JP2675422B2 - 熱可逆性表示媒体及び表示装置 - Google Patents

熱可逆性表示媒体及び表示装置

Info

Publication number
JP2675422B2
JP2675422B2 JP2028305A JP2830590A JP2675422B2 JP 2675422 B2 JP2675422 B2 JP 2675422B2 JP 2028305 A JP2028305 A JP 2028305A JP 2830590 A JP2830590 A JP 2830590A JP 2675422 B2 JP2675422 B2 JP 2675422B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoreversible
display medium
medium
temperature
rubber sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2028305A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03233490A (ja
Inventor
豊 岡部
洋一 西岡
博代 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2028305A priority Critical patent/JP2675422B2/ja
Publication of JPH03233490A publication Critical patent/JPH03233490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2675422B2 publication Critical patent/JP2675422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱的手段により可逆的に繰り返し画像を形
成、消去することが可能な熱可逆性表示媒体及び表示装
置に関するものである。
(従来の技術) 従来、ポリエステルなどのポリマ又は樹脂からなるマ
トリックス材にベヘン酸などの有機低分子物質を分散し
た感熱層を有する熱可逆性記録媒体が提案されている
(特開昭54-119377号公報、特開昭55-154198号公報参
照)。
第3図は温度を変化させたときの透過率のヒステリシ
ス曲線を示す図である。
上記可逆性感熱媒体は温度によって透明状態と白濁状
態が可逆的に変化し、さらに常温でもその二形態を維持
することができる。
i)透明状態形成 最初、図中(A)又は(D)の透過率を示していた可
逆性感熱媒体の温度を上昇させ、室温TRからTOを超え、
T1の温度に達すると、(A)→(B)又は(D)→
(B)と透過率は変化する。その後T1から室温TRまで冷
却すると透過率は(B)→(D)となり透明状態に固定
される。
ii)不透明状態形成 最初、(A)又は(D)の透過率を示していた可逆性
感熱媒体の温度を上昇させ、TO,T1を超え、T2以上の温
度にすると、(A)→(B)→(C)又は(D)→
(B)→(C)と透過率は変化する。その後、T2から室
温TRまで冷却すると、透過率は(C)→(A)と変化し
不透明状態に固定される。
また、上記熱可逆性記録媒体を表示装置媒体として用
いた画像表示装置も提供されている(特開昭57-89992号
公報参照)。
これによると、記録時には、65℃〜70℃に温度制御さ
れた熱ヘッドが使用され、全面消去時には、装置に組み
込まれ80℃以上に熱保持された液浴が用いられる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記構成の熱可逆性表示媒体及び表示
装置においては、記録用熱ヘッドにおいて65℃〜70℃に
温度を制御する必要があり、画像のコントラストが小さ
くなってしまう。
また、消去時に80℃以上に加熱保持された液浴が必要
となるが、装置が転倒した時には液漏れや表示媒体のぬ
れ等が発生してしまう。
本発明は、上記従来の熱可逆性表示媒体及び表示装置
の問題点を解決して、透明状態の温度範囲が大きく、か
つ透明、不透明のコントラストの大きい表示をすること
が可能な熱可逆性記録媒体及び表示装置を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) そのために、本発明の熱可逆性表示媒体においては、
マトリックス材として、スチレン・ブタジエン共重合体
を用い、飽和カルボン酸をその中に分散させて形成した
混合物によって熱可逆性記録材料が形成され、該熱可逆
性記録材料が、通電すことにより発熱する導電性ゴムシ
ート上に設けられる。
上記構成の熱可逆性表示媒体を使用した表示媒体は、
熱可逆性表示媒体を移動させる手段と、熱可逆性表示媒
体に熱書込みを行う手段を有している。
(作用) 本発明によれば、上記のように、マトリックス材とし
て、スチレン・ブタジエン共重合体を用い、有機低分子
物質をマトリックス材中に分散して形成した熱可逆性記
録材料を形成し、これを通電することにより発熱する導
電性ゴムシート上に設けて熱可逆性表示媒体を形成して
いる。
上記熱可逆性記録材料は、所定温度に加熱すると透明
になり、冷却されてもそのまま透明状態を持続する。上
記温度よりも低い温度範囲に加熱した場合には不透明に
なり、逆に冷却されてもそのまま不透明状態を持続す
る。
したがって、導電性ゴムシートの発熱温度を制御する
ことによって透明状態の部分と不透明状態の部分を形成
することができる。透明状態の部分は導電性ゴムシート
の黒色が透けて見えるようになるため、画像パターンが
形成される。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。
本発明の熱可逆性表示媒体は、通電することによって
発熱する導電性ゴムシートの上に熱可逆性記録材料を設
けることによって形成される。
そして、該熱可逆性記録材料は、スチレン・ブタジエ
ン共重合体からなるマトリックス材と、該マトリックス
材中に分散される有機低分子物質の混合物からなる。
上記有機低分子物質は炭素数10〜24の飽和カルボン酸
が好ましい。具体的にはカプリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、
ベヘン酸、リグノセリン酸などがある。
上記熱可逆性記録媒体は、例えば次のようにより形成
される。なお、各材料の量は重量部で示される。
i)マトリックス材 スチレン・ブタジエン共重合体…
2部 ii)有機低分子物質 ステアリン酸…1部 有機溶剤 テトラヒドロフラン…20部 iii)導電性ゴムシート 上記マトリックスと有機低分子物質の重量比は1:1〜2
0:1が好ましい。
上記マトリックスと有機低分子物質の混合物は有機溶
剤に溶解される。有機溶剤としては、テトラヒドロフラ
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、エタノール、トルエン、ベン
ゼンなどを2種以上混合して用いられる。
この溶液が導電性ゴムシート上に塗布され、乾燥させ
られて表示材料が形成される。この溶液は必要に応じて
加熱してもよい。また、支持体として、ポリエステル、
ポリイミド等のフィルムを使用してもよい。本実施例で
は支持体としてポリエステルフィルムが用いられる。
次に、上記熱可逆性表示媒体において、透明、不透明
を形成するヒステリシスを説明する。
第1図は本発明の熱可逆性表示媒体において温度を変
化させた時の透過率のヒステリシス曲線を示す図であ
る。
i)透明状態形成 最初、図中(A)又は(D)の透過率を示していた熱
可逆性表示媒体の温度を室温TRから上昇させてT3以上に
すると、(A)→(B)→(C)又は(D)→(B)→
(C)のように状態が変化する。その後、T3から室温TR
まで冷却すると透過率は(C)→(D)となり透明状態
に固定される。
ii)不透明状態形成 最初、(A)又は(D)の透過率を示していた熱可逆
性表示媒体の温度を上昇させT1〜T2間にすると、(A)
→(B)又は(D)→(B)のように状態が変化する。
その後、室温TRまで冷却すると、透過率は(B)→
(A)と変化し不透明状態に固定される。
また、導電形ゴムシートはスチレン系合成ゴムやポリ
ブタジエンゴムなどの合成ゴム中にカーボン銀等の導電
性微粒子を分散したものであり、通電することにより発
熱する。その温度は消費電力によりコントロールするこ
とができる。例えば、220W/m2で45℃、550W/m2で60℃、
1000W/m2で85℃である。本発明における不透明状態を形
成する温度T1(57℃)〜T2(68℃)にするためには消費
電力を550W/m2にすればよい。
次に、上記熱可逆性表示媒体を用いた画像表示装置に
ついて説明する。
第2図は本発明の画像表示装置の概略構成図である。
図において、熱可逆性表示媒体30はエンドレス状に形
成され、2本の駆動ローラ31間に張設され駆動される。
画像は、記録用サーマルヘッド34によりT3(70℃)より
も高い70〜120℃に加熱されて書き込まれる。この時、
熱可逆性表示媒体は透明状態となり下地の導電性ゴムシ
ートの黒色がすけて見える。そして、入力画像は画像制
御装置35によって制御され画像パターンとなる。
このように形成された画像パターンは、駆動ローラ31
で駆動される熱可逆性表示媒体30がガラス36部分に回転
移動することにより、該ガラス36を介して見ることがで
きる。
画像パターンは、熱可逆性表示媒体30の両側より通電
されるとともに、通電量が550W/m2となるように設定さ
れている消去装置32により60℃に加熱され、不透明状態
になる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したように本発明によれば、通電す
ると発熱する導電性ゴムシート上に熱可逆性記録材料を
設けて熱可逆性表示媒体を形成しているので、透明にな
る温度範囲が広くなり、サーマルヘッドを記録用として
使用することが可能となる。
また、一定電力量に設定された通電装置により画像記
録の消去を行うことができるため、液浴を使用する必要
がなくなり、表示装置が転倒した時の液もれや表示媒体
のぬれの問題がなくなる。
さらに、熱可逆性表示媒体は均一に加熱されるため、
均一な不透明度を有する状態に消去される。
しかも、安価で信頼性の高い表示装置を得ることがで
きるため、大画面化が容易であり、コンピュータのディ
スプレイや掲示板等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱可逆性表示媒体において温度を変化
させた時の透過率のヒステリシス曲線を示す図、第2図
は本発明の表示装置の概略構成図、第3図は温度を変化
させた時の透過率のヒステリシス曲線を示す図である。 30……熱可逆性表示媒体、31……駆動ローラ媒体、32…
…消去装置、34……サーマルヘッド、35……画像制御装
置、36……ガラス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−28625(JP,A) 特開 昭63−153579(JP,A) 特開 昭57−212481(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)通電することによって発熱する導電
    性ゴムシートと、 (b)該導電性ゴムシート上に形成され、スチレン・ブ
    タジエン共重合体からなるマトリックス材と、該マトリ
    ックス材中に分散され、炭素数10〜24の飽和カルボン酸
    の混合物からなる熱可逆性記録材料を有することを特徴
    とする熱可逆性表示媒体。
  2. 【請求項2】(a)熱可逆性表示媒体と、 (b)該熱可逆性表示媒体を移動させる手段と、 (c)熱可逆性表示媒体に熱書込みを行う手段を有し、 (d)上記熱可逆性表示媒体は、通電することによって
    発熱する導電性ゴムシートと、該導電性ゴムシート上に
    形成され、スチレン・ブタジエン共重合体からなるマト
    リックス材と、該マトリックス材中に分散され、炭素数
    10〜24の飽和カルボン酸の混合物からなる熱可逆性記録
    材料を有することを特徴とする表示装置。
JP2028305A 1990-02-09 1990-02-09 熱可逆性表示媒体及び表示装置 Expired - Fee Related JP2675422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2028305A JP2675422B2 (ja) 1990-02-09 1990-02-09 熱可逆性表示媒体及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2028305A JP2675422B2 (ja) 1990-02-09 1990-02-09 熱可逆性表示媒体及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03233490A JPH03233490A (ja) 1991-10-17
JP2675422B2 true JP2675422B2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=12244909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2028305A Expired - Fee Related JP2675422B2 (ja) 1990-02-09 1990-02-09 熱可逆性表示媒体及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2675422B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0701905B1 (en) 1994-09-14 1998-12-23 Oji Paper Co., Ltd. Thermosensitive reversible colordeveloping and disappearing agent
US5977020A (en) * 1997-07-17 1999-11-02 Oji Paper Co., Ltd. Thermosensitive reversible recording material

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03233490A (ja) 1991-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5157011A (en) Thermoreversible recording medium, apparatus utilizing the same and method for fabricating the same
JP2675422B2 (ja) 熱可逆性表示媒体及び表示装置
JPS62278529A (ja) 表示装置
JP2503285B2 (ja) 熱可逆性表示媒体及びこれを用いた画像記録装置
JPH0624129A (ja) 画像消去方法
JPS63317385A (ja) 可逆性感熱記録材料
JP2868518B2 (ja) 作像方法
JP3606629B2 (ja) 可逆性感熱記録材料および情報記録方法
JP2612287B2 (ja) 情報記録表示体
JP3704956B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP3266301B2 (ja) 画像表示装置
JP4287016B2 (ja) 可逆記録媒体
JPH06106847A (ja) 熱可逆性記録材料とその製造方法及び感熱記録媒体
JPH06206324A (ja) 表示装置
JPH0463396B2 (ja)
JPH08192590A (ja) 両面表示記録媒体及び両面表示記録媒体への記録方法
JPH04122698A (ja) 熱可逆性記録カード
JPH0335673B2 (ja)
JPS62108087A (ja) 記録材料およびこの材料を用いた装置
JPH01188827A (ja) 像形成装置
JP2004017532A (ja) 可逆性感熱記録媒体への画像記録方法及び画像記録装置
JPH0524349A (ja) 感熱性画像記録および消去方法
JPH05286258A (ja) 画像表示装置
JPS587683A (ja) 画像表示装置
JPH01152422A (ja) 像形成方法および像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees