JP2674196B2 - 燃焼給湯器具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガス瞬間湯沸器等の燃焼給湯器具に関するも
のである。

従来の技術 従来ガス瞬間湯沸器は操作ボタンの押圧でガス通路中
に設けられた安全弁を開け、熱電対等の燃焼検出素子に
より燃焼炎の吹き消えや酸欠時その安全弁を自動的に閉
じるものであった。そしてこの操作ボタンの押圧で水回
路も開きその水流や水圧により開く前記ガス通路中に水
圧応動弁を有していた。またガス瞬間湯沸器は夏期使用
はガス元弁だけを閉じ水として使用する場合も多い。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記安全弁はガスの締切り圧力は強く
安全性が高い反面操作時重く女性や高年令者にとって非
常に不便なものであった。

また上記安全弁を省電流型電磁弁に変更した場合、操
作が軽くなる反面ガスの締切り圧力も少なくなり、ゴミ
が締切り部へかみ込んだ場合等非常に信頼性、安全性が
悪かった。

さらに夏期等水のみの使用時、制御回路により電磁弁
の通電のみを切替えて水だけを出すようにした場合、前
述の如くガス通路中に配置された水圧応動弁は開かれる
のでガスの遮断は電磁弁のみとなりゴミかみ等で生ガス
の漏れる危険性が非常に大であった。

本発明はこのような従来の技術の課題を解決するもの
で、安全弁の操作が容易で、かつ信頼性をより高めるも
のである。

課題を解決するための手段 このような課題を解決するために安全弁の替りに電磁
弁を使用し、水使用の時簡単に水に切替られるよう湯水
切替スイッチを設け、さらに水切替時の初期、点火器を
一定時間作動させる制御回路としたものである。

作用 従って、万一電磁弁等ゴミかみや開き放しの故障とな
っても水切替時点火器により放電がバーナに飛ぶので故
障となって生ガスが漏れていてもその生ガスに着火し燃
焼するので生ガスの放出によるガス爆発等の事故は防が
れる。

実施例 本発明の一実施例を用いて説明する。第１図、第２図
は給湯器の構成図および制御回路を示す。

１はモータにより開成される水弁、２は熱交換器、３
は水圧応動弁、４は電磁弁、５はバーナ、42は水切替ス
イッチを示す。

まず操作ボタン７を軽く押すと連動してモータスイッ
チ８、９がオンし水が流れ水圧応動弁３が開く。また同
時にコンパレータ21を中心とする点火安全タイマー45が
作動し点火器23がスパークする。同時にコンパレータ29
を中心とする電磁弁開弁回路46が作動しリレー31が0.3
秒間オンし電磁弁４へ大電流を流しがス通路を開成す
る。この電流路はトランジスタ32、33によるSV安全回路
47により約９秒間後にはオフされる。また熱電対35、36
が十分加熱され所定の電圧に達するまでトランジスタ22
の出力22aにより強制的に電磁弁の開成を保持する。
（強制吸着回路）そして燃焼中は熱電対35及び36により
燃焼の異常を検出し、吹き消えや酸欠時にはトランジス
タ38、39をオフして電磁弁４の電流はオフされ電磁弁４
は閉じて燃焼は停止され万一の事故は防がれる。

また、前記電磁弁開弁回路47のリレー接点34が溶着し
た場合、安全タイマー45の作動は操作開始後９秒後には
停止されるのでSV安全回路47のトランジスタ33がオフし
トランジスタ32もオフするのでずっと電磁弁４を開成さ
せ続けることはなく燃焼の異常時には電磁弁はオフされ
る。

また本実施例の電磁弁の駆動原理を簡単に説明すると
一般に電磁弁は開弁時は大電流を必要とするが一度吸着
後は微少電流で開弁保持可能である。本実施例の電磁弁
は開弁時トランジスタ32及びリレー接点34で300mA程度
の電流を短時間（0.3秒）流し、その後はトランジスタ3
8、39により微少電流（2mA）を流しているので電池６の
寿命を従来の電磁弁より長くでき実用価値の高いもので
ある。

次に水使用について説明する。

操作ボタン７を押し水切替スイッチ42を押すと電磁弁
４への保持電流は断たれ、一度電磁弁が閉弁すると次に
開弁電流（300mA）が流れないと開弁されない。従って
電磁弁は閉じたままで水弁１のみ開き燃焼せずに水だけ
出水する。このとき点火器23は９秒間は放電しているの
で万一電磁弁が故障して閉じなかった場合そのガスに着
火するので安全であり生ガスが漏れることはない。また
燃焼中に水切替スイッチ42を押した場合も同様でガス回
路は閉じ水のみ出水するが同様に電磁弁が故障し閉じな
かった場合はそのまま燃焼を続け生ガスが漏れることは
ない。

発明の効果 以上の如く本発明によれば水切替時燃料通路は水圧応
動弁が開いて、電磁弁のみの一重シールとなるが、万一
電磁弁の故障で閉じなくても生ガスが放出されることは
なく安全性を損なうことなく軽い操作で湯沸器の使用及
び水の使用ができ真に実用価値の高い燃焼給湯器具を提
供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す燃焼給湯器具の構成
図、第２図は同制御回路図である。 １……水弁、３……水圧応動弁、４……電磁弁、23……
点火器、42……水切替スイッチ。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給湯器の入水通路中に設けられ流水を検出
   し燃料通路を開成させる流水応動弁と、前記燃料通路中
   に設けられ燃焼状態の異常時に前記燃料通路を閉成させ
   る電磁弁と、燃焼開始時燃焼炎を形成させる点火器と、
   前記給湯器の操作部に設けられた湯水切替スイッチと、
   前記湯水切替スイッチの水切替時の初期、前記点火器を
   一定時間作動させる制御回路とを有する燃焼給湯器具。
2. 【請求項２】湯水切替スイッチを電磁弁の駆動回路中に
   設けた請求項（１）記載の燃焼給湯器具。