JP2674346B2 - ジョセフソン素子及びその製造方法 - Google Patents

ジョセフソン素子及びその製造方法

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JP2674346B2 JP3081180A JP8118091A JP2674346B2 JP 2674346 B2 JP2674346 B2 JP 2674346B2 JP 3081180 A JP3081180 A JP 3081180A JP 8118091 A JP8118091 A JP 8118091A JP 2674346 B2 JP2674346 B2 JP 2674346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジョセフソン素子及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微小なジョセフソン接合を作るにはリソ
グラフィの技術が不可欠である。この接合形成のリソグ
ラフィを最も簡易化したものに図9,図10で示すサン
ペンデッドレジストステンシル法(SRS法)がある。
この方法によれば、まず図9に示すように、部分的に中
空に浮いたステンシルマスク6を準備する。その後、図
10(これは図9のA−A′断面である)のように基板
1上に第1,第2の超伝導膜2,3及び常伝導膜42を
それぞれ矢印,,の方向より成膜することによ
り、SNS接合52を作ることができる。また同じよう
な方法により、SIS接合なども作ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような成膜角度に
よりセルフアライメントの度合いを調整する方法は、非
常に簡便ではあるが、中空に浮いたレジストステンシル
を作るために通常3層のレジスト加工技術を必要とす
る。またレジストステンシルのリフトオフを必要とする
ので、有機溶剤や水分により劣化しやすい鉛系合金や酸
化物超伝導の接合には向いていない。また酸化物超伝導
体成膜時の高温環境により、通常の有機レジストステン
シルはすべて基板に焼きついてしまうので、このような
材料を電極にすることは、この方法では無理である。
【0004】本発明の目的は、このような問題点を解決
したジョセフソン素子及びその製造方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のジョセフソン素
子は、基板上に作られた溝の中にこの溝より幅の広い接
合形成溝を設け、その上に成膜された第1及び第2の超
伝導膜が、前記接合形成溝において絶縁膜を介して結合
していることを特徴とする。
【0006】また本発明によれば、第1及び第2の超伝
導膜を常伝導膜を介して結合させることもできる。
【0007】さらに本発明によれば、第1及び第2の超
伝導膜を結晶粒界を介して結合させることもできる。
【0008】本発明のジョセフソン素子の製造方法は、
溝及び接合形成溝を備えた基板に、第1の超伝導膜を、
前記溝の部分で不連続に、かつ前記接合形成溝の部分で
はその底部に成膜されるような成膜角度をもって成膜
し、次に第2の超伝導膜を前記溝の部分で不連続に、か
つ前記接合形成溝の部分において前記第1の超伝導膜と
重なって成膜されるような成膜角度を持って成膜するこ
とを特徴とする。
【0009】また本発明によれば、前記第1の超伝導膜
成膜後に、絶縁膜を前記接合形成溝内に成膜する。
【0010】また本発明によれば、前記第1の超伝導膜
成膜後に、常伝導膜を前記接合形成溝内に成膜できる成
膜角度を持って成膜する。
【0011】
【作用】本発明の作用をまず図5及び図6を参照して説
明する。なお、図5は基板1に作られた溝7(深さt,
幅l1)における断面図、図6は溝の幅が局所的に広く
なっている接合形成溝8(深さt,幅l2,l2>l1
における断面図である。
【0012】図5(a)及び図6(a)に示すように、
溝7及び接合形成溝8に、まずθ1の成膜角度をもって
第1の超伝導膜2を成膜する。
【0013】次に、図5(b)及び図6(b)に示すよ
うに、基板に対しほぼ垂直に接合膜4を成膜する。
【0014】次に、図5(c)及び図6(c)に示すよ
うに、θ2の成膜角度を持って第2の超伝導膜3を成膜
する。もしθ1=θ2=θという対象的な系を考えた場
合、
【数1】
【0015】
【0016】という条件を満たすθを持って成膜する
と、溝7の部分では第1及び第2の超伝導膜2,3は不
連続で、かつ接合形成溝8において接合膜4を介して第
1及び第2の超伝導膜2,3がジョセフソン結合してい
る素子が得られる。ジョセフソン接合を5で示す。幅l
2を持つ接合形成溝8の面積を規定し、及びθの大きさ
により接合面積を制御することができる。接合膜4が絶
縁体であればSIS接合、常伝導体であればSNS接合
を作ることができる。
【0017】図7及び図8に、接合膜の成膜を省略する
場合を示す。図7,図8は、ほぼ図5,図6に同じであ
るが、コヒーレンス長の短い酸化物超伝導体などでは、
このような構造においても結晶界面を介してジョセフソ
ン素子を形成できる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 (実施例1)図1,図2は本発明の第1の実施例を示す
斜視図である。図1は基板1の斜視図、図2は基板1に
ジョセフソン接合が形成された状態を示す斜視図であ
る。以下、本実施例のジョセフソン接合の製造方法を説
明する。
【0019】まず図1に示すように、溝7及び接合形成
溝8を有する基板1を準備する。溝7は深さt,幅l1
を有し、接合形成溝8は深さt,幅l2,長さwを有す
るものとし、l1<l2とする。
【0020】次に図2に示すように、矢印,,で
示された成膜角度によりそれぞれ第1の超伝導膜2,絶
縁膜41,第2の超伝導膜3を成膜する。もしとで
示す成膜の角度が数1を満足していれば、第1及び第2
の超伝導膜2,3は接合形成溝8中でのみ絶縁膜41を
介して結合し、SIS接合51を形成する。また絶縁膜
41は上述のような成膜をせずとも、例えば表面熱酸化
膜を利用するなどの手段によっても作ることができる。 (実施例2)図3は本発明の第2の実施例を示す斜視図
である。本実施例の構成及び製造方法はほぼ第1の実施
例と同じである。相違点としては図2の絶縁膜41に代
って本実施例では常伝導膜42が矢印の方向より成膜
される。したがって近接効果により結合されるSNS接
合52のジョセフソン素子が得られる。 (実施例3)図4は本発明の第3の実施例を示す斜視図
である。本実施例の構成及び製造方法はほぼ第1の実施
例と同じである。相違点としては図2で絶縁膜41を成
膜しているが、これを本実施例では省略している。つま
り第1の超伝導膜2と第2の超伝導膜3が直接に接触し
ている。第1及び第2の超伝導膜を例えば酸化物高温超
伝導体にすると、第1及び第2の超伝導膜の接触部に結
晶粒界が生じ、この結晶粒界を介して粒界接合53のジ
ョセフソン素子ができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、成
膜後及び接合形成後のリフトオフ工程を含む一切のリソ
グラフィ工程を必要としない、微細な接合面積のジョセ
フソン素子を得ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】溝及び接合形成溝が設けられた基板の斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の作用を説明するための図である。
【図6】本発明の作用を説明するための図である。
【図7】本発明の作用を説明するための図である。
【図8】本発明の作用を説明するための図である。
【図9】従来の製造方法を示す略図である。
【図10】従来の製造方法を示す略図である。
【符号の説明】
1 基板 2 第1の超伝導膜 3 第2の超伝導膜 4 接合膜 41 絶縁膜 42 常伝導膜 5 ジョセフソン接合 51 SIS接合 52 SNS接合 53 粒界接合 6 ステンシルマスク 7 溝 8 接合形成溝

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に作られた溝の中にこの溝より幅の
    広い接合形成溝を設け、その上に成膜された第1及び第
    2の超伝導膜が、前記接合形成溝において絶縁膜を介し
    て結合しているジョセフソン素子。
  2. 【請求項2】基板上に作られた溝の中にこの溝より幅の
    広い接合形成溝を設け、その上に成膜された第1及び第
    2の超伝導膜が、前記接合形成溝において常伝導膜を介
    して結合しているジョセフソン素子。
  3. 【請求項3】基板上に作られた溝の中にこの溝より幅の
    広い接合形成溝を設け、その上に成膜された第1及び第
    2の超伝導膜が、前記接合形成溝において結晶粒界を介
    して結合しているジョセフソン素子。
  4. 【請求項4】溝及び接合形成溝を備えた基板に、第1の
    超伝導膜を、前記溝の部分で不連続に、かつ前記接合形
    成溝の部分ではその底部に成膜されるような成膜角度を
    もって成膜し、次に第2の超伝導膜を前記溝の部分で不
    連続に、かつ前記接合形成溝の部分において前記第1の
    超伝導膜と重なって成膜されるような成膜角度を持って
    成膜するジョセフソン素子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の超伝導膜成膜後に、絶縁膜を前
    記接合形成溝内に成膜する請求項4記載のジョセフソン
    素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1の超伝導膜成膜後に、常伝導膜を
    前記接合形成溝内に成膜できる成膜角度を持って成膜す
    る請求項4記載のジョセフソン素子の製造方法。
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