JP2677226B2 - 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド

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JP2677226B2 JP7029144A JP2914495A JP2677226B2 JP 2677226 B2 JP2677226 B2 JP 2677226B2 JP 7029144 A JP7029144 A JP 7029144A JP 2914495 A JP2914495 A JP 2914495A JP 2677226 B2 JP2677226 B2 JP 2677226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はフロッピディスク装置,
リジッドディスク装置などの磁気ヘッド用磁性薄膜に係
り、特に高密度磁気記録に好適な磁性薄膜およびそれを
用いた磁気ヘッドに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、特開昭55−84019号,もし
くは特公昭52−1613号に記載のように高密度記録
に適した種々の薄膜ヘッドが提案され、実用化されつつ
ある。しかし、今後さらに高密度での記録再生を実現す
るためには、磁極材の飽和磁束密度を13kG以上とす
る必要がある。これまで、高飽和磁束密度を有する磁極
材料として、特開昭52−112797号に記載のFe
−SiとSiO2との多層膜、USP4306908号
に記載のCo−Zr系非晶磁性合金などが提案されてい
る。実際、J.Appl.Phys.55 (6), 2235 (1984年)
におけるK.Yanadaらによる"A thin film head for h
igh density magnetic recrding using Co-Zr amorph
ous films" と題する文献において、飽和磁束密度14
kGのCo−Zr非晶質磁性合金を磁極材とすること
で、高密度での記録再生ができることが論じられてい
る。しかし、非晶質磁性合金では飽和磁束密度を15k
G以上にするのは安定性の面から困難である。一方、F
e−SiとSiO2との多層膜は飽和磁束密度は20k
G程度にできるが、耐蝕性に乏しく、実用上充分な耐蝕
性を得るためにCrなどを添加すると飽和磁束密度は1
5kG程度に低下してしまうという問題があった。 【0003】一方、飽和磁束密度を向上するためなどの
目的のために、人工的に周期性を持たせる人工格子磁性
膜の研究が最近行なわれている。ところが、単一磁性元
素だけを用いて人工格子磁性薄膜を形成していたことを
関係して、これまで特に実用上有用な結果は得られてい
なかった。(日本応用磁気学会誌,Vol.6, 229 (1982).
新庄輝也「人工格子薄膜の磁性」)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、飽和
磁束密度及び透磁率が高く、さらに実用上充分な耐蝕,
耐熱性を有する人工格子磁性薄膜材料、及び該材料を用
い、高密度での記録再生が可能な薄膜ヘッドを提供する
ことにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】発明者らは、少なくとも
2種の材料から成る人工格子薄膜構造内に、その組成濃
度の人為的周期が400Å以下、より望ましくは200
Å以下10Å以上であり、少なくとも1つの材料がF
e,Coのいずれか、もしくはその両方を主たる成分と
する磁性合金とすることで飽和磁束密度,透磁率共に高
い実用磁性材料を得ることができる。特に、第2の磁性
材料も、第1の材料とは組成もしくは構成成分が異な
り、Fe,Coのいずれか、もしくはその両方を主たる
成分とする磁性合金とすることにより、人工格子磁性薄
膜の飽和磁束密度をさらに向上することができる。ま
た、この第2の材料をNiを主たる成分とする合金とす
ることで、既存の材料と比べて飽和磁束密度が高く、か
つ磁気抵抗効果も大きい人工格子磁性薄膜も得ることが
できる。 【0006】なお、人工格子の形成法としては、従来、
MBE法,真空蒸着法,スパッタリング法,イオンビー
ムスパッタ法,CVD法,MOCVD法などが一般に用
いられるが、メッキ法,クラスタビーム法,イオンビー
ム形成法などで形成しても良い。 【0007】 【作用】該人工格子磁性薄膜を用いて磁気ヘッドを構成
することで、高密度記録に好適なヘッドを提供できる。
磁気ヘッドはバルクヘッド,薄膜ヘッドのいずれでも良
いが、特に薄膜ヘッドに本発明による人工格子磁性薄膜
を用いた場合に顕著な特性向上が認められる。すなわ
ち、少なくとも磁性先端を該人工格子磁性薄膜とし、そ
の膜厚を1μm以上とすることで、特に従来の面内記録
用磁気ヘッドに好適なヘッドを提供できる。一方、少な
くとも一方の該磁極先端膜厚を0.3μm以下とすれば
垂直磁気記録用に好適である。しかし、いずれのヘッド
もその用途を垂直,面内方式に限定されるわけではな
い。さらに、磁気抵抗効果の大きな人工格子磁性薄膜を
磁極とし、その膜厚を0.05μm以下とした磁気抵抗
効果型磁気ヘッドは、面内、垂直いずれの方式において
も再生用ヘッドとして好適である。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を表1(1)〜(6)で
説明する。 【0009】 【表1】【0010】EB蒸着法で、50wt%Co−50wt
%Fe合金と81wt%Ni−19wt%Fe合金とを
それぞれ30Å,30Åずつ交互に50層ずつAl23
−Tio2基板上に形成した〔(1)〕。基板温度は2
50℃,外部印加磁界は10Oeである。該人工格子磁
性薄膜の飽和磁束密度は17kG、その5MHzの透磁
率は1500と磁気特性は極めて良好であり、耐蝕性,
耐熱性も充分であった。また高周波スパッタリング法
で、サファイア基板上に形成した、90wt%Fe−5
wt%Si−5wt%Ru(50Å)と85wt%Fe
−9wt%Si−5wt%Al(50Å)の25層,2
5層人工格子磁性薄膜(2)、マグネトロンスパッタリ
ング法で、水晶基板上に基板温度100℃で形成した4
5wt%Ni−55wt%Fe(80Å)と79wt%
Ni−17wt%Fe−4wt%Mo(20Å)の30
層,30層人工格子磁性薄膜(3)のいずれも、飽和磁
束密度、1MHzの透磁率はそれぞれ15kG,100
0であり、機械的、化学的性質も良好であった。またM
BE法で基板温度300℃でZrO2基板上に形成し
た。49wt%Co−49wt%Fe−2wt%V(1
00Å),83wt%Ni−17wt%Fe(100
Å)の12層,13層人工格子磁性膜(4)及び、90
wt%Fe−10wt%Ru(70Å),Co(30
Å)の15層,15層人工格子磁性膜は、飽和磁束密
度、10MHzでの透磁率はそれぞれ17kG,100
0であった。さらに、イオンビームスパッタ法で非磁性
Znフェライト基板上に150℃で形成した、34wt
%Co−64wt%Fe−1wt%Cr(150Å),
90wt%Fe−3wt%Si−7wt%Ru(50CC
4)の10層,10層人工格子磁性膜の飽和磁束密度、
5MHzでの透磁率は23kG、1200であった。以
上の結果は、その組成、作製法条件などに限定されるも
のではなく、少なくとも1つの材料がFe,Coの一方
もしくはその合金を主たる成分とし、その周期が400
Å以下、より望ましくは200Å以下10Å以上であれ
ば高飽和磁束密度で、透磁率も1000以上の良好な膜
が得られた。特に、第2の材料が、第1の材料とは組成
もしくは構成成分が異なり、Fe,Coの一方もしくは
その合金を主たる成分とした磁性材料である場合には、
第1,第2の材料の膜厚がより任意に選定でき、高飽和
密度を有し、かつ高透磁率である材料を得やすかった。 【0011】表2(7)〜(11)にはさらに別の実施例
を示す。 【0012】 【表2】 【0013】これらはいずれも、Fe,Coの一方もし
くは両方を主たる成分とする磁性合金(材料2)と、N
iを主たる成分とする磁性合金(材料1)とで人工格子
磁性薄膜を形成したものである。すなわち、高周波スパ
ッタリング法でAl23基板上に室温で、20Åの80
wt%Ni−20wt%Coと30Åの90wt%Fe
−3wt%Si−7wt%Ruとを交互に5層ずつ形成
した人工格子薄膜(7)は、飽和磁束密度が14kG,
1MHzでの透磁率は1000であり、さらに、その磁
気抵抗化率は3%であり、優れた磁気特性を有してい
た。また、マグネトロンスパッタ法で100℃でサファ
イア基板上、90wt%Ni−10wt%Co(50
Å)と、45wt%Ni−55wt%Fe(50Å)と
を20層ずつ形成した人工格子磁性膜(8)、50wt
%Ni−50wt%Co(70Å)と33wt%Co−
66wt%Fe−1wt%Cr(70Å)とを10層ず
つ形成した人工格子磁性膜(9)は、いずれも磁気抵抗
効果変化率は、2.5%であった。ここで(8),(9)
の飽和磁束密度は12kG,19kG,5MHzでの透
磁率は2000,1000であった。また、抵抗加熱法
で200℃でZrO2基板上に98wt%Ni−2wt
%Mn(10Å)と49wt%Co−49wt%Fe−
2wt%V(10Å)とを15層ずつ形成した人工格子
薄膜は、磁気抵抗効果変化率1.5%、飽和磁束密度1
5kG,5MHzでの透磁率1000であり、EB蒸着
法で5層ずつ形成した90wt%Ni−10wt%Fe
(30Å)と50wt%Co−50wt%Fe(30
Å)の磁気抵抗変化率、飽和磁束密度、1MHzでの透
磁率はそれぞれ2.5%,16kG,1100であっ
た。 【0014】以上のように本発明の人工格子磁性膜によ
り、飽和磁束密度、透磁率が高く、磁気抵抗変化率の大
きな材料を得ることことができる。 【0015】表1,表2には2種の材料から成る実施例
を示したが、3種以上の材料で人工格子磁性薄膜を構成
しても結果は同様であった。さらに、これらの人工格子
磁性薄膜を非導電性の材料などを介して積層した複同材
料はうず電流損失が少なく、例えば表1(1)の磁性材
料を100ÅのスパッタSiO2を介して10層積層し
た磁性膜、(2)の磁性材料を200ÅのスパッタSi
2を介して20層積層した磁性膜は、SiO2を介さな
い場合に比べて透磁率は2倍大きかった。また、表2
(10),(11)で説明した人工格子磁性膜を150
ÅのAl23を介して積層し磁性膜は、Al23を介さ
ない場合に比べて透磁率は約1.5倍に大きくなった。 【0016】以下、本発明の別の実施例を図1により説
明する。図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。
本薄膜磁気ヘッドは、Al23,Al23−TiC,Z
rO2などの非磁性基板2上に、主磁極4,ギャップ層
6,コイル10,絶縁層12,補助磁極14を半導体プ
ロセスを応用して形成加工したもである。ギャップ層6
および絶縁層12としてはそれぞれ膜厚3μmのAl2
3および膜厚5μmのポリイミド系樹脂を用いたが、
SiO2などの非磁性絶縁物を用いても良い。コイル1
0は幅2μm,高さ3μmのCuを8ターン巻線した
が、コイル10材料としては、Al,Cu−Al,Au
などの導電体であれば良く、巻線数も8に限定されるわ
けではない。また、補助磁極14は膜厚20μmのCo
−Zr−W非晶質磁性合金で形成したが、磁性材料であ
れば良い。主磁極4は、表1(1)〜(6)に示した人工
格子磁性合金を用いた。基板2温度は、液体窒素温度か
ら400℃として膜を形製したが、50℃〜300℃の
場合に最も良好な特性の膜が得られた。 【0017】0.5%の塩水を噴霧した耐蝕性を評価し
結果、本人工格子薄膜の耐蝕性は従来薄膜に比べて著し
く向上した。さらに飽和磁束密度が15kG以上であ
り、薄膜にした時の比透磁率は、該周期が400Å以下
の時に1000以上と大きくすることに対応して、飽和
磁化400emu/cc,保磁力50Oe,膜厚0.2μmの
Co−Crに、膜厚0.7μm,比透磁率2000のC
o−Zr−Mo非晶質磁性合金薄膜層を裏打ちした2層
膜媒体で該ヘッドの記録再生特性を評価し球結果、磁性
先端膜厚が0.3μm以下の場合に従来材をそのまま使
用したベッドに比べて約2倍の記録密度が達成できた。
本効果は、周期を400Å以下とすることで顕著であっ
たが、さらに特に前期周期が200Å以下の場合には、
再生出力も2倍大きくなったが、周期が10Å以下とな
ると再生出力は同等以下になった。また、全膜厚を0.
05μm以下とすると再生出力は低以したが、高い記録
密度での再生はできた。 【0018】図2には、さらに別の実施例を示す。本ヘ
ッドは、非磁性基板16上に下部磁性層18,ギャップ
層20,コイル22,絶縁層24,上部磁性層26を形
成したものである。下部,上部磁性層18,26は膜厚
1.5μm,2μmの人工格子薄膜であり、ギャップ層
20は膜厚0.3μmのスパッタAl23膜,コイル2
2は幅2μm,膜厚4μmCu−Al合金,絶縁層24
は有機レジスト膜である。人工格子薄膜としては表1に
示した構成のものと、50Åの90Fe−10Ruと1
0ÅのCrとを交互に250層形成したもの、100Å
の95Fe−5Alと50Åの80Ni−20Fe,8
0Åの80Fe−20Rhと20ÅのPdを200層形
成したものなどを用いたが、いずれの場合も、膜厚0.
2μm、保磁力1500Oeのγ−Fe23スパッタ膜
を用いてその記論再生特性を評価した結果、従来薄膜を
用いたヘッドに比べて約1.5倍の記録密度が達成でき
た。表1(2)の人工格子薄膜で、最小磁極膜厚を0.
5,1.0,2,5,10μmと変えた薄膜ヘッドを試
作評価したが、膜厚が1.0μm以上の場合にのみ26
dB以上のオーバライト特性が得られた。ただし10μ
m以上としてもこれ以上の特性の向上は認められなかっ
た。また、表1(1)に示した人工格子薄膜を250Å
のSiO2を介して20層形成した複合膜、(2),
(3)に示した人工格子薄膜を200ÅのAl23を介
して30層形成した複合膜、(4),(5)に示した人工
格子膜を150ÅのSiを介して40層形成した複合
膜、さらに(6)に示した人工格子膜をSiO2を介し
て10層形成した複合膜をそれぞれ磁極とすることで磁
気ヘッドの特性はさらに1.5倍向上した。 【0019】図3にはさらに別の実施例を示す。本ヘッ
ドはMn−Znフェライト,Ni−Znフェライトなど
の強磁性基板28上に、ギャップ層30,コイル32,
非磁性絶縁層34,磁極抵抗効果を有する人工格子磁性
薄膜から成る主磁極36,及び該主磁極部と薄膜絶縁層
38を介して形成された後部磁極40とから成る。ここ
で後部磁極40は膜厚2μmの80Ni−19Feと
し、ギャップ層30,コイル32,絶縁層34に関して
図1に示した実施例と同様とした。また薄膜絶縁層34
は膜厚100ÅのSiO2としたが、後部磁極40と主
磁極36とを実効的に電気的に絶縁できれば良い。主磁
極36は表2に示す構成の人工格子薄膜を用い、その膜
厚は0.05μm、0.1μm,0.2μm,0.25μ
m,0.3μmとした。本人工格子の耐蝕性も良好であ
った。さらに、Co−Cr2層媒体を用いてその記録再
生特性を評価した結果、いずれも図1に示した構成の薄
膜ヘッドに比べてより大きな再生出力が得られた。これ
は、表2に示した人工格子磁性膜は、磁気抵抗効果を2
%程度に保ったままその飽和磁束密度を15kG程度に
できるためである。 【0020】図4には、さらに別の実施例を示す。本ヘ
ッドは、表2に示した様な磁気抵抗効果を有する人工格
子磁性薄膜をMR素子として、非磁性基板46上の磁気
シールド膜ではさんで構成したものである。シールド4
2は膜厚1.5μmの81.5Ni−18.5Feを用い
たが、高透磁率磁性膜であれば良い,MR素子44の膜
厚は0.01μm,0.02μm,0.03μm,0.04
μm,0.05μmとしたが、いずれも良好な再生出力
及び分解能が得られた。ただし膜厚を0.05μmより
も厚くすると再生出力が低下した。 【0021】また、さらに別の実施例として、表1
(1)〜(6)に示した人工格子膜を250ÅのSiO2
もしくはTiO2を介して100層形成した複合膜を用
いて、少なくともギャップ近傍の磁気回路を部分的には
構成したリングヘッドも、通常のリングヘッドに比べて
約4倍の保磁力の媒体にまで記録ができ、すぐれた高密
度記録特性を示した。 【0022】 【発明の効果】本発明は、濃度の人為的周期を400Å
以下とした人工格子磁性膜を薄膜ヘッド用磁極材料とす
ることで、実用材料であるパーマロイ程度の高耐蝕性,
高透磁率,熱安定性を保ったままその飽和磁束密度をパ
ーマロイの1.5倍以上に向上できる。そのため、本発
明による薄膜ヘッドは、より強く、急峻な記録磁界を発
生することが出来るので、1.5倍以上の線密度で記録
再生ができるという効果がある。 【0023】さらに、本発明によれば該人工格子薄膜
は、パーマロイと同等の磁気抵抗効果を有し、なおかつ
その飽和磁束密度を1.5倍程度にすることができる。
また、本薄膜の耐蝕性,透磁率,熱安定性もパーマロイ
と同等にできる。そのため、本発明による磁気抵抗効果
型薄膜ヘッドは、高い再生感度,分解能を得られるとい
う効果もある。この人工格子膜を非導電性膜と介して積
層すればうず電流も小さく、磁区構造も制御できるた
め、特にヘッド状態での特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明より成る薄膜ヘッドの斜視図及びの断面
拡大図。 【図2】本発明より成る別の実施例の断面図。 【図3】本発明より成る別の実施例の断面図。 【図4】本発明より成る別の実施例の断面図。 【符号の説明】 2,16,46…非磁性基板、4,36…主磁極、6,
20,30…ギヤップ層、12,24,38…絶縁層、
10,22,32…コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大友 茂一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 工藤 實弘 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−215610(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.少なくとも2種の異なる材料を交互に積層させて成
    る人工格子構造の磁性薄膜を磁気抵抗効果素子として用
    いた磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドにおいて、上記磁性
    薄膜の全膜厚が10Å以上0.05μm以下であり、上
    記材料のうち第1の材料がFe,CoまたはNiのうち
    少なくとも1種を含有した磁性合金であり、第2の材料
    がFe,CoまたはNiのうち少なくとも1種を含有し
    磁性合金または磁性単一金属、もしくは非磁性金属
    あることを特徴とする磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。 2.上記磁性薄膜中に、少なくとも第1の材料の層を2
    層以上、第2の材料の層を1層以上有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッド。 3.上記単一金属がCoであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。 4.上記非磁性金属がCrまたはPdであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の磁気抵抗効果型薄膜
    磁気ヘッド。 5.上記人工格子構造の磁性薄膜が非磁性層を介して積
    層されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項か
    ら第4項までのいずれかに記載の磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッド。 6.上記非磁性層の材料がSiO2,SiO,TiO
    2,Al2O3またはSiのうちから選ばれる少なくと
    も1種であることを特徴とする特許請求の範囲第5項記
    載の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。7.上記人工格子構造の磁性薄膜を磁気シールド膜では
    さんで構成したことを特徴 とする特許請求の範囲第1項
    から第6項までのいずれかに記載の磁気抵抗効果型薄膜
    磁気ヘッド。
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