JP2679045B2 - 耐火組成物及びそれを用いて製造された耐火れんが - Google Patents

耐火組成物及びそれを用いて製造された耐火れんが

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JP2679045B2 JP62107874A JP10787487A JP2679045B2 JP 2679045 B2 JP2679045 B2 JP 2679045B2 JP 62107874 A JP62107874 A JP 62107874A JP 10787487 A JP10787487 A JP 10787487A JP 2679045 B2 JP2679045 B2 JP 2679045B2
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐火組成物に関し、特に、10ないし50重量%
のスピネルクリンカー(MgO・Al2O3)、50ないし90重量
%の焼結マグネシア、並びにスピネルクリンカーと、焼
結マグネシア(Sintermagnesia)の全量に100重量%に
対して0.5ないし4重量%の、付着物の形成を促進する
金属酸化物を有するマグネシアスピネル基材のセメント
工業用の回転円筒窯の内面内張り用耐火組成物及びその
ような組成物を用いて作られた耐火れんがに関する。特
に、セメント工業において、増大しつつある寸法で利用
されている回転円筒窯の内面を内張りするとき、焼結帯
において、そのすぐれた特性により、ますますマグネシ
アスピネル基材(Magnesiaspinellbasis)とする耐火れ
んが(Feuerfesteine)が使用されている。このような
マグネシアスピネルれんがは、確かに、すでに明らかな
ように、特に不利な操業条件のもとで沈積物等の形成す
なわち付着物の形成(Ansatzbildung)がほんをわずか
であり、つまりクリンカー熔融物からの付着物の形成を
下げるという特性を有する。しかし、ある一定の付着物
の形成は、その生成によってセメントクリカー熔融物の
化学熱的攻撃から本来の耐火れんがを守り、且つ外部と
の熱絶縁を良くするために望ましい。 その理由から、焼結マグネシアが知られたやり方で抵
抗体(Resistor)として働き、且つスピネルが弾性付与
体(Elastifizierer)として働くマグネシアスピネル組
成物の付着物の形成を良くするために、酸化鉄が添加さ
れた、上記類に相当する種類の耐火組成物、及びそれを
用いて作られたれんが(Stein)が、米国特許4389492号
からすでに知られている。このような酸化鉄添加物は、
なるほど、付着物の形成を促進するのに適しているが、
しかし約1450℃迄の比較的低い操業温度(Betriebs−te
mperaturen)のときだけ適するのみである。この理由か
ら、補強された付着物の形成は、通常の加熱時、ないし
はセメント回転円筒窯の正常な操業温度のときに達成さ
れるにすぎず、そのように形成された付着物は、しか
し、避けられない加熱時に再び失われ、それもれんがと
付着物の境界層に形成された付着物が熔融する結果であ
り、その時、このような高い温度のとき、酸化鉄添加物
の付着物の形成を促進する特性(ansatzbildungsfrde
rnden Eignenschafetn)はもはや耐えられないので、も
はや新しく付着物が形成されることはない。それに加え
て、このような酸化鉄添加物は、純粋なマグネシアスピ
ネルれんがのほかの特性に影響を及ぼす。また、マグネ
シアスピネルれんがを、例えば商品名、RADEX ZA 75
で、マグネシアれんがとして市販の、76.9重量%のMgO
成分、1.3重量%のCaO成分、3.5重量%のFe2O3成分、1
4.9重量%のAl2O3成分、及び3.2重量%のSiO2成分を有
する、古くから知られた酸化鉄含有マグネシア製品に近
いものにしてしまう。(“XXVI.国際耐火物コロキウ
ム”(“XXVI.Internationales Feuerfest−Kolloquiu
m")、アーヘン、6/7,10,1083、記録集(Berichtsban
d)、69/70頁に記載されている。) はじめに述べた種類の公知の耐火組成物及び耐火れん
がを、高い温度のときも、特にセメント工業用回転円筒
窯の焼結等における加熱時に、付着物の形成の促進を達
成することができるという、趣旨に沿って改良するとい
う課題が本発明の基礎になっている。 この課題は、金属酸化物が酸化ジルコニウムであり、
且つ0.1mmよりも小さな粒度領域にあることを特徴とす
る、はじめに述べた種類の耐火組成物による本発明によ
って解決される。 加うるに、本発明は酸化ジルコニウムが0.06mmよりも
小さな粒度領域にあることを備えることができる。 更に本発明は、場合によっては、酸化ジルコニウムの
含有量が1ないし2重量%であることを備える。 本発明に従った耐火れんがは、本発明に従った耐火組
成物を用いて製造されることを特徴とする。 酸化鉄の代りに、酸化ジルコニウムが付着物の形成を
促進するための添加物として用いられるとき、付着物の
形成を促進するための、よく知られた酸化鉄添加物の欠
点を回避するこができるという意外な認識が、本発明の
基礎になっている。これによって、正常な窯の操業温度
よりも高い温度のときもすぐれた付着物の形成がもたら
され、その結果、すぐれた緊急作動特性を生じる。付着
物の形成が促進されるのみならず、セメントクリンカー
熔融物によるれんがへの浸透深さも、低下せしめられ、
その結果として、その度毎に付着物の減少もしくは流れ
落ちが生じるのを防止でき、それと共にセメント回転円
筒窯に使用される耐火れんがのあきらかに延長せしめら
れた耐用年数(Standzeiten)がもたらされることが明
らかとなった。 なるほど酸化ジルコニウム添加物を有するマグネシア
れんがは、西独特許公開公報(DE−OS)第2646430号か
らすでに知られているが、しかし、このマグネシアれん
がの場合、酸化ジルコニウム添加物は過剰のカルシウム
を無害にするのに役立つものであるが、そこにおいて、
酸化ジルコニウムが、その任意の仕方で、付着物の形成
に影響を及ぼすというような指示は見つけ出されてはい
ないようである。西独特許公開公報(DE−OS)第250755
6号も、同様な問題を排除するための酸化ジルコニウム
添加物を有する耐火れんがに関する。更に、西独特許公
開公報(DE−OS)第2249814号から、マグネシアれんが
の場合、酸化ジルコニウムを弾性付与体(Elastifizier
er)として使用することが知られている。しかし、その
場合、弾性付与体(Elastifiezirer)として酸化ジルコ
ニウムが働き、本発明に従ったマグネシアスピネルれん
がの場合、スピネルが弾性付与体(Elastifizierer)と
して使用されるのであるから、この出版物はそれ故、同
様に、マグネシアスピネルれんがの場合の付着物の形成
を促進する手段として、酸化ジルコニウムを使用するこ
とに関して何らの指示も認識されていない。特にそこで
は、酸化ジルコニウムは、不規則に(erratisch)分布
する大きな粒形状で使用されるのに対して、本発明に従
った利用の場合、酸化ジルコニウムは、0.1mm、特に0.0
6mmよりも小さな径の微細粒度のものを使用することが
必要不可欠である。 そのほかの本発明の特徴、及び利点は、図面を用い
て、実施例で詳しく説明される、次の記述から明らかに
なる。ここにおいて、図面は、本発明に従った耐火れん
がにおける酸化ジルコニウム含有量について、付着物形
成の依存関係をを示す。 例1: 78重量%のマグネシアクリンカー、20重量%のスピネ
ルクリンカー及び0.06mmよりも小さな粒度を有する2重
量%のZrO2の混合物1000kgを、4−2mmの部分、2−1mm
の部分、1−0.1mmの部分及び0.1mmよりも小さい部分
(全混合物量)の通常の粒子構成とし、これを混合機で
混合し、1.5重量%の水及び2重量%の50%亜硫酸廃液
(%iger Sulfit−ablauge)と混ぜ、次いで最後に140
N/mm2の特定の圧縮圧力で、水圧プレスにより圧縮し
た。得られた成形物(Formling)を通常の方法で乾燥
し、次いで1700℃で、トンネル窯内で、保持時間8時間
で焼いた。このようにして作製した耐火れんがを、セメ
ント回転円筒窯の焼結帯の試験区間(probestrecke)を
内張りするために使用した。これに対する比較として、
試験区間の部分を一部は、前記と同様な組成と製造条件
の、酸化ジルコニウムを含まない耐火れんがで内張り
し、且つ他の一部は前記と同様な組成と製造条件の、酸
化ジルコニウムを含まないが、しかし酸化鉄を含む耐火
れんがで内張りした。 本発明に従った耐火れんがは、窯の停止後(運転期間
3ケ月)、一様な付着物の形成を示した。一方、酸化ジ
ルコニウム及び酸化鉄を含まない比較れんがは付着物無
しであった。また、酸化ジルコニウムを含まないが、し
かし酸化鉄を含む対照れんがはなるほど一部領域に付着
物の生成を示したが、しかし、後者の場合、別の領域で
付着物が低下した。 例2: 例1の方法に従って、一定の隔たりをおいて、0.5な
いし5重量%の酸化ジルコニウムを含む本発明に従った
組成の試験れんが10個を作った。続いて、次のクリンカ
ー付着試験によって付着物の形成を測定した。 各7cmの稜長さを有する二つの立方体れんがをセメン
ト原料粉の錠剤(Zement−rohmehlpastillen)を間に介
在させて重ねておき、電気的に加熱されたナーバー炉
(Naber−Ofen)で、5時間の間、1450℃の温度にさら
した。冷えたのち、セメントクリンカーとれんが間の付
着強度(Haft−festigkeit)を、両立方体間の引張り応
力によって調べた。それによって、図面に示された付着
強度、及び付着物の生成とZrO2の添加量間の依存性が明
らかになった。 図面に示された図表から、付着物の形成の最適条件は
1ないし2重量%のZrO2含有量にあり、そのほかにも良
好な付着物の生成は0.5ないし4.0重量%の本発明に従っ
て定められた全領域にわたって認められた。 例3: 例1の方法に従い例1と同じマグネシアスピネル組成
への、ZrO2の添加2%の耐火れんがの、例2と同様な7c
mの稜長さを有する1個の立方体れんがと、酸化シルコ
ニウムを含まない比較用れんがを作った。続いて両者を
接合させて、れんがへの浸透深さを、例1で用いたセメ
ントクリンカー熔融物によって決定した。ここにおい
て、12時間加熱後、酸化ジルコニウムを含まないれんが
と比較して、本発明に従ったZrO2含有れんがの場合、50
%の浸透深さの減少が明らかになった。 前記記述で、図面及び特許請求の範囲で明らかにされ
た本発明の特徴は、その種々の実施の態様において、本
発明を実現させるために、単独でもまた任意に組み合わ
せても、できるものである。
【図面の簡単な説明】 図面はZrO2−添加(Zusatz)〔重量%〕への付着保持性
(Ansatzhaftung)依存性を示す図表である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.10〜50重量%のスピネル(MgO・Al2O3)クリンカ
    ー、50〜90重量%の焼結マグネシア、及びスピネルクリ
    ンカーと焼結マグネシアの全量100重量%に対して、0.5
    〜4重量%の、且つ0.1mmより小さな粒度領域にある酸
    化ジルコニウムを含有することを特徴とする、マグネシ
    アスピネルを主材とするセメント工業用回転円筒窯の内
    面内張りのための耐火れんが用の耐火組成物。 2.前記酸化ジルコニウムが0.06mmよりも小さな粒度領
    域にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の耐火組成物。 3.前記酸化ジルコニウムの含有量が1〜2重量%であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の耐火
    組成物。 4.10〜50重量%のスピネル(MgO・Al2O3)クリンカ
    ー、50〜90重量%の焼結マグネシア、及びスピネルクリ
    ンカーと焼結マグネシアの全量100重量%に対して、0.5
    〜4重量%の、且つ0.1mmより小さな粒度領域にある酸
    化ジルコニウムを含有することを特徴とする、マグネシ
    アスピネルを主材とするセメント工業用回転円筒窯の内
    面内張りのための耐火れんが。 5.前記酸化ジルコニウムが0.06mmよりも小さな粒度領
    域にあることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載
    の耐火れんが。 6.前記酸化ジルコニウムの含有量が1〜2重量%であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の耐火
    れんが。
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