと、ハロゲン化銀感光材料の塗布時の塗布ムラ、塗布
スジ等の故障を発生し易くなる。また、ゼラチンの少な
いフィルムは、フィルム同士でのこすれ、或いはフィル
ムが他の物質でこすられた場合、現像処理後に他の部分
よりも濃度の高い、いわゆるすり傷黒化を生じ易くなる
という問題がある。更にゼラチンの少ないフィルムは、
自動現像機を用いた場合、そのローラーの跡がつき、い
わゆるローラー・マークが発生することがある。 更に、迅速処理においては上記(a)の如く濃度が充
分でないために、ハロゲン化銀粒子の感度を上げること
及び現像速度を上げることが必要となるが、これによっ
ても上記ローラーマークが発生しやすくなる。 上記の如く超迅速処理が望まれているわけであるが、
本明細書でいう超迅速処理とは、自動現像機にフィルム
の先端を挿入してから現像槽、渡り部分、定着槽、渡り
部分、水洗槽、渡り部分、乾燥部分を通過してフィルム
の先端が感光部分から出て来るまでの全時間〔換言すれ
ば、処理ラインの全長(m)をライン搬送速度(m/se
c.)で割った商(sec.)〕が、20秒〜60秒である処理を
言う。 特公昭51−47045号明細書には、迅速処理におけるゼ
ラチン量の重要性の記載があるが、処理時間は渡り部分
も含めた全処理時間が60秒〜120秒であり、この処理時
間では、近年の超迅速処理の要望を満たすことはできな
い。 一方、上述したような低ゼラチン量のフィルムの問題
点を解決するために、現像液中でのフィルムの膨潤度が
重要な問題となり、これに関する技術として、例えば特
開昭58−111933号明細書及び特開昭61−65233号明細書
に記載されたものがある。 しかし特開昭58−11933号に記載のものはゼラチン量
が3.75g/m2以上であり、迅速処理は望めない。また特開
昭61−65233号には乳剤層のゼラチン量の記載はある
が、この上に形成した保護層のゼラチン量について記載
がなく、また処理時間の記載もない。更に特開昭58−11
933号、同61−65233号ともに、その実施例中の現像液は
膨潤量に大きな影響を及ぼすグルタルアルデヒドを除い
た現像液を用いているため、迅速処理の要望を満たしつ
つ上記問題点を解決するということはできない。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、全処理時間が20秒〜60秒である超迅
速処理に耐えうるまでにゼラチン量を少なくしても、感
度、乾燥性に優れ、且つローラー・マークが少ないハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することにある。 〔発明の構成及び作用〕 本発明の目的は、支持体の少なくとも一方の側に、少
なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む1層も
しくは2層以上のゼラチンを含む親水性コロイド層を有
するハロゲン化銀写真感光材料において、該感光性ハロ
ゲン化銀乳剤の平均粒径が0.4μm以上であり、該親水
性コロイド層中のゼラチン量が1.90〜3.50g/m2であり、
該支持体の一方の側に塗設される感光性ハロゲン化銀乳
剤層に含有される銀量が3.2g/m2未満であり、該ハロゲ
ン化銀写真感光材料を構成する少なくとも1層にノニオ
ン性界面活性剤を含み、下記条件で測定された膨潤量が
30〜58g/m2であることを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料によって、達成される。 条件 (a)四切サイズの試料を23℃,55%RH下にて5時間放
置し、 (b)当該試料の重量を測定し、 (c)重量測定後の試料を下記現像液−Iで35℃で15秒
間処理し、 (d)処理後の試料を30秒間液切りし、そして、 (e)液切り後の試料の重量を測定し、 上記工程で増加分の重量を膨潤量とする。 現像液−I なお、本発明の好ましい実施態様は、上記本発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料が全処理時間が20秒〜60秒であ
る自動現像機で処理されることである。 以下、本発明について詳述する。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、支持体の少な
くとも一方の側に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を含む1層もしくは2層以上の親水性コロイド層
を有し、該親水性コロイド層はゼラチンを含有する。 本発明に用いられる写真乳剤中のハロゲン化銀粒子
は、規則的な結晶体を有するものでもよく、また変則的
な結晶形をもつもの、あるいはこれらの結晶形の複合形
をもつものでもよい。種々の結晶形の粒子の混合から成
ってもよい。 本発明の実施において、そのハロゲン化銀乳剤中に用
いるハロゲン化銀粒子は、通常の中性法、酸性法、アン
モニア法、順混合法、逆混合法、ダブルジェット法、コ
ントロールド・ダブルジェット法、コンヴァージョン
法、コア/シェル法等任意の方法を適用して製造するこ
とができる。 本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、任意に化学増感
することができる。また、メチン色素類その他によって
分光増感されてもよい。 また、本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、カブリ
防止剤、安定剤として知られた任意の化合物を加えるこ
とができる。 本発明の感光材料の乳剤層や中間層に用いる結合剤ま
たは保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるが、それ
以外の親水性コロイドも任意にゼラチンと共に用いるこ
とができる。 本発明に用いられる親水性コロイド層中のゼラチン量
は1.90〜3.50g/m2であり、好ましくは2.00〜3.40g/m2
更に好ましくは2.40〜3.35g/m2である。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、前記現像液−
Iで35℃で15秒間処理した時の膨潤量が30〜58g/m2であ
り、好ましくは35〜55g/m2、更に好ましくは40〜51g/m2
である。 本発明でいう膨潤量は下記の如く定義されるものであ
る。 即ち、(a)現像処理されたときに、最高濃度を与え
るに十分な露光量を与えられた四切サイズ(30.5×25.4
cm2)の写真感光材料を23℃で55%RHにて5時間放置
し、(b)重量を測定し、(c)該写真感光材料を35℃
の前記現像液−Iに35℃で15秒間浸漬した後に取り出
し、該試料の一つの片隅をつまみ、30秒間液切りを行
い、(d)重量を測定し、(e)その重量を上記工程
(b)で測定した重量と比較して重量の増加分を求め
る。上記の(a)〜(e)の工程を3回繰り返し、その
平均値をm2当たりの値に換算し膨潤量とする。尚換算式
は 膨潤量(g/m2)=増加重量(g)/(0.305×0.254m2) で与えられる。 本発明において、上記範囲の膨潤量を得るために、従
来知られている硬膜剤はいずれも、単独でも混合しても
用いることができる。添加量は硬膜剤の種類によって異
なり、所望の膨潤量に応じ、当業者において適宜選定す
ることができる。 即ち用いることができる硬膜剤は、例えばクロム塩
(クロム明ばん、酢酸クロムなど)、アルデヒド類(ホ
ルムアルデヒド、グリオキサール、グルターンアルデヒ
ドなど)、N−メチロール化合物(ジメチロール尿素、
メチロールジメチルヒダントインなど)、ジオキサン誘
導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンなど)、活性ビニ
ル化合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−
2−トリアジン、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパ
ノールなど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロール
−6−ヒドロキシ−3−トリアジンなど)、ムコハロゲ
ン酸類(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)
である。 以下に硬膜剤の代表的な具体例を挙げるが、本発明は
これによって限定されるものではない。 代表的硬膜剤例 HCHO CH3CHO OHCCH2 3CHO ClCH2CONHCOCH2Cl ClCH2COOCH2CH2OOCCH2Cl CH3COCl CH3COCH2Cl CH2=CHSO2(CH23SO2CH=CH2 C(CH2SO2CH=CH2 CH2=CHCOOCOCH=CH2 CH2=CH−O−CH=CH2 CH2=CHCONHCOCH=CH2 本発明において、特開昭60−112034号、同60−61742
号に開示されている硬膜剤も使用することができる。例
えば、米国特許第4,207,109号に示されるような、硬膜
剤を介してゼラチンと架橋反応しうる官能基を有するポ
リマーを用いることができる。 また、特開昭56−66841号、英国特許第1,322,971号、
米国特許第3,671,256号の特許、及びD.M.Burness,J.Pou
radler“The Theory of the Photographic Process"4th
ed,(T.H.James ed.),Macmillan New York.1977,p84,
やG.A.Campbell,L.R.Hamilton,I.S.Poaticeilo,"Polyme
ric Amine and Ammonium Salts"(E.J.Goethals ed.)P
ergamon Press,New York.1979,p321〜332,などに記載の
ゼラチンと反応する官能基を有する高分子硬膜剤を用い
ることもできる。 用いることができる高分子硬膜剤としては、例えばジ
アルデヒド澱粉、ポリアクロレイン、米国特許第3,396,
029号記載のアクロレイン共重合体のようなアルデヒド
基を有するポリマー、米国特許第3,623,875号記載のエ
ポキシ基を有するポリマー、米国特許第3,362,827号、
リサーチ・ディスクロージャー誌17333(1978)などに
記載されているジクロロトリアジン基を有するポリマ
ー、特開昭56−66841号に記載されている活性エステル
基を有するポリマー、特開昭56−142524号、米国特許第
4,161,407号、特開昭54−65033号、リサーチ・ディスク
ロージャー誌16725(1978)などに記載されている活性
ビニル基、あるいはその前駆体となる基を有するポリマ
ーが好ましく、中でも特開昭56−142524号にされている
ような、長いスペーサーによって活性ビニル基、あるい
はその前駆体となる基がポリマー主鎖に結合されている
ようなポリマーが特に好ましい。 本発明の感光材料に用いる感光性ハロゲン化銀乳剤の
ハロゲン化銀粒子の平均粒径は、0.4μm以上である。
好ましくは0.45μm〜2.5μmである。ここで言う平均
粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合はその直径、
また立方体や球状以外の形状の粒子の場合はその投影像
を同面積の円像に換算した時の直径の平均値であって、
個々のその粒径がriであり、その数がniである時、下記
の式によって平均粒径が定義される。 本発明において、支持体の少なくとも一方の側に塗設
された感光性ハロゲン化銀乳剤層に含有させる銀量は、
3.2g/m2未満(片面)である。好ましくは3.0g/m2以下1.
2g/m2以上である。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料を構成する少なく
とも1層には、ノニオン状界面活性剤が含有される。 本発明に用いられるノニオン界面活性剤としては、特
開昭60−76741等に記載(267頁〜273頁)されている化
合物を用いることが好ましい。中でも特に好ましい化合
物は、後記実施例で使用したものを含む、下記に示す化
合物に類似するものである。 1. C11H23COOCH2CH2O)10H 2. C12H25−(CH2CH2O)−H 7. C10F21CH2CH2O23C10F21 8. C12F25CH2CH2O(CH2CH2O)15H 12. HO−(CH2CH2O)10−(CH−CH2−O)30−※ ※−(H2CH2O)25−H 本発明で使用されるノニオン界面活性剤の使用量は、
一般には、写真感光材料の1m2当り1〜500mgでよく、特
に3〜150mgが好ましい。 本発明において、感光材料を構成する少なくとも1層
の感光性ハロゲン化銀乳剤層に含有されるハロゲン化銀
は、沃度含有量が5モル%以下であり、かつ、粒子表面
の沃度含有量が0.5モル%以下であることが好ましい。 上記沃度含有量は、0.2〜4モル%であることが好ま
しく、更に好ましくは0.5〜4モル%、特に好ましくは
1.0〜4モル%である。 沃度含有量は、日本写真学会編「写真工学の基礎・銀
塩写真編」(コロナ社刊)279頁に記載の方法により測
定することができる。 粒子表面の沃度含有量は好ましくは0.4モル%以下で
ある。 粒子外表面から深さ50Åまでの沃度含有量は、X線光
電子分光法(ESCA)により、Perkin−Elmer社PHI−560
型を用いて、X線源としてMg Kα線を使用して測定する
ことができ、本明細書でいう粒子表面の沃度含有量と
は、この深さ50Åの沃度含有量をいう。 本発明の感光材料を構成する少なくとも1層には、染
料が含有されていることが好ましい。 例えば、現像処理後も添加層中に残存する極大吸収波
長520〜580nmの染料を用いることができる。この場合好
ましくは530〜570nm、より好ましくは540〜560nmに極大
吸収波長を有する染料がよい。例えばアントラキノン染
料、アゾ染料、アゾメチン染料、オキソノール染料、カ
ルボシアニン染料、スチリル染料などがある。光退色に
対する堅牢性などから、アントラキン染料、アゾ染料、
アゾメチン染料が好ましい。例えば次の染料がある。 上記染料は、乳剤層その他の親水性コロイド層(中間
層、保護層、アンチハレーション層、フィルター層な
ど)中に種々の方法で添加できる。染料を直接乳剤層等
に溶解もしくは分散させても、水性溶液としてまたは溶
媒に溶解分散させた後、添加してもよい。溶媒として例
えば各種低級アルコール、メチルセルソルブ、ハロゲン
化アルコール、アセトン、水、ピリジンなどやこれらの
混合溶媒などがあり、溶液の形で乳剤へ添加することも
できる。更に染料を実質的に水不溶で沸点が約160℃以
上の高沸点溶媒に溶解し、親水性コロイド溶液に加えて
分散することもできる。高沸点溶媒としては、例えばフ
タール酸アルキルエステル(ジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレートなど)、リン酸エステル(ジフェニル
フォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリク
レジルフォスフェート、ジオクチルブチルフォスフェー
ト)、クエン酸エステル(例えばアセチルクエン酸トリ
ブチル)、安息香酸エステル(例えば安息香酸オクチ
ル)、アルキルアミド(例えばジエチルラウリルアミ
ド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキシエチルサク
シネート、ジエチルアゼレート)、トリメシン酸エステ
ル類(例えばトリメトシン酸トリブチル)などがある。
また、沸点約30℃ないし約150℃の有機溶媒、例えば酢
酸エチル、酢酸ブチルの如き低級アルキルアセレート、
プロピオン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイ
ソブチルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチ
ルセロソルブアセテートや水に溶解しやすい溶媒、例え
ば低級アルコールを用いることもできる。染料と高沸点
溶媒との使用比率としては10〜1/10(重量比)が好まし
い。 染料とその他の添加物を乳剤層等に充填ポリマーラテ
ックス組成物として含有させることもできる。ポリマー
ラテックスとしては、例えばポリウレタンポリマー、ビ
ニルモノマーから重合されるポリマー等を用いることが
できる。 染料とポリマーラテックスの使用比率としては10〜1/
10(重量比)が好ましい。 また染料イオンと反対の荷電をもつ親水性ポリマーを
媒染剤として層に共存させ、これを染料分子との相互作
用によって、染料を特定層中に局在化させることができ
る。 ポリマー媒染剤とは、2級及び3級アミノ基を含むポ
リマー含窒素複素環部分をもつポリマー、これらの4級
カチオン基を含むポリマーなどで、分子量が5000以上の
もの、特に好ましくは10000以上のものである。 例えばビニルピリジンポリマー及びビニルピリジニウ
ムカチオンポリマー、ビニルイミダゾリウムカチオンポ
リマー、ゼラチン等と架橋可能なポリマー媒染剤、水性
ゾル型媒染剤、水不溶性媒染剤、染料と共有結合を行う
ことのできる反応性媒染剤、ジアルキルアミノアルキル
エステル残基を有するエチレン不飽和化合物から導かれ
たポリマー、ポリビニルアルキルケトンとアミノグアニ
ジンの反応によって得られる生成物、2−メチル−1−
ビニルイミダゾールから導かれたポリマーなどを挙げる
ことができる。更に染料を界面活性剤を用いて溶解する
こともできる。 有用な界面活性剤としては、オリゴマーないしはポリ
マーであってもよい。 上述の高沸点溶媒に代えて、または高沸点溶媒と併用
して、親水性ポリマーを用いることもできる。また側鎖
にカルボキシル基、スルホン酸基などを有するポリマー
によるマイクロカプセル法を用い得る。 上記で得た親水性コロイド分散中に、親油性ポリマー
のヒドロゾルを添加してもよい。 本発明の感光材料に好ましく用いられる現像処理中の
脱色または流失する染料としては、感光材料用のアンチ
ハレーション染料或いはアンチイラジェーション染料と
して知られる多くの化合物例えば下記のようなものが挙
げられる。下記にその構造式及び水溶液の極大吸収波長
を記す。但し、本発明に用いることができるものは、以
下例示に限らない。 (例示化合物) 上記の染料化合物の中特に好ましい化合物としては、
下記一般式〔I〕で包含される構造のものをあげること
ができる。 一般式〔I〕 但し、式中のR1、R2は、炭素数1〜7のアルキル基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルア
ミノカルボニル基、アミノ基、アシルアミノ基またはト
リフルオロメチル基、Mは水素原子、アルカリ金属原
子、またはアンモニウム基、nは0、1または2であ
る。 例示した上記染料は、例えば英国特許第560,385号、
米国特許第1,884,035号、特公昭39−22069号などに記載
の方法により容易に合成することができる。 上記の染料、その他用い得る染料の具体例は西独特許
第616,007号、英国特許第584,609号、同1,177,429号、
特公昭26−7777号、同39−22069号、同54−38129号、特
開昭48−85130号、同49−99620号、同49−114420号、同
49−129537号、同50−28827号、同52−108115号、同57
−185038号、米国特許第1,878,961号、同1,884,035号、
同1,912,797号、同2,098,891号、同2,150,695号、同2,2
74,782号、同2,298,731号、同2,409,612号、同2,461,48
4号、同2,527,583号、同2,533,472号、同2,865,752号、
同2,956,897号、同3,094,418号、同3,125,448号、同3,1
48,187号、同3,177,078号、同3,247,127号、同3,260,60
1号、同3,282,699号、同3,409,433号、同3,540,887号、
同3,575,704号、同3,653,905号、同3,718,472号、同3,8
65,817号、同4,070,352号、同4,071,312号、PBレポート
74175号、PHOTO.ABS.28(‘21)等に記載されてい
る。 添加含有せしめる構成層は、感光材料のいずれの写真
構成層でもよい。即ち感光材料を構成する感光性乳剤
層、該乳剤層塗設面側の他の親水性コロイド層(例えば
中間層、保護層、下引層の如き非感光性層)などの少な
くとも1層中に含有させればよい。ハロゲン下銀乳剤層
もしくはそれより支持体に近い層またはその両方の層に
あることが好ましく、更に好ましくは透明支持体に面接
した塗設層中に添加するのが効果的である。染料は支持
体に近い側でその濃度が高いことが好ましい。上記染料
の添加量は、好ましくは0.2mg/m2〜20mg/m2、より好ま
しくは0.8mg/m2〜15mg/m2である。 このような染料は、通常の方法によって親水性コロイ
ド層中に導入できる。即ちこの染料を適当な濃度の水溶
液とし、これを乳剤層を着色する場合には塗布前のハロ
ゲン化銀乳剤液中に、また親水性コロイドの水溶液に加
えて、これらの液を支持体上に直接或いは他の親水性コ
ロイド層を介して種々の方法で塗布すればよい。 添加の時期は、感光材料製造中どこでもかまわない。
操作上の点で好ましくは、塗布直前である。 本発明の感光材料には、写真乳剤層その他の親水性コ
ロイド層に寸度安定性の改良などの目的で、水不溶また
は難溶性合成ポリマーの分散物を任意に含むことができ
る。 また、本発明の感光材料には、その他必要に応じて種
々の添加剤、例えば、現像促進剤、螢光増白剤、紫外線
吸収剤等を任意に用いることができる。 本発明の感光材料において、写真乳剤層その他の層は
写真感光材料に通常用いられている任意の支持体の片面
または両面に塗布されて具体化されることができる。塗
布には、例えばディップ塗布法、ローラー塗布法、カー
テン塗布法、押出し塗布法等を任意に用いることができ
る。 本発明に係る処理時間が20秒〜60秒である自動現像機
としては、その型式に特に制限なく、ローラー搬送型、
ベルト搬送型等用いられるが、好ましくはローラー搬送
型である。 本発明に係る自動現像機として好ましく用いられる自
動現像装置の一例を、第1図に示した。この自動現像装
置を用いて処理することにより、自動現像装置寸法(高
さ、幅、奥行)がそれぞれ約800mm以下のコンパクト・
サイズでありながら、毎時約500枚の四切フィルムを処
理することが可能となる。また約25の補充タンクを2
個内蔵させることも可能であり、その場合の寸法は約12
00,800,800mm以下にどとめることができる。 第1図に示す自動現像装置の実例の構成は、次のよう
になっている。この装置は、外光を遮閉するハウジング
20によって包囲されている。ハウジング20の左側面には
未処理の感光材料を供給するフィルム挿入台1が、また
ハウジング20の右側面には処理された感光材料が排出さ
れるフィルムバスケット2がそれぞれ設けられている。 またハウジング20の前面上部には操作パネル3が設け
られていて、必要とする操作スイッチ及び表示器が付設
されている。このスイッチによって運転の始動・停止、
処理温度設定等の操作や処理温度の表示や故障表示等が
操作パネル3上の対話型ディスプレー32に示される(第
2図参照)。更に音声部321より、音声による対話型表
示も可能である。またこの操作方法としては、リコモン
受信部31と別に遠隔操作がなされるコントロールボック
ス(図示せず)が分けて設けられており、緊急時等に手
術室等より遠隔操作が行えるようになっていて、これに
より迅速な対応も図れる。 ハウジング20の内側には、フィルム挿入台1に臨んで
位置するフィルム取入口1aと、フィルムバスケット2に
感光材料を排出するフィルム取入口2aとの間に、等速で
駆動される多数の送りローラー4が配設されている。こ
のローラー4により、蛇行したフィルム搬送路5が形成
されている。フィルム取入口1aからは矢印で示すように
感光材料が取入れられ、その後感光材料は搬送路5に沿
って順次隣り合わされて配設された現像液槽6、定着槽
7、水洗槽8及び乾燥部9を通って行く。これによって
未処理の感光材料はフィルム取入口1aから搬入され、フ
ィルム取出口2aから矢印1の如く搬出されるまでの間に
現像処理がなされる。前記の現像槽6、定着槽7、水洗
槽8は液漏れのないように3槽が一体形成によって構成
されている。また各槽にはそれぞれの処理液の量を管理
するために、図示してないが各槽に液面センサが設けら
れ、これによって液面の検出を行い、液量を管理できる
ようにしてある。液面センサには電極を用いる方法の他
に超音波センサや、発光部と受光部とを対として液の透
過率によって液面を検出する光センサや、非接触タイプ
のセンサなどを用いることができる。処理液の液面を管
理することで処理時間のバラツキをなくし、感光材料の
処理性の管理を行うことが可能ならしめる。そのほかに
処理時間のバラツキをなくすために、電圧や負荷の変動
によっても前記送りローラー4による等速駆動に速度の
バラツキが生じないような駆動モータが選択される。ま
た感光材料の種類によって処理時間の変更を可能とする
よう、ワンタッチ切替えによる速度変更や、感光材料の
種類を自動的に判別することによる自動的速度変更がな
され得るようにしてある。この場合も変更された速度に
ついて、定速が維持される。 前記のフィルム取入口1aには図示しないフィルム幅検
出手段が設けられていて、感光材料の材料幅を判別し、
その情報を制御部に出力する構成となっている。制御部
ではこの情報から感光材料の面積演算を行い、処理液補
充の基準としている。ハウジング20内で、フィルム取入
口1aの近辺に設けられたフィルム幅検知手段と制御部と
は隔離して配設されているので、その間はコードにより
接続されている。しかし中間にヒータ等の大容量の負荷
があり、それに起因する電気的なノイズ等が生じ誤情報
を伝えるおそれがある場合もあるので、このようなとき
に接続に光ファイバーを有効に利用することもできる。 現像液槽6、定着液槽7及び水洗液槽8にはそれぞれ
温調を行うタンクがある。この温調タンクは成型品で構
成され、処理槽と一体成型で構成することもできる。ま
た形状に留意することによって、排液時に液残りのない
ように形成することも可能である。温調タンクには温調
した処理液の温度を検知する温度センサが設けられてい
る。この温度センサとしては例えばサーミスタ、白金、
シリコンセンサが用いられる。温度センサからの情報は
温度制御部に入力され、各液を適切な温度に制御してい
る。乾燥部9においては温度だけではなく湿度をも入力
し、ヒータやファンを制御し、温度、湿度や風量などに
よって適切な乾燥を保つようにしている。この制御は、
各種の乾燥手段にも用いることができる。図中、91はス
クイズ部、92は乾燥手段部である。 現像液槽6、定着液槽7、水洗液槽8の液はそれぞれ
コック22を通過して排液される。このコック22はハウジ
ング20の壁面に設けられていて、操作しやすくなってい
る。 自動現像装置は各種の接続機とも接続され、例えばフ
ィルム供給装置を接続することによってシート状の感光
材料の供給が1枚ずつ行われる。これらの接続機とのイ
ンターフェイスには、ノイズ対策の関係から光ファイバ
ーも利用される。また接続機に対し電源を供給すること
により、システムの一体化をはかることができる。 自動現像装置の制御系にはマイクロコンピュータが採
用でき、これにより処理液の補充演算や温度制御・駆動
制御等を行える。これらのデータや入力・駆動系等のチ
ェックにはハンドヘルドコンピュータ等を用いることに
より、メンテナンス性を向上させることができる。 上記装置において、ローラーとしてはゴムローラーを
好ましく用いることができる。ゴムの材質としては、例
えばシリコンゴム、あるいはエチレンプロピレンゴム
(例えばEPDM)が好ましく用いられる。 上記のような自動現像装置を用いると、ローラー表面
粗さがRmax=0.1〜100μmである広範囲において、良好
な搬送性と画質とを維持できる。従来の装置がRmax=1
〜15μmの範囲とすることによって、搬送性や画質を維
持していたのに比すると、格段に有利である(尚、粗さ
Rmaxは、JIS規格B−0601の規定による)。 また上記自動現像装置では、ローラー(ゴムローラー
など)の本数は通常現像部で1〜8本使用する。この装
置では、例えば使用するゴムローラー硬度の変化幅30度
アップまで、画質にそれ程の画質の影響はみられない。
例えば硬度30度のゴムローラーを用いた場合、経時によ
り硬度が60度になっても、悪影響は出ない。従来装置で
あると硬度の変化幅が約10度より画質の変化がみられた
が、これに比べ、硬度が変化したり、硬度分布に幅があ
っても支障がないので自由度に富み、硬度分布にバラツ
キがあっても殆ど問題は生じない(尚、硬度はJIS規格
K−6301に規定のゴム硬度による)。 更に、処理すべき感光材料であるフィルムの挿入間距
離(先に挿入したフィルムの後端と後に挿入したフィル
ムの先端との距離)を5〜80mmまで短縮することが可能
(従来は短縮できても40mm)であり、一層の迅速処理が
可能で、処理枚数をより多くでき、従来に比べて処理能
力を最大20%向上させることもできる。 またローラー総本数を少なくでき、例えば同処理能力
機に対しては約20本の削減が可能である(例えば従来の
110本に対して85本)。対向部ローラー数/総ローラー
数の比を0.5〜1.0の範囲に増加することができ(従来は
約0.45)、これにより処理時間の短縮が図れ、また画質
も維持できる。 処理液補充量についても、現像液補充量は、5〜40cc
/四切、定着液補充量は10〜70cc/四切の範囲とすること
ができ、この補充量で処理性及び画質を維持できる。従
来は現像液補充量を33(+10%,−0%)cc/四切、定
着液補充量を63(+10%,−0%)cc/四切としていた
のに対し、低補充量化が可能である。水洗水量も、従来
の1.5〜5/minに対し、0.5〜3.0/minにして、処理
性・画質を維持できる。 更に、定着フィルターなしでも、スカムや汚れの発生
頻度が小さく、発生を皆無にすることができる(従来は
現像・定着とも、フィルターがある)。 乾燥性については、乾燥風量6〜14m3/min、ヒーター
容量2.0〜4.0KW(200V)で、十分な乾燥性が得られる
(従来は少なくとも風量約14m3/min、ヒーター容量3.5K
W)。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。なお当然の
ことではあるが、本発明は以下述べる実施例に限定され
るものではない。 実施例−1 60℃、pAg=8.0、pH=2.0にコントロールしつつ、コ
ントロールドダブルジェット法で平均粒径0.20μmの沃
化銀2.0モル%を含む沃臭化銀単分散立方晶乳剤を得
た。この乳剤の一部をコアとして用い、以下のように成
長させた。即ちこのコア粒子とゼラチンを含む溶液に40
℃、pAg=7.0、pH=9.5でアンモニア性硝酸銀溶液と沃
化カリウムと臭化カリウムを含む溶液とをコントロール
ドダブルジェット法で加え、沃化銀を30モル%含む第1
被覆層を形成した。そして更にpAg=9.0、pH=9.0でア
ンモニア性硝酸銀溶液を臭化カリウム溶液とをダブルジ
ェット法で添加して第2被覆層を形成し、立方晶単分散
沃臭化銀乳剤を調製した。 乳剤の粒子の粒径は、1.0μm、0.6μm、0.5μmの
3種とし、この3種の粒径のものを混合して用いるよう
にした。また各粒径別に、粒子の沃度含量が2.5モル
%、5.5モル%のものを得た。また粒子表面の沃度含量
は、0.6モル%、0.4モル%、0.1モル%の粒子を得た。 これらの乳剤に、粒径別に下記に示す如く増感色素A
及びBを下記に示す量加えた。 増感色素 A 増感色素 B 次いでチオシアン酸金とチオ硫酸アンモニウムを加
え、最適に金・硫黄増感を行い、4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンで安定化し、第1
表に示すゼラチン量になるようにゼラチン量を調整し
た。 金・硫黄増感が終了した各乳剤を、1.0μm、0.6μ
m、0.5μmのものを25:40:35の重量比率で混合した。
混合後の平均粒径は0.665μmである。粒子の混合は次
に示すようにした。即ち例えば、乳剤タイプAについて
は、粒子沃度含量2.5モル%で表面沃度含有量が0.1モル
%であり、かつ上記3種の平均粒径のものを、25:40:35
で混合したのである。 更に乳剤と保護膜溶液にそれぞれ以下の添加剤を加
え、更に保護膜溶液に膨潤量が第1表に示した値になる
ように第1表に示す硬膜剤を加えた。 即ち乳剤層添加剤として、ハロゲン化銀1モル当たり
t−ブチル−カテコール400mg、ポリビニルピロリドン
(分子量10,000)1.0g、スチレン・無水マレイン酸共重
合体2.5g、トリメチロールプロパン10g、ジエチレング
リコール5g、ニトロフェニル−トリフェニルフォスフォ
ニウムクロライド50mg、1,3−ジヒドロキシベンゼン−
4−スルホン酸アンモニウム4g、2−メルカプトベンツ
イミダゾール−5−スルホン酸ソーダ15mg、 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン10m
g、等を加えた。 また保護層液は、次のa及びbを調製した。 保護層液−a 下記組成のものである。添加量は塗布液1当たりの
量で示す。 保護層液−b 上記保護層液−aの組成から、添加量の後に☆印のつ
いたものを除いて、保護層液−bとした。 上記2種類の保護層液を用いて塗布し、下記の如く、
試料を得た。保護層液−aはノニオン性界面活性剤を含
むものであり、bは含まないものである。 上記の乳剤と第1表に示すゼラチン量の保護層とを、
スライド・ホッパー法にて下引き済みのポリエステル・
フィルム支持体の両面に、ハロゲン化銀乳剤層(粘度18
CP,表面張力35dyn/cm,塗布膜厚50μm)、保護層(粘度
11CP,表面張力26dyn/cm,塗布膜厚17μm)の順序で塗布
速度60m/minで2層同時に重層塗布し、試料No.1〜No.18
を得た。塗布銀量は、両面いずれも、片面当たり2.5g/m
2のもの、及び3.4g/m2のものの2種類とした。 得られた試料の感度測定を以下のように行った。即ち
試料を濃度傾斜を鏡対称に整合した2枚の光学ウェッジ
に挟み、色温度5,400゜Kの光源で両側から同時にかつ
等量、1/12.5秒間露光する。 処理は次の工程に従い、全処理時間が45秒である第1
図に示したローラ搬送型の自動現像機を用いて行った。 処理温度 処理時間 挿入 − 1.2秒 現像+渡り 35℃ 14.6秒 定着+渡り 33℃ 8.2秒 水洗+渡り 25℃ 7.2秒 スクイズ 40℃ 5.7秒 乾燥 45℃ 8.1秒 合計 − 45.0秒 尚第1図に示した自動現像機の構成は、前記述べたと
おりであるが、本実施例では特に、次の様な仕様とした
装置を用いた。 即ち本例では、ローラーとしてゴムローラーを用い、
その材質は、渡り部分はシリコンゴム(硬度48度)、処
理液中はエチレンプロピレンゴムの一種であるEPDM(硬
度46度)とした。該ローラーの表面粗さDmax=4μm、
ローラーの本数は現像部で6本、総本数は84本とした。
対向ローラーの数は51本であり、対向部ローラー数/総
ローラー数の比は51/84≒0.61である。現像液補充量は3
0cc/四切、定着液補充量は60cc/四切、水洗水量は1.5
/minとした。乾燥部の風量は11m3/min、ヒーター容量は
3KW(200V)のものを用いた。 全処理時間は上述のとおり45秒である。 現像液はグルタルアルデヒドを含んだ前記現像液−
1、定着液はXF(小西六写真工業(株)製)を使用し
た。 得られた特性曲線からベース濃度+カブリ濃度+1.0
における露光量を求め、相対感度を求めた。 また各試料について、上記の45秒自動現像機のライン
・スピードを1/2に落として、従来の90秒処理の感度も
求めた。なお各感度は、試料No.1の90秒処理の感度を10
0としたものである。 また乾燥性を以下のように評価した。即ち上記の45秒
自動現像処理を行い、乾燥部分を通過して来た試料に対
して、手ざわり、他の試料とのクッツキの程度等を総合
評価し、1(劣)〜5(優)の5段階表示で表した。3
〜5では問題ないが1〜2では実用に耐えない。 またローラー・マークを以下のように評価した。即ち
上記の45秒自動現像処理を行い、濃度が1.0におけるロ
ーラーの凹凸による濃度ムラ(ローラー・マーク)の程
度を目視評価し、1(劣)〜5(優)の5段階表示で表
した。3〜5では問題ないが1〜2では実用に耐えな
い。 また銀量色調の変化(セピア変色)は、次のように実
験した。即ち前記感度測定と同様な方法で露光、現像処
理した試料を、60℃、相対湿度80%の環境下に1日放置
した後、銀色調の変化を目視にて評価し、1(劣)〜5
(優)の5段階表示で表した。3〜5では問題ないが、
1〜2では実用に耐えない。 以上の結果を第1表に示した。 第1表より、本発明に係る試料は45秒処理の場合でも
濃度、乾燥性に優れ、且つローラー・マークが少なく、
超迅速処理適性のあることが判る。また従来の90秒処理
との比較においては、高ゼラチン量の試料No.1と比べて
同等以上の感度でありながら、処理時間を1/2に短縮で
き、処理能力が2倍になっていることが判る。 実施例−2 前記例示染料のNo.11を10g秤取し、これをトリクレジ
ルホスフェート10ccと酢酸エチル20ccからなる溶媒に溶
解し、この液をアニオン界面活性剤750mgを含む15%ゼ
ラチン水溶液100cc中に乳化分散し、染料液アを得た。 またNo.2,3の染料を5gずつ秤取し、トリクレジルホス
フェート170ccと酢酸エチル170ccからなる溶媒に溶解し
た後、3.5gのアニオン界面活性剤を含む15%ゼラチン水
溶液1000ccに乳化分散することにより、染料液イを得
た。 また前記例示染料Nを2gとって水に溶解することによ
り、染料液ウを得た。 これらの染料液を実施例−1で使用した乳剤タイプ−
A,B,Cに第2表に示すように添加した。保護膜及び塗布
方法は実施例−1と同様である。 得られた試料について、感度、乾燥性、ローラー・マ
ーク・セピア変色の性能を実施例−1と同様な方法で試
験し、表−2の結果を得た。 表−2の如く、染料を加えると本発明の効果は更に顕
著であり、感度、乾燥性に優れ、かつローラーマーク、
銀色調の変化が少ないことがわかる。〔発明の効果〕 上述のように、本発明のハロゲン化銀写真感光材料は
全処理時間が20秒〜60秒である超迅速処理に耐えうるま
でにゼラチン量を少なくしても感度、乾燥性に優れ、且
つローラー・マークが少なく、また銀色調の変化が少な
いという効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の感光材料を処理する場合に使用する
ことができる自動現像装置の一例を示す構成図である。
第2図は第1図の装置の操作パネルの前面図である。 1……フィルム挿入台、2……フィルムバスケット、3
……操作パネル、31……リモコン受信部、32……ディス
プレー、321……音声部、4……ローラー、5……搬送
路、6……現像液槽、7……定着槽、8……水洗槽、9
……乾燥部、91……スクイズ部、92……乾燥手段部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 益美 東京都日野市さくら町1番地 小西六写 真工業株式会社内 (72)発明者 辻 宣昭 東京都日野市さくら町1番地 小西六写 真工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−166944(JP,A) 特開 昭62−43641(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.支持体の少なくとも一方の側に、少なくとも1層の
    感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む1層もしくは2層以上
    のゼラチンを含む親水性コロイド層を有するハロゲン化
    銀写真感光材料において、 該感光性ハロゲン化銀乳剤の平均粒径が0.4μm以上で
    あり、 該親水性コロイド層中のゼラチン量が1.90〜3.50g/m2
    あり、 該支持体の一方の側に塗設される感光性ハロゲン化銀乳
    剤層に含有される銀量が3.2g/m2未満であり、 該ハロゲン化銀写真感光材料を構成する少なくとも1層
    にノニオン性界面活性剤を含み、 下記条件で測定された膨潤量が30〜58g/m2であることを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 条件 (a)四切サイズの試料を23℃,55%RH下にて5時間放
    置し、 (b)当該試料の重量を測定し、 (c)重量測定後の試料を下記現像液−Iで35℃で15秒
    間処理し、 (d)処理後の試料を30秒間液切りし、そして、 (e)液切り後の試料の重量を測定し、 上記工程で増加分の重量を膨潤量とする。2.特許請求の範囲第1項記載のハロゲン化銀写真感光
    材料であって、該感光材料を構成する少なくとも1層の
    感光性ハロゲン化銀乳剤層に含まれるハロゲン化銀が、 沃度含有量が5モル%以下であり、かつ、 粒子表面の沃度含有量が0.5モル%以下であることを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 3.特許請求の範囲第1項または第2項に記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料であって、該感光材料を構成する少
    なくとも1層に染料を含むことを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。
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