JP2682521B2 - 半導体装置用包装部材及びこれを用いた半導体装置のテスト方法 - Google Patents

半導体装置用包装部材及びこれを用いた半導体装置のテスト方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置用包装部
材及びこれを用いた半導体装置のテスト方法に係り、特
にキャビティ内に半導体装置を収納したキャリアテープ
をリールに巻取って、連続的、かつ、自動的に半導体装
置を実装するための半導体装置用包装部材及びこれを用
いた半導体装置のテスト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の半導体装置用包装部材の一
例の構成図を示す。同図に示すように、この従来の半導
体装置用包装部材は、キャビティ1が長手方向に沿って
ほぼ等間隔に設けられたキャリアテープ2と、キャビテ
ィ1の上面の開口部を覆ってキャリアテープ2に接着さ
れるカバーテープ3と、カバーテープ3を接着したキャ
リアテープ2を巻取るリール4とを含んで構成されてい
る。
【0003】図6は図5の従来の半導体装置用包装部材
の要部の断面図を示す。ただし、図6では断面斜線を省
略してある。図6に示すように、キャリアテープ2のキ
ャビティ1に半導体装置7を、その外部電極8が下にな
るように収納した後、熱可塑性接着剤部9を有するカバ
ーテープ3にてキャビティ1をシールし、図5に示すよ
うに、連続的にリール4に巻取るようになっている。
【0004】基板実装機械において、製品を取り出して
実装する際、このような半導体装置用包装部材のキャリ
アテープ2をリール4から引っ張り出しながら製品であ
る半導体装置7を取り出すことができ、また、マガジン
トレイの場合、マガジントレイから半導体装置を1回ず
つ取り出す手間があるため作業時間がかかるが、この包
装部材を用いることで連続的な作業(流れ作業)がし易
いという特長がある。
【0005】なお、上記の半導体装置の外部電極8の導
通の有無を試験する従来のテスト方法は、図7に示すよ
うにして行われている。すなわち、コンタクトピン11
と絶縁基体12と押圧部13とからなるソケット10を
用い、半導体装置7の外部電極8が所定のコンタクトピ
ン11と接触するように半導体装置7をソケット10に
設置し、その後、押圧部13を押し下げて押圧部13と
コンタクトピン11とで外部電極8を挟み込むことによ
り、外部電極8とコンタクトピン11との電気的導通を
とり、外部電極8の導通試験を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の半導体装置用包装部材は図6に示すように、半導体装
置7をキャリアテープ2のキャビティ1内に収納した後
は、半導体装置7の外部電極8からキャリアテープ2の
外部に導通を取ることができない。従って、予め包装工
程前に図7に示した方法でソケット10を用いて単体で
半導体装置7のテストを実施した後、包装を実施してい
た。
【0007】ところが、包装した後に追加テストや再テ
ストを実施する必要がしばしばあり、その場合、図6に
示すカバーテープ3をキャリアテープ2から剥離し、半
導体装置7をキャビティ1から取り出し、図7に示す方
法でテストを実施し、再度図6に示す包装状態にするた
めの作業をしなくてはならず、作業が極めて煩雑であ
り、また資材費や加工費が増加するという欠点がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
包装部材に収納したまま包装後の半導体装置のテストを
容易に行い得る半導体装置用包装部材及びこれを用いた
半導体装置のテスト方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置用包装部材は、半導体装置を収
納するキャビティがほぼ等間隔で設けられたキャリアテ
ープと、キャビティの開口部を覆うようにキャリアテー
プに接着されるカバーテープと、カバーテープを接着し
たキャリアテープを巻取るリールとからなる半導体装置
用包装部材において、キャビティの開口部に対向するキ
ャリアテープの底面の一部で、かつ、半導体装置の外部
電極が位置する部分を、異方性導電材料部分で構成した
ものである。
【0010】また、本発明の半導体装置用包装部材を用
いたテスト方法は、前記カバーテープ上面から前記キャ
ビティ内の半導体装置上部を押圧して、半導体装置の外
部電極を前記異方性導電材料部分上に押し付ける工程
と、異方性導電材料部分の下面にコンタクトピンを押し
付ける工程とを含み、半導体装置の外部電極とコンタク
トピンを異方性導電質材料部分を介して電気的に接続し
てそれらの導通をとることを特徴とする。
【0011】本発明包装部材及びテスト方法では、キャ
ビティ内の半導体装置の外部電極が異方性導電材料部分
上に位置するため、キャビティの開口部の反対側から異
方性導電材料部分をコンタクトピンでキャビティ内方向
へ押圧することにより、実質上半導体装置の外部電極と
コンタクトピンを電気的に接続することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる半導体装置
用包装部材の第1の実施の形態の断面図を示す。ただ
し、同図において、断面斜線は省略してある。図1に示
すように、この実施の形態は、半導体装置7を収納する
キャビティ1をほぼ等間隔に形成したキャリアテープ2
と、キャビティ1の上面開口部を連続的にシールする熱
可塑性接着剤部9を有するカバーテープ3と、キャリア
テープ2の底面の一部に設けられた開口部5を覆う異方
性導電質ゴム6とからなる。
【0013】次に、この第1の実施の形態の半導体装置
用包装部材を用いた本発明のテスト方法の一実施の形態
について図2と共に説明する。図2において、ソケット
10はコンタクトピン11と絶縁基体12と押圧部13
と製品ガイド部14とからなる。このテスト方法では、
このソケット10を用いる。
【0014】まず、従来と同様に、キャリアテープ2の
キャビティ1に半導体装置7を、その外部電極8が下に
なるように収納した後、カバーテープ3を熱可塑性接着
剤部9によりキャビティ1に熱圧着する。続いて、図2
の上方より半導体装置7を製品ガイド部14で位置決め
を行いつつ、押圧部3で半導体装置7の上面を下方へ押
圧する。これにより、外部電極8の先端部分が異方性導
電質ゴム6の上面に押圧される。
【0015】続いて、ソケット10のコンタクトピン1
1を異方性導電質ゴム6の下面に押圧することにより、
外部電極8とコンタクトピン11を異方性導電質ゴム6
を介して電気的に接続してそれらの導通をとり、テスト
を実施する。ここで用いられる異方性導電質ゴム6は、
ゴム材料の中に鉄、ニッケル等の金属粒又はプラスチッ
ク粒に金属メッキがされたものが溶かし込まれており、
押圧によって縦方向のみ、導電性を示す性質をもってい
る。
【0016】従って、この実施の形態では、キャビティ
1内に半導体装置7を収納したまま外部電極8の導通試
験ができるため、一旦半導体装置7をキャビティ1内に
収納した後でも追加テストや再テストがカバーテープ3
を剥離することなく実施でき、テストの作業性を大幅に
簡略化できると共に、資材費や加工費を大幅に低減でき
る。
【0017】図3は本発明になる半導体装置用包装部材
の第2の実施の形態の断面図を示す。同図中、図1と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施の形態はキャリアテープ15の構成に特徴があ
る。図3に示すように、キャリアテープ15は底面部自
身の一部が他の部分と異なり、異方性導電質のテープ部
16に構成されている。
【0018】このキャリアテープ15は例えば図4に示
すように、通常プラスチックレーン21と23の間に仕
切り板20で仕切られた異方性導電プラスチックレーン
22を設け、引き抜き金具24でこれらのレーン21、
23からの溶融状態の通常プラスチックとレーン22か
らの溶融状態の異方性導電プラスチックを、図中下方向
に引き抜き加工することにより、通常プラスチック部分
25及び27の間に異方性導電プラスチック部分26が
形成されたキャリアテープ15を得ることができる。
【0019】ここで、異方性導電プラスチック部分26
が前記異方性導電質のテープ部16となり、通常プラス
チック部分25及び27がそれ以外のキャリアテープ部
分となる。なお、キャリアテープ15の長手方向が上記
の引き抜き方向であり、図3はキャリアテープ15の長
手方向に直交する方向に沿う断面図である。
【0020】この実施の形態のキャリアテープ15は、
従来と外観上全く同一形状で形成されているため、包装
工程の治具類等がすべて従来使用していたものを流用で
きるという利点がある。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャビティ内の半導体装置の外部電極が異方性導電材料
部分上に位置し、キャビティの開口部の反対側から異方
性導電材料部分をコンタクトピンでキャビティ内方向へ
押圧することにより、実質上半導体装置の外部電極とコ
ンタクトピンを電気的に接続するようにしたため、一旦
半導体装置をキャビティ内に収納した後でも追加テスト
や再テストがカバーテープを剥離することなく実施で
き、よって、カバーテープの剥離、半導体装置のキャビ
ティ内からの取り出し、テスト済みの半導体装置のキャ
ビティ内への再収納、カバーテープのキャリアテープへ
の再接着等のテストの作業を一切不要にできるため、テ
ストの作業性を大幅に簡略化できると共に、資材費や加
工費を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる半導体装置用包装部材の第1の実
施の形態の断面図である。
【図2】本発明テスト方法の一実施の形態を説明する図
である。
【図3】本発明になる半導体装置用包装部材の第2の実
施の形態の断面図である。
【図4】本発明になる半導体装置用包装部材の第2の実
施の形態の製造方法の一例を説明する図である。
【図5】従来の半導体装置用包装部材の一例の外観図で
ある。
【図6】従来の半導体装置用包装部材の一例の要部断面
図である。
【図7】従来テスト方法の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1 キャビティ 2、15 キャリアテープ 3 カバーテープ 5 開口部 6 異方性導電質ゴム 7 半導体装置 8 外部電極 9 熱可塑性接着剤部 10 ソケット 11 コンタクトピン 13 押圧部 14 製品ガイド部 16 異方性導電質キャリアテープ部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置を収納するキャビティがほぼ
    等間隔で設けられたキャリアテープと、 前記キャビティの開口部を覆うように前記キャリアテー
    プに接着されるカバーテープと、 該カバーテープを接着した前記キャリアテープを巻取る
    リールとからなる半導体装置用包装部材において、 前記キャビティの開口部に対向する前記キャリアテープ
    の底面の一部で、かつ、前記半導体装置の外部電極が位
    置する部分を、異方性導電材料部分で構成したことを特
    徴とする半導体装置用包装部材。
  2. 【請求項2】 前記異方性導電材料部分は、前記キャビ
    ティの開口部に対向する前記キャリアテープの底面の一
    部に形成された底面開口部を覆うように設けられた、押
    圧によって押圧方向に導電性を示す異方性導電質ゴムで
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置用包装
    部材。
  3. 【請求項3】 前記異方性導電材料部分は、前記キャビ
    ティの開口部に対向する前記キャリアテープの底面の一
    部に形成された、押圧によって押圧方向に導電性を示す
    異方性導電質テープ部であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置用包装部材。
  4. 【請求項4】 前記カバーテープ上面から前記キャビテ
    ィ内の前記半導体装置上部を押圧して、前記半導体装置
    の外部電極を前記異方性導電材料部分上に押し付ける工
    程と、 前記異方性導電材料部分の下面にコンタクトピンを押し
    付ける工程とを含み、前記半導体装置の外部電極とコン
    タクトピンを前記異方性導電質材料部分を介して電気的
    に接続してそれらの導通をとることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置用包装部材を用いた半導体装置のテ
    スト方法。
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WO1998007041A1 (fr) * 1996-08-09 1998-02-19 Advantest Corporation Appareil d'essai de dispositifs a semi-conducteur
JP4593760B2 (ja) * 2000-11-15 2010-12-08 新日本無線株式会社 半導体装置用キャリアテープ及びそれを用いた測定方法
JP2005116762A (ja) 2003-10-07 2005-04-28 Fujitsu Ltd 半導体装置の保護方法及び半導体装置用カバー及び半導体装置ユニット及び半導体装置の梱包構造

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