JP2671701B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents
液体燃料燃焼装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、液体燃料を回転体に
より霧化して燃焼させる液体燃料燃焼装置に関するもの
である。
より霧化して燃焼させる液体燃料燃焼装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来の液体燃料燃焼装置は、例えば実開
平１−８１４３０号公報に示されているような構成とな
っている。即ち図５による断面図に示すようにチャンバ
３０とこれに接合された燃焼筒３１とにより、密閉容器
状のバーナ本体３２が構成されている。バーナ本体３２
の上記接合部には、外周側に燃焼用二次空気を通す複数
の貫通孔３３を、また中央に燃焼用一次空気を通す貫通
孔３４をそれぞれ有する支持板３５が取り付けられてい
る。この支持板３５にはバーナボディ３６が固定され、
このバーナボディ３６内にチャンバ側からモータ３７の
回転軸３８が支持板３５の貫通孔３４を貫いて挿通され
ている。バーナボディ３６内の回転軸３８には錐型の回
転体３９と有底容器状の混合板４０がバーナボディ３６
内において回転できるように装着されている。回転体３
９の回転軸３８の基部側に位置した小径端側には燃料ポ
ンプ４１に連絡した燃料パイプ４２が配設され、バーナ
ボディ３６の外周部の内周面と混合板４０との間には炎
口を形成する炎口板４３が取り付けられている。
平１−８１４３０号公報に示されているような構成とな
っている。即ち図５による断面図に示すようにチャンバ
３０とこれに接合された燃焼筒３１とにより、密閉容器
状のバーナ本体３２が構成されている。バーナ本体３２
の上記接合部には、外周側に燃焼用二次空気を通す複数
の貫通孔３３を、また中央に燃焼用一次空気を通す貫通
孔３４をそれぞれ有する支持板３５が取り付けられてい
る。この支持板３５にはバーナボディ３６が固定され、
このバーナボディ３６内にチャンバ側からモータ３７の
回転軸３８が支持板３５の貫通孔３４を貫いて挿通され
ている。バーナボディ３６内の回転軸３８には錐型の回
転体３９と有底容器状の混合板４０がバーナボディ３６
内において回転できるように装着されている。回転体３
９の回転軸３８の基部側に位置した小径端側には燃料ポ
ンプ４１に連絡した燃料パイプ４２が配設され、バーナ
ボディ３６の外周部の内周面と混合板４０との間には炎
口を形成する炎口板４３が取り付けられている。
【０００３】従来の液体燃料燃焼装置は上記のように構
成され、燃焼用送風機（図示しない）、モータ３７、点
火ヒータ４４に電源が投入されると、燃焼用空気の供給
が始まり、回転体３９および混合板４０が回転し、点火
ヒータ４４が赤熱する。燃料ポンプ４１が動作し、燃料
パイプ４２から液体燃料が回転体３９の傾斜面に供給さ
れると、液体燃料は回転体３９の大径端側に逐次到達
し、回転している回転体３９の遠心力により微粒化され
混合板４０に衝突してさらに微粒化しながらバーナボデ
ィ３６に衝突し、燃焼用空気の送風圧によってバーナボ
ディ３６の内周面に沿って炎口板４３の炎口より流出
し、点火ヒータ４４に到達し点火される。次に回転して
いる混合板４０は周りに旋回流を形成していて、点火し
た火炎はこの旋回流に乗ってバーナボディ３６の内周面
全域に火移りする。これにより、混合板４０は加熱さ
れ、混合板４０に衝突した液体燃料はバーナボディ３６
の内周面で気化し始め、燃焼用一次空気と混合されて炎
口板４３に至り安定した火炎が形成されることになる。
成され、燃焼用送風機（図示しない）、モータ３７、点
火ヒータ４４に電源が投入されると、燃焼用空気の供給
が始まり、回転体３９および混合板４０が回転し、点火
ヒータ４４が赤熱する。燃料ポンプ４１が動作し、燃料
パイプ４２から液体燃料が回転体３９の傾斜面に供給さ
れると、液体燃料は回転体３９の大径端側に逐次到達
し、回転している回転体３９の遠心力により微粒化され
混合板４０に衝突してさらに微粒化しながらバーナボデ
ィ３６に衝突し、燃焼用空気の送風圧によってバーナボ
ディ３６の内周面に沿って炎口板４３の炎口より流出
し、点火ヒータ４４に到達し点火される。次に回転して
いる混合板４０は周りに旋回流を形成していて、点火し
た火炎はこの旋回流に乗ってバーナボディ３６の内周面
全域に火移りする。これにより、混合板４０は加熱さ
れ、混合板４０に衝突した液体燃料はバーナボディ３６
の内周面で気化し始め、燃焼用一次空気と混合されて炎
口板４３に至り安定した火炎が形成されることになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体燃料燃焼装
置においては、混合板４０および炎口板４３のその形状
と構造とよりバーナボディ３６内の空気流の乱れが大き
く、燃焼時に発生する燃焼音が高くなるという課題があ
った。
置においては、混合板４０および炎口板４３のその形状
と構造とよりバーナボディ３６内の空気流の乱れが大き
く、燃焼時に発生する燃焼音が高くなるという課題があ
った。
【０００５】また、上記構成によりその構造が複雑とな
り、組み立て性および取り扱い性が悪いという課題があ
った。
り、組み立て性および取り扱い性が悪いという課題があ
った。
【０００６】また、混合板４０の温度が高くなりやすい
とともに、混合板４０の温度上昇によって回転体３９の
温度が高くなるという課題があった。
とともに、混合板４０の温度上昇によって回転体３９の
温度が高くなるという課題があった。
【０００７】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、燃焼音が低く抑えられ混合板および回転体
の温度上昇が低く、構造の簡単な液体燃料燃焼装置を得
ることを目的とするものである。
れたもので、燃焼音が低く抑えられ混合板および回転体
の温度上昇が低く、構造の簡単な液体燃料燃焼装置を得
ることを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明に係る液体燃料
燃焼装置は、バーナ本体の内部に設けた有底状で略円筒
状のバーナボディ内にモータにより突設された回転軸に
装着され、回転する回転体と回転板を配設し、バーナボ
ディの最下部付近に燃料回収パイプを接続させ、供給さ
れる液体燃料を上記回転体により微粒化させて燃焼空気
とともに上記バーナ本体内において燃焼させる燃焼装置
において、上記バーナボディ内にドーナッツ状のメッシ
ュ板を設けたものである。
燃焼装置は、バーナ本体の内部に設けた有底状で略円筒
状のバーナボディ内にモータにより突設された回転軸に
装着され、回転する回転体と回転板を配設し、バーナボ
ディの最下部付近に燃料回収パイプを接続させ、供給さ
れる液体燃料を上記回転体により微粒化させて燃焼空気
とともに上記バーナ本体内において燃焼させる燃焼装置
において、上記バーナボディ内にドーナッツ状のメッシ
ュ板を設けたものである。
【０００９】また、バーナボディ内にリング状のメッシ
ュを設けたものである。
ュを設けたものである。
【００１０】また、回転体にモータ側よりバーナボディ
側へ貫通された貫通孔を回転軸と平行に穿設したもので
ある。
側へ貫通された貫通孔を回転軸と平行に穿設したもので
ある。
【００１１】また、回転板外周に羽根を突設させるとと
もに、冷却孔を穿設したものである。
もに、冷却孔を穿設したものである。
【００１２】
【作用】この発明においては、バーナ本体の内部に設け
た有底状で略円筒状のバーナボディ内にモータにより突
設された回転軸に装着され、回転する回転体と回転板を
配設し、バーナボディの最下部付近に燃料回収パイプを
接続させ、供給される液体燃料を上記回転体により微粒
化させて燃焼空気とともに上記バーナ本体内において燃
焼させる燃焼装置において、上記バーナボディ内にドー
ナッツ状のメッシュ板を設けたことより、メッシュ板に
てバーナボディ内の空気流が整流される。
た有底状で略円筒状のバーナボディ内にモータにより突
設された回転軸に装着され、回転する回転体と回転板を
配設し、バーナボディの最下部付近に燃料回収パイプを
接続させ、供給される液体燃料を上記回転体により微粒
化させて燃焼空気とともに上記バーナ本体内において燃
焼させる燃焼装置において、上記バーナボディ内にドー
ナッツ状のメッシュ板を設けたことより、メッシュ板に
てバーナボディ内の空気流が整流される。
【００１３】また、バーナボディ内にリング状のメッシ
ュを設けたことより、リング状のメッシュが炎口板の役
割をする。
ュを設けたことより、リング状のメッシュが炎口板の役
割をする。
【００１４】また、回転体にモータ側よりバーナボディ
側へ貫通された貫通孔を回転軸と平行に穿設したことよ
り、貫通孔を燃焼用空気が通過し、回転体が冷却され、
回転体の温度上昇が抑制される。
側へ貫通された貫通孔を回転軸と平行に穿設したことよ
り、貫通孔を燃焼用空気が通過し、回転体が冷却され、
回転体の温度上昇が抑制される。
【００１５】また、回転板外周に羽根を突設させるとと
もに、冷却孔を穿設したことより、羽根にてバーナボデ
ィに形成される火炎を回転板から遠ざけるとともに、冷
却孔を燃焼用空気が通過することにて回転板が冷却され
るので、回転板の温度上昇が抑制される。
もに、冷却孔を穿設したことより、羽根にてバーナボデ
ィに形成される火炎を回転板から遠ざけるとともに、冷
却孔を燃焼用空気が通過することにて回転板が冷却され
るので、回転板の温度上昇が抑制される。
【００１６】
実施例１．図１はこの発明の一実施例を示した液体燃料
燃焼装置の断面図である。この液体燃料燃焼装置は、チ
ャンバー１と燃焼筒２とを接合してバーナ本体４が形成
され、この接合部には有底状で、略円筒状からなるバー
ナボディ３とバーナボディ３の内形より小径の開口部５
を有する二次空気ガイド６とがパッキング７を挟んで取
り付けられている。上記バーナボディ３においてチャン
バ１と燃焼筒２との接合部近傍には、バーナボディ３の
外周側にチャンバ１側からの燃焼用二次空気を通す複数
の貫通孔８が、また中央にはチャンバ１側からの燃焼用
一次空気を通す導入口９が、さらに底部にチャンバ１側
からの燃焼用一次空気を通す小孔１０がそれぞれ設けら
れている。
燃焼装置の断面図である。この液体燃料燃焼装置は、チ
ャンバー１と燃焼筒２とを接合してバーナ本体４が形成
され、この接合部には有底状で、略円筒状からなるバー
ナボディ３とバーナボディ３の内形より小径の開口部５
を有する二次空気ガイド６とがパッキング７を挟んで取
り付けられている。上記バーナボディ３においてチャン
バ１と燃焼筒２との接合部近傍には、バーナボディ３の
外周側にチャンバ１側からの燃焼用二次空気を通す複数
の貫通孔８が、また中央にはチャンバ１側からの燃焼用
一次空気を通す導入口９が、さらに底部にチャンバ１側
からの燃焼用一次空気を通す小孔１０がそれぞれ設けら
れている。
【００１７】上記バーナボディ３内には、チャンバ１側
からモータ１１の回転軸１２が中央の導入口９を貫いて
挿通されている。バーナボディ３内のモータ１１の回転
軸１２には錐型の回転体１３と回転体１３より外径形の
大きい円盤状の回転板１４がバーナボディ３内において
回転できるように装着されている。ドーナツ状のメッシ
ュ板２５は、回転板１４と二次空気ガイド６の間にてバ
ーナボディ３と両端が嵌合にて連設されている。また、
リング状のメッシュ２６は、バーナボディ３の内周面に
沿って嵌合、挿入されている。回転板１４は回転軸１２
の軸端側に装着され、回転体１３との間には断熱体でで
きた断熱リング１５が介在されている。チャンバ１側に
位置する基部側の回転軸１２にはチャンバ１内で回転軸
１２と共回りする放熱フィン１６がモータ１１側にスペ
ーサ１７を挟んで取り付けられている。
からモータ１１の回転軸１２が中央の導入口９を貫いて
挿通されている。バーナボディ３内のモータ１１の回転
軸１２には錐型の回転体１３と回転体１３より外径形の
大きい円盤状の回転板１４がバーナボディ３内において
回転できるように装着されている。ドーナツ状のメッシ
ュ板２５は、回転板１４と二次空気ガイド６の間にてバ
ーナボディ３と両端が嵌合にて連設されている。また、
リング状のメッシュ２６は、バーナボディ３の内周面に
沿って嵌合、挿入されている。回転板１４は回転軸１２
の軸端側に装着され、回転体１３との間には断熱体でで
きた断熱リング１５が介在されている。チャンバ１側に
位置する基部側の回転軸１２にはチャンバ１内で回転軸
１２と共回りする放熱フィン１６がモータ１１側にスペ
ーサ１７を挟んで取り付けられている。
【００１８】そして、上記バーナボディ３にはその組付
け状態で最低位となる位置に燃料回収パイプ２２が接続
されている。この燃料回収パイプ２２はチャンバ１を貫
いて外部に引き出され、定油面器１９に接続されてい
る。またバーナボディ３の回転体１３の大径端に対向す
る内壁には外周方向のへこみ１８がリング状に構成さ
れ、このへこみ１８が燃料回収パイプ２２との接続部分
に連絡するように形成されている。定油面器１９には燃
料ポンプ２０を介して燃料パイプ２１が取り付けられ、
この燃料パイプ２１の先端は回転体１３の小径端側の斜
面に液体燃料を供給できるようにチャンバ１内に引き込
まれている。また、バーナボディ３の内壁に近接してバ
ーナボディ３とチャンバ１とを貫いて点火ヒータ２３が
配設されている。
け状態で最低位となる位置に燃料回収パイプ２２が接続
されている。この燃料回収パイプ２２はチャンバ１を貫
いて外部に引き出され、定油面器１９に接続されてい
る。またバーナボディ３の回転体１３の大径端に対向す
る内壁には外周方向のへこみ１８がリング状に構成さ
れ、このへこみ１８が燃料回収パイプ２２との接続部分
に連絡するように形成されている。定油面器１９には燃
料ポンプ２０を介して燃料パイプ２１が取り付けられ、
この燃料パイプ２１の先端は回転体１３の小径端側の斜
面に液体燃料を供給できるようにチャンバ１内に引き込
まれている。また、バーナボディ３の内壁に近接してバ
ーナボディ３とチャンバ１とを貫いて点火ヒータ２３が
配設されている。
【００１９】上記のように構成された実施例１からなる
液体燃料燃焼装置においては、燃焼用送風機（図示しな
い）、モータ１１、点火ヒータ２３に電源が投入される
と、燃焼用空気の供給が始まり、回転体１３および回転
板１４が回転し、点火ヒータ２３が赤熱する。燃料ポン
プ２０が動作し、燃料パイプ２１から液体燃料が回転体
１３の斜面に供給されると、液体燃料は回転体１３の大
径端側に逐次到達し、回転している回転体１３の遠心力
により微粒化され点火ヒータ２３に衝突して点火され
る。回転板１４の回転による旋回流がバーナボディ３内
に形成されているため、点火した火炎は旋回流に沿って
バーナボディ３の内周面全域に火移りする。さらに、点
火した火炎が旋回流に沿ってバーナボディ３の内周面全
域に火移りする際、へこみ１８のため、バーナボディ３
の底部にある小孔１０からの燃焼用一次空気の影響を受
け吹き消えることはない。
液体燃料燃焼装置においては、燃焼用送風機（図示しな
い）、モータ１１、点火ヒータ２３に電源が投入される
と、燃焼用空気の供給が始まり、回転体１３および回転
板１４が回転し、点火ヒータ２３が赤熱する。燃料ポン
プ２０が動作し、燃料パイプ２１から液体燃料が回転体
１３の斜面に供給されると、液体燃料は回転体１３の大
径端側に逐次到達し、回転している回転体１３の遠心力
により微粒化され点火ヒータ２３に衝突して点火され
る。回転板１４の回転による旋回流がバーナボディ３内
に形成されているため、点火した火炎は旋回流に沿って
バーナボディ３の内周面全域に火移りする。さらに、点
火した火炎が旋回流に沿ってバーナボディ３の内周面全
域に火移りする際、へこみ１８のため、バーナボディ３
の底部にある小孔１０からの燃焼用一次空気の影響を受
け吹き消えることはない。
【００２０】これにより、バーナボディ３は加熱されバ
ーナボディ３に衝突した液体燃料はバーナボディ３の内
壁面で気化されるか、あるいは液体のままチャンバ１内
でバーナボディ３の底部の小孔１０から噴出される燃焼
用一次空気と回転板１４による旋回流により混合・拡散
され、安定した燃焼が行われる。
ーナボディ３に衝突した液体燃料はバーナボディ３の内
壁面で気化されるか、あるいは液体のままチャンバ１内
でバーナボディ３の底部の小孔１０から噴出される燃焼
用一次空気と回転板１４による旋回流により混合・拡散
され、安定した燃焼が行われる。
【００２１】バーナボディ３の内周面全域に火移りした
火炎は、貫通孔８を経てバーナボディ３と二次空気ガイ
ド６との間から供給される燃焼用二次空気と混合し反応
を速く終了させ、火炎は短くなる。さらに、二次空気ガ
イド６の開口部５は、バーナボディ３の内形より小径の
ために、上記二次空気との混合はより促進されるので火
炎を短くし、中央に集まる。点火が完了するとフレーム
ロッド２４に印加された電源により炎電流が流れ、燃焼
を監視することができる。
火炎は、貫通孔８を経てバーナボディ３と二次空気ガイ
ド６との間から供給される燃焼用二次空気と混合し反応
を速く終了させ、火炎は短くなる。さらに、二次空気ガ
イド６の開口部５は、バーナボディ３の内形より小径の
ために、上記二次空気との混合はより促進されるので火
炎を短くし、中央に集まる。点火が完了するとフレーム
ロッド２４に印加された電源により炎電流が流れ、燃焼
を監視することができる。
【００２２】そして、バーナボディ３内に取り付けられ
たドーナツ状のメッシュ板２５によって、回転板１４が
回転することによってできる旋回流やバーナボディ３の
底部から出る一次空気などによるバーナボディ３内の空
気の乱れは小さくなりバーナボディ３の内周面全域に火
移りした火炎が安定することにより燃焼音を制御するこ
とができる。
たドーナツ状のメッシュ板２５によって、回転板１４が
回転することによってできる旋回流やバーナボディ３の
底部から出る一次空気などによるバーナボディ３内の空
気の乱れは小さくなりバーナボディ３の内周面全域に火
移りした火炎が安定することにより燃焼音を制御するこ
とができる。
【００２３】さらに、回転体１３から供給された燃料は
バーナボディ３の内壁面で気化または液体のまま燃焼用
一次空気と混合し、バーナボディ３内に取り付けられた
リング状のメッシュ２６が炎口板の役割をすることによ
ってリング状のメッシュ２６上に火炎を形成する。
バーナボディ３の内壁面で気化または液体のまま燃焼用
一次空気と混合し、バーナボディ３内に取り付けられた
リング状のメッシュ２６が炎口板の役割をすることによ
ってリング状のメッシュ２６上に火炎を形成する。
【００２４】実施例２．図２〜図４はこの発明の実施例
２を示す図であり、図において１〜２４は上記実施例１
と同一または相当部分を示し、２７は貫通孔で、上記回
転体１３に回転軸穴１３ａを中心に複数個、モータ１１
側からバーナボディ３側へ回転軸１２と平行に貫通する
よう穿設されている。２８は羽根で、回転板１４の周端
にほぼ等間隔にて同方向に切り起しにて突設されてい
る。２９は冷却孔で、上記回転板１４の回転軸穴１３ａ
を中心に複数個穿設されている。
２を示す図であり、図において１〜２４は上記実施例１
と同一または相当部分を示し、２７は貫通孔で、上記回
転体１３に回転軸穴１３ａを中心に複数個、モータ１１
側からバーナボディ３側へ回転軸１２と平行に貫通する
よう穿設されている。２８は羽根で、回転板１４の周端
にほぼ等間隔にて同方向に切り起しにて突設されてい
る。２９は冷却孔で、上記回転板１４の回転軸穴１３ａ
を中心に複数個穿設されている。
【００２５】上記のように構成された実施例２からなる
液体燃料燃焼装置においては、上記実施例１と同様に燃
焼用送風機（図示しない）、モータ１１、点火ヒータ２
３に電源が投入されると、燃焼用空気の供給が始まり、
回転体１３および回転板１４が回転し、点火ヒータ２３
が赤熱する。燃料ポンプ２０が作動し、燃料パイプ２１
から液体燃料が回転体１３の斜面に供給されると、液体
燃料は回転体１３の大径端側に逐次到達し、回転してい
る回転体１３の遠心力により微粒化され点火ヒータ２３
に衝突して点火される。回転板１４の回転による旋回流
がバーナボディ３内に形成されているため、点火した火
炎は旋回流に沿ってバーナボティ３の内周全域に火移り
する。さらに、点火した火炎が旋回流に沿ってバーナボ
ディ３の内周面全域に火移りする際、へこみ１８のた
め、バーナボディ３の底部にある小孔１０からの燃焼用
一次空気の影響を受け吹き消えることはない。
液体燃料燃焼装置においては、上記実施例１と同様に燃
焼用送風機（図示しない）、モータ１１、点火ヒータ２
３に電源が投入されると、燃焼用空気の供給が始まり、
回転体１３および回転板１４が回転し、点火ヒータ２３
が赤熱する。燃料ポンプ２０が作動し、燃料パイプ２１
から液体燃料が回転体１３の斜面に供給されると、液体
燃料は回転体１３の大径端側に逐次到達し、回転してい
る回転体１３の遠心力により微粒化され点火ヒータ２３
に衝突して点火される。回転板１４の回転による旋回流
がバーナボディ３内に形成されているため、点火した火
炎は旋回流に沿ってバーナボティ３の内周全域に火移り
する。さらに、点火した火炎が旋回流に沿ってバーナボ
ディ３の内周面全域に火移りする際、へこみ１８のた
め、バーナボディ３の底部にある小孔１０からの燃焼用
一次空気の影響を受け吹き消えることはない。
【００２６】これにより、バーナボディ３は加熱されバ
ーナボディ３に衝突した液体燃料はバーナボディ３の内
壁面で気化されるか、あるいは液体のままチャンバ１内
でバーナボディ３の底部の小孔１０から噴出される燃焼
用一次空気と回転板１４による旋回流により混合・拡散
され、安定した燃焼が行われる。
ーナボディ３に衝突した液体燃料はバーナボディ３の内
壁面で気化されるか、あるいは液体のままチャンバ１内
でバーナボディ３の底部の小孔１０から噴出される燃焼
用一次空気と回転板１４による旋回流により混合・拡散
され、安定した燃焼が行われる。
【００２７】バーナボディ３の内周面全域に火移りした
火炎は、貫通孔８を経てバーナボディ３と二次空気ガイ
ド６との間から供給される燃焼用二次空気と混合し反応
を速く終了させ、火炎は短くなる。さらに、二次空気ガ
イド６の開口部５は、バーナボディ３の内形より小径の
ために、上記二次空気との混合はより促進されるので火
炎を短くし、中央に集まる。点火が完了するとフレーム
ロッド２４に印加された電源により炎電流が流れ、燃焼
を監視することができる。
火炎は、貫通孔８を経てバーナボディ３と二次空気ガイ
ド６との間から供給される燃焼用二次空気と混合し反応
を速く終了させ、火炎は短くなる。さらに、二次空気ガ
イド６の開口部５は、バーナボディ３の内形より小径の
ために、上記二次空気との混合はより促進されるので火
炎を短くし、中央に集まる。点火が完了するとフレーム
ロッド２４に印加された電源により炎電流が流れ、燃焼
を監視することができる。
【００２８】そして、回転体１３に設けられた複数の貫
通孔２７を空気が通ることによって、回転体１３は冷却
され温度上昇を抑制することができる。
通孔２７を空気が通ることによって、回転体１３は冷却
され温度上昇を抑制することができる。
【００２９】さらに、回転板１４に設けられた羽根２８
にて発生する外方向への気流の流れによって、バーナボ
ディ４の内周面全域に火移りした火炎は回転板１４より
遠ざけられ、回転板１４は受熱しにくくなるとともに、
回転板１４の複数の冷却孔２９を通る空気によって冷却
されるので、温度上昇を抑制することができる。
にて発生する外方向への気流の流れによって、バーナボ
ディ４の内周面全域に火移りした火炎は回転板１４より
遠ざけられ、回転板１４は受熱しにくくなるとともに、
回転板１４の複数の冷却孔２９を通る空気によって冷却
されるので、温度上昇を抑制することができる。
【００３０】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、バーナ
本体の内部に設けた有底状で略円筒状のバーナボディ内
にモータにより突設された回転軸に装着され、回転する
回転体と回転板を配設し、バーナボディの最下部付近に
燃料回収パイプを接続させ、供給される液体燃料を上記
回転体により微粒化させて燃焼空気とともに上記バーナ
本体内において燃焼させる燃焼装置において、上記バー
ナボディ内にドーナッツ状のメッシュ板を設けたことよ
り、メッシュ板にてバーナボディ内の気流の乱れが小さ
くなりバーナボディの内周面全域に火移りした火炎が安
定することにより燃焼音を制御することができる。
本体の内部に設けた有底状で略円筒状のバーナボディ内
にモータにより突設された回転軸に装着され、回転する
回転体と回転板を配設し、バーナボディの最下部付近に
燃料回収パイプを接続させ、供給される液体燃料を上記
回転体により微粒化させて燃焼空気とともに上記バーナ
本体内において燃焼させる燃焼装置において、上記バー
ナボディ内にドーナッツ状のメッシュ板を設けたことよ
り、メッシュ板にてバーナボディ内の気流の乱れが小さ
くなりバーナボディの内周面全域に火移りした火炎が安
定することにより燃焼音を制御することができる。
【００３１】また、バーナボディ内にリング状のメッシ
ュを設けたことより、リング状のメッシュが炎口板の役
割をすることにて内部構造が簡単になり、燃焼器の構造
を簡単にすることができる。
ュを設けたことより、リング状のメッシュが炎口板の役
割をすることにて内部構造が簡単になり、燃焼器の構造
を簡単にすることができる。
【００３２】また、回転体にモータ側よりバーナボディ
側へ貫通された貫通孔を回転軸と平行に穿設したことよ
り、回転体が貫通孔を通過する空気にて冷却され、回転
体の温度上昇を抑制することができる。
側へ貫通された貫通孔を回転軸と平行に穿設したことよ
り、回転体が貫通孔を通過する空気にて冷却され、回転
体の温度上昇を抑制することができる。
【００３３】また、回転板外周に羽根を突設させるとと
もに、冷却孔を穿設したことより、羽根にて発生する気
流にて火炎が遠ざけられるとともに、冷却孔を通過する
空気にて回転板の温度上昇を抑制することができる。
もに、冷却孔を穿設したことより、羽根にて発生する気
流にて火炎が遠ざけられるとともに、冷却孔を通過する
空気にて回転板の温度上昇を抑制することができる。
【図１】この発明の実施例１を示す断面図である。
【図２】この発明の実施例２を示す断面図である。
【図３】この発明の実施例２を示す回転体の斜視図であ
る。
る。
【図４】この発明の実施例２を示す回転体の斜視図であ
る。
る。
【図５】従来の液体燃料燃焼装置の断面図である。
２ バーナボディ ４ バーナ本体 １１ モータ １２ 回転軸 １３ 回転体 １４ 回転板 ２２ 燃料回収パイプ ２５ メッシュ板 ２６ メッシュ板 ２７ 貫通孔 ２８ 羽根 ２９ 冷却孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２３Ｄ 11/04 ６１３ Ｆ２３Ｄ 11/04 ６１３Ｅ ６２１ ６２１Ｂ ６２１Ｃ ６２１Ｆ (56)参考文献 特開 平１−281310（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−184311（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−123012（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−88109（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−89519（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−119512（ＪＰ，Ｕ)
Claims (4)
- 【請求項１】 バーナ本体の内部に設けた有底状で略円
筒状のバーナボディ内にモータより突設された回転軸に
装着され、回転する回転体と回転板を配設し、バーナボ
ディの最下部付近に燃料回収パイプを接続させ、供給さ
れる液体燃料を上記回転体により微粒化させて燃焼空気
とともに上記バーナ本体内において燃焼させる燃焼装置
において、上記バーナボディ内にドーナッツ状のメッシ
ュ板を設けたことを特徴とする液体燃料燃焼装置。 - 【請求項２】 バーナボディー内にリング状のメッシュ
を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
液体燃料燃焼装置。 - 【請求項３】 回転体にモータ側よりバーナボディ側へ
貫通された貫通孔を回転軸と平行に穿設したことを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の液体燃料燃焼装置。 - 【請求項４】 回転板外周に羽根を突設させるととも
に、冷却孔を穿設したことを特徴とする特許請求の範囲
第３項記載の液体燃料燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5271192A JP2671701B2 (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 液体燃料燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5271192A JP2671701B2 (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 液体燃料燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05256416A JPH05256416A (ja) | 1993-10-05 |
| JP2671701B2 true JP2671701B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=12922487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5271192A Expired - Fee Related JP2671701B2 (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 液体燃料燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2671701B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP5271192A patent/JP2671701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05256416A (ja) | 1993-10-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |