JP2675930B2 - 急冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材及びその製造法 - Google Patents
急冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材及びその製造法Info
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Description
急冷凝固箔からなり、特に鋼管溶接のための円錐台リン
グ形状にして使用するろう材及びその製造法に関するも
のである。
る比較的小径のものではフラッシュバット溶接が行わ
れ、合金鋼より成る比較的高級な鋼管では、高価なMI
GやTIG溶接が行われている。
う付けによる方法が採用されている。この方法は図3に
示すように、一対の鋼管1,2のそれぞれの接続部に、
角αの傾斜をもつ凹状テーパー3及び凸状テーパー4を
設け、一方の鋼管1接合部に他方の鋼管2接合部を嵌合
する際に、この凹凸テーパー3,4間に円錐台リング状
のろう材5を挿入した後、加熱してろう付け接合するの
で、比較的安価に接合ができる。しかし、従来円錐台リ
ング状のろう材5は、シート状ろう材から切り抜いて制
作するため、切り捨て部分が多く発生して歩留りを低下
すると共に切断加工に時間が掛かるという問題があっ
た。
いて接合するに当たり、上記したような問題を解消する
ものであり、ロール形状を改良した単ロール法によって
製造した急冷凝固箔自体を、所定曲率に湾曲したテープ
とするものであって、簡易な手段で円錐台リング用ろう
材及びその製造法を提供することを目的とする。
に、本発明は以下の構成を要旨とする。 (1) テーパ付き単ロールを用いて製造し、一連の湾曲
したテープであって、所定の直径で巻いたとき、真正な
円錐台リングを形成することを特徴とする急冷凝固箔よ
りなる円錐台リング用ろう材。
し、該テーパー面に近接し、且つこれとほぼ平行に溶融
金属収容器のノズル面を位置せしめ、高速回転する前記
ロールのテーパー面に溶融金属を噴出せしめることを特
徴とする急冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材の製
造法。
発明法を実施する設備の概要を示す。すなわち、6は急
冷ロールであって、角βで傾斜するテーパー面7を有す
る円錐台形をしている。8は溶融金属を収容し、これを
噴出するノズル9を有する容器、10は急冷凝固箔(ろ
う材テープ)、11はガス噴射ノズルであって、急冷凝
固箔9を急冷ロール6より剥離する。12は急冷ロール
6の回転軸である。図2はノズル9の平面を示すもので
あり、溶湯を噴出するスリット13を多数γ度傾斜させ
て並列形成している。
は、ノズル9の面が冷却ロール6のテーパ面7に平行に
なるように容器8を位置せしめ、容器8内に収容された
溶融金属を噴出する。すなわち、冷却ロール6の円錐台
を構成するテーパ角βは、とくに限定するものでない
が、予め目的とする円錐台リング形状に合うように設計
加工しておくことが好ましく、表面速度で10m/秒以
上の高速で回転する該ロールのテーパ面7と、ほぼ並行
にノズル9との間に設定している小間隙に、多孔スリッ
ト13より噴出した溶融金属が均一な湯溜りを形成し、
高速回転しているロール表面に接触しながら急冷凝固
し、厚さほぼ100μm以下の箔(テープ)となってロ
ール面で搬送される。ロール面に付着し搬送されるテー
プ10は、ノズル11よりロール面にガスを吹き付け
て、ロール面より剥離し、所定の長さに切断する。
した冷却ロールのテーパ形状に合った一連の湾曲した帯
となり、これを所定の径で巻いたとき、目的の大きさの
真正円錐台リング5とすることができる。円錐台リング
の径の大きさは、鋳造時に使用する冷却ロールへのノズ
ルの溶湯噴出位置を制御することによって変更すること
が可能となる。
2.7mmの鋼管を接合するに当たり、継手部を図1に示
すように凹テーパー及び凸テーパーに形成し、テーパー
角αを45゜とした。一方、ろう材製造用冷却ロールを
図1に示すテーパー付き単ロールとし、ロールの底部長
径aを280mm、裁頭部短径bを180mm、幅cを50
mmに構成した。このロールの回転速度を1600rpm
とし、容器に溶解収容したFe−9wt%Si−1.5
wt%Bよりなる溶融合金200gを、前記ロール表面
に噴出し、急冷凝固させた。使用した容器は石英製であ
り図2に示すようなノズルを有している。ノズル設置位
置は、ロールの長径側からのテーパ起点より18mm下方
点にノズル端部が来るようにした。得られたテープの幅
は約18mm、厚さ28μmであり、これをロールの一周
分で切断し、切断部を突合わせてリングを形成したとこ
ろ、長径側252mm、短径側が227mmの円錐台リング
となった。これは、前記鋼管継手部形状に嵌合した際合
致するサイズであり、継手用ろう材として極めて好適で
あった。
状のろう材は、従来にようにシート状の箔から裁断して
製造するのではなく、溶湯から直接製造できるため、製
造コスト及び作業性が著しく向上する。また、この様に
して得ることができる円錐台リングは、使用するロール
形状を、接続しようとする鋼管継手部のテーパー形状に
合わせ、また噴出位置を選ぶことにより、容易に所望の
サイズとすることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 テーパ付き単ロールを用いて製造し、一
連の湾曲したテープであって、所定の直径で巻いたと
き、真正な円錐台リングを形成することを特徴とする急
冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材。 - 【請求項2】 単ロール表面をテーパー状に形成し、該
テーパー面に近接し、且つこれとほぼ平行に溶融金属収
容器のノズル面を位置せしめ、高速回転する前記ロール
のテーパー面に溶融金属を噴出せしめることを特徴とす
る急冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18661691A JP2675930B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 急冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18661691A JP2675930B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 急冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123890A JPH05123890A (ja) | 1993-05-21 |
JP2675930B2 true JP2675930B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=16191700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18661691A Expired - Lifetime JP2675930B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 急冷凝固箔よりなる円錐台リング用ろう材及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675930B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998000252A1 (fr) * | 1996-06-28 | 1998-01-08 | Nippon Steel Corporation | Feuille solidifiee rapidement pour materiau de soudage en forme de bague, son procede et appareil de production, et ajutage pour sa production |
US9358764B2 (en) * | 2013-12-17 | 2016-06-07 | The Boeing Company | System and method of joining components |
-
1991
- 1991-07-25 JP JP18661691A patent/JP2675930B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05123890A (ja) | 1993-05-21 |
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