JP2672258B2 - 液体容器の栓 - Google Patents

液体容器の栓

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JP2672258B2
JP2672258B2 JP9145494A JP9145494A JP2672258B2 JP 2672258 B2 JP2672258 B2 JP 2672258B2 JP 9145494 A JP9145494 A JP 9145494A JP 9145494 A JP9145494 A JP 9145494A JP 2672258 B2 JP2672258 B2 JP 2672258B2
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豊彦 高槻
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポットなどの液体容
器の栓に関し、特に上栓部材と下栓部材を着脱自在に組
合せてなる液体容器の栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体容器の栓において、栓の内部の洗浄
を容易にするために、その栓を上栓部材と下栓部材、外
栓部材と内栓部材、或いは栓受部材と栓部材などのよう
に二つの栓部材により構成し、これらを着脱自在に組合
せるようにした栓が従来から知られている(例えば、実
開昭58−29044号公報参照)。
【0003】このような栓は、その一方の栓部材(前記
の例では、上栓部材、外栓部材、栓受部材)に容器本体
の口部に嵌合するために、ネジを有する嵌合部が設けら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、一方の
栓部材に容器本体に対する嵌合部が設けられているた
め、他方の栓部材を組合せなくとも、当該一方の栓部材
だけでも容器本体に対し嵌合することが可能である。
【0005】このため、従来の構造では、栓を二つの栓
部材に分解して洗浄等を行ったのちに、両方の部材を再
組立てすることを失念して、嵌合部の有る一方の栓部材
だけを容器本体に嵌合し、栓が不完全であることに気付
かないまま誤使用するおそれがあった。
【0006】そこで、この発明は、二つの栓部材を組合
せない限り、一方の栓部材だけでは容器本体に嵌合でき
ないようにすることにより、栓の誤使用のおそれを無く
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、二つの栓部材を着脱自
在に組合せてなり、一方の栓部材に液体容器本体の口部
に対する嵌合部を設けた液体容器の栓において、上記一
方の栓部材に上記嵌合部に向けて突出して、液体容器本
体の口部への嵌合を阻止するように付勢されたストッパ
ーを設け、他方の栓部材にこれが上記一方の栓部材に組
合されたとき該ストッパーに連関してこれを後退せしめ
て、上記の嵌合を可能ならしめる引戻し手段を設けた構
成としたものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の液体容器の栓において、上記他方の栓部材に設
けた弁体の弁棒を、上記ストッパーに係合してこれを後
退せしめる引戻し手段として使用する構成としたもので
ある。
【0009】
【作用】上記請求項1に記載の発明は、二つの栓部材を
分解した際に、容器本体の口部に対する嵌合部を有する
一方の栓部材は、ストッパーがその嵌合部に突出して嵌
合を阻止する状態にあるので、この栓部材だけを容器本
体の口部に嵌合させることはできない。しかし、他方の
栓部材をこれに組合せると、引戻し手段が上記のストッ
パーに連関してこれを後退せしめるので、容器本体への
嵌合が可能となる。
【0010】なお、ここに「連関」とは、「係合」のよ
うに相互に直接係わり合って一方が他方を作動させる場
合だけではなく、空間的に離れていても、磁力等によっ
て一方が他方を作動させるような場合も含む概念であ
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記の「引戻し
手段」として、弁体の弁棒を用い、また該弁棒とストッ
パーを係合させることにより、該ストッパーの引戻しを
行うようにしたものである。
【0012】
【実施例】図1に示すように、第1実施例の液体容器の
栓は、下栓部材1と上栓部材2とをワンタッチで着脱自
在となるように組合せたものである。
【0013】下栓部材1は、筒部3の内周面に複数本の
放射状のリブ4を設け、そのリブ4の内端に内筒5を一
体に設けている。またその内筒5の内周面に設けたリブ
6の内端にガイド筒7を一体に設けている。上記の筒部
3の内部が下部液通路8となる。
【0014】上記のガイド筒7には、弁体9の弁棒11
が上下方向にスライド自在に貫通している。上記の弁棒
11には受つば12が取付けられ、その受つば12と前
記のリブ6との間に介在したコイルばね13により、弁
体9を上向きに付勢している。
【0015】前記の筒部3の外周面には、パッキン押さ
えつば14が形成され、そのパッキン押さえつば14の
下部の外周面にもパッキン装着つば15が形成される。
上記の各つば14、15により支持されたパッキン16
の外周縁は、容器17の口部の内周壁段部18に圧着さ
れるシール部20となり、また、内周縁が弁座20’と
なり、その内周が弁孔10となる。前記の弁体9はこの
弁座20’を押圧し、弁孔10を閉塞する。
【0016】また、上記のパッキン押さえつば14の上
部の外周面に周方向の係合溝19が形成される。
【0017】次に、上栓部材2は、図1に示すように、
内筒部21の上端の平坦部22(図3参照)の外周縁に
外筒部23を垂設しており、内筒部21の内部を水平方
向に仕切る仕切壁24の中心に、前記弁棒11の貫通孔
25を設け、またこの貫通孔25から離れた位置に連通
孔26を設けている。上記平坦部22の一部に吐出口2
7の一部を構成する凹所28を設けている。
【0018】上記の仕切壁24の上面において、前記貫
通孔25と連通孔26との間には、図3に示すように、
円弧壁29が設けられ、その円弧壁29の両端から、連
通孔26の両側に沿ってガイドリブ31が形成され、そ
のガイドリブ31の上端が前記の凹所28の両側に達し
ている。上記の2本のガイドリブ31に囲まれた部分が
上部液通路32(図1参照)となり、そのガイドリブ3
1の上端部分と前記の凹所28とにより吐出口27が構
成される。また、上記の凹所28と中心対称の位置の平
坦部22に切欠き33が設けられる。
【0019】前記の仕切壁24の上方において、内筒部
21の上端内周に形成した係合リブ30(図3参照)
に、前記の弁体9の開閉装置34が強制的に嵌合され、
仕切壁24の内筒部21とにより形成され凹み空所3
5をこの開閉装置34により閉塞する。
【0020】上記の開閉装置34は、閉塞板36と、開
閉表示部材37と、操作ボタン38及び付勢ばね39に
より構成される(図4及び図5参照)。
【0021】閉塞板36の周縁には、前記のガイドリブ
31の両外側に沿う凹部41が形成され、またその反対
側に前記の切欠き33に嵌合する突出部42が形成され
る。また、この閉塞板36の外周に、前記の係合リブ3
0に強制形に嵌合される係合溝43が形成される。更
に、この閉塞板36の中心部分に操作ボタン38を挿入
するボタン孔44(図3参照)が設けられ、そのボタン
孔44の下面にガイド筒45が設けられる。このガイド
筒45の2個所に上下方向のガイド用スリット46が形
成される。
【0022】開閉表示部材37は、上記のガイド筒45
のまわりを囲む長孔47を有する枠部48、その枠部4
8の長さ方向の一端に突設された吐出口開閉部49と、
他端に突設された表示突起部51とを有し、その吐出口
開閉部49は前記閉塞板36の凹部41に嵌合される。
また、表示突起部51は、前記の突出部42の下面に沿
って配置される。
【0023】前記の枠部48の両側内面には、傾斜面で
なる係止段部52が形成される。また、枠部48の前記
表示突起部51の内側に設けた細い突起53に付勢ばね
39を嵌め、その付勢ばね39を閉塞板36のガイド筒
45に押し当てることにより、開閉表示部材37をその
表示突起部51が外方へ突出する方向に付勢する(図5
参照)。なお、付勢ばね39の付勢力は、後述するよう
に、下部栓組立体1と上部栓組立体2を嵌合した際、下
部栓組立体1に設けたコイルばね13が伸び切った状態
でその動きを規制しない小さな力に設定される。
【0024】操作ボタン38は、その両外側面に係合部
54が突設され、その係合部54が前記のガイド用スリ
ット46に上下動自在に嵌入される。また、その係合部
54の上端(上下を逆に表わした図5では下端)は、枠
部48に係合する。
【0025】上記構成の開閉装置34は、内筒部21の
上端面に強制嵌合されると、図1に示すように、操作ボ
タン38の下面に前述の弁棒11の上端が嵌入し、操作
ボタン38に対し、上向きの付勢力を及ぼす。
【0026】次に、下栓部材1と、上栓部材2とのワン
タッチ着脱構造について説明する。図1に示すように、
前記上栓部材2の内筒部21の下半部は、下栓部材1の
筒部3の外周面に嵌合される。その嵌合部分の内筒部2
1の下半部内周面にほぼ全周にわたり周溝55が形成さ
れる。その周溝55の一端は、図6及び図7に示すよう
に、端壁56で終っており、他端は開口部57により外
周面に開放されている。
【0027】上記の周溝55には、弾力性のある切円形
のリングばね58が嵌入される。このリングばね58の
一端は、前記の端壁56に押し当てられ、その位置で安
定するように、その一端部に設けた小突起59を、周溝
55の一部に設けた小凹所61に係合している。この小
凹所61は、図6(b)に二点鎖線で示すように、上方
向に抜けた貫通穴で形成してもよい。
【0028】また、リングばね58の他端には、指掛け
部62が設けられ、その指掛け部62が前記の開口部5
7から外部に露出し、開口部57に沿って形成されたカ
ム面63(図8参照)に係合している。このカム面63
は相対的に低い凹所64と、その凹所64から、右回り
(図7、図8の状態での右回り)の位置に隣接して形成
された相対的に高い凸部65とからなる。
【0029】前記のリングばね58は、指掛け部62が
カム面63の凹部64にある状態(図7参照)では、そ
の内周面がほぼ全体にわたり周溝55から部分的に内方
に寄り、かつ全体として弾性変形の少ない状態にある。
また、指掛け部62をカム面63の凸部65に移動させ
た状態(図8参照)では、全体として径が拡大し、周溝
55の内部に納まる。この状態では、全体として弾性変
形が生じており、指掛け部62から指を離すとその弾性
により図7の通常状態に戻る。
【0030】上記のリングばね58は、通常状態におい
ては、その内周縁が下栓部材1の筒部3の係合溝19に
係合する(図1参照)。これにより、両方の栓部材1、
2が一体に組立てられる。
【0031】また、上栓部材2の外筒部23の内周面に
はねじ66が形成され、そのねじ66を形成した外筒部
23の内面と、これと対向した内筒部21とにより、容
器本体67の口部の嵌合部69を構成する。その他、図
1において、68はカップを兼用した外蓋である。
【0032】次に、誤使用防止構造について説明する。
図1において、上栓部材2の仕切壁24の上面に、前記
開閉表示部材37と平行にストッパー78が半径方向に
スライド自在に設けられる。ストッパー78は図3に示
すように、長円形の枠部79とその枠部79の長径側の
外端に突起81が設けられる。その突起81は、上栓部
材2の内筒部21に設けた孔80(図1、図2参照)に
挿入され、前記の嵌合部69に対し出没自在となってい
る。
【0033】上記の枠部79は、弁棒11の貫通孔25
の外周面に嵌合され、該枠部79の内周面に設けた案内
突起82を貫通孔25の周壁に設けたスリット83に嵌
め、その先端を弁棒11に接触させる(図1参照)。ま
た、上記案内突起82と対向した内周面にはばね受け突
起84が設けられ、該ばね受け突起84に嵌めたコイル
ばね85の一端を仕切壁24上の突片86(図1参照)
に当て、上記ストッパー78に外向きの付勢力を及ぼ
す。
【0034】上記のストッパー78は、図1及び図2の
ように、下栓部材1と上栓部材2が組合されているとき
は、その枠部79の案内突起82が弁棒11に当たり該
ストッパー78が引戻された状態にあるので、その先端
の突起81は内筒部21の孔80内に後退した状態にあ
る。
【0035】第1実施例の液体容器の栓は以上のごとき
ものであり、次にその作用を説明する。容器本体67の
口部に装着した図1の状態においては、下栓部材1と上
栓部材2とが両者の嵌合部分において、リングばね58
により係合一体化されている。また、弁体9はコイルば
ね13の弾力により上向きに付勢され、弁座20’を押
圧する。
【0036】また、開閉表示部材37は前方(吐出口2
7側)に押し込まれ、その吐出口開閉部49により吐出
口27を閉塞する。操作ボタン38は弁体9の付勢力に
より上向きに押され、その係合部54が開閉表示部材3
7の係止段部52に係合する(図2の二点鎖線参照)。
このとき、開閉表示部材37の後端の表示突起部51
は、閉塞板36の突出部42の下面に退避した状態にあ
る(図2の二点鎖線及び図1の実線参照)。
【0037】容器17内部の液体を吐出させる際は、使
用者が指先で操作ボタン38を押下げる(図1の二点鎖
線、図2の実線参照)。そうすると、弁体9が押下げら
れ、弁座20’から離れて弁孔10を開放する。これと
同時に、操作ボタン38の係合部54が開閉表示部材3
7の係止段部52から外れているので、図2に示すよう
に、開閉表示部材37が付勢ばね39の弾力で後退し、
その前端の吐出口閉塞部49が吐出口27を開放すると
共に、後端の表示突起部51が突出部42よりも外方に
突出する。この状態で容器17を傾けると、内部の液体
は弁孔10、下部液通路8、上部液通路32を経て吐出
口27から吐出される。
【0038】次に、上記の栓を洗浄等のために容器本体
67から外して分解する場合は、まず、上栓部材2のリ
ングばね58の指掛け部62に指を掛けてこれを周方向
に押すと、図8に示すようにリングばね58が拡径し
て、下栓部材1の係合溝19から外れ、図9及び図10
に示すように、両方の栓部材1、2が分解される。この
ように分解すると、それぞれ下部液通路8及び上部液通
路32が開放されるので、その内部の掃除が容易にな
る。
【0039】このとき上栓部材2においては、操作ボタ
ン38が弁棒11から外れるので、図9に示すようにガ
イド筒45の下部に落ち込み、その係合部54が係止段
部52から外れる。これにより開閉表示部材37が付勢
ばね39の弾力により後退し、その表示突起部51が後
方に突出する。
【0040】また、下栓部材1と上栓部材2とを上記の
ように分解すると、弁棒11がストッパー78から外れ
るので、該ストッパー78は、そのコイルばね85の力
により外方に押され、その突起81が嵌合部69に突出
する(図9、図10参照)。
【0041】掃除終了後、下栓部材1と上栓部材2を元
の状態に組合わせると、下栓部材1の筒部3の上端縁が
リングばね58を押し拡げて嵌合し、そのリングばね5
8が復元して係合溝19に係合する。両方の栓部材1、
2が一体化したのち、容器本体67に螺合する。
【0042】このとき、下栓部材1を組合せるのを失念
して、上栓部材2だけを容器本体67の口部に嵌合させ
ようとしても、その嵌合部69には、前述のようにスト
ッパー78の突起81が突出しているので、嵌合させる
ことができない。従って、使用者に下栓部材1の組合せ
を促すことができる。
【0043】図11の(a)(b)に示した第2実施例
は、第1実施例と次の点で相違する。即ち、嵌合部69
のねじ66を内筒部21の外周面に設けている。ストッ
パー78のスライドの安定を図るため、弁棒11の貫通
孔25のまわりに欠円形のリブ86’を設け、これを枠
部79の内側面に接触させている。また、下栓部材1の
筒部3に弁座20’を設け、ゴム部材87を被覆した弁
体9をその弁座20’に当てている。その他の構成は第
1実施例と実質的に同一であるので、同一部分には同一
符号を付して示すにとどめ、その説明を省略する。
【0044】なお、以下に説明する各実施例について
も、ストッパー78の部分を除き、同様の構成をとるこ
とができる。
【0045】図12の(a)〜(d)に示した第3実施
例は、上栓部材2の内筒部21に窓孔88を設け、その
窓孔88にストッパー78を挿入している。上記の窓孔
88の内側には、上下一対の軸受89が設けられ、その
軸受89に取付けたピン90により、上記のストッパー
78を回転自在に支持している。
【0046】また、上記ピン90のまわりに取付けたね
じりコイルばね94の一端を窓孔88の内側に設けたば
ね受け91に当てると共に、他端をストッパー78の内
面に当てることにより、該ストッパー78が回転してそ
の両端が窓孔88へ内外に突出するように付勢する(図
(b)の二点鎖線参照)。
【0047】上記ストッパー78の内側後端のコーナ部
92に、下栓部材1の筒部3の上端縁に設けた突起93
の傾斜面92’に当たると(矢印A)、水平方向の分力
(矢印B)によりストッパー78にピン90のまわりの
トルクを発生させる。これにより、ストッパー78は回
転し、窓孔88の内側に後退する。第3実施例のその他
の構成は第1実施例の場合と同様である。
【0048】いま、上栓部材2だけを容器本体67の口
部に嵌合させようとすると、その嵌合部69にストッパ
ー78の先端が突出しているため(図(a)の二点鎖線
参照)、嵌合させることができないが、これに下栓部材
1を組合せると、ストッパー78が窓孔88の内側に後
退して嵌合が可能となる。
【0049】図13に示した第4実施例は、窓孔88に
挿入したストッパー78をその内側において水平方向の
ピン90’により回転自在に支持し、そのピン90’の
まわりに取付けたねじりコイルばね94’により、通常
状態では、該ストッパー78の両端が窓孔88の内外に
突出するように付勢し、上栓部材2単独では容器本体6
7の口部に嵌合できないようにしている。
【0050】しかし、下栓部材1を組合せるとその筒部
3上端縁に設けた突起93’がストッパー78の後端を
押し上げ、該ストッパー78の先端を下向きに回転させ
るので、該ストッパー78は窓孔88内に後退する。こ
れにより嵌合が可能となる。
【0051】なお、99は、ストッパー78が突出した
状態から、さらに上方向に回転するのを防ぐために、円
筒部21に設けた係止突起である。
【0052】図14に示した第5実施例は、上栓部材2
の内筒部21に設けた孔80に径方向にスライド自在と
なるストッパー78を設け、これにコイルばね85によ
って外向きの付勢力を及ぼすと共に、該ストッパー78
の側面に設けた傾斜面95に、仕切壁24に上下動自在
に挿入した操作片98を下方から当てるようにしてい
る。
【0053】上記の操作片98の下端は、仕切壁24の
下面に突出しており、その下端に下栓部材11の筒部3
の上端縁が当たるようになっている。
【0054】下栓部材1が組合されていないときは、ス
トッパー78の先端は嵌合部69に突出し、これにより
容器本体67の口部に対する嵌合が不可能となるが、下
栓部材1を組合せると、その筒部3の上端縁が操作片9
8の下端に係合し、これを押上げるので、これによって
ストッパー78が引戻され、嵌合が可能となる。
【0055】なお、上記第5実施例においては、ストッ
パー78と操作片98との組合せ体が特許請求の範囲で
いう「ストッパー」を構成し、上記操作片98に係合し
てこれを押上げる下栓部材1の筒部3の上端縁が「引戻
し手段」を構成する。また、上記操作片98は、筒部3
の上端に一体に設けたものであってもよい。更に、スト
ッパー78のスライド方向を斜め下向きにして、ストッ
パー78の自重でスライドできるようにすれば、コイル
ばね85を省略するとができる。
【0056】図15に示した第6実施例は、上栓部材2
の内筒部21の孔80に径方向にスライド自在に挿入し
たストッパー78の後端に鉄片96を取付け、該ストッ
パー78をコイルばね85により外向きに付勢し、嵌合
を不可能にする。
【0057】下栓部材1の筒部3’の外面には、上記ス
トッパー78と対向した位置に磁石97が取付けられ、
該下栓部材1を組合せると、その磁力によって前記の鉄
片96及びこれと一体のストッパー78を引戻す。これ
により嵌合が可能となる。
【0058】以上述べた各実施例においては、下栓部材
1と上栓部材2の結合手段として、リングばね58によ
り行なうものを示しているが、両栓部材1、2の結合は
これに限定されることなく、例えばバヨネット嵌合等の
結合手段を採用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば上栓部
材だけを容器本体の口部に嵌合しようとするとストッパ
ーがその嵌合部に突出しているので嵌合させることがで
きない。従って、下栓部材の組合せを失念することがあ
っても、使用者に注意を促すことができるので、栓の誤
使用を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図
【図2】同上の開弁時の断面図
【図3】同上の一部分解斜視図
【図4】同上の開閉装置の分解斜視図
【図5】同上の開閉装置の裏面側から見た斜視図
【図6】(a)同上の上部栓組立体の一部分解斜視図 (b)図6a図のVI−VI線の断面図
【図7】同上の上部栓組立体の横断面図
【図8】同上の上部栓組立体のリングばね拡径時の横断
面図
【図9】同上の両栓組立体の分解時の断面図
【図10】同上の両栓組立体の分解時の斜視図
【図11】(a)第2実施例の両栓組立体の分解時の斜
視図 (b)同上のXI−XI線の断面図
【図12】(a)第3実施例の一部断面図 (b)同上の一部横断平面図 (c)同上の一部側面図 (d)同上のストッパーの下方から見た斜視図
【図13】(a)第4実施例の一部断面図 (b)同上の一部側面図
【図14】第5実施例の断面図
【図15】第6実施例の断面図
【符号の説明】
1 下栓部材 2 上栓部材 3、3’筒部 4 リブ 5 内筒 6 リブ 7 ガイド筒 8 下部液通路 9 弁体 10 弁孔 11 弁棒 12 受つば 13 コイルばね 14 パッキン押さえつば 15 パッキン装着つば 16 パッキン 17 容器 18 内周壁段部 19 係合溝 20 シール部 20’ 弁座 21 内筒部 22 平坦部 23 外筒部 24 仕切壁 25 貫通孔 26 連通孔 27 吐出口 28 凹所 29 円弧壁 30 係合リブ 31 ガイドリブ 32 上部液通路 33 切欠き 34 開閉装置 35 凹み空所 36 閉塞板 37 開閉表示部材 38 操作ボタン 39 付勢ばね 41 凹部 42 突出部 43 係合溝 44 ボタン孔 45 ガイド筒 46 ガイド用スリット 47 長孔 48 枠部 49 吐出口開閉部 51 表示突起部 52 係止段部 53 突起 54 係合部 55 周溝 56 端壁 57 開口部 58 リングばね 59 小突起 61 小凹所 62 指掛け部 63 カム面 64 凹部 65 凸部 66 ねじ 67 容器本体 68 外蓋 69 嵌合部 71 係合リブ 73 係合リング 74 つめ 75 指掛け部 76 回り止めリブ 77 凹所 78 ストッパー 79 枠部 80 孔 81 突起 82 案内突起 83 スリット 84 ばね受け突起 85 コイルばね 86 突片 86 リブ 87 ゴム部材 88 窓孔 89 軸受 90、90’ ピン 91 ばね受け 92 コーナ部 92’ 傾斜面 93、93’ 突起 94、94’ ねじりコイルばね 95 傾斜面 96 鉄片 97 磁石 98 操作片 99 係止突起

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの栓部材を着脱自在に組合せてな
    り、一方の栓部材に液体容器本体の口部に対する嵌合部
    を設けた液体容器の栓において、上記一方の栓部材に上
    記嵌合部に向けて突出して、液体容器本体の口部への嵌
    合を阻止するように付勢されたストッパーを設け、他方
    の栓部材にこれが上記一方の栓部材に組合されたとき該
    ストッパーに連関してこれを後退せしめて、上記の嵌合
    を可能ならしめる引戻し手段を設けたことを特徴とする
    液体容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液体容器の栓におい
    て、上記他方の栓部材に設けた弁体の弁棒を、上記スト
    ッパーに係合してこれを後退せしめる引戻し手段として
    使用することを特徴とする液体容器の栓。
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