JP2672531C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、カラー画像の多値化階調処理装置に係り、特に、多値閾値による多
値化階調処理を用いて中間階調画像を形成するようにしたカラー画像の多値化階
調処理装置に関する。 (従来技術) 近年、カラー複写機、カラープリンター、カラー印刷等の各種ディジタルカラ
ー画像形成工程においては、複数色の画像データの多値閾値による多値化面積階
調処理を行なって該複数色の画像データにより複数色の中間階調画像を形成する
手法がしばしば採用されている。このようなカラー画像の多値化階調処理装置に
おいては、多値化レベル数が多くなるほど階調性が向上され、カラー画質が高め
られることとなる。 しかしながら、階調性を向上させるために多値化レベル数を増大させると、画
像データを処理する処理回路が急速に複雑化されてしまい、処理回路が増えてコ
ストアップにつながる。例えば、8値レベルでイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの4色に対して3ビットの信号処理を行なう場合と、4値レベルでイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対して2ビットの信号処理を行なう場
合とでは、コストは3対2になる。一方、階調数を減らすと、コスト上は都合が
良いが、その分画質が損われてしまうこととなり、一定の画質を維持するために
は、むやみに階調数を減らすことはできない。 (目 的) そこで本発明は、画質を損うことなく多値化レベル数すなわちメモリビット数
を低減せしめて、回路の簡略化を計り、コストダウンおよび処理の迅速化を図る
ことができるようにしたカラー画像の多値化階調処理装置を提供することを目的
とする。 (構 成) 上記目的を達成するため、本発明は、複数色の画像データに対して多値閾値に
よる多値化階調処理を行ない、多値化階調処理されたデータに基づいて中間調画
像を形成するようにしたデジタル画像形成システムにおけるカラー画像の多値化
階調処理装置において、色ごとに画像データを多値化処理する多値化処理手段と
、該多値化処理手段による多値化処理の多値化数を色ごとに選択する多値化数選
択手段と、前記多値化処理手段で多値化処理されたデータと前記多値化数選択手
段が選択した色毎の多値化数を伝送する手段とを備えてなることを特徴とする。 このような構成を有するカラー画像の多値化階調処理装置においては、画質に
影響を与えない特定色の画像データを、数が減少した多値化レベルにより処理す
ることができるとともに、画質に影響を与える特定色の画像データを、数が減少
されない多値化レベルにより処理することができる。このため、画質を損なうこ
となく多値化レベル数を低減せしめて回路の簡略化を図ることができ、コストダ
ウンおよび処理の迅速化を図ることができる。 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 まず、階調数とは何かということを考察してみると、各色における明度の変化 を意味していることとなる。すなわち、色には明度、色相、彩度の3つの指標が
あるが、そのうち、 色相に関しては、各色例えばイエロー、マゼンタ、シアンの各色付着量の組み
合せにより決定される。この各色付着量は、スキャナー等の色分解信号の数値比
率により決まるが、これはディザ処理のマトリックスサイズとマトリックス円の
1つのピクセルに対応する多値レベル数により決定される。例えば、4×4マト
リックスの4値レベルでは、4×4×4(レベル)×3(色)=192の色相が
得られ、4×4マトリックスの8値レベルでは4×4×8(レベル)×3(色)
=384の色相が得られる。そして、色相に関していえば、4値レベルの192
の色相でも十分な再現力を有する。しかも、面積階調の場合は、地の白地との比
率で色相と同時に明度も変化される。 彩度は、各色の主波長と白色との比率を示すものであり、例えばイエロー、マ
ゼンタ、シアンの各色で作られる画像では、各色の分光反射率が広いので、彩度
自体を制御することは困難であると同時に実質的な意味をもたないこととなる。
また、明度すなわち各色付着量の比率により見掛け上の彩度の調整は行ない得る
。 上記およびの考察から、階調性とは、明度の段階数としての意味が大きい
ことが理解される。 さらに、 明度とは明るさの変化であるが、これは、記録紙が白地であることから、各色
トナーの被覆率により変化されるものである。しかしながら、各色トナーには、
それ自体にある明度を有しており、100%の被覆率でも明度は大きく変化され
ない。そこで、黒色例えばブラックトナーの付着量をコントロールすることとす
れば、明度変化のダイナミックレンジを増すことができ、ここに4色再現が有用
化される。 このように階調性は、明度変化でおよそ代表できるものであり、これは黒色例
えばブラックトナーの付着量の階調数に依存される。特に、イエロー、マゼンタ
、シアンの各色トナー量の等分量をブラックトナーで置換えるようにした画像デ
ータのUCR処理により、黒色が明度を大きく左右していることとなる。このU
CR処理は、ブラックトナーの付着量を決定するものであるが、これはとりもな
お さず原稿色から明度情報を抜いた上で、色相を他色例えばイエロー、マゼンタ、
シアンの各色トナーの付着量の差で表現し、ブラックトナーの付着量で明度を肩
代りして表現する処理といえる。 したがって、従来、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の画像デー
タ処理に対して3ビット、8値レベルの多値数を用いているところを、ブラック
の画像データ処理のみを3ビット処理に維持するとともに、イエロー、マゼンタ
、シアンの画像データ処理を2ビット処理としても十分な階調性が得られること
となる。この場合のコスト比率を考察すると、(3−2)/3×(4−1)/4
=1/3×3/4=1/4となり、処理回路が1/4にコストダウンされる。 つぎに、処理回路を図面に基づいて具体的に説明する。 第1図は、本発明を用いた複写システムを示すブロック線図である。複写すべ
き原稿は、カラースキャナ1により、R(赤色),G(緑色),B(青色)に色
分解されて読み取られ、次のように各回路で処理される。まず、シェーディング
補正回路2では、撮像素子の感度むらや光源の照明むら等が補正される。MTF
補正回路3では、入力系の特に高周波領域でのMTF特性の劣化が補正される。
このMTF補正に用いられるディジタルフィルタの例を第2図(a)〜(e)に
示す。γ補正回路4では、入力データが反射率リニア、濃度リニア等の所望の特
性となるように補正あるいは変換される。また、ここで地肌とばし等も同時に行
なわれる。色補正UCR処理回路5では、入力系の色分解特性と出力系の色材の
分光特性との違いが補正される。この色補正UCR処理回路5は、画像データに
対して、忠実な色再現に必要な色材例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)の各色材の量を計算する色補正処理部と、イエロー、マゼンタ、シア
ンの3色が重なる部分をブラック(Bk)に置き換えるためのUCR処理部とか
ら構成されている。 色補正処理は、下式のようなマトリックス演算を実行することにより実現する
ことができる。 入力系および出力系(色材)の分光特性によって定められる。ここでは、1次マ 次の項を用いることにより、一層精度よく色補正することができる。また、色相
によって演算式を変えたり、ノイゲバー方程式を用いるようにしてもよい。いず めることができる。 第3図には色補正処理部の一例が示されている。ここではROMテーブルが用
いられている。すなわち、R,G,Bの画像データで表わされる色を再現するた
めに必要なY,M,Cの量がY,M,Cの画像データとしてあらかじめ計算され
、その計算結果がROM501,502,503にそれぞれ書き込まれており、
テーブル参照式に色補正処理が行なわれるように構成されている。さらに、色補
正演算においては、補色の寄与がが最も大きいことを利用して補色データのビッ
ト数に対して他色データのビット数を少なくし、演算精度を損わずにROM容量
を減らすことができる。第3図の例においては、補色の画像データが7ビット、
他色の画像データが5ビット×2に設定されており、これら合計17ビットのデ
ータでアドレスすることにより6ビットの補正データが得られるようになってい
る。ROMとしては、1ワード8ビット構成の1メガビットROMを用いること
ができる。また、256キロビット等の小容量のROMを複数用いて構成するこ
ともできる。 一方、上記UCR処理は次の式を演算することにより行なわれる。 Y’=Y−α・min(Y,M,C) M’=M−α・min(Y,M,C) C’=C−α・min(Y,M,C) Bk=α・min(Y,M,C) 上式において、αはUCRの量を定める係数であり、α=1のときに100%
UCR処理となる。αは一定値でもよくまた濃度レベルに対応して可変としても
よい。例えば、高濃度部ではαを1に近くし、ハイライト部では0に近くなるよ
うにしてやれば、ハイライト部での画像を滑かにすることができる。 第4図には、UCR処理部の一例が示されている。色補正後のY,M,Cの各
データは、Bk量算出回路504で計算されるBk量の分だけ減算器511〜51
3により減じられるようになっている。さらに第5図には、Bk量算出回路の一
例が示されている。比較器505,506およびセレクタ507,508でY,
M,Cの画像データの最小値が求められ、ROM509から上式のα値にしたが
ってROMテーブル参照式にBk量が求められる。ここでは、色補正処理後でUこともできる。 第1図に戻り、色補正およびUCR処理されたY,M,C,Bkデータは、階
調処理回路6で2値またはそれ以上の多値化処理が行なわれる。多値化処理の手
法としては、組織的ディザ法が一般的であるが、誤差拡張法のような他の方法を
も採用することができる。本発明では、とくにBkの階調性を重視するため、Y
,M,Cよりも多くの多値数で画像データの階調処理を行なっている。ここでは
、Bkの画像データを8値化(3ビット/pel)、Y,M,Cの画像データを
4値化(2ビット/pel)処理を行なうこととする。要求される画像品質に応
じてBkの画像データを8値化、Y,M,Cの画像データを2値化する等の構成
にしてもよい。第6図には組織的ディザ法による多値化処理回路の一例が示され
ており、ROMにおいてディザマトリックスのアドレスと画像データでアドレス
されるメモリ番地に処理結果を書込んでおくことによりテーブル参照式にディザ
処理が行えるようになっている。この回路は、Y,M,C,Bkの各色ごとに備
えられ、各色の画像データを並列処理することにより高速な階調処理を行なうこ
とができるようになっている。 階調処理されたデータは、プリンタ7に送られ、ここで再生画像が出力される
。特に、レーザープリンタを用いた出力系では、階調処理データが直接的ではな
くメモリ8を介して間接的にプリンタ7に送られる。第7図は、感光体ドラムを
1個使用するプリンタの原理図である。両像処理装置で並列に処理されたY,M
,C,Bkの各データ、つまり、階調処理回路6からのY,M,C,Bkの各画像
データは、一旦フレームメモリ701に記憶され、1色づつ順次メモリからデー
タ が読み出され、プリンタ7の例えばレーザー書込みユニット702に送られるよ
うになっている。感光体ドラム703は周知のように電子写真プロセスにより画
像データに従ってトナー像が形成される。つまり、感光体ドラム703は、回転
駆動部により回転駆動されて帯電手段により一様に帯電され、レーザー書込みユ
ニット702がフレームメモリ701からのY,M,C,Bkの各画像データを
順次に光信号に変換してこれらの光信号により感光体ドラム703を露光するこ
とで4色分の静電潜像を形成し、この4色分の静電潜像がそれぞれ現像装置によ
り、Y,M,C,Bkの画像信号に対応してY,M,C,Bkの現像剤でそれぞれ
現像されてY,M,C,Bkのトナー像となる。両像データにしたがって感光体
ドラム703上に形成されたY,M,C,Bkの各トナー像は、転写ドラム70
4に巻き付けられた記録紙に重ねて転写される。4色の像が転写されるまで記録
紙は転写ドラム704に固定されている。この場合、最初にプリンタ7に送られ
る色データは、メモリ8を介さずに直接プリンタに送るように構成することも可
能である。 従来では、例えばY,M,C,Bkの画像データすべてが3ビット/pelに
それぞれ階調処理されるため、A4サイズの原稿を16本/mmのサンプリング
密度で処理することとすれば、約48メガビット/色のフレームメモリを必要と
することとなる。したがって、4色分では192メガビットとなってしまう。本
発明では、例えばY,M,Cの各画像データはそれぞれ2ビット/pelに階調
処理されるため、必要な容量は、144メガビット(=48メガビット×(2/
3)×3+48メガビット)となり、25%(=0.25=(192−144)
/192)の節減になる。また、前述のように1色目の画像データはフレームメ
モリを介さない場合では、従来、144ビット(=48メガビット/色×3色)
であるのに対して、本発明においては、ビット数の多いBkを第1色目とすれば
、96メガビット(=48メガビット/色×(2/3)×3)となり、33%(
=0.33=(144−96)/144)の節減となる。 第8図には、高速出力が可能となるように、各色独立に作像系を備える4ドラ
ム方式のプリンタが示されている。各作像系は、上記第7図に示す作像系と略同
様に構成され、階調処理回路6から遅延メモリ705を介して入力されるY,M
, C,Bkの各画像データにより各色毎にY,M,C,Bkのトナー像を形成する。
この場合には、画像データが4色並列に出力処理されることとなるが、記録紙に
は、各ドラム(感光体ドラム)713,723,733,743の間隔だけ各色
の間にずれが生じる。このずれを解消するため、ドラム間隔に相当する時間だけ
各書込みユニット712,722,732,742へのデータ転送を遅延させる
ための遅延メモリ705を設ける必要がある。この遅延メモリ705の必要量は
、ドラム間隔をl(mm)とした場合に6l(=l+2l+3l)に相当する分
である。例えば、lを100mm、サンプリング密度を16本/mm、送りをA
4横送り(主走査方向幅297mm)とした場合には、137メガビット(=(
297mm×16本/mm)×(100mm×6×16本/mm)×3ビット)
となる。本発明を用いると、第1色目をビット数の多いBkとすれば、6l相当
分を2ビットデータで遅延すればよいから、91メガビット(=(297mm×
16本/mm)×(100mm×6×16本/mm)×2ビット)になすことが
でき、33%(=0.3=(137−91)/137)のメモリを節減すること
ができる。 上記は、Bkの画像データについては3ビット、Y,M,Cの画像データにつ
いては2ビットとする場合を述べたが、Y,M,Cの画像データを1ビットとす
ればさらなる節減が可能となることはいうまでもない。また、Bkの画像データ
を1色目とすれば、フレームメモリや遅延メモリを不要にすることができ、その
Bkの多値数を増大させてもメモリのコストアップにはならない。 以上は、Bk成分対Y,M,C成分について述べたが、つぎに、Y,M,C成
分間に必要とされる特性について説明する。組織的ディザ法によって階調を表現
する場合、ディザマトリックスを大きくすれば階調数は増えるが、解像力が低下
する。逆に、マトリックスを小さくすれば階調性が低下してしまう。多値化によ
りマトリックスサイズを大きくしなくとも階調性を向上させることができる。し
かし、データ量が増えるため、バッファメモリの容量が増大されることとなり、
したがって、特に文字等の解像力に大きな影響をあたえるBk成分のみの多値数
を増やす装置を考えたのが上記実施例である。一方、これとは逆に、解像力に影
響を与えることが少ない成分の多値数を減らすことも考えられる。 近年、画像情報のカラー化が進み、文字や線画像も黒だけでなく赤、青、緑等
の色付きのものが一般的に使用されるようになっている。したがって、色成分に
対しても、解像力の維持が必要とされる。しかし、Y,M,C成分中でY成分に
対しては、視覚的には目立ちにくく解像力が低い特性がある。したがって、Y成
分の多値数をC,M成分に対しても減らすことが可能である。この場合、色文字
の中で緑と赤の文字はそれぞれCとY、MとYの版の重ね合せで再現されるが、
Yの解像力が低くとも、CおよびM色の解像度が高くなるように文字再現されて
いれば、緑色または赤色の文字を認識することが可能である。 ここで、階調処理後のデータ量(画素当たりのビット数)として、Bkを3ビ
ット、Y,M,Cをそれぞれ2ビットの状態から、Yのビット数を低減して、B
kを3ビット、M,Cをそれぞれ2ビット、Yを1ビットにした場合のメモリ容
量を計算してみる。まず、第7図に示すような1ドラム用プリンタを用いた場合
にはBkの画像データをメモリを介さないようにして第1色目とすれば、80メ
ガビット(=(297mm×16本/mm)×(210mm×16本/mm)×
(2+2+1)ビット)となり、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画
像データをそれぞれ2ビットの状態とした場合に必要な96ガビットに比して、
17%(=0.17=(96−80)/96)のメモリを節減することができる
。つぎに4ドラム用では、Bkを第1色目としYを第4色目とすることにより、
最もバッファメモリを減らすことができる。このときには、68メガビット(=
(297mm×16本/mm)×(100mm×16本/mm)×(1×2+2
×2+3×1)ビット)となり、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画
像データをそれぞれ2ビットの状態とした場合に必要な91メガビットに比して
、25%(=0.25=(91−68)/91)のメモリを節減することができ
る。また、色文字の品質をよりよくするため、Bk,M,Cの画像データをそれ
ぞれ3ビット、Yの画像データを1ビットとした場合は、91メガビット(=(
297mm×16本/mm)×(100mm×16本/mm)×(1×3+2×
3+3×1)ビット)となり、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画像
データをそれぞれ2ビットの状態とした場合と同容量となる。このように、Y成
分のビット数(多値化数)を減らすことにより、画像品質を劣化させることなく
メモ リの節減を行なうことができる。 ファクシミリのようにデータを外部に伝送する場合や、外部記憶装置に保存(
ファイル)する場合には、Bk成分のデータ量も考慮しなければならない。この
とき、画質の多少の劣化を無視し、Bkを3ビット、Y,M,Cを1ビットとし
たり、Bkを2ビット、Y,M,Cを1ビットとしたりすることにより、大幅な
データ量の低減が可能となる。このように、複写等の画像形成のみならず伝送、
保存等も行なうシステムにおいては、複数のモードを設けておき、より高画質が
要求される複写モードの場合にはBkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画
像データを2ビットとするとともに、伝送や保存の効率が重視される場合にはB
kの画像データを2ビット、Y,M,Cの画像データを1ビットとして階調処理
させるように構成すると都合がよい。また、伝送・保存モードでは、選択により
Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画像データを1ビットとする処理や
、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画像データを2ビットとする処理
を可能とにする構成を採用することもできる。この場合には、画像データのヘッ
ダーとして処理条件(階調数や画像サイズ等)を付しておけば、受信データや保
存データを読み出したときにも間違いなく画像の再生を行なうことができる。 第9図には、複写モードを有する複写システムのブロック図が示されている。
このシステムは、CPUを有するシステムコントローラ11によって制御される
。オペレータは、操作パネル12上の図示を省略したスイッチ類からモードその
他の処理条件を指定することができる。 内部スキャナを用いる複写モードでは、スキャナ13が作動され、原稿がR,
G,Bに色分解されて読取られ、その読み取り画像データは画像処理部14にお
いて前述のシェーディング補正、MTF補正、γ補正、色補正、UCR処理が行
なわれ、第6図に示した階調処理回路により多値化処理される。このとき、シス
テムコントローラ11からのモード選択信号に従い、Bkの画像データを3ビッ
ト、Y,M,Cの画像データはそれぞれ2ビットに多値化される。つぎのマルチ
プレクサ15は、内部スキャナ13からのデータが、外部I/F16を通して送
られるデータを選択するためのもので、複写モードでは、内部スキャナ13から
の画像データを選択する。つぎのデータ変換器17は、外部からビット数(多値 数)の異なるデータが入力されたとき、出力系の特性に適合するようにBkの画
像データを3ビット、Y,M,Cの画像データはそれぞれ2ビットのデータに変
換せしめるものであり、ROMまたはRAMを用いて画像データとモード選択信
号とでアドレスすることにより、テーブル参照式に変換処理を行なわせることが
できるようになっている。この変換器17からの出力データは、メモリ18を介
してプリンタ19に送られ、再生画像が得られるようになっている。 受信モードでは、外部送信器から送られてくる画像データが外部I/F16で
ヘッダー情報にしたがって受信され、マルチプレクサ15、データ変換器17、
メモリ18を通してプリンタ19から再生画像が出力されるようになっている。
受信モードでは、まず、ヘッダー情報が信号線Hを通して受信され、システムコ
ントローラ11により情報の解析が行なわれる。ヘッダー情報にしたがって、シ
ステムコントローラ11からは、より細かなモード選択信号が発生される。ヘッ
ダー情報に続いて入力される画像データは、マルチプレクサ15を通してデータ
変換器17に入力される。ここで、前述のモード選択信号によって、所定のビッ
ト数の画像データに変換され、プリンタ19に送られる。このモードでは、スキ
ャナ13の動作が行なわれないようにシステムコントローラ11によって制御さ
れる。つぎに送信モードでは、上記複写モードと同様に、内部スキャナ13が作
動され、原稿はR,G,Bに色分解して読み取られ、画像処理部14において前
述のシェーディング補正、MTF補正、γ補正、色補正、UCR処理が行なわれ
、第6図に示した階調処理回路により多値化処理される。このとき、画像処理部
14では、システムコントローラ11によりり操作パネル12を通してオペレー
タに選択された処理条件に従ったビット数(多値数)で各色の画像データの階調
処理が行なわれる。システムコントローラ11からは、画像データに先立って処
理条件がヘッダー情報として送信される。その後、所定の階調処理のなされた画
像データが外部I/F16を介して外部へ送信される。このとき、プリンタ19
は動作されないように制御される。外部記憶装置とのデータのやりとりは基本的
には送信モードまたは受信モードと同様であるため説明は省略する。 以上説明したように、本実施例によれば、カラー画像の階調処理において、Y
,M,C成分をBk成分より少ないビット数に階調処理することにより、高画質
を 保ったままデータ量を低減することができるっ。その結果、フレームメモリや遅
延メモリを節約することができるのみならず、画像データを送信、記憶させる場
合にも、動作時間の短縮化やメモリの節約が可能となる。さらに、画像データの
階調処理の多値数を可変とすることにより、送信、記憶時には一層の動作時間の
短縮化やメモリの節約が可能となる。また、Bk画像データのビット数を多くす
ることにより、階調性のみならず特に黒文字の解像力をも向上させることができ
る。また、Bkの画像データに比べてY,M,Cの画像データの書込みユニット
の制御回路が簡易化されるため、書込み系のコストをも低減することができる。 上記実施例はレーザープリンタに関するものであるが、1ヘッドまたは複数ヘ
ッドを用いたサーマルヘッドプリンタ等の他の出力装置を用いる場合にも本発明
は適用しうるものである。また、本発明は、4色フルカラー複写システムに限ら
ず、例えば赤、黒2色複写システムにおいて、黒の画像データを多ビットとし、
赤の画像データを少ビットとして階調処理するように応用することも可能である
。すなわち、複数色で再生するシステムにおいて、特定色の画像データ階調処理
のビット数を低減することにより、画質を劣化させることなくデータ量を低減す
ることができるものである。 なお、本発明は、一定サイズのマトリックスを用いる場合(例えば4×4マト
リックスを用いる場合)のみならず、マトリックスサイズを可変として、再現さ
れる階調数を一定に保つようにする場合にも適用しうるものである。すなわち、
一定サイズのマトリックスを用いる場合には、採用されるビット数により再現さ
れる階調数が変わることとなるが、画像の解像力はマトリックスサイズで決定さ
れるので、高解像力とするにはマトリックスサイズが小さいほどよい。しかし、
黄色に関しては人間の目のレスポンスが弱く、解像力を落しても画質劣化は少な
い。しかも、黄色は第7図に示すように遅延メモリを最も必要とするので黄色の
画像データに関して3ビットを2ビットとすることにより、非常に大きなメモリ
コストの低減効果を得ることができる。 (効 果) 以上述べたように本発明は、複数色の画像データに対して多値閾値による多値
化階調処理を行ない、多値化階調処理されたデータに基づいて中間調画像を形成 するようにしたデジタル両像形成システムにおけるカラー画像の多値化階調処理
装置において、色ごとに画像データを多値化処理する多値化処理手段と、該多値
化処理手段による多値化処理の多値化数を色ごとに選択する多値化数選択手段と
、前記多値化処理手段で多値化処理されたデータと前記多値化数選択手段が選択
した色毎の多値化数を伝送する手段とを備えたので、画質に影響を与えない特定
色の画像データを、数が減少した多値化レベルにより処理することができるとと
もに、両質に影響を与える特定色の画像データを、数が減少されない多値化レベ
ルにより処理することができる。このため、画質を損なうことなく多値化レベル
数を低減せしめて回路の簡略化を図ることができ、コストダウンおよび処理の迅
速化を図ることができる。
値化階調処理を用いて中間階調画像を形成するようにしたカラー画像の多値化階
調処理装置に関する。 (従来技術) 近年、カラー複写機、カラープリンター、カラー印刷等の各種ディジタルカラ
ー画像形成工程においては、複数色の画像データの多値閾値による多値化面積階
調処理を行なって該複数色の画像データにより複数色の中間階調画像を形成する
手法がしばしば採用されている。このようなカラー画像の多値化階調処理装置に
おいては、多値化レベル数が多くなるほど階調性が向上され、カラー画質が高め
られることとなる。 しかしながら、階調性を向上させるために多値化レベル数を増大させると、画
像データを処理する処理回路が急速に複雑化されてしまい、処理回路が増えてコ
ストアップにつながる。例えば、8値レベルでイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの4色に対して3ビットの信号処理を行なう場合と、4値レベルでイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対して2ビットの信号処理を行なう場
合とでは、コストは3対2になる。一方、階調数を減らすと、コスト上は都合が
良いが、その分画質が損われてしまうこととなり、一定の画質を維持するために
は、むやみに階調数を減らすことはできない。 (目 的) そこで本発明は、画質を損うことなく多値化レベル数すなわちメモリビット数
を低減せしめて、回路の簡略化を計り、コストダウンおよび処理の迅速化を図る
ことができるようにしたカラー画像の多値化階調処理装置を提供することを目的
とする。 (構 成) 上記目的を達成するため、本発明は、複数色の画像データに対して多値閾値に
よる多値化階調処理を行ない、多値化階調処理されたデータに基づいて中間調画
像を形成するようにしたデジタル画像形成システムにおけるカラー画像の多値化
階調処理装置において、色ごとに画像データを多値化処理する多値化処理手段と
、該多値化処理手段による多値化処理の多値化数を色ごとに選択する多値化数選
択手段と、前記多値化処理手段で多値化処理されたデータと前記多値化数選択手
段が選択した色毎の多値化数を伝送する手段とを備えてなることを特徴とする。 このような構成を有するカラー画像の多値化階調処理装置においては、画質に
影響を与えない特定色の画像データを、数が減少した多値化レベルにより処理す
ることができるとともに、画質に影響を与える特定色の画像データを、数が減少
されない多値化レベルにより処理することができる。このため、画質を損なうこ
となく多値化レベル数を低減せしめて回路の簡略化を図ることができ、コストダ
ウンおよび処理の迅速化を図ることができる。 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 まず、階調数とは何かということを考察してみると、各色における明度の変化 を意味していることとなる。すなわち、色には明度、色相、彩度の3つの指標が
あるが、そのうち、 色相に関しては、各色例えばイエロー、マゼンタ、シアンの各色付着量の組み
合せにより決定される。この各色付着量は、スキャナー等の色分解信号の数値比
率により決まるが、これはディザ処理のマトリックスサイズとマトリックス円の
1つのピクセルに対応する多値レベル数により決定される。例えば、4×4マト
リックスの4値レベルでは、4×4×4(レベル)×3(色)=192の色相が
得られ、4×4マトリックスの8値レベルでは4×4×8(レベル)×3(色)
=384の色相が得られる。そして、色相に関していえば、4値レベルの192
の色相でも十分な再現力を有する。しかも、面積階調の場合は、地の白地との比
率で色相と同時に明度も変化される。 彩度は、各色の主波長と白色との比率を示すものであり、例えばイエロー、マ
ゼンタ、シアンの各色で作られる画像では、各色の分光反射率が広いので、彩度
自体を制御することは困難であると同時に実質的な意味をもたないこととなる。
また、明度すなわち各色付着量の比率により見掛け上の彩度の調整は行ない得る
。 上記およびの考察から、階調性とは、明度の段階数としての意味が大きい
ことが理解される。 さらに、 明度とは明るさの変化であるが、これは、記録紙が白地であることから、各色
トナーの被覆率により変化されるものである。しかしながら、各色トナーには、
それ自体にある明度を有しており、100%の被覆率でも明度は大きく変化され
ない。そこで、黒色例えばブラックトナーの付着量をコントロールすることとす
れば、明度変化のダイナミックレンジを増すことができ、ここに4色再現が有用
化される。 このように階調性は、明度変化でおよそ代表できるものであり、これは黒色例
えばブラックトナーの付着量の階調数に依存される。特に、イエロー、マゼンタ
、シアンの各色トナー量の等分量をブラックトナーで置換えるようにした画像デ
ータのUCR処理により、黒色が明度を大きく左右していることとなる。このU
CR処理は、ブラックトナーの付着量を決定するものであるが、これはとりもな
お さず原稿色から明度情報を抜いた上で、色相を他色例えばイエロー、マゼンタ、
シアンの各色トナーの付着量の差で表現し、ブラックトナーの付着量で明度を肩
代りして表現する処理といえる。 したがって、従来、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の画像デー
タ処理に対して3ビット、8値レベルの多値数を用いているところを、ブラック
の画像データ処理のみを3ビット処理に維持するとともに、イエロー、マゼンタ
、シアンの画像データ処理を2ビット処理としても十分な階調性が得られること
となる。この場合のコスト比率を考察すると、(3−2)/3×(4−1)/4
=1/3×3/4=1/4となり、処理回路が1/4にコストダウンされる。 つぎに、処理回路を図面に基づいて具体的に説明する。 第1図は、本発明を用いた複写システムを示すブロック線図である。複写すべ
き原稿は、カラースキャナ1により、R(赤色),G(緑色),B(青色)に色
分解されて読み取られ、次のように各回路で処理される。まず、シェーディング
補正回路2では、撮像素子の感度むらや光源の照明むら等が補正される。MTF
補正回路3では、入力系の特に高周波領域でのMTF特性の劣化が補正される。
このMTF補正に用いられるディジタルフィルタの例を第2図(a)〜(e)に
示す。γ補正回路4では、入力データが反射率リニア、濃度リニア等の所望の特
性となるように補正あるいは変換される。また、ここで地肌とばし等も同時に行
なわれる。色補正UCR処理回路5では、入力系の色分解特性と出力系の色材の
分光特性との違いが補正される。この色補正UCR処理回路5は、画像データに
対して、忠実な色再現に必要な色材例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)の各色材の量を計算する色補正処理部と、イエロー、マゼンタ、シア
ンの3色が重なる部分をブラック(Bk)に置き換えるためのUCR処理部とか
ら構成されている。 色補正処理は、下式のようなマトリックス演算を実行することにより実現する
ことができる。 入力系および出力系(色材)の分光特性によって定められる。ここでは、1次マ 次の項を用いることにより、一層精度よく色補正することができる。また、色相
によって演算式を変えたり、ノイゲバー方程式を用いるようにしてもよい。いず めることができる。 第3図には色補正処理部の一例が示されている。ここではROMテーブルが用
いられている。すなわち、R,G,Bの画像データで表わされる色を再現するた
めに必要なY,M,Cの量がY,M,Cの画像データとしてあらかじめ計算され
、その計算結果がROM501,502,503にそれぞれ書き込まれており、
テーブル参照式に色補正処理が行なわれるように構成されている。さらに、色補
正演算においては、補色の寄与がが最も大きいことを利用して補色データのビッ
ト数に対して他色データのビット数を少なくし、演算精度を損わずにROM容量
を減らすことができる。第3図の例においては、補色の画像データが7ビット、
他色の画像データが5ビット×2に設定されており、これら合計17ビットのデ
ータでアドレスすることにより6ビットの補正データが得られるようになってい
る。ROMとしては、1ワード8ビット構成の1メガビットROMを用いること
ができる。また、256キロビット等の小容量のROMを複数用いて構成するこ
ともできる。 一方、上記UCR処理は次の式を演算することにより行なわれる。 Y’=Y−α・min(Y,M,C) M’=M−α・min(Y,M,C) C’=C−α・min(Y,M,C) Bk=α・min(Y,M,C) 上式において、αはUCRの量を定める係数であり、α=1のときに100%
UCR処理となる。αは一定値でもよくまた濃度レベルに対応して可変としても
よい。例えば、高濃度部ではαを1に近くし、ハイライト部では0に近くなるよ
うにしてやれば、ハイライト部での画像を滑かにすることができる。 第4図には、UCR処理部の一例が示されている。色補正後のY,M,Cの各
データは、Bk量算出回路504で計算されるBk量の分だけ減算器511〜51
3により減じられるようになっている。さらに第5図には、Bk量算出回路の一
例が示されている。比較器505,506およびセレクタ507,508でY,
M,Cの画像データの最小値が求められ、ROM509から上式のα値にしたが
ってROMテーブル参照式にBk量が求められる。ここでは、色補正処理後でUこともできる。 第1図に戻り、色補正およびUCR処理されたY,M,C,Bkデータは、階
調処理回路6で2値またはそれ以上の多値化処理が行なわれる。多値化処理の手
法としては、組織的ディザ法が一般的であるが、誤差拡張法のような他の方法を
も採用することができる。本発明では、とくにBkの階調性を重視するため、Y
,M,Cよりも多くの多値数で画像データの階調処理を行なっている。ここでは
、Bkの画像データを8値化(3ビット/pel)、Y,M,Cの画像データを
4値化(2ビット/pel)処理を行なうこととする。要求される画像品質に応
じてBkの画像データを8値化、Y,M,Cの画像データを2値化する等の構成
にしてもよい。第6図には組織的ディザ法による多値化処理回路の一例が示され
ており、ROMにおいてディザマトリックスのアドレスと画像データでアドレス
されるメモリ番地に処理結果を書込んでおくことによりテーブル参照式にディザ
処理が行えるようになっている。この回路は、Y,M,C,Bkの各色ごとに備
えられ、各色の画像データを並列処理することにより高速な階調処理を行なうこ
とができるようになっている。 階調処理されたデータは、プリンタ7に送られ、ここで再生画像が出力される
。特に、レーザープリンタを用いた出力系では、階調処理データが直接的ではな
くメモリ8を介して間接的にプリンタ7に送られる。第7図は、感光体ドラムを
1個使用するプリンタの原理図である。両像処理装置で並列に処理されたY,M
,C,Bkの各データ、つまり、階調処理回路6からのY,M,C,Bkの各画像
データは、一旦フレームメモリ701に記憶され、1色づつ順次メモリからデー
タ が読み出され、プリンタ7の例えばレーザー書込みユニット702に送られるよ
うになっている。感光体ドラム703は周知のように電子写真プロセスにより画
像データに従ってトナー像が形成される。つまり、感光体ドラム703は、回転
駆動部により回転駆動されて帯電手段により一様に帯電され、レーザー書込みユ
ニット702がフレームメモリ701からのY,M,C,Bkの各画像データを
順次に光信号に変換してこれらの光信号により感光体ドラム703を露光するこ
とで4色分の静電潜像を形成し、この4色分の静電潜像がそれぞれ現像装置によ
り、Y,M,C,Bkの画像信号に対応してY,M,C,Bkの現像剤でそれぞれ
現像されてY,M,C,Bkのトナー像となる。両像データにしたがって感光体
ドラム703上に形成されたY,M,C,Bkの各トナー像は、転写ドラム70
4に巻き付けられた記録紙に重ねて転写される。4色の像が転写されるまで記録
紙は転写ドラム704に固定されている。この場合、最初にプリンタ7に送られ
る色データは、メモリ8を介さずに直接プリンタに送るように構成することも可
能である。 従来では、例えばY,M,C,Bkの画像データすべてが3ビット/pelに
それぞれ階調処理されるため、A4サイズの原稿を16本/mmのサンプリング
密度で処理することとすれば、約48メガビット/色のフレームメモリを必要と
することとなる。したがって、4色分では192メガビットとなってしまう。本
発明では、例えばY,M,Cの各画像データはそれぞれ2ビット/pelに階調
処理されるため、必要な容量は、144メガビット(=48メガビット×(2/
3)×3+48メガビット)となり、25%(=0.25=(192−144)
/192)の節減になる。また、前述のように1色目の画像データはフレームメ
モリを介さない場合では、従来、144ビット(=48メガビット/色×3色)
であるのに対して、本発明においては、ビット数の多いBkを第1色目とすれば
、96メガビット(=48メガビット/色×(2/3)×3)となり、33%(
=0.33=(144−96)/144)の節減となる。 第8図には、高速出力が可能となるように、各色独立に作像系を備える4ドラ
ム方式のプリンタが示されている。各作像系は、上記第7図に示す作像系と略同
様に構成され、階調処理回路6から遅延メモリ705を介して入力されるY,M
, C,Bkの各画像データにより各色毎にY,M,C,Bkのトナー像を形成する。
この場合には、画像データが4色並列に出力処理されることとなるが、記録紙に
は、各ドラム(感光体ドラム)713,723,733,743の間隔だけ各色
の間にずれが生じる。このずれを解消するため、ドラム間隔に相当する時間だけ
各書込みユニット712,722,732,742へのデータ転送を遅延させる
ための遅延メモリ705を設ける必要がある。この遅延メモリ705の必要量は
、ドラム間隔をl(mm)とした場合に6l(=l+2l+3l)に相当する分
である。例えば、lを100mm、サンプリング密度を16本/mm、送りをA
4横送り(主走査方向幅297mm)とした場合には、137メガビット(=(
297mm×16本/mm)×(100mm×6×16本/mm)×3ビット)
となる。本発明を用いると、第1色目をビット数の多いBkとすれば、6l相当
分を2ビットデータで遅延すればよいから、91メガビット(=(297mm×
16本/mm)×(100mm×6×16本/mm)×2ビット)になすことが
でき、33%(=0.3=(137−91)/137)のメモリを節減すること
ができる。 上記は、Bkの画像データについては3ビット、Y,M,Cの画像データにつ
いては2ビットとする場合を述べたが、Y,M,Cの画像データを1ビットとす
ればさらなる節減が可能となることはいうまでもない。また、Bkの画像データ
を1色目とすれば、フレームメモリや遅延メモリを不要にすることができ、その
Bkの多値数を増大させてもメモリのコストアップにはならない。 以上は、Bk成分対Y,M,C成分について述べたが、つぎに、Y,M,C成
分間に必要とされる特性について説明する。組織的ディザ法によって階調を表現
する場合、ディザマトリックスを大きくすれば階調数は増えるが、解像力が低下
する。逆に、マトリックスを小さくすれば階調性が低下してしまう。多値化によ
りマトリックスサイズを大きくしなくとも階調性を向上させることができる。し
かし、データ量が増えるため、バッファメモリの容量が増大されることとなり、
したがって、特に文字等の解像力に大きな影響をあたえるBk成分のみの多値数
を増やす装置を考えたのが上記実施例である。一方、これとは逆に、解像力に影
響を与えることが少ない成分の多値数を減らすことも考えられる。 近年、画像情報のカラー化が進み、文字や線画像も黒だけでなく赤、青、緑等
の色付きのものが一般的に使用されるようになっている。したがって、色成分に
対しても、解像力の維持が必要とされる。しかし、Y,M,C成分中でY成分に
対しては、視覚的には目立ちにくく解像力が低い特性がある。したがって、Y成
分の多値数をC,M成分に対しても減らすことが可能である。この場合、色文字
の中で緑と赤の文字はそれぞれCとY、MとYの版の重ね合せで再現されるが、
Yの解像力が低くとも、CおよびM色の解像度が高くなるように文字再現されて
いれば、緑色または赤色の文字を認識することが可能である。 ここで、階調処理後のデータ量(画素当たりのビット数)として、Bkを3ビ
ット、Y,M,Cをそれぞれ2ビットの状態から、Yのビット数を低減して、B
kを3ビット、M,Cをそれぞれ2ビット、Yを1ビットにした場合のメモリ容
量を計算してみる。まず、第7図に示すような1ドラム用プリンタを用いた場合
にはBkの画像データをメモリを介さないようにして第1色目とすれば、80メ
ガビット(=(297mm×16本/mm)×(210mm×16本/mm)×
(2+2+1)ビット)となり、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画
像データをそれぞれ2ビットの状態とした場合に必要な96ガビットに比して、
17%(=0.17=(96−80)/96)のメモリを節減することができる
。つぎに4ドラム用では、Bkを第1色目としYを第4色目とすることにより、
最もバッファメモリを減らすことができる。このときには、68メガビット(=
(297mm×16本/mm)×(100mm×16本/mm)×(1×2+2
×2+3×1)ビット)となり、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画
像データをそれぞれ2ビットの状態とした場合に必要な91メガビットに比して
、25%(=0.25=(91−68)/91)のメモリを節減することができ
る。また、色文字の品質をよりよくするため、Bk,M,Cの画像データをそれ
ぞれ3ビット、Yの画像データを1ビットとした場合は、91メガビット(=(
297mm×16本/mm)×(100mm×16本/mm)×(1×3+2×
3+3×1)ビット)となり、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画像
データをそれぞれ2ビットの状態とした場合と同容量となる。このように、Y成
分のビット数(多値化数)を減らすことにより、画像品質を劣化させることなく
メモ リの節減を行なうことができる。 ファクシミリのようにデータを外部に伝送する場合や、外部記憶装置に保存(
ファイル)する場合には、Bk成分のデータ量も考慮しなければならない。この
とき、画質の多少の劣化を無視し、Bkを3ビット、Y,M,Cを1ビットとし
たり、Bkを2ビット、Y,M,Cを1ビットとしたりすることにより、大幅な
データ量の低減が可能となる。このように、複写等の画像形成のみならず伝送、
保存等も行なうシステムにおいては、複数のモードを設けておき、より高画質が
要求される複写モードの場合にはBkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画
像データを2ビットとするとともに、伝送や保存の効率が重視される場合にはB
kの画像データを2ビット、Y,M,Cの画像データを1ビットとして階調処理
させるように構成すると都合がよい。また、伝送・保存モードでは、選択により
Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画像データを1ビットとする処理や
、Bkの画像データを3ビット、Y,M,Cの画像データを2ビットとする処理
を可能とにする構成を採用することもできる。この場合には、画像データのヘッ
ダーとして処理条件(階調数や画像サイズ等)を付しておけば、受信データや保
存データを読み出したときにも間違いなく画像の再生を行なうことができる。 第9図には、複写モードを有する複写システムのブロック図が示されている。
このシステムは、CPUを有するシステムコントローラ11によって制御される
。オペレータは、操作パネル12上の図示を省略したスイッチ類からモードその
他の処理条件を指定することができる。 内部スキャナを用いる複写モードでは、スキャナ13が作動され、原稿がR,
G,Bに色分解されて読取られ、その読み取り画像データは画像処理部14にお
いて前述のシェーディング補正、MTF補正、γ補正、色補正、UCR処理が行
なわれ、第6図に示した階調処理回路により多値化処理される。このとき、シス
テムコントローラ11からのモード選択信号に従い、Bkの画像データを3ビッ
ト、Y,M,Cの画像データはそれぞれ2ビットに多値化される。つぎのマルチ
プレクサ15は、内部スキャナ13からのデータが、外部I/F16を通して送
られるデータを選択するためのもので、複写モードでは、内部スキャナ13から
の画像データを選択する。つぎのデータ変換器17は、外部からビット数(多値 数)の異なるデータが入力されたとき、出力系の特性に適合するようにBkの画
像データを3ビット、Y,M,Cの画像データはそれぞれ2ビットのデータに変
換せしめるものであり、ROMまたはRAMを用いて画像データとモード選択信
号とでアドレスすることにより、テーブル参照式に変換処理を行なわせることが
できるようになっている。この変換器17からの出力データは、メモリ18を介
してプリンタ19に送られ、再生画像が得られるようになっている。 受信モードでは、外部送信器から送られてくる画像データが外部I/F16で
ヘッダー情報にしたがって受信され、マルチプレクサ15、データ変換器17、
メモリ18を通してプリンタ19から再生画像が出力されるようになっている。
受信モードでは、まず、ヘッダー情報が信号線Hを通して受信され、システムコ
ントローラ11により情報の解析が行なわれる。ヘッダー情報にしたがって、シ
ステムコントローラ11からは、より細かなモード選択信号が発生される。ヘッ
ダー情報に続いて入力される画像データは、マルチプレクサ15を通してデータ
変換器17に入力される。ここで、前述のモード選択信号によって、所定のビッ
ト数の画像データに変換され、プリンタ19に送られる。このモードでは、スキ
ャナ13の動作が行なわれないようにシステムコントローラ11によって制御さ
れる。つぎに送信モードでは、上記複写モードと同様に、内部スキャナ13が作
動され、原稿はR,G,Bに色分解して読み取られ、画像処理部14において前
述のシェーディング補正、MTF補正、γ補正、色補正、UCR処理が行なわれ
、第6図に示した階調処理回路により多値化処理される。このとき、画像処理部
14では、システムコントローラ11によりり操作パネル12を通してオペレー
タに選択された処理条件に従ったビット数(多値数)で各色の画像データの階調
処理が行なわれる。システムコントローラ11からは、画像データに先立って処
理条件がヘッダー情報として送信される。その後、所定の階調処理のなされた画
像データが外部I/F16を介して外部へ送信される。このとき、プリンタ19
は動作されないように制御される。外部記憶装置とのデータのやりとりは基本的
には送信モードまたは受信モードと同様であるため説明は省略する。 以上説明したように、本実施例によれば、カラー画像の階調処理において、Y
,M,C成分をBk成分より少ないビット数に階調処理することにより、高画質
を 保ったままデータ量を低減することができるっ。その結果、フレームメモリや遅
延メモリを節約することができるのみならず、画像データを送信、記憶させる場
合にも、動作時間の短縮化やメモリの節約が可能となる。さらに、画像データの
階調処理の多値数を可変とすることにより、送信、記憶時には一層の動作時間の
短縮化やメモリの節約が可能となる。また、Bk画像データのビット数を多くす
ることにより、階調性のみならず特に黒文字の解像力をも向上させることができ
る。また、Bkの画像データに比べてY,M,Cの画像データの書込みユニット
の制御回路が簡易化されるため、書込み系のコストをも低減することができる。 上記実施例はレーザープリンタに関するものであるが、1ヘッドまたは複数ヘ
ッドを用いたサーマルヘッドプリンタ等の他の出力装置を用いる場合にも本発明
は適用しうるものである。また、本発明は、4色フルカラー複写システムに限ら
ず、例えば赤、黒2色複写システムにおいて、黒の画像データを多ビットとし、
赤の画像データを少ビットとして階調処理するように応用することも可能である
。すなわち、複数色で再生するシステムにおいて、特定色の画像データ階調処理
のビット数を低減することにより、画質を劣化させることなくデータ量を低減す
ることができるものである。 なお、本発明は、一定サイズのマトリックスを用いる場合(例えば4×4マト
リックスを用いる場合)のみならず、マトリックスサイズを可変として、再現さ
れる階調数を一定に保つようにする場合にも適用しうるものである。すなわち、
一定サイズのマトリックスを用いる場合には、採用されるビット数により再現さ
れる階調数が変わることとなるが、画像の解像力はマトリックスサイズで決定さ
れるので、高解像力とするにはマトリックスサイズが小さいほどよい。しかし、
黄色に関しては人間の目のレスポンスが弱く、解像力を落しても画質劣化は少な
い。しかも、黄色は第7図に示すように遅延メモリを最も必要とするので黄色の
画像データに関して3ビットを2ビットとすることにより、非常に大きなメモリ
コストの低減効果を得ることができる。 (効 果) 以上述べたように本発明は、複数色の画像データに対して多値閾値による多値
化階調処理を行ない、多値化階調処理されたデータに基づいて中間調画像を形成 するようにしたデジタル両像形成システムにおけるカラー画像の多値化階調処理
装置において、色ごとに画像データを多値化処理する多値化処理手段と、該多値
化処理手段による多値化処理の多値化数を色ごとに選択する多値化数選択手段と
、前記多値化処理手段で多値化処理されたデータと前記多値化数選択手段が選択
した色毎の多値化数を伝送する手段とを備えたので、画質に影響を与えない特定
色の画像データを、数が減少した多値化レベルにより処理することができるとと
もに、両質に影響を与える特定色の画像データを、数が減少されない多値化レベ
ルにより処理することができる。このため、画質を損なうことなく多値化レベル
数を低減せしめて回路の簡略化を図ることができ、コストダウンおよび処理の迅
速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を用いた複写システムを示すブロック線図、第2図(a)〜(
e)はMTF補正に用いられるディジタルフィルタの例を示す説明図、第3図は
色補正処理部の一例を示すブロック線図、第4図はUCR処理部の一例を示すブ
ロック線図、第5図はBk量算出回路の一例を示すブロック線図、第6図は組織
的ディザ法による多値化処理回路の一例を示すブロック線図、第7図は感光体ド
ラムを1個使用するプリンタの構成原理図、第8図は4ドラム方式のプリンタの
構成原理図、第9図は複写モードを有する複写システムのブロック線図である。 11・・・システムコントローラ、12・・・操作パネル、14・・・階調処
理部。
e)はMTF補正に用いられるディジタルフィルタの例を示す説明図、第3図は
色補正処理部の一例を示すブロック線図、第4図はUCR処理部の一例を示すブ
ロック線図、第5図はBk量算出回路の一例を示すブロック線図、第6図は組織
的ディザ法による多値化処理回路の一例を示すブロック線図、第7図は感光体ド
ラムを1個使用するプリンタの構成原理図、第8図は4ドラム方式のプリンタの
構成原理図、第9図は複写モードを有する複写システムのブロック線図である。 11・・・システムコントローラ、12・・・操作パネル、14・・・階調処
理部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.複数色の画像データに対して多値閾値による多値化階調処理を行ない、多値
化階調処理されたデータに基づいて中間調画像を形成するようにしたデジタル画
像形成システムにおけるカラー画像の多値化階調処理装置において、色ごとに画
像データを多値化処理する多値化処理手段と、該多値化処理手段による多値化処
理の多値化数を色ごとに選択する多値化数選択手段と、前記多値化処理手段で多
値化処理されたデータと前記多値化数選択手段が選択した色毎の多値化数を伝送
する手段とを備えてなることを特徴とするカラー画像の多値化階調処理装置。 2.前記中間調画像がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色から構成さ
れ、前記多値化処理における多値化数は、ブラックの画像データの多値化数に対
してイエロー、マゼンタ、シアンの画像データのうちの少なくとも1つの多値化
数が少なくなるように設定されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
カラー画像の多値化階調処理装置。
Family
ID=
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