JP2679568C - - Google Patents

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JP2679568C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この発明は、CD、CD−ROM及びCD−Iのように線速度一定でデータが 書き込まれた光ディスクや、MD(Mini Disk)のように線速度一定でデータを
書き込むべき光ディスクを、ランダムアクセスしてデータを読み出し又は書き込
む光ディスクのアクセス方法及び装置に関し、特に光ディスクに対して頻繁にラ
ンダムアクセスが行なわれる場合に好適の光ディスクのアクセス方法及び装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】 一般に、CD(コンパクトディスク)へのデータ記録方式は、データの記憶容
量を高めるためにCLV(線速度一定)方式が採用されている。従って、データ
の再生時にはCDに対するヘッドのアクセス位置に応じてCDの回転速度を変え
る必要がある。このような制御は、CDをリードオンリメモリとして利用するC
D−ROMにおいても同様である。このため、CD−ROMにおいてはランダム
アクセスの度に、読取ヘッドの読取位置に応じてCDの回転速度を変化させるた
めの回転制御が頻繁に行なわれる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、このような従来の光ディスクの再生方法では、CD−ROMを
高速にランダムアクセスする場合、読取ヘッドがCDの内側と外側との間を高速
且つ頻繁に移動することになるので、その度にCDの回転数を変化させ、CDが
その回転数に安定するまで待つ必要がある。このため、回転数安定のための待ち
時間に多くの時間を費やしてしまい高速アクセスの障害になるという欠点がある
。 特にディスクの回転駆動用モータとしてトルクの小さいモータを使用している
と、読取りヘッドの移動時間より、ディスクの回転数が安定するまでの時間に大
半の時間を費やすことになるので、アクセス効率が著しく悪くなるという問題点
がある。 【0004】 この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、アクセス時の
待ち時間を大幅に短縮することができ、高速アクセスを可能にする光ディスクの アクセス方法及び装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 この発明に係る光ディスクのアクセス方法は、光ディスクをほぼ一定の回転数
で回転させた状態で、この光ディスクに対する径方向のアクセス位置を位置検出
手段を用いて予め検出し、前記光ディスクに対するアクセスの基準となるクロッ
ク信号の周波数を前記予め検出された光ディスクの径方向のアクセス位置に応じ
て変化させながら、前記光ディスクに対して線速度一定のデータをアクセスする
ことを特徴とする。 【0006】 また、この発明に係る光ディスクの再生に係るアクセス方法は、線速度一定で
データが記録された光ディスクをほぼ一定の回転数で回転させた状態で、前記光
ディスクの径方向のアクセス位置が予め検出された読取ヘッドから出力される読
取信号のうち前記光ディスクの記録ピットからの反射光によって得られる再生す
べき信号から直接的にクロック信号を再生すると共に、再生されたクロック信号
に従って前記読取信号のうち前記再生すべき信号を復調し、得られた復調信号を
メモリに順次格納すると共に所定のタイミングで読み出して再生処理を施すこと
を特徴とする。 【0007】 また、この発明に係る光ディスクの再生に係るアクセス装置は、線速度一定で
データが記録された光ディスクをほぼ一定の回転数で回転させる回転駆動手段と
前記光ディスクの径方向のアクセス位置の位置検出手段を具えるとともに前記
光ディスクに記録されたデータを読み取って読取信号を出力する読取ヘッドと、
この読取ヘッドが前記光ディスクの最内周位置から最外周位置まで移動する際に
、前記検出された光ディスクの径方向のアクセス位置に応じ、前記読取ヘッドか
ら出力される読取信号のうち前記光ディスクの記録ピットからの反射光によって
得られる再生すべき信号の周波数の全範囲にわたりキャプチャレンジが設定され
、前記再生すべき信号自体からクロック信号を再生するクロック再生手段と、こ
のクロック再生手段で再生されたクロック信号に従って前記読取信号のうち前記 再生すべき信号を復調する復調手段と、この復調手段で得られた復調信号を順次
格納するメモリと、このメモリに格納された復調信号を所定のタイミングで読み
出して再生処理する再生処理手段とを備えたことを特徴とする。 【0008】 また、この発明に係る光ディスクの記録に係るアクセス方法は、データを線速
度一定で記録すべき光ディスクをほぼ一定の回転数で回転させた状態で、前記光
ディスクの径方向のアクセス位置を検出し、メモリに記憶された記録すべきデー
タを、周波数が前記検出された光ディスクの径方向の記録位置に応じて変化する
クロック信号に従って変調し、この変調されたデータを前記クロック信号に従っ
て記録ヘッドに出力し、前記光ディスクに記録することを特徴とする。 【0009】 また、この発明に係る光ディスクの記録に係るアクセス装置は、データを線速
度一定で記録すべき光ディスクをほぼ一定の回転数で回転させる回転駆動手段と
、この光ディスクに記録信号を書き込む記録ヘッドと、記録すべきデータが記憶
されるメモリと、前記光ディスクの径方向に対する前記記録ヘッドの位置を検出
する位置検出手段と、この位置検出用手段により検出された記録ヘッドの位置に
応じて周波数が順次変化するクロック信号を発生するクロック発生手段と、前記
メモリから読み出されたデータを前記クロック信号に従って記録信号として変調
し前記記録ヘッドに出力する変調手段とを備えたことを特徴とする。 【0010】 【作用】 この発明に係る光ディスクのアクセス方法によれば、線速度一定でデータが書
き込まれた光ディスク又は線速度一定でデータを書き込むべき光ディスクをほぼ
一定の回転数で回転させ、予め検出したアクセス位置に応じて変化するクロック
信号に基づいて前記光ディスクに対しアクセスするようにしている。即ち、光デ
ィスクをほぼ一定の回転数で回転させた状態でランダムアクセスが行なわれるの
で、従来のようにアクセスの際に回転数が安定するまで待つ必要がなく、待ち時
間は、読取ヘッドの移動時間のみによって決定されることになる。このため、従
来に比べて格段に高速なアクセスが可能になる。しかも、この発明によれば、光 ディスクに対する径方向のアクセス位置を検出し、前記検出されたアクセス位置
に応じてクロック信号の周波数を変化させるようにしているので、光ディスクに
案内溝の偏倚や蛇行によって絶対アドレスを示すための事前の記録情報(以下、
事前記録情報と呼ぶ)を予め形成しておく必要がなく、事前記録情報のない通常
のCD−ROMにも適用可能である。また、この発明は、光ディスクの径方向の
アクセス位置を検出してクロック周波数を変化させるようにしているので、事前
記録情報による追従型のような誤った周波数でロックしてしまうというような問
題は発生しない。 【0011】 また、この発明に係る光ディスクの再生に係るアクセス方法及び装置によれば
、線速度一定でデータが記録された光ディスクをほぼ一定の回転数で回転させた
状態で、光ディスクからデータが読み取られる。この場合、読取ヘッドから出力
される読取信号の速度は、光ディスクの径方向の読取位置によって変わってくる
が、この発明では、予め径方向のアクセス位置が検出された読取信号からクロッ
ク信号を再生しているので、読取信号の速度に応じてクロック信号の周期も変化
する。そして、得られたクロック信号に従って読取信号が復調され、順次メモリ
に格納される。メモリに格納された復調信号は、所定のタイミングで読み出され
て所定の再生処理に供されることになる。しかも、この発明によれば、読取ヘッ
ドから出力される読取信号のうち光ディスクの記録ピットからの反射光によって
得られる再生すべき信号から直接的にクロック信号を再生するようにしているの
で、光ディスクに事前記録情報が記録されている必要が無い。このため、事前記
録情報の無い通常のCD−ROMの再生が可能になる。また、再生すべき信号か
ら直接再生クロックを再生しているので、再生信号に正確に追従及び同期したク
ロック信号を再生することができる。 【0012】 更に、この発明に係る光ディスクの記録に係るアクセス方法及び装置によれば
、線速度一定でデータを記録すべき光ディスクをほぼ一定の回転数で回転させた
状態で、光ディスクにデータを書き込む。この場合、光ディスクに記録すべき記
録信号の速度は、光ディスクの径方向の記録位置によって変わってくるが、この 発明では、記録位置に応じて周波数が変化するクロック信号を使用してデータを
記録するようにしているので、結局、光ディスクへは線速度一定でデータが書き
込まれることになる。このため、書込の際にも光ディスクの回転数をほぼ一定に
することができ、記録速度を向上させることができる。また、この発明によれば
、光ディスクの径方向のアクセス位置を例えばリニアエンコーダやトラックカウ
ンタ等により検出し、この検出されたアクセス位置に基づいて記録時のクロック
信号を変化させるようにしているので、事前記録情報を持たない光ディスクにも
適用可能であるうえ、事前記録情報の追従型のような誤った周波数でロックして
しまうといった問題も発生し得ない。 【0013】 【実施例】 以下、添付の図面を参照してこの発明の実施例について説明する。図1はこの
発明の一実施例に係るCD−ROMドライブ装置の構成を示すブロック図である
。CD−ROM1は、CLV方式で所定のデータが書き込まれたもので、ディス
クモータ2によってほぼ一定速度で回転駆動されるようになっている。このCD
−ROM1のデータフォーマットの詳細を図2に示す。 【0014】 即ち、CD−ROM1は、1ブロックが2352バイトで構成されている。各
ブロックのうち、最初の12バイトが同期用のデータで、続く4バイトにヘッダ
情報が割り当てられる。ヘッダ情報は、MINUTE(1バイト)、SECOND(1バイト
)及びBLOCK(1バイト)からなるアドレス情報と、モード情報(1バイト)と
により構成されている。残りの2336バイトは、モードによってその内容が異
なっている。即ち、モード0ではダミー用として0データが割り当てられ、モー
ド1では2048バイトのユーザデータの他、誤り検出用のエラー・ディテクシ
ョンコード(EDC)及び誤り訂正用のP,Qパリティ等が割り当てられる。ま
た、モード2では2336バイトの全てにユーザデータが割り当てられる。 【0015】 このようなデータは、例えば4.3218MHzの書込クロックに同期して、
1.2〜1.4m/sec の線速度でサブコード情報とともにCD−ROM1に記 録されている。ディスクモータ2は、このCD−ROM1を例えば1200rpm
で回転させる。この場合、ディスクの最内周(ψ46mm)での線速度は2.9m
/sec 、ディスクの最外周(φ116mm)での線速度は7.28m/sec となる
ので、最内周では書込クロックの約2倍、最外周では書込クロックの約5倍の読
出速度になる。なお、ディスクモータ2の回転数は、特に1200rpm に限定さ
れるものではなく、回路の周波数特性及びアクセス速度等に応じて600rpm 、
2400rpm 等適宜任意の回転数に設定可能である。 【0016】 読取ヘッド3は、図示しないレーザダイオード、光学系、フォーカスアクチュ
エータ及び4分割フォトダイオード等を内蔵したもので、レーザビームをCD−
ROM1のピットに照射すると共に、その反射光を受光して読取信号RSを出力
するものとなっている。なお、この読取信号RSの一部は、図示しないフォーカ
スサーボ系を介して読取ヘッド3のフォーカスアクチュエータに供給されている
。これにより、CD−ROM1に対する読取ヘッド3のフォーカス制御が実現さ
れている。 【0017】 読取ヘッド3には、このヘッド3をCD−ROM1の径方向に駆動するための
フィードモータ4が結合されている。このフィードモータ4は、コントローラ5
の制御に従って指定アドレスに対応する位置へ読取ヘッド3を移動させる。図示
してないが、読取ヘッド3からはトラッキングエラー信号も出力されており、こ
のトラッキングエラー信号は、図示しないトラッキングサーボ系を介してフィー
ドモータ4にフィードバックされ、読取ヘッド3のトラッキング制御に供される
ようになっている。 【0018】 読取ヘッド3から出力される読取信号RSは、ヘッドアンプ6に入力されてい
る。ヘッドアンプ6は、CD−ROM1の内外周での読取信号の速度差を十分に
カバーし得るように、例えば4〜30MHzの広帯域アンプである。ヘッドアン
プ6から出力される読取信号は、スライサ7で波形整形され、クロック再生回路
8及びEFM復調回路9に供給されている。 【0019】 クロック再生回路8は、内部にVCOを含んだPLL回路により構成されてお
り、読取信号に同期してクロック信号CKを出力する。このクロック再生回路8
は、読取ヘッド3から出力される8〜20MHzの読取信号RSに対応し得るよ
うに、キャプチャレンジの十分広いVCOを使用したものか、又は読取ヘッド3
の位置に応じてVCOの中心周波数を段階的に切り替えるように構成されたもの
である。後者の場合には、例えば図3に示すように構成することができる。即ち
、クロック再生回路8は、中心周波数がディスク最内周でのクロック周波数(8
.6MHz)の1倍、1.14倍、1.3倍、1.6倍、2.0倍及び2.2倍
にそれぞれ設定された6つのVCO21〜26の出力をセレクタ27によって切
り替え、これを位相比較器28の入力とすると共に、再生クロックCKとして出
力するものとなっている。これらのVCO21〜26及びセレクタ27は、位相
比較器28、ローパスフィルタ29及びループフィルタ30と共にPLLを構成
している。 【0020】 また、図1における読取ヘッド3には、読取ヘッド3のディスク径方向への移
動量を検出するリニアエンコーダ10が設けられており、このリニアエンコーダ
10の出力やコントローラ5で算出されたVCOの中心周波数等に基づいてコン
トローラ5から選択信号SELが出力される。この選択信号SELがセレクタ2
7の選択入力として与えられることにより、読取ヘッド3の位置に応じた最適な
VCOの中心周波数が選択されるようになっている。 【0021] クロック再生回路8で再生されたクロック信号CKはEFM復調回路9に与え
られている。EFM復調回路9は、再生されたクロック信号CKに基づいてCD
フォーマットに基づく1バイト14ビットの読取信号を8ビットの復調データに
復調する。復調データは、アドレスカウンタ11を介してメモリ12に順次格納
されるようになっている。 【0022】 メモリ12に一定量の復調データ、具体的にはデインタリーブに必要な108 ブロックの復調データが格納されたら、その復調データはCIRCデコーダ13
に供給される。また、このとき、EFM復調処理も並行して行なわれる。メモリ
12の蓄積データ量はアドレスカウンタ11によって監視される。もし、後段の
CIRCデコーダ13での処理が間に合わず、メモリ12のデータが満杯になっ
たら、アドレスカウンタ11はコントローラ5にその旨を通知する。コントロー
ラ5はそれを受けて読取ヘッド3の読取ビーム位置をキックバックして、同じ位
置に待機させる。そして、メモリ12が空き次第、CD−ROM1のアドレス情
報等を参照してCIRCデコーダ13に供給したデータの次のデータを読み出す
。なお、メモリ12が満杯になった場合、ディスクモータ2の回転数を遅くする
ようにしてもよい。 【0023】 CIRCデコーダ13は、メモリ12から供給される復調データに対し、CI
RC訂正処理を実行する。CIRC訂正後のデータは、バッファメモリ14に順
次格納される。バッファメモリ14に格納されたデータは、CD−ROMデコー
ダ15に供給される。CD−ROMデコーダ15では、同期信号検出、デスクラ
ンブル処理、ヘッダとデータとの分離処理、モード検出及びエラーコレクション
処理等の各種処理を施して、アドレスとデータとを再生する。再生アドレス及び
再生データはバッファメモリ14に格納される。 【0024】 一方、ホストシステム16から与えられる指定アドレスは、SCSIインタフ
ェース17を介してコントローラ5に供給される。コントローラ5は、バッファ
メモリ14に格納された再生アドレスが指定アドレスと一致した場合に、バッフ
ァメモリ14に格納された再生データをSCSIインタフェース17を介してホ
ストシステム16に送出する。以上の構成における動作クロックの使われ方につ
いて少し整理しておく。再生クロックCKを基本クロックとして動作させなけれ
ばならない部分は、前述したとおり、EFM復調回路9およびその復調データを
メモリ12に蓄積するまでである。その後に続くCIRCデコーダ13以後は、
必ずしも再生クロックCKで処理しなくてもよく、一定周波数の別クロックで動
作させてもかまわない。その場合、その定速クロックは、CD最外周での高速デ ータ読み出しにも充分対応できるスピードを持っていることが望ましいが、例え
ばCD−ROM等の場合は、前述したように読取ビーム位置をキックバックして
自由に待機させることが可能であるから、仮に、遅いクロックであっても処理は
可能である。SCSIインタフェース17は、コンピュータ等のホストシステム
16との間のやりとりとなるため、できるだけ一定のクロックで動作することが
望ましい。すなわち、図1の構成においては、CIRCデコーダ13,CD−R
OMデコーダ15,およびバッファメモリ14へのデータ蓄積の部分は、再生ク
ロックCKまたは定速クロックのいずれで動作させてもよいわけである。 【0025】 次に、上記のように構成されたCD−ROMドライブ装置の動作について説明
する。図4はこの装置の動作を示すフローチャートである。先ず、装置が起動さ
れると、CD−ROM1の線速度が測定される(S1)。即ち、CD−ROMで
は、1.2〜1.4m/sec の線速度でデータが記録されているが、ディスクに
よって記録速度が異なっているので、まず、CD−ROM1のデータの記録速度
を把握しておく必要がある。このため、例えばコントローラ5の制御のもとでフ
ィードモータ4を駆動して、読取ヘッド3の位置をCD−ROM1のφ50mmの
位置に移動させ、例えば00分02秒00ブロックのブロックを検出する。次に
、その位置から線速度1.3m/sec のときに20分00秒00ブロックが記録
されるはずの約φ76mmの位置に読取ヘッド3を移動させ、クロック再生回路8
のVCOの中心周波数を(×1.6)に切り替えてアドレス情報を読み取る。ア
ドレス情報が約19分であれば線速度は1.4m/sec 、約20分であれば線速
度は1.3m/sec 、約22分であれば線速度は1.2m/sec であると判断す
る。検出された線速度はコントローラ5内に記憶される。 【0026】 次に、現在の読取ヘッドの位置を検出したのち(S2)、ホストシステム16
からのアクセスを待つ(S3)。ホストシステム16からアクセスされ、指定ア
ドレスが与えられたら、コントローラ5は、測定された書込速度情報に基づいて
目的とするアドレスの位置を算出し、現ヘッド位置からの移動量を算出する(S
4)。例えば、いま、書込速度が1.4m/sec であることが分かっている場合 、指定アドレスに対応するブロックが32分43秒37ブロックであるとすると
、読取ヘッド3の移動すべき位置として、φ90mmの位置が算出される。 【0027】 次に、コントローラ5は、ヘッドの移動すべき位置に基づいてクロック再生回
路8のVCOの中心周波数を決定する(S5)。即ち、移動すべき位置が例えば
φ90mmであるとすると、最内周φ46mmに対して約2倍の線速度となるので、
図3の(×2.0)の中心周波数を持つVCO25がセレクタ27で選択される
。 【0028】 次に、コントローラ5は、読取ヘッド3をψ90mmの位置に移動させる(S6
)。クロック再生回路8のPLLがロックしたら(S7)、再生クロックCKを
使用してEFM復調回路9のEFM復調が開始され、メモリ12に復調データが
蓄積される。メモリ12に所定の量だけ復調データが蓄積されたらCIRCデコ
ードが開始される(S8)。そして、再生アドレスと指定アドレスとが一致した
ら、再生データがSCSIインタフェース17を介してホストシステム16に送
出されることになる。 【0029】 このように、この実施例に係るCD−ROMドライブ装置によれば、クロック
再生回路8を構成するVCOの中心周波数を読取ヘッド3の位置に応じて切り替
えるようにしているので、再生クロックCKの周期を広い範囲で変化させること
ができる。そして、このように再生クロックCKの周期を変化させることによっ
て、CD−ROM1の回転数が一定であっても、CD−ROM1上の任意の位置
のデータを正しく読み出すことが可能になる。 【0030】 なお、上記実施例では、リニアエンコーダ10の出力によって読取ヘッド3の
位置を検出するようにしたが、例えば図1の破線で示されるように、ヘッドアン
プ6の出力信号からトラック数を計数するトラックカウンタ18によって読取ヘ
ッド3の位置を検出するようにしてもよい。また、以上の実施例では、ランダム
アクセスされるCD−ROMのドライブ装置にこの発明を適用したが、シーケン シャルアクセスが基本の音楽や画像のデータが記録された光ディスクの再生方法
にもこの発明は適用可能である。この場合、読出後のデータを保存する一次取込
メモリの容量を最高の線速度時にオーバーフローしないような容量に設定し、メ
モリ格納後のデータを一定速度で読み出すようにすればよい。 【0031】 なお、以上は再生装置にこの発明を適用したが、この発明は、記録装置にも適
用可能である。即ち、データの書込が可能な光磁気ディスク等では、例えばデー
タがブロック構造、セクタ構造のフォーマットを持つ場合等、ディスクの半径方
向の異なる箇所に対して交互にアクセスを行うようなことがある。このような場
合には、ディスクの回転速度を一定にして、書込クロックをディスクの半径位置
に応じて変化させることにより、短時間のアクセスが可能になる。 【0032】 図5は、この発明をMD(Mini Disk)の記録装置に応用した例を示すブロッ
ク図である。光ディスク41は、CLV方式でデータが書き込まれるべき書き替
え可能なMO(光磁気ディスク)であり、ディスクモータ42によってほぼ一定
の回転スピードで駆動される。この光ディスク41は、図示しない半導体レーザ
、光学系、フォーカスアクチュエータ及び4分割ディテクタ等を内蔵した記録/
再生ヘッド43によってデータを記録される。記録/再生ヘッド43には、ヘッ
ド43のディスク径方向の位置を検出するリニアエンコーダ44が設けられると
共に、ヘッド43を光ディスク41の径方向に駆動するためのフィードモータ4
5が結合されている。このフィードモータ45は、リニアエンコーダ44の出力
に基づくコントローラ46の制御に従って指定アドレスに対応する位置へ記録/
再生ヘッド43を移動させる。記録/再生ヘッド43で検出されたフォーカスエ
ラー信号及びトラッキングエラー信号は、ヘッドアンプ47を介してフォーカス
・トラッキング制御回路48に入力されている。フォーカス・トラッキング制御
回路48は、上記エラー信号に基づいて記録/再生ヘッド43をフォーカス制御
及びトラッキング制御する。 【0033】 一方、ホストシステム50から供給される指定アドレス及び記録データは、S CSIインタフェース51を介して記録データ用のバッファメモリ52に格納さ
れる。バッファメモリ52に格納された記録データは、コントローラ46の出力
コントロールに従って読み出され、EFM/CIRCエンコーダ53に供給され
る。記録データは、ここでCIRC符号化されたのち、EFM変調される。変調
後のデータは、ゲインが可変できるパワーアンプ54を介して記録/再生ヘッド
43に供給され、光ディスク41へ書き込まれる。 【0034】 このときの書込クロックCKは、クロック発生回路55によって生成される。
即ち、コントローラ46は、リニアエンコーダ44の出力に基づいて、現在の光
ディスク41の記録位置を求め、この記録位置の情報からトラック方向の記録速
度(線速度)を算出する。クロック発生回路55は、コントローラ46から与え
られる線速度の情報から、その線速度に見合った周期のクロック信号CKを発生
させる。このクロック信号CKをもとにEFM変調された記録データの信号がパ
ワーアンプ54を介して記録/再生ヘッド43に供給される。 【0035】 この場合、記録/再生ヘッド43の記録パワーは、線速度に応じて変化させる
必要がある。一般に、記録時のレーザパワーは線速度の平方根にほぼ比例するこ
とが知られている。従って、ディスクの回転数が一定の場合、クロック周波数は
半径方向位置に比例、レーザパワーは半径方向位置の平方根に比例するように制
御すればよい。記録パワーコントローラ56は、パワーアンプ54を制御して線
速度に応じた記録パワーを供給するためのものである。 【0036】 以上の構成において、いま、光ディスク41を一定速度の回転数16rps で回
転させた状態で、光ディスク41の半径16mmの位置及び半径20mmの位置に交
互に記録を行う場合について考えると、内側位置での線速度は1.608m/sec
、外側位置での線速度は2.011m/sec となる。内側位置(r=16mm)での
最適記録レーザパワーを6mWとすると、外側位置での最適記録レーザパワーは
、6mW×√(2.011/1.601)≒6mW×1.12≒6.7mWとな
る。そこで、内側位置に第1のデータを例えば40セクタ分記録する際に、記録
パ ワーを6mWにし、4.2318MHzの書込クロックでデータを記録する。次
に記録/再生ヘッド43を外側位置に移動させて、第2のデータを例えば40セ
クタ分記録する際に、記録パワーを6.7mWに上げ、例えば7.203MHz
の書込クロックでデータを記録する。このように、記録位置rに応じて、書込ク
ロックをr/r0(r0 は光ディスクの半径)、レーザパワーを√(r/r0)に
それぞれ比例して変化させることにより、光ディスク41の回転数を一定にした
状態で、記録位置に拘らず線速度一定のデータを記録することが可能になる。 【0037】 なお、上記の実施例では、記録/再生ヘッド43の径方向位置から書込クロッ
クの周波数を決定したが、光ディスクのトラックの案内溝に埋め込まれエンコー
ドされたウォブル信号、若しくはそれが変調されて記録されているアブソリュー
ト・タイム・イン・グルーブ(ATiP)と呼ばれる位置情報から記録位置を求
め、書込クロックを生成するようにしてもよい。一般に、CD−MOの場合、記
録時にもウォブルからクロック信号を得ることができる。このウォブル信号は、
CLVで記録されている。図6は、トラックの案内溝のウォブルを使用した記録
装置の構成例を示すブロック図である。ウォブル信号は、記録/再生ヘッド43
のトラッキングエラー信号の中に含まれる。その周波数は正規のスピードで再生
した場合、例えばクロック周波数4.3218MHzの1/98に設定したとす
ると、22.05KHzとなる。ウォブル検出回路61は、このウォブル信号を
検出する。クロック発生回路55は、VCO等を用いてウォブル信号に同期した
書込クロックCKを生成する。更にウォブル信号の中に、位相変調等によりアド
レス情報を埋め込んであるとすると、このアドレス情報がアドレス検回路62に
よって検出され、コントローラ46に提供される。 【0038】 この実施例によれば、ウォブル信号そのものがCLVで記録されているので、
光ディスクの回転数を一定とすれば、クロック信号をウォブル信号に同期させる
ことにより、クロック周波数を自動的に、しかもより正確に半径方向の記録位置
に比例させることができる。この際にも、前述したようにリニアエンコーダ44
の出力に応じてVCOの中心周波数を切換える等の方法を採用することにより、 周波数引き込みレンジを全体的に拡大することができる。 【0039】 なお、線速度一定でデータが記録される光ディスクとしては、前述したMOの
他、一回のみの記録が可能な光ディスクに対する記録の際にも適用可能であるこ
とはいうまでもない。 【0040】 また、これらの記録再生装置において、光ディスクの全面にわたってほぼ一定
の回転数で回転させながら光ディスクにアクセスする方法の他に、光ディスクの
記録領域を半径方向にいくつかの領域に区分し、1つの領域内では、ほぼ一定の
回転数によるアクセスを行い、他の領域では別の回転数によるアクセスを行うよ
うにしてもよい。図7は、光ディスクの半径方向位置における記録領域のおおま
かなレイアウトを示す図である。この例では、光ディスク71に内側から順に第
1、第2、第3の3つのプログラムエリアを設け、各プログラムエリアの内周側
及び外周側にそれぞれリードインエリア及びリードアウトエリアを設けている。
ディスクの回転制御は、3つのエリアの区切りの位置を検出することによってな
される。ディスクの回転数は、例えば図8に示すように、各エリアで一定となり
、外周を内周よりも低くする。図9は、この場合の記録位置に対する線速度を示
す図である。このようにすれば、光ディスクの外径に近いところで線速度が速く
なりすぎるのを防止することができる。 【0041】 なお、各エリアの区切りの場所は、光ディスクに記録されるプログラムやデー
タの区切りと一致させることが望ましい。例えば、1つのプログラムを実行させ
た場合、頻繁にアクセスされる範囲は限定される。このため、この限定された範
囲については同一の回転数で回転させるようにすればよい。また、一枚のディス
クを複数のイクステント(Extent)に分け、各々のイクステントが別々のディス
クのように取り扱われるような場合には、その区切りに記録されるリードアウト
情報とリードイン情報との間を区切りとすればよい。 【0042】 また、このような内容的な区切りにこだわらず、単に各領域を半径方向に均等 に区分するようにしてもよいが、この場合には、各領域の区切りの回転数制御に
ヒステリシス特性を持たせることが望ましい。即ち、図8及び図9の点線で示す
ように、あるエリアでのアクセス中に、隣接エリアへのアクセスが生じた場合、
直ちに回転数を変化させずに、ある範囲内であれば、PLLクロック再生を追従
させてデータをアクセスし、範囲離脱が所定時間継続したら、回転数を切換える
ようにすればよい。これにより、回転数の切換え回数を減らすことができ、アク
セス時間を短縮することができる。 【0043】 【発明の効果】 以上述べたように、この発明によれば、線速度一定でデータが書き込まれた光
ディスク又は線速度一定でデータを書き込むべき光ディスクをほぼ一定の回転数
で回転させ、予め検出されたアクセス位置に応じて変化するクロック信号に基づ
いて前記光ディスクに対しアクセスするようにしているので、アクセス時の待ち
時間はヘッドの移動時間のみによって決定され、従来よりも高速なアクセスが可
能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明をCD−ROMドライブ装置に適用した実施例の構成を
示すブロック図である。 【図2】 CD−ROMのデータフォーマットを示す模式図である。 【図3】 同CD−ROMドライブ装置におけるクロック再生回路の詳細を
示すブロック図である。 【図4】 同CD−ROMドライブ装置の動作を示すフローチャートである
。 【図5】 この発明をMDの記録装置に適用した実施例の構成を示すブロッ
ク図である。 【図6】 光ディスクに埋め込まれたウォブルを使用した記録装置にこの発
明を適用した実施例の構成を示すブロック図である。 【図7】 光ディスクの記録領域のレイアウトを説明するための図である。 【図8】 図7の光ディスクの径方向位置と回転数との関係を示すグラフで ある。 【図9】 図7の光ディスクの径方向位置と線速度との関係を示すグラフで
ある。 【符号の説明】 1…CD−ROM、2,42…ディスクモータ、3…読取
ヘッド、4,45…フィードモータ、5,46…コントローラ、6,47…ヘッ
ドアンプ、7…スライサ、8…クロック再生回路、9…EFM復調回路、10,
44…リニアエンコーダ、11…アドレスカウンタ、12…メモリ、13…CI
RCデコーダ、14,52…バッファメモリ、15…CD−ROMデコーダ、1
6,50…ホストシステム、17,51…SCSIインタフェース、18…トラ
ックカウンタ、41,71…光ディスク、43…記録/再生ヘッド、48…フォ
ーカス・トラック制御回路、53…エンコーダ、54…パワーアンプ、55…ク
ロック発生回路、56…記録パワーコントローラ、61…ウォブル検出回路、6
2…アドレス検出回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 光ディスクをほぼ一定の回転数で回転させた状態で、 この光ディスクに対する径方向のアクセス位置を位置検出手段を用いて予め
    出し、 前記光ディスクに対するアクセスの基準となるクロック信号の周波数を前記
    検出された光ディスクの径方向のアクセス位置に応じて変化させながら、 前記光ディスクに対して線速度一定のデータをアクセスする ことを特徴とする光ディスクのアクセス方法。 【請求項2】 線速度一定でデータが記録された光ディスクをほぼ一定の回転
    数で回転させた状態で、 前記光ディスクの径方向のアクセス位置が予め検出された読取ヘッドから出力
    される読取信号のうち前記光ディスクの記録ピットからの反射光によって得られ
    る再生すべき信号から直接的にクロック信号を再生すると共に、 再生されたクロック信号に従って前記読取信号のうち前記再生すべき信号を復
    調し、 得られた復調信号をメモリに順次格納すると共に所定のタイミングで読み出し
    て再生処理を施す ことを特徴とする光ディスクの再生に係るアクセス方法。 【請求項3】 線速度一定でデータが記録された光ディスクをほぼ一定の回転
    数で回転させる回転駆動手段と、 前記光ディスクの径方向のアクセス位置の位置検出手段を具えるとともに前記
    光ディスクに記録されたデータを読み取って読取信号を出力する読取ヘッドと、 この読取ヘッドが前記光ディスクの最内周位置から最外周位置まで移動する際
    、前記検出された光ディスクの径方向のアクセス位置に応じ、前記読取ヘッド
    から出力される読取信号のうち前記光ディスクの記録ピットからの反射光によっ
    て得られる再生すべき信号の周波数の全範囲にわたりキャプチャレンジが設定さ
    れ、前記再生すべき信号自体からクロック信号を再生するクロック再生手段と、 このクロック再生手段で再生されたクロック信号に従って前記読取信号のうち
    前記再生すべき信号を復調する復調手段と、 この復調手段で得られた復調信号を順次格納するメモリと、 このメモリに格納された復調信号を所定のタイミングで読み出して再生処理す
    る再生処理手段と を備えたことを特徴とする光ディスクの再生に係るアクセス装置。 【請求項】 データを線速度一定で記録すべき光ディスクをほぼ一定の回転数
    で回転させた状態で、 前記光ディスクの径方向のアクセス位置を検出し、 メモリに記憶された記録すべきデータを、周波数が前記検出された光ディスク
    の径方向の記録位置に応じて変化するクロック信号に従って変調し、 この変調されたデータを前記クロック信号に従って記録ヘッドに出力し、前記
    光ディスクに記録する ことを特徴とする光ディスクの記録に係るアクセス方法。 【請求項5】 データを線速度一定で記録すべき光ディスクをほぼ一定の回転
    数で回転させる回転駆動手段と、 この光ディスクに記録信号を書き込む記録ヘッドと、 記録すべきデータが記憶されるメモリと、 前記光ディスクの径方向に対する前記記録ヘッドの位置を検出する位置検出手
    段と、 この位置検出用手段により検出された記録ヘッドの位置に応じて周波数が順次
    変化するクロック信号を発生するクロック発生手段と、 前記メモリから読み出されたデータを前記クロック信号に従って記録信号とし
    て変調し前記記録ヘッドに出力する変調手段と を備えたことを特徴とする光ディスクの記録に係るアクセス装置。

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