JP2674066B2 - 部品装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は部品を収納するトレイなどの部品収納体をス
トックする部品供給部を備えた部品装着装置に関するも
のである。

従来の技術 従来の部品装着装置で部品収納体の荷姿が3kg程度の
軽量なものは、部品供給部に補給される部品収納体をス
トックして前記部品供給部に対して相対移動可能な部品
補給部を設け、これら部品供給部と部品補給部との間で
部品収納体をスライドさせるなどして、この部品供給部
に部品収納体を補給している。

発明が解決しようとする課題 しかしトレイ式など部品収納体の荷姿が10kg程度と大
重量のものは、部品供給部と部品補給部との相対移動や
部品収納体の両者間でのスライドなどが困難であるた
め、従来の部品装着装置では、これら部品収納体を人手
によって部品供給部に直接補給しなければならないとい
う問題がある。

本発明は上記従来例に鑑み、部品収納体の荷姿重量が
大である場合でも、部品供給部に対する部品収納体の補
給を人手を用いずに行うことができる部品装着装置を提
供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の部品装着装置
は，同種類毎に複数個単位で部品が収納された部品収納
体を、複数個載置する部品供給部を備えた部品装着装置
において、部品収納体を複数個載置可能で前記部品供給
部と独立して並設された部品補給部と、前記部品供給部
と前記部品補給部との間に配置され、部品供給部から部
品補給部へ、もしくは部品補給部から部品供給部へ部品
収納体を移載する移載手段とを有し、前記部品補給部は
前記部品供給部に面した側と反対側の側方からの自動搬
送車による部品収納体の搬出入を可能に構成したことを
特徴とするものである。

作用 上記構成によれば、移載手段により部品供給部と部品
補給部との間で部品収納体を保持してXYZ軸方向に移動
させることができるので、部品供給部と部品補給部とを
相対移動させたりすることなく、空の部品収納体を部品
供給部から部品補給部に、部品が収納された部品収納体
を部品補給部から部品供給部に人手を用いることなく移
載することができる。又部品補給部にはその都度必要な
部品収納体を搬送して載置することができると共に、空
の部品収納体の処分も部品補給部を通じて行うことがで
きるという利点もある。

実施例 本発明の実施例を、第１図ないし第４図に基き説明す
る。

第３図において、１は部品装着部で、部品供給部２が
ストックするトレイ（部品収納体）ａの部品を基板に装
着する装着ヘッド（図示せず）を備えている。３はｗ軸
移送部で、その原点Ｐに移載される部品を前記部品装着
部１に移送する。このｗ軸移送部３と前記部品供給部２
との間に、トレイａの部品を吸着して前記原点Ｐに移載
する吸着ヘッド４を配設している。尚、部品供給部２の
一側には、部品切れとなった空のトレイａが廃棄される
空トレイ収納部５が設けられている。

部品供給部２に補給されるトレイａを、ボックス６を
単位としてストックする部品補給部７を設けている。こ
れら部品供給部２と部品補給部７との間に、前記ボック
ス５を両者間で移載する移載ロボット（移載手段）８を
配設している。移載ロボット８は、XYZ軸方向に移動す
るチャック部8aを備えている。このチャック部8aは、前
記ボックス６をチャッキングすると共に、部品供給部２
において空になったトレイａをチャッキングして前記空
トレイ収納部５に移載する。

部品補給部７は、前記移載ロボット８によって部品補
給部７に移載されるボックス６をストックする交換ポジ
ション９と、交換ポジション９上のボックス６が待機さ
せられる待機ポジション10とを備えている。前記交換ポ
ジション９は、ボックス６の搬入、搬出及び位置決めを
行うことができるように前進、後退、90°回転の機能を
備えている。前記待機ポジション10は、前進、後退の機
能を備えている。

交換ポジション９へのボックス６の搬入、及び交換ポ
ジション９からのボックス６の搬出は、パレット11に収
納された状態でワゴン12によって行われる。このパレッ
ト11は３つのボックス６を収納できるスペースを備えて
いるが、搬入時は２つのボックス６を収納し、１箇所は
空のボックス６を収納する空スペース部13となってい
る。尚、パレット11及びボックス６には、部品管理用の
バーコード14、15が設けられ、各ボックス６はトレイａ
を10段積みで収納することができる。パレット11のバー
コード14は搬入時に交換ポジション９で読取られて部品
の確認が行われる。

以上のように構成した部品装着装置の作用説明を行
う。

部品装着装置のCPUからの部品切れ情報に基き、必要
な部品のトレイａがボックス６に収納された状態でパレ
ット11にセットされる。交換ポジション９は、ワゴン12
によって搬入されるパレット11を受取り、部品確認の後
に前記パレット11を移動させて先ず空スペース部13の位
置決めを行う。

移載ロボット８のチャック部8aは部品供給部２上の空
のボックス６をチャッキングし、交換ポジション９上の
パレット11の空スペース部13に移載する。その後、移載
ロボット８は前記パレット11のボックス６をチャッキン
グし、部品供給部２に移載する。

何らかの理由で前記パレット11上の部品以外のものが
必要であるとき、交換ポジション９は90°回転して前記
パレット11を待機ポジション10に移動させる。その後、
必要な部品のトレイａが収納された緊急用のボックス６
がワゴン12によって交換ポジション９に搬入され、移載
ロボット８によって前記トレイａが部品供給部２に移載
される。終了後、緊急用ボックス６は直ちにワゴン12に
搬出され、交換ポジション９が90°回転して待機ポジシ
ョン10上のパレット11を受取った後、−90°回転して元
の位置に復帰する。

本発明は上記実施例に示す外、種々の態様に構成する
ことができる。

例えば部品補給部や移載手段などは上記実施例に示す
ものに限定されず、部品収納体の形状、大きさ、荷姿な
どに応じて任意に設計することができる。

発明の効果 本発明は上記構成、作用を有するので、部品収納体の
荷姿重量が大である場合でも、部品供給部に対する部品
収納体の補給を人手を用いずに行うことができる部品装
着装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の斜視図、第２図は要部の斜視
図、第３図は平面図である。 ２……部品供給部 ７……部品補給部 ８……移載手段 ａ……部品収納体。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】同種類毎に複数個単位で部品が収納された
   部品収納体を、複数個載置する部品供給部を備えた部品
   装着装置において、部品収納体を複数個載置可能で前記
   部品供給部と独立して並設された部品補給部と、前記部
   品供給部と前記部品補給部との間に配置され、部品供給
   部から部品補給部へ、もしくは部品補給部から部品供給
   部へ部品収納体を移載する移載手段とを有し、前記部品
   補給部は前記部品供給部に面した側と反対側の側方から
   の自動搬送車による部品収納体の搬出入を可能に構成し
   たことを特徴とする部品装着装置。