JP2683036B2 - 焼鈍分離剤 - Google Patents

焼鈍分離剤

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JP2683036B2 JP63140621A JP14062188A JP2683036B2 JP 2683036 B2 JP2683036 B2 JP 2683036B2 JP 63140621 A JP63140621 A JP 63140621A JP 14062188 A JP14062188 A JP 14062188A JP 2683036 B2 JP2683036 B2 JP 2683036B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は方向性けい素鋼板の最終箱焼鈍において用
いる焼鈍分離剤に関する。
方向性けい素鋼板はSi4wt%(以下単に%と示す)以
下と少量のMnS,MnSe或はAlNなどの2次再結晶インヒビ
ターとを含有するけい素鋼素材を熱間圧延し焼鈍と1回
または2回の冷間圧延工程により最終製品厚の冷延板と
し、次に脱炭を兼ねた1次再結晶焼鈍を施して、SiO2
主成分とするサブスケールを生成させた後、MgOを主成
分とする焼鈍分離剤を水スラリーの形で塗布して乾燥さ
せついでコイル状に巻取ってから最終箱焼鈍を施し(11
0)〔001〕方位の2次再結晶粒を発達させ、同時に再結
晶インヒビターとしての役割を終えた鋼中のS,Seなどの
有害不純物を除去するとともに、上記SiO2とMgOを反応
させて2〜5μm厚のフォルステライト(Mg2SiO4)被
膜を形成し、ときにはさらにリン酸塩系処理剤の上塗り
によって絶縁コーティングを焼付け形成する、一連の製
造工程を経て製品にされるのが通例である。
このようにして得られた方向性けい素鋼板は、主とし
て変圧器その他の電気機器の鉄芯として使用し、磁気特
性として磁束密度(B10値で代表される)が高く、鉄損
(W17/50で代表される)が低いことが要求される。と
くに省エネルギーの見地から鉄芯内部で電力が熱となっ
て無駄なエネルギーとして消費されることを極力避ける
ために、鉄損の低減がより重要視されてきている。
大幅な鉄損低減を達成する方策として、特公昭52-244
99号公報には最終箱焼鈍後、酸洗により表面生成物(フ
ォルステライトなどの酸化物)を除去し、次いで化学研
磨又は電解研磨により鏡面状態に仕上げ、又はその鏡面
仕上げ面に金属薄メッキやさらにその上に絶縁被膜を塗
布焼付けする方法、特公昭56-4150号公報には鏡面仕上
げした後酸化物系セラミックス薄膜を蒸着法等により被
成する方法、特開昭61-201732号公報には鏡面仕上げし
た後Tiを含むガス雰囲気中で熱処理してTiNやTiCの極薄
張力被膜を形成する方法及び特開昭61-235514号公報に
はさらにTiNやTiC被膜をイオンプレーティング法やイオ
ンインプランテーション法で形成する方法、がそれぞれ
開示されている。
上記した各方法は地鉄表面を極力平滑化(鏡面状態)
することによって磁化過程における磁壁移動を容易にし
ヒステリシス損失低減を意図したものである。しかしな
がら、通常最終焼鈍の際に鋼板表面に生成されるフォル
ステライト被膜などの酸化物は不要でこれを酸洗で除去
する際、地鉄表面は必然的に荒れるため化学研磨又は電
解研磨において10数μm厚にも及ぶ深い研磨を施さなけ
れば必要な平滑面が得られず、よって鋼板の歩留り低下
と薬品消耗量の増大によって著しいコストの上昇を招き
工業化の大きな障害となっている。
従って最終箱焼鈍時にフォルステライドなどの除去が
困難な酸化物の形成を十分に抑制して平滑な金属光沢面
を容易に現出させ得るならば、平滑面化処理が始めて工
業的規模で可能となり優れた超低鉄損方向性けい素鋼板
の製造が現実のものとなるため、該要請を満足する焼鈍
分離剤を開発することの意義は大きい。
(従来の技術) さて最終箱焼鈍時にフォルステライト被膜を形成させ
ないか或は酸洗で容易に除去できる状態にするために焼
鈍分離剤としてAl23粉末を用いることは例えば米国特
許第3785882号明細書等で公知であり、又磁性に有害な
鋼中不純物S,Seなどを表面に吸い上げて鋼の鈍化を強化
するために、Al23に蛇紋岩、滑石などの含水珪酸塩鉱
物粉末とSr又はBa化合物及びCaO又はCa(OH)2を含有す
る焼鈍分離剤を用いる方法が特公昭58-44152号公報に及
びAl23に不活性MgOを配合した焼鈍分離剤が特開昭59-
96278号公報にそれぞれ開示されている。
これらの技術を仔細に検討したところ、Al23のみで
はS,Seなどの鈍化能力はほとんどなく、近年の厳しい磁
性改善要求に適合することは難しく、一方上記した特公
昭58-44152号公報に記載の方法では鈍化性能は優れてい
るが、最終箱焼鈍時とくにコイル状鋼板の比較的急加熱
される部分の表面には数μm〜10μm程度の局部的な酸
化物の焼付きがしばしば観察され軽酸洗では除去し切れ
ないことがある。この理由は該分離剤が含水塩やCa(O
H)2(CaOも水スラリー中では直ちにCa(OH)2とな
る)、Sr(OH)2などH2Oに富んだ成分を含んでいるた
めに、最終箱焼鈍時におけるコイル層間の露点を上昇さ
せ、脱炭焼鈍時に形成された酸化物層(サブスケール)
のSiO2の浮上を妨げる結果、表面付近に多数の酸化物を
残留させることになるものと考えられる。
発明者等が先に提案した特開昭59-96278号公報に記載
の技術は上記の点の改善を意図してAl23100重量部に
対し1300℃以上で焼成された比表面積0.5〜10m2/gの不
活性MgOを15〜70重量部添加するものであって、このMgO
は事実上水和しないので、分離剤からのH2O持込みの
問題は回避される。しかしこの技術を実コイルに適用す
るとコイルの外巻から中央部付近まではほぼ所望の表面
状態となるものの中央部より内巻にかけて次第に鋼中S
やSeの残留が増加し、磁気特性が良好な部分の歩留りが
悪くなることが判明した。これはコイルの内巻側で焼鈍
時の昇温が遅れるため,最終的高温領域(およそ1150℃
以上)に滞留する時間が不足するためと考えられるが、
この点を改善するためより高温長時間の焼鈍を行うこと
は逆にコイル外巻部の形状を損い、また設備自体が著し
く短命化するため経済的にも不利である。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、最終箱焼鈍後に被膜形成のない金属光沢
を有する平滑表面を容易に得ることができ、かつ磁気特
性に有害な鋼中不純物の鈍化能力に優れているところの
新規な組成からなる焼鈍分離剤を提供することが目的で
ある。
(課題を解決するための手段) 発明者らは従来技術の持つ上記難点を解決するため、
鋼板と反応して被膜を形成しないこと、鋼中の不純物で
あるS,Seなどの吸収・鈍化能力が優れていること及び水
酸基や結合水を含まず水スラリーに用いる際に水和しな
いことを必要条件とする分離剤成分について種々検討し
た結果、Al23粉末とCaまたはSrのメタ珪酸塩、Caのア
ルミン酸塩から選ばれた粉末の1種または2種以上とか
らなる混合組成物を主成分とする焼鈍分離剤が上記条件
を満足することを見出しこの発明を導いた。
すなわちこの発明は、方向性けい素鋼板の最終箱焼鈍
に用いる焼鈍分離剤であって、CaまたはSrのメタ珪酸塩
及びCaのアルミン酸塩から選ばれた非水和性粉末の1種
または2種以上を合計で15〜60%含み、残部は少なくと
も40%のAl23粉末からなる混合組成物を主成分とする
焼鈍分離剤及び、方向性けい素鋼板の最終箱焼鈍に用い
る焼鈍分離剤であって、CaまたはSrのメタ珪酸塩及びCa
のアルミン酸塩から選ばれた非水和性粉末の1種または
2種以上を合計で5〜50%及びMgO粉末を10〜30%含
み、残部は少なくとも40%のAl23粉末からなる混合組
成物を主成分とする焼鈍分離剤である。
また実施に当り、Al23粉末の平均粒径をμm以下に
することが有利である。
ここで、上記MgOには、上述した不活性MgO、すなわち
1300℃以上で焼成された比表面積が0.5〜10m2/gのMgO
と、この不活性MgO以外の活性MgO、具体的には比表面積
が10m2/gをこえるMgOとがあり、この発明の焼鈍分離剤
組成においてはいずれのMgOも適用可能である。なお、
以下の説明では、不活性MgO以外を単にMgOと表記し、両
者の区別がない場合はMgO粉末と表記する。
この発明に従う焼鈍分離剤は、とくに最終板厚に圧延
された方向性けい素鋼板に脱炭焼鈍を施し、ついで焼鈍
分離剤を塗布した後、2次再結晶焼鈍および鈍化焼鈍を
含む最終箱焼鈍を施し、その後研磨により鋼板表面を平
滑面化し、該平滑面上にCVD法、イオンプレーティング
法又はイオンインプランテーション法によりTiN,TiC又
はTi(C,N)からなる極薄張力被膜を被成する一連の工
程に有利に適合する。
すなわちこの発明に従う焼鈍分離剤を用いることによ
り、最終箱焼鈍においてコイル層間に水分が持込まれな
いために鋼板表面での酸化物の生成と残留が効果的に防
止され美麗な金属光沢面が得られるので、引続く平滑面
化処理の負荷が大幅に軽減されるとともに、鈍化が十分
に達成されていることから磁気特性も向上する。
又他の利用分野においても、この発明の焼鈍分離剤を
用いると最終箱焼鈍後の表面に被膜や参加物がほとんど
生成していないので、得られた鋼板をそのまま或はクロ
ム酸塩系、クロム酸塩+有機樹脂系及びリン酸塩系など
のコーティングを施した後打抜加工して用いる場合に打
抜工具の摩耗が大幅に軽減されること、及び最終箱焼鈍
後に更に圧延して高周波用変圧器などの用途に適合する
極薄方向性けい素鋼板を製造する場合にも表面性状の優
れた製品が得られることなどの利点がある。
以下この発明を由来するに至った実験につき説明す
る。
実験例1 C:0.042%,Si:3.35%,Mn:0.06%,S:0.004%,Se:0.019
%及びSb:0.02%を含有する熱延板を900℃で3分間の均
一化焼鈍後、950℃の中間焼鈍をはさんで2回の冷間圧
延を行って最終板厚0.23mmの冷延板とし、次いで、湿水
素雰囲気中で820℃2分間の脱炭焼鈍を施した。この鋼
板から300×1000mmの試片を多数枚切出し、Al23,CaSi
O3およびMgOを表1に示す種々の割合で配合した焼鈍分
離剤、特開昭59-96278号公報記載の焼鈍分離剤(従来例
A)及び特公昭58-44152号公報記載の焼鈍分離剤(従来
例B)を夫々6枚の試片に塗布し更にこれらを各3枚づ
つの2組に分け、3枚重ねの状態で一方の組は実際のコ
イルの内巻部に他方の組は外巻部に巻込んだ上、最終箱
焼鈍に供した。焼鈍条件はN2中850℃、50時間の2次再
結晶過程とそれに続くH2中1180℃、10時間の鈍化過程
とした。焼鈍後試片を回収しついで水洗いしてから各3
枚中、中央の1枚につき品質の評価を行った。
得られた鋼板の外観、表面粗さ(中心線平均粗さ、R
a)、残留酸化物量(酸素目付量で表わす)、磁気特
性、および残留S,Se量につき調べた結果を、表1に併記
する。
同表からメタ珪酸カルシウム(CaSiO3)またはこれと
MgOを夫々特定割合でAl23に配合した実験No.3,4,6,7,
9,10,11及び12(発明範囲)の焼鈍分離剤の場合はいず
れも、従来の被膜を形成させないものとして知られてい
る焼鈍分離剤(従来例A,B)を用いた場合に比べて、残
留酸化物量が極めて少ない均一な金属光沢の外観及び、
S,Seの良好な鈍化とそれによる優れた磁気特性、即ち高
いB10値と低いW17/50値がコイル内位置によらず得ら
れている。
また同表から、Al23の粒度を下げることがさらに特
性を向上するのに有利に働くことがわかる。すなわちAl
23の粒径が小さいほど、酸素目付量が小さく、つまり
酸化物量が少なくなるとともに、表面の平滑化が促進さ
れる。特に粒径が0.4又は0.7μmのAl23を含む分離剤
(No.10,12)を用いると、他とは格段の差が生じ、鋼板
表面は顔がうすく映るほどの光沢を示した。なおNo.10,
12の試料の鈍化や磁気特性は、同表に示すとおり他と遜
色なく良好であった。
実験例2 SrSiO3の効果について実験例1と同様の実験を行っ
た。使用した脱炭焼鈍板は実験例1と同一のもの、コイ
ルへの巻込み位置は実験例とは別コイルの内巻部とし
た。焼鈍分離剤の配合割合と実験結果を表2に示す。
同表から、メタ珪酸ストロンチウム(SrSiO3)または
これとCaAlO4及びMgOを夫々特定の割合でAl23に配合
した実験No.14,15,17,19,20,21及び22の焼鈍分離剤の場
合、コイル内巻部においても十分に従来例A,Bより優れ
た外観及び磁気特性と良好な鈍化性能が得られているこ
とがわかる。
実験例3 実験例1で得られた最終箱焼鈍済みの鋼板試料No.6お
よび10(適合例)、さらにA−1(従来例)を30×280m
mに剪断し、800℃で歪取焼鈍し、10%HCl中室温で15秒
の軽酸洗を行ってから、3%HF-H22溶液中で化学研磨
した。化学研磨の途中、間けつ的に試料を引出し、重量
減少と鉄損の測定を行った。重量減少を研磨深さ(片面
当りの減少厚み:μm)に換算し、板厚0.22mmとした後
の鉄損との関係を調べて第1図に示した。図中には研磨
途中の平滑面化進行程度を目視判定した結果についても
記号で併記した。
第1図より、この発明を用いた適合例は従来の分離剤
を用いた従来例に比べ少ない研磨量によって平滑面に到
達し、容易に大幅な鉄損低減を得られることがわかる。
とくに微粒のAl23を含む焼鈍分離剤で処理したもの
(No.10)はその効果が著しい。
実験例4 平均粒径0.4μmの微粒Al23とMgOおよびCaSiO3又は
CaAl24とからなる、それぞれ表3に示す焼鈍分離剤に
ついて、実験例2と同様の実験を行った。実験結果を表
3に示す。
同表からMgOとメタ珪酸カルシウム(CaSiO3)あるい
はアルミン酸カルシウム(CaAl24)をそれぞれ特定比
率でAl23に配合した実験No.24,25,28,31および32(発
明範囲)の焼鈍分離剤を用いた場合はいずれの鋼板の表
面も均一で強い金属光沢を呈し、表面粗さが小さく、平
滑で酸素目付量も少ない。
さらにSeの鈍化や磁気特性も良好であった。一方、従
来の被膜を形成させないものとして知られている焼鈍分
離剤(従来例A,B)は表面粗さが大きく、酸素目付量も
多い。
なお上記した各実験例で示した磁気特性における、W
17/50値の水準は従来のフォルテステライト被膜とリン
酸塩系張力コーティングを備えた0.23mm厚の方向性けい
素鋼板のW17/50値の水準(およそ0.9W/kg前後)と比べ
てかなり高いが、これは上記複合絶縁被膜により鋼板に
張力が与えられていない場合の当然の現象であって、後
述の実施例に示すとおり、引続き平滑面化処理とイオン
プレーティング等による極薄張力被膜を施した段階でW
17/50=0.7W/kg前後の超低鉄損が得られる。その前提と
してすなわち最終箱焼鈍後の段階で、コイルの各位置で
17/50≦1W/kgの鉄損水準に到達させておくことが超低
鉄損化に極めて重要である。
また上記した各実験によってAl23の粒径は小さくす
るとより有効であることも示された。
(作用) 次にこの発明に従う焼鈍分離剤における各成分の役割
とその配合割合の限定理由について説明する。
Ca,Srのメタけい酸塩(CaSiO3,SrSiO3)及び、Caのア
ルミン酸塩(例えばCaAl24)は被膜形成を阻止しなが
ら鋼中鈍化を促進する働きがあり、それにはこれらの1
種又は2種以上を、MgO無添加の場合合計量で15〜60%
含有する必要がある。すなわち15%未満では鈍化が不十
分となり、一方60%を超えると表面への焼付き傾向が強
まりこの発明で狙いとする清浄な均一金属光沢面が得ら
れない。またMgO粉末を併用する場合は同様の理由か
ら、5〜50%が有利に適合する。なお、Ca,Srのメタけ
い酸塩及びCaのアルミン酸塩は、後述のように、MgOの
水和水による鋼板表面の酸化物の生成を抑制する働きも
ある。
これら薬剤はCaO又はSrOとSiO2との複合酸化物又はAl
23相互の複合酸化物であって、夫々の単体酸化物(又
はCa(OH)2,Sr(OH)2等の水酸化物)を混合−焼成−
粉砕することによって工業的製造が可能であるが、焼成
時は水和性を抑制するに十分な高温度を与えることが肝
要である。
Al23は被膜形成を阻止する成分としてこの発明にお
いてもその効果を利用しており、40%未満では他の成分
による焼付き或は造膜傾向が勝り美麗な金属光沢面が得
られなくなるため40%以上とする。一方上限は本発明で
規定するAl23以外の成分の必要下限で自ら規制され、
85%が上限として好ましい。なお上述した実験結果にお
いて示されるように、Al23粉末の平均粒径は1μm以
下にすることが、とくに酸化物形成の抑制および表面平
滑化には有利であり、ここで平均粒径を1μm以下とし
たのは、最終箱焼鈍において、表面の被覆効果が良いた
め、鋼板表面の過度な酸化が抑えられること、コイル層
間の雰囲気が被膜形成を抑制するのに有利な状態に維持
されること、Al23粒子が鋼板粒面に押付けられて生じ
る表面の凹凸が小さくなること等のためである。
又MgO粉末を30%以下の範囲において添加することに
より、鈍化能力を更に向上させることが出来、S<0.00
1%、Se<0.002%が達成される。すなわち、MgO粉末が3
0%を超えるとフォルステライト被膜の形成が無視出来
なくなり、本発明の目的を達しない。一方下限は10%未
満ではさしたる鈍化向上効果が認められない。ここで、
MgO粉末、とりわけMgOを添加する場合は、MgOの水和水
による鋼板表面の酸化物生成が助長されるため、上記し
たメタけい酸塩及びアルミン酸塩の1種又は2種以上の
合計量を50%以下として用いることが必須である。すな
わち、メタけい酸塩及びアルミン酸塩の1種又は2種以
上を使用することによって、鋼板表面の酸化物生成は阻
止されるため、MgO粉末として不活性MgOは勿論、それ以
外のMgOも使用することが可能である。なお、MgO粉末に
水スラリー中で水和反応が進行しにくい不活性MgOを用
いると、鋼板表面の酸化物の生成量はより低減される。
ここでこの発明の焼鈍分離剤を塗布する脱炭焼鈍後の
鋼板の表面におけるサブスケール量は、最終箱焼鈍後に
酸化物の残留や焼付きを極力残さず優れた金属光沢面を
得るために、脱炭を阻害しない範囲においてできるだけ
少なくすることが好ましい。
また最終箱焼鈍時の2次再結晶をより完全に行なわし
め磁気特性を改善するために必要に応じ、焼鈍分離剤に
S,Se,Sb,Vなどの単体またはそれらの化合物を添加する
ことはこの発明の焼鈍分離剤に対しても応用可能であ
る。
なおこの発明を適用して得られたTiN,TiCないしはTi
(C,N)からなる極薄張力被膜を被成した鋼板に、その
商品化に際し、表面に公知の絶縁コーティング、例えば
リン酸塩とコロイダルシリカを主成分とするものなどを
塗布・焼付けして電気絶縁性を付与することは勿論可能
である。
(実施例) 実施例1 C:0.041%,Si:3.45%,Mn:0.07%,Mo:0.012%,S:0.004
%,Se:0.020%及びSb:0.025%を含有する熱延板を900℃
3分間の均一化焼鈍後、950℃の中間焼鈍をはさむ2回
の冷間圧延により最終板厚0.23mmの冷延板とした。次い
で湿水素雰囲気中で820℃2分間の脱炭焼鈍を施し、下
記の配合割合から成る焼鈍分離剤を水スラリーの状態で
塗布し乾燥して重量約8トンのコイルに巻上げた。
記 焼鈍分離剤組成: 乾燥後の塗布量は片面当り6g/m2であった。
ついでN2中860℃50時間の2次再結晶過程とそれに続
くH2中1180℃10時間の鈍化過程とを含む最終箱焼鈍を
施した。焼鈍後コイルをほどいて焼鈍分離剤を水洗除去
したところ、鋼帯の全長全面にわたり目視上被膜形成の
ない金属光沢面が得られた。
この鋼帯にN2+H2中820℃1分間の連続平坦化焼鈍
(コイルの巻きぐせ除去)と5%HCl浴40℃15秒の軽酸
洗を施したのち、リン酸にCrO3を250g/l添加した電解研
磨浴中で70℃、100A/dm2の条件で電解研磨による平滑面
化処理を行った。研磨程度は目視による平滑面化達成に
必要な最小研磨時間にとどめた。得られた鋼板から試料
を採取して板厚減少即ち研磨量を調べたところ、片面当
り3〜4μmと従来より大幅に少ない研磨量で平滑面化
が達成されていることが確められた。
ついでこの平滑面化された鋼板をイオンプレーティン
グ装置にセットし、10KVのイオン化電圧で3分間のイオ
ンプレーティング処理を施し、膜厚0.5μmのTiNからな
る張力被膜を被成した。
各段階、即ち平坦化焼鈍後、平滑面化処理後及びイオ
ンプレーティング後に採取した試料につき行った、磁気
特性及び他の調査結果を表4にまとめて示す。
平坦化焼鈍後の特性に見られるように、コイル外巻か
ら内巻への全長にわたり残留酸化物(酸素目付量で表わ
す)は極めて少なく、完全に近いS,Seの鈍化が達成さ
れ、1W/kg前後の低い鉄損値(W17/50)が得られ、この
処理のまま或はこれに任意の絶縁コーティングを施すな
らば、打抜加工性、磁気特性の優れた方向性けい素鋼板
となることが示されている。
次に平滑面化処理の段階では前述のように片面当りわ
ずか3〜4μmの少ない研磨量で約0.18W/kgの大きな鉄
損低減が達成され、更にこの平滑面上にTiNのイオンプ
レーティングを施した段階では、この平滑面化に加え極
薄張力被膜の被成する場合に期待される極低鉄損領域で
あるところのW17/500.7W/kgに到達している。
実施例2 C:0.065%,Si:3.35%,Mn:0.075%,S:0.023%,sol.Al:
0.024%及びN:0.0068%を含有する熱延板に1100℃で3
分間の均一化焼鈍後急冷処理を施し、その後、1回の冷
間圧延で0.23mm厚に仕上げ、次いで湿水素雰囲気中で84
0℃2分間の脱炭焼鈍を施し、下記の配合割合から成る
焼鈍分離剤を塗布して重量約6トンのコイルに巻上げ
た。
記 焼鈍分離剤組成: 乾燥後の塗布量は片面当り6.5g/m2であった。
次いで、H2中23℃/hの速度で1180℃まで昇温し10時
間保持する最終箱焼鈍を行った。
焼鈍後コイルをほどいて焼鈍分解剤を水洗除去したと
ころ鋼帯の全長全面にわたり目視上被膜形成のない金属
光沢面が得られた。
この鋼帯に実施例1と同様の軽酸洗、電解研磨、及び
イオンプレーティング法による0.4μm厚のTiN系張力被
膜形成の各処理を行い、更にこの上にリン酸マグネシウ
ム60部、コロイダルシリカ30部、無水クロム酸10部(い
ずれも固型換算)を含有する水溶液を塗布し750℃で焼
付け、目付量片面当り約3g/m2のリン酸塩コートを有す
る製品を得た。
各段階のサンプルにつき調査結果を表5に示す。
同表から、最終箱焼鈍後にコイル位置によらず十分な
不純物Sの鈍化と安定した磁気特性が得られること、平
滑面化処理時5μm以下の少ない研磨量で平滑面化が達
成され、鉄損低減が著しいこと、更にこれにTiNのイオ
ンプレーティングとりん酸塩コートを施した最終製品に
おいてW17/500.67〜0.68W/kgの極めて低い鉄損水準が
得られることが示され、最高品質水準の要求を工業的に
満足できたことがわかる。
実施例3 C:0.044%,Si:3.40%,Mn:0.06%,Mo:0.013%,S:0.005
%,Se:0.018%及びSb:0.020%を含有する熱延板を90℃
3分間の均一化焼鈍後、950℃の中間焼鈍をはさむ2回
の冷間圧延により最終板厚0.23mmの冷延板とした。次い
で湿水素雰囲気中で820℃2分間の脱炭焼鈍を施し、下
記の配合割合から成る焼鈍分離剤を水スラリーの状態で
塗布し乾燥して重量約8トンのコイルに巻上げた。
記 焼鈍分離剤組成: 乾燥後の塗布量は片面当り10g/m2であった。
ついでN2860℃50時間の2次再結晶過程とそれに続く
2中1180℃10時間の鈍化過程とを含む最終箱焼鈍を施
した。焼鈍後コイルをほどいて焼鈍分離剤を水洗除去し
たところ、鋼帯の全長全面にわたり被膜形成のない金属
光沢面が得られた。
この鋼帯にN2+H2中820℃1分間の連続平坦化焼鈍
(コイルの巻きぐせ除去)と5%HCl浴40℃15秒の軽酸
洗を施したのち、リン酸にCrO3を200g/l添加した電解研
磨浴中で70℃、70A/dm2の条件で電解研磨による平滑面
化処理を行った。研磨程度は目視による平滑面化達成に
必要な最小研磨時間にとどめた。得られた鋼板から試料
を採取して板厚減少即ち研磨量を調べたところ、片面当
り約3μmと従来より大幅に少ない研磨量で平滑面化が
達成されていることが確かめられた。
ついでこの平滑面化された鋼板をイオンプレーティン
グ装置にセットし、10KVのイオン化電圧で3分間のイオ
ンプレーティング処理を施し、膜厚0.5μmのTiNからな
る張力被膜を被成した。
各段階、即ち平坦化焼鈍後、平滑面化処理後及びイオ
ンプレーティング後に採取した試料につき行った、磁気
特性及び他の調査結果を表6にまとめて示す。
平坦化焼鈍後の特性に見られるように、コイル外巻か
ら内巻への全長にわたり残留酸化物(酸素目付量で表わ
す)は極めて少なく、完全に近いS,Seの鈍化が達成さ
れ、約1W/kgの低い鉄損値(W17/50)が得られ、この処
理のまま或はこれに任意の絶縁コーティングを施すなら
ば、打抜加工性、磁気特性の優れた方向性けい素鋼板と
なることが示されている。
次に平滑面化処理の段階では前述のように片面当り約
3μmたらずという少ない研磨量で約0.2〜0.22W/kgの
きわめて大きな鉄損低減が達成され、更にこの平滑面上
にTiNのイオンプレーティングを施した段階では、この
平滑面化に加え極薄張力被膜を被成する場合に期待され
る極低鉄損領域であるところのW17/50>0.7W/kgに到達
している。
実施例4 C:0.060%,Si:3.33%,Mn:0.077%,S:0.021%,sol.Al:
0.022%を含有する熱延板に1100℃で3分間の均一化焼
鈍後急冷処理を施し、その後、1回の冷間圧延で0.23mm
厚に仕上げ、次いで湿水素雰囲気中で840℃2分間の脱
炭焼鈍を施し、下記の配合割合から成る焼鈍分離剤を塗
布して重量約8トンのコイルに巻上げた。
記 焼鈍分離剤組成: 乾燥後の塗布量は片面当り8g/m2であった。
次いで、H2中23℃/hの速度で1180℃まで昇温し10時
間保持する最終箱焼鈍を行った。
焼鈍後コイルをほどいて焼鈍分解剤を水洗除去したと
ころ鋼帯の全長全面にわたり目視上被膜形成のない金属
光沢面が得られた。
この鋼帯に実施例1と同様の軽酸洗、電解研磨、及び
イオンプレーティング法による0.5μm厚のTiN系張力被
膜形成の各処理を行った。
各段階のサンプルにつき調査した結果を、表7に示
す。
同表から、最終箱焼鈍後にコイル位置によらず十分な
不純物Sの鈍化と安定した磁気特性が得られること、3
μmの少ない研磨量で平滑面化が達成され、鉄損低減が
著しいこと、更にこれにTiNのイオンプレーティングを
施した後においてW17/500.66〜0.67W/kgの極めて低い
鉄損水準が得られることが示され、最高品質水準の製品
を工業的に製造できることがわかる。
実施例5 C:0.039%,Si:3.28%,Mn:0.08%,Mo:0.010%,S:0.003
%,Se:0.022%及びSb:0.021%を含有する熱延板を900℃
3分間の均一化焼鈍後、950℃の中間焼鈍をはさむ2回
の冷間圧延により最終板厚0.23mmの冷延板とした。次い
で湿水素雰囲気中で820℃2分間の脱炭焼鈍を施し、下
記の配合割合から成る焼鈍分離剤を水スラリーの状態で
塗布し乾燥して重量約8トンのコイルに巻上げた。
記 焼鈍分離剤組成: 乾燥後の塗布量は片面当り15g/m2であった。
ついでN2中860℃50時間の2次再結晶過程とそれに続
くH2中1180℃10時間の鈍化過程とを含む最終箱焼鈍を
施した。焼鈍後コイルをほどいて焼鈍分離剤を水洗除去
したところ、鋼帯の全長全面にわたり目視上被膜形成の
ない極めて均一な金属光沢面が得られた。
この鋼帯にN2+H2中820℃1分間の連続平坦化焼鈍
(コイルの巻きぐせ除去)と5%HCl浴40℃15秒の軽酸
洗を施したのち、リン酸にCrO3を250g/l添加した電解研
磨浴中で70℃、100A/dm2の条件で電解研磨による平滑面
化処理を行った。研磨程度は目視による平滑面化達成に
必要な最小研磨時間にとどめた。得られた鋼板から試料
を採取して板厚減少即ち研磨量を調べたところ、片面当
り約3μmと従来より大幅に少ない研磨量で平滑面化が
達成されていることが確められた。
ついでこの平滑面化された鋼板をイオンプレーティン
グ装置にセットし、10KVのイオン化電圧で3分間のイオ
ンプレーティング処理を施し、膜厚0.5μmのTiNからな
る張力被膜を被成した。
各段階、即ち平坦化焼鈍後、平滑面化処理後及びイオ
ンプレーティング後に採取した試料につき行った、磁気
特性及び他の調査結果を表8にまとめて示す。
平坦化焼鈍後の特性に見られるように、コイル外巻か
ら内巻への全長にわたり残留酸化物(酸素目付量で表わ
す)は極めて少なく、完全に近いS,Seの鈍化が達成さ
れ、約1W/kgの低い鉄損値(W17/50)が得られ、この処
理のまま或はこれに任意の絶縁コーティングを施すなら
ば、打抜加工性、磁気特性の優れた方向性けい素鋼板と
なることが示されている。
次に平滑面化処理の段階では前述のように片面当りわ
ずか3μmの少ない研磨量で約0.2W/kgの大きな鉄損低
減が達成され、更にこの平面上にTiNのイオンプレーテ
ィングを施した段階では、この平滑面化に加え極薄張力
被膜を被成する場合に期待される極低鉄損領域であると
ころのW17/500.7W/kgに到達している。
(発明の効果) この発明の焼鈍分離剤を用いれば、最終箱焼鈍後に被
膜形成のない、すなわち酸化物の少ない清浄かつ平滑な
表面を得ることができ、さらに鋼中不純物の鈍化能力に
優れているため、最終箱焼鈍後の方向性けい素鋼板の鉄
損を高水準に到達させることが可能で、後工程の処理に
よって超低鉄損の方向性けい素鋼板を提供することがで
きる。また、表面酸化物が少ないため、打抜き加工用の
方向性けい素鋼板の製造を容易にすることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は化学研磨による研磨深さと鉄損W17/50との関
係及び、各研磨段階での外観をこの発明を用いた場合と
従来の例とについて示したグラフである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方向性けい素鋼板の最終箱焼鈍に用いる焼
    鈍分離剤であって、CaまたはSrのメタ珪酸塩及びCaのア
    ルミン酸塩から選ばれた非水和性粉末の1種または2種
    以上を合計で15〜60wt%含み、残部は少なくとも40wt%
    のAl23粉末からなる混合組成物を主成分とする焼鈍分
    離剤。
  2. 【請求項2】方向性けい素鋼板の最終箱焼鈍に用いる焼
    鈍分離剤であって、CaまたはSrのメタ珪酸塩及びCaのア
    ルミン酸塩から選ばれた非水和性粉末の1種または2種
    以上を合計で5〜50wt%及びMgO粉末を10〜30wt%含
    み、残部は少なくとも40wt%のAl23粉末からなる混合
    組成物を主成分とする焼鈍分離剤。
  3. 【請求項3】Al23粉末は平均粒径が1μm以下である
    請求項1又は2に記載の焼鈍分離剤。
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