JP2683037B2 - コロナ放電装置 - Google Patents
コロナ放電装置Info
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- JP2683037B2 JP2683037B2 JP63145689A JP14568988A JP2683037B2 JP 2683037 B2 JP2683037 B2 JP 2683037B2 JP 63145689 A JP63145689 A JP 63145689A JP 14568988 A JP14568988 A JP 14568988A JP 2683037 B2 JP2683037 B2 JP 2683037B2
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- electrode
- discharge
- dielectric
- discharge electrode
- discharge device
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はコロナ放電装置に係り、より詳細には、静電
記録装置、電子写真装置等に使用される荷電体表面の荷
電状態を変化させるコロナ放電装置に関するものであ
る。
記録装置、電子写真装置等に使用される荷電体表面の荷
電状態を変化させるコロナ放電装置に関するものであ
る。
従来より実用化されているコロナ放電装置の一例とし
ては、誘電体に内蔵された内部電極と、この誘電体表面
上に接触して設けられた放電電極からなる放電素子と、
前記放電素子の内部電極と放電電極間に交流高電圧を印
加する電圧源とにより構成されるものがある。
ては、誘電体に内蔵された内部電極と、この誘電体表面
上に接触して設けられた放電電極からなる放電素子と、
前記放電素子の内部電極と放電電極間に交流高電圧を印
加する電圧源とにより構成されるものがある。
上述の従来装置は、架設する放電電極の細線を使用し
ないという点で保守サービスに有利であるものの、放電
によつて誘電体表面が濡れ易くなり、環境、特に相対湿
度に依存して水分の吸着により初期放電状態が変わると
いう不安定さがある。また交流高電圧が印加されるため
の、誘電体の構造にもよるが、従来チヤージヤに比べ一
般に電力消費が大きくなり、従つて電源容量、容積も大
きくなる。さらに電力消費が大きいため、当然オゾン発
生量も多くなるという問題点が存在していた。
ないという点で保守サービスに有利であるものの、放電
によつて誘電体表面が濡れ易くなり、環境、特に相対湿
度に依存して水分の吸着により初期放電状態が変わると
いう不安定さがある。また交流高電圧が印加されるため
の、誘電体の構造にもよるが、従来チヤージヤに比べ一
般に電力消費が大きくなり、従つて電源容量、容積も大
きくなる。さらに電力消費が大きいため、当然オゾン発
生量も多くなるという問題点が存在していた。
このような欠点を解消するため、本出願人は第4図に
示す放電装置を既に提案している。
示す放電装置を既に提案している。
この装置は、放電電極を固定し、全体として一体化す
るという前提した特徴は失われるものの、小型,低コス
ト化が図れ、オゾン発生量も低減出来るものである。
るという前提した特徴は失われるものの、小型,低コス
ト化が図れ、オゾン発生量も低減出来るものである。
簡単に説明すると、同図において、放電電極1はタン
グステン材などの金属材よりなり、この放電電極1には
放電器2が相対向して配置される。放電器2は、Al2O3
などのセラミック材よりなる絶縁性基板3と、この絶縁
性基板3に固定されて、例えば銀−パラジユウム材にて
形成される導線,導体板,導電性厚膜,導電性条よりな
る対応電極4と、この対応電極4を被覆し、例えばセラ
ミツク,ガラス,レジンなどにて形成される誘電体5と
からなる。
グステン材などの金属材よりなり、この放電電極1には
放電器2が相対向して配置される。放電器2は、Al2O3
などのセラミック材よりなる絶縁性基板3と、この絶縁
性基板3に固定されて、例えば銀−パラジユウム材にて
形成される導線,導体板,導電性厚膜,導電性条よりな
る対応電極4と、この対応電極4を被覆し、例えばセラ
ミツク,ガラス,レジンなどにて形成される誘電体5と
からなる。
そして前記内部電極4は整流回路6の入力端子になつ
ている交流出力端子7に接続され、また前記放電電極1
は整流回路6の交・直出力端子8に接続されている。そ
して整流回路6は交流高電圧電源部9に電気的に接続し
てある。整流された直流電圧は、一般にバイアス電圧と
称し、交流放電で生じたイオンを帯電方向に移動させる
直流電界で形成させる。
ている交流出力端子7に接続され、また前記放電電極1
は整流回路6の交・直出力端子8に接続されている。そ
して整流回路6は交流高電圧電源部9に電気的に接続し
てある。整流された直流電圧は、一般にバイアス電圧と
称し、交流放電で生じたイオンを帯電方向に移動させる
直流電界で形成させる。
前記交流高電圧電源部9は、低電圧ドライバー10と昇
圧トランス11とからなり、また前記整流回路6は、ツエ
ンケルの2倍電圧整流回路を応用したものである。昇圧
トランス11の二次側と並列に第1ダイオード12のコンデ
ンサ13とを接続し、この第1ダイオード12とコンデンサ
13との接点に順方向に接続された2つのダイオード14,1
5の一極が接続されており、この2つのダイオード14,15
の他極には前記交・直出力端子8に接続される直流出力
平滑コンデンサ16が接続されている。さらに上述した2
つのダイオード14,15の他極と直流出力平滑コンデンサ1
6との接点、すなわち、直流出力の端子17は接地され
る。また2つのダイオード14,15間に前記第1ダイオー
ド12と並列に接続されるのはコンデンサ18である。上述
した構成の整流回路6を介して、放電電極1に交・直出
力端子8が接続され、また内部電極4に交流出力端子7
が接続されることになる。
圧トランス11とからなり、また前記整流回路6は、ツエ
ンケルの2倍電圧整流回路を応用したものである。昇圧
トランス11の二次側と並列に第1ダイオード12のコンデ
ンサ13とを接続し、この第1ダイオード12とコンデンサ
13との接点に順方向に接続された2つのダイオード14,1
5の一極が接続されており、この2つのダイオード14,15
の他極には前記交・直出力端子8に接続される直流出力
平滑コンデンサ16が接続されている。さらに上述した2
つのダイオード14,15の他極と直流出力平滑コンデンサ1
6との接点、すなわち、直流出力の端子17は接地され
る。また2つのダイオード14,15間に前記第1ダイオー
ド12と並列に接続されるのはコンデンサ18である。上述
した構成の整流回路6を介して、放電電極1に交・直出
力端子8が接続され、また内部電極4に交流出力端子7
が接続されることになる。
また放電電極1の誘電体5と反対側には、荷電体層と
その下部に電極を設けた荷電体19が配設され、この荷電
体19は電流計20を介して設置している。
その下部に電極を設けた荷電体19が配設され、この荷電
体19は電流計20を介して設置している。
このように構成された装置は、前述の通りの利点はあ
るが、反面、広範の複写機に用いる場合、放電ワイヤが
振動し帯電むらを生ずる。また、誘電体基板表面と放電
電極線との距離を放電領域で一定に保つ必要から、誘電
体表面の平面度が±0.1mm以上の精度を保つ必要がある
が、薄い誘電体基板を平面精度を維持しつつ取り付ける
のは容易ではないなどの課題も残つた。
るが、反面、広範の複写機に用いる場合、放電ワイヤが
振動し帯電むらを生ずる。また、誘電体基板表面と放電
電極線との距離を放電領域で一定に保つ必要から、誘電
体表面の平面度が±0.1mm以上の精度を保つ必要がある
が、薄い誘電体基板を平面精度を維持しつつ取り付ける
のは容易ではないなどの課題も残つた。
本発明は、このような背景に基づいてなされたもので
あり、上述した先願に係る架線型装置が有する利点、即
ち高湿度環境下の安定放電、オゾン発生量の低減効果を
損なうことなく、均一な帯電特性が得られるコロナ放電
装置を提供することを目的とする。
あり、上述した先願に係る架線型装置が有する利点、即
ち高湿度環境下の安定放電、オゾン発生量の低減効果を
損なうことなく、均一な帯電特性が得られるコロナ放電
装置を提供することを目的とする。
この目的のために本発明は、誘電体に被覆された励起
電極と平板状の放電電極とを有し、これら励起電極と放
電電極の間に交流電圧が印加されるコロナ放電装置にお
いて、前記放電電極はエッジを前記励起電極側に向けて
絶縁性の支持台によって支持され、前記絶縁性の支持台
の前記放電電極との接触部は前記放電電極の前記エッジ
よりも前記励起電極に対して後退していることを特徴と
している。
電極と平板状の放電電極とを有し、これら励起電極と放
電電極の間に交流電圧が印加されるコロナ放電装置にお
いて、前記放電電極はエッジを前記励起電極側に向けて
絶縁性の支持台によって支持され、前記絶縁性の支持台
の前記放電電極との接触部は前記放電電極の前記エッジ
よりも前記励起電極に対して後退していることを特徴と
している。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る放電装置の電気結線
図、第2図は放電器の斜視図、第3図(a),(b),
(c)はそれぞれ異なる実施例に係る放電器の簡略図で
ある。
図、第2図は放電器の斜視図、第3図(a),(b),
(c)はそれぞれ異なる実施例に係る放電器の簡略図で
ある。
第1図において、21は放電器であり、誘電体(誘電体
ガラス)22と絶縁膜23とに被覆された励起電極24と、絶
縁性支持台26先端部に取り付けられた放電電極25とから
構成されている。
ガラス)22と絶縁膜23とに被覆された励起電極24と、絶
縁性支持台26先端部に取り付けられた放電電極25とから
構成されている。
この放電電極25は平板状に形成され、長手方向のエツ
ジ部(端部)25aが支持台26より若干突き出るようにし
て誘電体22に対面している。
ジ部(端部)25aが支持台26より若干突き出るようにし
て誘電体22に対面している。
この誘電体22とエツジ部25aとの距離はスペーサ27に
より3ミリメートル以下に抑えられている。櫛形の励起
電極24は、放電電極25に対して垂直になるように平板面
をエツジ部25aに対向させている。28は励起電極24と放
電電極25に印加される交流電源であり、また29は被帯電
体(例えば複写機においては感光体)30にバイアスをか
けるための直流バイアス電源である。またAはエツジ部
25aからのコロナ発光部を示す。A部からコロナのグロ
ー発光が行われる。
より3ミリメートル以下に抑えられている。櫛形の励起
電極24は、放電電極25に対して垂直になるように平板面
をエツジ部25aに対向させている。28は励起電極24と放
電電極25に印加される交流電源であり、また29は被帯電
体(例えば複写機においては感光体)30にバイアスをか
けるための直流バイアス電源である。またAはエツジ部
25aからのコロナ発光部を示す。A部からコロナのグロ
ー発光が行われる。
このように構成された装置では従来装置と異なり、放
電電極25を支持する支持台26が強電界のイオンでスパツ
タされることはない。また交流電圧を昇圧していつた
時、コロナ放電の開始点が放電器全長にわたり均一に一
時発生することから放電均一性も非常に安定しているこ
とがわかつた。これは放電電極25を支持台26上に固定
し、全体を一体化したために寸法精度が出し易くなつた
ことによるものと思われる。
電電極25を支持する支持台26が強電界のイオンでスパツ
タされることはない。また交流電圧を昇圧していつた
時、コロナ放電の開始点が放電器全長にわたり均一に一
時発生することから放電均一性も非常に安定しているこ
とがわかつた。これは放電電極25を支持台26上に固定
し、全体を一体化したために寸法精度が出し易くなつた
ことによるものと思われる。
第3図(a)に、誘電体22の幅をt,放電電極25の幅を
a,誘電体22と支持台26の距離をb,励起電極24の幅をWと
して示した。
a,誘電体22と支持台26の距離をb,励起電極24の幅をWと
して示した。
オゾンを減らすには、tは厚い程良い。またWとaも
狭い方が良いが、帯電均一性を考慮して決める必要があ
る。またbはtと関連があり、設計上は重要な因子であ
る。また放電電極25の厚さは100μm以下であつて薄い
程良い。
狭い方が良いが、帯電均一性を考慮して決める必要があ
る。またbはtと関連があり、設計上は重要な因子であ
る。また放電電極25の厚さは100μm以下であつて薄い
程良い。
t≧1.0mmと1.6mmを比較するとオゾン発生量は約50%
改善された。
改善された。
尚、第1図に示す交流電流Iacは小さい程オゾン発生
量が少なくて所定帯電電流が得られる。従つて励起電極
24を櫛形にするとベタ電極に比較し30%はオゾンが少な
くなる。櫛歯幅とピツチに最適点があることも判つてい
る。
量が少なくて所定帯電電流が得られる。従つて励起電極
24を櫛形にするとベタ電極に比較し30%はオゾンが少な
くなる。櫛歯幅とピツチに最適点があることも判つてい
る。
第3図(b)に示す構造は、励起電極24と放電電極25
とは平行に配置されているものの、エツジ部のコロナ発
光部Aからグロー発光が行われることには変わりはな
い。また同図(c)に示す構造は、放電電極25の突出部
を少なくしたものである。
とは平行に配置されているものの、エツジ部のコロナ発
光部Aからグロー発光が行われることには変わりはな
い。また同図(c)に示す構造は、放電電極25の突出部
を少なくしたものである。
(a),(b),(c)いずれの構造においても、相
応した効果がある。
応した効果がある。
以上本発明によれば、放電電極を支持する支持台が強
電界のイオンでスパツタされることがなくなり、高湿度
環境下におけるコロナ放電を安定化させることができ
る。
電界のイオンでスパツタされることがなくなり、高湿度
環境下におけるコロナ放電を安定化させることができ
る。
第1図は本発明の一実施例に係る放電装置の電気結線
図、第2図は放電器の斜視図、第3図(a),(b),
(c)はそれぞれ異なる実施例に係る放電器の簡略図、
第4図は従来例に係るコロナ放電装置の電気結線図であ
る。 21……放電器、22……誘電体、24……励起電極、25……
放電電極。
図、第2図は放電器の斜視図、第3図(a),(b),
(c)はそれぞれ異なる実施例に係る放電器の簡略図、
第4図は従来例に係るコロナ放電装置の電気結線図であ
る。 21……放電器、22……誘電体、24……励起電極、25……
放電電極。
Claims (1)
- 【請求項1】誘電体に被覆された励起電極と平板状の放
電電極とを有し、これら励起電極と放電電極の間に交流
電圧が印加されるコロナ放電装置において、 前記放電電極はエッジを前記励起電極側に向けて絶縁性
の支持台によって支持され、 前記絶縁性の支持台の前記放電電極との接触部は、前記
放電電極の前記エッジよりも前記励起電極に対して後退
していることを特徴とするコロナ放電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63145689A JP2683037B2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | コロナ放電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63145689A JP2683037B2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | コロナ放電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01314262A JPH01314262A (ja) | 1989-12-19 |
JP2683037B2 true JP2683037B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=15390818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63145689A Expired - Fee Related JP2683037B2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | コロナ放電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2683037B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2774777B2 (ja) | 1994-11-25 | 1998-07-09 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメ−ジング装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60157183A (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-17 | 株式会社リコー | 固体放電装置 |
-
1988
- 1988-06-15 JP JP63145689A patent/JP2683037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01314262A (ja) | 1989-12-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |