JP2673367B2 - 乾燥剤造粒物の製造方法 - Google Patents
乾燥剤造粒物の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、乾燥主剤である潮解性塩類の液状化を防止
した乾燥剤造粒物の製造方法に関するものである。
した乾燥剤造粒物の製造方法に関するものである。
従来技術 塩化カルシウム等の潮解性塩類は、吸湿性に優れるた
め、乾燥剤として古くから使用されている。
め、乾燥剤として古くから使用されている。
しかし、このような潮解性塩類は、吸湿に伴って液状
化するため、取り扱い難く、使用範囲に限度があった。
化するため、取り扱い難く、使用範囲に限度があった。
そこで、このような潮解性塩類の吸湿能を害すること
なく、液状化を防止する方法が種々検討されており、例
えば、特公昭60−28531号公報には、潮解性塩類と特定
の親水性ポリマーを溶融又は溶解することなく、粉末も
しくは粒状物で機械的に混合して使用することが提案さ
れている。
なく、液状化を防止する方法が種々検討されており、例
えば、特公昭60−28531号公報には、潮解性塩類と特定
の親水性ポリマーを溶融又は溶解することなく、粉末も
しくは粒状物で機械的に混合して使用することが提案さ
れている。
しかし、このような方法では、潮解性塩類と親水性ポ
リマーを、単に混合しているため、次のような欠点があ
り、実用性ある製品を得ることは困難であった。
リマーを、単に混合しているため、次のような欠点があ
り、実用性ある製品を得ることは困難であった。
(1) 潮解性塩類と親水性ポリマーを混合した後、包
装に至るまでの間に両成分の間に分離が起こり、包装単
位毎の品質のバラツキが大きくなる。従って、吸湿性能
不良、液モレ等、不良品の発生の危険性が大である。
装に至るまでの間に両成分の間に分離が起こり、包装単
位毎の品質のバラツキが大きくなる。従って、吸湿性能
不良、液モレ等、不良品の発生の危険性が大である。
(2) 苛酷な環境下で吸湿速度が速い場合、潮解性塩
類の液化と、その液が親水性ポリマーによりゲル化する
間に、タイムラグを生じ、吸湿初期において離液現象が
発生する。
類の液化と、その液が親水性ポリマーによりゲル化する
間に、タイムラグを生じ、吸湿初期において離液現象が
発生する。
(3) この離液現象を防止するためには、潮解性塩類
とゲル化成分(親水性ポリマー)の接触面積を大きくす
る必要があるが、両成分を微細な粉末に形成すると、
(a)製造、充填工程での粉立ちが激しく、特別な環境
対策が必要となる。また、ポリ袋包装の場合、シール性
不良が起こり易い、(b)粉体の流動性が悪く、充填効
率の低下を招く、(c)嵩比重が小さくなり、製品単位
当りの包材費が高価となるという問題点があった。
とゲル化成分(親水性ポリマー)の接触面積を大きくす
る必要があるが、両成分を微細な粉末に形成すると、
(a)製造、充填工程での粉立ちが激しく、特別な環境
対策が必要となる。また、ポリ袋包装の場合、シール性
不良が起こり易い、(b)粉体の流動性が悪く、充填効
率の低下を招く、(c)嵩比重が小さくなり、製品単位
当りの包材費が高価となるという問題点があった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような従来法の欠点を解消し、潮解性
塩類の液状化を安定して防止し、吸湿性能及び潮解液の
ゲル化能にバラツキのない、扱い易い乾燥用組成物を製
造する方法を提供することを課題とする。
塩類の液状化を安定して防止し、吸湿性能及び潮解液の
ゲル化能にバラツキのない、扱い易い乾燥用組成物を製
造する方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段 本発明は、乾燥主剤である潮解性塩類の粉末を、ポリ
アルキレングリコールジアルキルエステルと、前記ポリ
アルキレングリコールジアルキルエステルの融点以上の
温度で加熱混合して造粒せしめることによって、前記課
題を解決した。
アルキレングリコールジアルキルエステルと、前記ポリ
アルキレングリコールジアルキルエステルの融点以上の
温度で加熱混合して造粒せしめることによって、前記課
題を解決した。
本発明では、親水性ポリマーを併用してもよく、その
場合には、乾燥主剤である潮解性塩類と親水性ポリマー
の粉末の混合物を、ポリアルキレングリコールジアルキ
ルエステルと、前記ポリアルキレングリコールジアルキ
ルエステルの融点以上の温度で加熱混合して造粒せしめ
るのがよい。
場合には、乾燥主剤である潮解性塩類と親水性ポリマー
の粉末の混合物を、ポリアルキレングリコールジアルキ
ルエステルと、前記ポリアルキレングリコールジアルキ
ルエステルの融点以上の温度で加熱混合して造粒せしめ
るのがよい。
即ち、本発明では、潮解性塩類の粉末又は該粉末と親
水性ポリマー粉末の混合物を、溶融状態のポリアルキレ
ングリコールジアルキルエステルと撹拌下に混合するこ
とによって、潮解性塩類の粉末と、必要に応じて親水性
ポリマー粉末と、ポリアルキレングリコールジアルキル
エステルを一体化して、粒径0.5〜3mm程度の均質な造粒
物に製造できるのである。
水性ポリマー粉末の混合物を、溶融状態のポリアルキレ
ングリコールジアルキルエステルと撹拌下に混合するこ
とによって、潮解性塩類の粉末と、必要に応じて親水性
ポリマー粉末と、ポリアルキレングリコールジアルキル
エステルを一体化して、粒径0.5〜3mm程度の均質な造粒
物に製造できるのである。
本発明の製品は、(a)潮解性塩類とゲル化成分(ポ
リアルキレングリコールジアルキルエステル及び親水性
ポリマー)の分離が完全に防止され、また、潮解性塩類
とゲル化成分の接触面積が非常に大きい状態で粒状化さ
れているので、吸湿初期の離液現象を防止できる、
(b)粒状であるため、生地の流動性が良好となる、
(c)粉立ちもなくなるので、粉立ちに起因する種々障
害を完全に排除することができるなどの利点がある。
リアルキレングリコールジアルキルエステル及び親水性
ポリマー)の分離が完全に防止され、また、潮解性塩類
とゲル化成分の接触面積が非常に大きい状態で粒状化さ
れているので、吸湿初期の離液現象を防止できる、
(b)粒状であるため、生地の流動性が良好となる、
(c)粉立ちもなくなるので、粉立ちに起因する種々障
害を完全に排除することができるなどの利点がある。
本発明に使用する潮解性塩類には、アルカリ土類金属
あるいはアルカリ金属の塩化物、例えば塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、塩化リチウム等が含まれ、これ
らは単独で使用されても二種以上混合使用されてもよ
い。吸湿性が大であり、しかも安価である塩化カルシウ
ムは特に好ましく使用される。
あるいはアルカリ金属の塩化物、例えば塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、塩化リチウム等が含まれ、これ
らは単独で使用されても二種以上混合使用されてもよ
い。吸湿性が大であり、しかも安価である塩化カルシウ
ムは特に好ましく使用される。
なお、塩化カルシウムは無水物と2水塩が一般的に入
手し易く、これらはいずれも使用できる。
手し易く、これらはいずれも使用できる。
また、潮解性塩類粉末の粒径は小さいほど離液防止性
能及び造粒性の面で有利であり、大部分が0.5mm以下、
好ましくは0.25mm以下であるものを使用するのが特に好
ましい。
能及び造粒性の面で有利であり、大部分が0.5mm以下、
好ましくは0.25mm以下であるものを使用するのが特に好
ましい。
次に、本発明に使用するポリアルキレングリコールジ
アルキルエステルは、一般に分子量2,000〜20,000、好
ましくは5,000〜10,000のポリエチレングリコールと、
C数12〜22の脂肪酸、好ましくはC数16〜18を主成分と
する脂肪酸とを反応させて得られる親水基の両末端に疎
水基が結合した形の非イオン界面活性剤であるのが好ま
しい。
アルキルエステルは、一般に分子量2,000〜20,000、好
ましくは5,000〜10,000のポリエチレングリコールと、
C数12〜22の脂肪酸、好ましくはC数16〜18を主成分と
する脂肪酸とを反応させて得られる親水基の両末端に疎
水基が結合した形の非イオン界面活性剤であるのが好ま
しい。
これらは、自重の5〜20倍量の水及び20%塩化カルシ
ウム水溶液をゲル化する能力を有し、その融点は多くの
場合40〜70℃である。
ウム水溶液をゲル化する能力を有し、その融点は多くの
場合40〜70℃である。
このようなポリアルキレングリコールジアルキルエス
テルを、融点以上の温度において、潮解性塩類の粉末と
混合すると、粉末粒子表面にネバリ気のある展着層を形
成するとともに、粉末粒子間の凝集が起こり、粒状化物
が得られる。
テルを、融点以上の温度において、潮解性塩類の粉末と
混合すると、粉末粒子表面にネバリ気のある展着層を形
成するとともに、粉末粒子間の凝集が起こり、粒状化物
が得られる。
本発明で、必要に応じて使用される親水性ポリマー
は、ポリアルキレングリコールジアルキルエステルと同
様に、潮解性塩類の吸湿、液化によって生ずる液をゲル
化する働きをするものであるが、例えば、ポリアクリル
アマイド、カチオン化ポリアクリルアマイド、澱粉及び
各種加工澱粉(エステル化澱粉、α化澱粉、カチオン化
澱粉等)、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサ
イド、メチルセルローズ、カチオン化セルローズ等がい
ずれも使用できる。これらは、単独で使用されても、二
種以上混合使用されてもよい。
は、ポリアルキレングリコールジアルキルエステルと同
様に、潮解性塩類の吸湿、液化によって生ずる液をゲル
化する働きをするものであるが、例えば、ポリアクリル
アマイド、カチオン化ポリアクリルアマイド、澱粉及び
各種加工澱粉(エステル化澱粉、α化澱粉、カチオン化
澱粉等)、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサ
イド、メチルセルローズ、カチオン化セルローズ等がい
ずれも使用できる。これらは、単独で使用されても、二
種以上混合使用されてもよい。
なお、親水性ポリマー粉末の粒径は小さいほど離液防
止性能の面で有利であり、大部分が0.5mm以下、好まし
くは0.25mm以下であるものを使用するのが好ましい。
止性能の面で有利であり、大部分が0.5mm以下、好まし
くは0.25mm以下であるものを使用するのが好ましい。
また、吸湿容量のコントロールあるいは造粒性のコン
トロールの目的で、炭酸カルシウム、ゼオライト、無水
芒硝、食塩等フィラー成分の粉末を親水性ポリマーの場
合と同じような方法で使用することができる。
トロールの目的で、炭酸カルシウム、ゼオライト、無水
芒硝、食塩等フィラー成分の粉末を親水性ポリマーの場
合と同じような方法で使用することができる。
このように、本発明では、粉末粒子表面に、比較的低
温で均質に展着せしめることが可能であり、しかも潮解
液等のゲル化成分として機能するポリアルキレングリコ
ールジアルキルエステルを、潮解性塩類の粉末と共に使
用することによって、潮解性塩類とゲル化成分を接触面
積を大きくした状態で造粒化可能としたものである。
温で均質に展着せしめることが可能であり、しかも潮解
液等のゲル化成分として機能するポリアルキレングリコ
ールジアルキルエステルを、潮解性塩類の粉末と共に使
用することによって、潮解性塩類とゲル化成分を接触面
積を大きくした状態で造粒化可能としたものである。
従って、潮解性塩類の粉末とポリアルキレングリコー
ルジアルキルエステルの混合は、潮解性塩類の粉末をポ
リアルキレングリコールジアルキルエステルの融点以上
に加熱した状態で、撹拌しながら徐々に粉末状のポリア
ルキレングリコールジアルキルエステルを添加混合する
のが好ましく、親水性ポリマーを併用する場合には、潮
解性塩類の粉末と親水性ポリマーの粉末を予め均質に混
合加熱した状態で、徐々に粉末状のポリアルキレングリ
コールジアルキルエステルを添加混合するのが好まし
い。
ルジアルキルエステルの混合は、潮解性塩類の粉末をポ
リアルキレングリコールジアルキルエステルの融点以上
に加熱した状態で、撹拌しながら徐々に粉末状のポリア
ルキレングリコールジアルキルエステルを添加混合する
のが好ましく、親水性ポリマーを併用する場合には、潮
解性塩類の粉末と親水性ポリマーの粉末を予め均質に混
合加熱した状態で、徐々に粉末状のポリアルキレングリ
コールジアルキルエステルを添加混合するのが好まし
い。
ポリアルキレングリコールジアルキルエステルの添加
混合温度は、潮解性塩類粉末粒子表面にねばり気のある
展着層を形成するものであればよく、過度に加熱する必
要はなく、粒子の凝集による造粒物の形成しやすさ等の
点から、ポリアルキレングリコールジアルキルエステル
の融点以上、約90℃以下であるのが好ましい。
混合温度は、潮解性塩類粉末粒子表面にねばり気のある
展着層を形成するものであればよく、過度に加熱する必
要はなく、粒子の凝集による造粒物の形成しやすさ等の
点から、ポリアルキレングリコールジアルキルエステル
の融点以上、約90℃以下であるのが好ましい。
なお、ポリアルキレングリコールジアルキルエステル
は、造粒バインダーとして使用するため、その使用量に
は自ずと制限がある。ポリアルキレングリコールジアル
キルエステルの使用量が必要以上に多くなると粗大粒子
が生成したり、また全体がブロック化するという問題が
生じ、逆に少なすぎると未造粒粉末が残り、成分の均質
化が損なわれ粉立ちが発生するなどの問題が生ずる。
は、造粒バインダーとして使用するため、その使用量に
は自ずと制限がある。ポリアルキレングリコールジアル
キルエステルの使用量が必要以上に多くなると粗大粒子
が生成したり、また全体がブロック化するという問題が
生じ、逆に少なすぎると未造粒粉末が残り、成分の均質
化が損なわれ粉立ちが発生するなどの問題が生ずる。
例えば、本発明の製品は、一般家庭用除湿剤、精密機
器、電子部品などの包装梱包用乾燥剤、乾燥食品の包装
用乾燥剤等多方面に使用されるが、使用目的によって、
要求される液状化防止能(吸湿ゲルの湿り気の大小、固
さ等)の程度に差がある。一般家庭用以外の用途では、
通常、吸湿ゲル体の湿り気が少なく、かつ固くなること
が要求されるが、ゲル化成分としてポリアルキレングリ
コールジアルキルエステルのみを使用すると、前述の如
き使用量の制限から、十分な効果が出せない場合がある
が、このような時には潮解性塩類に親水性ポリマー粉末
を混合しておき、それをポリアルキレングリコールジア
ルキルエステルで造粒するという方法を採ることにより
良好な結果が得られる。
器、電子部品などの包装梱包用乾燥剤、乾燥食品の包装
用乾燥剤等多方面に使用されるが、使用目的によって、
要求される液状化防止能(吸湿ゲルの湿り気の大小、固
さ等)の程度に差がある。一般家庭用以外の用途では、
通常、吸湿ゲル体の湿り気が少なく、かつ固くなること
が要求されるが、ゲル化成分としてポリアルキレングリ
コールジアルキルエステルのみを使用すると、前述の如
き使用量の制限から、十分な効果が出せない場合がある
が、このような時には潮解性塩類に親水性ポリマー粉末
を混合しておき、それをポリアルキレングリコールジア
ルキルエステルで造粒するという方法を採ることにより
良好な結果が得られる。
ポリアルキレングリコールジアルキルエステルの造粒
上の適量は、使用する粉体成分(潮解性塩類、親水性ポ
リマー、各種フィラー)の質及び量、さらにその粒度等
によって異なるが、一般に粉体成分重量(潮解性塩類、
親水性ポリマー、各種フィラー)/ポリアルキレングリ
コールジアルキルエステル重量=60/40〜85/15の範囲で
良好な状態の造粒物が得られる。
上の適量は、使用する粉体成分(潮解性塩類、親水性ポ
リマー、各種フィラー)の質及び量、さらにその粒度等
によって異なるが、一般に粉体成分重量(潮解性塩類、
親水性ポリマー、各種フィラー)/ポリアルキレングリ
コールジアルキルエステル重量=60/40〜85/15の範囲で
良好な状態の造粒物が得られる。
実施例1〜7 第1表に示す成分を全原料仕込量1,500gのスケールで
使用して、加熱及び冷却が可能な容量3のリボンミキ
サーによって、下記の如く乾燥剤造粒物を製造した。
使用して、加熱及び冷却が可能な容量3のリボンミキ
サーによって、下記の如く乾燥剤造粒物を製造した。
製造方法 (1) 粉末無水塩化カルシウム、親水性ポリマー、フ
ィラーを仕込み、生地温度が70℃〜85℃となるまで加熱
混合する。
ィラーを仕込み、生地温度が70℃〜85℃となるまで加熱
混合する。
(2) 同温度で、加熱混合しながら、ポリアルキレン
グリコールジアルキルエステルを、約20分間を要して、
徐々に添加する。
グリコールジアルキルエステルを、約20分間を要して、
徐々に添加する。
(3) 生地温度が約50℃になるまで撹拌しながら冷却
し、製品を取りだす。
し、製品を取りだす。
このようにして得た実施例1〜7の製品は、いずれも
60メッシュパス0.5%以下、6メッシュオン1%以下
の、安定した粒状品であった。
60メッシュパス0.5%以下、6メッシュオン1%以下
の、安定した粒状品であった。
第2表に実施例1〜7の製品の吸湿性能及び吸湿ゲル
体の状態を示す。組成によりゲルの固さに違いがある
が、いずれの製品も完全に液状化が防止され、吸湿初期
の離液もないことが確認された。また、同様の用途に使
用されるシリカゲルと比べて遥かに大きな吸湿容量を保
有することも確認できた。
体の状態を示す。組成によりゲルの固さに違いがある
が、いずれの製品も完全に液状化が防止され、吸湿初期
の離液もないことが確認された。また、同様の用途に使
用されるシリカゲルと比べて遥かに大きな吸湿容量を保
有することも確認できた。
次に本発明の効果を明確にするために、実施例1によ
り得た製品と、粉末無水塩化カルシウム62部とα化澱粉
(松谷化学(株)製のマツノリンCM)38部を機械的に混
合して得た対照品との比較実験結果を示す。
り得た製品と、粉末無水塩化カルシウム62部とα化澱粉
(松谷化学(株)製のマツノリンCM)38部を機械的に混
合して得た対照品との比較実験結果を示す。
(1) 嵩比重 実施例1:0.8 対照品 :0.45 (2) 流動性 測定方法:φ6cm、H13cmのトールビーカー中にサンプル
50ccを採り、それを徐々に傾けて内容が流出し終わった
時のビーカーの傾斜角度を測定した。角度が小であるほ
ど流動性が良いことを示す。
50ccを採り、それを徐々に傾けて内容が流出し終わった
時のビーカーの傾斜角度を測定した。角度が小であるほ
ど流動性が良いことを示す。
実施例1:110度 対照品 :150度 (3) 粉立ち性 測定方法:φ3.5cm、H12cmの広口サンプル瓶中にサンプ
ル20ccを採り、フタをして強く振盪後、直ちにフタをと
って容器口から煙状のミストが出なくなるまでの時間を
測定した。また、同時に、容器壁への微粉の付着状態を
観察した。
ル20ccを採り、フタをして強く振盪後、直ちにフタをと
って容器口から煙状のミストが出なくなるまでの時間を
測定した。また、同時に、容器壁への微粉の付着状態を
観察した。
実施例1:煙状ミストの発生なし。
容器壁への微粉の付着も全く認められない。
対照品:ミストの発生がとまるまで1分間を要した。
容器壁へ微粉が付着してくもりガラス状になった。
(3) 潮解性塩類とゲル化成分の分離性 測定方法:フルイの受皿にサンプル1000ccを採り、振動
篩機に5分間かけた後、容器を静かに傾けて100ccビー
カーにサンプル20gづつを分取する。ついで分取サンプ
ルから分取順に適当な間隔をあけて10ケのサンプルを抜
取り、30℃90%RH恒温恒湿器中に入れて飽和吸湿せし
め、その量のバラツキ具合から潮解性塩類とゲル化成分
の分離の有無及び程度を判断した。この結果を第3表に
示す。
篩機に5分間かけた後、容器を静かに傾けて100ccビー
カーにサンプル20gづつを分取する。ついで分取サンプ
ルから分取順に適当な間隔をあけて10ケのサンプルを抜
取り、30℃90%RH恒温恒湿器中に入れて飽和吸湿せし
め、その量のバラツキ具合から潮解性塩類とゲル化成分
の分離の有無及び程度を判断した。この結果を第3表に
示す。
発明の効果 本発明の方法では、潮解性塩類とゲル化成分の分離が
全く起こらない、品質の安定した乾燥剤粒状物を効率よ
く製造できる。
全く起こらない、品質の安定した乾燥剤粒状物を効率よ
く製造できる。
本発明の製品は、吸湿容量及びゲル化力共に安定して
おり、液モレなど不良品発生の危険性は全くない。ま
た、粒状物の特性として、流動性に優れるため、製品の
小分け包装が容易となり、粉立ちがなく、取り扱い易
く、ポリ袋包装時のシール性不良などの問題を生ずるこ
ともない。更に、嵩比重も適度に大きくなるため、包装
費を節減できる利点もある。
おり、液モレなど不良品発生の危険性は全くない。ま
た、粒状物の特性として、流動性に優れるため、製品の
小分け包装が容易となり、粉立ちがなく、取り扱い易
く、ポリ袋包装時のシール性不良などの問題を生ずるこ
ともない。更に、嵩比重も適度に大きくなるため、包装
費を節減できる利点もある。
Claims (2)
- 【請求項1】乾燥主剤である潮解性塩類の粉末とポリア
ルキレングリコールジアルキルエステルを、前記ポリア
ルキレングリコールジアルキルエステルの融点以上の温
度で加熱混合して造粒せしめることを特徴とする乾燥剤
造粒物の製造方法。 - 【請求項2】乾燥主剤である潮解性塩類の粉末と親水性
ポリマー粉末との混合物を、ポリアルキレングリコール
ジアルキルエステルと、前記ポリアルキレングリコール
ジアルキルエステルの融点以上の温度で加熱混合して造
粒せしめることを特徴とする乾燥剤造粒物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5748289A JP2673367B2 (ja) | 1989-03-08 | 1989-03-08 | 乾燥剤造粒物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5748289A JP2673367B2 (ja) | 1989-03-08 | 1989-03-08 | 乾燥剤造粒物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02237617A JPH02237617A (ja) | 1990-09-20 |
JP2673367B2 true JP2673367B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=13056932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5748289A Expired - Fee Related JP2673367B2 (ja) | 1989-03-08 | 1989-03-08 | 乾燥剤造粒物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2673367B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU711609B2 (en) * | 1994-08-05 | 1999-10-14 | West Pharmaceutical Services Cornwall Limited | Container for moisture-sensitive material |
JPH10503739A (ja) * | 1994-08-05 | 1998-04-07 | スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー | 感湿性物質用容器 |
CN108264065A (zh) * | 2018-03-16 | 2018-07-10 | 邯郸市同俊达矿山设备股份有限公司 | 一种霍加拉特剂废液利用装置 |
-
1989
- 1989-03-08 JP JP5748289A patent/JP2673367B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02237617A (ja) | 1990-09-20 |
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