JP2669917B2 - 微細気泡発生装置 - Google Patents

微細気泡発生装置

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JP2669917B2 JP2026270A JP2627090A JP2669917B2 JP 2669917 B2 JP2669917 B2 JP 2669917B2 JP 2026270 A JP2026270 A JP 2026270A JP 2627090 A JP2627090 A JP 2627090A JP 2669917 B2 JP2669917 B2 JP 2669917B2
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啓一 寺町
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は例えば浴槽内の浴水中に微細気泡を発生させ
ることができる微細気泡発生装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より浴槽内の浴水中に微細気泡を発生させて温泉
浴を楽しむことができるようになったものが種々提供さ
れている。これらのものにあっては、第5図に示される
ように浴槽9の近傍に微細気泡発生装置Aを設けてあ
り、この微細気泡発生装置Aによって浴水1a中に微細気
泡を発生させるようにしている。つまり、モータ6によ
って加圧ポンプ7を作動させることで浴槽9に設けた吸
入口2より管路4内に浴水1aが吸入され、この浴水1aの
吸入に伴って加圧ポンプ7と吸収口2との間の管路4に
設けられた供給部5より管路4内に気体が吸入され、気
体が混合された浴水1aは加圧ポンプ7にて加圧されるこ
とで浴水1a内に空気が溶解されることになり、この空気
が溶解された浴水1aをアキュムレータ10を介して再び吐
出口3より浴槽9内に吐出させることによって微細気泡
が析出されるようになっている。このとき、アキュムレ
ータ10にて分離される浴水1a中に溶解しきれなかった余
剰気体は排気管15から排気されるようになっている。そ
して、供給部5からの空気を供給としては管路4に接続
された供給管11の端部に吸気口8を設けてあり、モータ
6が駆動されて加圧ポンプ7が作動すると浴水1aの吸引
によって供給管11側が負圧となり、エゼクター効果によ
って供給管11から管路に空気が引かれることとなり、供
給管11に設けられた電磁弁13を開いた状態で吸気口8よ
り供給管11を介して管路4に空気が供給されるようにな
っている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、モータ6のような電動器にあっては、使用
する地域によって電流の周波数が異なっていることから
取付地域によって回転数が異なる。つまり、西日本にお
いては周波数が60HZ、東日本においては周波数が50HZで
あるためモータ6は取付地域によって回転数が変化す
る。このためモータ6の回転数が異なると加圧ポンプ7
による浴水1aの吸引状態も異なることとなり、上述のよ
うな従来例にあっては、吸気口8を介して供給管11から
管路4に供給される空気の量が変化することとなるもの
であり、モータ6の回転数が遠い場合には空気の供給不
足が発生したり、また、モータ6の回転数が遅い場合に
は空気の供給過多が発生することがあり、施工現場にお
いて空気の供給量に応じた吸気口8に取り替えることで
空気の供給量を一定に調整するようにしている。しかし
ながら取り換え作業は施工現場での作業となるため不確
実となりやすいものであり、また、取り替え作業に手間
がかかるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、
その目的とするところは、吸気口の取り替え作業を無く
すことができると共に吸気口を介して供給される空気の
量の調整を手間取ることなく簡易に行うことができる微
細気泡発生装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明における微細気泡
発生装置Aは、液体1を吸入する吸入口2と液体1を吐
出する吐出口3との間に設けられた管路4に気体を吸引
して管路4内に供給する供給部5を設け、供給部5の水
下側に位置する管路4にモータ6にて駆動される加圧ポ
ンプ7を設け、供給部5に吸気量の異なる切換自在な2
つの吸気口8を設けたものである。
[作用] 供給部5にて液体1に気体が溶解混合され、この気体
が溶解混合された液体1を吐出口3より吐出させること
によって浴水1a中に微細気泡が発生する。そして、供給
部5で液体1に溶解混合される気体の供給量は2つの吸
気口8のうちいずれかに切り替えることによって所定量
の空気が供給されることとなる。
[実施例] 以下本発明を図示された実施例に基づいて詳述する。
図示された実施例にあっては、浴槽9内に微細気泡を
噴出する場合の実施例を示してある。9は浴槽であり、
この浴槽9の内壁には液体1である浴槽9内の浴水1aを
吸入する吸入口2を設けてあり、吸入口2より吸入され
た浴水1aは吐出口3より噴出されるようにしてある。4
は吸入口2と吐出口3との間に亘って配管された管路で
あり、この管路4に吸入口2から浴槽9内の浴水1aを吸
入し、吐出口3より噴出させることができる加圧ポンプ
7を配置してある。6は加圧ポンプを駆動するためのモ
ータであり、10は加圧ポンプ7の水下側に位置する管路
4に設置されたアミュムレータである。加圧ポンプ7と
吸入口2との間に位置する管路4には気体である空気を
管路4内に供給する供給部5を設けてある。この供給部
5は供給管11と、供給管11の端部に設けられた吸気口8
によって構成してある。吸気口8は第2図に示されるよ
うに吸入量の異なるものを2つ設けてあり、切換バルブ
12によって切り替えることができるようにしてある。図
示された実施例にあっては、上側に50HZ用の吸気口8を
配置し、下側に60HZ用の吸気口8を配置してある、13は
電磁弁である。この吸気口8は第4図に示されるように
内部にオリフィス14を設けることによって空気の吸入量
を異ならせてあり、60HZ用の吸気口8の方が50HZ用の吸
気口8よりも吸入量が多いようにしてある。つまり、モ
ータ6は取付地域によって周波数が異なると回転数が異
なるため、例えば取付地域が50HZの地域であると1450rp
m、取付地域が60HZの地域であると1750rpmとなるため、
取付地域に応じて吸入量の異なる2つの吸気口8のうち
いずれかに切り替えることによって所定量の空気が吸気
口8より供給されるようにしてある。上記アキュムレー
タ10の上部からは管路4内の浴水1a中に溶解しきれなか
た余剰気体を分離した後に排気するための排気管15を導
出してあり、この排気管15には絞り弁16を設けてある。
しかして、モータ6によって加圧ポンプ7が駆動され
ると液体1である浴槽9内の浴水1aが吸入口2を介して
管路4内に吸入される。そして、供給部5から供給管11
を介して空気が管路4内に吸入され、浴水1aと混合され
加圧ポンプ7にて加圧されて浴水1a中に空気が加圧溶解
する。このとき、加圧ポンプ7による空気の溶解効率を
上げるためには、実際に溶解する気体量に対して過剰に
気体を供給する必要があり、加圧ポンプ7にて加圧され
ても、多量の未溶解気体が存在する。このため、アキュ
ムレータ10で余剰気体を分離し、余剰気体はアキュムレ
ータ10に連結された絞り弁16を介して排気管15から排気
される。このとき、絞り弁16は排気量を調整してアキュ
ムレータ10内の圧力が著しく減圧された状態とならない
ようにしてある。つまり、空気が溶解された浴水1aは加
圧された状態のままで管路4を通って吐出口3へと送ら
れるのであるが、この途中において、アキュムレータ10
内を通る際、アキュムレータ10は浴水1aの脈動を吸収し
たり衝撃圧を吸収したりする一般的な作用をする他に、
加圧ポンプ7内での加圧で溶解しきれなかった空気を溶
解を促進すると共に、それでも溶解せずに浴水1a中に混
在する余剰気体をアキュムレータ10内の上部に浮上させ
て浴水1aから余剰気体を分離する作用をするものであ
る。そして、このアキュムレータ10を通った浴水1aは気
体である空気が高濃度に溶解された状態となり、この高
濃度に気体が溶解された浴水1aを再び吐出口3より浴槽
9内に噴出させるものであり、吐出口3より気体が溶解
された浴水1aを浴槽9内に噴出させると、浴水1aは加圧
状態から一気に圧力が開放された状態となり、このた
め、浴水1a中に溶解していた空気は析出し、、微細気泡
となって浴槽9内の浴水1aに生じることとなるものであ
る。そして、取付地域が西日本の場合には切換バルブ12
を切り替えて60HZ用の吸気口8より空気の吸入を行うよ
うにし、また、取付地域が東日本の場合には切換バルブ
12を切り替えて50HZ用の吸気口8より空気の吸入を行う
ようにする。このように構成してあることで取付地域に
よって周波数が異なり、モータ6の回転数が異なる場合
であっても、切換バルブ12を切換えるだけの簡単な操作
によっていずれかの吸気口8を選択することで供給され
る空気の量を所定量にすることができ、安定した状態で
空気が供給されるものである。
[発明の効果] 本発明の微細気泡発生装置は叙述のように供給部に吸
気量の異なる切換自在な2つの吸気口を設けてあるの
で、取付地域によってモータの回転数に変化が生じる場
合であっても、吸気量の異なる2つの吸気口のうち、い
ずれかを選択して空気の吸入を行うようにすることでモ
ータの回転数に対応しながら空気の吸入量を一定に保つ
ことができるものであり、吸気口を取り替えたりするよ
うな面倒な作業を行うことがなく、取付地域に対応して
空気の供給量を設定することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のシステム図、第2図は吸気
口の取付状態を示す部分拡大図、第3図は同上の他の方
向から見た場合の部分拡大図、第4図は吸気口の断面
図、第5図は従来例のシステム図、第6図は同上の吸気
口の取付状態を示す部分拡大図であって、Aは微細気泡
発生装置、1は液体、2は吸入口、3は吐出口、4は管
路、5は供給部、6はモータ、7は加圧ポンプ、8は吸
気口である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体と液体を混合し加圧することにより液
    体に気体を溶解させ、この液体を再び減圧することによ
    って微細気泡を析出する微細気泡発生装置であって、液
    体を吸入する吸入口と液体を吐出する吐出口との間に設
    けられた管路に気体を吸引して管路内に供給する供給部
    を設け、供給部の水下側に位置する管路にモータにて駆
    動される加圧ポンプを設け、供給部に吸気量の異なる切
    換自在な2つの吸気口を設けて成ることを特徴とする微
    細気泡発生装置。
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