JP2683344B2 - ジグソー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の背景］ 本発明は、のこぎりの足部の下面がワーク（被加工
物）の支えに乗り、運転装置がのこぎりの足部に支えら
れており、それに関して振動し（例えば、のこぎりの動
きの方向に関して横に傾けられることによって、この運
転装置はさらにジグソークランクのこぎり刃）のような
工具を運転することに適しており、この運転装置は刃の
一部分が足部の下面から突き出ているように保持し、該
工具は保持手段によってのこぎり足部に隣接して、特に
足部の真上で支えられ、のこぎりをひく方向に関しては
横に支えられるような型のジグソーに関するものであ
る。 このようなジグソーは、例えばその足部を切られるワ
ーク上に置き、運転装置を作動させて押す、というよう
な方法で使うことができひき切る道具は、通常菌のある
ジグソーで、その活動する部分はワーク内に突き出し、
これを切る、この点に関して、面積の広いジグソーの両
側が、のこぎり足部の真上で作動しているガイド手段上
を動くので、ジグソーは安定し、斜めに進むことはな
い。従って、巧みな、すぐれた切削のできる真ののこぎ
りワークが可能になる。 この種のジグソーは、ドイツ未審査特許明細書3,420,
442に記載され、それらは、ガイド手段を有し、これは
概して刃物の側面に２つの安定部材が取りつけられる、
という形をとり、ジグソーの足部にしっかりと固定され
ている。この結果ジグソー足部に垂直に立つジグソーの
刃で、垂直切削することができる。しかし、斜め切削、
つまり運転装置を切削の垂直方向に伸びている軸の方へ
傾けなければならず、刃による切削面がワークともはや
直角になることのない切削について言えば、該切削は切
り口が甚だしく不規則になる。なぜならば、刃がガイド
手段にはさまって動かなくなる、すなわち、刃物のひっ
かかりを避けるために、刃が傾く時や、斜め切りの時は
刃からガイド手段を外さなくてはならず、それらの場合
に刃は、ジグソーの足部と水平に支えられなくなるから
である。従って従来のジグソーのガイド手段は、垂直切
削の時だけ機能するものの、斜めに切る場合には、ガイ
ド手段をもたないジグソーがよく起こす欠点、垂直に切
削されなかったりゆがんで切削される、ということがお
きる。 ［発明の要約］ 従って、本発明の目的の１つは、前述のような型で、
刃を支えたり、導いたりする手段を備えたジグソーを発
明することにある。 本発明のもう１つの目的は、切削線をはずれたり、誤
った角度で切削したりしないように改良されたジグソー
あるいはサーベル・ソーを発明することにある。 これらの目的やその他ここに挙げられる目的を達成す
るために、本発明は、台の上に乗せられるようになって
おり、そのような台と係合するスライド面を有し、前記
台に沿って切削方向に可動であるのこぎりの足部と、 前記足部に対して横方向に傾けることができるよう
に、前記足部に取り付けられたドライブユニットと、 前記ドライブユニットに取り付けられ、前記ドライブ
ユニットにより往復運動し、さらに前記足部を通り抜け
て伸びる細長いツールを保持するようになっているツー
ルホルダと、 前記ツールの背面を支えるローラとを備え、 前記ツールの切削部が前記足部を越えて下方に伸びて
おり、前記ツールがさらに、前記足部に隣接している位
置で前記ツールの両側面に接触することによって前記ツ
ールを横方向に保持する二つの安定部材によって予め定
めるガイド面に沿って、前記ローラとは独立してガイド
され、 各安定部材は、前記足部に対して正確に旋回運動する
ために前記ドライブユニットに固定されている剛性を有
する複数のホールディング・アームによって保持され、 前記ホールディング・アームの各々は、前記ローラと
は別体に設けられていて、第１部分で前記ドライブユニ
ットから前記足部に向かって伸び、前記ドライブユニッ
トからある距離のところで曲折し、第２部分で前記ツー
ルの両側へ向かい前記足部と斜角をなして伸びており、 前記足部が切欠を有し、前記安定部材を支えている前
記ホールディング・アームの一部を受け入れることによ
り、前記ドライブユニットを大きく傾かせることができ
ることを特徴とするジグソーを要旨とする。 本発明によれば、刃の面が足部の下面となす角が90゜
以上あるいは以下であっても切口がゆがんだり、刃がひ
っかかったりする危険なしで斜め切削を正確に行うこと
を可能にしている。利点としては、刃の横の支持が、ジ
グソーの足部付近の傾きに関係なく置かれる場合、特に
足部の真上に置かれる場合、ワーク近くの刃を安定させ
る効果があらわれ、この結果、ワークとかみ合う刃の部
分が折れることを防ぐ。なぜならば、横方向に力のかか
る刃のレバーアームが非常に短いからである。ここにお
いて、更なる利点は、安定部材とこの安定部材を保持す
るホールディング・アームとからなるガイド手段の動く
刃を支持する面を非常に大きくすることができることで
ある。というのは、これらの面は刃が傾いても刃の側面
と平行に保つからであり、支持したり、導いたりする面
積が大きいので、ゆがむ危険が少なくなる。更に運転装
置とガイド手段の傾いている軸が一致するかあるいは平
行に調整されれば、２つの装置の傾いた動きが支障なく
調和して機能できる。 本発明の更なる有用な進歩は特許請求の範囲に見られ
る通りである。 その進歩の１つに従い、ガイド手段の、傾いた動きを
する軸と運転装置や刃のそれとは一致していて、ジグソ
ーの足部の下面の同一平面上にある本発明の形状におい
て、刃の切削部分の出口位置は、どのように刃がセット
されようと、つまり、運転装置を傾けたときや、その位
置を切削方向に対して横方向に移動させたときでも、足
部の下面と同一平面上にある。このことはジグソーをよ
り簡単に調節することができることを意味し、特にもし
ジグソーが切削方向にレールやストップ上を進むなら、
たとえ刃が傾いても、ジグソーの足部と各ガイド部との
間隔を再調整する必要がないということを意味してい
る。 更にガイド手段と運転装置あるいは刃の傾いた動きを
する軸を一致させ、さらにジグソーの足部の下面から一
定の距離を置くことができる。これらの軸は足部の平面
より上や下になることができる。これは次のような場合
利点となる。ワークの上ではなく例えば支持レールの上
をまっすぐ動く底面をジグソーの足部が有している場合
やワークが動かされジグソーが、該下面とワーク支持テ
ーブルの間にフランジコネクションで動かないように固
定されている場合で、このワーク支持テーブルはテーブ
ルの開口を通ってワークと出合う位置へ突き出ている刃
をもっている。足部の下面から隔てることにより、ジグ
ソーにもっとも近いワークの表面上に傾いた動きをする
軸をおくことができる。 更に、ガイド装置に２つのガイド面を取りつけること
ができる。これらの面に対して、刃の平面またはそれ以
外の側面は足部付近、特に足部の下面上でガイド機能と
して働く。これらガイド面はそれぞれ、安定部材の上に
形成される。こうすることにより、安定部材は破損した
場合、容易に交換することができる。安定部材は、着脱
可能にガイド手段上に固定されていることが最良であ
る。これらは、セラミックのような、摩耗や温度に強い
材質でつくられるのが望ましい。 ガイド面やそれらを取り付ける安定部材を、切削方向
に関して設定位置を固定できるように、刃への方向と刃
から反対向きの方向へ、一般に横に動くように調節して
もよい。こうすることにより、ガイド装置の２つの向か
いあったガイド面の間の距離を変えることができるの
で、いろいろな厚さののこぎり刃に適合させることがで
きる。ガイド面や安定部材は、切削方向を横切って調節
されることが望ましい。このように調節できることは更
に、刃の側面への圧力を調節できることでもあり、更に
その摩耗を最小にすることにも利用できる。 ガイド手段が傾いた状態でジグソーの足部上に取り付
けられ、たとえばドライブユニットの上に配置されてい
る時、及びジグソー足部に関してドライブユニット上に
配置され、ドライブユニットとともに傾いているとき、
ガイド装置は、ドライブユニットやそれに接続されてい
る刃が傾くとき自動的に動くので、刃が非常に扱いやす
いという利点がある。２つのガイド面は、刃の両側面に
ぴったり接している。これにより、ドライブユニットと
ガイド装置の回軸軸がほぼ一致することは明らかであ
る。 ガイド手段はドライブユニットからジグソー足部に隣
接する刃の部分にのびるホルダーを少なくとも１つ含ん
でいてもよい。そしてそのツール・ホルダーに面する部
分には、ガイド面かあるいは安全部材があるのもよい。
ホルダーは、ドライブユニットの収納部上に配置され、
特に収納部と一体化された１つの鋳造物として作られ、
２つのホールディング・アームをもち、そのホールディ
ング・アームはそれぞれがガイド面と安定部材を１つず
つ支える。 ホルダーは、ドライブユニットからジグソー足部付近
の刃の部分に向かって伸びていてもいいし、その刃に隣
接するガイド面あるいは安定部材を支えてもよい。ホル
ダーは、ドライブユニットの収納部上に配置され、特
に、この収納部と一体的に、１つの鋳造物としてつくら
れており、２つのホールディング・アームをもち、それ
らはそれぞれガイド面を１つずつ支えている。この発明
は、ホルダーを、ドライブユニットの一方の収納部、た
とえばキャラクタカバーと一体化して作れるのでホルダ
ーの製造を単純化できる。 ホールディング・アームは、ドライブユニットに隣接
する部分からガイドされるべき刃の部分、特に、ジグソ
ーの足部の真上の隣接する位置まで伸びている。そして
少なくとも先端部、つまり、足部の下面上で刃に隣接し
（切削方向に関して）、刃の両側面上に位置し、刃を支
持する。ガイド面あるいは安定部材は、刃に隣接するこ
の位置にある。本発明のこれらの特徴により、ホールデ
ィング・アームに支えられた安定部材はガイド効果をそ
こねずに、足部の下面にぴったりと隣接できる。この安
定したホールディング・アームにより、安定部材は理想
的な支持効果を発揮するので、のこぎり刃はしっかりと
支持される。 ホルダー上の、すなわちホールディング・アーム上の
安定部材は、隣接する刃の側面の方へ、及び側面から離
れる方向に調節できるようにしてもよく、安定部材は、
ガイドすべりに着脱可能にとりつけてもよい。ガイドす
べりは、ホルダー上、すなわち各ホールディング・アー
ム上をスライドすることができ、特に切削方向の横方向
にスライドすることができる。各々の安定部材、あるい
はそれを支えるガイドすべりは、止めねじで調節され、
ホルダーすなわち、そのホールディング・アームに接し
ている。 本発明におけるこれらの特徴により、安定部材やガイ
ド面を調節することができるので、刃にかかる圧力を変
化させることができる。また、止めねじにより正確に調
節することができる。 更に本発明を進展させるために、両方のホールディン
グ・アームを曲がった形にしてもよい。ホールディング
・アームは、ドライブユニットに連結している部分か
ら、ジグソーの足部に向かって下方へのびる支持部材を
もつ。ドライブユニットが傾いていない状態において、
となりのガイド部はある角度で下向きに伸びており、例
えば、各安定部材やガイドすべりが調節可能な又はそれ
以外の方法で設置されている足部の下面を含む平面に対
してほぼ45゜の角度で下向きにのびている。切削方向に
関して、ジグソーの足部には各ホールディング・アーム
に隣接している刃の両側に、切欠を設けるのが望まし
い。そうすることにより、傾ける角度が特に45゜になる
ようにドライブユニットを傾けたとき、隣接するホール
ディング・アームのガイド部又はもう一方の部分をこの
切欠に差し込んでもよい。 本発明の更に別の特徴は、保持が容易なことであり、
ドライブユニットは、比較的大きな角度にわたって傾け
ることができる。傾く角度が大きくなると一方のホール
ディング・アームのガイド部分が、もし切欠があるなら
ばよりいっそう切欠の中にはいる。このため両側に傾く
角度は、およそ45゜である。同時にホールディング・ア
ームは、ジグソーの足部の一部分に接する位置までに傾
く角度を、限定するように働く。 本発明による装置はやすりの形態をとる工具にも用い
ることができる。その場合、ガイド面や安定部材は、や
すりの両側か、やすりの表面にあるガイド・リブの両側
に接する。 以下、本発明の２つの実施例について図面を参照しな
がら説明する。 ［実施例］ まず、第1,2図を参照しながら、本発明のジグソーの
第１の実施例について述べる。こののこぎりは、ドライ
ブユニット２を支えている足部１をもち、ドライブユニ
ット２の主要部品は、歯車装置を含むモータヘッド３
と、円筒状モータの形態をとる駆動装置４で、駆動装置
４は、モータヘッド３にフランジ取り付けされている。
ドライブユニット２の前部にはツールホルダー５があ
り、垂直の往復運動を行なう。刃６は、ツールホルダ−
５に着脱可能にとりつけられ、足部１を貫通して下に突
き出ている。本発明の本実施例において、刃６は、糸の
こぎり刃の形態をとり、足部１の開口７を通り延びてい
る。従って、その切削部９は、足部１の下面８から下へ
突き出ている。この下面８は、図のように足部１の表面
として構成されるか、あるいは、ワークを損なわないよ
うに足部１に施された被膜（図示せず）によって構成さ
れてもよい。作動中、ジグソーは概して、その足部の下
面が切削されるワーク上にのるように使用される。使用
者は片手でモータヘッド３のところをもつ。モータヘッ
ド３の上部は、グリップ10の形態を有している。使用者
のもう一方の手は、駆動装置４の収納容器をもつ。収納
容器の上には、ジグソーのオン・オフを切り換えるスイ
ッチ14があるが、モータの速度を変える調整用つまみを
つけることもできる。ジグソーは、ワーク上を自由に切
削ラインにそって進み、ワークは、糸のこぎり刃の切削
部９により切削される。ドライブユニット２とそれによ
り駆動される刃６は、足部１の上に、それに対して傾け
ることができるように据えつけられている。すなわちド
ライブユニット２が切削方向に対して横に傾けることが
できるようにである。第１図のａに示されるようにドラ
イブユニット２は、足部１に対していかなる角度にもな
ることができるので刃６の平面15が足部１の平面と90゜
をなし、切削方向と平行になる時、垂直切削を行なうこ
とができるばかりでなく、第１図のｂに例として示され
るように、刃面15が平面と斜角をなし切削方向のままで
斜角切削をすることもできる。さらにジグソーは、足部
１の近くで刃６を支えるガイド装置16を持ち、このガイ
ド装置16は、足部１と同じ高さであるのが望ましいが、
特別な場合、下面８の両側の真上になることもある。こ
のガイド装置16は、刃６がいかなる位置になっても、す
なわち、ａの位置でも、ｂのような傾きの様々な位置で
も、十分に効力を発揮するものである。 加工例において、足部１に対してドライブユニット２
を傾けることができる理由について説明する。足部１の
上部13はドライブユニット２に面していて、ダクト17、
すなわち足部１と一体的になっているガーダ（けた）を
もつダクト17は、足部１の中央に位置し、その長さ方向
は切削方向に伸びている。ダクト17は、足部１の尾部の
近くから伸び、刃６のための開口７のちょうど手前まで
続いている。第１図に見られるようにダクト17は、上方
へ湾曲しており、その上面18は本実施例においては、18
0゜の半円筒状の表面になっている。 ドライブユニット２の下部のモータヘッド３に近いと
ころに、凹面型にくぼんだ部分19があり、その湾曲の半
径は、上面18のそれと同じで、それらはつながってい
る。ドライブユニット２が保持されると、凹面型にくぼ
んだ部分19の角度は、実質上ダクト17のそれより小さく
なり、半円筒状のダクト17の長さ方向の軸である旋回軸
21に関して横へ変位するゆとりができる。本実施例にお
いて、旋回軸21は足部１の長さ方向すなわち、ジグソー
の切削方向20の方向に伸びている。この軸は、下面８と
同一平面上にある。 ダクト17は刃６の近くで終わっている。ダクト17には
吸気口22がある。後部には吸込連結23があり、吸込み用
ダクトに接続されている。従って、切りくずは、刃が切
削している点から吸引され除去される。さらに、足部１
は少なくとも一部分が中空になっており、その下面８に
は破線で示される開口24がある。この開口24を通してス
クリュドライバを止めねじ25（第２図に破線で示されて
いる）を緩めたり、締めたりするため導入してもよく、
この止めねじ25はダクト17とモータヘッド３を接続して
いる。ねじ25が緩められた状態において、ドライブユニ
ット２は、足部１に関してロックすることができ、凹面
型にくぼんだ部分19は、ダクト17の上面18の上を長さ方
向にすべる。ねじ25は、ダクト17の周方向に伸びる溝29
内で旋回運動をする。 さらに上記のような旋回接続の場合は、発明がより便
利になるが、本発明は、他の型の旋回接続にも用いるこ
とができ、上記の一方法に限定されるものではない。 前に簡単に述べられていたガイド装置16は２つの安定
部材30,30′をもち、これらは、刃６の両側に配設さ
れ、刃６の両側面31,31′に面するその表面は、ガイド
またはベアリング面32の形態をとる（第３図参照）。安
定部材30,30′とそのガイドまたはベアリング面32は、
足部１と同じ高さにあり、下面８の真上にあり、刃６を
両側面31,31′上で係合させる。この結果刃６は安定
し、横への推力（スラスト）に耐えることができ、この
ジグソーを使うと、正しい切削ラインにそって切削され
横にそれたり、ゆがんだりすることはない。 刃６の両側面31,31′を係合している安定部材30,30′
は概して角柱の形をしており、温度の上昇や摩耗に耐え
得る材質から成る。とりわけ、それらは、酸化セラミッ
クのようなセラミック材であってもよい。 ガイドまたはベアリング面32は、平らな表面であるこ
とが好ましく、長方形形状である。それらの大きさは、
切削方向には約６〜8mm、高さ方向には約4mmである。従
って、刃６は比較的大きな面積で支えられるので、切削
部９に加わる大きな力にも耐えることができる。図示し
ない、本発明のもう１つの形態として、ガイドまたはベ
アリング面32を湾曲させるか尖らせるかして、接触を１
本の線に限定することができる。本発明のすべての加工
例において、ガイドまたはベアリング面32は、歯６のの
こぎり刃のない部分をはさむので、非常に硬いセラミッ
ク材や、刃６の切削手段を損なうことはない。 ドライブユニット２をどのようにセットしても、特
に、傾けてセットした場合（斜角切り用のセッティン
グ）にも、刃６の両サイドでのガイド機能を足部１と同
じ高さに維持するため、ガイド装置16は、その安定部材
30,30′が、ドライブユニット２の揺れの軸と同じ軸
か、その軸と足部１に関して平行な軸についてロックで
きるようになっている。これはガイド装置16がドライブ
ユニット２とともに、旋回運動するということである。
従って傾いた位置においても同様にガイドまたはベアリ
ング面32の押きな面積が、刃６の両面側31,31′を、圧
したり、挾まったりせず、平行に挾むことができる。ガ
イド装置16の旋回装置は、足部１の上にある（図示せ
ず）。図面に示されている好適な例において、ガイド装
置16は、ドライブユニット２に取りつけられているが、
足部１に関して、ドライブユニット２とともに揺れるこ
とができるのである。 簡潔にするために、ドライブユニット２、ガイド装置
16の旋回軸は、一致しており、図面においては旋回軸21
に統合されている。旋回軸21は、足部１の下面８と同一
平面上にあり、上記のような利点を伴う。本発明の図示
されていない別の可能な形態として、この共通の旋回軸
21は足部１の下面８の平面と離れるように、つまり、そ
の上か下になるようにしてもよい。もし、この旋回軸21
の高さが変えられるように、特に無段階に変えられるよ
うにすれば、便利である。このようにすれば、ワークの
表面にまっすぐになるように旋回軸21の位置をセットで
きドライブユニット２を旋回させる時、刃６がワークの
表面からはずれることはない。 第１図ないし４図に見られるように、ガイド装置16は
安定部材30,30′のための保持手段33を持ち、保持手段3
3は、ドライブユニット２にしっかりと固定されてい
る。保持手段33は、なるべくドライブユニット２、着脱
可能な収納部材34と一体的に構成された方がよい。収納
部材34は本実施例においては歯車装置のカバーになって
いる。保持手段33は収納部材34とともに、１つの鋳造物
として１つの装置を形成する。 保持手段33の主な部品は、ホールディング・アーム3
5,35′であり、これらは、ドライブユニット２から足部
１に向かって伸びているのでその先端部36はドライブユ
ニット２から離れていて、そこには安定部材30,30′が
とりつけられている。安定部材30,30′を足部１の下面
８のすぐ近くに位置づけるために、ガイドまたはベアリ
ング面32に隣接する先端部36は、足部１の開口７の中に
差し込んである。 刃６の両側面31,31′にはそれぞれホールディング・
アーム35,35′があり、ホールディング・アーム35,35′
は、第２図からわかるように、ほぼ刃の長さ方向に下へ
伸びている。第１図に示されているように、ホールディ
ング・アーム35,35′は、刃６の方へ折れまがってい
る。それぞれのホールディング・アームには支持部材37
があり、これは、ドライブユニット２に近い部分から伸
びており、足部１の方に下がっている刃６の両側面31,3
1′にほぼ平行になっている。ダクト17とほぼ同じ高さ
のところに、ガイド部材38があり、これは、斜め下向き
に、刃６に向かって伸びているので、その先端部36は、
足部１の下面８の真上で、刃６の側に位置する。 ２つのホールディング・アーム35,35′がこのように
曲がっているのは、本発明のこの形態において、ドライ
ブユニット２の傾きの最大角度を得るためである。この
傾きを可能な限り大きくするために、さらに、足部１の
ホールディング・アーム35,35′の真下に当たる部分
に、それぞれ切欠39が設けられている。それらは、開口
７に向かって内側へ広がっており、切削方向20を横切っ
て広がっている。切欠39の切削方向に測った幅は、ホー
ルディング・アームそれぞれの幅よりもやや大きく、ガ
イド部材38においては、特にそうなっている。ドライブ
ユニット２が傾くと、ホールディング・アーム35,35′
は最も低い位置になっても、それぞれの切欠39に収まる
ことができる。 図示されている加工例において、ホールディング・ア
ーム35,35′の２つのガイド部材38は、本来の位置（す
なわち、普通の斜角でない切削のためのセッティング）
において、足部１の下面８と45゜の角度をなす。従っ
て、ドライブユニット２は、旋回軸21を軸に両側にそれ
ぞれ45゜傾くことができ、45゜傾けた時、それぞれ最も
低い位置にあるガイド部材38は、足部１の下面８とほぼ
平行になる。この状態の時、ガイド部材38は、それぞれ
の切欠39の底40の上にのる。底40は、開口７よりはなれ
た部分において、上向きにやや斜めになっているので、
支持部材37は部分的に収納される。第１図において、ド
ライブユニット２が、刃の面15がｂの位置にくるまで旋
回した時の、ホールディング・アーム35,35′の一方が
とる位置を破線41で示した。 安定部材30,31′の両側のガイドまたはベアリング面3
2の間のすきまを使用する刃６の厚さに合わせるため
に、安定部材30、31′は、刃６とほぼ垂直な方向に、刃
を近づけたり、または刃から遠ざけたりするように調節
することができる。第3,4図に見られるように、安定部
材30,30′のそれぞれは、ガイドすべり40の上にのる。
ガイドすべり40は、着脱可能か、あるいは常置的に固定
される場合のどちらでもよい。ガイドすべり40は、ガイ
ド部材38の上ですべり、それぞれの側の刃の側面31か3
1′の方へ、あるいはそれから離れる方向へ移動するよ
うになっている。安定部材30,31′は、刃６に面するす
べり部44の上に配置される。ガイド部材38は長さ方向に
走るＴ字形の溝45（ありつぎ溝（ほぞ）でもよい）をも
ち、その溝の中には、ほぼ角柱のガイドすべり40のすべ
り部46があり、これは長さ方向にすべることができる。
ガイドすべり40はその先端部44が少し低くなっており、
この部分にはＴ字形の溝45の底に、盛り上がった部分47
がある。従って、ワークから離れているスライドパート
43は、ワークと反対の方向へ動くことができる。ガイド
すべり40はこのようにして、Ｔ字形の溝45に押し込ま
れ、固定されるので、そこから抜け落ちることはできな
い。 ガイドすべり40が挿入された状態で、刃６から離れて
いるＴ字形の溝45の軸先端は、着脱可能な止めねじキャ
リア48により遮断されている。キャリア48は、通り抜け
穴をもち、その中を止めねじ49が、ガイドすべり40の動
く方向に締められたり、緩められたりする。止めねじ49
は、ガイドすべり40の後部にあり、ガイドすべり40に取
りつけられた安定部材30,30′は、刃６の足部１付近の
足部１の開口７の中にある部分のところでとまる。キャ
リア48は支持部材37のところまで締められる。 刃６の交換を簡単にするために、コイルばねのよう
な、スライドパート43,46と盛り上がっている部分47を
つなぐ螺旋状のばね50を取りつけてもよい。止めねじ49
を緩めるとばね50は、刃６からガイドすべり40を遠ざけ
る。 第１図ないし４図に示される実施例において、安定部
材30,30′のすべり方向は刃の面15と斜角、特にほぼ45
゜のとき、安定部材30,30′の断面は、ほぼ平行四辺形
をしている。ガイドまたはベアリング面32をなす一方の
側は、ガイドすべり40を調整する際、刃６の両側面31,3
1′にそれぞれ平行なまま、スライドすることができ
る。 もう１つの本発明の可能な加工例として、これは図示
していないが、安定部材（30,30′）を保持手段（33）
すなわちホールディング・アーム（35）に直接しっかり
と固定してもよい。このように接続することにより、ド
ライブユニット（２）に、調節可能に取りつけられる。 第５図ないし７図に示されるガイド装置16の実施例に
おいて、ホールディング・アーム35,35′のガイド部材3
8の先端部36は、矢印53に示される部分で、下面８と平
行になるように平らになっている。ここには、下向きに
ガイドすべり40′が取りつけられている。このガイドす
べり40′の向かいあった側部（すなわち、動く方向に対
して横になる表面）は、わずかに２つのガイド縁と重な
りあう。これによりガイドすべり40′は、刃の面15に直
角に働くように、また、ドライブユニットが傾いていな
い位置のとき下面８と平行な平面上を（矢印55の方向
に）動くように導かれる。ガイドすべり40′には、スラ
イドの方向55と一直線になる溝56がある。そして止めね
じ57が溝56を通り、ガイド部材38にねじこまれている。
安定部材30,30′は、ガイドすべり40に取りつけられて
いる。こうすることにより、ガイドすべり40′は取りは
ずし可能にねじ止めすることができ、事実上支持部材で
あるガイドすべり40′は、開口７の下からガイド部材38
までのある範囲内において移動することができる。止め
ねじ57をはずすと、ガイドすべり40にとりつけられた安
定部材30,30′は、刃６に関してセットされる。 ガイドすべり40′は、下面８に面する、刃６からはな
れた部分58において、斜面がガイド部材38の長さ方向と
平行になるように面取りされることが好ましい。そうす
れば、ガイドすべり40′が傾いた時、下面８を越えて突
き出したりしない。 ホールディング・アーム35の形態は、図示されている
ものでなければならないわけではなく、実行可能な限り
変形できる。ただし、ホールディング・アームに取りつ
けられる安定部材30,30′は、下面８の近くになるよう
に取りつけられなければならない。そうすれば、ドライ
ブユニット２を傾ける際に、ホールディング・アーム3
5,35′は足部１に接触しないので、その傾斜角度を不必
要に限定せずにすむ。さらにホールディング・アーム3
5,35′は安定部材30,30′を支えるために十分な剛度が
必要である。また切欠39はジグソー足部１の強度を過度
にそこなうことのないようにできるだけ小さく設計する
必要がある。 本発明によるガイド装置は、前述のような形態の他
に、刃を支え、刃の背が傾くことを可能にする押圧ロー
ラ（プレスローラ）をとりつけてもよい。

【図面の簡単な説明】 第１図はジグ・ソーの足部が部分的にかけ落ちていて鎖
線で示されるジグ・ソーの位置まで傾けることができ
る、本発明によるジグ・ソーの正面図、第２図は第１図
のジグ・ソーの側面図で、第１図のII−II線による部分
的な断面図、第３図は一方のホールディング・アームの
１部が第４図のIII−III線による断面図で示され第1,2
図のジグ・ソーに用いられているガイド手段の拡大部分
図で、第４図は第３図に示されるホールディング・アー
ムの同図のIV−IV線による断面図、第５図はホールディ
ング・アームとジグ・ソー足部のみを示す本発明のもう
１つの実施例の正面部分断面図、第６図は第５図の実施
例において同図のVIの方向から見た側面図、第７図は第
5,6図のガイド手段を下から即ち第６図におけるVIIの方
向から見た図をそれぞれ示す。 １……足部 ２……ドライブユニット ３……モータヘッド ４……駆動装置 ５……ツールホルダ ６……刃 ７……開口 16……ガイド装置 21……旋回軸 30,30′……安定部材 31,31′……刃の両側面 33……保持手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−190803（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−162001（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−74394（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭53−130696（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．台の上に乗せられるようになっており、そのような
   台と係合するスライド面を有し、前記台に沿って切削方
   向に可動であるのこぎりの足部と、 前記足部に対して横方向に傾けることができるように、
   前記足部に取り付けられたドライブユニットと、 前記ドライブユニットに取り付けられ、前記ドライブユ
   ニットにより往復運動し、さらに前記足部を通り抜けて
   伸びる細長いツールを保持するようになっているツール
   ホルダと、 前記ツールの背面を支えるローラとを備え、 前記ツールの切削部が前記足部を越えて下方に伸びてお
   り、前記ツールがさらに、前記足部に隣接している位置
   で前記ツールの両側面に接触することによって前記ツー
   ルを横方向に保持する二つの安定部材によって予め定め
   るガイド面に沿って、前記ローラとは独立してガイドさ
   れ、 各安定部材は、前記足部に対して正確に旋回運動するた
   めに前記ドライブユニットに固定されている剛性を有す
   る複数のホールディング・アームによって保持され、 前記ホールディング・アームの各々は、前記ローラとは
   別体に設けられていて、第１部分で前記ドライブユニッ
   トから前記足部に向かって伸び、前記ドライブユニット
   からある距離のところで曲折し、第２部分で前記ツール
   の両側へ向かい前記足部と斜角をなして伸びており、 前記足部が切欠を有し、前記安定部材を支えている前記
   ホールディング・アームの一部を受け入れることによ
   り、前記ドライブユニットを大きく傾かせることができ
   ることを特徴とするジグソー。 ２．前記ドライブユニットは、前記ホールディング・ア
   ームと一体的な収容部材を備えることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載のジグソー。 ３．前記第２部分は前記足部とほぼ45゜の角度をなし、
   前記安定部材を支え、前記足部の前記切欠に差し込むこ
   とができることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載のジグソー。 ４．前記ホールディング・アーム上の安定部材を、前記
   ガイド面により係合される前記ツールの両側面に向かう
   及び該両側面から遠ざかる方向に調節する手段が設けら
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし
   第３項のいずれかに記載のジグソー。 ５．前記安定部材は、ガイドすべりに取り付けられ、該
   ガイドすべりは、前記各々のホールディング・アームに
   対してスライドすることができることを特徴とする特許
   請求の範囲第４項に記載のジグソー。 ６．前記安定部材を前記ホールディング・アーム上で止
   めねじにより調節するようにしたことを特徴とする特許
   請求の範囲第４項又は第５項に記載のジグソー。