JP2670924B2 - カラー拡散転写感光材料 - Google Patents
カラー拡散転写感光材料Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー拡散転写感光材
料に関するものであり、特にハロゲン化銀が銀に還元さ
れる反応に逆対応して拡散性の色素を放出する耐拡散性
化合物(これらをポジ色素供与化合物という)と通常の
ネガ型ハロゲン化銀乳剤とを組み合わせてポジ画像を形
成するカラー拡散転写感光材料に関するものである。更
に詳しくは、最高濃度が高く、保存性が改良された上記
のポジ画像を形成するカラー拡散転写感光材料に関する
ものである。
料に関するものであり、特にハロゲン化銀が銀に還元さ
れる反応に逆対応して拡散性の色素を放出する耐拡散性
化合物(これらをポジ色素供与化合物という)と通常の
ネガ型ハロゲン化銀乳剤とを組み合わせてポジ画像を形
成するカラー拡散転写感光材料に関するものである。更
に詳しくは、最高濃度が高く、保存性が改良された上記
のポジ画像を形成するカラー拡散転写感光材料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】カラー拡散転写法により、直接にポジ画
像を形成する方法としては、A)直接ポジハロゲン化銀
乳剤とハロゲン化銀が銀に還元される反応に対応して拡
散性の色素を放出する耐拡散性の化合物(ネガ型色素供
与性化合物という)を組み合わせて用いる方法と、B)
通常のハロゲン化銀乳剤(ネガ−ポジ応答をするハロゲ
ン化銀乳剤)とハロゲン化銀が銀に還元される反応に逆
対応して自らが拡散性になる耐拡散性の化合物もしくは
ハロゲン化銀が銀に還元される反応に逆対応して拡散性
の色素を放出する耐拡散性の化合物(これらをポジ色素
供与性化合物という)を組み合わせて用いる方法があ
る。
像を形成する方法としては、A)直接ポジハロゲン化銀
乳剤とハロゲン化銀が銀に還元される反応に対応して拡
散性の色素を放出する耐拡散性の化合物(ネガ型色素供
与性化合物という)を組み合わせて用いる方法と、B)
通常のハロゲン化銀乳剤(ネガ−ポジ応答をするハロゲ
ン化銀乳剤)とハロゲン化銀が銀に還元される反応に逆
対応して自らが拡散性になる耐拡散性の化合物もしくは
ハロゲン化銀が銀に還元される反応に逆対応して拡散性
の色素を放出する耐拡散性の化合物(これらをポジ色素
供与性化合物という)を組み合わせて用いる方法があ
る。
【0003】A)の方法では、例えば英国特許第1,3
30,524号、特公昭48−39165号、米国特許
第3,443,940号、同4,474,867号、同
4,483,914号等に記載されている、拡散性色素
を離脱基に持つカプラーであって還元剤の酸化体とのカ
ップリング反応により拡散性色素を放出する化合物(D
RRカプラー)や、米国特許第3,928,312号、
同4,053,312号、同4,055,428号、同
4,336,322号等に記載されている、ハロゲン化
銀に対して還元性であり、ハロゲン化銀を還元すると拡
散性の色素を放出する化合物(DRR化合物)が用いら
れる。
30,524号、特公昭48−39165号、米国特許
第3,443,940号、同4,474,867号、同
4,483,914号等に記載されている、拡散性色素
を離脱基に持つカプラーであって還元剤の酸化体とのカ
ップリング反応により拡散性色素を放出する化合物(D
RRカプラー)や、米国特許第3,928,312号、
同4,053,312号、同4,055,428号、同
4,336,322号等に記載されている、ハロゲン化
銀に対して還元性であり、ハロゲン化銀を還元すると拡
散性の色素を放出する化合物(DRR化合物)が用いら
れる。
【0004】B)の方法では、 米国特許第3,134,764号、同3,362,
819号、同3,597,200号、同3,544,5
45号、同3,482,972号等に記載されている、
ハイドロキノン系現像液と色素成分を連結した色素現像
薬(この色素現像薬はアルカリ性の環境下で拡散性であ
るが、ハロゲン化銀と反応すると非拡散性になるも
の)、 米国特許第4,503,137号等に記載されてい
る、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロ
ゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物
や米国特許第3,980,479号等に記載された分子
内求核置換反応により拡散性色素を放出する化合物、米
国特許第4,199,354号等に記載されたイソオキ
サゾロン環の分子内巻き換え反応により拡散性色素を放
出する化合物、 米国特許第4,559,290号、欧州特許第22
0,746A2号、米国特許第4,783,396号、
公開技報87−6199号に記載されている、現像によ
って酸化されずに残った還元剤と反応して拡散性色素を
放出する非拡散性の化合物などが用いられる。
819号、同3,597,200号、同3,544,5
45号、同3,482,972号等に記載されている、
ハイドロキノン系現像液と色素成分を連結した色素現像
薬(この色素現像薬はアルカリ性の環境下で拡散性であ
るが、ハロゲン化銀と反応すると非拡散性になるも
の)、 米国特許第4,503,137号等に記載されてい
る、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロ
ゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物
や米国特許第3,980,479号等に記載された分子
内求核置換反応により拡散性色素を放出する化合物、米
国特許第4,199,354号等に記載されたイソオキ
サゾロン環の分子内巻き換え反応により拡散性色素を放
出する化合物、 米国特許第4,559,290号、欧州特許第22
0,746A2号、米国特許第4,783,396号、
公開技報87−6199号に記載されている、現像によ
って酸化されずに残った還元剤と反応して拡散性色素を
放出する非拡散性の化合物などが用いられる。
【0005】上記の2種の方法の中でも、B)の方法の
方が高い感度を得やすいという点では好ましい。しか
し、B)の方法は画像形成において特に重要な最低濃度
部の濃度を低くすることが困難であるという問題を有し
ていた。B)の方法では、被還元性色素供与化合物と電
子供与体による色素放出反応と、電子伝達剤の酸化体
(感光性ハロゲン化銀の現像によって生成される)によ
る電子供与体の酸化反応との競争反応によって、ポジ画
像の最低濃度部(高露光部に対応)の濃度が決まる。従
って、高感度で最低濃度を低くするためには、感光性ハ
ロゲン化銀の現像をコントロールして、電子伝達剤の酸
化体の生成を最適な状態にする技術が必要である。
方が高い感度を得やすいという点では好ましい。しか
し、B)の方法は画像形成において特に重要な最低濃度
部の濃度を低くすることが困難であるという問題を有し
ていた。B)の方法では、被還元性色素供与化合物と電
子供与体による色素放出反応と、電子伝達剤の酸化体
(感光性ハロゲン化銀の現像によって生成される)によ
る電子供与体の酸化反応との競争反応によって、ポジ画
像の最低濃度部(高露光部に対応)の濃度が決まる。従
って、高感度で最低濃度を低くするためには、感光性ハ
ロゲン化銀の現像をコントロールして、電子伝達剤の酸
化体の生成を最適な状態にする技術が必要である。
【0006】上記の目的に対しては、感光性ハロゲン化
銀の現像進行性を良化することが有力な手段として考え
られ、これらの具体的な方法として、ハロゲン化銀粒子
として平板状粒子を用いる方法(特願平2−28251
3号)が提案されている。平板状ハロゲン化銀粒子に関
しては、すでに米国特許第4,434,226号、同
4,439,520号、同4,414,310号、同
4,433,048号、同4,414,306号、同
4,459,353号、特開昭59−99433号、同
62−209445号等にその製法および使用技術が開
示されており、増感色素による色増感効率の向上を含む
感度の向上が知られている。従って、より高感度を達成
し、最低濃度を低くするためには、平板状粒子の使用が
不可欠である。
銀の現像進行性を良化することが有力な手段として考え
られ、これらの具体的な方法として、ハロゲン化銀粒子
として平板状粒子を用いる方法(特願平2−28251
3号)が提案されている。平板状ハロゲン化銀粒子に関
しては、すでに米国特許第4,434,226号、同
4,439,520号、同4,414,310号、同
4,433,048号、同4,414,306号、同
4,459,353号、特開昭59−99433号、同
62−209445号等にその製法および使用技術が開
示されており、増感色素による色増感効率の向上を含む
感度の向上が知られている。従って、より高感度を達成
し、最低濃度を低くするためには、平板状粒子の使用が
不可欠である。
【0007】しかしながら、これらはまだ十分ではな
く、電子伝達剤の濃度を上げたり、処理時のpHを上げ
る必要があったが、これによって、ハロゲン化銀を銀へ
還元する能力が高くなり、現像時、未露光部において、
上記還元反応がおこり、最高濃度が低下するという問題
を有していた。また、保存中において感光性ハロゲン化
銀のかぶりが増加し、現像時、未露光部において、上記
還元反応を促進するという問題を有していた。そのた
め、高感度を維持しつつ最高濃度の低下を防止する技術
が必要であった。
く、電子伝達剤の濃度を上げたり、処理時のpHを上げ
る必要があったが、これによって、ハロゲン化銀を銀へ
還元する能力が高くなり、現像時、未露光部において、
上記還元反応がおこり、最高濃度が低下するという問題
を有していた。また、保存中において感光性ハロゲン化
銀のかぶりが増加し、現像時、未露光部において、上記
還元反応を促進するという問題を有していた。そのた
め、高感度を維持しつつ最高濃度の低下を防止する技術
が必要であった。
【0008】このような、かぶりを防止する手段として
メルカプト化合物を使用することが特開昭57−168
249号、特開昭62−89952号、特開平1−22
2256号、特開平2−211442号、特開平2−2
53253号、特開平3−41446号、特公平2−4
5179号等に記載されている。しかしながら、このよ
うなメルカプト化合物のいくつかは最高濃度の低下は防
止するものの、現像速度を遅くし、最低濃度を高くした
り、感度を下げたりする欠点を有していた。
メルカプト化合物を使用することが特開昭57−168
249号、特開昭62−89952号、特開平1−22
2256号、特開平2−211442号、特開平2−2
53253号、特開平3−41446号、特公平2−4
5179号等に記載されている。しかしながら、このよ
うなメルカプト化合物のいくつかは最高濃度の低下は防
止するものの、現像速度を遅くし、最低濃度を高くした
り、感度を下げたりする欠点を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記の問題点を克服して、高感度で且つ最
高濃度が高く、色再現性のよいポジ画像を形成し、かつ
保存性にすぐれたカラー拡散転写感光材料を提供するこ
とである。
する課題は、上記の問題点を克服して、高感度で且つ最
高濃度が高く、色再現性のよいポジ画像を形成し、かつ
保存性にすぐれたカラー拡散転写感光材料を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、支持体上
に、色素像形成物質及び電子供与体と組み合わされた少
なくとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するカラ
ー拡散転写感光材料において、該感光材料の少なくとも
一層に下記一般式(I)で表される化合物を含有し、且
つ該色素像形成物質が下記一般式(II)で表される、還
元されると拡散性色素を放出する被還元性色素供与化合
物の少なくとも一種から成り、且つ該ハロゲン化銀乳剤
層の少なくとも一層に含まれるハロゲン化銀乳剤粒子の
全投影面積の少なくとも50%が、平均粒子直径0.3
μm以上、平均粒子厚さ0.5μm未満で、且つ平均粒
子直径/平均粒子厚さの比が2以上である平板状ハロゲ
ン化銀粒子によって占められていることを特徴とするカ
ラー拡散転写感光材料によって達成された。 一般式(I)
に、色素像形成物質及び電子供与体と組み合わされた少
なくとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するカラ
ー拡散転写感光材料において、該感光材料の少なくとも
一層に下記一般式(I)で表される化合物を含有し、且
つ該色素像形成物質が下記一般式(II)で表される、還
元されると拡散性色素を放出する被還元性色素供与化合
物の少なくとも一種から成り、且つ該ハロゲン化銀乳剤
層の少なくとも一層に含まれるハロゲン化銀乳剤粒子の
全投影面積の少なくとも50%が、平均粒子直径0.3
μm以上、平均粒子厚さ0.5μm未満で、且つ平均粒
子直径/平均粒子厚さの比が2以上である平板状ハロゲ
ン化銀粒子によって占められていることを特徴とするカ
ラー拡散転写感光材料によって達成された。 一般式(I)
【0011】
【化2】
【0012】式中、Zは、窒素原子(N)とともに5員
もしくは6員の複素環、縮合複素環、または、複素環ケ
トンを形成するのに必要な原子群を表し、R1 は、水素
原子、アルカリ金属原子を表し、nは0または1であ
り、Lはアルキレン、またはアリーレン基であり、R2
は2価の連結基で、スルホン基、カルボニル基、アミド
基、エーテル基を表し、R3 は、水素原子、アルカリ金
属原子、あるいはアルキル基を表す。
もしくは6員の複素環、縮合複素環、または、複素環ケ
トンを形成するのに必要な原子群を表し、R1 は、水素
原子、アルカリ金属原子を表し、nは0または1であ
り、Lはアルキレン、またはアリーレン基であり、R2
は2価の連結基で、スルホン基、カルボニル基、アミド
基、エーテル基を表し、R3 は、水素原子、アルカリ金
属原子、あるいはアルキル基を表す。
【0013】一般式(II) PWR−(Time)t −Dye 式中、PWRは還元されることによって、−(Tim
e)t −Dyeを放出する基を表し、、TimeはPW
Rから−(Time)t −Dyeとして放出されたのち
後続する反応を介してDyeを放出する基を表し、tは
0又は1の整数を表し、Dyeは色素又はその前駆体を
表す。
e)t −Dyeを放出する基を表し、、TimeはPW
Rから−(Time)t −Dyeとして放出されたのち
後続する反応を介してDyeを放出する基を表し、tは
0又は1の整数を表し、Dyeは色素又はその前駆体を
表す。
【0014】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
特徴は、上記一般式(I)で表される化合物を使用する
点にある。以下、化合物(I)について詳細に説明す
る。上記一般式(I)において、Zは窒素原子(N)と
ともに5員もしくは6員の複素環、縮合複素環、また
は、複素環ケトンを形成するのに必要な原子群を表す。
このような複素環、縮合複素環または複素環ケトンとし
ては、最低1個のNを含むものが好ましく、特に、2個
以上のNを含むか、または、1個以上のNと酸素原子
(O)あるいは硫黄原子(S)を含むものが好ましい。
特徴は、上記一般式(I)で表される化合物を使用する
点にある。以下、化合物(I)について詳細に説明す
る。上記一般式(I)において、Zは窒素原子(N)と
ともに5員もしくは6員の複素環、縮合複素環、また
は、複素環ケトンを形成するのに必要な原子群を表す。
このような複素環、縮合複素環または複素環ケトンとし
ては、最低1個のNを含むものが好ましく、特に、2個
以上のNを含むか、または、1個以上のNと酸素原子
(O)あるいは硫黄原子(S)を含むものが好ましい。
【0015】R1 は、水素原子、アルカリ金属原子を表
す。Lはアルキレン基あるいはアリーレン基であり、n
は0または1を表す。R2 は2価の連結基で、スルホン
基、カルボニル基、アミド基、エーテル基を表す。2価
の連結基としては、−O−、−SO2 −、−NHCO
−、−SO2 NH−、−CONH−、−COO−、−S
O3 −、−O(CH2 )2 O−、−NHCONH−、−
CO−等が好ましい。R3 は、水素原子、アルカリ金属
原子、あるいはアルキル基を表す。以下に、一般式
(I)で表される化合物の具体例をあげるが、これに限
定されるものではない。
す。Lはアルキレン基あるいはアリーレン基であり、n
は0または1を表す。R2 は2価の連結基で、スルホン
基、カルボニル基、アミド基、エーテル基を表す。2価
の連結基としては、−O−、−SO2 −、−NHCO
−、−SO2 NH−、−CONH−、−COO−、−S
O3 −、−O(CH2 )2 O−、−NHCONH−、−
CO−等が好ましい。R3 は、水素原子、アルカリ金属
原子、あるいはアルキル基を表す。以下に、一般式
(I)で表される化合物の具体例をあげるが、これに限
定されるものではない。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】このような一般式(I)で表される化合物
は、特開昭62−89952号、特開昭62−8995
2号等に記載されているものである。このような化合物
は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。このよ
うな化合物を添加する層としては、拡散転写感光材料
(以下、感光材料と略す場合がある。)中のいずれの層
であってもよいが、感光性乳剤層やその隣接層(例え
ば、中間層、保護層等)が好ましい。添加量は、感光性
ハロゲン化銀1モルに対し、10-6〜10-1モルが好ま
しく10-4〜10-2モルがより好ましい。
は、特開昭62−89952号、特開昭62−8995
2号等に記載されているものである。このような化合物
は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。このよ
うな化合物を添加する層としては、拡散転写感光材料
(以下、感光材料と略す場合がある。)中のいずれの層
であってもよいが、感光性乳剤層やその隣接層(例え
ば、中間層、保護層等)が好ましい。添加量は、感光性
ハロゲン化銀1モルに対し、10-6〜10-1モルが好ま
しく10-4〜10-2モルがより好ましい。
【0023】また、本発明において、上記の化合物は写
真乳剤製造工程のいづれかの工程、あるいは写真乳剤製
造後塗布直前までのあいだのいづれの段階にも添加する
ことができるが、写真乳剤製造工程中に添加するのがよ
り好ましい。また、本発明では平板状ハロゲン化銀粒子
を使用している。平板粒子とは2つの対向する平行ある
いは平行に近い主平面を有し該主平面の円相当直径(該
主平面と同じ投影面積を有する円の直径)が主平面間の
距離(即ち粒子の厚さ)より2倍以上大きな粒子をい
う。
真乳剤製造工程のいづれかの工程、あるいは写真乳剤製
造後塗布直前までのあいだのいづれの段階にも添加する
ことができるが、写真乳剤製造工程中に添加するのがよ
り好ましい。また、本発明では平板状ハロゲン化銀粒子
を使用している。平板粒子とは2つの対向する平行ある
いは平行に近い主平面を有し該主平面の円相当直径(該
主平面と同じ投影面積を有する円の直径)が主平面間の
距離(即ち粒子の厚さ)より2倍以上大きな粒子をい
う。
【0024】本発明の平板粒子を含有する乳剤の平均粒
子直径と平均粒子厚さとの比(以下、粒子直径/厚さと
いう)は2以上であり、3〜12であることが好まし
く、特に5〜10であることが好ましい。ここで、粒子
直径/厚さとは、全平板粒子の粒子直径/厚さを平均す
ることにより得られるが簡便な方法としては、全平板粒
子の平均直径と、全平板粒子の平均厚さとの比として求
めることも出来る。
子直径と平均粒子厚さとの比(以下、粒子直径/厚さと
いう)は2以上であり、3〜12であることが好まし
く、特に5〜10であることが好ましい。ここで、粒子
直径/厚さとは、全平板粒子の粒子直径/厚さを平均す
ることにより得られるが簡便な方法としては、全平板粒
子の平均直径と、全平板粒子の平均厚さとの比として求
めることも出来る。
【0025】本発明の平板粒子の直径(円相当)は0.
3μm以上、好ましくは0.3〜10μm、より好まし
くは0.5〜5.0μm、さらに好ましくは0.5〜
2.0μmである。粒子厚さは0.5μm未満、好まし
くは0.05〜0.4μm、さらに好ましくは0.08
〜0.3μmである。本発明において上記平板粒子はそ
れを含む乳剤中において、その全粒子投影面積の50%
以上を占める。好ましくは70%以上、より好ましくは
90%以上である。
3μm以上、好ましくは0.3〜10μm、より好まし
くは0.5〜5.0μm、さらに好ましくは0.5〜
2.0μmである。粒子厚さは0.5μm未満、好まし
くは0.05〜0.4μm、さらに好ましくは0.08
〜0.3μmである。本発明において上記平板粒子はそ
れを含む乳剤中において、その全粒子投影面積の50%
以上を占める。好ましくは70%以上、より好ましくは
90%以上である。
【0026】本発明において粒子直径、粒子厚さの測定
は米国特許第4,434,226号に記載の方法の如く
粒子の電子顕微鏡写真により求めることができる。平板
粒子のハロゲン組成としては、具体的には、塩沃化銀、
沃臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、塩沃臭化銀を用
いることができるが、臭化銀又は塩臭化銀が好ましい。
またチオシアン酸銀、シアン酸銀などを含んでいてもよ
い。
は米国特許第4,434,226号に記載の方法の如く
粒子の電子顕微鏡写真により求めることができる。平板
粒子のハロゲン組成としては、具体的には、塩沃化銀、
沃臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、塩沃臭化銀を用
いることができるが、臭化銀又は塩臭化銀が好ましい。
またチオシアン酸銀、シアン酸銀などを含んでいてもよ
い。
【0027】次に本発明の平板粒子の製法について述べ
る。本発明の平板粒子のハロゲン組成は臭化銀、ヨウ臭
化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀のいずれでもよいが臭化
銀が好ましい。基盤となる平板状ハロゲン化銀粒子に関
しては、米国特許第4,434,226号、同4,43
9,520号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,414,306号、同4,45
9,353号等にその製法および使用技術が開示されて
いる。
る。本発明の平板粒子のハロゲン組成は臭化銀、ヨウ臭
化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀のいずれでもよいが臭化
銀が好ましい。基盤となる平板状ハロゲン化銀粒子に関
しては、米国特許第4,434,226号、同4,43
9,520号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,414,306号、同4,45
9,353号等にその製法および使用技術が開示されて
いる。
【0028】また基盤粒子の形成において、保護コロイ
ド水溶液を保持する反応容器に銀塩水溶液とハライド水
溶液を添加するかわりにハロゲン化銀微粒子を添加して
平板粒子の形成を行うことが望ましい。この方法によれ
ば、平板粒子成長中に粒子厚さの増加が非常に少ない。
この方法については、米国特許第4,879,208
号、特開平1−183644号、同2−44335号、
同2−43535号、同2−68538号にその技術が
開示されている。
ド水溶液を保持する反応容器に銀塩水溶液とハライド水
溶液を添加するかわりにハロゲン化銀微粒子を添加して
平板粒子の形成を行うことが望ましい。この方法によれ
ば、平板粒子成長中に粒子厚さの増加が非常に少ない。
この方法については、米国特許第4,879,208
号、特開平1−183644号、同2−44335号、
同2−43535号、同2−68538号にその技術が
開示されている。
【0029】さらに本発明の平板粒子は単分散であるこ
とが好ましい。単分散の平板粒子の構造および製造法
は、例えば特開昭63−151618号などの記載に従
うが、その形状を簡単に述べると、ハロゲン化銀粒子の
全投影面積の70%以上が、最小の長さを有する辺の長
さに対する最大の長さを有する辺の比が、2以下である
六角形であり、かつ、平行な2面を外表面として有する
平板状ハロゲン化銀によって占められており、さらに、
該六角平板状ハロゲン化銀粒子の粒子サイズ分布に変動
係数〔その投影面積の円換算直径で表わされる粒子サイ
ズのバラツキ(標準偏差)を、平均粒子サイズで割った
値〕が20%以下の単分散性をもつものである。
とが好ましい。単分散の平板粒子の構造および製造法
は、例えば特開昭63−151618号などの記載に従
うが、その形状を簡単に述べると、ハロゲン化銀粒子の
全投影面積の70%以上が、最小の長さを有する辺の長
さに対する最大の長さを有する辺の比が、2以下である
六角形であり、かつ、平行な2面を外表面として有する
平板状ハロゲン化銀によって占められており、さらに、
該六角平板状ハロゲン化銀粒子の粒子サイズ分布に変動
係数〔その投影面積の円換算直径で表わされる粒子サイ
ズのバラツキ(標準偏差)を、平均粒子サイズで割った
値〕が20%以下の単分散性をもつものである。
【0030】平板粒子の大きさは、温度調節、溶剤の種
類や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、及びハロゲン
化物の添加速度等を調節することにより調整できる。本
発明の平板粒子を含有する乳剤の粒子表面には化学増感
が施される。上記化学的増感は、ジェームス著、ザ・セ
オリー・オブ・フォトグラフィック・プロセス、第4
版、マクミラン社刊、1977年、(T.H.Jame
s,The Theory of the Photo
graphic Process,4th ed,Ma
cmillan,1977)67〜76頁に記載される
ように活性ゼラチンを用いて行うことができるし、また
リサーチ・ディスクロージャー120巻、1974年4
月、12008;リサーチ・ディスクロージャー、34
巻、1975年6月、13452、米国特許第2,64
2,361号、同3,297,446号、同3,77
2,031号、同3,857,711号、同3,90
1,714号、同4,266,018号、および同3,
904,415号、並びに英国特許第1,315,75
5号に記載されるようにpAg5〜10、pH5〜8お
よび温度30〜80℃において硫黄、セレン、テルル、
金、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウムまたはこ
れら増感剤の複数の組合せを用いて行うことができる。
化学増感は最適には、金化合物のチオシアネート化合物
の存在下に、また米国特許第3,857,711号、同
4,266,018号および同4,054,457号に
記載される硫黄含有化合物もしくはハイポ、チオ尿素系
化合物、ロダニン系化合物などの硫黄含有化合物の存在
下に行う。
類や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、及びハロゲン
化物の添加速度等を調節することにより調整できる。本
発明の平板粒子を含有する乳剤の粒子表面には化学増感
が施される。上記化学的増感は、ジェームス著、ザ・セ
オリー・オブ・フォトグラフィック・プロセス、第4
版、マクミラン社刊、1977年、(T.H.Jame
s,The Theory of the Photo
graphic Process,4th ed,Ma
cmillan,1977)67〜76頁に記載される
ように活性ゼラチンを用いて行うことができるし、また
リサーチ・ディスクロージャー120巻、1974年4
月、12008;リサーチ・ディスクロージャー、34
巻、1975年6月、13452、米国特許第2,64
2,361号、同3,297,446号、同3,77
2,031号、同3,857,711号、同3,90
1,714号、同4,266,018号、および同3,
904,415号、並びに英国特許第1,315,75
5号に記載されるようにpAg5〜10、pH5〜8お
よび温度30〜80℃において硫黄、セレン、テルル、
金、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウムまたはこ
れら増感剤の複数の組合せを用いて行うことができる。
化学増感は最適には、金化合物のチオシアネート化合物
の存在下に、また米国特許第3,857,711号、同
4,266,018号および同4,054,457号に
記載される硫黄含有化合物もしくはハイポ、チオ尿素系
化合物、ロダニン系化合物などの硫黄含有化合物の存在
下に行う。
【0031】化学増感助剤の存在下に化学増感すること
もできる。用いられる化学増感助剤には、アザインデ
ン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化学増
感の過程でカブリを抑制し且つ感度を増大するものとし
て知られた化合物が用いられる。化学増感助剤の例は、
米国特許第2,131,038号、同3,411,91
4号、同3,554,757号、特開昭58−1265
36号及びダフィン著「写真乳剤化学」、138〜14
3頁(フォーカルプレス社刊、1966年)に記載され
ている。
もできる。用いられる化学増感助剤には、アザインデ
ン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化学増
感の過程でカブリを抑制し且つ感度を増大するものとし
て知られた化合物が用いられる。化学増感助剤の例は、
米国特許第2,131,038号、同3,411,91
4号、同3,554,757号、特開昭58−1265
36号及びダフィン著「写真乳剤化学」、138〜14
3頁(フォーカルプレス社刊、1966年)に記載され
ている。
【0032】化学増感に加えて、または代替して、米国
特許第3,891,446号および同3,984,24
9号に記載されるように、例えば水素を用いて還元増感
することができるし、米国特許第2,518,698
号、同2,743,182号および同2,743,18
3号に記載されるように塩化第一錫、二酸化チオウレ
ア、ポリアミンおよびこのような還元剤を用いて、また
は低pAg(例えば5未満)又は高pH(例えば8より
大)処理によって還元増感することができる。また米国
特許第3,917,485号および同3,966,47
6号に記載される化学増感法も適用することができる。
また特開昭61−3134号や同61−3136号に記
載されている酸化剤を用いた増感法も適用することがで
きる。
特許第3,891,446号および同3,984,24
9号に記載されるように、例えば水素を用いて還元増感
することができるし、米国特許第2,518,698
号、同2,743,182号および同2,743,18
3号に記載されるように塩化第一錫、二酸化チオウレ
ア、ポリアミンおよびこのような還元剤を用いて、また
は低pAg(例えば5未満)又は高pH(例えば8より
大)処理によって還元増感することができる。また米国
特許第3,917,485号および同3,966,47
6号に記載される化学増感法も適用することができる。
また特開昭61−3134号や同61−3136号に記
載されている酸化剤を用いた増感法も適用することがで
きる。
【0033】本発明の平板粒子を含有する乳剤の製造時
には、粒子成長を速める為に添加する、銀塩溶液(例え
ばAgNO3 水溶液)とハロゲン化物溶液(例えばKB
r水溶液)の添加速度、添加量、添加濃度を上昇させる
方法が好ましく用いられる。これらの方法に関しては、
例えば英国特許第1,335,925号、米国特許第
3,672,900号、同3,650,757号、同
4,242,445号、特開昭55−142329号、
同55−158124号等の記載を参考にすることが出
来る。
には、粒子成長を速める為に添加する、銀塩溶液(例え
ばAgNO3 水溶液)とハロゲン化物溶液(例えばKB
r水溶液)の添加速度、添加量、添加濃度を上昇させる
方法が好ましく用いられる。これらの方法に関しては、
例えば英国特許第1,335,925号、米国特許第
3,672,900号、同3,650,757号、同
4,242,445号、特開昭55−142329号、
同55−158124号等の記載を参考にすることが出
来る。
【0034】前記熟成を促進するにはハロゲン化銀溶剤
が有用である。例えば熟成を促進するのに過剰量のハロ
ゲンイオンを反応器中に存在せしめることが知られてい
る。それ故、ハロゲン化物塩溶液を反応器内に導入する
だけで熟成を促進しうる。他の熟成剤を用いることもで
きるし、これらの熟成剤は銀およびハロゲン化物塩を添
加する前に反応器中の分散媒中に全量を配合しておくこ
とができるし、また1もしくは2以上のハロゲン化物
塩、銀塩または解膠剤を加えると共に反応器中に導入す
ることもできる。別の変形態様として、熟成剤をハロゲ
ン化物塩および銀塩添加段階で独立して導入することも
できる。
が有用である。例えば熟成を促進するのに過剰量のハロ
ゲンイオンを反応器中に存在せしめることが知られてい
る。それ故、ハロゲン化物塩溶液を反応器内に導入する
だけで熟成を促進しうる。他の熟成剤を用いることもで
きるし、これらの熟成剤は銀およびハロゲン化物塩を添
加する前に反応器中の分散媒中に全量を配合しておくこ
とができるし、また1もしくは2以上のハロゲン化物
塩、銀塩または解膠剤を加えると共に反応器中に導入す
ることもできる。別の変形態様として、熟成剤をハロゲ
ン化物塩および銀塩添加段階で独立して導入することも
できる。
【0035】ハロゲンイオン以外の熟成剤としては、ア
ンモニアあるいは、アミン化合物、チオシアネート塩、
例えばアルカリ金属チオシアネート塩を用いることがで
きるが、特にナトリウム及びカリウムチオシアネート
塩、並びにアンモニウムチオシアネート塩を用いること
が好ましい。チオシアネート熟成剤を用いることは米国
特許第2,222,264号、同2,448,534号
および同3,320,069号に教示が見られる。また
米国特許第3,271,157号、同3,574,62
8号および同3,737,313号に記載されるような
常用されるチオエーテル熟成剤を用いることもできる。
あるいは特開昭53−82408号、同53−1443
19号に開示されているようなチオン化合物を用いるこ
ともできる。
ンモニアあるいは、アミン化合物、チオシアネート塩、
例えばアルカリ金属チオシアネート塩を用いることがで
きるが、特にナトリウム及びカリウムチオシアネート
塩、並びにアンモニウムチオシアネート塩を用いること
が好ましい。チオシアネート熟成剤を用いることは米国
特許第2,222,264号、同2,448,534号
および同3,320,069号に教示が見られる。また
米国特許第3,271,157号、同3,574,62
8号および同3,737,313号に記載されるような
常用されるチオエーテル熟成剤を用いることもできる。
あるいは特開昭53−82408号、同53−1443
19号に開示されているようなチオン化合物を用いるこ
ともできる。
【0036】種々の化合物をハロゲン化銀沈殿生成過程
で存在せしめることによってハロゲン化銀粒子の性質を
コントロールできる。そのような化合物は反応器中に最
初に存在せしめてもよい。また常法に従って1もしくは
2以上の塩を加えると共に添加することもできる。米国
特許第2,448,060号、同2,628,167
号、同3,737,313号、同3,772,031
号、並びにリサーチ・ディスクロージャー、134巻、
1975年6月、13452に記載されるように銅、イ
リジウム、鉛、ビスマス、カドミウム、亜鉛、(硫黄、
セレン及びテルルなどのカルコゲン化合物)、金及び第
VII 族貴金属の化合物のような化合物をハロゲン化銀沈
澱生成過程で存在せしめることによってハロゲン化銀の
特性をコントロールできる。特公昭58−1410号、
モイザー(Moisar)ら著、ジャーナル・オブ・フ
ォトグラティック・サイエンス、25巻、1977年、
19〜27頁に記載されるようにハロゲン化銀乳剤は沈
澱生成過程において粒子の内部を還元増感することがで
きる。
で存在せしめることによってハロゲン化銀粒子の性質を
コントロールできる。そのような化合物は反応器中に最
初に存在せしめてもよい。また常法に従って1もしくは
2以上の塩を加えると共に添加することもできる。米国
特許第2,448,060号、同2,628,167
号、同3,737,313号、同3,772,031
号、並びにリサーチ・ディスクロージャー、134巻、
1975年6月、13452に記載されるように銅、イ
リジウム、鉛、ビスマス、カドミウム、亜鉛、(硫黄、
セレン及びテルルなどのカルコゲン化合物)、金及び第
VII 族貴金属の化合物のような化合物をハロゲン化銀沈
澱生成過程で存在せしめることによってハロゲン化銀の
特性をコントロールできる。特公昭58−1410号、
モイザー(Moisar)ら著、ジャーナル・オブ・フ
ォトグラティック・サイエンス、25巻、1977年、
19〜27頁に記載されるようにハロゲン化銀乳剤は沈
澱生成過程において粒子の内部を還元増感することがで
きる。
【0037】本発明に用いられる平板粒子においては、
エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀
が接合されていてもよく、また例えばロダン銀、酸化物
などのハロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよ
い。これらの乳剤粒子は、米国特許第4,094,68
4号、同4,142,900号、同4,459,353
号、英国特許第2,038,792号、米国特許第4,
349,622号、同4,395,478号、同4,4
33,501号、同4,463,087号、同3,65
6,962号、同3,852,067号、特開昭59−
162540号等に開示されている。
エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀
が接合されていてもよく、また例えばロダン銀、酸化物
などのハロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよ
い。これらの乳剤粒子は、米国特許第4,094,68
4号、同4,142,900号、同4,459,353
号、英国特許第2,038,792号、米国特許第4,
349,622号、同4,395,478号、同4,4
33,501号、同4,463,087号、同3,65
6,962号、同3,852,067号、特開昭59−
162540号等に開示されている。
【0038】本発明に用いられる平板粒子を含有する乳
剤は、同一ハロゲン化銀乳剤層に通常のハロゲン化銀粒
子(以下「非平板粒子」と称する)と併用することがで
き、特にカラー写真感光材料の場合には、平板粒子含有
乳剤と非平板粒子含有乳剤をそれぞれ異なる乳剤層及び
/又は同一乳剤層に使用することが可能である。ここで
非平板粒子としては例えば立方体、八面体、十四面体の
ような規則的な結晶体を有するレギュラー粒子や球状、
じゃがいも状などのような変則的な結晶形を有する粒子
などを挙げることができる。又、これらの粒子のハロゲ
ン化銀組成としては、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、
塩臭化銀および塩化銀のいずれのハロゲン化銀を用いて
もよいが、臭化銀又は塩臭化銀が好ましい。ここで用い
られる非平板粒子の粒径は0.1μm以下の微粒子でも
投影面積直径が10μmに到る迄の大サイズ粒子でもよ
く、狭い分布を有する単分散乳剤でも、あるいは広い分
布を有する多分散乳剤でもよい。
剤は、同一ハロゲン化銀乳剤層に通常のハロゲン化銀粒
子(以下「非平板粒子」と称する)と併用することがで
き、特にカラー写真感光材料の場合には、平板粒子含有
乳剤と非平板粒子含有乳剤をそれぞれ異なる乳剤層及び
/又は同一乳剤層に使用することが可能である。ここで
非平板粒子としては例えば立方体、八面体、十四面体の
ような規則的な結晶体を有するレギュラー粒子や球状、
じゃがいも状などのような変則的な結晶形を有する粒子
などを挙げることができる。又、これらの粒子のハロゲ
ン化銀組成としては、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、
塩臭化銀および塩化銀のいずれのハロゲン化銀を用いて
もよいが、臭化銀又は塩臭化銀が好ましい。ここで用い
られる非平板粒子の粒径は0.1μm以下の微粒子でも
投影面積直径が10μmに到る迄の大サイズ粒子でもよ
く、狭い分布を有する単分散乳剤でも、あるいは広い分
布を有する多分散乳剤でもよい。
【0039】本発明に用いられる非平板粒子は、グラフ
キデ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊
(P.Glafkides,Chimie et Ph
ysique Photographique,Pau
l Montel,1967)、ダフィン著「写真乳剤
化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffi
n,Photographic Emulsion C
hemistry,Focal Press,196
6)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォ
ーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et
al,Making and Coating Pho
tographic Emulsion,Focal
Press,1964)などに記載された方法を用いて
調製することができる。すなわち、酸性法、中性法、ア
ンモニア法等のいずれでもよく、また可溶性銀塩と可溶
性ハロゲン塩を反応させる型式としては片側混合法、同
時混合法、それらの組合わせなどのいずれを用いてもよ
い。粒子を銀イオン過剰の下において形成せさる方法
(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同時混合
法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液相中の
pAgを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコントロー
ルド・ダブルジェット法を用いることもできる。この方
法によると、結晶形が規則的に粒子サイズが均一に近い
ハロゲン化銀乳剤が得られる。別々に形成した2種以上
のハロゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。
キデ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊
(P.Glafkides,Chimie et Ph
ysique Photographique,Pau
l Montel,1967)、ダフィン著「写真乳剤
化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffi
n,Photographic Emulsion C
hemistry,Focal Press,196
6)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォ
ーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et
al,Making and Coating Pho
tographic Emulsion,Focal
Press,1964)などに記載された方法を用いて
調製することができる。すなわち、酸性法、中性法、ア
ンモニア法等のいずれでもよく、また可溶性銀塩と可溶
性ハロゲン塩を反応させる型式としては片側混合法、同
時混合法、それらの組合わせなどのいずれを用いてもよ
い。粒子を銀イオン過剰の下において形成せさる方法
(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同時混合
法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液相中の
pAgを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコントロー
ルド・ダブルジェット法を用いることもできる。この方
法によると、結晶形が規則的に粒子サイズが均一に近い
ハロゲン化銀乳剤が得られる。別々に形成した2種以上
のハロゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。
【0040】前記のレギュラー粒子からなるハロゲン化
銀乳剤は、粒子形成中のpAgとpHを制御することに
より得られる。詳しくは、例えばフォトグラフィック・
サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photog
raphic Science and Engine
ering)、第6巻、159〜165頁(196
2);ジャーナル・オブ・フォトグラフィック・サイエ
ンス(Journal of Photographi
c Science)、12巻、242〜251頁(1
964)、米国特許第3,655,394号および英国
特許第1,413,748号に記載されている。また単
分散乳剤については、特開昭48−8600号、同51
−39027号、同51−83097号、同53−13
7133号、同54−48521号、同54−9941
9号、同58−37635号、同58−49938号、
特公昭47−11386号、米国特許第3,655,3
94号および英国特許第1,413,748号に記載さ
れている。
銀乳剤は、粒子形成中のpAgとpHを制御することに
より得られる。詳しくは、例えばフォトグラフィック・
サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photog
raphic Science and Engine
ering)、第6巻、159〜165頁(196
2);ジャーナル・オブ・フォトグラフィック・サイエ
ンス(Journal of Photographi
c Science)、12巻、242〜251頁(1
964)、米国特許第3,655,394号および英国
特許第1,413,748号に記載されている。また単
分散乳剤については、特開昭48−8600号、同51
−39027号、同51−83097号、同53−13
7133号、同54−48521号、同54−9941
9号、同58−37635号、同58−49938号、
特公昭47−11386号、米国特許第3,655,3
94号および英国特許第1,413,748号に記載さ
れている。
【0041】これらの非平板粒子の結晶構造は一様なも
のでも、内部と外部とが異質なハロゲン組成からなるも
のでもよく、層状構造をなしていてもよい。これらの乳
剤粒子は、英国特許第1,027,146号、米国特許
第3,505,068号、同4,444,877号およ
び特開昭58−248469号等に開示されている。こ
こで単分散ハロゲン化銀乳剤(非平板粒子)とは、それ
に含まれるハロゲン化銀粒子の全重量又は全個数の95
%以上が平均粒径の±40%以内、より好ましくは±3
0%以内にあるものと定義される。
のでも、内部と外部とが異質なハロゲン組成からなるも
のでもよく、層状構造をなしていてもよい。これらの乳
剤粒子は、英国特許第1,027,146号、米国特許
第3,505,068号、同4,444,877号およ
び特開昭58−248469号等に開示されている。こ
こで単分散ハロゲン化銀乳剤(非平板粒子)とは、それ
に含まれるハロゲン化銀粒子の全重量又は全個数の95
%以上が平均粒径の±40%以内、より好ましくは±3
0%以内にあるものと定義される。
【0042】本発明に用いられる平板粒子及び非平板粒
子は、既に述べたように、通常、物理熟成、化学熟成お
よび分光増感を行ったものを使用する。このような工程
で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーN
o.17643および同No.18716に記載されて
いる。
子は、既に述べたように、通常、物理熟成、化学熟成お
よび分光増感を行ったものを使用する。このような工程
で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーN
o.17643および同No.18716に記載されて
いる。
【0043】本発明で化学増感時に増感色素を存在せし
めることによりさらに好ましい効果が得られる。増感色
素として、シアニン色素、メロシアニン色素、コンプレ
ックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、スチリル色素、ヘミシ
アニン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素
等を用いることができる。
めることによりさらに好ましい効果が得られる。増感色
素として、シアニン色素、メロシアニン色素、コンプレ
ックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、スチリル色素、ヘミシ
アニン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素
等を用いることができる。
【0044】本発明に使用される有用な増感色素は例え
ば米国特許第3,522,052号、同3,619,1
97号、同3,713,828号、同3,615,64
3号、同3,615,632号、同3,617,293
号、同3,628,964号、同3,703,377
号、同3,666,480号、同3,667,960
号、同3,679,428号、同3,672,897
号、同3,769,026号、同3,556,800
号、同3,615,613号、同3,615,638
号、同3,615,635号、同3,705,809
号、同3,632,349号、同3,677,765
号、同3,770,449号、同3,770,440
号、同3,769,025号、同3,745,014
号、同3,713,828号、等3,567,458
号、同3,625,698号、同2,526,632
号、同2,503,776号、特開昭48−76525
号、ベルギー特許第691,807号などに記載されて
いる。
ば米国特許第3,522,052号、同3,619,1
97号、同3,713,828号、同3,615,64
3号、同3,615,632号、同3,617,293
号、同3,628,964号、同3,703,377
号、同3,666,480号、同3,667,960
号、同3,679,428号、同3,672,897
号、同3,769,026号、同3,556,800
号、同3,615,613号、同3,615,638
号、同3,615,635号、同3,705,809
号、同3,632,349号、同3,677,765
号、同3,770,449号、同3,770,440
号、同3,769,025号、同3,745,014
号、同3,713,828号、等3,567,458
号、同3,625,698号、同2,526,632
号、同2,503,776号、特開昭48−76525
号、ベルギー特許第691,807号などに記載されて
いる。
【0045】上記増感色素の添加量はハロゲン化銀1モ
ルあたり0.1ミリモル以上であり、好ましくは0.1
ミリモル以上4ミリモル以下、さらに好ましくは0.2
ミリモル以上1.5ミリモル以下である。次に、本発明
に含まれる各構成要素について説明する。 (A)支持体 本発明に使用される支持体は通常平滑な写真用支持体と
して用いられる透明支持体、白色支持体、黒色支持体な
どである。透明支持体としては厚さ50〜350μm、
好ましくは70〜210μmのポリエチレンテレフタレ
ート、セルロースアセテート、ポリカーボネートなどが
使用される。透明支持体中にはライトパイピング防止の
為に微濁量の二酸化チタンなどの顔料や微量の塗料を含
ませてもよい。
ルあたり0.1ミリモル以上であり、好ましくは0.1
ミリモル以上4ミリモル以下、さらに好ましくは0.2
ミリモル以上1.5ミリモル以下である。次に、本発明
に含まれる各構成要素について説明する。 (A)支持体 本発明に使用される支持体は通常平滑な写真用支持体と
して用いられる透明支持体、白色支持体、黒色支持体な
どである。透明支持体としては厚さ50〜350μm、
好ましくは70〜210μmのポリエチレンテレフタレ
ート、セルロースアセテート、ポリカーボネートなどが
使用される。透明支持体中にはライトパイピング防止の
為に微濁量の二酸化チタンなどの顔料や微量の塗料を含
ませてもよい。
【0046】本発明にいう白色支持体とは、少なくとも
染料受像層を塗設する側が白色である支持体を指し、十
分な白色度と平滑性をもつものであればどのようなもの
でも用いることが出来る。例えば、粒径0.1〜5μm
の酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛等の白色顔料の
添加や延伸によるミクロボイド形成で白色化したポリマ
ーフィルム、例えば常法の逐次二軸延伸で製膜したポリ
エチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレ
ンから成るフィルムや合成紙、また紙の両面にポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等
をラミネートしたものなどが好ましく用いられる。この
ラミネート層中にはチタンホワイトなどの白色顔料を練
りこんでおいてもよい。
染料受像層を塗設する側が白色である支持体を指し、十
分な白色度と平滑性をもつものであればどのようなもの
でも用いることが出来る。例えば、粒径0.1〜5μm
の酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛等の白色顔料の
添加や延伸によるミクロボイド形成で白色化したポリマ
ーフィルム、例えば常法の逐次二軸延伸で製膜したポリ
エチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレ
ンから成るフィルムや合成紙、また紙の両面にポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等
をラミネートしたものなどが好ましく用いられる。この
ラミネート層中にはチタンホワイトなどの白色顔料を練
りこんでおいてもよい。
【0047】支持体の厚さは50〜350μm、好まし
くは70〜210μm、更に好ましくは80〜150μ
mである。また、必要によっては、支持体に遮光層を設
けることもできる。例えば白色支持体の背面にカーボン
ブラックなどの遮光剤を含んだポリエチレンをラミネー
トしてなる支持体などが用いられる。
くは70〜210μm、更に好ましくは80〜150μ
mである。また、必要によっては、支持体に遮光層を設
けることもできる。例えば白色支持体の背面にカーボン
ブラックなどの遮光剤を含んだポリエチレンをラミネー
トしてなる支持体などが用いられる。
【0048】黒色支持体としては、カーボンブラックな
どの遮光剤を含んだ厚さ50〜350μm、好ましくは
70〜210μmのポリエチレンテレフタレート、セル
ロースアセテート、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリプロピレンなど、あるいはカーボンブラックなどの
遮光剤を含んだ厚さ50〜400μm、好ましくは70
〜250μmの紙支持体の両面をポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン等をラミネート
したものなどが好ましく用いられる。カーボンブラック
原料としては、例えばDonnel Voest“Ca
rbon Black”Marcel Dekker
Inc.,(1976)に記載されているようなチャン
ネル法、サーマル法及びファーネス法など任意の製法の
ものが使用できる。カーボンブラックの粒子サイズは特
に限定されないが90〜1800Åのものが好ましい。
遮光剤としての黒色顔料の添加量は遮光すべき感光材料
の感度に応じて量を調節すればよいが、光学濃度で5〜
10程度が望ましい。
どの遮光剤を含んだ厚さ50〜350μm、好ましくは
70〜210μmのポリエチレンテレフタレート、セル
ロースアセテート、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリプロピレンなど、あるいはカーボンブラックなどの
遮光剤を含んだ厚さ50〜400μm、好ましくは70
〜250μmの紙支持体の両面をポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン等をラミネート
したものなどが好ましく用いられる。カーボンブラック
原料としては、例えばDonnel Voest“Ca
rbon Black”Marcel Dekker
Inc.,(1976)に記載されているようなチャン
ネル法、サーマル法及びファーネス法など任意の製法の
ものが使用できる。カーボンブラックの粒子サイズは特
に限定されないが90〜1800Åのものが好ましい。
遮光剤としての黒色顔料の添加量は遮光すべき感光材料
の感度に応じて量を調節すればよいが、光学濃度で5〜
10程度が望ましい。
【0049】黒色支持体を使用する場合あるいは白色支
持体の白色度が不足する場合には、支持体と染料受像層
の間に白色光反射層を設けることが必要であり、粒径
0.1〜5μmの酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛
等の白色顔料や、中空ポリマーラテックスを含有する層
を設けるのが好ましい。
持体の白色度が不足する場合には、支持体と染料受像層
の間に白色光反射層を設けることが必要であり、粒径
0.1〜5μmの酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛
等の白色顔料や、中空ポリマーラテックスを含有する層
を設けるのが好ましい。
【0050】(B)感光層 本発明においては、色素像形成物質と組合わされたハロ
ゲン化銀乳剤層から成る感光層を設ける。以下にその構
成要素について述べる。 (1)色素像形成物質 本発明に用いられる色素像形成物質(以降、被還元性色
素供与化合物と呼ぶ)は、銀現像に関連してそれ自体は
色素を放出しないが、還元されると色素を放出するもの
である。この型の化合物は電子供与体とともに組み合わ
せて用い、銀現像によって画像様に酸化した残りの電子
供与体との反応によって像様に拡散性色素を放出させる
ことが出来る。このような機能を持つ原子団について
は、例えば米国特許第4,183,753号、同4,1
42,891号、同4,278,750号、同4,13
9,379号、同4,218,368号、特開昭53−
110827号、米国特許第4,278,750号、同
4,356,249号、同4,358,525号、特開
昭53−110827号、同54−130927号、同
56−164342号、米国特許第4,783,396
号、公開技報87−6199、欧州特許公開第220,
746A2号等に記載されている。
ゲン化銀乳剤層から成る感光層を設ける。以下にその構
成要素について述べる。 (1)色素像形成物質 本発明に用いられる色素像形成物質(以降、被還元性色
素供与化合物と呼ぶ)は、銀現像に関連してそれ自体は
色素を放出しないが、還元されると色素を放出するもの
である。この型の化合物は電子供与体とともに組み合わ
せて用い、銀現像によって画像様に酸化した残りの電子
供与体との反応によって像様に拡散性色素を放出させる
ことが出来る。このような機能を持つ原子団について
は、例えば米国特許第4,183,753号、同4,1
42,891号、同4,278,750号、同4,13
9,379号、同4,218,368号、特開昭53−
110827号、米国特許第4,278,750号、同
4,356,249号、同4,358,525号、特開
昭53−110827号、同54−130927号、同
56−164342号、米国特許第4,783,396
号、公開技報87−6199、欧州特許公開第220,
746A2号等に記載されている。
【0051】本発明で用いる被還元性色素供与化合物
は、好ましくは下記一般式(II)で表される化合物であ
る。 一般式(II) PWR−(Time)t −Dye 式中、PWRは還元されることによって、−(Tim
e)t −Dyeを放出する基を表す。TimeはPWR
から−(Time)t −Dyeとして放出されたのち後
続する反応を介してDyeを放出する基を表す。tは0
又は1の整数を表す。Dyeは色素又はその前駆体を表
す。
は、好ましくは下記一般式(II)で表される化合物であ
る。 一般式(II) PWR−(Time)t −Dye 式中、PWRは還元されることによって、−(Tim
e)t −Dyeを放出する基を表す。TimeはPWR
から−(Time)t −Dyeとして放出されたのち後
続する反応を介してDyeを放出する基を表す。tは0
又は1の整数を表す。Dyeは色素又はその前駆体を表
す。
【0052】最初にPWRについて詳しく説明する。P
WRは米国特許第4,139,389号、同4,13
9,379号、同4,564,577号、特開昭59−
185333号、同57−84453号に開示されたよ
うに、還元された後に分子内の求核置換反応によって写
真用試薬を放出する化合物における電子受容性中心と分
子内求核置換反応中心を含む部分に相当するものであっ
ても良いし、米国特許第4,232,107号、特開昭
59−101649号、リサーチ・ディスクロージャー
(1984)IV、24025号あるいは特開昭61−
88257号に開示されたごとく、還元された後に分子
内に電子移動反応による写真用試薬を離脱させる化合物
における電子受容性のキノイド中心及びそれと写真用試
薬を結びつけている炭素原子を含む部分に相当するもの
であっても良い。また特開昭56−142530号、米
国特許第4,343,893号、同4,619,884
号に開示されたように、還元後に一重結合が開裂し写真
用試薬を放出する化合物中の電子吸引基で置換されたア
リール基及びそれと写真用試薬を連結する原子(硫黄原
子または炭素原子または窒素原子)を含む部分に相当す
るものであっても良い。また米国特許第4,450,2
23号に開示されたように、電子受容後に写真用試薬を
放出するニトロ化合物中のニトロ基及びそれと写真用試
薬を連結する炭素原子を含む部分に相当するものであっ
てもよいし、米国特許第4,609,610号に記載さ
れた電子受容後に写真用試薬をベータ離脱するジニトロ
化合物中のジェミナルジニトロ部分およびそれを写真用
試薬と連結する炭素原子を含む部分に相当するものであ
っても良い。
WRは米国特許第4,139,389号、同4,13
9,379号、同4,564,577号、特開昭59−
185333号、同57−84453号に開示されたよ
うに、還元された後に分子内の求核置換反応によって写
真用試薬を放出する化合物における電子受容性中心と分
子内求核置換反応中心を含む部分に相当するものであっ
ても良いし、米国特許第4,232,107号、特開昭
59−101649号、リサーチ・ディスクロージャー
(1984)IV、24025号あるいは特開昭61−
88257号に開示されたごとく、還元された後に分子
内に電子移動反応による写真用試薬を離脱させる化合物
における電子受容性のキノイド中心及びそれと写真用試
薬を結びつけている炭素原子を含む部分に相当するもの
であっても良い。また特開昭56−142530号、米
国特許第4,343,893号、同4,619,884
号に開示されたように、還元後に一重結合が開裂し写真
用試薬を放出する化合物中の電子吸引基で置換されたア
リール基及びそれと写真用試薬を連結する原子(硫黄原
子または炭素原子または窒素原子)を含む部分に相当す
るものであっても良い。また米国特許第4,450,2
23号に開示されたように、電子受容後に写真用試薬を
放出するニトロ化合物中のニトロ基及びそれと写真用試
薬を連結する炭素原子を含む部分に相当するものであっ
てもよいし、米国特許第4,609,610号に記載さ
れた電子受容後に写真用試薬をベータ離脱するジニトロ
化合物中のジェミナルジニトロ部分およびそれを写真用
試薬と連結する炭素原子を含む部分に相当するものであ
っても良い。
【0053】また、米国特許第4,840,887号に
記された一分子内にSO2 −X(Xは酸素、硫黄、窒素
のいずれかを表わす)と電子吸引性基を有する化合物、
特開昭63−271344号に記された一分子内にPO
−X結合(Xは上記と同様)と電子吸引性基を有する化
合物、特開昭63−271341号に記された一分子内
にC−X′結合(X′はXと同義かまたは−SO2 −を
表す)と電子吸引性基を有する化合物が挙げられる。本
発明の目的をより十分に達成するためには一般式(I
I)の化合物の中でも一般式〔CII〕で表されるもの
が好ましい。
記された一分子内にSO2 −X(Xは酸素、硫黄、窒素
のいずれかを表わす)と電子吸引性基を有する化合物、
特開昭63−271344号に記された一分子内にPO
−X結合(Xは上記と同様)と電子吸引性基を有する化
合物、特開昭63−271341号に記された一分子内
にC−X′結合(X′はXと同義かまたは−SO2 −を
表す)と電子吸引性基を有する化合物が挙げられる。本
発明の目的をより十分に達成するためには一般式(I
I)の化合物の中でも一般式〔CII〕で表されるもの
が好ましい。
【0054】
【化9】
【0055】(Time)t −DyeはR101 、R102
あるいはEAGの少なくとも一つと結合する。一般式
〔CII〕のPWRに相当する部分について説明する。X
は酸素原子(−O−)、硫黄原子(−S−)、または窒
素原子を含む基(−N(R103 )−)を表す。R101 、
R102 およびR103 は水素原子以外の基、または単なる
結合を表す。R101 、R102 及びR103 で表わされる水
素原子以外の基としてはアルキル基、アラルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環基、ス
ルホニル基、カルバモイル基、スルファモイル基などが
あり、これらは置換基を有していてもよい。R101 およ
びR103 は置換あるいは無置換のアルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル
基、スルホニル基などが好ましい。R101 およびR103
の炭素数は1〜40が好ましい。R102 は置換あるいは
無置換のアシル基、スルホニル基が好ましい。炭素数は
1〜40が好ましい。R101 、R102 及びR103 は互い
に結合して5ないし8員の環を形成しても良い。Xとし
ては酸素が特に好ましい。EAGについては後述する。
あるいはEAGの少なくとも一つと結合する。一般式
〔CII〕のPWRに相当する部分について説明する。X
は酸素原子(−O−)、硫黄原子(−S−)、または窒
素原子を含む基(−N(R103 )−)を表す。R101 、
R102 およびR103 は水素原子以外の基、または単なる
結合を表す。R101 、R102 及びR103 で表わされる水
素原子以外の基としてはアルキル基、アラルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環基、ス
ルホニル基、カルバモイル基、スルファモイル基などが
あり、これらは置換基を有していてもよい。R101 およ
びR103 は置換あるいは無置換のアルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル
基、スルホニル基などが好ましい。R101 およびR103
の炭素数は1〜40が好ましい。R102 は置換あるいは
無置換のアシル基、スルホニル基が好ましい。炭素数は
1〜40が好ましい。R101 、R102 及びR103 は互い
に結合して5ないし8員の環を形成しても良い。Xとし
ては酸素が特に好ましい。EAGについては後述する。
【0056】さらに本発明の目的を達成するためには一
般式(CII)で表される化合物の中でも一般式(CII
I)で表されるものが好ましい。
般式(CII)で表される化合物の中でも一般式(CII
I)で表されるものが好ましい。
【0057】
【化10】
【0058】(Time)t −DyeはR104 、EAG
の少なくとも一方に結合する。Xは前記と同じ意味を表
わす。R104 はX、窒素原子と結合し、窒素原子を含め
て5ないし8員の単環あるいは縮環の複素環を形成する
原子群を表す。
の少なくとも一方に結合する。Xは前記と同じ意味を表
わす。R104 はX、窒素原子と結合し、窒素原子を含め
て5ないし8員の単環あるいは縮環の複素環を形成する
原子群を表す。
【0059】一般式(CII)、(CIII )において、E
AGは、還元性物質から電子を受け取る基を表し、窒素
原子に結合する。EAGとしては次の一般式(A)で表
される基が好ましい。
AGは、還元性物質から電子を受け取る基を表し、窒素
原子に結合する。EAGとしては次の一般式(A)で表
される基が好ましい。
【0060】
【化11】
【0061】一般式(A)において、Z1 は化12で表
される基あるいは>N−を表わす。
される基あるいは>N−を表わす。
【0062】
【化12】
【0063】Vn はZ1 、Z2 とともに3ないし8員の
芳香族を形成する原子団を表し、nは3から8の整数を
表す。V3 ;−Z3 −、V4 ;−Z3 −Z4 −、V5 ;
−Z3 −Z4 −Z5 −、V6 ;−Z3 −Z4 −Z5 −Z
6 −、V7 ;−Z3 −Z4 −Z5 −Z6 −Z7 −、
V8 ;−Z3 −Z4 −Z5 −Z6 −Z7 −Z8 −であ
る。Z2 〜Z8 は各々化13で表わされる基、化14で
表わされる基、−O−、−S−、あるいは−SO2 −を
表わし、Subはそれぞれが単なる結合(パイ結合)、
水素原子あるいは以下に記した置換基を表す。化16に
おいてはSubはそれぞれが同じであっても、またそれ
ぞれが異なっていても良く、またそれぞれ互いに結合し
て3ないし8員の飽和あるいは不飽和の炭素環あるいは
複素環を形成してもよい。
芳香族を形成する原子団を表し、nは3から8の整数を
表す。V3 ;−Z3 −、V4 ;−Z3 −Z4 −、V5 ;
−Z3 −Z4 −Z5 −、V6 ;−Z3 −Z4 −Z5 −Z
6 −、V7 ;−Z3 −Z4 −Z5 −Z6 −Z7 −、
V8 ;−Z3 −Z4 −Z5 −Z6 −Z7 −Z8 −であ
る。Z2 〜Z8 は各々化13で表わされる基、化14で
表わされる基、−O−、−S−、あるいは−SO2 −を
表わし、Subはそれぞれが単なる結合(パイ結合)、
水素原子あるいは以下に記した置換基を表す。化16に
おいてはSubはそれぞれが同じであっても、またそれ
ぞれが異なっていても良く、またそれぞれ互いに結合し
て3ないし8員の飽和あるいは不飽和の炭素環あるいは
複素環を形成してもよい。
【0064】
【化13】
【0065】
【化14】
【0066】一般式(A)では、置換基のハメット置換
基定数シグマパラの総和が+0.50以上、さらに好ま
しくは+0.70以上、最も好ましくは+0.85以上
になるようにSubを選択する。
基定数シグマパラの総和が+0.50以上、さらに好ま
しくは+0.70以上、最も好ましくは+0.85以上
になるようにSubを選択する。
【0067】EAGは、好ましくは、少なくとも一つの
電子吸引性基によって置換されたアリール基、あるいは
複素環基である。EAGのアリール基あるいは複素環基
に結合する置換基は化合物全体の物性を調節するために
利用することができる。化合物全体の物性の例として
は、電子の受け取り易さを調節できる他、例えば水溶
性、油溶性、拡散性、昇華性、融点、ゼラチンなどのバ
インダーに対する分散性、求核性基に対する反応性、親
電子性基に対する反応性基を調節するのに利用すること
が出来る。EAGの具体的な例は米国特許第4,78
3,396号、欧州特許公開220,746A2号第6
〜7頁に記述されている。
電子吸引性基によって置換されたアリール基、あるいは
複素環基である。EAGのアリール基あるいは複素環基
に結合する置換基は化合物全体の物性を調節するために
利用することができる。化合物全体の物性の例として
は、電子の受け取り易さを調節できる他、例えば水溶
性、油溶性、拡散性、昇華性、融点、ゼラチンなどのバ
インダーに対する分散性、求核性基に対する反応性、親
電子性基に対する反応性基を調節するのに利用すること
が出来る。EAGの具体的な例は米国特許第4,78
3,396号、欧州特許公開220,746A2号第6
〜7頁に記述されている。
【0068】Timeは窒素−酸素、窒素−窒素あるい
は窒素−硫黄結合の開裂をひきがねとして、後続する反
応を介してDyeを放出する基を表す。Timeで表さ
れる基は種々公知であり、例えば特開昭61−1472
44号(5)頁〜(6)頁、同61−236549号
(8)頁〜(14)頁、特開昭62−215270号に
記載の基が挙げられる。
は窒素−硫黄結合の開裂をひきがねとして、後続する反
応を介してDyeを放出する基を表す。Timeで表さ
れる基は種々公知であり、例えば特開昭61−1472
44号(5)頁〜(6)頁、同61−236549号
(8)頁〜(14)頁、特開昭62−215270号に
記載の基が挙げられる。
【0069】Dyeが表わす色素は、既成色素である
か、あるいはまた写真処理工程あるいは追加処理段階に
おいて色素に変換しうる色素前駆体であってもよく、最
終画像色素は金属キレート化されていてもいなくてもよ
い。代表的な色素としては、アゾ色素、アゾメチン色
素、アントラキノン色素、フタロシアニン色素等の、金
属キレート化された、あるいは金属キレート化されてい
ない色素を挙げることができる。この中でもアゾ系のシ
アン、マゼンタおよびイエローの色素が特に有用であ
る。
か、あるいはまた写真処理工程あるいは追加処理段階に
おいて色素に変換しうる色素前駆体であってもよく、最
終画像色素は金属キレート化されていてもいなくてもよ
い。代表的な色素としては、アゾ色素、アゾメチン色
素、アントラキノン色素、フタロシアニン色素等の、金
属キレート化された、あるいは金属キレート化されてい
ない色素を挙げることができる。この中でもアゾ系のシ
アン、マゼンタおよびイエローの色素が特に有用であ
る。
【0070】イエロー色素の例:米国特許第3,59
7,200号、同3,309,199号、同4,01
3,633号、同4,245,028号、同4,15
6,609号、同4,139,383号、同4,19
5,992号、同4,148,641号、同4,14
8,643号、同4,336,322号、特開昭51−
114930号、同56−71072号、Resear
ch Disclosure No.17630(19
78)号、同16475(1977)号に記載されてい
るもの。
7,200号、同3,309,199号、同4,01
3,633号、同4,245,028号、同4,15
6,609号、同4,139,383号、同4,19
5,992号、同4,148,641号、同4,14
8,643号、同4,336,322号、特開昭51−
114930号、同56−71072号、Resear
ch Disclosure No.17630(19
78)号、同16475(1977)号に記載されてい
るもの。
【0071】マゼンタ色素の例:米国特許第3,45
3,107号、同3,544,545号、同3,93
2,380号、同3,931,144号、同3,93
2,308号、同3,954,476号、同4,23
3,237号、同4,255,509号、同4,25
0,246号、同4,142,891号、同4,20
7,104号、同4,287,292号、特開昭52−
106727号、同52−106727号、同53−2
3628号、同55−36804号、同56−7305
7号、同56−71060号、同55−134号に記載
されているもの。
3,107号、同3,544,545号、同3,93
2,380号、同3,931,144号、同3,93
2,308号、同3,954,476号、同4,23
3,237号、同4,255,509号、同4,25
0,246号、同4,142,891号、同4,20
7,104号、同4,287,292号、特開昭52−
106727号、同52−106727号、同53−2
3628号、同55−36804号、同56−7305
7号、同56−71060号、同55−134号に記載
されているもの。
【0072】シアン色素の例:米国特許第3,482,
972号、同3,929,760号、同4,013,6
35号、同4,268,625号、同4,171,22
0号、同4,242,435号、同4,142,891
号、同4,195,994号、同4,147,544
号、同4,148,642号、英国特許第1,551,
138号、特開昭54−99431号、同52−882
7号、同53−47823号、同53−143323
号、同54−99431号、同56−71061号、ヨ
ーロッパ特許(EPC)53,037号、同53,04
0号、Research Disclosure N
o.17630(1978)号、及び同16475(1
977)号に記載されているもの。
972号、同3,929,760号、同4,013,6
35号、同4,268,625号、同4,171,22
0号、同4,242,435号、同4,142,891
号、同4,195,994号、同4,147,544
号、同4,148,642号、英国特許第1,551,
138号、特開昭54−99431号、同52−882
7号、同53−47823号、同53−143323
号、同54−99431号、同56−71061号、ヨ
ーロッパ特許(EPC)53,037号、同53,04
0号、Research Disclosure N
o.17630(1978)号、及び同16475(1
977)号に記載されているもの。
【0073】また色素前駆体の一種として、感光材料の
保存時および露光時には、一時的に吸収スペクトルをシ
フトさせた色素を結合した耐拡散性色素供与化合物を用
いることができる。ここでいう一時的に吸収スペクトル
をシフトさせた色素(以後、一時シフト色素という)と
は、画像として観察される時の本来の吸収スペクトルと
はことなる吸収スペクトルに変化させられた色素を意味
し、耐拡散性色素供与化合物から放出されると同時に本
来の吸収スペクトルになっても良く、また現像時、放出
とは独立に本来の吸収スペクトルになっても良く、さら
には色素が拡散によって受像層に到達してから本来の吸
収スペクトルになっても良い。
保存時および露光時には、一時的に吸収スペクトルをシ
フトさせた色素を結合した耐拡散性色素供与化合物を用
いることができる。ここでいう一時的に吸収スペクトル
をシフトさせた色素(以後、一時シフト色素という)と
は、画像として観察される時の本来の吸収スペクトルと
はことなる吸収スペクトルに変化させられた色素を意味
し、耐拡散性色素供与化合物から放出されると同時に本
来の吸収スペクトルになっても良く、また現像時、放出
とは独立に本来の吸収スペクトルになっても良く、さら
には色素が拡散によって受像層に到達してから本来の吸
収スペクトルになっても良い。
【0074】ここで用いられる色素はイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックなどがあり、これらの色素を構造
的に分類すると、ニトロおよびニトロソ色素、アゾ色素
(ベンゼンアゾ色素、ナフタレンアゾ色素、複素環アゾ
色素など)、スチルベン色素、カルボニウム色素(ジフ
ェニルメタン色素、トリフェニルメタン色素、キサンテ
ン色素、アクリジン色素など)、キノリン色素、メチン
色素(ポリメチン色素、アゾメチン色素など)、チアゾ
ール色素、キノンイミン色素(アジン色素、オキサジン
色素、チアジン色素など)、ラクトン色素、アミノケト
ン色素、ヒドロキシケトン色素、アントラキノン色素、
インジゴ色素、チオインジゴ色素、フタロシアニン色素
などが挙げられるが、一時シフト色素として好ましいも
のはアゾ色素、カルボニウム色素、アントラキノン色
素、メチン色素、キノンイミン色素であり、特に好まし
いのはアゾ色素である。
タ、シアン、ブラックなどがあり、これらの色素を構造
的に分類すると、ニトロおよびニトロソ色素、アゾ色素
(ベンゼンアゾ色素、ナフタレンアゾ色素、複素環アゾ
色素など)、スチルベン色素、カルボニウム色素(ジフ
ェニルメタン色素、トリフェニルメタン色素、キサンテ
ン色素、アクリジン色素など)、キノリン色素、メチン
色素(ポリメチン色素、アゾメチン色素など)、チアゾ
ール色素、キノンイミン色素(アジン色素、オキサジン
色素、チアジン色素など)、ラクトン色素、アミノケト
ン色素、ヒドロキシケトン色素、アントラキノン色素、
インジゴ色素、チオインジゴ色素、フタロシアニン色素
などが挙げられるが、一時シフト色素として好ましいも
のはアゾ色素、カルボニウム色素、アントラキノン色
素、メチン色素、キノンイミン色素であり、特に好まし
いのはアゾ色素である。
【0075】本発明で用いうる一時シフト色素とする方
法としては、色素を2電子還元体とし本来の吸収スペク
トルを浅色移動させ、現像処理中あるいは現像処理後に
酸化を行い本来の吸収スペクトルにする方法(アゾ色
素、アントラキノン色素、メチン色素、キノンイミン色
素、インジゴ色素など)、助色団を化学的にブロックし
て本来の吸収スペクトルを浅色移動させ、現像処理時に
脱ブロック化を行い本来の吸収スペクトルにする方法
〔化学的ブロッキング法〕(アゾ色素、カルボニウム色
素、メチン色素など)、あるいは、受像層に到達してか
ら金属イオンとキレート化することによって所望の吸収
スペクトルを持った色素に変化させる方法〔後キレート
法〕(アゾ色素、メチン色素、フタロシアニン色素な
ど)が挙げられるが、本発明では化学的ブロッキング法
と後キレート法が好ましい。
法としては、色素を2電子還元体とし本来の吸収スペク
トルを浅色移動させ、現像処理中あるいは現像処理後に
酸化を行い本来の吸収スペクトルにする方法(アゾ色
素、アントラキノン色素、メチン色素、キノンイミン色
素、インジゴ色素など)、助色団を化学的にブロックし
て本来の吸収スペクトルを浅色移動させ、現像処理時に
脱ブロック化を行い本来の吸収スペクトルにする方法
〔化学的ブロッキング法〕(アゾ色素、カルボニウム色
素、メチン色素など)、あるいは、受像層に到達してか
ら金属イオンとキレート化することによって所望の吸収
スペクトルを持った色素に変化させる方法〔後キレート
法〕(アゾ色素、メチン色素、フタロシアニン色素な
ど)が挙げられるが、本発明では化学的ブロッキング法
と後キレート法が好ましい。
【0076】これらの方法に関して、助色団を化学的に
ブロックする方法では、色素の放出と脱ブロックが独立
に起こる例として、特開昭57−158638号、同5
5−53329号、同55−53330号などに記載さ
れており、その他のブロックの方法としてより一般的に
記載されている例としては米国特許第4,009,02
9号、同4,310,612号、同3,674,478
号、同3,932,480号、同3,993,661
号、同4,335,200号、同4,363,865
号、同4,410,618号が挙げられる。また、色素
の放出と脱ブロックが同時に起こる例としては、米国特
許第4,783,396号に具体例として記載されてい
る。また、受像層に到達してから金属イオンとキレート
化することによって所望の吸収スペクトルを持った色素
に変化させる方法では、特開昭58−209742号、
同58−209741号、同58−17438号、同5
8−17437号、同58−17436号、同57−1
85039号、同57−58149号、米国特許第4,
204,993号、同4,148,642号、同4,1
47,544号、特開昭57−158637号、同58
−123537号、同57−181546号、同60−
57837号、同57−182738号、同59−20
8551号、同60−37555号、同59−1544
8号、同59−149362号、同59−164553
号などにその例が記載されている。
ブロックする方法では、色素の放出と脱ブロックが独立
に起こる例として、特開昭57−158638号、同5
5−53329号、同55−53330号などに記載さ
れており、その他のブロックの方法としてより一般的に
記載されている例としては米国特許第4,009,02
9号、同4,310,612号、同3,674,478
号、同3,932,480号、同3,993,661
号、同4,335,200号、同4,363,865
号、同4,410,618号が挙げられる。また、色素
の放出と脱ブロックが同時に起こる例としては、米国特
許第4,783,396号に具体例として記載されてい
る。また、受像層に到達してから金属イオンとキレート
化することによって所望の吸収スペクトルを持った色素
に変化させる方法では、特開昭58−209742号、
同58−209741号、同58−17438号、同5
8−17437号、同58−17436号、同57−1
85039号、同57−58149号、米国特許第4,
204,993号、同4,148,642号、同4,1
47,544号、特開昭57−158637号、同58
−123537号、同57−181546号、同60−
57837号、同57−182738号、同59−20
8551号、同60−37555号、同59−1544
8号、同59−149362号、同59−164553
号などにその例が記載されている。
【0077】上記一般式(CII)又は(CIII )で表わ
される化合物はそれ自体写真層中で非移動性であること
が必要で、そのためにEAG、R101 、R102 、R104
又はXの位置(特にEAGの位置)に炭素数8以上のバ
ラスト基を有していることが望ましい。
される化合物はそれ自体写真層中で非移動性であること
が必要で、そのためにEAG、R101 、R102 、R104
又はXの位置(特にEAGの位置)に炭素数8以上のバ
ラスト基を有していることが望ましい。
【0078】以下に本発明に用いる被還元性色素供与化
合物の代表的な具体例を列記するが、本発明はこれらに
限られるものではなく、米国特許第4,783,396
号、欧州特許公開220,746A2号、公開技報87
−6199等に記述されている色素供与化合物も使用で
きる。
合物の代表的な具体例を列記するが、本発明はこれらに
限られるものではなく、米国特許第4,783,396
号、欧州特許公開220,746A2号、公開技報87
−6199等に記述されている色素供与化合物も使用で
きる。
【0079】
【化15】
【0080】
【化16】
【0081】
【化17】
【0082】
【化18】
【0083】
【化19】
【0084】
【化20】
【0085】
【化21】
【0086】
【化22】
【0087】
【化23】
【0088】これらの化合物は、各々前記に引用した特
許明細書に記載の方法によって合成することができる。
被還元性色素供与化合物の使用量は、色素の吸光係数に
もよるが、0.05〜5ミリモル/m2 、好ましくは
0.1〜3ミリモル/m2 の範囲である。色素供与化合
物は単独でも2種以上組合わせても使用できる。また、
黒色もしくは異なる色相の画像を得るために、特開昭6
0−162251号に記載の如く、例えばシアン、マゼ
ンタ、イエローの各色素供与化合物を少なくとも1種ず
つハロゲン化銀を含有する層中または隣接層中に混合し
て含有させる等、異なる色相を有する可動性色素を放出
する色素供与化合物を2種以上混合して使用することも
できる。
許明細書に記載の方法によって合成することができる。
被還元性色素供与化合物の使用量は、色素の吸光係数に
もよるが、0.05〜5ミリモル/m2 、好ましくは
0.1〜3ミリモル/m2 の範囲である。色素供与化合
物は単独でも2種以上組合わせても使用できる。また、
黒色もしくは異なる色相の画像を得るために、特開昭6
0−162251号に記載の如く、例えばシアン、マゼ
ンタ、イエローの各色素供与化合物を少なくとも1種ず
つハロゲン化銀を含有する層中または隣接層中に混合し
て含有させる等、異なる色相を有する可動性色素を放出
する色素供与化合物を2種以上混合して使用することも
できる。
【0089】(2)電子供与体 本発明では電子供与体(本発明で電子供与体というとき
はその前駆体を含むものとする)を用いるが、これらの
化合物の詳細については米国特許第4,783,396
号、欧州特許公開220,746A2号、公開技報87
−6199号等に記載されている。特に好ましい電子供
与体としては下記一般式(B)または(C)で表わされ
る化合物である。
はその前駆体を含むものとする)を用いるが、これらの
化合物の詳細については米国特許第4,783,396
号、欧州特許公開220,746A2号、公開技報87
−6199号等に記載されている。特に好ましい電子供
与体としては下記一般式(B)または(C)で表わされ
る化合物である。
【0090】
【化24】
【0091】式中、A101 およびA102 はそれぞれ水素
原子あるいは求核試薬により脱保護可能なフェノール性
水酸基の保護基を表わす。ここで、求核試薬としては、
OH- 、RO- (R;アルキル基、アリール基など)、
ヒドロキサム酸アニオン類、SO3 2-などのアニオン性
試薬や、1級または2級のアミン類、ヒドラジン、ヒド
ロキシルアミン類、アルコール類、チオール類などの非
共有電子対を持つ化合物が挙げられる。式中、A101 お
よびA102 がアルカリにより除去されうる基(以下、プ
レカーサー基という)を表わすとき、好ましくはアシル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、イミドイル基、オキサゾリル
基、スルホニル基などの加水分解されうる基、米国特許
第4,009,029号に記載の逆マイケル反応を利用
した型のプレカーサー基、米国特許第4,310,61
2号に記載の環開裂反応の後発生したアニオンを分子内
求核基として利用する型のプレカーサー基、米国特許第
3,674,478号、同3,932,480号もしく
は同3,993,661号に記載のアニオンが共役系を
介して電子移動しそれにより開裂反応を起こさせるプレ
カーサー基、米国特許第4,335,200号に記載の
環開裂後反応したアニオンの電子移動により開裂反応を
起こさせるプレカーサー基または米国特許第4,36
3,865号、同4,410,618号に記載のイミド
メチル基を利用したプレカーサー基が挙げられる。また
A101 、A102 は可能な場合にはR201 、R202 、R
203 およびR204 と互いに結合して環を形成しても良
い。またA101 、A102 は共に同じであっても異なって
いても良い。
原子あるいは求核試薬により脱保護可能なフェノール性
水酸基の保護基を表わす。ここで、求核試薬としては、
OH- 、RO- (R;アルキル基、アリール基など)、
ヒドロキサム酸アニオン類、SO3 2-などのアニオン性
試薬や、1級または2級のアミン類、ヒドラジン、ヒド
ロキシルアミン類、アルコール類、チオール類などの非
共有電子対を持つ化合物が挙げられる。式中、A101 お
よびA102 がアルカリにより除去されうる基(以下、プ
レカーサー基という)を表わすとき、好ましくはアシル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、イミドイル基、オキサゾリル
基、スルホニル基などの加水分解されうる基、米国特許
第4,009,029号に記載の逆マイケル反応を利用
した型のプレカーサー基、米国特許第4,310,61
2号に記載の環開裂反応の後発生したアニオンを分子内
求核基として利用する型のプレカーサー基、米国特許第
3,674,478号、同3,932,480号もしく
は同3,993,661号に記載のアニオンが共役系を
介して電子移動しそれにより開裂反応を起こさせるプレ
カーサー基、米国特許第4,335,200号に記載の
環開裂後反応したアニオンの電子移動により開裂反応を
起こさせるプレカーサー基または米国特許第4,36
3,865号、同4,410,618号に記載のイミド
メチル基を利用したプレカーサー基が挙げられる。また
A101 、A102 は可能な場合にはR201 、R202 、R
203 およびR204 と互いに結合して環を形成しても良
い。またA101 、A102 は共に同じであっても異なって
いても良い。
【0092】R201 、R202 、R203 およびR204 はそ
れぞれ水素原子、アルキル基、アリール基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、スルホニル基、スルホ基、ハロ
ゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アミド基、イミド基、カルボキシル基、スルホンア
ミド基などを表わす。これらの基は可能ならば置換基を
有していてもよい。但し、R201 〜R204 の合計の炭素
数は8以上である。また、一般式(B)においてはR
201 とR202 および/またはR203 とR204 が、一般式
(C)においてはR201 とR202 、R202 とR203 およ
び/またはR203 とR204 が互いに結合して飽和あるい
は不飽和の環を形成してもよい。前記一般式(B)又は
(C)で表わされる電子供与体のなかでR201 〜R204
のうち少なくとも二つが水素原子以外の置換基であるも
のが好ましい。特に好ましい化合物はR201 とR202 の
少なくとも一方、およびR203 とR204 の少なくとも一
方が水素原子以外の置換基であるものである。
れぞれ水素原子、アルキル基、アリール基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、スルホニル基、スルホ基、ハロ
ゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アミド基、イミド基、カルボキシル基、スルホンア
ミド基などを表わす。これらの基は可能ならば置換基を
有していてもよい。但し、R201 〜R204 の合計の炭素
数は8以上である。また、一般式(B)においてはR
201 とR202 および/またはR203 とR204 が、一般式
(C)においてはR201 とR202 、R202 とR203 およ
び/またはR203 とR204 が互いに結合して飽和あるい
は不飽和の環を形成してもよい。前記一般式(B)又は
(C)で表わされる電子供与体のなかでR201 〜R204
のうち少なくとも二つが水素原子以外の置換基であるも
のが好ましい。特に好ましい化合物はR201 とR202 の
少なくとも一方、およびR203 とR204 の少なくとも一
方が水素原子以外の置換基であるものである。
【0093】電子供与体は複数併用してもよく、また電
子供与体とその前駆体を併用してもよい。電子供与体の
具体例を列挙するが、本発明はこれらの化合物に限定さ
れるものではない。
子供与体とその前駆体を併用してもよい。電子供与体の
具体例を列挙するが、本発明はこれらの化合物に限定さ
れるものではない。
【0094】
【化25】
【0095】
【化26】
【0096】
【化27】
【0097】
【化28】
【0098】
【化29】
【0099】電子供与体の使用量は広い範囲を持つが、
好ましくはポジ色素供与化合物1モル当り0.01〜5
0モル、特に0.1〜5モルの程度が好ましい範囲であ
る。またハロゲン化銀1モルに対し0.001モル〜5
モル、好ましくは0.01モル〜1.5モルである。
好ましくはポジ色素供与化合物1モル当り0.01〜5
0モル、特に0.1〜5モルの程度が好ましい範囲であ
る。またハロゲン化銀1モルに対し0.001モル〜5
モル、好ましくは0.01モル〜1.5モルである。
【0100】(3)中間層 このような被還元性色素供与化合物を用いたポジ画像形
成用感光材料のステインを抑制するために還元剤として
耐拡散性の電子供与体に加えて、拡散性の電子伝達剤を
用いることが有効であるが、生じた電子伝達剤ラジカル
が感色性の異なる他層に拡散し、そこの電子供与体をク
ロス酸化し、更には、カブリ現像を促進し、画像濃度の
低下をひきおこすことで色再現が悪化する問題点があ
る。これらの問題点を解決するために、感色性の互いに
異なる感光層の間に中間層を設けたり、この中間層中に
耐拡散性還元剤を含有させてもよい。具体的には非拡散
性のハイドロキノン、スルホンアミドフェノール、スル
ホンアミドナフトールなどがあげられ、更に具体的には
特公昭50−21249号、同50−23813号、同
49−106326号、同49−129535号、米国
特許第2,336,327号、同2,360,290
号、同2,403,721号、同2,544,640
号、同2,732,300号、同2,782,659
号、同2,937,086号、同3,637,393
号、同3,700,453号、英国特許第557,75
0号、特開昭57−24941号、同58−21249
号などに記載されている。またそれらの分散法について
は特開昭60−238831号、特公昭60−1897
8号に記載されている。その使用量は各中間層において
支持体1m2 当り0.05ミリモル〜50ミリモル、バ
インダー1g当り0.01ミリモル〜50ミリモルの範
囲である。中間層に耐拡散性還元剤を添加する方法に
は、オイル分散法、ポリマー分散法、微粒子分散法など
があり、どの方法により添加しても良い。
成用感光材料のステインを抑制するために還元剤として
耐拡散性の電子供与体に加えて、拡散性の電子伝達剤を
用いることが有効であるが、生じた電子伝達剤ラジカル
が感色性の異なる他層に拡散し、そこの電子供与体をク
ロス酸化し、更には、カブリ現像を促進し、画像濃度の
低下をひきおこすことで色再現が悪化する問題点があ
る。これらの問題点を解決するために、感色性の互いに
異なる感光層の間に中間層を設けたり、この中間層中に
耐拡散性還元剤を含有させてもよい。具体的には非拡散
性のハイドロキノン、スルホンアミドフェノール、スル
ホンアミドナフトールなどがあげられ、更に具体的には
特公昭50−21249号、同50−23813号、同
49−106326号、同49−129535号、米国
特許第2,336,327号、同2,360,290
号、同2,403,721号、同2,544,640
号、同2,732,300号、同2,782,659
号、同2,937,086号、同3,637,393
号、同3,700,453号、英国特許第557,75
0号、特開昭57−24941号、同58−21249
号などに記載されている。またそれらの分散法について
は特開昭60−238831号、特公昭60−1897
8号に記載されている。その使用量は各中間層において
支持体1m2 当り0.05ミリモル〜50ミリモル、バ
インダー1g当り0.01ミリモル〜50ミリモルの範
囲である。中間層に耐拡散性還元剤を添加する方法に
は、オイル分散法、ポリマー分散法、微粒子分散法など
があり、どの方法により添加しても良い。
【0101】本発明の中間層のバインダーとしては、ゼ
ラチンまたはゼラチン誘導体、セルロース誘導体、デキ
ストランのようなポリサッカライド、アラビアゴムのよ
うな天然物質、ポリビニルアセタール(好ましくはアセ
タール化度が20%以下、例えばポリビニルブチラー
ル)、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、エ
チルセルロース、ポリビニルアルコール(好ましくは、
ケン化率が75%以上のもの)等の水溶性ポリマーなど
が挙げられる。また、必要に応じてこれらのバインダー
を2種以上混合使用してもよい。
ラチンまたはゼラチン誘導体、セルロース誘導体、デキ
ストランのようなポリサッカライド、アラビアゴムのよ
うな天然物質、ポリビニルアセタール(好ましくはアセ
タール化度が20%以下、例えばポリビニルブチラー
ル)、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、エ
チルセルロース、ポリビニルアルコール(好ましくは、
ケン化率が75%以上のもの)等の水溶性ポリマーなど
が挙げられる。また、必要に応じてこれらのバインダー
を2種以上混合使用してもよい。
【0102】さらに、本発明の中間層には、固体粒子を
含有しても良い。例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸
バリウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、等の各種
白色顔料、カーボンブラックのような黒色顔料、その
他、有機及び無機の着色顔料等を使用することができ
る。また、フェライト、アルミニウム粉、銅粉等の金属
粉や黒鉛粉等を使用することができる。
含有しても良い。例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸
バリウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、等の各種
白色顔料、カーボンブラックのような黒色顔料、その
他、有機及び無機の着色顔料等を使用することができ
る。また、フェライト、アルミニウム粉、銅粉等の金属
粉や黒鉛粉等を使用することができる。
【0103】また、ポリマー粒子も本発明の中間層の固
体粒子として用いることもできる。これらの固体粒子は
必要に応じて、2種以上を併用して用いても良い。含有
させる、固体粒子の平均粒径は、0.005μm〜1.
0μmであり、好ましくは0.01μm〜0.5μmで
ある。本発明の中間層中の固体粒子の含有量は、中間層
のバインダーに対して、5重量%以上が好ましく、さら
に好ましくは20〜100重量%である。
体粒子として用いることもできる。これらの固体粒子は
必要に応じて、2種以上を併用して用いても良い。含有
させる、固体粒子の平均粒径は、0.005μm〜1.
0μmであり、好ましくは0.01μm〜0.5μmで
ある。本発明の中間層中の固体粒子の含有量は、中間層
のバインダーに対して、5重量%以上が好ましく、さら
に好ましくは20〜100重量%である。
【0104】(4)添加法 本発明の色素供与化合物、電子供与体またはその前駆体
およびその他の疎水性添加剤を親水性コロイド層に導入
するには、高沸点有機溶媒例えばフタール酸アルキルエ
ステル(ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート
等)、リン酸エステル(ジフェニルフォスフェート、ト
リフェニルフォスフェート、トリシクロヘキシルフォス
フェート、トリクレジルフォスフェート、ジオクチルブ
チルフォスフェート)、クエン酸エステル(例えばアセ
チルクエン酸トリブチル)、安息香酸エステル(例えば
安息香酸オクチル)、アルキルアミド(例えばジエチル
ラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキ
シエチルサクシネート、ジオクチルアゼレート)、トリ
メシン酸エステル類(例えばトリメシン酸トリブチ
ル)、特開昭63−85633号記載のカルボン酸類、
特開昭59−83154号、同59−178451号、
同59−178452号、同59−178453号、同
59−178454号、同59−178455号、同5
9−178457号に記載の化合物等を用い、米国特許
第2,322,027号に記載の方法を用いたり、又は
沸点約30℃〜160℃の有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチルの如き低級アルキルアセテート、プロピ
オン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブチ
ルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセロ
ソルブアセテート、シクロヘキサノン等に溶解した後、
親水性コロイドに分散される。上記の高沸点有機溶媒と
低沸点有機溶媒とを混合して用いてもよい。さらに分散
後、必要に応じて限外濾過等により低沸点有機溶媒を除
去して用いることもできる。
およびその他の疎水性添加剤を親水性コロイド層に導入
するには、高沸点有機溶媒例えばフタール酸アルキルエ
ステル(ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート
等)、リン酸エステル(ジフェニルフォスフェート、ト
リフェニルフォスフェート、トリシクロヘキシルフォス
フェート、トリクレジルフォスフェート、ジオクチルブ
チルフォスフェート)、クエン酸エステル(例えばアセ
チルクエン酸トリブチル)、安息香酸エステル(例えば
安息香酸オクチル)、アルキルアミド(例えばジエチル
ラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキ
シエチルサクシネート、ジオクチルアゼレート)、トリ
メシン酸エステル類(例えばトリメシン酸トリブチ
ル)、特開昭63−85633号記載のカルボン酸類、
特開昭59−83154号、同59−178451号、
同59−178452号、同59−178453号、同
59−178454号、同59−178455号、同5
9−178457号に記載の化合物等を用い、米国特許
第2,322,027号に記載の方法を用いたり、又は
沸点約30℃〜160℃の有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチルの如き低級アルキルアセテート、プロピ
オン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブチ
ルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセロ
ソルブアセテート、シクロヘキサノン等に溶解した後、
親水性コロイドに分散される。上記の高沸点有機溶媒と
低沸点有機溶媒とを混合して用いてもよい。さらに分散
後、必要に応じて限外濾過等により低沸点有機溶媒を除
去して用いることもできる。
【0105】高沸点有機溶媒の量は用いられる色素供与
化合物1gに対して10g以下、好ましくは5g以下で
ある。又、耐拡散性の還元剤1gに対して5g以下、好
ましくは2g以下である。更にバインダー1gに対して
高沸点有機溶媒1g以下、好ましくは0.5g以下、さ
らに好ましくは0.3g以下が適当である。
化合物1gに対して10g以下、好ましくは5g以下で
ある。又、耐拡散性の還元剤1gに対して5g以下、好
ましくは2g以下である。更にバインダー1gに対して
高沸点有機溶媒1g以下、好ましくは0.5g以下、さ
らに好ましくは0.3g以下が適当である。
【0106】又特公昭51−39853号、特開昭51
−59943号に記載されている重合物による分散法も
使用することもできる。その他乳剤中に直接分散する
か、あるいは、水又はアルコール類に溶解した後にゼラ
チン中若しくは乳剤中に分散することもできる。水に実
質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以外にバイン
ダー中に微粒子にして分散含有させることができる。
(例えば特開昭59−174830号、同53−102
733号、同63−271339号等に記載の方法) 疎水性物質を親水性コロイドに分散する際には、種々の
界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭59−
157636号の第(37)〜(38)頁に界面活性剤
として挙げたものを使うことができる。
−59943号に記載されている重合物による分散法も
使用することもできる。その他乳剤中に直接分散する
か、あるいは、水又はアルコール類に溶解した後にゼラ
チン中若しくは乳剤中に分散することもできる。水に実
質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以外にバイン
ダー中に微粒子にして分散含有させることができる。
(例えば特開昭59−174830号、同53−102
733号、同63−271339号等に記載の方法) 疎水性物質を親水性コロイドに分散する際には、種々の
界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭59−
157636号の第(37)〜(38)頁に界面活性剤
として挙げたものを使うことができる。
【0107】(5)ハロゲン化銀乳剤 本発明のハロゲン化銀乳剤は、前述したものを用いる。
本発明の感光性ハロゲン化銀の塗設量は、銀換算1mg
ないし10g/m2 の範囲である。本発明の乳剤の調製
時に用いられる保護コロイドとして、ゼラチンを用いる
のが有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いる
ことができる。たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他
の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン
などの蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等のよ
うなセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体
等の糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等
の単一あるいは共重合体のような多種の合成親水性高分
子物質を用いることができる。ゼラチンとしては、石灰
処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラチンやBull.So
c.Sci.Photo.Japan,No.16,P
30(1966)に記載されたような酸素処理ゼラチン
を用いてもよく、また、ゼラチンの加水分解物や酸素分
解物も用いることができる。
本発明の感光性ハロゲン化銀の塗設量は、銀換算1mg
ないし10g/m2 の範囲である。本発明の乳剤の調製
時に用いられる保護コロイドとして、ゼラチンを用いる
のが有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いる
ことができる。たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他
の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン
などの蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等のよ
うなセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体
等の糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等
の単一あるいは共重合体のような多種の合成親水性高分
子物質を用いることができる。ゼラチンとしては、石灰
処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラチンやBull.So
c.Sci.Photo.Japan,No.16,P
30(1966)に記載されたような酸素処理ゼラチン
を用いてもよく、また、ゼラチンの加水分解物や酸素分
解物も用いることができる。
【0108】本発明においては上述した以外の種々のカ
ブリ防止剤または、写真安定剤を使用することができ
る。その例としては、RD17643(1978年)2
4〜25頁に記載のアゾール類やアザインデン類、特開
昭59−168442号記載の窒素を含むカルボン酸類
およびリン酸類、あるいは特開昭62−87957号に
記載されているアセチレン化合物類などが用いられる。
本発明に用いられるハロゲン化銀は、メチン色素類その
他によって分光増感されてもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ポロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特開昭59−180550号、同6
0−140335号、RD17029(1978年)1
2〜13頁等に記載の増感色素が挙げられる。
ブリ防止剤または、写真安定剤を使用することができ
る。その例としては、RD17643(1978年)2
4〜25頁に記載のアゾール類やアザインデン類、特開
昭59−168442号記載の窒素を含むカルボン酸類
およびリン酸類、あるいは特開昭62−87957号に
記載されているアセチレン化合物類などが用いられる。
本発明に用いられるハロゲン化銀は、メチン色素類その
他によって分光増感されてもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ポロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特開昭59−180550号、同6
0−140335号、RD17029(1978年)1
2〜13頁等に記載の増感色素が挙げられる。
【0109】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合わせを用いてもよく、増感色素の組合
わせは特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増
感色素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素
あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物であって、
強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでもよい(例えば
米国特許第3,615,641号、特開昭63−231
45号等に記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に
添加する時期は化学熟成時もしくはその前後でもよい
し、米国特許第4,183,756号、同4,225,
666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよ
い。添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8な
いし10-2モル程度である。
が、それらの組合わせを用いてもよく、増感色素の組合
わせは特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増
感色素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素
あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物であって、
強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでもよい(例えば
米国特許第3,615,641号、特開昭63−231
45号等に記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に
添加する時期は化学熟成時もしくはその前後でもよい
し、米国特許第4,183,756号、同4,225,
666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよ
い。添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8な
いし10-2モル程度である。
【0110】(6)感光層の構成 減色法による天然色の再現には、上記分光増感色素によ
り分光増感された乳剤と同波長範囲に選択的な分光吸収
をもつ色素を供与する前記色素像形成物質とのくみあわ
せの少なくとも二つからなる感光層を用いる。乳剤と色
素像形成物質とは別層として重ねて塗設してもよいし、
また混合し一層として塗設してもよい。該色素像形成物
質が塗布された状態で、これと組合わされた乳剤の分光
感度域に吸収を持つ場合には別層の方が好ましい。この
場合、被還元性色素供与化合物の層はハロゲン化銀乳剤
層の下層に位置させるのが感度の点で好ましい。また乳
剤層は複数の、感度の異なる乳剤層からなるものでもよ
く、また乳剤層と色素像形成物質層との間に任意の層を
設けてもよい。特公昭60−15267号に記載された
隔壁層を設けて色像濃度を高めたり、また特開昭60−
91354号に記載された反射層を設け感光要素の感度
を高めることも出来る。好ましい重層構成では、露光側
から青感性乳剤の組合わせ単位、緑感性乳剤の組合わせ
単位、赤感性乳剤の組合わせ単位が順次配置される。本
発明を撮影材料として用いる場合には、感光層の最上層
に紫外線吸収層を設けることができる。該吸収層には、
ベンゾトリアゾール系化合物、4−チアゾリドン化合
物、ベンゾフェノン系化合物など当該技術分野におい
て、一般に用いられる各種の紫外線吸収剤を用いること
ができる。
り分光増感された乳剤と同波長範囲に選択的な分光吸収
をもつ色素を供与する前記色素像形成物質とのくみあわ
せの少なくとも二つからなる感光層を用いる。乳剤と色
素像形成物質とは別層として重ねて塗設してもよいし、
また混合し一層として塗設してもよい。該色素像形成物
質が塗布された状態で、これと組合わされた乳剤の分光
感度域に吸収を持つ場合には別層の方が好ましい。この
場合、被還元性色素供与化合物の層はハロゲン化銀乳剤
層の下層に位置させるのが感度の点で好ましい。また乳
剤層は複数の、感度の異なる乳剤層からなるものでもよ
く、また乳剤層と色素像形成物質層との間に任意の層を
設けてもよい。特公昭60−15267号に記載された
隔壁層を設けて色像濃度を高めたり、また特開昭60−
91354号に記載された反射層を設け感光要素の感度
を高めることも出来る。好ましい重層構成では、露光側
から青感性乳剤の組合わせ単位、緑感性乳剤の組合わせ
単位、赤感性乳剤の組合わせ単位が順次配置される。本
発明を撮影材料として用いる場合には、感光層の最上層
に紫外線吸収層を設けることができる。該吸収層には、
ベンゾトリアゾール系化合物、4−チアゾリドン化合
物、ベンゾフェノン系化合物など当該技術分野におい
て、一般に用いられる各種の紫外線吸収剤を用いること
ができる。
【0111】(C)染料受像層 本発明に用いられる染料受像層は親水性コロイド中に媒
染剤を含むものである。これは単一の層であっても、ま
た媒染力の異なる媒染剤が重ねて塗設された多層構成の
ものでもよい。これについては特開昭61−25255
1号に記載されている。媒染剤としては、ポリマー媒染
剤が好ましい。本発明に用いられるポリマー媒染剤とは
二級および三級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環
部分をもつポリマー、これらの4級カチオン基を含むポ
リマーなどで分子量が5,000以上のもの特に好まし
くは10,000以上のものである。例えば、米国特許
第2,548,564号、同2,484,430号、同
3,148,061号、同3,756,814号明細書
等に開示されているビニルピリジンポリマー及びビニル
ピリジニウムカチオンポリマー;米国特許第4,12
4,386号明細書等に開示されているビニルイミダゾ
リウムカチオンポリマー;米国特許第3,625,69
4号、同3,859,096号、同4,128,538
号、英国特許第1,277,453号明細書等に開示さ
れているゼラチン等と架橋可能なポリマー媒染剤;米国
特許第3,958,995号、同2,721,852
号、同2,798,063号、特開昭54−11522
8号、同54−145529号、同54−126027
号、同54−155835号、同56−17352号明
細書等に開示されている水性ゾル型媒染剤;米国特許第
3,898,088号明細書等に開示されている水不溶
性媒染剤;米国特許第4,168,976号、同4,2
01,840号明細書等に開示の染料と共有結合を行う
ことのできる反応性媒染剤;更に米国特許第3,70
9,690号、同3,788,855号、同3,64
2,482号、同3,488,706号、同3,55
7,066号、同3,271,147号、同3,27
1,148号、特開昭53−30328号、同52−1
55528号、同53−125号、同53−1024
号、同53−107835号、英国特許第2,064,
802号明細書に開示してある媒染剤を挙げることがで
きる。その他、米国特許第2,675,316号、同
2,882,156号明細書に記載の媒染剤も挙げるこ
とができる。
染剤を含むものである。これは単一の層であっても、ま
た媒染力の異なる媒染剤が重ねて塗設された多層構成の
ものでもよい。これについては特開昭61−25255
1号に記載されている。媒染剤としては、ポリマー媒染
剤が好ましい。本発明に用いられるポリマー媒染剤とは
二級および三級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環
部分をもつポリマー、これらの4級カチオン基を含むポ
リマーなどで分子量が5,000以上のもの特に好まし
くは10,000以上のものである。例えば、米国特許
第2,548,564号、同2,484,430号、同
3,148,061号、同3,756,814号明細書
等に開示されているビニルピリジンポリマー及びビニル
ピリジニウムカチオンポリマー;米国特許第4,12
4,386号明細書等に開示されているビニルイミダゾ
リウムカチオンポリマー;米国特許第3,625,69
4号、同3,859,096号、同4,128,538
号、英国特許第1,277,453号明細書等に開示さ
れているゼラチン等と架橋可能なポリマー媒染剤;米国
特許第3,958,995号、同2,721,852
号、同2,798,063号、特開昭54−11522
8号、同54−145529号、同54−126027
号、同54−155835号、同56−17352号明
細書等に開示されている水性ゾル型媒染剤;米国特許第
3,898,088号明細書等に開示されている水不溶
性媒染剤;米国特許第4,168,976号、同4,2
01,840号明細書等に開示の染料と共有結合を行う
ことのできる反応性媒染剤;更に米国特許第3,70
9,690号、同3,788,855号、同3,64
2,482号、同3,488,706号、同3,55
7,066号、同3,271,147号、同3,27
1,148号、特開昭53−30328号、同52−1
55528号、同53−125号、同53−1024
号、同53−107835号、英国特許第2,064,
802号明細書に開示してある媒染剤を挙げることがで
きる。その他、米国特許第2,675,316号、同
2,882,156号明細書に記載の媒染剤も挙げるこ
とができる。
【0112】これらの媒染剤の内、媒染層から他の層に
移動しにくいものが好ましく、例えばゼラチン等のマト
リックスと架橋反応するもの、水不溶性の媒染剤、およ
び水性ゾル(又は、ラテックス分散物)型媒染剤が好ま
しい。特に好ましくはラテックス分散物媒染剤であり、
粒径0.01〜2μm、好ましくは0.05〜0.2μ
mのものがよい。媒染剤の塗設量は、媒染剤の種類、4
級カチオン基の含量、媒染すべき色素の種類と量、使用
するバインダー種などによって異なるが0.5〜10g
/m2 、好ましくは1.0〜5.0g/m2 、特に好ま
しくは2〜4g/m2 である。
移動しにくいものが好ましく、例えばゼラチン等のマト
リックスと架橋反応するもの、水不溶性の媒染剤、およ
び水性ゾル(又は、ラテックス分散物)型媒染剤が好ま
しい。特に好ましくはラテックス分散物媒染剤であり、
粒径0.01〜2μm、好ましくは0.05〜0.2μ
mのものがよい。媒染剤の塗設量は、媒染剤の種類、4
級カチオン基の含量、媒染すべき色素の種類と量、使用
するバインダー種などによって異なるが0.5〜10g
/m2 、好ましくは1.0〜5.0g/m2 、特に好ま
しくは2〜4g/m2 である。
【0113】受像層に使用する親水性コロイドとして
は、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルピロリドンなどが使用されるが、ゼラ
チンが好ましい。
は、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルピロリドンなどが使用されるが、ゼラ
チンが好ましい。
【0114】受像層には退色防止剤を用いてもよい。退
色防止剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、
あるいはある種の金属錯体がある。これらは実質的に受
像層に含有されるが、効果が得られるならば他の層に添
加することもできる。酸化防止剤としては、例えばクロ
マン系化合物、クマラン系化合物、フェノール系化合物
(例えばヒンダードフェノール類)、ハイドロキノン誘
導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系化合
物がある。また、特開昭61−159644号記載の化
合物も有効である。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリ
アゾール系化合物(米国特許第3,533,794号な
ど)、4−チアゾリドン系化合物(米国特許第3,35
2,681号など)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭
46−2784号など)、その他特開昭54−4853
5号、同62−136641号、同61−88256号
等に記載の化合物がある。また、特開昭62−2601
52号記載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。
色防止剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、
あるいはある種の金属錯体がある。これらは実質的に受
像層に含有されるが、効果が得られるならば他の層に添
加することもできる。酸化防止剤としては、例えばクロ
マン系化合物、クマラン系化合物、フェノール系化合物
(例えばヒンダードフェノール類)、ハイドロキノン誘
導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系化合
物がある。また、特開昭61−159644号記載の化
合物も有効である。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリ
アゾール系化合物(米国特許第3,533,794号な
ど)、4−チアゾリドン系化合物(米国特許第3,35
2,681号など)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭
46−2784号など)、その他特開昭54−4853
5号、同62−136641号、同61−88256号
等に記載の化合物がある。また、特開昭62−2601
52号記載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。
【0115】金属錯体としては、米国特許第4,24
1,155号、同4,245,018号第3〜36欄、
同4,254,195号第3〜8欄、特開昭62−17
4741号、同61−88256号(27)〜(29)
頁、特開平1−75568号、特開昭63−19924
8号等に記載されている化合物がある。有用な退色防止
剤の例は特開昭62−215272号(125)〜(1
37)頁に記載されている。受像要素に転写された色素
の退色を防止するための退色防止剤は予め受像要素に含
有させておいてもよいし、感光要素もしくは処理組成物
などの外部から受像要素に供給するようにしてもよい。
上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同
士を組み合わせて使用してもよい。
1,155号、同4,245,018号第3〜36欄、
同4,254,195号第3〜8欄、特開昭62−17
4741号、同61−88256号(27)〜(29)
頁、特開平1−75568号、特開昭63−19924
8号等に記載されている化合物がある。有用な退色防止
剤の例は特開昭62−215272号(125)〜(1
37)頁に記載されている。受像要素に転写された色素
の退色を防止するための退色防止剤は予め受像要素に含
有させておいてもよいし、感光要素もしくは処理組成物
などの外部から受像要素に供給するようにしてもよい。
上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同
士を組み合わせて使用してもよい。
【0116】感光要素や受像要素には螢光増白剤を用い
てもよい。特に受像要素に螢光増白剤を内蔵させるか、
感光要素もしくは処理組成物などに内蔵させ処理工程中
に受像要素に供給させるのが好ましい。その例として、
K.Veenkataraman編「The Chem
istry of Synthetic Dyes」第
V巻第8章、特開昭61−143752号などに記載さ
れている化合物を挙げることができる。より具体的に
は、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニ
ル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフタルイ
ミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系
化合物などが挙げられる。螢光増白剤は退色防止剤と組
み合わせて用いることができる。
てもよい。特に受像要素に螢光増白剤を内蔵させるか、
感光要素もしくは処理組成物などに内蔵させ処理工程中
に受像要素に供給させるのが好ましい。その例として、
K.Veenkataraman編「The Chem
istry of Synthetic Dyes」第
V巻第8章、特開昭61−143752号などに記載さ
れている化合物を挙げることができる。より具体的に
は、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニ
ル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフタルイ
ミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系
化合物などが挙げられる。螢光増白剤は退色防止剤と組
み合わせて用いることができる。
【0117】(D)中和機能を有する層 本発明に用いられる中和機能を有する層は、処理組成物
から持込まれるアルカリを中和するに十分な量の酸性物
質を含む層であり、必要に応じて、中和速度調節層(タ
イミング層)、密着強化層等の層から成る多層構成のも
のでもよい。好ましい酸性物質としてはpKa9以下の
酸性基(もしくは加水分解によってそのような酸性基を
与える前駆体基)を含む物質であり、さらに好ましくは
米国特許第2,983,606号に記載されているオレ
イン酸のような高級脂肪酸、米国特許第3,362,8
19号に開示されているようなアクリル酸、メタアクリ
ル酸もしくはマレイン酸の重合体とその部分エステルま
たは酸無水物;仏国特許第2,290,699号に開示
されているようなアクリル酸とアクリル酸エステルの共
重合体;米国特許第4,139,383号やリサーチ・
ディスクロージャー(Research Disclo
sure)No.16102(1977)に開示されて
いるようなラテックス型の酸性ポリマーを挙げることが
できる。その他、米国特許第4,088,493号、特
開昭52−153739号、同53−1023号、同5
3−4540号、同53−4541号、同53−454
2号等に開示の酸性物質も挙げることができる。酸性ポ
リマーの具体例としてはエチレン、酢酸ビニル、ビニル
メチルエーテル等のビニルモノマーと、無水マレイン酸
との共重合体及びそのn−ブチルエステル、ブチルアク
リレートとアクリル酸との共重合物、セルロースアセテ
ート、ハイドロジエンフタレート等である。
から持込まれるアルカリを中和するに十分な量の酸性物
質を含む層であり、必要に応じて、中和速度調節層(タ
イミング層)、密着強化層等の層から成る多層構成のも
のでもよい。好ましい酸性物質としてはpKa9以下の
酸性基(もしくは加水分解によってそのような酸性基を
与える前駆体基)を含む物質であり、さらに好ましくは
米国特許第2,983,606号に記載されているオレ
イン酸のような高級脂肪酸、米国特許第3,362,8
19号に開示されているようなアクリル酸、メタアクリ
ル酸もしくはマレイン酸の重合体とその部分エステルま
たは酸無水物;仏国特許第2,290,699号に開示
されているようなアクリル酸とアクリル酸エステルの共
重合体;米国特許第4,139,383号やリサーチ・
ディスクロージャー(Research Disclo
sure)No.16102(1977)に開示されて
いるようなラテックス型の酸性ポリマーを挙げることが
できる。その他、米国特許第4,088,493号、特
開昭52−153739号、同53−1023号、同5
3−4540号、同53−4541号、同53−454
2号等に開示の酸性物質も挙げることができる。酸性ポ
リマーの具体例としてはエチレン、酢酸ビニル、ビニル
メチルエーテル等のビニルモノマーと、無水マレイン酸
との共重合体及びそのn−ブチルエステル、ブチルアク
リレートとアクリル酸との共重合物、セルロースアセテ
ート、ハイドロジエンフタレート等である。
【0118】前記ポリマー酸は単独でも親水性ポリマー
と混合して用いることもできる。このようなポリマーと
しては、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール(部分ケン化物も含む)、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ポリメチルビニルエーテ
ルなどである。なかでも、ポリビニルアルコールが好ま
しい。また、前記ポリマー酸に親水性ポリマー以外のポ
リマー、例えばセルロースアセテートなどを混合しても
よい。ポリマー酸の塗布量は感光要素に展開されるアル
カリの量により調節される。単位面積当りのポリマー酸
とアルカリの当量比は0.9〜2.0が好ましい。ポリ
マー酸の量が少なすぎると、転写色素の色相が変化した
り、白地部分にステインを生じ、又多過ぎる場合にも色
相の変化、あるいは耐光性の低下などの不都合を生じ
る。更に好ましい当量比は1.0〜1.3である。親水
性ポリマーと混合する場合には親水性ポリマーの量も多
すぎても少なすぎても写真の品質を低下させる。親水性
ポリマーのポリマー酸に対する重量比は0.1〜10、
好ましくは0.3〜3.0である。
と混合して用いることもできる。このようなポリマーと
しては、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール(部分ケン化物も含む)、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ポリメチルビニルエーテ
ルなどである。なかでも、ポリビニルアルコールが好ま
しい。また、前記ポリマー酸に親水性ポリマー以外のポ
リマー、例えばセルロースアセテートなどを混合しても
よい。ポリマー酸の塗布量は感光要素に展開されるアル
カリの量により調節される。単位面積当りのポリマー酸
とアルカリの当量比は0.9〜2.0が好ましい。ポリ
マー酸の量が少なすぎると、転写色素の色相が変化した
り、白地部分にステインを生じ、又多過ぎる場合にも色
相の変化、あるいは耐光性の低下などの不都合を生じ
る。更に好ましい当量比は1.0〜1.3である。親水
性ポリマーと混合する場合には親水性ポリマーの量も多
すぎても少なすぎても写真の品質を低下させる。親水性
ポリマーのポリマー酸に対する重量比は0.1〜10、
好ましくは0.3〜3.0である。
【0119】本発明の中和機能を有する層には、種々の
目的で添加剤を組込むことができる。たとえば、この層
の硬膜を行うために当業者で周知の硬膜剤、また膜の脆
性を改良するためにポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、グリセリンなどの多価ヒドロキシル
化合物を添加することができる。その他必要に応じて、
酸化防止剤、現像抑制剤およびその前駆体などを添加す
ることもできる。
目的で添加剤を組込むことができる。たとえば、この層
の硬膜を行うために当業者で周知の硬膜剤、また膜の脆
性を改良するためにポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、グリセリンなどの多価ヒドロキシル
化合物を添加することができる。その他必要に応じて、
酸化防止剤、現像抑制剤およびその前駆体などを添加す
ることもできる。
【0120】(E)中和タイミング層 中和層と組合わせて用いるタイミング層は例えばゼラチ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの部
分アセタール化物、酢酸セルロース、部分的に加水分解
されたポリ酢酸ビニル、などのようなアルカリ透過性を
低くするポリマー;アクリル酸モノマーなどの親水性コ
モノマーを少量共重合させてつくられた、アルカリ透過
の活性化エネルギーを高くするラテックスポリマー;ラ
クトン環を有するポリマーなどが有用である。なかで
も、特開昭54−136328号、米国特許第4,26
7,262号、同4,009,030号、同4,02
9,849号等に開示されている酢酸セルロースを使用
したタイミング層;特開昭54−128335号、同5
6−69629号、同57−6843号、米国特許第
4,056,394号、同4,061,496号、同
4,199,362号、同4,250,243号、同
4,256,827号、同4,268,604号等に開
示されている、アクリル酸などの親水性コモノマーを少
量共重合させてつくられたラテックスポリマー;米国特
許第4,229,516号に開示されたラクトン環を有
するポリマー;その他特開昭56−25735号、同5
6−97346号、同57−6842号、ヨーロッパ特
許(EP)第31,957A1号、同37,724A1
号、同48,412A1号などに開示されたポリマーが
特に有用である。
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの部
分アセタール化物、酢酸セルロース、部分的に加水分解
されたポリ酢酸ビニル、などのようなアルカリ透過性を
低くするポリマー;アクリル酸モノマーなどの親水性コ
モノマーを少量共重合させてつくられた、アルカリ透過
の活性化エネルギーを高くするラテックスポリマー;ラ
クトン環を有するポリマーなどが有用である。なかで
も、特開昭54−136328号、米国特許第4,26
7,262号、同4,009,030号、同4,02
9,849号等に開示されている酢酸セルロースを使用
したタイミング層;特開昭54−128335号、同5
6−69629号、同57−6843号、米国特許第
4,056,394号、同4,061,496号、同
4,199,362号、同4,250,243号、同
4,256,827号、同4,268,604号等に開
示されている、アクリル酸などの親水性コモノマーを少
量共重合させてつくられたラテックスポリマー;米国特
許第4,229,516号に開示されたラクトン環を有
するポリマー;その他特開昭56−25735号、同5
6−97346号、同57−6842号、ヨーロッパ特
許(EP)第31,957A1号、同37,724A1
号、同48,412A1号などに開示されたポリマーが
特に有用である。
【0121】その他、以下の文献に記載のものも使用で
きる。米国特許第3,412,893号、同3,45
5,686号、同3,575,701号、同3,77
8,265号、同3,785,815号、同3,84
7,615号、同4,088,493号、同4,12
3,275号、同4,148,653号、同4,20
1,587号、同4,288,523号、同4,29
7,431号、西独特許出願(OLS)1,622,9
36号、同2,162,277号、Research
Disclosure 15162 No.151(1
976年)。特開昭59−202463号、米国特許第
4,297,431号、同4,288,523号、同
4,201,587号、同4,229,516号、特開
昭55−121438号、同56−166212号、同
55−41490号、同55−54341号、同56−
102852号、同57−141644号、同57−1
73834号、同57−179841号、西独特許出願
公開(OLS)2,910,271号、欧州特許出願公
開第31,957A1号、Research Disc
losure No.18452等に記載のものを挙げ
ることができる。
きる。米国特許第3,412,893号、同3,45
5,686号、同3,575,701号、同3,77
8,265号、同3,785,815号、同3,84
7,615号、同4,088,493号、同4,12
3,275号、同4,148,653号、同4,20
1,587号、同4,288,523号、同4,29
7,431号、西独特許出願(OLS)1,622,9
36号、同2,162,277号、Research
Disclosure 15162 No.151(1
976年)。特開昭59−202463号、米国特許第
4,297,431号、同4,288,523号、同
4,201,587号、同4,229,516号、特開
昭55−121438号、同56−166212号、同
55−41490号、同55−54341号、同56−
102852号、同57−141644号、同57−1
73834号、同57−179841号、西独特許出願
公開(OLS)2,910,271号、欧州特許出願公
開第31,957A1号、Research Disc
losure No.18452等に記載のものを挙げ
ることができる。
【0122】中和タイミング層は、単層でも複層であっ
ても良い。またこれらの素材からなるタイミング層に、
例えば米国特許第4,009,029号、西独特許出願
(OLS)2,913,164号、同3,014,67
2号、特開昭54−155837号、同55−1387
45号、などに開示された現像抑制剤および/もしくは
そのプレカーサーや、また、米国特許第4,201,5
78号に開示されているハイドロキノンプレカーサー、
その他写真用有用な添加剤もしくはそのプレカーサーな
どを組み込むことも可能である。
ても良い。またこれらの素材からなるタイミング層に、
例えば米国特許第4,009,029号、西独特許出願
(OLS)2,913,164号、同3,014,67
2号、特開昭54−155837号、同55−1387
45号、などに開示された現像抑制剤および/もしくは
そのプレカーサーや、また、米国特許第4,201,5
78号に開示されているハイドロキノンプレカーサー、
その他写真用有用な添加剤もしくはそのプレカーサーな
どを組み込むことも可能である。
【0123】(F)剥離層 本発明では必要に応じて処理後に感光要素の受像要素を
剥がし取る為に剥離層が設けられる。従ってこの剥離層
は処理後の剥離が容易なものでなければならない。この
ための素材としては、例えば、特開昭47−8237
号、同59−220727号、同59−229555
号、同49−4653号、米国特許第3,220,83
5号、同4,359,518号、特開昭49−4334
号、同56−65133号、同45−24075号、米
国特許第3,227,550号、同2,759,825
号、同4,401,746号、同4,366,227号
などに記載されたものを用いることが出来る。具体例の
一つとしては、水溶性(あるいはアルカリ可溶性)のセ
ルロース誘導体があげられる。例えばヒドロキシエチル
セルロース、セルロースアセテート−フタレート、可塑
化メチルセルロース、エチルセルロース、硝酸セルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、などである。また別
の例として種々の天然高分子、例えばアルギン酸、ペク
チン、アラビアゴム、などがある。また種々の変性ゼラ
チン、例えばアセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチンな
ども用いられる。更に、別の例として、水溶性の合成ポ
リマーがあげられる。例えば、ポリビニルアルコール、
ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブ
チルメタクリレート、あるいは、それらの共重合体など
である。剥離層は、単一の層でも、また例えば、特開昭
59−220727号、同60−60642号などに記
載されているように複数の層からなるものでもよい。
剥がし取る為に剥離層が設けられる。従ってこの剥離層
は処理後の剥離が容易なものでなければならない。この
ための素材としては、例えば、特開昭47−8237
号、同59−220727号、同59−229555
号、同49−4653号、米国特許第3,220,83
5号、同4,359,518号、特開昭49−4334
号、同56−65133号、同45−24075号、米
国特許第3,227,550号、同2,759,825
号、同4,401,746号、同4,366,227号
などに記載されたものを用いることが出来る。具体例の
一つとしては、水溶性(あるいはアルカリ可溶性)のセ
ルロース誘導体があげられる。例えばヒドロキシエチル
セルロース、セルロースアセテート−フタレート、可塑
化メチルセルロース、エチルセルロース、硝酸セルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、などである。また別
の例として種々の天然高分子、例えばアルギン酸、ペク
チン、アラビアゴム、などがある。また種々の変性ゼラ
チン、例えばアセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチンな
ども用いられる。更に、別の例として、水溶性の合成ポ
リマーがあげられる。例えば、ポリビニルアルコール、
ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブ
チルメタクリレート、あるいは、それらの共重合体など
である。剥離層は、単一の層でも、また例えば、特開昭
59−220727号、同60−60642号などに記
載されているように複数の層からなるものでもよい。
【0124】(G)バインダー 感光要素や受像要素の構成層のバインダーには親水性の
ものが好ましく用いられる。その例としては特開昭62
−253159号の(26)頁〜(28)頁に記載され
たものが挙げられる。具体的には、透明か半透明の親水
性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘
導体等のタンパク質またはセルロース誘導体、デンプ
ン、アラビアゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類
のような天然化合物と、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、アクリルアミド重合体、その他の合成
高分子化合物が挙げられる。また、特開昭62−245
260号等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−CO
OMまたは−SO3 M(Mは水素原子またはアルカリ金
属)を有するビニルモノマーの単独重合体またはこのビ
ニルモノマー同士もしくは他のビニルモノマーとの共重
合体(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ア
ンモニウム、住友化学(株)製のスミカゲルL−5H)
も使用される。これらのバインダーは2種以上組み合わ
せて用いることもできる。本発明において、バインダー
の塗布量は1m2 当たり20g以下が好ましく、特に1
0g以下、更には7g以下にするのが適当である。
ものが好ましく用いられる。その例としては特開昭62
−253159号の(26)頁〜(28)頁に記載され
たものが挙げられる。具体的には、透明か半透明の親水
性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘
導体等のタンパク質またはセルロース誘導体、デンプ
ン、アラビアゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類
のような天然化合物と、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、アクリルアミド重合体、その他の合成
高分子化合物が挙げられる。また、特開昭62−245
260号等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−CO
OMまたは−SO3 M(Mは水素原子またはアルカリ金
属)を有するビニルモノマーの単独重合体またはこのビ
ニルモノマー同士もしくは他のビニルモノマーとの共重
合体(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ア
ンモニウム、住友化学(株)製のスミカゲルL−5H)
も使用される。これらのバインダーは2種以上組み合わ
せて用いることもできる。本発明において、バインダー
の塗布量は1m2 当たり20g以下が好ましく、特に1
0g以下、更には7g以下にするのが適当である。
【0125】感光要素または受像要素の構成層(バック
層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防止、
膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良の目
的で種々のポリマーラテックスを含有させることができ
る。具体的には、特開昭62−245258号、同62
−136648号、同62−110066号等に記載の
ポリマーラテックスのいずれでも使用できる。特に、ガ
ラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテックスを
媒染層に用いると受像層のヒビ割れを防止することがで
き、またガラス転移点が高いポリマーラテックスをバッ
ク層に用いるとカール防止効果が得られる。
層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防止、
膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良の目
的で種々のポリマーラテックスを含有させることができ
る。具体的には、特開昭62−245258号、同62
−136648号、同62−110066号等に記載の
ポリマーラテックスのいずれでも使用できる。特に、ガ
ラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテックスを
媒染層に用いると受像層のヒビ割れを防止することがで
き、またガラス転移点が高いポリマーラテックスをバッ
ク層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0126】(H)硬膜剤 感光要素や受像要素の構成層に用いる硬膜剤としては、
米国特許第4,678,739号第41欄、特開昭59
−116655号、同62−245261号、同61−
18942号等に記載の硬膜剤が挙げられる。より具体
的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒドな
ど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニル
スルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニル
スルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール
系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるいは高分子硬
膜剤(特開昭62−234157号などに記載の化合
物)が挙げられる。
米国特許第4,678,739号第41欄、特開昭59
−116655号、同62−245261号、同61−
18942号等に記載の硬膜剤が挙げられる。より具体
的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒドな
ど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニル
スルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニル
スルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール
系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるいは高分子硬
膜剤(特開昭62−234157号などに記載の化合
物)が挙げられる。
【0127】(I)その他 感光要素や受像要素の構成層には、塗布助剤、剥離性改
良、スベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々
の界面活性剤を使用することができる。界面活性剤の具
体例は特開昭62−173463号、同62−1834
57号等に記載されている。感光要素や受像要素の構成
層には、スベリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目的
で有機フルオロ化合物を含ませてもよい。有機フルオロ
化合物の代表例としては、特公昭57−9053号第8
〜17欄、特開昭61−20944号、同62−135
826号等に記載されているフッ素系界面活性剤、また
はフッ素油などのオイル状フッ素系化合物もしくは四フ
ッ化エチレン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂などの
疎水性フッ素化合物が挙げられる。
良、スベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々
の界面活性剤を使用することができる。界面活性剤の具
体例は特開昭62−173463号、同62−1834
57号等に記載されている。感光要素や受像要素の構成
層には、スベリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目的
で有機フルオロ化合物を含ませてもよい。有機フルオロ
化合物の代表例としては、特公昭57−9053号第8
〜17欄、特開昭61−20944号、同62−135
826号等に記載されているフッ素系界面活性剤、また
はフッ素油などのオイル状フッ素系化合物もしくは四フ
ッ化エチレン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂などの
疎水性フッ素化合物が挙げられる。
【0128】感光要素や受像要素にはマット剤を用いる
ことができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオ
レフィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−
88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグ
アナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、A
S樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号、同6
3−274952号記載の化合物がある。その他、感光
要素および受像要素の構成層には、消泡剤、防菌防バイ
剤、コロイダルシリカ等を含ませてもよい。これらの添
加剤の具体例は特開昭61−88256号等(26)〜
(32)頁に記載されている。
ことができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオ
レフィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−
88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグ
アナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、A
S樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号、同6
3−274952号記載の化合物がある。その他、感光
要素および受像要素の構成層には、消泡剤、防菌防バイ
剤、コロイダルシリカ等を含ませてもよい。これらの添
加剤の具体例は特開昭61−88256号等(26)〜
(32)頁に記載されている。
【0129】本発明において感光要素及び/又は受像要
素には画像形成促進剤を用いることができる。画像形成
促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反応の促
進、色素供与性物質からの色素の生成または色素の分解
あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進および、感光
材料層から色素固定層への色素の移動の促進等の機能が
あり、物理化学的な機能からは塩基または塩基プレカー
サー、求核性化合物、高沸点有機溶媒(オイル)、界面
活性剤、銀または銀イオンと相互作用を持つ化合物等に
分類される。ただし、これらの物質群は一般に複合機能
を有しており、上記の促進効果のいくつかを合せ持つの
が常である。これらの詳細については米国特許第4,6
78,739号第38〜40欄に記載されている。
素には画像形成促進剤を用いることができる。画像形成
促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反応の促
進、色素供与性物質からの色素の生成または色素の分解
あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進および、感光
材料層から色素固定層への色素の移動の促進等の機能が
あり、物理化学的な機能からは塩基または塩基プレカー
サー、求核性化合物、高沸点有機溶媒(オイル)、界面
活性剤、銀または銀イオンと相互作用を持つ化合物等に
分類される。ただし、これらの物質群は一般に複合機能
を有しており、上記の促進効果のいくつかを合せ持つの
が常である。これらの詳細については米国特許第4,6
78,739号第38〜40欄に記載されている。
【0130】(J)処理組成物 本発明に用いられる処理組成物は、感光要素の露光後に
感光要素上に均一に展開され、その含有する成分によっ
て感光層の現像を行うものである。このために、組成物
中には、アルカリ、増粘剤、遮光剤、電子伝達剤(現像
薬)、更に、現像を調節するための、現像促進剤、現像
抑制剤、現像薬の劣化を防ぐための酸化防止剤などを含
有する。必要に応じて組成物中には遮光剤を含むことか
できる。アルカリは液のpHを12〜14とするに足り
るものであり、アルカリ金属の水酸化物(例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム)、アル
カリ金属のリン酸塩(例えばリン酸カリウム)、グアニ
ジン類、四級アミンの水酸化物(例えば水酸化テトラメ
チルアンモニウムなど)が挙げられるが、なかでも水酸
化カリウム、水酸化ナトリウムが好ましい。
感光要素上に均一に展開され、その含有する成分によっ
て感光層の現像を行うものである。このために、組成物
中には、アルカリ、増粘剤、遮光剤、電子伝達剤(現像
薬)、更に、現像を調節するための、現像促進剤、現像
抑制剤、現像薬の劣化を防ぐための酸化防止剤などを含
有する。必要に応じて組成物中には遮光剤を含むことか
できる。アルカリは液のpHを12〜14とするに足り
るものであり、アルカリ金属の水酸化物(例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム)、アル
カリ金属のリン酸塩(例えばリン酸カリウム)、グアニ
ジン類、四級アミンの水酸化物(例えば水酸化テトラメ
チルアンモニウムなど)が挙げられるが、なかでも水酸
化カリウム、水酸化ナトリウムが好ましい。
【0131】増粘剤は処理液を均一に展開するために、
また現像中に感光要素/受像要素間の密着を保ち、かつ
剥離時には処理液成分が受像要素の表面に残らないよう
にする為に必要である。例えば、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースのアルカリ金属塩が用いられ、好ましくは、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロースが用いられる。
また現像中に感光要素/受像要素間の密着を保ち、かつ
剥離時には処理液成分が受像要素の表面に残らないよう
にする為に必要である。例えば、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースのアルカリ金属塩が用いられ、好ましくは、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロースが用いられる。
【0132】受像要素が透明支持体であり、遮光機能を
有しない場合などには遮光剤を含有することができる。
遮光剤としては、染料受像層まで拡散しステインを生じ
るものでなければ染料あるいは顔料のいずれでも、また
それらの組合わせでも用いることができる。代表的なも
のとしてカーボンブラックがあげられるが、その他チタ
ンホワイトと染料の組み合わせも用いられる。この染料
としては、処理の一定時間後に無色となるような一時遮
光染料でもよい。
有しない場合などには遮光剤を含有することができる。
遮光剤としては、染料受像層まで拡散しステインを生じ
るものでなければ染料あるいは顔料のいずれでも、また
それらの組合わせでも用いることができる。代表的なも
のとしてカーボンブラックがあげられるが、その他チタ
ンホワイトと染料の組み合わせも用いられる。この染料
としては、処理の一定時間後に無色となるような一時遮
光染料でもよい。
【0133】好ましい電子伝達剤は、電子供与体をクロ
ス酸化し、かつ酸化されても実質的にステインを生じな
いものであればどのようなものでも使用出来る。このよ
うな電子伝達剤は単独でもまた二種類以上を併用しても
よく、またプレカーサーの型で使用してもよい。これら
の電子伝達剤の具体的化合物としてはアミノフェノール
類、ピラゾリジノン類があげられるが、このうちピラゾ
リジノン類がステインの発生が少ないために特に好まし
い。たとえば1−フェニル−3−ピラゾリジノン、1−
p−トリル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾ
リジノン、1−(3′−メチル−フェニル)−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリジノン、1−
フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリジノン、1−p−トリル−4−メチル−4−ヒド
ロキシメチル−3−ピラゾリジノン、などが挙げられ
る。上記の処理組成物は、米国特許第2,543,18
1号、同2,643,886号、同2,653,732
号、同2,723,051号、同3,056,491
号、同3,056,492号、同3,152,515号
等に記載されているような圧力により破裂可能な容器に
充填して使用することが好ましい。
ス酸化し、かつ酸化されても実質的にステインを生じな
いものであればどのようなものでも使用出来る。このよ
うな電子伝達剤は単独でもまた二種類以上を併用しても
よく、またプレカーサーの型で使用してもよい。これら
の電子伝達剤の具体的化合物としてはアミノフェノール
類、ピラゾリジノン類があげられるが、このうちピラゾ
リジノン類がステインの発生が少ないために特に好まし
い。たとえば1−フェニル−3−ピラゾリジノン、1−
p−トリル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾ
リジノン、1−(3′−メチル−フェニル)−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリジノン、1−
フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリジノン、1−p−トリル−4−メチル−4−ヒド
ロキシメチル−3−ピラゾリジノン、などが挙げられ
る。上記の処理組成物は、米国特許第2,543,18
1号、同2,643,886号、同2,653,732
号、同2,723,051号、同3,056,491
号、同3,056,492号、同3,152,515号
等に記載されているような圧力により破裂可能な容器に
充填して使用することが好ましい。
【0134】(K)感光材料の構成 上記各要素を組み合せることによってカラー拡散転写イ
ンスタント感光材料を構成することができる。カラー拡
散転写インスタントフィルムユニットは大別して剥離
型、剥離不要型に大別され、剥離型は感光層と色素受像
層とが別の支持体上に塗設されており画像露光後、感光
要素と、色素受像要素とを重ね合わせ、その間に処理組
成物を展開し、その後色素受像要素を剥し取ることによ
り、色素受像層に転写された色素画像を得るものであ
る。これに対して剥離不要型では透明な支持体ともう一
方の支持体の間に色素受像層、感光層が塗設されている
が、受像層と感光層が同一の透明支持体に塗設される形
態と別の支持体に塗設される形態とがある。前者の場合
には受像層と感光層との間に白色反射層が塗設され、後
者の場合には、受像層とハロゲン化銀乳剤層との間に展
開される処理組成物に白色顔料を含有させることによ
り、受像層に転写した色素像を反射光で観察できるよう
にしている。
ンスタント感光材料を構成することができる。カラー拡
散転写インスタントフィルムユニットは大別して剥離
型、剥離不要型に大別され、剥離型は感光層と色素受像
層とが別の支持体上に塗設されており画像露光後、感光
要素と、色素受像要素とを重ね合わせ、その間に処理組
成物を展開し、その後色素受像要素を剥し取ることによ
り、色素受像層に転写された色素画像を得るものであ
る。これに対して剥離不要型では透明な支持体ともう一
方の支持体の間に色素受像層、感光層が塗設されている
が、受像層と感光層が同一の透明支持体に塗設される形
態と別の支持体に塗設される形態とがある。前者の場合
には受像層と感光層との間に白色反射層が塗設され、後
者の場合には、受像層とハロゲン化銀乳剤層との間に展
開される処理組成物に白色顔料を含有させることによ
り、受像層に転写した色素像を反射光で観察できるよう
にしている。
【0135】剥離型は、一般に受像要素と感光要素は別
の支持体に付設され、受像材料として染料受像層の他
に、必要に応じて中和機能を有する層、中和タイミング
層、剥離層が設けられる。受像材料の支持体としては、
遮光機能を有する白色支持体を用いる事が好ましい。一
方感光材料は、感光層の他に必要に応じて中和機能を有
する層、中和タイミング層が設けられる。感光材料の支
持体としては、遮光機能を有する黒色支持体を用いる事
が好ましい。該フィルムユニットに関して、特開昭61
−47956号に記載のものを、適用することができ
る。さらに、剥離型として特開平1−198747号、
特願平1−68749号に記載のごとく、同一支持体に
染料受像層/剥離層/感光層の順に付設されたフィルム
ユニットを適用することができる。
の支持体に付設され、受像材料として染料受像層の他
に、必要に応じて中和機能を有する層、中和タイミング
層、剥離層が設けられる。受像材料の支持体としては、
遮光機能を有する白色支持体を用いる事が好ましい。一
方感光材料は、感光層の他に必要に応じて中和機能を有
する層、中和タイミング層が設けられる。感光材料の支
持体としては、遮光機能を有する黒色支持体を用いる事
が好ましい。該フィルムユニットに関して、特開昭61
−47956号に記載のものを、適用することができ
る。さらに、剥離型として特開平1−198747号、
特願平1−68749号に記載のごとく、同一支持体に
染料受像層/剥離層/感光層の順に付設されたフィルム
ユニットを適用することができる。
【0136】剥離不要型は、感光層と受像層が同一支持
体上に付設される場合は、別の透明支持体上に中和機能
を有する層、中和タイミング層が付設されたカバーシー
ト材料が用いられる。該フィルムユニットに関して、特
公昭46−16356号、特開昭50−13040号に
記載のものを、適用することができる。
体上に付設される場合は、別の透明支持体上に中和機能
を有する層、中和タイミング層が付設されたカバーシー
ト材料が用いられる。該フィルムユニットに関して、特
公昭46−16356号、特開昭50−13040号に
記載のものを、適用することができる。
【0137】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されない。 (実施例1)まず、ハロゲン化銀乳剤の調製法について
説明する。 乳剤−EM1(平板状臭化銀粒子)の調製:0.05M
の臭化カリウムを含有する0.8重量%のゼラチン水溶
液1リットルに、それを攪拌しながらダブルジェット法
で、0.40Mの硝酸銀水溶液と同じく0.15Mの臭
化カリウム水溶液とを30cc添加する。この間ゼラチ
ン水溶液は30℃に保たれた。添加後75℃に昇温し
た。また添加後ゼラチン30gが添加された上記一段目
添加終了後、0.4Mの硝酸銀水溶液が90cc添加さ
れた。さらに、この後65分間に176gの硝酸銀が加
速された流量(終了時の流量が開始時の流量の21倍)
で添加された。この間pBrは2.40に保たれた。こ
のようにして形成した粒子(以後種晶と呼ぶ)を常法の
フロキュレーション法により洗浄し、ゼラチンを添加し
た後、40℃においてpH6.5、pAg8.0になる
ように調整した。このようにして調整した種晶乳剤は乳
剤1kg当たり203gのハロゲン化銀を含有してい
た。
するが、本発明はこれに限定されない。 (実施例1)まず、ハロゲン化銀乳剤の調製法について
説明する。 乳剤−EM1(平板状臭化銀粒子)の調製:0.05M
の臭化カリウムを含有する0.8重量%のゼラチン水溶
液1リットルに、それを攪拌しながらダブルジェット法
で、0.40Mの硝酸銀水溶液と同じく0.15Mの臭
化カリウム水溶液とを30cc添加する。この間ゼラチ
ン水溶液は30℃に保たれた。添加後75℃に昇温し
た。また添加後ゼラチン30gが添加された上記一段目
添加終了後、0.4Mの硝酸銀水溶液が90cc添加さ
れた。さらに、この後65分間に176gの硝酸銀が加
速された流量(終了時の流量が開始時の流量の21倍)
で添加された。この間pBrは2.40に保たれた。こ
のようにして形成した粒子(以後種晶と呼ぶ)を常法の
フロキュレーション法により洗浄し、ゼラチンを添加し
た後、40℃においてpH6.5、pAg8.0になる
ように調整した。このようにして調整した種晶乳剤は乳
剤1kg当たり203gのハロゲン化銀を含有してい
た。
【0138】上記種晶を0.8重量%のゼラチンを含む
水溶液3.7リットル中に溶解し、温度75℃、pBr
1.60に保った。この後pBrを1.60に保ちなが
ら107gの硝酸銀が添加された。更に、チオシアン酸
アンモニウム塩を添加した後、pBrが2.70になる
ように硝酸銀を添加した。この後、乳剤を35℃まで冷
却し、常法のフロキュレーション法で洗浄し、ゼラチン
を添加し、40℃においてpH6.5、pAg8.5に
調整した後、冷暗所に保存した。この平板状粒子は平均
投影面積円相当直径が1.3μmであり、平均の厚みは
0.25μmであった。又、この乳剤は乳剤1kg当た
り213gのハロゲン化銀を含有していた。
水溶液3.7リットル中に溶解し、温度75℃、pBr
1.60に保った。この後pBrを1.60に保ちなが
ら107gの硝酸銀が添加された。更に、チオシアン酸
アンモニウム塩を添加した後、pBrが2.70になる
ように硝酸銀を添加した。この後、乳剤を35℃まで冷
却し、常法のフロキュレーション法で洗浄し、ゼラチン
を添加し、40℃においてpH6.5、pAg8.5に
調整した後、冷暗所に保存した。この平板状粒子は平均
投影面積円相当直径が1.3μmであり、平均の厚みは
0.25μmであった。又、この乳剤は乳剤1kg当た
り213gのハロゲン化銀を含有していた。
【0139】乳剤−EM2(臭化銀立方体粒子)の調
製:まず表−1に示される溶液I〜III を準備し、これ
を用いて乳剤−EM2を調製した。
製:まず表−1に示される溶液I〜III を準備し、これ
を用いて乳剤−EM2を調製した。
【0140】
【表1】
【0141】
【表2】
【0142】I液に対し、表−2に示すように、第1段
階および第2段階においてpAgを7.1に保ちつつII
液およびIII 液をダブル・ジェット法により添加した。
添加終了後、乳剤を35℃まで冷却し、常法のフロキュ
レーション法で洗浄し、骨ゼラチン50gを添加し、4
0℃においてpH6.5、pAg8.5に調整した後、
冷暗所に保存した。
階および第2段階においてpAgを7.1に保ちつつII
液およびIII 液をダブル・ジェット法により添加した。
添加終了後、乳剤を35℃まで冷却し、常法のフロキュ
レーション法で洗浄し、骨ゼラチン50gを添加し、4
0℃においてpH6.5、pAg8.5に調整した後、
冷暗所に保存した。
【0143】赤色感光層用乳剤A1、B1の調製: A1の調製 乳剤EM1に温度を60℃にして下記増感色素S−1及
びS−2を添加し、10分後にNa2 S2 O3 を銀1モ
ル当たり5×10-8モル、およびチオシアン酸アンモニ
ウム塩とKAuCl4 を添加して化学熟成を行い、最高
感度に到達した時点で温度をさげて化学増感を終了し、
乳剤A1を調製した。増感色素S−1及びS−2、チオ
シアン酸アンモニウム塩とKAuCl4 の添加量は最高
感度を得る量を選んで使用した。
びS−2を添加し、10分後にNa2 S2 O3 を銀1モ
ル当たり5×10-8モル、およびチオシアン酸アンモニ
ウム塩とKAuCl4 を添加して化学熟成を行い、最高
感度に到達した時点で温度をさげて化学増感を終了し、
乳剤A1を調製した。増感色素S−1及びS−2、チオ
シアン酸アンモニウム塩とKAuCl4 の添加量は最高
感度を得る量を選んで使用した。
【0144】B1の調製 乳剤EM2に温度を60℃にして下記増感色素S−1及
びS−2を添加し、10分後にNa2 S2 O3 を銀1モ
ル当たり2.5×10-6モル、およびチオシアン酸アン
モニウム塩とKAuCl4 を添加して化学熟成を行い、
最高感度に到達した時点で温度をさげて化学増感を終了
し、乳剤B1を調製した。増感色素S−1及びS−2、
チオシアン酸アンモニウム塩とKAuCl4 の添加量は
最高感度を得る量を選んで使用した。
びS−2を添加し、10分後にNa2 S2 O3 を銀1モ
ル当たり2.5×10-6モル、およびチオシアン酸アン
モニウム塩とKAuCl4 を添加して化学熟成を行い、
最高感度に到達した時点で温度をさげて化学増感を終了
し、乳剤B1を調製した。増感色素S−1及びS−2、
チオシアン酸アンモニウム塩とKAuCl4 の添加量は
最高感度を得る量を選んで使用した。
【0145】
【化30】
【0146】
【化31】
【0147】緑色感光層用乳剤A2、B2の調製:増感
色素S−3に変更する以外は赤色感光層用乳剤A1、B
1の調製と同様にして緑色感光層用乳剤を調製した。
色素S−3に変更する以外は赤色感光層用乳剤A1、B
1の調製と同様にして緑色感光層用乳剤を調製した。
【0148】青色感光層用乳剤A3、B3の調製:増感
色素S−4に変更する以外は赤色感光層用乳剤A1、B
1の調製と同様にして青色感光層用乳剤A3、B3を調
製した。
色素S−4に変更する以外は赤色感光層用乳剤A1、B
1の調製と同様にして青色感光層用乳剤A3、B3を調
製した。
【0149】次に色素供与化合物のゼラチン分散物の作
り方について述べる。イエローの色素供与化合物(1)
* を18g、高沸点有機溶媒(1)* を12g秤量し、
酢酸エチル51mlを加え、約60℃に加熱溶解させ、
均一な溶液とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの10
%水溶液100g、水60ccおよびドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム1.5gとを攪拌混合した後、ホ
モジナイザーで10分間、10000rpmで分散し
た。この分散液をイエローの色素供与化合物の分散物と
いう。マゼンタおよびシアンの色素供与化合物の分散物
はイエローの色素供与化合物と同様に、マゼンタの色素
供与化合物(2)* 又はシアンの色素供与化合物(3)
* を使って作った。
り方について述べる。イエローの色素供与化合物(1)
* を18g、高沸点有機溶媒(1)* を12g秤量し、
酢酸エチル51mlを加え、約60℃に加熱溶解させ、
均一な溶液とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの10
%水溶液100g、水60ccおよびドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム1.5gとを攪拌混合した後、ホ
モジナイザーで10分間、10000rpmで分散し
た。この分散液をイエローの色素供与化合物の分散物と
いう。マゼンタおよびシアンの色素供与化合物の分散物
はイエローの色素供与化合物と同様に、マゼンタの色素
供与化合物(2)* 又はシアンの色素供与化合物(3)
* を使って作った。
【0150】次に電子供与体のゼラチン分散物の作り方
について述べる。電子供与体(1)* を20.6g、高
沸点有機溶媒(1)* を13.1g秤量し、酢酸エチル
120mlを加え約60℃に加熱溶解させ、均一な溶液
とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの10%水溶液1
00g、水60ccおよびドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム1.5gとを攪拌混合した後、ホモジナイザ
ーで10分間、10000rpmで分散した。この分散
液を電子供与体の分散物という。
について述べる。電子供与体(1)* を20.6g、高
沸点有機溶媒(1)* を13.1g秤量し、酢酸エチル
120mlを加え約60℃に加熱溶解させ、均一な溶液
とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの10%水溶液1
00g、水60ccおよびドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム1.5gとを攪拌混合した後、ホモジナイザ
ーで10分間、10000rpmで分散した。この分散
液を電子供与体の分散物という。
【0151】次に中間層用の耐拡散性還元剤のゼラチン
分散物の作り方について述べる。耐拡散性還元剤(1)
* 23.5g、高沸点有機溶媒(1)* 8.5gを酢酸
エチル120mlに約60℃で溶解させ均一な溶液とし
た。この溶液と石灰処理ゼラチンの10%水溶液100
g、界面活性剤(3)* の5%水溶液15mlおよびド
デシルベンゼンスルホン酸0.2gとを攪拌混合したの
ち、ホモジナイザーで10分間、10000rpmで分
散した。この分散液を中間層用耐拡散性還元剤の分散物
という。これら及び各色素感光層乳剤A1〜A3により
下記表−3の構成を有する比較用感光要素101を作成
した。
分散物の作り方について述べる。耐拡散性還元剤(1)
* 23.5g、高沸点有機溶媒(1)* 8.5gを酢酸
エチル120mlに約60℃で溶解させ均一な溶液とし
た。この溶液と石灰処理ゼラチンの10%水溶液100
g、界面活性剤(3)* の5%水溶液15mlおよびド
デシルベンゼンスルホン酸0.2gとを攪拌混合したの
ち、ホモジナイザーで10分間、10000rpmで分
散した。この分散液を中間層用耐拡散性還元剤の分散物
という。これら及び各色素感光層乳剤A1〜A3により
下記表−3の構成を有する比較用感光要素101を作成
した。
【0152】
【表3】
【0153】
【表4】
【0154】
【0155】
【0156】この感光要素に用いた表−3に示した化合
物を以下に示す。
物を以下に示す。
【0157】
【化32】
【0158】
【化33】
【0159】
【化34】
【0160】
【化35】
【0161】
【化36】
【0162】受像要素は以下のようにして作成した。 紙支持耐:150μmの厚みの紙の両側に30μmづつ
ポリエチレンをラミネートしたもの。受像層側のポリエ
チレンには、ポリエチレンに対し重量で10%の酸化チ
タンが分散して添加されている。 バック側: (a)カーボンブラック4.0g/m2 、ゼラチン2.
0g/m2 の遮光層。 (b)酸化チタン8.0g/m2 、ゼラチン1.0g/
m2 の白色層。 (c)ゼラチン0.6g/m2 の保護層。 (a)〜(c)の順に塗設され、硬膜剤により硬膜され
ている。
ポリエチレンをラミネートしたもの。受像層側のポリエ
チレンには、ポリエチレンに対し重量で10%の酸化チ
タンが分散して添加されている。 バック側: (a)カーボンブラック4.0g/m2 、ゼラチン2.
0g/m2 の遮光層。 (b)酸化チタン8.0g/m2 、ゼラチン1.0g/
m2 の白色層。 (c)ゼラチン0.6g/m2 の保護層。 (a)〜(c)の順に塗設され、硬膜剤により硬膜され
ている。
【0163】受像層側: (1)平均分子量50,000のアクリル酸−ブチルア
クリレート(モル比8:2)共重合体を22g/m2 含
む中和層。 (2)酸化度51.3%(加水分解により放出される酢
酸の重量が試料1gあたり0.513gのもの)のセル
ロースアセテート、及び平均分子量約10,000のス
チレン−無水マレイン酸(モル比1:1)共重合体を重
量比で95対5の割合で4.5g/m2 含む第2のタイ
ミング層。 (3)ポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレートを
0.4g/m2 含む中間層。 (4)スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸/N
−メチロールアクリルアミドを重量比49.7/42.
3/4/4で乳化重合したポリマーラテックスと、メチ
ルメタクリレート/アクリル酸/N−メチロールアクリ
ルアミドを重量比93/3/4で乳化重合したポリマー
ラテックスを固型分比が6対4になるようにブレンド
し、総固型分を1.6g/m2 含む第1のタイミング
層。 (5)塗布助剤として下記化39の化合物を用いて、下
記化40の繰り返し単位をもつ重合体媒染剤3.0g/
m2 とゼラチン3.0g/m2 を塗設した受像層。
クリレート(モル比8:2)共重合体を22g/m2 含
む中和層。 (2)酸化度51.3%(加水分解により放出される酢
酸の重量が試料1gあたり0.513gのもの)のセル
ロースアセテート、及び平均分子量約10,000のス
チレン−無水マレイン酸(モル比1:1)共重合体を重
量比で95対5の割合で4.5g/m2 含む第2のタイ
ミング層。 (3)ポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレートを
0.4g/m2 含む中間層。 (4)スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸/N
−メチロールアクリルアミドを重量比49.7/42.
3/4/4で乳化重合したポリマーラテックスと、メチ
ルメタクリレート/アクリル酸/N−メチロールアクリ
ルアミドを重量比93/3/4で乳化重合したポリマー
ラテックスを固型分比が6対4になるようにブレンド
し、総固型分を1.6g/m2 含む第1のタイミング
層。 (5)塗布助剤として下記化39の化合物を用いて、下
記化40の繰り返し単位をもつ重合体媒染剤3.0g/
m2 とゼラチン3.0g/m2 を塗設した受像層。
【0164】
【化37】
【0165】
【化38】
【0166】(6)ゼラチン0.6g/m2 を塗設した
保護層。 以上(1)〜(6)がこの順に塗設され硬膜剤により硬
膜されている。
保護層。 以上(1)〜(6)がこの順に塗設され硬膜剤により硬
膜されている。
【0167】処理液の処方を以下に示す。下記組成の処
理液0.8gを破壊可能な容器に充填した。 1−p−トリル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3− ピラゾリドン 10.0g 1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピ ラゾリドン 4.0g 亜硫酸カリウム(無水) 4.0g ヒドロキシエチルセルロース 40 g 水酸化カリウム 64 g ベンジルアルコール 2.0g 水を加えて 全量 1 kg
理液0.8gを破壊可能な容器に充填した。 1−p−トリル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3− ピラゾリドン 10.0g 1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピ ラゾリドン 4.0g 亜硫酸カリウム(無水) 4.0g ヒドロキシエチルセルロース 40 g 水酸化カリウム 64 g ベンジルアルコール 2.0g 水を加えて 全量 1 kg
【0168】次に、第2層、第6層、第10層に表−4
に示すように、本発明の一般式(I)であらわされる化
合物または(化39)であらわされる比較化合物を加
え、また乳剤も変更を施し感光要素102〜113を作
成した。
に示すように、本発明の一般式(I)であらわされる化
合物または(化39)であらわされる比較化合物を加
え、また乳剤も変更を施し感光要素102〜113を作
成した。
【0169】
【化39】
【0170】
【表5】
【0171】
【表6】
【0172】
【0173】前記感光要素101〜113を、グレーの
連続階調ウェッジを通して乳剤層側から露光したのち、
受像要素の受像層側を重ね合わせて両材料の間に、上記
処理液を60μmの厚みになるように加圧ローラーの助
けにより展開した。処理は25℃で行ない、1.5分後
に感光材料と受像要素を剥離した。各受像要素に転写さ
れた反射濃度をカラー濃度計で測定した。その結果を表
−5に示す。
連続階調ウェッジを通して乳剤層側から露光したのち、
受像要素の受像層側を重ね合わせて両材料の間に、上記
処理液を60μmの厚みになるように加圧ローラーの助
けにより展開した。処理は25℃で行ない、1.5分後
に感光材料と受像要素を剥離した。各受像要素に転写さ
れた反射濃度をカラー濃度計で測定した。その結果を表
−5に示す。
【0174】
【表7】
【0175】
【0176】以上の結果のように、本発明の一般式
(I)で表される化合物と平板状ハロゲン化銀粒子を用
いることにより、高感度で最高濃度が高く保存性が良い
ことが示された。
(I)で表される化合物と平板状ハロゲン化銀粒子を用
いることにより、高感度で最高濃度が高く保存性が良い
ことが示された。
【0177】
【発明の効果】本発明によって高感度で且つ最高濃度の
高い優れた画像が得られることがわかった。また、感光
材料を生保存性も良化した。
高い優れた画像が得られることがわかった。また、感光
材料を生保存性も良化した。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上に、色素像形成物質及び電子供
与体と組み合わされた少なくとも1つの感光性ハロゲン
化銀乳剤層を有するカラー拡散転写感光材料において、
該感光材料の少なくとも一層に下記一般式(I)で表さ
れる化合物を含有し、且つ該色素像形成物質が下記一般
式(II)で表される、還元されると拡散性色素を放出す
る被還元性色素供与化合物の少なくとも一種から成り、
且つ該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に含まれる
ハロゲン化銀乳剤粒子の全投影面積の少なくとも50%
が、平均粒子直径0.3μm以上、平均粒子厚さ0.5
μm未満で、且つ平均粒子直径/平均粒子厚さの比が2
以上である平板状ハロゲン化銀粒子によって占められて
いることを特徴とするカラー拡散転写感光材料。 一般式(I) 【化1】 式中、Zは、窒素原子(N)とともに5員もしくは6員
の複素環、縮合複素環、または、複素環ケトンを形成す
るのに必要な原子群を表し、R1 は、水素原子、アルカ
リ金属原子を表し、nは0または1であり、Lはアルキ
レン、またはアリーレン基であり、R2 は2価の連結基
で、スルホン基、カルボニル基、アミド基、エーテル基
を表し、R3 は、水素原子、アルカリ金属原子、あるい
はアルキル基を表す。 一般式(II) PWR−(Time)t −Dye 式中、PWRは還元されることによって、−(Tim
e)t −Dyeを放出する基を表し、、TimeはPW
Rから−(Time)t −Dyeとして放出されたのち
後続する反応を介してDyeを放出する基を表し、tは
0又は1の整数を表し、Dyeは色素又はその前駆体を
表す。 - 【請求項2】 請求項1記載のカラー拡散転写感光材料
に於いて、露光後にpH12以上のアルカリ性処理組成
物を感光要素上に均一に展開して現像を行うことを特徴
とするカラー拡散転写感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29769391A JP2670924B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | カラー拡散転写感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29769391A JP2670924B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | カラー拡散転写感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241302A JPH05241302A (ja) | 1993-09-21 |
JP2670924B2 true JP2670924B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=17849933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29769391A Expired - Fee Related JP2670924B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | カラー拡散転写感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2670924B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP29769391A patent/JP2670924B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05241302A (ja) | 1993-09-21 |
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---|---|---|---|
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