JPH09282810A - ディジタルデータ処理装置 - Google Patents

ディジタルデータ処理装置

Info

Publication number
JPH09282810A
JPH09282810A JP8089574A JP8957496A JPH09282810A JP H09282810 A JPH09282810 A JP H09282810A JP 8089574 A JP8089574 A JP 8089574A JP 8957496 A JP8957496 A JP 8957496A JP H09282810 A JPH09282810 A JP H09282810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
digital
segment
digital data
audio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8089574A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Shimura
不二夫 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8089574A priority Critical patent/JPH09282810A/ja
Publication of JPH09282810A publication Critical patent/JPH09282810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】データコンシール処理及びデータセグメント補
間処理によって得られる実質的に標本化周波数が変換さ
れることになるディジタルデータを、補正誤差が効果的
に低減されるものとなす。 【解決手段】読出オーディオデータDQに対して、それ
にデータセグメントについての欠落部があるとき、読出
オーディオデータDQにおける欠落部の直前直後におい
て得られるデータセグメントに基づく2値補間データセ
グメントによって、欠落部を埋め合わせるデータコンシ
ール処理を施すコンシール処理部41と、コンシール処
理部41を経て得られるオーディオデータDQN’に対
するデータセグメント補間処理を行って、実質的に読出
オーディオデータDQの標本化周波数より高い標本化周
波数を有するものとされるオーディオデータDQJ’を
得るJOGデータ演算部42とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の標本化周波
数を有したディジタルデータに対して、それに含まれる
データセグメントについての欠落部を補修するデータコ
ンシール処理及びその標本化周波数を変換するデータセ
グメント補間処理を行うディジタルデータ処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン信号をディジタルデータ化
して、磁気テープ上に、その長手方向に対して傾斜する
傾斜記録トラックを配列形成して記録し、また、ディジ
タルデータ化されたテレビジョン信号が傾斜記録トラッ
クを配列形成して記録された磁気テープから、ディジタ
ルデータ化されたテレビジョン信号を読み取ってアナロ
グ化し、再生テレビジョン信号を得る、所謂、ディジタ
ルビデオテープレコーダ(ディジタルVTR)が、磁気
テープを用いてのテレビジョン信号の記録及び再生を、
テレビジョン信号の質の低下を実質的にもたらすことな
く行えるものとして提案されている。斯かるディジタル
VTRについては、その例に関する記載を、例えば、日
経BP社により発行された文献:『日経エレクトロニク
ス(NIKKEIELECTRONICS)』, 10-11 1993 (No. 592), 第1
15 〜 122頁 にも見ることができる。
【0003】このようなディジタルVTRの場合におい
ても、例えば、テレビジョン信号の各フレーム分が記録
区分とされるが、テレビジョン信号の1フレーム分とそ
れが記録される磁気テープにおける記録態様との関係
は、その一例が図4に示される如くとされる。図4に示
される例においては、テレビジョン信号の1フレーム分
にアナログ/ディジタル変換(A/D変換)が施されて
得られるディジタル複合データが、磁気テープTPに順
次配列形成される傾斜記録トラックTKのうちの順次隣
り合う10本に振り分けられて記録される。斯かる記録
は、ディジタル複合データが供給される回転磁気ヘッド
が磁気テープTPを走査することによって行われ、図4
における矢印DY及び矢印DHは、夫々、磁気テープT
Pの走行方向及び磁気テープTPに対する回転磁気ヘッ
ドの走査方向を示す。
【0004】磁気テープTPに配列形成される多数の傾
斜記録トラックTKの各々には、その始端側から終端側
に向けて、その傾斜記録トラックTKにおけるデータ構
造をあらわし、また、データ編集等に際しての位置の基
準となるデータが記録された領域IT,テレビジョン信
号中のオーディオ信号の内容をあらわすオーディオ情報
データが記録された領域AD,テレビジョン信号中のビ
デオ信号の内容をあらわすビデオ情報データが記録され
た領域VD、及び、時間情報をあらわすタイムコードデ
ータが記録された領域SCが形成される。
【0005】1本の傾斜記録トラックTKにおける領域
ADに記録されるオーディオ情報データは、例えば、デ
ータ同期ブロック部を主要部分とし、そのデータ同期ブ
ロック部の前後に夫々プリアンブル部及びポストアンブ
ル部が配されて構成され、主要部分を成すデータ同期ブ
ロック部は、例えば、図5に示される如くのコーディン
グ・フォーマットに従うものとされる。このコーディン
グ・フォーマットにあっては、同期ブロック番号iが2
〜15とされる14個のデータ同期ブロックを含み、各
データ同期ブロックは、バイトポジション番号jが0〜
89とされる90バイトをもって形成されている。
【0006】同期ブロック番号iが2〜10である9個
のデータ同期ブロックの各々は、最初の2バイト(バイ
トポジション番号jが0及び1)が同期データとされ
て、その次の3バイト(バイトポジション番号jが2〜
4)がIDコードとされ、さらに次の5バイト(バイト
ポジション番号jが5〜9)がオーディオ補助データと
されて、それに続く72バイト(バイトポジション番号
jが10〜81)がオーディオデータとされ、そのオー
ディオデータに8バイト(バイトポジション番号jが8
2〜89)のインナーパリティが付加されて構成されて
いる。IDコードは、相互隣接する2本の傾斜記録トラ
ックの組の番号であるトラックペア番号,各傾斜記録ト
ラックについてのヘッドアジマス,同期ブロック番号i
等についての情報をあらわし、また、オーディオ補助デ
ータは、構成ビット数等を含むオーディオデータの記録
条件に関する情報をあらわす。
【0007】同期ブロック番号iが2〜10である9個
のデータ同期ブロックの各々におけるオーディオデータ
(同期ブロック番号iが2〜10であるオーディオデー
タ)は、図6において同期ブロック番号iが2及び3で
あるものが例示される如く、各々が2バイト構成とされ
る36個のデータセグメントを含むものとされる。これ
らのデータセグメントは、本来、図6に示される如く
に、同期ブロック番号iが2であるデータ同期ブロック
における最初のものから、同期ブロック番号iが10で
あるデータ同期ブロックにおける最後のものまで、例え
ば、D0〜D323の連続したセグメント番号をもって
あらわれる。
【0008】しかしながら、実際に各傾斜記録トラック
TKにおける領域ADに記録されるオーディオ情報デー
タにあっては、例えば、10本の傾斜記録トラックTK
に分散されて記録される1フレーム分のオーディオ情報
データ全体におけるオーディオデータを単位とした、符
号エラーの低減のための、データセグメントについての
インターリーブ処理が施される。従って、1本の傾斜記
録トラックTKにおける領域ADに記録されるオーディ
オ情報データに含まれるオーディオデータにあっては、
同期ブロック番号iが2〜10であるオーディオデータ
の各々を構成する36個のデータセグメントが、それら
のセグメント番号を、順番通りのものでなく、インター
リーブ処理に応じた配列がなされたものとすることにな
る。
【0009】また、同期ブロック番号iが11〜15で
ある5個のデータ同期ブロックの各々は、最初の2バイ
ト(バイトポジション番号jが0及び1)が同期データ
とされて、その次の3バイト(バイトポジション番号j
が2〜4)がIDコードとされ、それに続く77バイト
(バイトポジション番号jが5〜81)がアウターパリ
ティとされ、そのアウターパリティに8バイト(バイト
ポジション番号jが82〜89)のインナーパリティが
付加されて構成されている。従って、オーディオデータ
は、同期ブロック番号iが2〜10であり、かつ、バイ
トポジション番号jが10〜81である、図5において
斜線が付されて示される範囲内に存在している。
【0010】このようなもとで、ディジタルVTRによ
り、上述の如くの磁気テープTPに多数配列形成される
傾斜記録トラックTKの夫々から、回転磁気ヘッドによ
り、その領域ADに記録されたオーディオ情報データを
含むディジタル複合データを読み取って、そのディジタ
ル複合データに基づく再生テレビジョン信号を得る際に
おいて、オーディオ信号の再生にあたっては、オーディ
オ情報データに符号エラー訂正処理を施すことに加え
て、オーディオ情報データに含まれるオーディオデータ
を構成する、インターリーブ処理が施されたデータセグ
メントについてのデインターリーブ処理を行うことが必
要とされる。各傾斜記録トラックTKにおける領域AD
に記録されるオーディオ情報データに含まれるオーディ
オデータについてのインターリーブ処理は、例えば、1
0本の傾斜記録トラックTKに分散されて記録される1
フレーム分のオーディオ情報データ全体におけるオーデ
ィオデータを単位として施されるので、オーディオデー
タを構成するインターリーブ処理が施されたデータセグ
メントについてのデインターリーブ処理も、例えば、1
0本の傾斜記録トラックTKから読み取られた1フレー
ム分のオーディオ情報データにおけるオーディオデータ
を単位として行われる。
【0011】また、データセグメントについてのデイン
ターリーブ処理が行われたオーディオデータ(デインタ
ーリーブ処理済のオーディオデータ)は、データ欠落部
を含んでいる虞があるので、デインターリーブ処理済の
オーディオデータに対して、それにデータセグメントに
ついての欠落部があるときには、デインターリーブ処理
済のオーディオデータにおけるデータセグメントについ
ての欠落部の前後において得られるデータに基づく2値
補間データセグメントによって、当該欠落部を埋め合わ
せる処理とされる、データコンシール処理を施すことも
必要とされる。
【0012】さらに、回転磁気ヘッドにより磁気テープ
TPに多数配列形成される傾斜記録トラックTKの夫々
からディジタル複合データを読み取る動作を行うディジ
タルVTRが、磁気テープTPの走行速度が記録時にお
ける磁気テープTPの走行速度と同一とされるノーマル
再生動作モード状態でなく、磁気テープTPの走行速度
が記録時における磁気テープTPの走行速度より遅くさ
れる変速再生動作モード状態(JOG再生モード状
態)、例えば、磁気テープTPの走行速度が記録時にお
ける磁気テープTPの走行速度の1/5とされる1/5
倍速再生動作モード状態をとるもとにあっては、磁気テ
ープTPからディジタル複合データを読み取る回転磁気
ヘッドから得られるオーディオ情報データが、磁気テー
プTPに記録されたオーディオ情報データの標本化周波
数より低い標本化周波数を有することになり、例えば、
1/5倍速再生動作モード状態のもとにあっては、磁気
テープTPに記録されたオーディオ情報データの標本化
周波数の1/5に相当する標本化周波数を有することに
なってしまう。
【0013】ディジタルデータにあっては、一般に、そ
の標本化周波数が低い程、それからアナログ情報信号が
再現されるに際しての再現忠実性に欠けることになる。
そこで、ディジタルVTRがJOG再生モード状態にあ
るもとで、磁気テープTPからディジタル複合データを
読み取る回転磁気ヘッドを通じて得られるオーディオ情
報データに含まれるオーディオデータに対して、磁気テ
ープTPに記録されたオーディオ情報データに含まれる
オーディオデータと実質的に同一の標本化周波数を有す
るものとすべくデータセグメント補間処理を施すJOG
データ演算処理を行うことが提案されている。
【0014】図7は、従来提案されているディジタルV
TRの一部であって、上述されたオーディオ情報データ
に対してのエラー訂正処理、及び、オーディオ情報デー
タに含まれるオーディオデータに対しての、そのデータ
セグメントについてのデインターリーブ処理,JOGデ
ータ演算処理及びデータコンシール処理を行う回路部分
を示す。斯かる回路部分にあっては、ディジタルVTR
がJOG再生モード状態、例えば、1/5倍速再生動作
モード状態にあるもとで回転磁気ヘッドから得られるデ
ィジタル複合データDACが、端子11を通じて、エラ
ー訂正部12に供給される。そして、エラー訂正部12
から、符号エラー訂正処理が施されたオーディオ情報デ
ータDAAが得られて、デインターリーブ処理部13に
供給される。
【0015】デインターリーブ処理部13においては、
オーディオ情報データDAAに含まれるオーディオデー
タを構成する多数のデータセグメントについてのデイン
ターリーブ処理が行われ、デインターリーブ処理部13
からは、デインターリーブ処理済のオーディオデータD
AQが得られて、それがJOGデータ演算部14に供給
される。斯かる際、磁気テープに記録されたオーディオ
情報データに含まれるオーディオデータは、それに対す
るデインターリーブ処理が施されたもとにおいて、例え
ば、図8(tは時間)に示される如くに、元のアナログ
オーディオ信号SAOに対して標本化周期Psをもって
の標本化が施されて得られる複数の標本値に夫々対応し
た複数のデータセグメントD0,D2,D3,・・・・
・D7・・を含んで成るものとされる。それに対して、
ディジタルVTRが1/5倍速再生動作モード状態にあ
るもとで、デインターリーブ処理部13からJOGデー
タ演算部14に供給されるデインターリーブ処理済のオ
ーディオデータDAQは、図9(tは時間)に示される
如くに、複数の標本値に夫々対応した複数のデータセグ
メントD0,D1,D2,・・・・・,D7,・・が標
本化周期Psの5倍とされる標本化周期5Psをもって
得られて成り、従って、標本化周波数を1/5Psとす
るものとされる。
【0016】JOGデータ演算部14においては、デイ
ンターリーブ処理部13からのデインターリーブ処理済
のオーディオデータDAQに対するJOGデータ演算処
理が行われる。斯かるJOGデータ演算処理は、デイン
ターリーブ処理済のオーディオデータDAQにおける相
互隣接する2個のデータセグメント、例えば、データセ
グメントD0及びD1,データセグメントD1及びD2
等々が得られる毎に、その相互隣接する2個のデータセ
グメントが夫々あらわす値の差の1/5,2/5,3/
5及び4/5に夫々相当する4個の等分割値を求めると
ともに、相互隣接する2個のデータセグメントのうちの
先に得られるものがあらわす値に、それが2個のデータ
セグメントのうちの後に得られるものがあらわす値より
小であるときには4個の等分割値を夫々加えることによ
って、また、それが2個のデータセグメントのうちの後
に得られるものがあらわす値より大であるときには4個
の等分割値を夫々減じることによって、4個の補間値を
求め、それら4個の補間値を夫々あらわす4個の補間デ
ータセグメントを形成して、相互隣接する2個のデータ
セグメントの間に等時間間隔をおいて配することによ
り、相互隣接する2個のデータセグメントに対する補間
を行うものとされる。
【0017】その結果、例えば、図10(tは時間)に
示される如くに、データセグメントD0及びD1の組に
対する補間が4個の補間データセグメントD0a,D0
b,D0c及びD0dによって行われるとともに、デー
タセグメントD1及びD2の組に対する補間が4個の補
間データセグメントD1a,D1b,D1c及びD1d
によって行われ、以下データセグメントD2及びD3以
降の2個のデータセグメントの組の夫々に対しても、同
様に、4個の補間データセグメントによる補間が行われ
る。それにより、デインターリーブ処理済のオーディオ
データDAQが、磁気テープに記録されたオーディオ情
報データに含まれるオーディオデータと同一の標本化周
期Psを有し、従って、磁気テープに記録されたオーデ
ィオ情報データに含まれるオーディオデータと同一の標
本化周波数1/Psを有するオーディオデータDQJに
変換される。
【0018】斯かる際、JOGデータ演算部14に供給
されるデインターリーブ処理済のオーディオデータDA
Qにデータセグメントについての欠落部があるときに
は、オーディオデータDAQにおけるその欠落部の直前
において得られるデータセグメントにより欠落部におけ
るデータセグメントが埋め合わされて、上述のJOGデ
ータ演算処理が行われる。即ち、オーディオデータDA
Qにデータセグメントについての欠落部があると、その
欠落部の直前において得られるデータセグメントが用い
られての前置ホールド処理が行われて、欠落部の埋合せ
が行われるのである。
【0019】そして、JOGデータ演算部14から得ら
れるオーディオデータDQJは、コンシール処理部15
に供給される。コンシール処理部15においては、供給
されるオーディオデータDQJにデータセグメントにつ
いての欠落部があるとき、オーディオデータDQJにお
けるその欠落部の直前直後において得られる2個のデー
タセグメントが夫々あらわす値の平均値をあらわす補間
データセグメント、即ち、欠落部の前後において得られ
る2個のデータセグメントに基づく2値補間データセグ
メントが求められ、その2値補間データセグメントによ
って当該データ欠落部を埋め合わせるデータコンシール
処理が行われ、それにより得られる出力オーディオデー
タDQNが端子16に導出される。
【0020】なお、コンシール処理部15に供給される
オーディオデータDQJにデータセグメントについての
欠落部がないときには、オーディオデータDQJがその
まま出力オーディオデータDQNとされる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くにして、J
OGデータ演算部14において、デインターリーブ処理
部13から供給されるデインターリーブ処理済のオーデ
ィオデータDAQに対し、コンシール処理部15におけ
るデータコンシール処理に先立って、JOGデータ演算
処理が行われるにあたり、デインターリーブ処理済のオ
ーディオデータDAQにデータセグメントについての欠
落部があるとき、例えば、図9に示される如くに、JO
Gデータ演算部14に順次供給されるはずのデータセグ
メントD0,D1,D2,・・・・・,D7,・・のう
ちのデータセグメントD2が欠落することによりデータ
セグメントについての欠落部が生じたときには、JOG
データ演算部14において、図11(tは時間)に示さ
れる如く、データセグメントD2の欠落により生じたデ
ータセグメントについての欠落部の直前のデータセグメ
ントであるデータセグメントD1があらわす値と同一の
値をあらわす前置保持データセグメントD2’が形成さ
れ、その前置保持データセグメントD2’によってデー
タセグメントD2の欠落により生じたデータセグメント
についての欠落部が埋め合わせられる。即ち、オーディ
オデータDAQにデータセグメントについての欠落部が
あるときには、オーディオデータDAQにおけるその欠
落部の直前において得られるデータセグメントにより欠
落部におけるデータセグメントが埋め合わされるのであ
る。
【0022】そして、JOGデータ演算部14において
は、データセグメントD2に代えて前置保持データセグ
メントD2’が用いられ、その前置保持データセグメン
トD2’を含んで相互隣接する2個のデータセグメント
の組、即ち、データセグメントD1と前置保持データセ
グメントD2’との組及び前置保持データセグメントD
2’とデータセグメントD3との組が形成されるもと
で、JOGデータ演算処理が行われる。斯かる際には、
データセグメントD1と前置保持データセグメントD
2’との組に対する補間が、図11に示される如く、デ
ータセグメントD1と前置保持データセグメントD2’
との間に、データセグメントD1があらわす値と同一の
値をあらわす4個の補間データセグメントD1a’,D
1b’,D1c’及びD1d’が、標本化周期Psに相
当する時間間隔をおいて配されることにより行われる。
また、前置保持データセグメントD2’とデータセグメ
ントD3との組に対する補間が、図11に示される如
く、前置保持データセグメントD2’とデータセグメン
トD3との間に、データセグメントD1(前置保持デー
タセグメントD2’)及びデータセグメントD3が夫々
あらわす値の差についての4個の等分割値が、データセ
グメントD1(前置保持データセグメントD2’)があ
らわす値から夫々減じられて得られる4個の補間値を、
夫々あらわす4個の補間データセグメントD2a’,D
2b’,D2c’及びD2d’が、標本化周期Psに相
当する時間間隔をおいて配されることにより行われる。
【0023】このようにして、JOGデータ演算部14
において行われるJOGデータ演算処理により、例え
ば、デインターリーブ処理済のオーディオデータDAQ
にデータセグメントD2が欠落することにより生じた欠
落部がある場合に、欠落部を含むとともに欠落部の前後
に亙る期間において得られる、前置保持データセグメン
トD2’及び補間データセグメントD1a’〜D1d’
及びD2a’〜D2d’は、図11に示される如く、そ
れらの夫々の値が、図11に示される一点鎖線上に配さ
れることになる、デインターリーブ処理済のオーディオ
データDAQにおけるデータセグメントD2が適正に得
られるもとでの正規の補間データセグメントD1a〜D
1d及びD2a〜D2dの夫々があらわす値とは、相当
に異なることになるものとされてしまう。
【0024】それゆえ、デインターリーブ処理部13か
らJOGデータ演算部14に供給されるデインターリー
ブ処理済のオーディオデータDAQが、データセグメン
トについての欠落部を含む状況にある場合には、JOG
データ演算部14から得られるオーディオデータDQJ
が、オーディオデータDAQにおけるデータセグメント
についての欠落部に起因する比較的大なる補正誤差を含
むものとなってしまう虞がある。そして、JOGデータ
演算部14から得られるオーディオデータDQJに比較
的大なる補正誤差が含まれると、その後オーディオデー
タDQJに基づいて行われるオーディオ信号の再生に対
して、再生忠実度の低下等の種々の悪影響が及ぼされる
ことになる。
【0025】斯かる点に鑑み、本発明は、所定の標本化
周波数を有したディジタルデータに対して、そのディジ
タルデータに含まれるデータセグメントについての欠落
部を補修するデータコンシール処理、及び、そのディジ
タルデータの標本化周波数をデータセグメントを補間す
ることにより実質的に変換するデータセグメント補間処
理を行うにあたり、比較的簡単な構成をもって、データ
セグメント補間処理により実質的に標本化周波数が変換
されることになるディジタルデータを、補正誤差が効果
的に低減される状態のもとで得ることができるディジタ
ルデータ処理装置を提供する。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
データ処理装置は、所定の標本化周波数を有する第1の
ディジタルデータに対して、その第1のディジタルデー
タにデータセグメントについての欠落部があるとき、第
1のディジタルデータにおけるデータセグメントについ
ての欠落部の直前直後において得られるデータセグメン
トに基づく2値補間データセグメントによって、第1の
ディジタルデータにおけるデータセグメントについての
欠落部を埋め合わせるデータコンシール処理を施すコン
シール処理部と、コンシール処理部を経て得られる第2
のディジタルデータに対するデータセグメント補間処理
を行って、実質的に第1のディジタルデータの標本化周
波数より高い標本化周波数を有するものとされる第3の
ディジタルデータを得るデータ補間処理部と、を備えて
構成される。
【0027】このように構成される本発明に係るディジ
タルデータ処理装置にあっては、所定の標本化周波数を
有する第1のディジタルデータが、ディジタルデータに
ついての標本化周波数を高めるデータセグメント補間処
理を行うデータ補間処理部に先立って、ディジタルデー
タに対してデータセグメントについての欠落部を埋め合
わせるデータコンシール処理を行うコンシール処理部に
供給される。それにより、第1のディジタルデータにデ
ータセグメントについての欠落部があるとき、先ず、コ
ンシール処理部によって、第1のディジタルデータにお
けるデータセグメントについての欠落部がその欠落部の
直前直後において得られるデータセグメントに基づく2
値補間データセグメントにより埋め合わされ、それによ
り第2のディジタルデータが形成される。
【0028】その後、データセグメントについての欠落
部に対する2値補間データセグメントによる埋合せがな
された第2のディジタルデータが、データ補間処理部に
よって、相互隣接する2つのデータセグメントの組毎
に、各組を形成する2つのデータセグメントの間に対す
るデータセグメント補間処理が施されるものとされ、そ
れにより、標本化周波数が実質的に第1のディジタルデ
ータの標本化周波数より高い周波数とされて、第3のデ
ィジタルデータを形成するものとされる。
【0029】即ち、実質的に、所定の標本化周波数を有
する第1のディジタルデータが、データセグメントにつ
いての欠落部を含んでいる場合には、その欠落部がその
直前直後において得られるデータセグメントに基づく2
値補間データセグメントにより埋め合わされて成る第2
のディジタルデータを介在させて、その標本化周波数よ
り高い標本化周波数を有した第3のディジタルデータに
変換されることになる。
【0030】従って、本発明に係るディジタルデータ処
理装置にあっては、所定の標本化周波数を有したディジ
タルデータに対して、そのディジタルデータに含まれる
データセグメントについての欠落部を補修するデータコ
ンシール処理、及び、そのディジタルデータの標本化周
波数をデータセグメント補間により実質的に変換するデ
ータセグメント補間処理を、比較的簡単な構成をもっ
て、しかも、データセグメント補間処理により実質的に
標本化周波数が変換されるディジタルデータが、それに
含まれる補正誤差が効果的に低減される状態のもとで得
られるようにして、行うことができることになる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るディジタル
データ処理装置の一例が適用されたディジタルVTRの
要部を示す。この図1に示されるディジタルVTRは、
テレビジョン信号をあらわすディジタル複合データが記
録された記録媒体からそのディジタル複合データを読み
取り、読み取られたディジタル複合データに基づいてテ
レビジョン信号を再生する動作を行うものとされ、図4
に示される如くにして傾斜記録トラックTKが配列形成
された磁気テープTPと共に用いられる。
【0032】そして、図1に示されるディジタルVTR
にあっては、読取用回転磁気ヘッド21を備えており、
読取用回転磁気ヘッド21は、磁気テープTPに形成さ
れた多数の傾斜記録トラックTKを走査して、傾斜記録
トラックTKに記録されたディジタル複合データを読み
取る。それにより、読取用回転磁気ヘッド21から、傾
斜記録トラックTKから読み取られたディジタル複合デ
ータDTが得られる。
【0033】このディジタル複合データDTは、ビデオ
情報データ,オーディオ情報データ及び他のデータを含
んでいる。そして、オーディオ情報データには、図5に
示される如くのコーディング・フォーマットに従うもの
とされた、オーディオデータ,オーディオデータに対す
る付属情報データとされる同期データ,IDコード及び
オーディオ補助データ、さらには、その他のデータが含
まれており、オーディオデータは、インターリーブ処理
が施されたデータセグメントの配列により構成されてい
る。
【0034】読取用回転磁気ヘッド21から得られるデ
ィジタル複合データDTは、再生増幅部22により増幅
され、イコライザ部23を通じて、データ並換部24に
供給される。データ並換部24においては、ディジタル
複合データDTが、磁気テープTP上の順次隣接する1
0本の傾斜記録トラックTKに分散して記録された1フ
レーム分のテレビジョン信号をあらわすディジタルデー
タDFを順次形成すべく並べ換えられる。データ並換部
24から得られるディジタルデータDFは、コーディン
グ部25に供給され、1チャンネルの独立したデータを
形成するため必要とされるコーディングが施されて、コ
ーディッドディジタルデータDCとされ、それがエラー
訂正・時間軸補正部26に供給される。
【0035】エラー訂正・時間軸補正部26において
は、コーディッドディジタルデータDCに含まれるビデ
オ情報データ及びオーディオ情報データの各々について
の、それが有するインナーパリティ及びアウタパリティ
により検出された符号エラーについてのエラー訂正処理
及び時間軸補正が行われるとともに、ビデオ情報データ
とオーディオ情報データとの分離が行われる。そして、
エラー訂正・時間軸補正部26から、エラー訂正処理及
び時間軸補正が行われたビデオ情報データDVが導出さ
れるとともに、エラー訂正処理が行われたオーディオ情
報データDAが導出される。
【0036】エラー訂正・時間軸補正部26から得られ
るビデオ情報データDVは、図1においては図示が省略
されたビデオ情報データ処理部に供給される。一方、エ
ラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ情
報データDAは、デインターリーブ処理部27に供給さ
れる。
【0037】デインターリーブ処理部27においては、
エラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ
情報データDAが、ランダムアクセスメモリ(RAM)
により形成されるデータメモリ部30に供給されるとと
もに、バイトカウント部31,同期ブロック番号検出部
32及びトラック番号検出部33の夫々に供給される。
【0038】バイトカウント部31においては、オーデ
ィオ情報データDAにおける同期ブロック番号i及びバ
イトポジション番号jにより順位があらわされる各バイ
トデータについてのカウントが行われて、そのカウント
結果をあらわすバイトカウント出力信号SBCが得られ
る。また、同期ブロック番号検出部32においては、オ
ーディオ情報データDAに含まれるIDコードがあらわ
す同期ブロック番号iが検出され、検出された同期ブロ
ック番号iをあらわす同期ブロック番号検出出力信号S
SDが得られる。さらに、トラック番号検出部33にお
いては、オーディオ情報データDAに含まれるIDコー
ドがあらわすトラックペア番号及びヘッドアジマス情報
が検出され、検出されたトラックペア番号及びヘッドア
ジマス情報に基づいて求められる傾斜記録トラックの番
号をあらわすトラック番号検出出力信号STDが得られ
る。
【0039】バイトカウント部31から得られるバイト
カウント出力信号SBC,同期ブロック番号検出部32
から得られる同期ブロック番号検出出力信号SSD、及
び、トラック番号検出部33から得られるトラック番号
検出出力信号STDは、書込アドレス信号形成部34に
供給される。書込アドレス信号形成部34においては、
バイトカウント出力信号SBC,同期ブロック番号検出
出力信号SSD及びトラック番号検出出力信号STDに
応じて、オーディオ情報データDAに含まれるオーディ
オデータを、その各1フレーム分(傾斜記録トラックT
Kの10本分)を構成するインターリーブ処理が施され
たされた多数のデータセグメントが、それらに対してデ
インターリーブ処理が行われた状態におかれるようにし
て、データメモリ部30に書き込むための、書込アドレ
ス制御信号CWを形成して、それをデータメモリ部30
に供給する。
【0040】それにより、エラー訂正・時間軸補正部2
6からデータメモリ部30に供給されるオーディオ情報
データDAに含まれるオーディオデータの各1フレーム
分が、到来順をもって順次に、各々を構成する多数のデ
ータセグメントがデインターリーブ処理が行われた状態
におかれるように、各々のアドレスが書込アドレス制御
信号CWに応じて設定されるもとで、データメモリ部3
0に書き込まれて格納される。
【0041】また、デインターリーブ処理部27におい
ては、クロック信号CPが端子35を通じてクロックカ
ウント部36に供給され、クロックカウント部36か
ら、クロック信号CPについてのカウント結果をあらわ
すカウント出力データDCCが得られる。カウント出力
データDCCは読出アドレス信号形成部37に供給さ
れ、読出アドレス信号形成部37において、データメモ
リ部30に格納されたオーディオデータを構成する多数
のデータセグメントを、カウント出力データDCCに応
じて、データメモリ部30におけるアドレス順に順次読
み出すための、読出アドレス制御信号CRが形成され、
それがデータメモリ部30に供給される。
【0042】それにより、データメモリ部30から、そ
れに順次格納される各1フレーム分のオーディオデータ
を構成する多数のデータセグメントが、読出アドレスに
ついての設定が読出アドレス制御信号CRに応じてなさ
れるもとで、順次読み出される。このようにしてデータ
メモリ部30から1フレーム分を単位として読み出され
るオーディオデータは、それを構成するデータセグメン
トがデインターリーブ処理が施されて正規の配列順をも
つ、デインターリーブ処理済のオーディオデータとされ
たもとで、1フレーム分が順次連なる読出オーディオデ
ータDQを形成する。
【0043】このようにして、データメモリ部30から
得られるデインターリーブ処理済のオーディオデータと
される読出オーディオデータDQは、本発明に係るディ
ジタルデータ処理装置の一例を構成する読出データ処理
部40に供給される。
【0044】読出データ処理部40にあっては、データ
メモリ部30からの読出オーディオデータDQが、先
ず、コンシール処理部41に供給される。コンシール処
理部41においては、供給される読出オーディオデータ
DQがそれを構成するデータセグメントについての欠落
部を含んでいるとき、読出オーディオデータDQにおけ
るその欠落部の直前直後において得られる2個のデータ
セグメントが夫々あらわす値の平均値をあらわす補間デ
ータセグメント、即ち、欠落部の前後において得られる
2個のデータセグメントに基づく2値補間データセグメ
ントが形成され、その2値補間データセグメントによっ
て当該欠落部を埋め合わせるデータコンシール処理が行
われる。そして、コンシール処理部41から、データセ
グメントについての欠落部の埋合せがなされたオーディ
オデータDQN’が送出される。
【0045】なお、読出データ処理部40に供給される
読出オーディオデータDQがそれを構成するデータセグ
メントについての欠落部を含んでいないときには、読出
オーディオデータDQがそのままオーディオデータDQ
N’としてコンシール処理部41から送出される。
【0046】コンシール処理部41から得られるオーデ
ィオデータDQN’は、JOGデータ演算部42に供給
される。JOGデータ演算部42は、データ補間処理部
を形成しており、データメモリ部30からの読出オーデ
ィオデータDQが、JOG再生モード状態、例えば、1
/5倍速再生動作モード状態がとられたもとで得られて
いるとき、コンシール処理部41からのオーディオデー
タDQN’における相互隣接する2個のデータセグメン
トの組毎に、各組を形成する2つのデータセグメントの
間に、そのときのJOG再生モードの内容に応じた個
数、例えば、1/5倍速再生動作モードにあっては4個
だけ形成された補間データセグメントが、等時間間隔を
もって配されることになる演算処理を行う。それによ
り、JOGデータ演算部42においては、データメモリ
部30からの読出オーディオデータDQがJOG再生モ
ード状態がとられたもとで得られているとき、コンシー
ル処理部41からのオーディオデータDQN’に比して
標本化周波数が高められたオーディオデータDQJ’が
形成される。
【0047】斯かる際、オーディオデータDQN’にお
ける相互隣接する2個のデータセグメントの組に応じて
形成される、JOG再生モードの内容に応じた個数の補
間データセグメントの夫々があらわす補間値は、次のよ
うにして設定される。
【0048】まず、オーディオデータDQN’における
相互隣接する2個のデータセグメントが夫々あらわす値
の差を、補間データセグメントの数に応じて等分する少
なくとも1個の等分割値、例えば、補間データセグメン
トの数が4個であれば、オーディオデータDQN’にお
ける相互隣接する2つのデータセグメントが夫々あらわ
す値の差の1/5,2/5,3/5及び4/5に夫々相
当する4個の等分割値が求められる。次に、オーディオ
データDQN’における相互隣接する2個のデータセグ
メントのうちの先に得られるものがあらわす値に、それ
が2個のデータセグメントのうちの後に得られるものが
あらわす値より小であるときには、等分割値を夫々加え
ることによって、また、それが2個のデータセグメント
のうちの後に得られるものがあらわす値より大であると
きには、等分割値を夫々減じることによって、補間デー
タセグメントの数に応じた個数の値が求められ、それら
が、補間データセグメントが夫々あらわすべき補間値と
される。
【0049】例えば、補間データセグメントの数が4個
であり、それらに対応するオーディオデータDQN’に
おける相互隣接する2個のデータセグメントが、それら
のうちの先に得られるものがあらわす値が後に得られる
ものがあらわす値より小であるときには、当該2個のデ
ータセグメントのうちの先に得られるものがあらわす値
に、当該2個のデータセグメントが夫々あらわす値の差
の1/5,2/5,3/5及び4/5に相当する4個の
等分割値が夫々加えられて得られる4個の値が、4個の
補間データセグメントが夫々あらわすべき補間値とされ
るのである。
【0050】なお、データメモリ部30からの読出オー
ディオデータDQが、JOG再生モード状態がとられた
もとで得られているのではなく、ノーマル再生動作モー
ド状態がとられたもとで得られている場合には、JOG
データ演算部42は、コンシール処理部41からのオー
ディオデータDQN’に対して別段の作用を及ぼさず、
コンシール処理部41からのオーディオデータDQN’
がそのままオーディオデータDQJ’とされる。
【0051】このようにしてJOGデータ演算部42か
ら得られるオーディオデータDQJ’は、パラレル/シ
リアル変換部43において、パラレルディジタルデータ
からシリアルディジタルデータに変換され、出力オーデ
ィオデータDAOとして出力端子45に導出される。
【0052】このようなもとで、例えば、磁気テープT
Pに形成された傾斜記録トラックTKにおける領域AD
に記録されたオーディオ情報データに含まれるオーディ
オデータが、それに対するデインターリーブ処理が施さ
れたもとにおいて、図8に示される如くに、元のアナロ
グオーディオ信号SAOに対して標本化周期Psをもっ
ての標本化が施されて得られる複数の標本値に夫々対応
した複数のデータセグメントD0,D2,D3,・・・
・・D7・・を含んで成る、標本化周波数を1/Psと
するものとされており、このような複数のデータセグメ
ントD0,D2,D3,・・・・・D7・・を含んで成
るオーディオデータが、ディジタルVTRが1/5倍速
再生動作モード状態にあるもとで、読取用回転磁気ヘッ
ド21によって読み取られる状況を想定すると、斯かる
際には、データメモリ部30から、図9に示される如く
の、標本化周期Psの5倍の周期5Psをもってあらわ
れるものとされたデータセグメントD0,D2,D3,
・・・・・D7・・を含んで成る、標本化周波数を1/
5Psとする読出オーディオデータDQが得られること
になる。
【0053】そして、読出オーディオデータDQが、本
来、図9に示される如くのデータセグメントD0,D
2,D3,・・・・・D7・・が順次あらわれるものと
なるべきところ、図2(tは時間)に示される如くに、
データセグメントD2が欠落してしまい、それによりデ
ータセグメントについての欠落部を含むものとされる
と、斯かる読出オーディオデータDQが供給されるコン
シール処理部41にあっては、読出オーディオデータD
Qが、データセグメントD2が欠落してデータセグメン
トについての欠落部を含むものとされていることによ
り、その欠落部の直前直後において得られる2個のデー
タセグメントであるデータセグメントD1及びデータセ
グメントD3が夫々あらわす値の平均値をあらわす補間
データセグメント、即ち、欠落部の直前直後において得
られるデータセグメントD1及びデータセグメントD3
に基づく2値補間データセグメントDxyが形成され、
その2値補間データセグメントDxyによって当該欠落
部を埋め合わせるデータコンシール処理が行われて、オ
ーディオデータDQN’が形成される。
【0054】このようにして得られるオーディオデータ
DQN’、図2に示される如く、本来であればデータセ
グメントD2が配されるべき、データセグメントD1と
データセグメントD3との中間時点に、2値補間データ
セグメントDxyが配されたものとされることになる。
【0055】続いて、斯かるオーディオデータDQN’
が供給されるJOGデータ演算部42においては、オー
ディオデータDQN’におけるデータセグメントD1か
ら2値補間データセグメントDxyを経てデータセグメ
ントD3までの期間において、相互隣接する2個のデー
タセグメントであるデータセグメントD1と2値補間デ
ータセグメントDxyとの組、及び、2値補間データセ
グメントDxyとデータセグメントD3との組の夫々に
対するデータセグメント補間処理が行われる。
【0056】先ず、データセグメントD1と2値補間デ
ータセグメントDxyとの組に対するデータセグメント
補間処理にあっては、データセグメントD1が2値補間
データセグメントDxyより先に得られ、かつ、データ
セグメントD1があらわす値が2値補間データセグメン
トDxyがあらわす値より大であることからして、デー
タセグメントD1及び2値補間データセグメントDxy
が夫々あらわす値の差の1/5,2/5,3/5及び4
/5に夫々相当する4個の等分割値が求められるととも
に、データセグメントD1があらわす値から4個の等分
割値が夫々減じられることによって4個の補間値が求め
られ、それら4個の補間値を夫々あらわす4個の補間デ
ータセグメントDxa,Dxb,Dxc及びDxdが形
成されて、データセグメントD1と2値補間データセグ
メントDxyとの間に等時間間隔をおいて配される。斯
かる際におけるデータセグメントD1,補間データセグ
メントDxa,Dxb,Dxc及びDxd,2値補間デ
ータセグメントDxyにおける相互時間間隔は標本化周
期Psに相当することになる。
【0057】次に、2値補間データセグメントDxyと
データセグメントD3との組に対するデータセグメント
補間処理にあっては、データセグメントDxyがデータ
セグメントD3より先に得られ、かつ、2値補間データ
セグメントDxyがあらわす値がデータセグメントD3
があらわす値より大であることからして、2値補間デー
タセグメントDxy及びデータセグメントD3が夫々あ
らわす値の差の1/5,2/5,3/5及び4/5に夫
々相当する4個の等分割値が求められるとともに、2値
補間データセグメントDxyがあらわす値から4個の等
分割値が夫々減じられることによって4個の補間値が求
められ、それら4個の補間値を夫々あらわす4個の補間
データセグメントDya,Dyb,Dyc及びDydが
形成されて、2値補間データセグメントDxyとデータ
セグメントD3との間に等時間間隔をおいて配される。
斯かる際における2値補間データセグメントDxy,補
間データセグメントDya,Dyb,Dyc及びDy
d,データセグメントD3における相互時間間隔は標本
化周期Psに相当することになる。
【0058】このようにして、JOGデータ演算部42
において、データセグメントD1と2値補間データセグ
メントDxyとの組、及び、2値補間データセグメント
DxyとデータセグメントD3との組の夫々に対するデ
ータセグメント補間処理を含む、オーディオデータDQ
N’における相互隣接する2個のデータセグメントの組
の夫々に対するデータセグメント補間処理が行われて、
オーディオデータDQJ’が形成されるが、斯かるオー
ディオデータDQJ’は、実質的に標本化周期をPsと
するものであり、従って、実質的に標本化周波数を1/
Psとするものとなる。
【0059】そして、オーディオデータDQJ’は、図
3に示される如く、そのデータセグメントD1からデー
タセグメントD3までの期間において、本来であればデ
ータセグメントD2が存在すべき、データセグメントD
1とデータセグメントD3との中間時点に、2値補間デ
ータセグメントDxyが配され、それに加えて、データ
セグメントD1と2値補間データセグメントDxyとの
間に、4個の補間データセグメントDxa,Dxb,D
xc及びDxdが等時間間隔をもって配され、さらに、
2値補間データセグメントDxyとデータセグメントD
3との間に、4個の補間データセグメントDya,Dy
b,Dyc及びDydが等時間間隔をもって配されてい
る。
【0060】このような、データセグメントD1からデ
ータセグメントD3までの期間における4個の補間デー
タセグメントDxa,Dxb,Dxc及びDxd,2値
補間データセグメントDxy、及び、4個の補間データ
セグメントDya,Dyb,Dyc及びDydによる補
間状態は、図7に示される従来提案されているディジタ
ルVTRの一部を成す回路部分により行われる、データ
セグメントD1からデータセグメントD3までの期間に
おける4個の補間データセグメントD1a’,D1
b’,D1c’及びD1d’,前置保持データセグメン
トD2’、及び、4個の補間データセグメントD2
a’,D2b’,D2c’及びD2d’による補間状態
に比して、図3に示される一点鎖線上に存在する筈の、
データセグメントD2が存在する場合の本来の補間状態
に極めて接近したものとされる。従って、図1の例にお
ける本発明に係るディジタルデータ処理装置の一例を構
成する読出データ処理部40によって行われる、読出オ
ーディオデータDQに対するデータセグメントD2の欠
落によるデータセグメントについての欠落部を2値補間
データセグメントDxyによって埋め合わせるデータコ
ンシール処理、及び、オーディオデータDQN’に対す
る実質的に標本化周波数を高めるためのデータセグメン
ト補間処理は、その結果得られる実質的に標本化周波数
が高められたオーディオデータDQJ’に含まれる補正
誤差が効果的に低減される状態のもとで行われることに
なる。しかも、斯かるデータコンシール処理及びデータ
セグメント補間処理は、比較的簡単な構成をもって達成
される。
【0061】上述の本発明に係るディジタルデータ処理
装置の例にあっては、ディジタルデータとして、ディジ
タルVTRにおいて得られるオーディオ情報データに含
まれるオーディオデータが扱われているが、本発明に係
るディジタルデータ処理装置は、扱われるディジタルデ
ータにその内容についての制限を課するものではなく、
オーディオデータ以外の各種のディジタルデータを扱う
ことができる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るディジタルデータ処理装置にあっては、実質的に、
所定の標本化周波数を有する第1のディジタルデータ
が、データセグメントについての欠落部を含んでいる場
合には、その欠落部がその直前直後において得られるデ
ータセグメントに基づく2値補間データセグメントによ
り埋め合わされて成る第2のディジタルデータを介在さ
せて、その標本化周波数より高い標本化周波数を有した
第3のディジタルデータに変換されることになり、それ
により、本発明に係るディジタルデータ処理装置によれ
ば、所定の標本化周波数を有したディジタルデータに対
して、そのディジタルデータに含まれるデータセグメン
トについての欠落部を補修するデータコンシール処理、
及び、そのディジタルデータの標本化周波数をデータセ
グメント補間により実質的に変換するデータセグメント
補間処理を、比較的簡単な構成をもって、しかも、デー
タセグメント補間処理により実質的に標本化周波数が変
換されるディジタルデータが、それに含まれる補正誤差
が効果的に低減される状態のもとで得られるようにして
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルデータ処理装置の一例
を、それが適用されたディジタルVTRの要部と共に示
すブロック接続図である。
【図2】ディジタルVTRにおいて1/5倍速再生動作
モードがとられたもとで得られるディジタルデータに対
する図1に示される例による処理についての説明に供さ
れる概念図である。
【図3】ディジタルVTRにおいて1/5倍速再生動作
モードがとられたもとで得られるディジタルデータに対
する図1に示される例による処理についての説明に供さ
れる概念図である。
【図4】ディジタルVTRと共に使用される磁気テープ
の記録フォーマットの例を示す概念図である。
【図5】ディジタルVTRにより磁気テープに記録され
るオーディオ情報データのコーディング・フォーマット
の例を示す概念図である。
【図6】ディジタルVTRにより磁気テープに記録され
るオーディオデータのデータフォーマットの例を示す概
念図である。
【図7】従来提案されているディジタルVTRの一部を
成す回路部分を示すブロック接続図である。
【図8】ディジタルVTRと共に使用される磁気テープ
におけるディジタルデータの記録状態の説明に供される
概念図である。
【図9】ディジタルVTRにおいて1/5倍速再生動作
モードがとられたもとで得られるディジタルデータにつ
いての説明に供される概念図である。
【図10】ディジタルVTRにおいて1/5倍速再生動
作モードがとられたもとで得られるディジタルデータに
対する図7に示される回路部分による処理についての説
明に供される概念図である。
【図11】ディジタルVTRにおいて1/5倍速再生動
作モードがとられたもとで得られるディジタルデータに
対する図7に示される回路部分による処理についての説
明に供される概念図である。
【符号の説明】
21 読取用回転磁気ヘッド 26 エラー訂正・
時間軸補正部 27デインターリーブ処理部
30 データメモリ部 31 バイトカウント部
32 同期ブロック番号検出部 33 トラッ
ク番号検出部 34 書込アドレス信号形成部 36 クロックカ
ウント部 37読出アドレス信号形成部 40
読出データ処理部 41 コンシール処理部
42 JOGデータ演算部 43 パラレル/シ
リアル変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/93 H04N 5/93 G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の標本化周波数を有する第1のディジ
    タルデータに対して、該第1のディジタルデータにデー
    タセグメントについての欠落部があるとき、上記第1の
    ディジタルデータにおける上記欠落部の直前直後におい
    て得られるデータセグメントに基づく2値補間データセ
    グメントによって、上記第1のディジタルデータにおけ
    る上記欠落部を埋め合わせるデータコンシール処理を施
    すコンシール処理部と、 該コンシール処理部を経て得られる第2のディジタルデ
    ータに対するデータセグメント補間処理を行って、実質
    的に上記第1のディジタルデータの標本化周波数より高
    い標本化周波数を有するものとされる第3のディジタル
    データを得るデータ補間処理部と、 を備えて構成されるディジタルデータ処理装置。
  2. 【請求項2】データ補間処理部が、コンシール処理部を
    経て得られる第2のディジタルデータにおける相互に隣
    接する2個のデータセグメントの間に、該相互に隣接す
    る2個のデータセグメントが夫々あらわす2値の差に応
    じて設定される値をあらわす1個もしくは複数個のデー
    タセグメントを挿入することを特徴とする請求項1記載
    のディジタルデータ処理装置。
  3. 【請求項3】データ補間処理部が、コンシール処理部を
    経て得られる第2のディジタルデータにデータセグメン
    トについての欠落部があるとき、該第2のディジタルデ
    ータにおける上記欠落部の直前のデータがあらわす値と
    同一の値をあらわす前置保持データセグメントによっ
    て、上記第2のディジタルデータにおける上記欠落部を
    埋め合わせ、上記第2のディジタルデータを、上記前置
    保持データセグメントを含んで相互に隣接する2個のデ
    ータセグメントが形成される状態となすことを特徴とす
    る請求項2記載のディジタルデータ処理装置。
  4. 【請求項4】第1のディジタルデータが、ディジタルビ
    デオテープレコーダにおいて変速再生動作モードがとら
    れるもとで得られるオーディオ情報データに含まれるオ
    ーディオデータとされることを特徴とする請求項1記載
    のディジタルデータ処理装置。
JP8089574A 1996-04-11 1996-04-11 ディジタルデータ処理装置 Pending JPH09282810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089574A JPH09282810A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 ディジタルデータ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089574A JPH09282810A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 ディジタルデータ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09282810A true JPH09282810A (ja) 1997-10-31

Family

ID=13974582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8089574A Pending JPH09282810A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 ディジタルデータ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09282810A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462024B1 (ko) * 2002-12-09 2004-12-17 한국전자통신연구원 부가 음성 데이터를 이용한 패킷 손실 복구 방법 및 이를이용한 송수신기
KR100652004B1 (ko) * 1999-03-03 2006-11-30 엘지전자 주식회사 오디오 데이터의 에러 정정 장치 및 방법
KR100686174B1 (ko) * 2005-05-31 2007-02-26 엘지전자 주식회사 오디오 에러 은닉 방법
WO2008062959A1 (en) * 2006-11-24 2008-05-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Error concealment method and apparatus for audio signal and decoding method and apparatus for audio signal using the same
US8286061B2 (en) 2009-05-27 2012-10-09 International Business Machines Corporation Error detection using parity compensation in binary coded decimal and densely packed decimal conversions

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100652004B1 (ko) * 1999-03-03 2006-11-30 엘지전자 주식회사 오디오 데이터의 에러 정정 장치 및 방법
KR100462024B1 (ko) * 2002-12-09 2004-12-17 한국전자통신연구원 부가 음성 데이터를 이용한 패킷 손실 복구 방법 및 이를이용한 송수신기
KR100686174B1 (ko) * 2005-05-31 2007-02-26 엘지전자 주식회사 오디오 에러 은닉 방법
WO2008062959A1 (en) * 2006-11-24 2008-05-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Error concealment method and apparatus for audio signal and decoding method and apparatus for audio signal using the same
US8676569B2 (en) 2006-11-24 2014-03-18 Samsung Electronics Co., Ltd Error concealment method and apparatus for audio signal and decoding method and apparatus for audio signal using the same
US9373331B2 (en) 2006-11-24 2016-06-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Error concealment method and apparatus for audio signal and decoding method and apparatus for audio signal using the same
US9704492B2 (en) 2006-11-24 2017-07-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Error concealment method and apparatus for audio signal and decoding method and apparatus for audio signal using the same
US10283125B2 (en) 2006-11-24 2019-05-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Error concealment method and apparatus for audio signal and decoding method and apparatus for audio signal using the same
US8286061B2 (en) 2009-05-27 2012-10-09 International Business Machines Corporation Error detection using parity compensation in binary coded decimal and densely packed decimal conversions

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0222386B1 (en) Method and apparatus for pcm recording and reproducing audio signal
US4364081A (en) Method and apparatus for processing a digital color video signal
JP2723969B2 (ja) Pcmデータの記録方法、再生方法及び装置
JPH0561695B2 (ja)
JPH0563588A (ja) エラー訂正装置及びその方法
JPH01228382A (ja) 映像信号記録方法
JPH09282810A (ja) ディジタルデータ処理装置
JPH06195884A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0221076B2 (ja)
JP3809719B2 (ja) ディジタルビデオ信号処理装置および方法、ディジタルビデオ信号再生装置、復号装置および方法、ならびに、再生装置および方法
JP2702950B2 (ja) Pcm信号記録再生装置
JPS6338897B2 (ja)
JP2656899B2 (ja) デジタル映像データ処理方法
JPH09282804A (ja) ディジタルデータ処理装置
JP2671771B2 (ja) ディジタル信号伝送方法および伝送装置
KR960000453B1 (ko) 회전 헤드식 자기기록 재생장치
JP2671331B2 (ja) 記録再生装置
JP2860984B2 (ja) 誤り訂正符号化方法
JP4019532B2 (ja) 情報処理装置
JP2822186B2 (ja) ディジタル信号の記録再生方法
JPH0377564B2 (ja)
JPH0518298B2 (ja)
JPH0810540B2 (ja) デイジタル信号記録方式
JP2815011B2 (ja) Pcm信号再生装置
JP2586488B2 (ja) ディジタル信号処理装置