JP2677411B2 - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製造方法

Info

Publication number
JP2677411B2
JP2677411B2 JP7754789A JP7754789A JP2677411B2 JP 2677411 B2 JP2677411 B2 JP 2677411B2 JP 7754789 A JP7754789 A JP 7754789A JP 7754789 A JP7754789 A JP 7754789A JP 2677411 B2 JP2677411 B2 JP 2677411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
organic insulating
magnetic head
curing
thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7754789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02254615A (ja
Inventor
善朗 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP7754789A priority Critical patent/JP2677411B2/ja
Publication of JPH02254615A publication Critical patent/JPH02254615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2677411B2 publication Critical patent/JP2677411B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、面内記録再生用または垂直記録再生用の薄
膜磁気ヘッドの製造方法に関し、導体コイル膜を支持す
る有機絶縁膜を、200nm〜300nmの間にある波長を主波長
とする紫外線を照射して硬化させることにより、前記絶
縁性の低下、導体コイル膜のパターン崩れ、パターン切
れ等を防止すると共に、薄膜磁気ヘッドを能率良く製造
できるようにしたものである。
<従来の技術> 薄膜磁気ヘッドとしては、面内記録再生用と垂直記録
再生用の2種類の方式のものが知られている。第1図は
従来より知られた面内記録再生用薄膜磁気ヘッドの要部
の断面図で、1は基体、2は下部磁性膜、3はアルミナ
等でなるギャップ膜、4は上部磁性膜、51、52は導体コ
イル膜、61〜63はノボラック樹脂系フォトレジストで構
成された有機絶縁膜、7はアルミナ等の保護膜である。
基体1は、Al2O3・TiC等のセラミック基体101の上に
アルミナ等の絶縁膜102を被着させた構造となってい
る。
下部磁性膜2及び上部磁性膜4の先端部はギャップ膜
3を隔てて対向するポール部21、41となっており、この
ポール部21、41において読み書きを行なう。ポール部2
1、41に連続するヨーク部22、42は、ポール部21、41と
は反対側の結合部で、互いに結合されている。
導体コイル膜51、52は上述の結合部を渦巻状にまわる
ように配置され、互いに直列に接続されている。
上述の薄膜磁気ヘッドは、フォトリソグラフィと呼ば
れる薄膜パターン形成技術によって製造される。その製
造工程のうち、導体コイル膜及び有機絶縁膜の形成工程
の概略を第2図に示してある。
まず、第2図(a)の工程では、基体1の上に下部磁
性膜2及びギャップ膜3を形成した後、ノボラック樹脂
系フォトレジストでなるポジタイプのレジスト膜61をコ
ーティングし、クリーンオーブンにて90℃、30分の条件
でソフトベークを行ない、露光、現像及び水洗の処理を
施す。続いて、130℃、1時間の熱処理及び220℃、1時
間の熱処理をそれぞれ行なって有機絶縁膜61を形成す
る。
次に、第2図(b)の工程では、有機絶縁膜61の表面
にCU/Tiの材料をスパッタリングして、下地導体膜51Aを
形成する。
次に、第2図(c)に示すように、下地導体膜51Aの
表面にポジレジスト膜62Aを塗布し、クリーンオーブン
にて90℃、30分の条件でソフトベークを行なった後、第
2図(d)に示すように、レジスト膜62Aの上にフォト
マス8を位置決めし、露光を行なう。これにより、第2
図(e)に示すように、フォトマスク8のパターンと一
致した露光パターンが得られる。
次に、第2図(f)に示すように、Cuメッキ膜51B
を、例えば2.5μmの厚さで、レジスト膜62Aの除去され
た部分62Bに付着させる。
次に、レジスト膜62Aを剥離し、剥離されたレジスト
膜62Aの下にある下地導体膜51Aをイオンミリングで除去
して、第2図(g)に示すように、有機絶縁膜61の上に
導体コイル膜51を形成する。
この後、第2図(a)〜(g)の工程を繰返し、有機
絶縁膜62、導体コイル膜52及び有機絶縁膜63を積層形成
する。そして、有機絶縁膜63の表面に第1図に示した上
部磁性膜を形成し、その上から保護膜をスパッタリング
等の手段によって付着させる。
<発明が解決しようとする課題> ところが、熱処理によるキュア工程をとった従来の製
造方法には次のような問題点があった。
(イ)条件の異なる熱処理が繰返し行なわれるので、有
機絶縁膜61〜63が熱膨張、収縮を繰返し、クラックが発
生することがある。有機絶縁膜61〜63にクラックが発生
すると、その上に形成される導体コイル膜51、52、下部
磁性膜2あるいは上部磁性膜42の電気絶縁性が低下した
り、パターン切れによる断線を生じるなど、集積化に支
障を来す。
(ロ)有機絶縁膜61〜63がパターン崩れを起し、これが
原因となって導体コイル膜51、52のパターン崩れを招
き、断線、短絡等の原因となる。有機絶縁膜61〜63のパ
ターン崩れの原因は、次のように推測される。
有機絶縁膜61〜63を構成するノボラック樹脂系フォト
レジストは、条件によって、熱軟化性となったり、熱硬
化性となったりするという極めて複雑な特性を有してい
る。このような複雑な特性を有するフォトレジストに対
して、従来は、第1段階130℃、第2段階220℃のキュア
工程をとっていたため、キュア工程において僅かな条件
の変動により、フォトレジストの軟化条件が満たされ、
フォトレジストが流動し、パターン崩れを生じてしまう
ものと推測される。
(ハ)有機絶縁膜61〜63の熱硬化には、前述したような
硬化時間が必要であるため、製造能率が悪くなる。
そこで、本発明の課題は、上述する従来の問題点を解
決し、電気絶縁性の低下、導体コイル膜のパターン崩
れ、パターン切れ等を防止すると共に、薄膜磁気ヘッド
を能率良く製造し得る方法を提供することである。
<課題を解決するための手段> 上述する課題を解決するため、本発明は、フォトレジ
ストでなる有機絶縁膜を硬化させた後、前記有機絶縁膜
の表面に導体コイル膜のパターンを形成する工程を含む
薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記有機絶縁膜は、紫外線を照射して硬化させること を特徴とする。
<作用> 有機絶縁膜を、紫外線を照射して硬化させると、熱処
理硬化の場合よりも、硬化が強固になり、クラックが発
生しなくなる。このため、有機絶縁膜の表面に導体コイ
ル膜を形成した場合、電気絶縁性の低下や導体コイル膜
のパターン切れによる断線等が起きなくなる。
また、紫外線硬化であるので、熱処理硬化の場合に問
題となっていたフォトレジスト流動によるパターン崩れ
が起きなくなり、所定のパターンを有する導体コイル膜
を形成できる。
更に、紫外線硬化であるので、熱処理硬化の場合より
も、硬化時間が著しく短縮され、製造能率が向上する。
使用すべき紫外線の波長は、主として、フォトレジス
トによって定まる。この種の薄膜磁気ヘッドにおいて一
般的なノボラック樹脂系のポジ型フォトレジストを使用
した場合は、ディープ(Deep)紫外線として知られる20
0nm〜300nm波長の紫外線が適している。このような波長
の紫外線は、超高圧水銀灯を用いて発生させることがで
きる。
上述のように、本発明によれば、フォトレジストを、
軟化、流動、パターン崩れ及びクラックを生じさせるこ
となく硬化させ、所定のパターンを有する有機絶縁膜を
形成することができる。
例えば有機絶縁膜61を形成する場合を例にとって説明
すると、第2図(a)の工程において、基体1の上に下
部磁性膜2及びギャップ膜3を形成し、更に、ノボラッ
ク樹脂系フォトレジストでなるポジタイプレジスト膜61
をコーティングし、クリーンオーブンにて90℃、30分の
条件でソフトベークを行ない、露光、現像及び水洗の処
理を施す。
この後、従来は、80℃、1時間の熱処理及び220℃、
1時間の熱処理をそれぞれ行なって有機絶縁膜61を硬化
させていたが、本発明では、紫外線を照射して硬化させ
る。
有機絶縁膜62、63のキュア工程も、紫外線を照射して
行なう。従って、本発明によれば、有機絶縁膜61〜63に
熱軟化、クラックを生じさせることなく、強く硬化させ
ることができる。
本発明は、面内記録再生用薄膜磁気ヘッドのみなら
ず、垂直記録再生用薄膜磁気ヘッドにも同様に適用が可
能である。
<発明の効果> 以上述べたように、本発明は、フォトレジストでなる
有機絶縁膜を硬化させた後、有機絶縁膜の表面に導体コ
イル膜のパターンを形成する工程を含む薄膜磁気ヘッド
の製造方法であって、有機絶縁膜は、紫外線を照射して
硬化させるようにしたから、電気絶縁性の低下、導体コ
イル膜のパターン崩れ、パターン切れ等を防止すると共
に、薄膜磁気ヘッドを能率良く製造し得る製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は薄膜磁気ヘッドの要部における断面図、第2図
(a)〜(g)は薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す断面
図である。 1……基体、2……下部磁性膜 5、51、52……導体コイル膜 61〜63……有機絶縁膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォトレジストでなる有機絶縁膜を硬化さ
    せた後、前記有機絶縁膜の表面に導体コイル膜のパター
    ンを形成する工程を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法であ
    って、 前記有機絶縁膜は、200nm〜300nmの間にある波長を主波
    長とする紫外線を照射して硬化させること を特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
JP7754789A 1989-03-28 1989-03-28 薄膜磁気ヘッドの製造方法 Expired - Lifetime JP2677411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7754789A JP2677411B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 薄膜磁気ヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7754789A JP2677411B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 薄膜磁気ヘッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02254615A JPH02254615A (ja) 1990-10-15
JP2677411B2 true JP2677411B2 (ja) 1997-11-17

Family

ID=13637039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7754789A Expired - Lifetime JP2677411B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 薄膜磁気ヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2677411B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5877924A (en) * 1996-05-08 1999-03-02 Nec Corporation Thin film magnetic head including negative photoresist

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02254615A (ja) 1990-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4685014A (en) Production method of thin film magnetic head
JP2677411B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2578196B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH09330506A (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPH087222A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPH064829A (ja) 薄膜磁気ヘッドとその製造方法
US6107005A (en) Method of application of a thin film magnetic head including a negative photoresist
JP2897829B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP2007081350A (ja) 積層基板及び薄膜デバイスの製造方法
JP3371660B2 (ja) 複合型磁気ヘッドの製造方法
JPH0744818A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0447368B2 (ja)
JPH0620230A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製法
JP2004004345A (ja) レジストパターン形成方法、パターン化薄膜形成方法、マイクロデバイスの製造方法、薄膜磁気ヘッドの製造方法、磁気ヘッドスライダの製造方法、磁気ヘッド装置の製造方法、磁気記録再生装置の製造方法
JPS6066312A (ja) 薄膜ヘッドの製造方法
JPS63181107A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPS6045246A (ja) レジストパタ−ンの形成方法
US7089651B2 (en) Process of manufacturing coil layers using a novel combination of photoexposure and thermal curing to achieve shape control of a photoresist material
JPH0817016A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2633122B2 (ja) 接続端子への金パットの形成方法
JPH05303720A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2774487B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH05250632A (ja) レジストパターンの作製方法
JPH08339509A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPS61245161A (ja) X線用マスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725