JP2678138B2 - 牛乳を含むo/w型エマルジョン化粧料組成物 - Google Patents
牛乳を含むo/w型エマルジョン化粧料組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は牛乳を含む水中油(O/W)
型のエマルジョン化粧料組成物に関し、具体的には、長
期間にわたって相分離を起こすことなく保存できる、牛
乳、油類およびポリエトキシル化ビタミンEを含む O/W
型エマルジョン化粧料組成物に関する。
型のエマルジョン化粧料組成物に関し、具体的には、長
期間にわたって相分離を起こすことなく保存できる、牛
乳、油類およびポリエトキシル化ビタミンEを含む O/W
型エマルジョン化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】最も
栄養が豊富な食品の一つである牛乳は、肌を滑らかにす
ると共に、その適用によって肌の乾燥も予防できること
から、化粧料組成物の原料としても有用である。 さら
に、牛乳は人体に必要なほとんどの栄養素、たとえば、
タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、燐脂質、およ
び他の成分を含む完全な食品であるものの、その生産量
の大きさならびに価格の安さが故に、容易に入手するこ
とができる。
栄養が豊富な食品の一つである牛乳は、肌を滑らかにす
ると共に、その適用によって肌の乾燥も予防できること
から、化粧料組成物の原料としても有用である。 さら
に、牛乳は人体に必要なほとんどの栄養素、たとえば、
タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、燐脂質、およ
び他の成分を含む完全な食品であるものの、その生産量
の大きさならびに価格の安さが故に、容易に入手するこ
とができる。
【0003】牛乳タンパク質の一種である、糖タンパク
質のラクトペリンを主成分とするイニフェリンは、ソバ
カスを予防し、有害な活性酸素類を消去できるので、化
粧料用原料として利用されてきた。
質のラクトペリンを主成分とするイニフェリンは、ソバ
カスを予防し、有害な活性酸素類を消去できるので、化
粧料用原料として利用されてきた。
【0004】しかしながら、牛乳自体は、長期間保存し
た場合、酸化および加水分解の作用を受け、腐敗と悪臭
を呈するため、化粧料用原料としての有用性は認められ
なかった。 また、牛乳を化粧料成分として用いる場
合、水あるいは他の適当な溶媒で希釈せねばならず、そ
して、この希釈が、牛乳の加水分解、および空気、特に
有害酸素による牛乳中の不飽和トリグリセリドの酸敗を
促進するものであった。
た場合、酸化および加水分解の作用を受け、腐敗と悪臭
を呈するため、化粧料用原料としての有用性は認められ
なかった。 また、牛乳を化粧料成分として用いる場
合、水あるいは他の適当な溶媒で希釈せねばならず、そ
して、この希釈が、牛乳の加水分解、および空気、特に
有害酸素による牛乳中の不飽和トリグリセリドの酸敗を
促進するものであった。
【0005】さらに、牛乳中のタンパク質は、酸性条件
下で沈澱するので、やや酸性の化粧料組成物は通常、牛
乳を含む場合、安定裏に保存することはできなかった。
下で沈澱するので、やや酸性の化粧料組成物は通常、牛
乳を含む場合、安定裏に保存することはできなかった。
【0006】このような従来技術の課題に鑑みて、本発
明者らは、上述した問題を解消するために、牛乳を含み
ながらも、長期保存が可能な化粧料組成物を提供するた
めに鋭意研究した結果、本発明を完成するに至ったので
ある。
明者らは、上述した問題を解消するために、牛乳を含み
ながらも、長期保存が可能な化粧料組成物を提供するた
めに鋭意研究した結果、本発明を完成するに至ったので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の目的
の一つは、牛乳を含みながらも長期保存が可能な化粧料
組成物を提供することにある。
の一つは、牛乳を含みながらも長期保存が可能な化粧料
組成物を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、油および牛乳を含む
化粧料であって、0.01〜10重量%のポリエトキシル化ビ
タミンEを乳化剤として含むことを特徴とする、O/W 型
エマルジョン化粧料組成物を提供することにある。
化粧料であって、0.01〜10重量%のポリエトキシル化ビ
タミンEを乳化剤として含むことを特徴とする、O/W 型
エマルジョン化粧料組成物を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的の一つには、油および
牛乳を含む化粧料であって、ポリエトキシル化ビタミン
E、およびビタミンEまたはビタミンE酢酸を含むこと
を特徴とする、O/W 型エマルジョン化粧料組成物を提供
することにある。
牛乳を含む化粧料であって、ポリエトキシル化ビタミン
E、およびビタミンEまたはビタミンE酢酸を含むこと
を特徴とする、O/W 型エマルジョン化粧料組成物を提供
することにある。
【0010】本発明のエマルジョン化粧料組成物は、長
期間にわたって相分離が生じないだけでなく、牛乳と油
類を乳化させる乳化剤として、ポリエトキシル化ビタミ
ンEを含んでいる。
期間にわたって相分離が生じないだけでなく、牛乳と油
類を乳化させる乳化剤として、ポリエトキシル化ビタミ
ンEを含んでいる。
【0011】ポリエトキシル化ビタミンEは、本出願人
の米国特許第 5,235,037号に開示されており、上記特許
に開示された方法により製造できる。 この混合物は、
ヒトの肌に適用しても安全であり、優れた保湿作用と界
面活性を示す。
の米国特許第 5,235,037号に開示されており、上記特許
に開示された方法により製造できる。 この混合物は、
ヒトの肌に適用しても安全であり、優れた保湿作用と界
面活性を示す。
【0012】エマルジョンにおいて、乳剤粒子は間断無
く動き、そして互いに衝突する。
く動き、そして互いに衝突する。
【0013】粒子が互いに衝突する時、これら粒子が結
合し、結果として乳剤を不安定なものにする。 乳剤粒
子間の界面に微細球体が形成されれば、乳剤粒子周辺の
粘度が非常に高くなるので、エマルジョンは非常に安定
なものとなり、粒子同士の衝突による結合が阻害される
のである。
合し、結果として乳剤を不安定なものにする。 乳剤粒
子間の界面に微細球体が形成されれば、乳剤粒子周辺の
粘度が非常に高くなるので、エマルジョンは非常に安定
なものとなり、粒子同士の衝突による結合が阻害される
のである。
【0014】本発明で用いるポリエトキシル化ビタミン
Eは、化粧料組成物に通常使用されている乳化剤と比較
して、乳剤粒子間の界面に接着する傾向が非常に強く、
より薄い界面層を形成する。 ポリエトキシル化ビタミ
ンEは、エマルジョン粒子間の界面付近にて微細球体を
形成するため、より薄い界面層が形成される。 この微
細球体の形成により、エマルジョンをより安定ならしめ
るのである。
Eは、化粧料組成物に通常使用されている乳化剤と比較
して、乳剤粒子間の界面に接着する傾向が非常に強く、
より薄い界面層を形成する。 ポリエトキシル化ビタミ
ンEは、エマルジョン粒子間の界面付近にて微細球体を
形成するため、より薄い界面層が形成される。 この微
細球体の形成により、エマルジョンをより安定ならしめ
るのである。
【0015】さらに、ポリエトキシル化ビタミンEは、
エマルジョン中の牛乳成分を安定させるだけでなく、肌
に適用した場合の角質層の水分を保持するための防壁と
して機能する。
エマルジョン中の牛乳成分を安定させるだけでなく、肌
に適用した場合の角質層の水分を保持するための防壁と
して機能する。
【0016】牛乳およびポリエトキシル化ビタミンEを
含む本発明のエマルジョン化粧料組成物は、単体酸素の
ような有害酸素の消去作用を相乗的に示す。 優れた抗
酸化活性を示すことが知られているビタミンEまたはそ
のエステル、例えば、ビタミンE酢酸をエマルジョンに
加えることによって、この有害酸素消去作用は改善され
る。
含む本発明のエマルジョン化粧料組成物は、単体酸素の
ような有害酸素の消去作用を相乗的に示す。 優れた抗
酸化活性を示すことが知られているビタミンEまたはそ
のエステル、例えば、ビタミンE酢酸をエマルジョンに
加えることによって、この有害酸素消去作用は改善され
る。
【0017】本発明のエマルジョン化粧料組成物は O/W
型であり、それ故、W/O 型のエマルジョンと違って、水
で希釈した際の相分離が容易に生じない。 本発明の他
の特徴は、特に、ミルキーローションでの100cps未満の
粘度という低粘度を呈すると共に、長期間にわたって相
分離を起こさないことにある。
型であり、それ故、W/O 型のエマルジョンと違って、水
で希釈した際の相分離が容易に生じない。 本発明の他
の特徴は、特に、ミルキーローションでの100cps未満の
粘度という低粘度を呈すると共に、長期間にわたって相
分離を起こさないことにある。
【0018】ポリエトキシル化ビタミンEは、分子内に
平均5〜15モルのエチレンオキシドを含有すれものであ
ればいずれでもよく、また、単独または混合して使用す
ることもできる。 エマルジョンに含まれるポリエトキ
シル化ビタミンEの量は、0.01〜10重量%、好ましく
は、0.1 〜1重量%である。 ポリエトキシル化ビタミ
ンEに対する牛乳の重量比は1:1〜1:10である。
平均5〜15モルのエチレンオキシドを含有すれものであ
ればいずれでもよく、また、単独または混合して使用す
ることもできる。 エマルジョンに含まれるポリエトキ
シル化ビタミンEの量は、0.01〜10重量%、好ましく
は、0.1 〜1重量%である。 ポリエトキシル化ビタミ
ンEに対する牛乳の重量比は1:1〜1:10である。
【0019】本発明のエマルジョンは、天然または合成
ビタミンE、あるいは、ビタミンE酢酸などのそのエス
テルを含むことができる。 エマルジョン化粧料組成物
に含まれるビタミンEまたはそのエステルの量は、0.01
〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%である。
ビタミンE、あるいは、ビタミンE酢酸などのそのエス
テルを含むことができる。 エマルジョン化粧料組成物
に含まれるビタミンEまたはそのエステルの量は、0.01
〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%である。
【0020】本発明のエマルジョン化粧料組成物に含ま
れる牛乳は、全脂粉乳、脱脂粉乳、または生乳のいずれ
でもよく、紫外線照射により滅菌された生牛乳が好まし
い。
れる牛乳は、全脂粉乳、脱脂粉乳、または生乳のいずれ
でもよく、紫外線照射により滅菌された生牛乳が好まし
い。
【0021】本発明のエマルジョンに使用する油は、通
常化粧料に配合されるものであればいずれでも使用可能
であり、特に限定するものではないが、たとえば、流動
パラフィン、イソプロピルミリスチン酸あるいはスクア
レンなどを含むが、流動パラフィンが特に好ましい。
常化粧料に配合されるものであればいずれでも使用可能
であり、特に限定するものではないが、たとえば、流動
パラフィン、イソプロピルミリスチン酸あるいはスクア
レンなどを含むが、流動パラフィンが特に好ましい。
【0022】油性成分と水性成分との比率は、2:3〜
1:10重量比である。
1:10重量比である。
【0023】本発明のエマルジョンは、保湿物質、生理
活性物質および保存剤などを含み、これら物質は当業者
には公知のものであり、臨機応変に選択されるものであ
る。
活性物質および保存剤などを含み、これら物質は当業者
には公知のものであり、臨機応変に選択されるものであ
る。
【0024】本発明のエマルジョンは、従来の方法によ
って調製することができる。 例えば、油類、ポリエト
キシル化ビタミンE、および他のビタミンE誘導体のよ
うな油性成分と、保湿剤と水のような水性成分を、それ
ぞれ70〜80℃まで加熱し、油性部分を徐々に水性成分に
加える。 混合物は、エマルジョンを調製するために、
7,000 〜9,000rpmで、約3〜10分間、均質に混合した。
そして、保存剤、香料、その他生理活性物質を加え、
混合物を、50〜60℃でさらに均質に混合した。
って調製することができる。 例えば、油類、ポリエト
キシル化ビタミンE、および他のビタミンE誘導体のよ
うな油性成分と、保湿剤と水のような水性成分を、それ
ぞれ70〜80℃まで加熱し、油性部分を徐々に水性成分に
加える。 混合物は、エマルジョンを調製するために、
7,000 〜9,000rpmで、約3〜10分間、均質に混合した。
そして、保存剤、香料、その他生理活性物質を加え、
混合物を、50〜60℃でさらに均質に混合した。
【0025】その後、真空下で気泡を除去し、エマルジ
ョンを20〜30℃にまで冷却した。
ョンを20〜30℃にまで冷却した。
【0026】
【実施例】本発明を下記の実施例により、さらに詳細に
説明する。
説明する。
【0027】以下の実施例は、本発明を単に例示するも
のであり、然るに、本発明はこれら実施例の開示によっ
て限定されるものではない。
のであり、然るに、本発明はこれら実施例の開示によっ
て限定されるものではない。
【0028】実施例1〜2/比較例1〜2 下記表1に示した水性成分1、2および8と、油性成分
3〜7を、75℃まで加熱して、それぞれの流体を得、そ
して、油性部分を水性部分に分散した。 混合物を攪拌
器でよく混合し、そして室温まで冷却して、低粘度ミル
キーローションのようなO/W 型エマルジョンを得た。
3〜7を、75℃まで加熱して、それぞれの流体を得、そ
して、油性部分を水性部分に分散した。 混合物を攪拌
器でよく混合し、そして室温まで冷却して、低粘度ミル
キーローションのようなO/W 型エマルジョンを得た。
【0029】各エマルジョンの粘度を、ブルック粘度計
で測定し、その結果も下記表1に示した。
で測定し、その結果も下記表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】試験例1 貯蔵中のエマルジョンの安定度を検査するために、実施
例1〜2と比較例1〜2のエマルジョン化粧料組成物
を、0℃、30℃及び50℃で保存し、各々の組成物につい
て、1週間後、1ヶ月後、および3ヶ月後に、相分離の
程度を調べ、その結果を下記表2に示した。
例1〜2と比較例1〜2のエマルジョン化粧料組成物
を、0℃、30℃及び50℃で保存し、各々の組成物につい
て、1週間後、1ヶ月後、および3ヶ月後に、相分離の
程度を調べ、その結果を下記表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】表2の結果から明らかなように、ポリエト
キシル化ビタミンEを含む実施例1〜2のエマルジョン
は、50℃において3ヶ月間、0℃で6ヶ月間貯蔵した後
も、相分離が起こらず安定した状態が維持されたのに対
して、従来のエマルジョンを含み、ポリエトキシル化ビ
タミンEを含まない比較例1〜2のエマルジョンでは相
分離が生じた。
キシル化ビタミンEを含む実施例1〜2のエマルジョン
は、50℃において3ヶ月間、0℃で6ヶ月間貯蔵した後
も、相分離が起こらず安定した状態が維持されたのに対
して、従来のエマルジョンを含み、ポリエトキシル化ビ
タミンEを含まない比較例1〜2のエマルジョンでは相
分離が生じた。
【0034】試験例2 本発明の化粧料を長期間使用することによって生ずる肌
に対する刺激を検定するために、実施例1〜2と比較例
1〜2の調製物を、20〜30才の女性の上腕に塗布して
「密着貼付試験」を行った。 刺激反応を算定し、その
結果を下記表3に示した。
に対する刺激を検定するために、実施例1〜2と比較例
1〜2の調製物を、20〜30才の女性の上腕に塗布して
「密着貼付試験」を行った。 刺激反応を算定し、その
結果を下記表3に示した。
【0035】
【表3】
【0036】上記表3から明らかな通り、本発明のエマ
ルジョンは、密閉条件下で、48時間、皮膚に適用しても
刺激を与えなかった。
ルジョンは、密閉条件下で、48時間、皮膚に適用しても
刺激を与えなかった。
【0037】試験例3 20〜40才の女性40人からなるグループを4つ構成し、各
グループごとに、実施例1・2あるいは比較例1・2の
エマルジョン化粧料のいずれかを用い、被験者の顔に、
毎日、20日間適用し、そして、滑らかさ、水分、および
柔らかさの項目において、エマルジョン化粧料を用いる
以前より顔の皮膚の状態が良好に感じた被験者の数を集
計し、その結果を下記表4に示した。
グループごとに、実施例1・2あるいは比較例1・2の
エマルジョン化粧料のいずれかを用い、被験者の顔に、
毎日、20日間適用し、そして、滑らかさ、水分、および
柔らかさの項目において、エマルジョン化粧料を用いる
以前より顔の皮膚の状態が良好に感じた被験者の数を集
計し、その結果を下記表4に示した。
【0038】
【表4】
【0039】上記表4の結果から明らかな通り、本発明
のエマルジョン化粧料は、ポリエトキシル化ビタミンE
を含まない比較例のエマルジョン化粧料と比較して、肌
をよりしっとりと柔軟にすると共に、滑らかさを改善す
ることが認められた。
のエマルジョン化粧料は、ポリエトキシル化ビタミンE
を含まない比較例のエマルジョン化粧料と比較して、肌
をよりしっとりと柔軟にすると共に、滑らかさを改善す
ることが認められた。
【0040】試験例4 ポリエトキシル化ビタミンEと牛乳との組み合わせの細
胞保護作用を検定するために、光溶血性試験を以下のよ
うにして行った。
胞保護作用を検定するために、光溶血性試験を以下のよ
うにして行った。
【0041】20〜30才の健康な男子から採血し、血液
を、 8000rpmで、5分間遠心分離を行い、赤血球を生理
食塩水に希釈して赤血球懸濁液を調製した。 直径1c
m、 110mlのパイレックス試験管を5個準備し、それぞ
れの試験管に赤血球懸濁液を4mlずつ入れた。 5つの
試験管の内、50μl のエタノールを入れた1つの試験管
を対照群とし、他の4つの試験官には50μl の試料をそ
れぞれ適用して処理群として、光が完全に遮断された暗
所で30分間インキュベートした。
を、 8000rpmで、5分間遠心分離を行い、赤血球を生理
食塩水に希釈して赤血球懸濁液を調製した。 直径1c
m、 110mlのパイレックス試験管を5個準備し、それぞ
れの試験管に赤血球懸濁液を4mlずつ入れた。 5つの
試験管の内、50μl のエタノールを入れた1つの試験管
を対照群とし、他の4つの試験官には50μl の試料をそ
れぞれ適用して処理群として、光が完全に遮断された暗
所で30分間インキュベートした。
【0042】インキュベーション終了後、光増感剤とし
て80μmol ヘマトポルピリン溶液の50μl を加え、パラ
フィンで封じた。 そして、内側を黒塗りした、50cm×
20cm×25cmの直方六面体の箱の中に20ワットの蛍光灯を
設置した。 蛍光灯から5cmは離れたところに、準備し
た試験管を置き、15分間光照射した。
て80μmol ヘマトポルピリン溶液の50μl を加え、パラ
フィンで封じた。 そして、内側を黒塗りした、50cm×
20cm×25cmの直方六面体の箱の中に20ワットの蛍光灯を
設置した。 蛍光灯から5cmは離れたところに、準備し
た試験管を置き、15分間光照射した。
【0043】光照射が終わった後、試験管を暗所に置い
たまま 700nmの波長で15分間隔で、透光度を測定した。
この波長での赤血球懸濁液の透光度の増加は、赤血球
の溶血性に比例した。
たまま 700nmの波長で15分間隔で、透光度を測定した。
この波長での赤血球懸濁液の透光度の増加は、赤血球
の溶血性に比例した。
【0044】上記試験のすべての工程は、27℃に維持さ
れた部屋で実施された。 活性酸素に対する試料の細胞
保護活性は、上記測定条件下での、赤血球の50%を光溶
血するに必要な時間(分)で決定した。 その結果を下
記表5に示した。
れた部屋で実施された。 活性酸素に対する試料の細胞
保護活性は、上記測定条件下での、赤血球の50%を光溶
血するに必要な時間(分)で決定した。 その結果を下
記表5に示した。
【0045】
【表5】
【0046】上記表5に示した結果から明らかな通り、
牛乳とポリエトキシル化ビタミンEを含むエマルジョン
は、活発な細胞保護作用を示し、特に牛乳、ポリエトキ
シル化ビタミンEおよビタミンEを含んだ実施例1のエ
マルジョン化粧料組成物は、最も強い細胞保護作用を示
した。
牛乳とポリエトキシル化ビタミンEを含むエマルジョン
は、活発な細胞保護作用を示し、特に牛乳、ポリエトキ
シル化ビタミンEおよビタミンEを含んだ実施例1のエ
マルジョン化粧料組成物は、最も強い細胞保護作用を示
した。
【0047】ポリエトキシル化ビタミンEも、ボディロ
ーション、マッサージオイル、紫外線遮断ローション、
及びミルキーローションなどの様々なエマルジョン化粧
料を調製する際に有用である。
ーション、マッサージオイル、紫外線遮断ローション、
及びミルキーローションなどの様々なエマルジョン化粧
料を調製する際に有用である。
【0048】以下に、牛乳およびポリエトキシル化ビタ
ミンEを含む本発明の他の態様の化粧料の構成を例示す
る。 なお、下記の各化粧料の調製方法は、実質的に前
述した方法に準じた。
ミンEを含む本発明の他の態様の化粧料の構成を例示す
る。 なお、下記の各化粧料の調製方法は、実質的に前
述した方法に準じた。
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】
【表9】
【0053】
【発明の効果】本発明により、所期の目的であった牛乳
を含みながらも長期保存が可能で、化粧料を適用した肌
に改善された滑らかさ、水分、柔らかさをもたらすなど
の優れた効果を奏する化粧料組成物を提供することが実
現されたのである。
を含みながらも長期保存が可能で、化粧料を適用した肌
に改善された滑らかさ、水分、柔らかさをもたらすなど
の優れた効果を奏する化粧料組成物を提供することが実
現されたのである。
Claims (3)
- 【請求項1】 0.01〜10重量%のポリエトキシル化ビタ
ミンEを乳化剤として含み、および、100cps以下の粘度
を有することを特徴とする、牛乳を含む O/W型エマルジ
ョン化粧料組成物。 - 【請求項2】 0.01〜10重量%のビタミンEまたはビタ
ミンE酢酸をさらに含む、請求項1に記載の O/W型エマ
ルジョン化粧料組成物。 - 【請求項3】 前記ポリエトキシル化ビタミンEが、分
子内に5〜15モルのエチレンオキシドを含む、請求項1
もしくは2に記載の O/W型エマルジョン化粧料組成物。
Applications Claiming Priority (2)
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