JP2671771B2 - ディジタル信号伝送方法および伝送装置 - Google Patents

ディジタル信号伝送方法および伝送装置

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JP2671771B2 JP21830793A JP21830793A JP2671771B2 JP 2671771 B2 JP2671771 B2 JP 2671771B2 JP 21830793 A JP21830793 A JP 21830793A JP 21830793 A JP21830793 A JP 21830793A JP 2671771 B2 JP2671771 B2 JP 2671771B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下VTR)に記録されたディジタル信号を再生及び
伝送するディジタル信号伝送方法および伝送装置に関す
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ・ビデオ機器のディジ
タル化の進展には著しいものがある。従来のディジタル
信号伝送方法を用いたディジタル音声信号記録再生装置
の一従来例を図2に示す。
【0003】以下、従来例のディジタル信号伝送方法を
用いたディジタル音声信号の記録再生信号につき、図面
を用いて説明する。
【0004】図2において、201はディジタル音声入
力信号をインタリーブするインタリーブ手段、202は
インタリーブ手段201によってインタリーブされたデ
ィジタル音声信号にエラー訂正符号を付加するエラー訂
正符号付加部 、203はエラー訂正符号付加部202
の出力信号を媒体への記録に適した信号へと変調する変
調部、204は媒体からの再生信号を復調する復調部、
205は復調部204の出力信号のエラー訂正を行い、
訂正しきれないデータに対しては補正フラグをたてて出
力するエラー訂正部、206はエラー訂正部205の出
力する音声信号データと補正フラグを音声の時系列にデ
インタリーブするデインタリーブ手段、207はデイン
タリーブ手段206の出力する音声信号データを同じく
エラー訂正部205の出力する補正フラグを用いて補正
する補正部である。
【0005】以上のように構成された従来のディジタル
音声信号記録再生装置の動作について以下説明する。
【0006】記録時には、まずインタリーブ手段201
は通常記憶手段を有し、音声信号の時系列であるディジ
タル音声入力信号の順番を入れ替えるインタリーブを行
う。インタリーブされた音声データはエラー訂正符号付
加部202でエラー訂正符号(パリティ)が付加され
る。エラー訂正符号付加部202の出力信号は変調部2
03によって記録に適した変調を受けた後、記録アンプ
へ出力され、テープ上に記録される。
【0007】再生時には、再生アンプからの再生信号は
復調部204によって復調され、エラー訂正部205で
エラー訂正される。エラー訂正しきれない場合(以下、
エラー訂正不能と表現する。)、エラー訂正部205は
訂正不能であった音声データに対応する補正フラグをた
てる(例えば、"1"とする)。デインタリーブ手段20
6ではエラー訂正部205から出力された音声データと
補正フラグを音声の時系列順にならべ替える。補正部2
07では、対応する補正フラグがたっている音声データ
について、その前後のデータを用いて置き換える補正処
理を行っている。補正処理を受けたのち、データはディ
ジタル音声出力信号として出力される。
【0008】特殊再生時には、その再生方向と再生速度
により、エラー訂正部205とデインタリーブ手段20
6が通常再生時とは異なる動作をして対応する。例え
ば、エラー訂正に2重リードソロモン符号を用いている
場合、エラー訂正部205で通常再生時に行っているイ
ンナ及びアウタの訂正を特殊再生時にはインナ訂正のみ
の実行にするといった対応をする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、デインタリーブ後の信号しか出力できず、また
デインタリーブ前の信号を出力しようとすると、送信側
が特殊再生を行っている時に受信側で対応できず、異音
を発生する可能性があるという問題を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、デインタリーブ前の(すなわち、インタリーブされ
た状態の)信号を特殊再生モードで伝送しても、受信側
で再生速度に対応した処理を施して記録またはモニタ可
能とするディジタル信号伝送方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明のディジタル信号伝送方法は、ディジタル信号
と共にテープの再生方向及び再生速度情報を伝送するこ
とを特徴とし、また、伝送される再生速度情報は、0及
びべき級数で表される概略値と隣りあう概略値を補間す
る精細値の和で表現され、速度不明の符号が割り当てら
れ、表現できる最高速度を超える速度を表す符号が割り
当てられ、表現できる最低速度未満の速度を表す符号が
割り当てられたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は上記方法により、伝送された再生方向
及び再生速度情報に対応する処理を受信側で行うことに
よって、モニタ及び記録に異音等の問題が発生するのを
防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のディジタル信号伝送方法の一
実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0014】(表1)は本発明のディジタル信号伝送方
法の一実施例を示す再生方向情報割当表である。
【0015】
【表1】
【0016】(表1)において、再生方向情報は1ビッ
トであり、0の時は逆方向再生を表し、1の時は順方向
を表す。
【0017】(表2)は本発明のディジタル信号伝送方
法の一実施例を示す再生速度情報割当表である。
【0018】
【表2】
【0019】(表2)において、再生速度情報は7ビッ
トであり、再生速度は上位3ビットで表される概略値
下位4ビットで表される精細値の和で表される。概略値
は上位3ビットをmとして、mが2進数で”000”の
場合0で、それ以外の場合は2m-2、また、精細値は下
位4ビットをnとして、mが”000”の場合は1/
(18−n)、それ以外の場合はn/26-mとなる。す
なわち、再生速度情報をSPEEDとすると SPEED=0+1/(18−n)=1/(18−n) m=0 =2m-2+n/26-m =2m-6(16+n) m≠0 ただし、これは(表2)中の*1,*2,*3,*4を
除く場合であり、*1の場合は0倍速すなわちスチル再
生を表し、*2の場合は16分の1倍速未満のリニア再
生を表し、*3の場合は58倍を超える速度を表し、*
4の場合は速度不明を表す。このように、速度情報をノ
ンリニアで表現することにより、少ないビット数で、1
倍速付近では高い分解能を得かつ58倍速まで表現可能
となっている。また、表現できる最高速度である58倍
速を超える速度についてはそれを表す符号が割り当てら
れており、同様に表現できる最低速度である16分の1
倍速未満の速度にも符号が割り当てられているので、ど
の様な速度で再生された場合でも速度情報を割り当てら
れる。
【0020】図1は本発明のディジタル信号伝送方法を
具現化したディジタル音声信号記録再生装置の一実施例
のブロック図である。
【0021】以下、本発明のディジタル信号伝送方法を
具現化したディジタル音声信号記録再生装置の一実施例
につき、図面を用いて説明する。
【0022】図1において、101はディジタル音声入
力信号をインタリーブするインタリーブ手段、102は
インタリーブ手段101によってインタリーブされたデ
ィジタル音声信号に速度および方向情報を付加する速度
及び方向情報付加手段、103は、速度及び方向情報付
加手段102の出力信号と、外部から入力されるダビン
グ音声入力信号を選択する第1の切り替え器、104は
切り替え器103の出力信号にエラー訂正符号を付加す
るエラー訂正符号付加部 、105はエラー訂正符号付
加部104の出力信号を媒体への記録に適した信号へと
変調する変調部、106は媒体からの再生信号を復調す
る復調部、107は復調部106の出力信号のエラー訂
正を行い、訂正しきれないデータに対してはエラーデー
タであることを示す符号語に置き換えて出力するエラー
訂正部、108はエラー訂正部107の出力する音声信
号データと第1の切り替え器103の出力信号を切り替
える第2の切り替え器、109は第2の切り替え器10
8の出力信号中の速度及び方向情報を付け替える速度及
び方向情報付け替え手段、110は速度及び方向情報付
け替え手段109の出力信号中の音声信号データを音声
の時系列にデインタリーブするデインタリーブ手段、1
11はデインタリーブ手段110の出力する音声信号デ
ータを補正する補正部である。
【0023】以上のように構成された本実施例のディジ
タル信号記録再生装置の動作について以下説明する。
【0024】ディジタル音声入力信号の記録時には、ま
ずインタリーブ手段101は通常記憶手段を有し、音声
信号の時系列であるディジタル音声入力信号の順番を入
れ替えるインタリーブを行う。インタリーブされた音声
データに速度及び方向情報付加手段102で速度及び方
向情報が付加される。ここで付加される速度及び方向情
報は順方向の1倍速を示す情報である。第1の切り替え
器103は速度及び方向情報付加手段102の出力信号
を選択する。エラー訂正符号付加部104では、第1の
切り替え器103の出力信号にエラー訂正符号(パリテ
ィ)が付加される。エラー訂正符号付加部104の出力
信号は変調部105によって記録に適した変調を受けた
後、記録アンプへ出力され、テープ上に記録される。
【0025】再生時には、再生アンプからの再生信号は
復調部106によって復調され、エラー訂正部107で
エラー訂正される。エラー訂正しきれない場合、エラー
訂正部107は訂正不能であった音声データをエラーデ
ータであることを示す符号語に置き換える。なお、エラ
ー訂正部107はテープより再生された速度及び方向情
報と現在の再生速度及び方向情報のどちらかが順方向1
倍速以外である場合、順方向1倍速再生時(通常再生
時)とは異なる動作をして対応する。例えば、エラー訂
正に2重リードソロモン符号を用いている場合、通常再
生時に行っているインナ及びアウタの訂正を、インナ訂
正のみの実行にするといった対応をする。第2の切り替
え器108はエラー訂正部107の出力信号を選択して
いる。速度及び方向情報付け替え手段109では第2の
切り替え器108から入力された(すなわち、この場合
テープから再生された)速度及び方向情報と、現在の再
生速度及び方向情報(例えば、制御用マイクロコンピュ
ータから指示される。)とを比較し、現在の再生速度情
報が順方向1倍速である場合には速度情報の付け替えは
行わず、現在の再生速度及び方向情報が順方向1倍速以
外で、テープから再生された速度及び方向情報が順方向
1倍速である時はテープから再生された速度及び方向情
報を現在の速度及び方向情報に付け替え、両方が順方向
1倍速以外であるときは速度情報を「速度不明」に置き
換える。これは特殊再生された信号を一度記録し、さら
にそれを特殊再生した場合にはもはや聴取に耐える音声
信号は再生できないという理由による。速度及び方向情
報付け替え手段109の出力信号はダビング音声出力と
して装置外部に出力されるとともにデインタリーブ手段
110に入力される。デインタリーブ手段110では音
声データを音声の時系列順にならべ替える。ここでは音
声信号とともに速度及び方向情報付け替え手段109よ
り送られた速度及び方向情報により順方向1倍速のとき
と異なるデインタリーブの処理をする。補正部111で
は、エラーデータであることを示す符号語となっている
音声データについて、その前後のデータを用いて置き換
える補正処理を行っている。また、速度情報が速度不明
の場合または聴取に耐える音声信号再生可能な速度範囲
を超えた場合は例えばすべての音声データを0にすると
いったミュート処理をする。補正処理を受けたのち、デ
ータはディジタル音声出力信号として出力される。
【0026】装置外部からのダビング音声入力信号を記
録する場合は第1の切り替え器103はダビング音声入
力信号を選択し、第2の切り替え器108は第1の切り
替え器103の出力信号を選択している。外部から入力
されたダビング音声入力信号はエラー訂正符号付加部1
04によってエラー訂正符号を付加された後、変調部1
05によって記録に適した変調を受けた後、記録アンプ
へ出力され、テープ上に記録される。また、第2の切り
替え器108の出力信号は速度及び方向情報付け替え手
段109に入力されるが、現在の再生速度及び方向情報
は順方向1倍速が指示されていて、そのまま速度及び方
向情報付け替え手段109から出力される。速度及び方
向情報付け替え手段109からの出力信号はさらにダビ
ング音声出力信号として装置外へ出力されるのと同時
に、デインタリーブ手段110と補正部111により、
再生時と同じ処理をうけてディジタル音声出力信号とし
て出力される。この信号はダビング音声入力のモニタ出
力である。
【0027】以上のように本発明の実施例によれば、V
TRに記録されたディジタル音声信号を再生し、伝送す
る時に、ディジタル音声信号と共にテープの再生方向及
び再生速度情報を伝送することにより、受信側で送信側
の方向及び速度情報を得ることができるので、デインタ
リーブ前の(すなわち、インタリーブされた状態の)信
号を特殊再生モードで伝送しても、受信側で再生速度に
対応した処理を施して記録またはモニタ可能となる。ま
た、速度情報はノンリニアで表現されるので、少ないビ
ット数で、1倍速付近では高い分解能を得かつ58倍速
まで表現可能となっている。また、表現できる最高速度
である58倍速を超える速度についてはそれを表す符号
が割り当てられており、同様に表現できる最低速度であ
る16分の1倍速未満の速度にも符号が割れ当てられて
いるので、どの様な速度で再生された場合でも速度情報
を割り当てられる。また、速度情報に速度不明の符号が
割り当てられているので、特殊再生された音声信号を一
度記録し、それを再度特殊再生するような場合に速度不
明の速度情報を付加し、それによって再生モニタの信号
をミュートすることで異音の発生も防止することができ
る。なお、本発明は、VTRに用いるものである以上、
もちろんディジタル映像信号であっても差し支えない。
【0028】以上のように本発明は、磁気テープに記録
されたディジタル信号を再生し、伝送する方法および装
であって、ディジタル信号と共にテープの再生方向及
び再生速度情報を伝送することを特徴とすることによ
り、伝送された再生方向及び再生速度情報に対応する処
理を受信側で行うことによって、モニタ及び記録に異音
等の問題が発生するのを防止することができる。
【0029】また、再生速度情報は、0及びべき級数で
表される概略値と隣あう概略値を補間する精細値の和で
表現されることを特徴とすることにより、概略値が非直
線であることから、少ないビット数で、1倍速付近では
高い分解能を得かつ高い倍速まで表現可能となってい
る。
【0030】また、再生速度情報に速度不明の符号が割
り当てられたことにより、特殊再生された音声信号を一
度記録し、それを再度特殊再生するような場合に速度不
明の速度情報を付加し、それによって再生モニタの信号
をミュートすることで異音の発生も防止することができ
る。
【0031】さらに、再生速度情報には、表現できる最
高速度を超える速度を表す符号および表現できる最低速
度未満の速度を表す符号が割り当てられたことにより、
どの様な速度で再生された場合でも速度情報を割り当て
られる。
【0032】これらの実用的効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル音声信号伝送方法を実現す
るディジタル音声信号記録再生装置の一実施例のブロッ
ク図
【図2】従来例のディジタル音声信号伝送方法を用いた
音声信号記録再生装置の一例のブロック図
【符号の説明】
101 インタリーブ手段 102 速度及び方向情報付加手段 103 第1の切り替え器 104 エラー訂正符号付加部 105 変調部 106 復調部 107 エラー訂正部 108 第2の切り替え器 109 速度及び方向情報付け替え手段 110 デインタリーブ手段 111 補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 572 G11B 20/18 572G

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに記録されたディジタル信号
    と再生方向及び再生速度情報とを再生し、前記ディジタ
    ル信号と共に、前記磁気テープから再生された前記再生
    方向及び再生速度情報、または前記磁気テープの再生動
    作時の再生方向及び再生速度情報のいずれかを伝送する
    ことを特徴とするディジタル信号伝送方法。
  2. 【請求項2】 再生速度情報は、0及びべき級数で表さ
    れる概略値と隣あう概略値を補間する精細値の和で表現
    されることを特徴とする請求項1記載のディジタル信号
    伝送方法。
  3. 【請求項3】 再生速度情報に、割り当てるべき適切な
    符号が存在しない場合、速度不明の符号を割り当てる
    とを特徴とする請求項1記載のディジタル信号伝送方
    法。
  4. 【請求項4】 再生速度が表現できる最高速度を超える
    場合、再生速度情報には、表現できる最高速度を超える
    速度であることを表す符号を割り当てることを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル信号伝送方法。
  5. 【請求項5】 再生速度が表現できる最低速度未満の場
    合、再生速度情報には、表現できる最低速度未満の速度
    であることを表す符号を割り当てることを特徴とする請
    求項1記載のディジタル信号伝送方法。
  6. 【請求項6】 磁気テープに記録されたディジタル信号
    と再生方向及び再生速度情報とを再生し、前記ディジタ
    ル信号と共に、前記磁気テープから再生された前記再生
    方向及び再生速度情報、または前記磁気テープの再生動
    作時の再生方向及び再生速度情報のいずれかを伝送する
    ことを特徴とするディジタル信号伝送装置。
  7. 【請求項7】 再生速度情報は、0及びべき級数で表さ
    れる概略値と隣あう概略値を補間する精細値の和で表現
    されることを特徴とする請求項6記載のディジタル信号
    伝送装置。
  8. 【請求項8】 再生速度情報に、割り当てるべき適切な
    符号が存在しない場合、速度不明の符号を割り当てるこ
    とを特徴とする請求項6記載のディジタル信号伝送装
    置。
  9. 【請求項9】 再生速度が表現できる最高速度を超える
    場合、再生速度情報には、表現できる最高速度を超える
    速度であることを表す符号を割り当てることを特徴とす
    る請求項6記載のディジタル信号伝送装置。
  10. 【請求項10】 再生速度が表現できる最低速度未満の
    場合、再生速度情報には、表現できる最低速度未満の速
    度であることを表す符号を割り当てることを特徴とする
    請求項6記載のディジタル信号伝送装置。
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