JP2673406B2 - 自動結束装置 - Google Patents

自動結束装置

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JP2673406B2
JP2673406B2 JP3445293A JP3445293A JP2673406B2 JP 2673406 B2 JP2673406 B2 JP 2673406B2 JP 3445293 A JP3445293 A JP 3445293A JP 3445293 A JP3445293 A JP 3445293A JP 2673406 B2 JP2673406 B2 JP 2673406B2
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▲ひろし▼ 六車
清二 竹田
光夫 町田
弘 鬼頭
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株式会社タイムスエンジニアリング
フドウ建研株式会社
株式会社大同機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動結束装置に関
し、更に詳細には、所要間隔で縦横に配列された複数の
縦筋および横筋の各交差部をワイヤにより自動結束し得
る自動結束装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】建築材としてのスラブは、その芯体として
多数の鉄筋を縦横に配列した網体が使用される。この網
体は、縦筋および横筋の交差部に、作業者が針金(ワイ
ヤ)を手作業で巻付けた後、その両端部を絡めてひねる
(ツイスト)ことにより結束して、その形状を保持するよ
うになっている。そして、この形状保持された網体を型
枠内に位置決めした状態で、該型枠にコンクリートを流
し込むことによりスラブが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した縦筋および横
筋の交差部を針金により結束する作業は、作業者に長時
間の単純作業を強いることとなり、作業能率の向上が図
られないという問題があった。また、作業者は予め所定
寸法に切断した多数の針金を用意し、1本または数本の
針金を取出して交差部に巻付けており、このときに手指
を傷付けるおそれがある。しかも、予め針金を所定長さ
に切断する煩雑な作業が必要になっていた。更に、前記
網体は床面に設置した治具等に載置されているため、縦
筋および横筋の結束作業は腰を屈めた姿勢で行なわれ、
腰痛や筋肉痛等の原因となり、作業者に劣悪な条件での
作業を強いることとなっていた。また、針金の両端部を
絡めてツイストさせる作業に労力と熟練が必要となると
共に、結束個所が多数あるためにその結束状態にバラツ
キを生じてしまうおそれもあった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前述した従来技術に内在して
いる前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案さ
れたものであって、作業者を単純作業から解放すると共
に、作業能率を向上し得る自動結束装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を好適に克服
し、所期の目的を達成するため本発明に係る自動結束装
置は、複数の縦筋および横筋を所要間隔で縦横に交差さ
せて平面的に配列可能な位置決め治具と、前記位置決め
治具を挟む両側において、前記縦筋と平行になるよう敷
設した一対のレールと、前記横筋と平行に位置すると共
に、前記位置決め治具の上方に臨み、前記レール間に移
動自在に載架されて、駆動手段により前記縦筋と平行に
往復移動されるガーダと、前記ガーダに移動自在に配設
され、駆動手段により該ガーダに沿って平行に往復移動
されるサドルと、前記サドルに昇降自在に配設され、昇
降手段により前記縦筋および横筋の交差部に対して近接
・離間移動される結束機とを備え、前記ガーダおよびサ
ドルを複合的に移動させて前記結束機を夫々の縦筋およ
び横筋の交差部上方に到来させ、該結束機を下降させる
ことにより、前記交差部をワイヤにより結束するよう構
成したことを特徴とする。
【0006】また前記課題を好適に克服し、所期の目的
を達成するため本願の別の本発明に係る自動結束装置
は、複数の縦筋および横筋を所要間隔で縦横に平面的に
配列可能で、横筋の延在方向に所要間隔離間して縦筋と
平行になるよう敷設した一対のレールに移動自在に載架
され、駆動手段により縦筋と平行に往復移動される位置
決め治具と、前記位置決め治具の上方において、前記横
筋と平行に延在するよう配設されたガーダと、前記ガー
ダに移動自在に配設され、駆動手段により該ガーダに沿
って平行に往復移動されるサドルと、前記サドルに昇降
自在に配設され、昇降手段により前記縦筋および横筋の
交差部に対して近接・離間移動される結束機とを備え、
前記サドルおよび位置決め治具を複合的に移動させて前
記結束機を夫々の縦筋および横筋の交差部上方に到来さ
せ、該結束機を下降させることにより、前記交差部をワ
イヤにより結束するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る自動結束装置につき、好
適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明す
る。図1は、実施例に係る自動結束装置の概略構成を示
す正面図であって、該結束装置は、例えばスラブの芯材
として使用される網体を構成する縦筋および横筋の交差
部をワイヤによりひねり結束するのに供される。
【0008】図1に示す如く、実施例に係る自動結束装
置9は、複数の縦筋16および横筋17を、所要間隔で
縦横(X−Y方向)に交差させて平面的に配列する位置決
め治具78の上方に、X方向(縦方向)およびY方向(横
方向)に移動自在な2基の結束機10,10が夫々昇降自
在に配設され、両結束機10,10により、位置決め治
具78に配列した複数の縦筋16および横筋17の交差
部をワイヤ11で自動結束するよう構成されている。
【0009】(鉄筋の位置決め治具について)前記位置決
め治具78は、図12に示す如く、上端で開放する複数
の凹溝79aを所要間隔で形成したX方向に延在する縦
材79と、同じく複数の凹溝80aを所要間隔で形成し
たY方向に延在する横材80とを所要間隔で縦横に組立
てることにより構成される。そしてこの位置決め治具7
8は、床面に設置した基枠82に載置されている。縦筋
16および横筋17の配列に際しては、例えばY方向に
延在する各横材80の凹溝80aに、縦筋16を2つ置
きに内挿して位置決めする。またX方向に延在する各縦
材79の凹溝79aに、横筋17を2つ置きに内挿して
位置決めすることにより、縦筋16の上に横筋17が交
差する状態で載置される。これにより縦筋16および横
筋17の交差部は正確に位置決めされ、前記結束機1
0,10による自動結束を確実に行なうことができる。
【0010】なお、位置決め治具78への縦筋16およ
び横筋17の配列作業は、作業者が手作業により行なっ
たり、適宜の供給装置により縦筋16および横筋17を
1本づつ所要位置まで自動的に送り込んで配列すること
も採用可能である。また縦筋16と横筋17との間隔
は、縦筋16または横筋17を内挿する凹溝80a,7
9aの位置を変えることにより簡単に変更可能である。
実施例では、図2に示す如く、2基の位置決め治具7
8,78がX方向に所要間隔離間して直列に配置され、
一方の位置決め治具78(第1ステーション)上で結束作
業を行なっている間に、他方の位置決め治具78(第2
ステーション)に縦筋16および横筋17を配列する作
業を行ない得るよう構成されている。
【0011】(ガーダおよびサドルについて)前記2基の
位置決め治具78,78を挟む両側の床面に、図1に示
す如く、一対のピット13,13がX方向に沿って形成
され、各ピット13にレール14が夫々敷設されてい
る。各レール14には台車22が走行自在に載架され
(図3参照)、両台車22,22間に、位置決め治具78
の上方に臨むガーダ26がY方向に沿って架設されてい
る。各レール14の内側には、長手方向(X方向)に沿っ
てラック29が夫々配設され、各ラック29には、台車
22に倒立配置した駆動モータ30により正逆回転され
るピニオン31が噛合している。すなわち、両駆動モー
タ30,30を正逆方向に同期駆動することにより、台
車22,22およびガーダ26はレール14,14に沿っ
てX方向に往復移動する。なお、両台車22,22に配
設されるピニオン31,31を適宜の動力伝達機構を介
して連結し、一基の駆動モータにより回転させるように
してもよい。
【0012】前記ガーダ26の前面には、図1に示す如
く、上下に所要間隔離間して一対のガイドレール32,
32がガーダ26の長手方向(Y方向)に沿って平行に配
設され、該ガイドレール32,32に2基のサドル72,
73が移動自在に配設される。図1において左側に位置
する第1サドル72の側部に調節モータ74が配設さ
れ、該モータ74により正逆回転されるボールネジ75
が、図4に示す如く、他方の第2サドル73に配設固定
した送りナット97に螺挿されている。すなわち、調節
モータ74を正逆駆動することにより、第1サドル72
と第2サドル73との離間距離を可変調節し得るように
なっている。
【0013】また、前記第2サドル73の側部にブラケ
ット76を介して位置決めモータ77が倒立配置され、
該モータ77により正逆回転される歯車83は、図3に
示す如く、ブラケット76に配設したピニオン84と一
体的に回転する従動歯車85に噛合している。そして該
ピニオン84は、ガーダ26の前面に配設したY方向に
延在するラック86に噛合している。従って、位置決め
モータ77を正逆駆動することにより、前記ボールネジ
75と送りナット97とにより連結されている両サドル
72,73は、前記ガイドレール32,32に沿ってY方
向に往復移動する。これにより前記結束機10,10
を、位置決め治具78に配列した縦筋16および横筋1
7の交差部の真上に位置決めし得るようになっている。
なお、一方の台車22にコンピュータ等の制御手段を内
蔵した操作盤(図示せず)が配設され、該制御手段により
駆動モータ30,30や調節モータ74および位置決め
モータ77の制御を行なって、結束機10,10の自動
位置決めを行なうよう構成されている。
【0014】(結束機について)前記第1サドル72の前
面に第1の結束機10が配設され、また第2サドル73
の前面に第2の結束機10が配設されており、各結束機
10,10は、対応するサドル72,73に配設した昇降
手段としてのシリンダ98によって昇降移動されるよう
構成してある(図4参照)。なお、第1の結束機10と第
2の結束機10とは、その構成は同一であるので、一方
(第1)の結束機10の構成についてのみ説明し、他方
(第2)の結束機10の同一部材には同一の符号を付して
示すこととする。
【0015】(ワイヤリールについて)前記第1サドル7
2に昇降自在に配設される基板87の前面には、図5に
示す如く、その上部に支持板88が水平に突設され、こ
の支持板88の上面に所要間隔離間して一対の保持板8
9,89が立設されている。そして、一対の保持板89,
89の間に、ワイヤ11が所要直径で巻回されたワイヤ
リール12が着脱自在に装着されるよう構成されてい
る。両保持板89,89の内側には、図6に示す如く、
ワイヤリール12の軸孔12aに嵌挿可能な支持部材2
4が夫々回転自在に配設されると共に、一方の支持部材
24は他方の支持部材24に対して近接・離間可能な状
態で保持板89に配設されている。またこの支持部材2
4は、圧縮ばね25により常には他方の支持部材24に
近接する方向に付勢されるようになっている。すなわ
ち、一方の支持部材24を圧縮ばね25の弾力に抗して
他方の支持部材24から離間した状態で、両支持部材2
4,24間にワイヤリール12を臨ませた後に、一方の
支持部材24を他方の支持部材24に近接(圧縮ばね2
5の弾力による)させることにより、ワイヤリール12
の軸孔12aに両支持部材24,24が嵌挿されて回転
自在に支持される。そしてワイヤ11が無くなったとき
には、一方の支持部材24を他方の支持部材24から離
間することにより、ワイヤリール12の交換を行ない得
る。
【0016】前記支持板88に通孔88aが穿設され、
ワイヤリール12から引出されたワイヤ11は、該通孔
88aに挿通されて、後述する供給装置20に導びかれ
るようになっている。なお、前記基板87の所要位置
に、一対のローラ90,90を垂直方向または水平方向
に回転自在に備えた2つの案内部材91がワイヤ供給方
向に離間して配設され、ワイヤリール12から引出され
たワイヤ11を供給装置20に円滑に導びくよう構成し
てある。また一方の保持板88には、ワイヤリール12
の側面に弾力的に当接する板ばね28が配設され、ワイ
ヤ11の引出しに際して該リール12が惰性により回転
するのを防止するよう構成されている。
【0017】(ワイヤの供給装置について)前記基板87
の前面下部には、図5に示す如く、結束機10の主要部
が配設される板体15aと筒状の保持体15bとからな
る本体15が配設固定され、板体15aの表側に、前記
供給装置20を構成する一対のピンチローラ33,34
が回転自在に配設されている。大径の第1ピンチローラ
33は、板体15aの裏側に配設された正逆回転可能な
エアモータ35にクラッチ(図示せず)を介して連結さ
れ、該モータ35により所要角度づつ回転するよう構成
されている。また、第1ピンチローラ33の配設位置に
近接して該ローラ33の直径方向に移動自在に配設した
ホルダ36に、小径の第2ピンチローラ34が回転自在
に配設されており、第1ピンチローラ33と第2ピンチ
ローラ34との間にワイヤ11を挟持した状態で、第1
ピンチローラ33を正転することにより該ワイヤ11が
給送される。
【0018】前記エアモータ35は、1回の結束に必要
な長さのワイヤ11を後述する案内シェル18,19に
供給するため、第1ピンチローラ33を所要角度正転し
た後に、クラッチを切った状態で原点位置に復帰するよ
う設定されている。このとき、第1ピンチローラ33が
モータ35の回転に追従して回転してしまうと、ワイヤ
11の供給長さが変わってしまうため、実施例ではブレ
ーキ37により第1ピンチローラ33を確実に停止させ
るよう構成している。すなわち、図5に示す如く、第1
ピンチローラ33の配設位置に近接する板体15aにブ
ラケット38が配設され、該ブラケット38にエアシリ
ンダ39が配設される。このエアシリンダ39の第1ピ
ンチローラ33を指向するピストンロッド39aには、
該ローラ33の周面に当接可能なブレーキシュー40が
配設される。従って、第1ピンチローラ33が所要角度
回転してクラッチが切れた際に、エアシリンダ39をピ
ストンロッド39aを延出する方向に付勢することによ
り、ブレキシュー40が第1ピンチローラ33の周面に
当接し、該ローラ33が回転するのが阻止される。な
お、後述するワイヤ11のツイストに際し、切断された
ワイヤ11の供給側の端部がクランピングジョー58b
(後述)に当接して折り曲げられるのを防止するため、ワ
イヤ11がクランピングジョー58bにより切断された
後、第1ピンチローラ33を逆転してワイヤ11の切断
端部を若干引き戻すよう設定されている。
【0019】前記第1ピンチローラ33と第2ピンチロ
ーラ34とによるワイヤ11の挟持位置の上流および下
流側に、ワイヤ11の挿通を許容する通孔41a,42
aを穿設した案内体41,42が配設されている。そし
て、前記案内部材91を経たワイヤ11は、上流側の案
内体41の通孔41aに挿通されて両ローラ33,34
間に案内されると共に、両ローラ33,34により給送
されるワイヤ11は下流側の案内体42の通孔42aに
沿って前記案内シェル18,19の内面に向けて案内さ
れる。なお、案内体41,42における通孔41a,42
aのワイヤ入口側は、ワイヤ11を円滑に挿通し得るよ
う漏斗状に形成してある。
【0020】(ワイヤの案内シェルについて)前記板体1
5aには、基板87の配設側と反対側に筒状形成された
保持体15bが配設固定され、該保持体15bの軸方向
一端(下面)に、周方向に180°偏位して一対の突片4
4,44が軸方向に突設されている。そして、図5に示
す供給装置20から離間する側の突片44にピン45を
介して第1の案内シェル18が回動自在に枢支されると
共に、他方の突片44に第2の案内シェル19がピン4
5を介して回動自在に枢支され、両案内シェル18,1
9は、各ピン45に巻装した捻りコイルばね46によ
り、相互に近接する方向(閉成する方向)に回動付勢され
るようになっている。この案内シェル18,19は、図
5に示す閉成状態において、その内部に所要直径の円形
開口81が画成されるよう設定されており、この開口8
1に前記縦筋16および横筋17の交差部を臨ませるよ
う構成されている(図13(b)参照)。また両案内シェル
18,19の開放端部18a,19aは、両者の当接位置
から外側に向かって相互に離間するハ字状となるよう形
成され、縦筋16および横筋17の交差部を開口81内
に臨ませるに際し、該交差部を容易に案内可能となって
いる。なお、第2の案内シェル19が配設される突片4
4には、前記案内体42の端部が保持体15bの軸心を
指向する状態で挿通され、該案内体42を介して開口8
1内にワイヤ11が供給されるよう設定される。
【0021】図7に示す如く、第1の案内シェル18お
よび第2の案内シェル19の内周面には、案内溝18
b,19bが形成され、前記案内体42を介して供給さ
れるワイヤ11の先端は、先ず第1の案内シェル18の
案内溝18bに沿って移動し、次いで第2の案内シェル
19の案内溝19bに移行して、該先端が突片44,4
4の間に臨むワイヤ11と交差することにより、最終的
に前記開口81を囲むリング状となる。これにより、両
案内シェル18,19の開口81内に臨ませた縦筋16
および横筋17の交差部の外側に、ワイヤ11を巻掛け
ることができる(図13(c)参照)。なお、第1の案内シ
ェル18と第2の案内シェル19との当接部における案
内溝18b,19bの深さは、第2の案内シェル19の
案内溝19bの方が深くなるよう設定され、第1の案内
シェル18から第2案内シェル19にワイヤ11が円滑
に移行するよう構成される。また案内溝18b,19b
の内径は、ワイヤ11の直径の2倍以上に設定され、該
ワイヤ11が突片44,44の間に臨む位置で交差可能
に設定されている。
【0022】前記供給装置20により案内シェル18,
19に供給されてリング状に成形されるワイヤ11の内
径は、案内シェル18,19の案内溝18b,19bの形
成部位における内周寸法により設定されるので、オーダ
変更により縦筋16と横筋17との直径が変わって、今
までの寸法の案内シェル18,19では対応し得なくな
る場合がある。このときには、案内シェル18,19を
対応する寸法のものと交換すると共に、ワイヤ11の供
給量を調節することにより、各種寸法の縦筋16と横筋
17との結束を行ない得る。なお、ガーダ26に配設さ
れる第1の結束機10の案内シェル18,19と、第2
の結束機10の案内シェル18,19とは、その位相が
平面において90°異なるよう設定されて、各結束機1
0,10で結束される縦筋16および横筋17の交差部
におけるワイヤ11の巻掛け方向が90°交差するよう
になっている。これにより、縦筋16と横筋17とを位
置ズレすることなく確実に形状保持し得る。
【0023】(ツイスト装置について)前記保持体15b
の内部にツイスト装置21が配設されており、該ツイス
ト装置21は、図8に示す如く、保持体15bに配設固
定される円筒状に形成したケーシング47の後端部に、
空気圧モータ48を備え、この空気圧モータ48の内部
に公知の回転駆動機構49が配設されている。回転駆動
機構49は、モータ48に形成した第1通路50に図示
しないエア供給源から圧力エアを供給することにより回
転するよう構成されている。また空気圧モータ48に
は、遊星歯車機構51とクラッチ軸52とが回転自在に
配設され、前記回転駆動機構49の回転は遊星歯車機構
51を介してクラッチ軸52に伝達されるよう構成して
ある。
【0024】前記空気圧モータ48には第1通路50と
は別の第2通路53が形成され、該第2通路53は、前
記ケーシング47における空気圧モータ48の前面側
(図8において下面側)に画成した中継空間54に連通し
ている。そして図示しないエア供給源から圧力エアを第
2通路53に供給することにより、該エアは中継空間5
4に供給された後、後述する保持部材55に形成した第
1空間56および第2空間57に供給され、プライヤー
58および位置決めピン59を作動させるべく機能す
る。
【0025】前記ケーシング47には、図8に示す如
く、前記中継空間54の前方内部に保持部材55が回転
自在に配設され、この保持部材55の後端は、前記クラ
ッチ軸52に連結されている。また保持部材55の前端
には、ケーシング47の前端から突出する一対の支持部
材60,60が所定間隔離間して突設され、両支持部材
60,60間に、プライヤー58が開閉自在に枢支され
ている。従って、前記空気圧モータ48を作動してクラ
ッチ軸52を回転させることにより、保持部材55およ
びプライヤー58はケーシング47に対して所要方向に
回転される。なお、プライヤー58における前端部に位
置するクランピングジョー58b,58bは、図5に示
す如く、前記突片44,44の間に臨んで、両案内シェ
ル18,19によりリング状に成形されたワイヤ11同
志の交差部をクランプし得るよう設定されている。
【0026】前記保持部材55の前部には、前面側に開
口する案内穴61が形成されており、前記プライヤー5
8を構成する一対の柄部58a,58aは、該案内穴6
1の内部に所定長さに亘って臨んでいる。また案内穴6
1には、前方に開口する円錐状の溝部62aを形成した
開閉部材62が軸方向に摺動自在に配設され、該開閉部
材62は常には圧縮ばね63により後退(プライヤー5
8の柄部58a,58aから離間する方向)するよう付勢
されている。更に、案内穴61の底部と開閉部材62の
後部との間に第1空間56が画成され、前記中継空間5
4に供給されたエアが、保持部材55に穿設された供給
通路64を介して該第1空間56に供給されるよう構成
してある。すなわち、第1空間56にエアを供給するこ
とにより、図10に示す如く、開閉部材62は圧縮ばね
63の弾力に抗して前進し、これによりプライヤー58
の両柄部58a,58aが溝部62aの内面に沿って相
互に近接移動する。また、プライヤー58における一対
のクランピングジョー58b,58bが相互に近接して
閉成され、両ジョー58b,58bの間に位置するワイ
ヤ11をクランプすることができる。なお両柄部58
a,58aの間に圧縮ばね65が弾力的に介挿されてお
り、開閉部材62が後退した際には該圧縮ばね65の弾
力により両ジョー58b,58bは開放される。
【0027】また、前記一方のクランピングジョー58
bには、周方向に突出するカッター66が一体的に形成
され、両クランピングジョー58b,58bによりワイ
ヤ11同志の交差部をクランプした際に、対向するクラ
ンピングジョー58bと協働して該ワイヤ11における
案内体42側を切断し得るよう構成されている。
【0028】前記保持部材55の後部側には、図9に示
す如く、半径方向に延在する収納部67が穿設されると
共に、該収納部67と連通して保持部材55の外周面に
開口する通孔68が穿設されている。そして、収納部6
7に位置決めピン59の大径部59aが摺動自在に臨む
と共に、該大径部59aに突設した軸部59bが通孔6
8に摺動自在に臨んでいる。また大径部59aと収納部
67の底部(通孔68が連通する側と反対側)との間に圧
縮ばね69が弾力的に介挿され、位置決めピン59は、
常には軸部59bの先端が保持部材55の外方に突出す
るよう付勢されている。また収納部67に、位置決めピ
ン59の大径部59aと収納部上面(通孔68が連通す
る側)との間に第2空間57が画成されると共に、通孔
68の適宜位置に第1空間56と連通する補助通路70
が連通し、第1空間56に供給されたエアは、補助通路
70および通孔68を介して第2空間57に供給される
ようになっている。なお、収納部67に配設した圧縮ば
ね69は、第1空間56および第2空間57の圧力が開
閉部材62を前進移動させるのに要する圧力になった際
にも、前記位置決めピン59を保持部材55から突出す
る状態に保持し得る弾力に設定されている。
【0029】すなわち保持部材55の内部においては、
前記第2通路53を介して中継空間54に供給された圧
力エアは、供給通路64を介して第1空間56に供給さ
れる。そして第1空間56での圧力が圧縮ばね63の弾
力よりも大きくなると、前記開閉部材62が前進してク
ランピングジョー58b,58bが閉成される。なお、
このとき第2空間57にも補助通路70および通孔68
を介して圧力エアが供給されて第1空間56の圧力と同
一となっているが、収納部67に介挿した圧縮ばね69
は前述した弾力に設定されているので、前記位置決めピ
ン59の軸部59bは保持部材55の外方に突出する状
態に保持される。そして、開閉部材62によりクランピ
ングジョー58b,58bが閉成された後は、第1空間
56に供給されるエアは補助通路70を介して通孔68
および第2空間57に供給される。この状態で第2空間
57の圧力が圧縮ばね69の弾力よりも大きくなると、
位置決めピン59が後退して軸部59bの先端が通孔6
8内に没入するようになっている(図10および図11
参照)。
【0030】前記保持部材55における位置決めピン5
9が配設される部位と対応するケーシング47の内周面
に、図9に示す如く、略リング状に形成された位置決め
部材71が配設されている。この位置決め部材71にお
ける内周面の所要部位に、偏心切欠部71aが形成され
ると共に、該偏心切欠部71aにおける終端部(ケーシ
ング47の内周面に近接する位置)に連なる段部71b
が形成されている。すなわち、前記位置決めピン59
は、図9に示す如く、その軸部59bが保持部材55か
ら突出している状態では、偏心切欠部71aに臨むと共
に段部71bに当接して保持部材55の回転が阻止され
るようになっている。これにより、保持部材55に配設
されたプライヤー58のクランピングジョー58b,5
8bは、図13(c)に示すワイヤ11の交差部をクラン
プし得る位置で停止位置決めされる。なお、このとき一
方のクランピングジョー58bに形成したカッター66
は、前記案内体42側に臨むものである。そして、図1
1に示すように位置決めピン59の軸部59bが保持部
材55の内部に没入することにより、保持部材55の回
転は許容される。
【0031】
【実施例の作用】次に、図示の実施例に係る自動結束装
置の作用につき説明する。
【0032】自動結束装置9による結束作業に先立ち、
図2に示す下側の第1ステーションにおいて基枠82に
載置した位置決め治具78に、例えば図11に示す如
く、複数の縦筋16および横筋17を所要間隔で縦横に
交差するよう平面的に配列する。この縦筋16および横
筋17の各交差部のX方向およびY方向の間隔を、前記
操作盤に配設したキーボード等の入力手段を介して制御
手段に設定入力する。また、前記台車22,22および
サドル72,73は予め設定された原点位置に待機して
おり、前記交差部のX−Y方向の間隔入力により、第1
サドル72に配設した調節モータ74が所要方向に駆動
され、第1の結束機10と第2の結束機10との間隔
が、縦筋16および横筋17の交差部におけるY方向の
間隔の等倍(例えば1つ置きに交差部を結束し得る間隔)
に設定される。なお、第1の結束機10と第2の結束機
10とは、その案内シェル18,19の向きが90°偏
位するよう位置決めされている。また、前記ワイヤリー
ル12から引出されたワイヤ11は、前記供給装置20
における一対のピンチローラ33,34に挟持された状
態で、その先端が案内体42の通孔42aに挿通されて
いるものとする。更に、前記ツイスト装置21において
は、図8に示す如く、前記保持部材55に配設した位置
決めピン59により該保持部材55の回転が規制される
と共に、プライヤー58のクランピングジョー58b,
58bが開放してワイヤ11をクランプ可能な状態に保
持されている。
【0033】この状態で操作盤の始動ボタン(図示せず)
を押すことにより、台車22,22に配設した駆動モー
タ30,30が同期駆動されて、該台車22,22がレー
ル14,14に沿ってX方向に移動する。また、前記第
2サドル73に配設した位置決めモータ77が駆動さ
れ、両サドル72,73がガイドレール32,32に沿っ
てY方向に移動する。これにより、第1の結束機10と
第2の結束機10とは、縦筋16および横筋17の交差
部の真上に夫々位置決めされる。次いで、第1の結束機
10および第2の結束機10を、シリンダ98,98を
介して第1サドル72および第2サドル73に対して下
降させることにより、対応する交差部の結束が行なわれ
る。
【0034】前記第1の結束機10および第2の結束機
10による交差部の結束作業は同一であるので、第1の
結束機10による結束作業につき説明する。すなわち、
図13(a)に示すように第1の結束機10が対応する交
差部の真上に位置決めされた後に下降されると、図13
(b)に示す如く、一対の案内シェル18,19は捻りコ
イルばね46,46の弾力に抗して開放しつつ交差部を
開口81内に導く。そして、両案内シェル18,19が
閉成すると共に、交差部が案内シェル18,19により
画成される開口81の略中央に臨む位置で、第1の結束
機10の下降は停止される。
【0035】次に、前記エアモータ35が正転方向に回
転し、一対のピンチローラ33,34により挟持されて
いるワイヤ11はワイヤリール12から引出されると共
に案内体42の開放端から第1の案内シェル18の案内
溝18bに向けて供給される。このワイヤ11は、図7
に示す如く、第1の案内シェル18の案内溝18bおよ
び第2の案内シェル19の案内溝19bに沿って移動し
てリング状に成形され、縦筋16および横筋17の交差
部を所定間隔をおいて包囲する。またワイヤ11の先端
が、前記両突片44,44の間に臨む位置のワイヤ11
と交差する位置まで供給されると、前記エアモータ35
が停止してワイヤ11の供給が停止される(図13(c)
参照)。なお、ワイヤリール12からのワイヤ11の引
出しが停止された際には、該リール12は板ばね28に
よって惰性による回転が抑制され、次回のワイヤ引出し
を円滑に行ない得る状態に保持される。前記ワイヤ11
の供給長さは、エアモータ35の正転角度によって予め
設定される。
【0036】前記エアモータ35が停止すると、前記ツ
イスト装置21の第2通路53に圧力エアが供給され、
該エアは、第2通路53→中継空間54→供給通路64
を介して第1空間56に供給される。第1空間56の圧
力が圧縮ばね63の弾力よりも大きくなると、図10に
示す如く、前記開閉部材62が前進してクランピングジ
ョー58b,58bが閉成されるに至る。これによりワ
イヤ11同志の交差部がクランプされると共に、案内体
42側に臨むワイヤ11がカッター66により切断され
る。なお、このとき第2空間57にも補助通路70およ
び通孔68を介して圧力エアが供給されて第1空間56
の圧力と同一となっているが、収納部67に介挿した圧
縮ばね69は前述した弾力に設定されているので、該圧
縮ばね69は圧縮することなく位置決めピン59の軸部
59bを保持部材55の外方に突出する状態に保持して
いる(図9参照)。
【0037】ここで、前記案内体42の端部からワイヤ
11の切断端部が突出している状態でクランピングジョ
ー58b,58bが回転すると、該ジョー58bがワイ
ヤ11の切断端部と接触してこれを折曲して、次のワイ
ヤ供給に支障を来たすおそれがある。そのため、クラン
ピングジョー58b,58bでワイヤ11が切断された
タイミングで、前記エアモータ35が若干逆転して、一
対のピンチローラ33,34によりワイヤ11の切断端
部が案内体42内に臨む位置まで引き戻すようになって
いる。これにより、ワイヤ11の切断端部がクラピング
ジョー58bにより折曲される事態を未然に防止し得
る。また、エアモータ35の逆転が完了すると、前記ク
ラッチが切れると共に、ブレーキ37のエアシリンダ3
1が付勢されてブレーキシュー40が第1ピンチローラ
33に当接して該ローラ33の回転を阻止する。そして
エアモータ35は、逆転方向に回転して原点復帰するこ
とにより停止する。
【0038】前記クランピングジョー58b,58bに
よりワイヤ11のクランプおよび切断が終了した時点
で、第1の結束機10は、前記シリンダ98により第1
サドル72に対して所定高さだけ上昇される。これによ
り、図14(a)に示す如く、縦筋16および横筋17の
交差部に巻掛けられるワイヤ11は楕円状となり、以後
のツイスト作業による結束を確実なものとし得る。
【0039】前記クランピングジョー58b,58bに
よりワイヤ11がクランプされた以後は、第1空間56
に供給されるエアは前記補助通路70を介して通孔68
および第2空間57に供給される。そして第2空間57
の圧力が圧縮ばね69の弾力よりも大きくなると、図1
1に示す如く、位置決めピン59が後退して軸部59b
の先端が通孔68内に没入し、保持部材55の回転は許
容される。次いで前記第1通路50に圧力エアが供給さ
れ、前記回転駆動機構49が回転する。この回転は、遊
星歯車機構51およびクラッチ軸52を介して保持部材
55に伝達され、該保持部材55は時計方向(図11に
おいて)に回転される。この結果、図14(b)に示す如
く、プライヤー58のクランピングジョー58b,58
bにクランプされているワイヤ11はツイストされ、縦
筋16および横筋17の交差部が結束される。なお、前
記ワイヤ11をツイストすると、縦筋16および横筋1
7の交差部とリング状のワイヤ11との隙間が小さくな
ることに起因して、横筋17とワイヤ11のクランプ位
置との相対距離が短かくなるので、ツイストに伴って第
1の結束機10を徐々に下降(横筋17に近接)させる必
要がある。
【0040】前記ワイヤ11のツイストが完了すると、
前記第1通路50および第2通路53への圧力エアの供
給が停止され、前記位置決めピン59が圧縮ばね69の
弾力によりその軸部59bが保持部材55から突出する
と共に、開閉部材62が圧縮ばね63の弾力により後退
してクランピングジョー58b,58bによるワイヤ1
1のクランプが解除される。そして、位置決めピン59
の軸部59bが、圧縮ばね69の弾力により保持部材5
5から突出する方向に押圧される。保持部材55の回転
により軸部59bが前記偏心切欠部71aに臨むと、該
軸部59bは切欠部71aの内周面に沿って徐々に保持
部材55から突出する。そして、軸部59bが前記段部
71bに当接する位置で保持部材55の回転は停止され
る。このとき、プライヤー58における一対のクランピ
ングジョー58b,58bは、図5に示す如く、前記カ
ッター66を案内体42に指向した状態で、該案内体4
2を介して供給されるワイヤ11の交差部をクランプし
得る位置に位置決め停止される。
【0041】次に、第1の結束機10を、その案内シェ
ル18,19がワイヤ11と干渉しない位置まで第1サ
ドル72に対して上昇させることにより、当該交差部の
結束が完了する。第1の結束機10および第2の結束機
10が上昇すると、前記位置決めモータ77が駆動され
て、両結束機10,10をY方向における次の交差部の
真上に位置決めし、前述した結束作業が行なわれる。そ
してY方向の交差部の結束が完了すると、前記駆動モー
タ30,30が同期駆動されて、両結束機10,10がX
方向の次の列の交差部に対応する位置に位置決めされ
る。このようにして、位置決め治具78に配列された縦
筋16および横筋17における予め設定された数の交差
部の結束が完了すると、前記台車22,22およびサド
ル72,73が原点位置に戻ることにより、第1ステー
ションでの結束作業が終了する。なお、前述した如く、
第1ステーションで結束作業を行なっている間に、図2
に示す上側の第2ステーションの位置決め治具78に縦
筋16と横筋17とを配列する作業を行ない得る。
【0042】(別実施例について)図15は、本発明に係
る自動結束装置の別の実施例を示すものであって、図1
に示す実施例ではガーダ26をX方向に移動させるよう
にしたが、当該別実施例では位置決め治具78をX方向
に移動させるよう構成したものである。すなわち、Y方
向に所定間隔離間して床面に一対の支柱92,92が立
設され、該支柱92,92の上端間にガーダ26が水平
に架設される。そしてこのガーダ26に、前述した実施
例と同一の構成の結束機10,10がY方向に移動自在
に配設される。
【0043】前記両支柱92,92の間の床面に、Y方
向に所定間隔離間して一対のレール93,93がX方向
に沿って配設され、両レール93,93間に、位置決め
治具78が載置される基枠82が走行自在に載架されて
いる。各レール93の外側には、長手方向(X方向)に沿
ってラック94が夫々配設され、各ラック94には、基
枠82の両側に夫々倒立配置した駆動モータ95により
正逆回転されるピニオン96が噛合している。従って、
両駆動モータ95,95を正逆方向に同期駆動すること
により、位置決め治具78(基枠82)はレール93,9
3に沿ってX方向に移動する。
【0044】このように構成した別実施例では、前記ガ
ーダ26に配設した結束機10,10をY方向に移動さ
せると共に、位置決め治具78をX方向に移動させるこ
とにより、該治具78に位置決めされた縦筋16および
横筋17における所要数の交差部の結束を行ない得るも
のである。なお、レール93,93間に複数基の基枠8
2を走行自在に載架し、待機中の基枠82に載置した位
置決め治具78に縦筋16と横筋17とを配列しておく
ことにより、複数の網体の結束作業を効率良く行なうこ
とができる。
【0045】図16は、更に別の実施例を示すものであ
って、前記サドル72,73に対して結束機10,10を
水平回動回能に配設し、該結束機10,10を90°の
範囲で回動させることにより、前記縦筋16および横筋
17の交差部におけるワイヤ11の巻掛け方向を変更し
得るよう構成されている。なお、図16においては、第
2サドル73および第2結束機10を開示して説明する
こととする。
【0046】すなわち、前記第2サドル73にブラケッ
ト100が昇降自在に配設され、該ブラケット100
は、前記シリンダ98により昇降移動されるよう構成さ
れている。このブラケット100の前方に延出する部位
には、前記第2結束機10におけるケーシング47が回
動自在に枢支されている。また図17に示す如く、前記
ブラケット100に支持板101が配設され、この支持
板101にシリンダ102が回動可能に配設されてい
る。そして、該シリンダ102のピストンロッド102
aを、ケーシング47に突設した突片103にピン接続
してある。従って、シリンダ102を正逆付勢すること
により、第2結束機10はブラケット100に対して水
平回動する。なおシリンダ102のストロークは、図1
8に示す如く、第2結束機10における案内シェル1
8,19を90°の範囲で往復回動し得る値に設定され
ている。
【0047】このように構成した更に別の実施例では、
結束機10の案内シェル18,19を図18(a)に示す
姿勢に位置決めした状態で、該結束機10により縦筋1
6および横筋17の交差部の結束を行なった後、前記シ
リンダ102を付勢して結束機10を90°水平回動す
ることにより、案内シェル18,19は図18(b)に示
す姿勢に変更される。そして、この状態で次の交差部を
結束することにより、該交差部におけるワイヤ11の巻
掛け方向を、前回の交差部におけるワイヤ11の巻掛け
方向と90°異なるようにすることができる。
【0048】すなわち、このように構成したことによ
り、例えば、第1の結束機10および第2の結束機10
を、そのワイヤ11の巻掛け方向が何れも同一となるよ
う位置決めした状態で、縦筋16および横筋17の全て
の交差部を結束することができる。また、一回の結束作
業を行なう毎に、第1の結束機10および第2の結束機
10を90°回動させることにより、各交差部でのワイ
ヤ11の巻掛け方向を交差させることができる。更に、
予め第1の結束機10と第2の結束機10とを交差する
位置関係で位置決めした状態で、各交差部を結束するこ
とも可能である。
【0049】また図17に示す実施例の構成とすれば、
前記ガーダ26に1基の結束機10を配設し、結束作業
を行なう毎に該結束機10を90°回動させることによ
り、縦筋16および横筋17の隣りあう交差部でのワイ
ヤ11の巻掛け方向を90°偏位させることができる。
【0050】(変形例について)実施例では、ガーダに2
基の結束機を配設する場合につき説明したが、本願はこ
れに限定されるものでなく、1基または2基以上の結束
機を配設するようにしてもよい。なお、結束機を1基の
み配設する場合は、図16,図17に示す構成を採用す
ることが推奨される。また、前記位置決め治具が配設さ
れるステーションを2個所以上に設定してもよい。更
に、ガーダに配設した複数の結束機を夫々独立してY方
向に移動するよう構成することも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る自動結
束装置によれば、位置決め治具に正確に配列された縦筋
および横筋の交差部を、結束機により自動結束し得るの
で、作業者は熟練を要する手作業による結束作業から解
放され、作業能率を向上し得るものである。また、ガー
ダに複数の結束機を配設することにより、一つの網体の
結束に要する時間を短縮することができ、作業能率を向
上させ得る。更に、サドルに結束機を水平回動可能に配
設することにより、縦筋および横筋の交差部におけるワ
イヤの結束方向を変更することができ、確実な結束を達
成し得る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動結束装置の正面図で
ある。
【図2】自動結束装置の平面図である。
【図3】自動結束装置の側面図である。
【図4】自動結束装置における結束機の配設個所を示す
要部横断平面図である。
【図5】自動結束装置における結束機を示す正面図であ
る。
【図6】結束機の側面図である。
【図7】結束機の案内シェルを示す要部断面図である。
【図8】結束機のツイスト装置を、クランピングジョー
が開放すると共に位置決めピンにより保持部材の回転が
阻止される状態で示す縦断面図である。
【図9】図8に示す状態でのツイスト装置における位置
決めピンの配設個所の横断面図である。
【図10】結束機のツイスト装置を、クランピングジョ
ーが閉成すると共に保持部材の回転が許容される状態で
示す縦断面図である。
【図11】図10に示す状態でのツイスト装置における
位置決めピンの配設個所の横断面図である。
【図12】自動結束装置における縦筋と横筋とを所要間
隔で配列する位置決め治具を示す要部概略斜視図であ
る。
【図13】結束機により縦筋および横筋の交差部を結束
する過程を示すものであって、案内シェルの開口に交差
部を臨ませると共にワイヤを供給して包囲するまでを示
す説明図である。
【図14】結束機により縦筋および横筋の交差部を結束
する過程を示すものであって、ワイヤを楕円状にすると
共にツイストして結束が完了するまでを示す説明図であ
る。
【図15】本発明の別の実施例に係る自動結束装置の正
面図である。
【図16】本発明の更に別の実施例に係る自動結束装置
における結束機とサドルとの配設部位を示す側面図であ
る。
【図17】図16に示す実施例に係る自動結束装置にお
ける結束機とサドルとの配設部位を示す平面図である。
【図18】図16に示す実施例に係る結束機を90°水
平回動した際の案内シェルの姿勢を示す説明図である。
【符号の説明】
10 結束機 11 ワイヤ 14 レール 16 縦筋 17 横筋 26 ガーダ 30 駆動モータ 72 第1サドル 73 第2サドル 74 調節モータ 75 ボールネジ 77 位置決めモ
ータ 78 位置決め治具 93 レール 95 駆動モータ 98 シリンダ 102 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 清二 東京都台東区台東1丁目38番9号 フド ウ建研株式会社内 (72)発明者 町田 光夫 愛知県名古屋市南区滝春町9番地 株式 会社大同機械製作所内 (72)発明者 鬼頭 弘 愛知県名古屋市南区滝春町9番地 株式 会社大同機械製作所内 (56)参考文献 特開 平6−190482(JP,A) 特開 昭62−161439(JP,A) 特公 平3−62496(JP,B2) 実公 平6−199(JP,Y2) 特表 平2−501321(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の縦筋(16)および横筋(17)を所要間
    隔で縦横に交差させて平面的に配列可能な位置決め治具
    (78)と、 前記位置決め治具(78)を挟む両側において、前記縦筋(1
    6)と平行になるよう敷設した一対のレール(14,14)と、 前記横筋(17)と平行に位置すると共に、前記位置決め治
    具(78)の上方に臨み、前記レール(14,14)間に移動自在
    に載架されて、駆動手段(30)により前記縦筋(16)と平行
    に往復移動されるガーダ(26)と、 前記ガーダ(26)に移動自在に配設され、駆動手段(77)に
    より該ガーダ(26)に沿って平行に往復移動されるサドル
    (72)と、 前記サドル(72)に昇降自在に配設され、昇降手段(98)に
    より前記縦筋(16)および横筋(17)の交差部に対して近接
    ・離間移動される結束機(10)とを備え、 前記ガーダ(26)およびサドル(72)を複合的に移動させて
    前記結束機(10)を夫々の縦筋(16)および横筋(17)の交差
    部上方に到来させ、該結束機(10)を下降させることによ
    り、前記交差部をワイヤ(11)により結束するよう構成し
    たことを特徴とする自動結束装置。
  2. 【請求項2】 複数の縦筋(16)および横筋(17)を所要間
    隔で縦横に平面的に配列可能で、横筋(17)の延在方向に
    所要間隔離間して縦筋(16)と平行になるよう敷設した一
    対のレール(93,93)に移動自在に載架され、駆動手段(9
    5)により縦筋(16)と平行に往復移動される位置決め治具
    (78)と、 前記位置決め治具(78)の上方において、前記横筋(17)と
    平行に延在するよう配設されたガーダ(26)と、 前記ガーダ(26)に移動自在に配設され、駆動手段(77)に
    より該ガーダ(26)に沿って平行に往復移動されるサドル
    (72)と、 前記サドル(72)に昇降自在に配設され、昇降手段(98)に
    より前記縦筋(16)および横筋(17)の交差部に対して近接
    ・離間移動される結束機(10)とを備え、 前記サドル(72)および位置決め治具(78)を複合的に移動
    させて前記結束機(10)を夫々の縦筋(16)および横筋(17)
    の交差部上方に到来させ、該結束機(10)を下降させるこ
    とにより、前記交差部をワイヤ(11)により結束するよう
    構成したことを特徴とする自動結束装置。
  3. 【請求項3】 前記結束機(10)を昇降自在に備えた複数
    のサドル(72,73)が前記ガーダ(26)に移動自在に配設さ
    れ、これらサドル(72,73)は調節手段(74,75)により相互
    に近接・離間移動されて、結束機(10,10)の離間間隔を
    調節し得るよう構成される請求項1または2記載の自動
    結束装置。
  4. 【請求項4】 前記結束機(10,10)は、前記サドル(72,7
    3)に水平回動可能に配設され、駆動手段(102)により9
    0°範囲で往復回動されて位置決めされる請求項1,2
    または3の何れかに記載の自動結束装置。
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