JP2680964B2 - ピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置 - Google Patents
ピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵番号,打鍵強度,時
間情報等からなる音楽演奏情報に基づいて音楽を演奏す
るピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置に関する。
間情報等からなる音楽演奏情報に基づいて音楽を演奏す
るピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動演奏ピアノでは、オンイ
ベントがあると、打鍵強度情報に応じた所定の駆動電力
でソレノイドを駆動することにより打鍵を行わせ、その
後、オフイベントがあるまで該ソレノイドに保持電力を
印加して鍵を打鍵された状態に保っておくことが行われ
ている。これは保持電力を供給しないと、ダンパが働い
て弦の振動が止められて、余韻がなくなってしまうから
である。
ベントがあると、打鍵強度情報に応じた所定の駆動電力
でソレノイドを駆動することにより打鍵を行わせ、その
後、オフイベントがあるまで該ソレノイドに保持電力を
印加して鍵を打鍵された状態に保っておくことが行われ
ている。これは保持電力を供給しないと、ダンパが働い
て弦の振動が止められて、余韻がなくなってしまうから
である。
【0003】従来の自動演奏ピアノでは、この保持電力
の印加時間を、通常の音楽演奏において予想される最も
長い押鍵時間例えば20秒程度より僅かに長い一定期間
に設定し、この期間が過ぎるまで電力供給が継続された
ときには、強制的に電力の供給を中止するようになって
いる。
の印加時間を、通常の音楽演奏において予想される最も
長い押鍵時間例えば20秒程度より僅かに長い一定期間
に設定し、この期間が過ぎるまで電力供給が継続された
ときには、強制的に電力の供給を中止するようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、一律に保持電力の印加期間を設定していたた
め、必要以上に長い期間が設定され、異常時の安全対策
としては不十分であり、長時間の電力の供給により、ソ
レノイドのコイルが加熱あるいは焼損する虞があった。
また、ソレノイドに不要な電力を供給するのは、無駄で
あり好ましくない。
術では、一律に保持電力の印加期間を設定していたた
め、必要以上に長い期間が設定され、異常時の安全対策
としては不十分であり、長時間の電力の供給により、ソ
レノイドのコイルが加熱あるいは焼損する虞があった。
また、ソレノイドに不要な電力を供給するのは、無駄で
あり好ましくない。
【0005】本発明は、ソレノイドに必要以上の保持電
力が供給されることを防止し得るピアノ自動演奏装置の
ソレノイド駆動装置を提供することを目的とする。
力が供給されることを防止し得るピアノ自動演奏装置の
ソレノイド駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は図1に例示するように、打鍵すべき鍵の鍵
番号、打鍵強度及び時間情報等からなる音楽演奏情報に
基づいて、該時間情報が示す演奏タイミングで、該鍵番
号に対応するソレノイドを、該打鍵強度に応じた強さの
駆動電力で駆動し、その後、鍵を打鍵された状態に保持
するために必要な最小の保持電力を当該ソレノイドに供
給するソレノイド駆動制御手段を備えたピアノ自動演奏
装置のソレノイド駆動装置において、鍵番号と打鍵強度
とに基づいて、前記ソレノイドに印加される保持電力の
許容最大印加期間を表す印加期間情報を導出する印加期
間情報導出手段と、前記印加期間情報導出手段により導
出された印加期間情報に基づいて、保持電力の印加期間
を計時する計時手段と、前記計時手段により印加期間の
計時を満了するまで前記ソレノイドが駆動され続けたと
き、前記ソレノイド駆動制御手段によるソレノイドの駆
動を中止させる駆動中止手段と、を備えたことを特徴と
するピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置を要旨と
する。
に、本発明は図1に例示するように、打鍵すべき鍵の鍵
番号、打鍵強度及び時間情報等からなる音楽演奏情報に
基づいて、該時間情報が示す演奏タイミングで、該鍵番
号に対応するソレノイドを、該打鍵強度に応じた強さの
駆動電力で駆動し、その後、鍵を打鍵された状態に保持
するために必要な最小の保持電力を当該ソレノイドに供
給するソレノイド駆動制御手段を備えたピアノ自動演奏
装置のソレノイド駆動装置において、鍵番号と打鍵強度
とに基づいて、前記ソレノイドに印加される保持電力の
許容最大印加期間を表す印加期間情報を導出する印加期
間情報導出手段と、前記印加期間情報導出手段により導
出された印加期間情報に基づいて、保持電力の印加期間
を計時する計時手段と、前記計時手段により印加期間の
計時を満了するまで前記ソレノイドが駆動され続けたと
き、前記ソレノイド駆動制御手段によるソレノイドの駆
動を中止させる駆動中止手段と、を備えたことを特徴と
するピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置を要旨と
する。
【0007】
【作用】上記構成を有する本発明では、ソレノイド駆動
制御手段が、打鍵すべき鍵の鍵番号、打鍵強度及び時間
情報等からなる音楽演奏情報に基づいて、該時間情報が
示す演奏タイミングで、該鍵番号に対応するソレノイド
を、該打鍵強度に応じた強さの駆動電力で駆動し、その
後、ソレノイドを保持しておくのに必要な最小の保持電
力で駆動する。
制御手段が、打鍵すべき鍵の鍵番号、打鍵強度及び時間
情報等からなる音楽演奏情報に基づいて、該時間情報が
示す演奏タイミングで、該鍵番号に対応するソレノイド
を、該打鍵強度に応じた強さの駆動電力で駆動し、その
後、ソレノイドを保持しておくのに必要な最小の保持電
力で駆動する。
【0008】そして、印加期間情報導出手段が、鍵番号
と打鍵強度とに基づいて、ソレノイドに印加される保持
電力の許容最大印加期間を表す印加期間情報を導出し、
計時手段が、導出された印加期間情報に基づいて、保持
電力の印加期間を計時し、該計時手段により印加期間の
計時を満了するまでソレノイドが駆動され続けた場合に
は、駆動中止手段が、ソレノイド駆動制御手段によるソ
レノイドの駆動を中止させる。
と打鍵強度とに基づいて、ソレノイドに印加される保持
電力の許容最大印加期間を表す印加期間情報を導出し、
計時手段が、導出された印加期間情報に基づいて、保持
電力の印加期間を計時し、該計時手段により印加期間の
計時を満了するまでソレノイドが駆動され続けた場合に
は、駆動中止手段が、ソレノイド駆動制御手段によるソ
レノイドの駆動を中止させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は、本実施例のピアノ自動演奏装置の主要
な電気的構成を示すブロック図である。図2において、
電子制御装置11は、制御装置の中心をなすCPU1
3,CPU13のプログラム等を記憶するROM15,
音楽演奏情報等を記憶するRAM17,ピアノの鍵盤の
各鍵に対応して設けられた各ソレノイド41を駆動する
駆動回路43に対して所定の制御信号を発生する信号発
生回路19,打鍵強度及び/または鍵番号に対応して最
大期間を導出するメモリテーブル21,所定周期のクロ
ック信号を発生するクロック23,クロック23のクロ
ック信号を計数することによりタイマとして働くカウン
タ25,入出力インターフェース27及びバス29など
から構成される。
明する。図2は、本実施例のピアノ自動演奏装置の主要
な電気的構成を示すブロック図である。図2において、
電子制御装置11は、制御装置の中心をなすCPU1
3,CPU13のプログラム等を記憶するROM15,
音楽演奏情報等を記憶するRAM17,ピアノの鍵盤の
各鍵に対応して設けられた各ソレノイド41を駆動する
駆動回路43に対して所定の制御信号を発生する信号発
生回路19,打鍵強度及び/または鍵番号に対応して最
大期間を導出するメモリテーブル21,所定周期のクロ
ック信号を発生するクロック23,クロック23のクロ
ック信号を計数することによりタイマとして働くカウン
タ25,入出力インターフェース27及びバス29など
から構成される。
【0010】この入出力インターフェース27には、音
楽演奏情報の記録や再生を行うための操作スイッチ3
1,各種情報を表示するディスプレイ33,音楽演奏情
報を記憶する大容量の記憶装置35及び外部入力端子等
が接続される。音楽演奏情報は、図3に示すように、1
イベント情報を単位とする各イベント毎の情報の集合で
あり、1イベントの情報は、該情報を識別するために1
イベント情報毎に付された識別符号と、打鍵あるいは離
鍵を実行すべき鍵を表す鍵番号情報と、打鍵強度(離鍵
の場合は”0”)を表す情報と、打鍵あるいは離鍵を実
行する時間を表す時間情報とからなる。つまり、イベン
トには、打鍵の実行にかかるものと離鍵の実行にかかる
ものとがあり、前者をオンイベント、後者をオフイベン
トと称している。
楽演奏情報の記録や再生を行うための操作スイッチ3
1,各種情報を表示するディスプレイ33,音楽演奏情
報を記憶する大容量の記憶装置35及び外部入力端子等
が接続される。音楽演奏情報は、図3に示すように、1
イベント情報を単位とする各イベント毎の情報の集合で
あり、1イベントの情報は、該情報を識別するために1
イベント情報毎に付された識別符号と、打鍵あるいは離
鍵を実行すべき鍵を表す鍵番号情報と、打鍵強度(離鍵
の場合は”0”)を表す情報と、打鍵あるいは離鍵を実
行する時間を表す時間情報とからなる。つまり、イベン
トには、打鍵の実行にかかるものと離鍵の実行にかかる
ものとがあり、前者をオンイベント、後者をオフイベン
トと称している。
【0011】上記電子制御装置11は、再生が指定され
ると、記憶装置35から上記音楽演奏情報の1イベント
情報を読み出し、当該イベントの実行時間を判別して実
行時間が到来したとき、そのイベントを実行するように
なっている。電子制御装置11は、実行するイベントが
オンイベントであれば、ソレノイド41の駆動を開始さ
せ、オフイベントであれば、駆動中のソレノイド41の
駆動を終了させる。そして、電子制御装置11は、1イ
ベントの実行を終了すると、次のイベントを記憶装置3
5から読み出して、同様の処理を繰り返し、音楽を演奏
する。
ると、記憶装置35から上記音楽演奏情報の1イベント
情報を読み出し、当該イベントの実行時間を判別して実
行時間が到来したとき、そのイベントを実行するように
なっている。電子制御装置11は、実行するイベントが
オンイベントであれば、ソレノイド41の駆動を開始さ
せ、オフイベントであれば、駆動中のソレノイド41の
駆動を終了させる。そして、電子制御装置11は、1イ
ベントの実行を終了すると、次のイベントを記憶装置3
5から読み出して、同様の処理を繰り返し、音楽を演奏
する。
【0012】上記ソレノイド41の駆動時のソレノイド
駆動電力を図4に示す。ここで、上段は打鍵強度が小さ
い場合の駆動電力を表し、下段は打鍵強度の大きい場合
の駆動電力を表している。オンイベントが実行される
と、打鍵強度に対応した駆動電力値(以下、アタックレ
ベルと呼ぶ)L1が期間T1の間ソレノイド41に供給
され、その後、ソレノイド41を保持しておくのに必要
な最小の駆動電力値(以下、保持レベルと呼ぶ)L2が
期間T2の間ソレノイド41に供給される。期間T1を
アタック期間と呼び、期間T2を保持期間と呼ぶ。この
保持期間T2は、アタック期間T1の終了後から始まっ
て、オフイベントが実行されたときに終了する。
駆動電力を図4に示す。ここで、上段は打鍵強度が小さ
い場合の駆動電力を表し、下段は打鍵強度の大きい場合
の駆動電力を表している。オンイベントが実行される
と、打鍵強度に対応した駆動電力値(以下、アタックレ
ベルと呼ぶ)L1が期間T1の間ソレノイド41に供給
され、その後、ソレノイド41を保持しておくのに必要
な最小の駆動電力値(以下、保持レベルと呼ぶ)L2が
期間T2の間ソレノイド41に供給される。期間T1を
アタック期間と呼び、期間T2を保持期間と呼ぶ。この
保持期間T2は、アタック期間T1の終了後から始まっ
て、オフイベントが実行されたときに終了する。
【0013】図4に示す期間Tmは、保持レベル電力の
印加を許容する最大期間を表している。次に、この最大
期間Tmについて説明する。打鍵されたピアノの弦の振
動の減衰時間は、図5(a)に示すように、打鍵強度が
大きいほど長く、また、図5(b)に示すように、音域
が低いほど長い。上記減衰時間を実測したところ、打鍵
強度が大きい場合には、減衰時間tは、低音域で22
秒、中音域で10秒、高音域で2秒であった。また、打
鍵強度が小さい場合には、減衰時間tは、低音域で8
秒、中音域で3秒、高音域で1秒以下であった。このこ
とからわかるように、弦振動の減衰時間tは打鍵強度と
音域に依存する。このため、本実施例では、保持レベル
電力の印加を許容する最大期間Tmを打鍵強度と音域に
よって決定する。
印加を許容する最大期間を表している。次に、この最大
期間Tmについて説明する。打鍵されたピアノの弦の振
動の減衰時間は、図5(a)に示すように、打鍵強度が
大きいほど長く、また、図5(b)に示すように、音域
が低いほど長い。上記減衰時間を実測したところ、打鍵
強度が大きい場合には、減衰時間tは、低音域で22
秒、中音域で10秒、高音域で2秒であった。また、打
鍵強度が小さい場合には、減衰時間tは、低音域で8
秒、中音域で3秒、高音域で1秒以下であった。このこ
とからわかるように、弦振動の減衰時間tは打鍵強度と
音域に依存する。このため、本実施例では、保持レベル
電力の印加を許容する最大期間Tmを打鍵強度と音域に
よって決定する。
【0014】図6(a)に、打鍵強度に対応した最大期
間を表すマップを示し、図6(b)に、音域つまり鍵番
号に対応した最大期間を表すマップを示す。打鍵強度が
大きくなるほど、また、低音域ほど、最大期間を長く
し、逆に、打鍵強度が小さくなるほど、または、高音域
ほど、最大期間を短くする。
間を表すマップを示し、図6(b)に、音域つまり鍵番
号に対応した最大期間を表すマップを示す。打鍵強度が
大きくなるほど、また、低音域ほど、最大期間を長く
し、逆に、打鍵強度が小さくなるほど、または、高音域
ほど、最大期間を短くする。
【0015】次に、本実施例の動作を図7に示すフロー
チャートに基づいて説明する。ステップS1(図示で
は、S1と略称する)において、実行すべきイベントの
有無を調べる。実行すべきイベントがある場合には、続
いて、ステップS2において、打鍵強度情報に基づい
て、オンイベントであるか否かを判別する。ここで、打
鍵強度が0であれば、オフイベントであると判別し、そ
うでなければ、オンイベントであると判別する。オンイ
ベントである場合には、ステップS3に進み、オフイベ
ントである場合には、ステップS6に進む。
チャートに基づいて説明する。ステップS1(図示で
は、S1と略称する)において、実行すべきイベントの
有無を調べる。実行すべきイベントがある場合には、続
いて、ステップS2において、打鍵強度情報に基づい
て、オンイベントであるか否かを判別する。ここで、打
鍵強度が0であれば、オフイベントであると判別し、そ
うでなければ、オンイベントであると判別する。オンイ
ベントである場合には、ステップS3に進み、オフイベ
ントである場合には、ステップS6に進む。
【0016】オンイベントである場合には、ステップS
3において、音楽演奏情報に含まれる鍵番号及び打鍵強
度の情報に基づいて、最大期間Tmを導出すると共に、
アタック期間T1,アタックレベルL1及び保持レベル
L2を決定する。最大期間Tmの導出は、図6(a)に
示すマップから、打鍵強度に対応した最大期間を導出
し、導出された最大期間を、図6(b)に示すマップか
ら得られた最大期間に基づいて所定の補正関数により補
正することにより行なう。アタック期間T1,アタック
レベルL1及び保持レベルL2の決定方法については、
周知であるので、説明を省略する。
3において、音楽演奏情報に含まれる鍵番号及び打鍵強
度の情報に基づいて、最大期間Tmを導出すると共に、
アタック期間T1,アタックレベルL1及び保持レベル
L2を決定する。最大期間Tmの導出は、図6(a)に
示すマップから、打鍵強度に対応した最大期間を導出
し、導出された最大期間を、図6(b)に示すマップか
ら得られた最大期間に基づいて所定の補正関数により補
正することにより行なう。アタック期間T1,アタック
レベルL1及び保持レベルL2の決定方法については、
周知であるので、説明を省略する。
【0017】続いて、ステップS4では、アタック期間
T1,アタックレベルL1,最大期間Tm及び保持レベ
ルL2を、図8に示すように、レジスタへセットする。
レジスタとしては、同時に複数の鍵を打鍵できるように
するために、複数チャンネルを有するものを用いる。チ
ャンネル数は、8チャンネルあるいは16チャンネル等
適宜定められる。図8に示すチャンネル1の各パラメー
タの状態は、音楽演奏情報に基づいて、各データがセッ
トされた直後の状態である。
T1,アタックレベルL1,最大期間Tm及び保持レベ
ルL2を、図8に示すように、レジスタへセットする。
レジスタとしては、同時に複数の鍵を打鍵できるように
するために、複数チャンネルを有するものを用いる。チ
ャンネル数は、8チャンネルあるいは16チャンネル等
適宜定められる。図8に示すチャンネル1の各パラメー
タの状態は、音楽演奏情報に基づいて、各データがセッ
トされた直後の状態である。
【0018】続いて、ステップS5では、アタック期間
T1及びアタックレベルL1に基づいて、鍵番号に対応
するソレノイドの駆動を開始する。このようにして、ソ
レノイドの駆動を開始した場合には、ステップS8にお
いて、駆動電力の印加期間の計時をチャンネル番号の小
さい側から順番に行うために、レジスタのチャンネル番
号を1にセットする。続いて、ステップS9において、
レジスタの当該チャンネルがデータのセットされていな
い状態であるか否かを判別する。データのセットされて
いない状態つまり空きレジスタであれば、ステップS1
8に進む。
T1及びアタックレベルL1に基づいて、鍵番号に対応
するソレノイドの駆動を開始する。このようにして、ソ
レノイドの駆動を開始した場合には、ステップS8にお
いて、駆動電力の印加期間の計時をチャンネル番号の小
さい側から順番に行うために、レジスタのチャンネル番
号を1にセットする。続いて、ステップS9において、
レジスタの当該チャンネルがデータのセットされていな
い状態であるか否かを判別する。データのセットされて
いない状態つまり空きレジスタであれば、ステップS1
8に進む。
【0019】レジスタの当該チャンネルにアタック期間
などのデータがセットされていれば、ステップS10に
おいて、アタック期間T1が既に経過して0になってい
るか否かを判別する。はじめは、アタック期間T1はセ
ットされた値であり、0ではないので、ステップS11
に進み、アタック期間T1の計時を行なう。
などのデータがセットされていれば、ステップS10に
おいて、アタック期間T1が既に経過して0になってい
るか否かを判別する。はじめは、アタック期間T1はセ
ットされた値であり、0ではないので、ステップS11
に進み、アタック期間T1の計時を行なう。
【0020】そして、以下に説明する計時の結果、既に
アタック期間T1が0になっている場合、つまりアタッ
ク期間が既に終了している場合には、最大期間Tmを計
時するために、ステップS14に進む。ここで、ステッ
プS11における計時は、レジスタに記憶したアタック
期間T1の値を所定周期毎に−1することにより行う。
アタック期間T1が0になっている場合、つまりアタッ
ク期間が既に終了している場合には、最大期間Tmを計
時するために、ステップS14に進む。ここで、ステッ
プS11における計時は、レジスタに記憶したアタック
期間T1の値を所定周期毎に−1することにより行う。
【0021】ステップS12において、ステップS11
の計時の結果、アタック期間T1が0になったか否かを
判別する。アタック期間T1が0になっていなければ、
ステップS18に進み、レジスタの全てのチャンネルに
ついて処理を行ったか否かを判別する。今の場合には、
チャンネル番号1についての計時を行っただけであるの
で、続いて、ステップS19に進み、チャンネル番号を
+1して、ステップS9に戻る。
の計時の結果、アタック期間T1が0になったか否かを
判別する。アタック期間T1が0になっていなければ、
ステップS18に進み、レジスタの全てのチャンネルに
ついて処理を行ったか否かを判別する。今の場合には、
チャンネル番号1についての計時を行っただけであるの
で、続いて、ステップS19に進み、チャンネル番号を
+1して、ステップS9に戻る。
【0022】チャンネル番号2以降についても、上述の
ステップS9ないしS18の処理を行う。そして、全て
のチャンネルについて同様の処理を行い、全てのチャン
ネルについて計時を行った場合には、リターンする。そ
して、次のプログラム実行タイミングになったとき、処
理を開始し、上述と同様な処理を行う。
ステップS9ないしS18の処理を行う。そして、全て
のチャンネルについて同様の処理を行い、全てのチャン
ネルについて計時を行った場合には、リターンする。そ
して、次のプログラム実行タイミングになったとき、処
理を開始し、上述と同様な処理を行う。
【0023】従って、オフイベントが到来しなければ、
ステップS1,S8〜S19の動作を繰り返すうちに、
アタック期間が終了する。アタック期間が終了して、ス
テップS12において、アタック期間T1が0になった
ことを判別した場合には、ステップS13に進み、保持
レベルL2及び最大期間Tmに基づいて、ソレノイドを
保持駆動に切り替える。
ステップS1,S8〜S19の動作を繰り返すうちに、
アタック期間が終了する。アタック期間が終了して、ス
テップS12において、アタック期間T1が0になった
ことを判別した場合には、ステップS13に進み、保持
レベルL2及び最大期間Tmに基づいて、ソレノイドを
保持駆動に切り替える。
【0024】そして、この切替を行った後のループで
は、ステップS10からステップS14に進み、ステッ
プS14において、最大期間Tmの計時を行う。この計
時は、レジスタにセットした最大期間Tmの値を、所定
周期(例えば、5ミリ秒)毎に−1することにより行
う。図8に示すチャンネル2の各パラメータの状態は、
アタック期間が終了し、保持期間に入り、既に最大期間
Tmが計時されつつある状態である。
は、ステップS10からステップS14に進み、ステッ
プS14において、最大期間Tmの計時を行う。この計
時は、レジスタにセットした最大期間Tmの値を、所定
周期(例えば、5ミリ秒)毎に−1することにより行
う。図8に示すチャンネル2の各パラメータの状態は、
アタック期間が終了し、保持期間に入り、既に最大期間
Tmが計時されつつある状態である。
【0025】ステップS15では、最大期間Tmが0に
なったか否かを判別する。最大期間Tmが0になってい
なければ、ステップS18に進む。最大期間Tmが0に
なった場合には、ステップS16において、当該レジス
タの鍵番号をクリアし、続いて、ステップS17におい
て、鍵番号に対応するソレノイドの駆動を強制的に中止
する。
なったか否かを判別する。最大期間Tmが0になってい
なければ、ステップS18に進む。最大期間Tmが0に
なった場合には、ステップS16において、当該レジス
タの鍵番号をクリアし、続いて、ステップS17におい
て、鍵番号に対応するソレノイドの駆動を強制的に中止
する。
【0026】一方、最大期間Tmが満了する前にオフイ
ベントが発生した場合には、次の処理を行う。即ち、ス
テップS2において、オフイベントであることが判別さ
れた場合には、ステップS6において、当該鍵番号がセ
ットされているレジスタをクリアし、続いて、ステップ
S7において当該鍵番号に対応するソレノイドの駆動を
終了する。図8に示すチャンネル3の各パラメータの状
態は、最大期間が満了する前に、正常なオフイベントが
実行され、最大期間情報を残したまま当該鍵の駆動を中
止し、鍵番号を0にしてレジスタに何もセットされてい
ない状態つまり空の状態にリセットした状態である。
ベントが発生した場合には、次の処理を行う。即ち、ス
テップS2において、オフイベントであることが判別さ
れた場合には、ステップS6において、当該鍵番号がセ
ットされているレジスタをクリアし、続いて、ステップ
S7において当該鍵番号に対応するソレノイドの駆動を
終了する。図8に示すチャンネル3の各パラメータの状
態は、最大期間が満了する前に、正常なオフイベントが
実行され、最大期間情報を残したまま当該鍵の駆動を中
止し、鍵番号を0にしてレジスタに何もセットされてい
ない状態つまり空の状態にリセットした状態である。
【0027】以上のように、本実施例では、アタック期
間T1が終了して保持期間が開始したときから、所定の
周期をもったクロックパルスにより計時を行い、打鍵強
度及び鍵番号に基づいて得られた最大期間が満了するま
での間に正常なオフイベントが実行されず保持電力の印
加が継続した場合には、ソレノイドへの電力供給を中止
する。そして、最大期間が満了するまでに、オフイベン
トが実行されたときには、計時を中断する。
間T1が終了して保持期間が開始したときから、所定の
周期をもったクロックパルスにより計時を行い、打鍵強
度及び鍵番号に基づいて得られた最大期間が満了するま
での間に正常なオフイベントが実行されず保持電力の印
加が継続した場合には、ソレノイドへの電力供給を中止
する。そして、最大期間が満了するまでに、オフイベン
トが実行されたときには、計時を中断する。
【0028】従って、本実施例によれば、オフイベント
が欠落し、正常な離鍵動作ができなくなるような異常が
起こった場合、ソレノイドに電力が供給され続けること
がなくなり、ソレノイドのコイルの加熱・焼損を防止す
ることができる。最大期間は、打鍵強度及び鍵番号に基
づいて得られた最適の時間であり、電力の損失は最小限
にとどめられる。
が欠落し、正常な離鍵動作ができなくなるような異常が
起こった場合、ソレノイドに電力が供給され続けること
がなくなり、ソレノイドのコイルの加熱・焼損を防止す
ることができる。最大期間は、打鍵強度及び鍵番号に基
づいて得られた最適の時間であり、電力の損失は最小限
にとどめられる。
【0029】以上実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実
施し得る。例えば、上記最大期間Tmの導出を次のよう
に実行してもよい。即ち、まず、鍵番号に対応して最大
期間を求め、次に、打鍵強度に対応して得られた最大期
間に基づき所定の補正関数を用いて鍵番号に対応して得
られた最大期間を補正する。また、メモリテーブルに記
憶したマップの代わりに所定の関数を用いてもよい。図
6(a)のマップから得られた打鍵強度のみに対応した
最大期間あるいは図6(b)のマップから得られた音域
のみに対応した最大期間を、保持レベル電力の印加を許
容する最大期間Tmとして採用してもよい。
上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実
施し得る。例えば、上記最大期間Tmの導出を次のよう
に実行してもよい。即ち、まず、鍵番号に対応して最大
期間を求め、次に、打鍵強度に対応して得られた最大期
間に基づき所定の補正関数を用いて鍵番号に対応して得
られた最大期間を補正する。また、メモリテーブルに記
憶したマップの代わりに所定の関数を用いてもよい。図
6(a)のマップから得られた打鍵強度のみに対応した
最大期間あるいは図6(b)のマップから得られた音域
のみに対応した最大期間を、保持レベル電力の印加を許
容する最大期間Tmとして採用してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ソレノ
イドの打鍵状態を保持しておくのに必要な保持電力の許
容可能な最大印加期間を、打鍵強度および鍵番号に対応
して設定し、この設定された最大期間の計時が満了する
までソレノイドに保持電力が印加され続けたとき、該ソ
レノイドの駆動を中止するようにしたので、オフイベン
トによる正常なオフ動作が行われなかった場合にも、電
力の損失は最小限に留まり、ソレノイドが加熱したり焼
損することがない。
イドの打鍵状態を保持しておくのに必要な保持電力の許
容可能な最大印加期間を、打鍵強度および鍵番号に対応
して設定し、この設定された最大期間の計時が満了する
までソレノイドに保持電力が印加され続けたとき、該ソ
レノイドの駆動を中止するようにしたので、オフイベン
トによる正常なオフ動作が行われなかった場合にも、電
力の損失は最小限に留まり、ソレノイドが加熱したり焼
損することがない。
【0031】従って、電力損失を最小にすると共に、ソ
レノイドの長寿命化を図ることができるという利点があ
る。
レノイドの長寿命化を図ることができるという利点があ
る。
【図1】本発明の基本的構成を例示したブロック図であ
る。
る。
【図2】本実施例のピアノ自動演奏装置の主要な電気的
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図3】音楽演奏情報の構成を示す説明図である。
【図4】ソレノイド駆動電力の各種パラメータの説明図
である。
である。
【図5】打鍵強度と弦振動との関係および音域と弦振動
との関係を表した説明図である。
との関係を表した説明図である。
【図6】打鍵強度に対応した最大期間を表すマップおよ
び鍵番号に対応した最大期間を表すマップを示す説明図
である。
び鍵番号に対応した最大期間を表すマップを示す説明図
である。
【図7】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図8】動作中のレジスタの状態を示す説明図である。
11…電子制御装置 13…CPU 15…ROM
17…RAM 19…メモリテーブル 21…信号発生回路 25
…カウンタ 41…ソレノイド 43…駆動回路
17…RAM 19…メモリテーブル 21…信号発生回路 25
…カウンタ 41…ソレノイド 43…駆動回路
Claims (1)
- 【請求項1】 打鍵すべき鍵の鍵番号、打鍵強度及び時
間情報等からなる音楽演奏情報に基づいて、該時間情報
が示す演奏タイミングで、該鍵番号に対応するソレノイ
ドを、該打鍵強度に応じた強さの駆動電力で駆動し、そ
の後、鍵を打鍵された状態に保持するために必要な最小
の保持電力を当該ソレノイドに供給するソレノイド駆動
制御手段を備えたピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動
装置において、 鍵番号と打鍵強度とに基づいて、前記ソレノイドに印加
される保持電力の許容最大印加期間を表す印加期間情報
を導出する印加期間情報導出手段と、 前記印加期間情報導出手段により導出された印加期間情
報に基づいて、保持電力の印加期間を計時する計時手段
と、 前記計時手段による印加期間の計時を満了するまで前記
ソレノイドが駆動され続けたとき、前記ソレノイド駆動
制御手段によるソレノイドの駆動を中止させる駆動中止
手段と、 を備えたことを特徴とするピアノ自動演奏装置のソレノ
イド駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4028407A JP2680964B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4028407A JP2680964B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05224665A JPH05224665A (ja) | 1993-09-03 |
JP2680964B2 true JP2680964B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=12247808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4028407A Expired - Fee Related JP2680964B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ピアノ自動演奏装置のソレノイド駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2680964B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4661143B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2011-03-30 | ヤマハ株式会社 | 楽器の演奏駆動装置及び楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するための方法及び該方法をコンピュータにより実行する制御プログラム。 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5888697U (ja) * | 1981-12-04 | 1983-06-16 | ヤマハ株式会社 | ピアノ自動演奏装置におけるソレノイド保護回路 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP4028407A patent/JP2680964B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05224665A (ja) | 1993-09-03 |
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Legal Events
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