JP2679129B2 - マイクロカプセルの製法 - Google Patents

マイクロカプセルの製法

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JP2679129B2
JP2679129B2 JP63167486A JP16748688A JP2679129B2 JP 2679129 B2 JP2679129 B2 JP 2679129B2 JP 63167486 A JP63167486 A JP 63167486A JP 16748688 A JP16748688 A JP 16748688A JP 2679129 B2 JP2679129 B2 JP 2679129B2
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microcapsules
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博司 堀内
博文 塚
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住友化学工業株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/14Polymerisation; cross-linking
    • B01J13/18In situ polymerisation with all reactants being present in the same phase

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Color Printing (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はロイコ染料を溶解した疎水性物質を内包する
感圧記録紙用マイクロカプセルの製法に関する。
<従来の技術> 従来、マイクロカプセルを製造する際において使用さ
れる疎水性芯物質を分散させる分散剤としては、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体(特公昭58−33116,特開昭
59−177128)などの無水マレイン酸系共重合体やスチレ
ンスルフォン酸系共重合体(特開昭58−14942)などが
一般に知られている。
しかし、従来知られているこれら分散剤を用いて、ロ
イコ染料を溶解した疎水性物質を分散させ、メラミン−
ホルムアルデヒド初期縮合物または尿素−ホルムアルデ
ヒド初期縮合物を加え、酸性条件下で加熱反応させてマ
イクロカプセルを製造した場合、分散性が不十分であ
り、その結果、未カプセルが増え、マイクロカプセル化
率が低下する。また分散剤とロイコ染料が一部反応して
液発色が見られたりし、満足いくマイクロカプセルが得
られなかった。
本発明者らはマイクロカプセルを製造する際、未カプ
セルを極力抑え、また液発色を起こさない分散剤につい
て検討し、分散剤として該アルキル置換α−アルキルス
チレンを必須成分とするスチレン類と無水マレイン酸と
の共重合体を用いる方法(特開昭62−125851号)、およ
び分散剤としてα−メチルスチレンを必須成分とするス
チレン類と無水マレイン酸との共重合体を用いる方法
(特開昭62−269742号)を見出した。
<発明が解決しようとする課題> しかしながらこれら分散剤を用いて乳化分散を行なっ
た場合分散性は優れるものの、発泡が多く、乳化分散時
の液体積が増したり、気泡の巨大カプセルができたりし
て未だ不十分であった。又発泡を抑制するためには、消
泡剤の添加が考えられるが、通常用いられているシリコ
ン系消泡剤では塗工時のハジキ等のトラブルが発生す
る。
<課題を解決するための手段> 本発明者らはロイコ染料を溶解した疎水性物質を効率
良く分散させ、かつ発泡を抑制し気泡の巨大カプセルの
発生をなくする方法を検討した結果、特定の分散剤と特
定のシリコン系消泡剤を併用することにより、未カプセ
ルを抑制しかつ発泡によるトラブルをなくしたマイクロ
カプセル分散液が得られ、さらに通常のシリコン系消泡
剤で見られる塗工時のハジキ等のトラブルがないことを
見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、無色ないし淡色のロイコ染料を溶
解した疎水性物質を分散剤水溶液中に乳化分散させた
後、メラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物または尿素
−ホルムアルデヒド初期縮合物を添加し、酸性条件下で
加熱反応させて疎水性物質を芯物質としたマイクロカプ
セルを製造する方法において、該分散剤として一般式
(I)で表わされる化合物を必須成分とするスチレン類
と無水マレイン酸との共重合体を用い、かつジメチルポ
リシロキサン、ノニオン系界面活性剤および合成シリカ
を必須成分とするシリコン系消泡剤を併用することを特
徴とするマイクロカプセルの製法を提供するものであ
る。
〔式中、R1,R2は水素原子又はC1〜4のアルキル基を
表わし、かつ、R1,R2は同時に水素原子ではない。〕 一般式(I)で表わされる化合物としては、α−メチ
ルスチレン、核メチル置換α−メチルスチレン、核エチ
ル置換α−メチルスチレン、核イソプロピル置換α−メ
チルスチレン、ビニルトルエンなどが挙げられる。一般
式(I)で表わされる化合物と同時に、他のスチレン類
を使用することができるが、この他のスチレン類として
代表的なものはスチレンである。
一般式(I)で表わされる化合物の使用量は、スチレ
ン類全量中10モル%以上好ましくは、30モル%以上がよ
い。
これらスチレン類と無水マレイン酸との共重合反応は
公知の方法で行われ、例えば、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンなどの共重合体をも溶
解する溶剤中で行われたり、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの共重合体を析出させる溶剤中で行われたりす
る方法がある。このようにして得られた該共重合体は固
体もしくは粉体の場合アンモニア水溶液、水酸化ナトリ
ウムなどのアルカリ金属の水溶液、またはモノメチルア
ミン、ジメチルアミンなどの有機アミンの水溶液で水溶
化される。また溶剤に溶解した状態や溶剤を含有する場
合、前記のアンモニア、アルカリ金属、有機アミンの水
溶液を加え、溶剤と水とを置換する方法で水溶化され
る。かくして得られた一般式(I)の化合物を必須成分
とするスチレン類と無水マレイン酸との共重合体の水溶
液をロイコ染料を溶解した疎水性物質の分散剤として使
用するが、分散剤の濃度としては、0.5ないし10重量パ
ーセントで用いられる。
本発明に用いられる特定のシリコン系消泡剤は、ジメ
チルポリシロキサン、ノニオン系界面活性剤および合成
シリカを必須成分とするものであるが、ジメチルポリシ
ロキサン100部に対するノニオン系界面活性剤と合成シ
リカの配合比率は20部/5部ないし60部/20部であり、必
要に応じて水が加えられたものである。このノニオン系
界面活性剤としてはポリエチレングリコールアルキルエ
ーテルが好ましい。この特定のシリコン系消泡剤の添加
量は乳化分散系に対して100〜3000ppm好ましくは200〜2
000ppmがよい。
また本発明に用いられるロイコ染料としては、例えば
トリフェニルメタン系ロイコ染料、フルオラン系ロイコ
染料、スピロピラン系ロイコ染料などが挙げられる。マ
イクロカプセルを製造する方法それ自体は既知であり、
たとえば本発明の分散剤水溶液を酸性条件下で用いて疎
水性物質を分散または乳化させた後、メラミン−ホルム
アルデヒド初期縮合物または尿素−ホルムアルデヒド初
期縮合物を加え、酸性、加熱下に反応させてマイクロカ
プセルを製造する。
<発明の効果> 本発明の製法によってマイクロカプセルを製造する
と、乳化分散時の発泡が抑制され、液体積の増加もな
く、気泡の巨大カプセルの生成のない高品質のマイクロ
カプセルが得られ、かつ紙へ塗工した時のハジキも生じ
ないものである。
<実施例> 以下実施例により説明する。
参考例1 温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗を備えた1
4ツ口フラスコにアセトン109g、無水マレイン酸66g、
スチレン7g、α−メチルスチレン71gを仕込み、撹拌下
に70℃まで昇温する。次いで予めアセトン31.5gにアゾ
ビスイソブチロニトリル3.5gを溶解した溶液を滴下漏斗
より1時間で滴下し、アセトン還流下でさらに7時間保
温する。次に温度55℃で撹拌下に3.8%苛性ソーダ水溶
液711gを滴下漏斗より1時間で滴下した後、アセトンの
留去を行う。得られた共重合体水溶液は、濃度調整を行
い濃度20%、pH6.0、粘度20ポイズの微濁粘稠液体855g
を得た。樹脂液Aとする。
参考例2〜4 表−1に示すモノマー組成及び中和率となるように無
水マレイン酸、α−メチルスチレン、核メチル置換α−
メチルスチレン、スチレン及び苛性ソーダの量を変え、
かつ、表−1に示す濃度となるように、濃度調整の条件
を変えた以外は参考例1と同様に行ない共重合体水溶液
を得た。それぞれ樹脂液B〜Dとする。
実施例1 疎水性物質としてクリスタルバイオレットラクトン3.
5重量部をKMC−113(呉羽化学(株)製オイル)96.5重
量部に溶解したものを用いる。
撹拌装置、温度計、還流冷却器をつけた1四ツ口フ
ラスコに樹脂液A40g、水160gを加え60℃に加熱撹拌す
る。酢酸にてpH5.0に調整し、消泡剤としてジメチルポ
リシロキサン100部に対してポリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル35部および合成シリカ10部を水145部
に分散させたものを0.19g添加し、上記疎水性物質180g
を加え、乳化分散した。この乳化分散液にスミレーズレ
ジン613(住友化学工業(株)メラミン−ホルムアルデ
ヒド初期縮合物80%品)80gと水60gとの水溶液を加え、
60℃にて1時間撹拌し、マイクロカプセルを得た。
得られたマイクロカプセルをコールターカウンターに
て粒度分布を測定したところ気泡の巨大カプセルは認め
られなかった。
また下記配合により塗工液とし、市販上質紙(坪量55
g/m2)に乾燥重量で4g/m2となるように塗工し、120℃で
1分間乾燥させてマイクロカプセル塗工紙を得た。
(配 合) マイクロカプセルスラリー 100部 SBラテックス 30部 小麦粉 15部 水 105部 この塗工紙は、ハジキは全く認められなかった。
実施例2〜4 樹脂液Aのかわりに樹脂液B〜Dを用い、かつ消泡剤
量を変化させたこと以外は実施例1と同様にして行い、
マイクロカプセルを作成して評価を行った。結果を実施
例1と併せて表−2に示した。
比較例1〜2 消泡剤を全く用いなかったり、ノニオン系界面活性剤
の比率がジメチルポリシロキサンに対して7%である市
販シリコン系消泡剤を用いることを除いては実施例1と
同様に行った。結果を表−2に併せて示した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無色ないし淡色のロイコ染料を溶解した疎
    水性物質を分散剤水溶液中に乳化分散させた後、メラミ
    ン−ホルムアルデヒド初期縮合物または尿素−ホルムア
    ルデヒド初期縮合物を添加し、酸性条件下で加熱反応さ
    せて疎水性物質を芯物質としたマイクロカプセルを製造
    する方法において、該分散剤として一般式(I)で表わ
    される化合物を必須成分とするスチレン類と無水マレイ
    ン酸との共重合体を用い、かつジメチルポリシロキサ
    ン、ノニオン系界面活性剤および合成シリカを必須成分
    とするシリコン系消泡剤を併用することを特徴とするマ
    イクロカプセルの製法。 〔式中、R1,R2は水素原子又はC1〜4のアルキル基を
    表わし、かつ、R1,R2は同時に水素原子ではない。〕
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