JP2669716B2 - パックの製造方法及びその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、折曲げタブが連続して最終のパックの形に
まで折曲げられる、（煙草の）パック、特に薄手の厚紙
のパック・ブランクとこれに接続されたカラー・ブラン
クとで作られるヒンジ蓋付きパックの製造方法に関す
る。本発明は又この方法を行う装置に関する。

【従来の技術及びその課題】

例えば薄手の厚紙の如き比較的堅いパック材料で作ら
れるパックを作る即ち折曲げるとき、しばしば、使用す
るブランクが細長くてブランクの一部分を適切な最終位
置に折曲げられないことから発する問題が発生する。こ
の問題は、例えば煙草のヒンジ蓋型パックにおいて、パ
ックのブランクとカラーブランクとが、この形のパック
によく用いられる如く、一体に作られている場合に発生
する。この様なパックブランク又はこれから作られたパ
ックが例えばDE-A-28 13 390号に開示されている。こ
のタイプのパックにおいては、カラーブランクがパック
の一部分である前壁に取り付けられる。 パックを折曲げるときの上述した技術問題が、パック
の前壁とカラーブランクとからなる部分が最終の位置特
に直立した位置から水平の位置に折曲げられ、パックの
内容物即ち煙草のブロックに当接するときに発生する。
この折曲げ動作において、ブランクの一部分、即ちカラ
ーの横タブを、既に折曲げられているブランク部分とタ
バコのブロックとの間に差し込まなければならない。場
所が狭いので、パックの前壁をカラーブランクと共に只
回動させるだけでは、上記部分を最終の折曲げ位置に折
曲げることが出来ない。 本発明は、単純な回動動作では折曲げることの出来な
いブランク部分を折曲げるとき発生する問題全般に関す
る。 ［課題を解決するための手段及びその作用］ この課題を解決するために、本発明による方法は、ブ
ランクの一部分、特にカラーの前壁が取り付けられたパ
ックの前壁が、折曲げ手順の中で、一時的に変形され、
特にアーチ状に湾曲され、当該ブランクの一部分の実効
長が短くなる如くにすることを特徴とする。 DE-A-28 13 390号に示されているようなパックの製
造に関する実施例において、パックの前壁及びカラーブ
ランク又は前壁からなるブランクの一部分が、このブラ
ンクの一部分の実効長を短くする如くにしてアーチ状に
折曲げられる。そのカラーの横タブを適切なパック位置
に差し込むことが出来る。この折曲げ位置に達した後、
ブランクの一部分が伸長した位置即ち正規の位置に戻さ
れる。 ブランクの変形即ち湾曲は、ブランクの一部分の面に
圧力を掛けることによって、特にその自由縁部に圧力を
掛けることによって、ブランクの一部分を折曲げ即ち回
動動作をさせることによって行われる。この実施例にお
いては、この変形圧力がカラーブランクの外側の縁に掛
けられる。 本発明による装置は、上記ブランクの一部分、特に前
壁とこれに取り付けられたカラーの前壁とが折曲げ手段
によって折曲げられ、この手段が、その折曲げ動作にお
いて、上記ブランクの一部分を折曲げ、この部分の実効
長を短くする如くに作用することを特徴とする。この折
曲げ手段がフック型の突起をブランクの一部分の、即ち
カラーブランクの外側の縁を把持する。 本発明のその他の特徴は、一体に作られたパック部分
とカラーブランクとからなるヒンジ蓋付きパックを製造
するための特殊な折曲げ手順と、上記折曲げ手順を行う
ための折曲げ手段（折曲げターレット）の詳細とに関す
るものである。以下図面を用い実施例に就いて説明す
る。 ［実施例］ 図面に示す本発明の装置及びその方法の実施例はDE-A
-28 13 390号によるブランクの処理に関するものであ
るが、これに類する他のブランクに用いることも出来
る。 第１図に示すブランクはパックブランク10と、これと
一体をなすカラー11とから成り立っている。このカラー
11が、本実施例の場合はウエブ状の切り残し接続部13を
介して、前壁12の部分でパックブランク10と接続してい
る。これらの切り残し接続部13が概ねＺ形に折り曲げら
れ、これによって、カラー11の下の部分が前壁12の内面
に当接する位置になるように、カラー11がパックブラン
ク10に対して折り重ねられる（例えば第２図参照）。 このパックブランク10が、更に別の壁の部分を持ち、
これらがブランクの折曲げ線によって仕切られている。
パックブランク10の長手方向に於いて、前壁12が底壁14
に繋がり、これが後壁15に繋がっている。この後壁がヒ
ンジ蓋の部分、即ち蓋の後壁16、蓋の天井壁17、及び蓋
の前壁18に繋がっている。 横側の折曲げタブがこれらのブランク部分に繋がり、
これらによってパックの横壁及び蓋の横壁が形成され
る。上記のパックの横壁が、後壁15に繋がる内側の横タ
ブ19と、前壁12の両側に設けられる外側の横タブ20とに
よって構成される。横タブ19と20とが互いに重ねられて
対をなし、バックの横壁を形成する。これに対応して、
蓋の後壁16にも台形の蓋の横タブ21が設けられ、折り曲
げられたときこれがパックの内面に接し、又蓋の前壁18
に蓋の外側の横タブ22が設けられる。 蓋の内側の横タブ21が後壁15の横タブ19の延長部分を
形成し、この２つのタブが傾斜した切離し線によって仕
切られ、横タブ19と蓋の横タブ22とがそれぞれ互いに対
応した傾斜縁23,24を持つ。 この様に設計されたブランクがDE-C-24 40 006号に
記載されている方法と同じようにして折曲げられる。先
ず、切り残し接続部13をＺ形に折り畳み、カラー11をパ
ックブランク10に対してずり下げることによってブラン
クが準備される。次に、Ｌ形の中間折曲げ姿勢が作り出
され（第２図）、この場合、水平な一方の腕が後壁15と
これに繋がる蓋の上記ブランク部分とから成り立ってい
る。又他の一方の垂直な腕が底壁14、前壁12、及びカラ
ー11とからなり、それぞれの側部に取り付けられた上記
ブランク部分を持っている。この第１の折曲げ手順に於
いて、後壁に繋がる内側の横タブ19と、蓋の内側の横タ
ブ21とが直立姿勢に折曲げられ、この場合、この横タブ
21はこれに繋がる蓋の隅のタブ25と共に折曲げられる。 パックブランク10に対してカラー11をずらす上述の作
業は、Ｌ形の中間折曲げ姿勢をとった後に行うことも出
来る。 パックの内容物、この実施例の場合は煙草のブロック
26（ブロックとは内側包装紙で包まれた１群の煙草のこ
とである）、のＵ形の断面がパックの長手方向に沿って
中間折曲げ姿勢のパックの中に押し込まれる。 この最初の折曲げ姿勢に於いて、カラーの横タブ27は
既にカラーの前壁28に対して直角に折曲げられている。
第３図は、カラーの横タブ27が直角以上に折曲げられ、
カラーの前壁28と鋭角を形成している状態が示されてい
る。折曲げ部分をこの様に折曲げ過ぎにするのは、折曲
げた縁の部分の復元力に打ち勝つためである。次の折曲
げ手順のために、カラーの横タブ27が鋭角の位置が直角
のパック姿勢に戻される。 次の折曲げ手順が、前壁12のカラー11を水平になるま
で折曲げ、パックの内容物に当接させる手順で、この場
合の折曲げ上の技術的問題点は、折曲げられたカラーの
横タブ27を、パックの内容物（煙草のブロック26）と蓋
の内側の横タブ21との間に移動させることである。つま
り、カラーの横タブ27を非常に狭い隙間に差し込まなけ
ればならない。横タブ19と蓋の横タブ21との境に切りを
入れることによって形成された傾斜縁23及び24が、カラ
ーの横タブ27を挿入するときの邪魔になるのである。前
壁12及びカラーの前壁28の寸法と、蓋の天井壁17の内側
まで伸びるカラーの横タブ27とが折曲げ手順を一層困難
なものにしている。 この問題点を解決するために、次の手順が行われる：
横タブ19が蓋の横タブ21と共にある傾いた位置に移動さ
れ、この位置で、上記の側部のブランク部分がパックの
内容物（煙草のブロック26）の直立する側壁に対してＶ
形の位置に向けられる。これによって、楔状の隙間が長
手方向の側部に形成され、前壁12が、カラー11と及び既
に折曲げられているカラーの横タブ27と共に、煙草のブ
ロック26の上の面に向かって折曲げられたとき、この隙
間の中にカラー11のカラー横タブ27を差し込むことが可
能となる（第４及び５図）。 この折曲げ動作の間、即ち、前壁12がそれ自身と底壁
14との間に形成される折曲げ線29で折曲げられたとき、
前壁12がカラー11と共に変形して、上向きに即ち外に向
かって曲線を描く（第４図）。その結果折曲げられたブ
ランクの部分の実効長が幾何学的に短くなる。こうする
ことが必要な理由は、ブランク即ち部分的に折曲げられ
たパックの外側で前壁12をカラー11と共に折曲げる時点
において、横方向を向いているブランク部分がこの折曲
げ手順の邪魔をするからである。即ち、既に内側に折曲
げられている蓋の隅のタブ25（第５図）で、これが特に
カラーの横タブ27を最終位置に折曲げる折曲げ動作の邪
魔をする。カラー11を持つ前壁12の実効長を短くするこ
とによって、カラーの横タブ27を蓋の横タブ21とパック
の内容物との間に差し込むことが可能となる。 前壁12とカラー11との実効長を短くすることによっ
て、カラーの横タブ27を上記楔状の隙間に差し込むと
き、この横タブが傾斜した縁23,24に引っ掛からなくな
る。この折曲げ手順の間、カラーの横タブ27は、上記傾
斜した縁23,24をカバーするような位置にある（第4,5
図）。 カラーの横タブ27が上記の側部の隙間に差し込まれた
後、即ち、カラーの前壁28が煙草のブロック26の上に載
ったとき、上記の変形が無くなる。前壁12が元の延ばさ
れた状態となり、煙草のブロック26の表面上のパック位
置におさまる。このとき外側の横タブ20は未だ水平方向
を向いている。 DE-C24 40 006号に記載されているのと同じ次の折
曲げ手順がこれに続く。これらの手順は、横タブ20を内
側の横タブ19に折り重ねる手順と、蓋のブラク部分の折
曲げとである。 上述した折曲げ手順を行う装置の中心を成すものは折
曲げターレット30である。DE-C24 40 006号に記載さ
れている折曲げターレットと同様に、この折曲げターレ
ット30は平らで板状の手段として設計され、垂直軸の回
りを一定のサイクルで回転することが出来る。この実施
例に於いては、折曲げターレット30が包装機械の２列ト
ラック作業用に設計されている。このために、折曲げタ
ーレット30のステーションが２つのポケット31,32を持
ち、それぞれパック又はブランクを受け取る。１つのス
テーションのこの２つのポケット31,32が平行に置か
れ、その長手方向軸がほぼ半径方向を向いている。対を
なしてポケット31,32が八角形のターレット盤33の上に
設けられる。各ポケット31,32が実質的に互いに間隔を
持って離れた２つの平行な支持腕34,35から成り立って
いる（第６図参照）。半径方向で言ってこれらの外側が
開口しており、内側では、ターレット盤33の下向きの縁
36に接続している。アングル状の止め具37が、半径方向
で言ってポケットの内側の位置決めをしている（第８
図）。 この様に設計されたポケット31,32が折曲げターレッ
ト30の幾つかの作業ステーションを通過する。ブランク
ステーション38の所で、ブランク10が、開口しているポ
ケット31,32に上から入れられる。中間ステーションを
挟んで装入ステーション39がこれに続く。ここで、ポケ
ット31,32の中に置かれた部分的に折曲げられているブ
ランク10の中に煙草のブロック26が半径方向から押し込
まれる。装入ステーションの下手にある折曲げステーシ
ョンに於いて、第２から５図で説明した折曲げ手順が行
われる。更に折曲げステーション41及び42がこれに続
き、ブランクの折曲げが行われる。半径方向で言って装
入ステーション39の真向いにある排出ステーション43の
所で、ほぼ出来上がったパックがポケット31,32から半
径方向に取り出され、真直ぐな排出コンベヤー（図示無
し）の上に載せられる。 ブランクステーション38に於いて、２つのブランクが
同時に、特殊なパンチによって上からポケット31,32の
中に入れられる。ブランクは折曲げターレット30の上に
設けられた平行なブランクトラック上のブランクステー
ションに送り出される。これに関する装置はDE-C24 40
006号に記載されている装置と同じである。 ポケット31,32に入れられたブランクは第２及び第３
図に示す折曲げ姿勢をとっているが、カラーの横タブ27
は前壁12の平面上に伸びている。次に、ブランクをポケ
ットに入れる前に、カラー11の切り残し接続部13が既に
折曲げられている場合を除き、この接続部がＺ形に折り
畳まれる。 この様に折曲げられたブランクが、その側部に設けら
れている保持レバー44,45によってポケット31,32の中に
固定される。これらのレバーはDE-B205 894号の装置の
ものと設計が同じで、且つ同じように作動するものであ
る。この実施例の場合は、この保持レバー44,45の横方
向に伸びるウエブ46が、側部に直立するブランク部分の
上側の縁即ち横タブ19の上に載る。その結果、ブランク
の上向きのずれが止められる。この保持レバー19が、そ
のアングル状の即ち形状を持ったヘッド部材47で、横タ
ブ19の傾斜縁23に当接する。従って、ブランクがポケッ
ト31,32の中で半径方向（外向き）に移動することが止
められる。 保持レバー44,45は回動軸受け48を中心としてポケッ
ト31,32の側部で回動し、２腕レバーとして設計されて
いる。保持レバー44,45の自由端部に走査ローラー49が
設けられている。この実施例の場合、これらのローラー
はほぼ半径方向に前進後退する湾曲部材57によって作動
し、走査ローラーがこれに沿って移動する。保持レバー
44,45が作動して、ヘッド部材47とウエブ46とが回動し
てブランクから遠ざかり、従ってこれらをポケット31,3
2から排出したり、次の折曲げ手順を行うことが出来
る。 保持レバー44,45が保持位置にある状態で、ポケット3
1,32がブランクを持って装入ステーション39に到着す
る。ここで、平行なトラックに載った煙草ブロック26
が、折曲げターゲットの外側に開口するポケット31,32
の中に装入され、ブランクの中に入れられる。 これと同時に、カラーの横タブが装入ステーション39
で上述したように折曲げられる。 このために、装入ステーション39に於いてターレット
30の上に定置して設けられた折曲げ手段がポケット31,3
2に当てがわれる。この実施例に於いては、これらの折
曲げ手段がポケット31,32又はブランクの上に設けられ
た折曲げピン50,51である。これらの折曲げピン50,51は
上を向き、円弧に沿って回動することが出来る。カラー
の横タブ27を折曲げるために、その出発位置（第10図に
実線で示す位置）から、カラーの横タブ27を帯同してポ
ケット31,32の上まで移動する。これによって、カラー
の横タブ27が一時的に鋭角をなす位置にまで移動する。 直立する折曲げピン50,51回動レバー52の上に設けら
れ、このレバーは水平面上を円弧に沿って前後に回動す
ることが出来る。回動レバー52が回動軸受53の回りを回
動し、それぞれ歯車付きセグメント54に繋がっている。
ポケット31,32に当てがわれた２つの折曲げピン50,51の
この歯車付きセグメント54が互いに噛み合い、一方の歯
車の回転動作が他の一方の歯車に伝えられる。その結
果、これらの折曲げピン50,51は常に一緒に作動する。 隣り合うポケット31,32の折曲げピン50,51は互いに向
き合い、更に歯車の付いた駆動セグメント55と結合して
いる。この駆動セグメント55が歯を持った共通の中央ラ
ック56と結合し、２つのポケット31,32の４つの折曲げ
ピン50,51を一緒に作動させる。このラック56は前進後
退することが出来る。 カラーの横タブ27が折曲げピン50,51によって折曲げ
られるとき、ブランク（カラーの前壁28を持つ前壁12）
の直立する腕の部分は固定される。このために、２つの
ウエブが設けられる、即ち定置された外側ウエブ84と移
動可能の対向ウエブ85とである。後者が台形の断面を持
ち、カラーの横タブ27が鋭角をなす位置にまで折曲げる
ことが出来るようになっている。ウエブ84及び85は若干
回動することが出来、折曲げターレット30が回転すると
き、これによってブランク部分の通過が妨げられること
が無い。 次に、ポケット31,32が特に重要な折曲げステーショ
ン40に到着し、ここで比較的複雑な折曲げが行われる。 最も重要な折曲げ手順が、前壁12とこれに繋がるブラ
ンク部分とを持つブランクの直立する腕の部分を水平位
置まで折曲げ、これをパックの内容物に当接させる手順
から成り立っている。この段階では上述した困難（第４
及び５図）を克服しなければならない。 前壁12が、特殊な方法で設計され且つ作動する折曲げ
レバー58（第６、８図）によって折曲げられる。ブラン
クと向き合う折曲げレバー58の自由端部にフック状の突
起59（第８図）が設けられている。この突起が、このと
き未だ直立しているブランクの腕に積極的に当接する。
この折曲げレバー58は、第８図に示す出発位置から出発
し、折曲げターレット30の外側の縁に向かって移動し、
ブランクの上部の横向きの縁と当接する。この実施例に
おいて、この縁は、一般的湾入を備えたカラーの前壁28
の上側自由端部の縁60（第１図）である。折曲げレバー
58は次の如くに作動する、即ち、第８図に示す位置にあ
る直立するブランクの部分（前壁12とカラー11）が折曲
げレバー58と当接し、前壁12と底壁14との間の折曲げ線
29で折曲げられ、水平位置にまで倒される。この折曲げ
動作の間、前壁12がカラーの前壁28と共にアーチ状に変
形され（第８図）、従ってその実効長が短くなる。前壁
12の一部分が折曲げレバー58に当接する。この動作の最
終位置において、前壁12とカラーの前壁28とが再び伸ば
される。折曲げレバー58が更に移動するのにつれて、こ
れがブランクから離れ、第８図に示す最初の位置に戻
る。 上述した折曲げ動作の間、押付け力が、前壁12とカラ
ーの前壁28とからなるブランクの部分に掛けられ、これ
によってアーチ状の変形が行われる。上記押付け力は外
側の縁60を介して掛けられる。ポケット31,32の内側の
境、即ちアングル状の止め具37が受け支持具として作用
する。前壁12がその折曲げ線29の所で上記アングル状止
め具37によって支持される。 この折曲げレバー58は、リンクとレバーとからなる制
御機構62によって作動する。この機構62が、クランク車
64と接続ロッド65とを持つ定置クランク63によって駆動
される。このクランク63が定置支持フレーム66に装着さ
れる。 クランク63が主作動レバー67に作用する。この実施例
においては、このレバーがアングル状をしており、これ
との接続ロッド65がレバーのほぼ中心（軸受け68）に結
合している。主作動レバー67が折曲げレバー58に弾力的
にリンクされる。主作動レバー67の腕にほぼ平行に伸び
る別の作動レバー69も又上記折曲げレバー58に弾力的に
リンクされている。 主作動レバー67及び作動レバー69が第１の支持レバー
70に弾力的にリンクされる。別の支持レバー71が主作動
レバー67の自由端に結合される。これらの２つの支持レ
バー70,71が支持フレーム66上で回動する。適切な長さ
と相対位置とを持つレバーによって組み立られたこの制
御機構の設計によって、折曲げレバー58が１つの円弧に
沿う動作を行う。この円弧の中心86は折曲げレバー58か
ら可なり離れた位置にある。この中心点86の回りで上記
円弧に沿って動作する間、この折曲げレバー58も同時に
それ自身の軸の回りで、即ち第８図に示す直立した出発
位置から、第９図に示すほぼ水平な最終位置に向かっ
て、回転する。この回転動作の中心点86は又前壁12の折
曲げ線29からある距離離れており、即ち、折曲げターレ
ット30の半径方向に対して内側で下向きに離れた位置に
ある。この様な関係位置によって初めて、前壁12とカラ
ー11との上述した幾何学的折曲げを行うことが出来る。
重要な特徴は、折曲げレバー58の回動動作の中心点86の
位置が、前壁12の回転軸の下にあり、かつこれに対して
横にずれていることである。この様に配置することによ
ってのみ、直立した出発位置で突起59が外側の縁60に何
者にも邪魔されずに当接し、且つ、前壁12の水平な折曲
げ位置においてこの縁と離れることが出来るのである。 これらの折曲げ手順は２つのポケット31,32の区域に
おいて同時に行われる。２つの制御機構62が折曲げステ
ーション40の区域に設けられる。この実施例において
は、然しながら、只１つのクランク63がこれらの２つの
ポケット31,32の中間に設けられる。共通の接続ロッド6
5が２つの主作動レバー67に接続される。この接続ロッ
ド65以外のその他の機構部分は対で設けられる。 図に示す実施例においては、折曲げレバー58が２つの
分割レバーによって形成されている。この分割レバーが
主作動レバー67と作動レバー69とに分かれ、両側に設け
られる。この意味は、カラー11の外側の縁60が、折曲げ
動作の間、２つの側部で押されると言うことである。 上述の折曲げ動作が行われている間、ポケット31,32
の保持レバー44,45が回動して戻り、ブランクとは係接
していない。その結果、後壁15に設けられた横タブ19が
ポケット31,32の中でＶ形に傾いた姿勢をとる（第５
図）。このために、ポケット31,32の側壁が、即ち支持
腕34,35の直立した壁が傾いた即ち上向きに開いた形に
設計される。 蓋の内側の横タブ21の区域において傾いたＶ形の姿勢
を確実にとり、カラーの横タブ27の挿入を可能とするた
めに、これらのブランク部分が若干変形される。この理
由から、変形手段が設けられ、この実施例においては、
これが、内側に既に若干折曲げられている蓋の隅のタブ
25に作用し、これを持ち上げる。従って、蓋の横タブ21
が回動動作によってＶ形に変形する。 図に示す実施例においては、２つのリフティングフィ
ンガー73,74（第７図）が折曲げステーション40の折曲
げターレット30の外側の縁部にあるシャフト72に設けら
れる。これらのリフティングフィンガー73,74はポケッ
ト31,32の端面の前のほぼ中央部に位置している。これ
らのリフティングフィンガー73,74の寸法を選定し、シ
ャフト72の回転により行われる回動動作によって、互い
に向き合う２つの蓋の隅のタブ25の端の部分が持ち上げ
られるようにする。これによって、蓋ちの横タブ21の上
述した傾いた姿勢がとられる。 シャフト72はその端部に設けられた作動アーム75を介
してスラストロッド76によって作動させることが出来
る。 折曲げステーション40が、平らな材料で作られた円形
のストリップからなる上部案内77と組み合わされ、作用
位置（第７図及び第９図に一点鎖線で示す位置）におい
て、これが折り曲げられたカラー11の上に伸び、この折
り曲げられたカラー11を折り曲げステーション40の中に
保持し、折り曲げターレット30が次の回転動作を行う段
階において、この間カラーを折り曲げ位置に保持する。
上記の折曲げ手順を行うために、上記上部案内が上記作
用位置を出て、第９図に実線で示す最初の位置に移動す
ることが出来る。 このために、上部案内77が互いに左右に離れて設けら
れた２つの回動レバー78に取り付けられる。これらの回
動レバー78が支持アーム79の上で回動する。この二腕回
動レバー78の自由端部に、回動動作を行わせるための作
動ロッド80がある。 折曲げレバー58によって前壁12とカラー11とが折曲げ
位置に移動するとき、側部保持レバー44,45が保持位置
に戻る。その結果、横タブ19と蓋の横タブ21とが直立位
置に戻される。次に、折曲げレバー58が最初の位置に戻
り、従って、上部案内77が作用位置に回動することが出
来る。次に折曲げターレット30が一定の１サイクル分だ
け回転する。 定置側部案内81（第９図）が折曲げステーション40の
区域に設けられ、前壁12とカラー11とが倒されるカラー
の横タブ27を案内する。これらの側部案内81がポケット
31,32の上で終り、折曲げターレット30が更に回転する
とき、これらが障害とならないようにする。この側部案
内81は、カラーの横タブ27の折曲げ動作に対応する曲線
をもって設けられる。 これに続く折曲げステーション41において、蓋の前壁
18と蓋の天井壁17とからなるブランクの一部分が直立位
置に折曲げられる。この故に、２つのポケット31,32が
この折曲げステーション41に共通の折曲げ手段82を持
つ。この折曲げ手段82は実質的に上下に動くことの出来
る折曲げウエブで、その上向きの動作によって上記ブラ
ンクの一部分を直立させ、従って、蓋の天井壁17がパッ
クの内容物即ち煙草のブロック26の端面当接する。 更にその下流に別の折曲げステーション42が続き、一
時的に直立した蓋の前壁18が定置折曲げバー83によって
煙草のブロックに向かって、即ちカラー11の突出部分に
向かって折曲げられる。公知の形で、この折曲げ手順
が、折曲げターレット30が定置折曲げ手段（折曲げバー
83）に対して回転動作をしている間に、行われる。この
折曲げ手段はポケット31,32の動作通路の上に位置して
いる。 次にほぼ折曲げの完了したパックが排出ステーション
43に到着する。パックを折曲げターレットから排出した
後、横方向に突出している外側の横タブ20と蓋の外側横
タブ22のみを折曲げなければならない。その前に、これ
らのブランク部分に公知の形で糊が付けられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、パックとカラーとが一体に作られたヒンジ蓋
付きパックのブランクの展開図、 第２図は、第１図のブランクが先ずＬ型の中間折曲げ位
置に曲げられた状態を示す側面図、 第３図は、第２図の平面図、 第４図は、ブランクの一部分を更に折曲げた時の状態を
第２図と同様に示す側面図、 第５図は、第４図の平面図、 第６図は、本発明による折曲げターレットの詳細を示す
平面図、 第７図は、第６図の折曲げターレットの１つの折曲げス
テーションを拡大して示す平面図、 第８図は、第７図の折曲げステーションを上記ターレッ
トの半径に沿って切断した状態をその折曲げ手段と共に
示す断面図、 第９図は、第８図の折曲げ手段が更に下に向かって移動
したときの状態を第８図と同様に示す断面図、 第10図は、第７図の折曲げステーションを別の折曲げ手
段と共に示す平面図、である。 符号の説明 10……パックのブランク、11……カラー、12……前壁、
13……ウエブ状切り残し接続部、21……蓋の台形の横タ
ブ、25……蓋の隅のタブ、26……煙草のブロック、27…
…カラーの横タブ、28……カラーの前壁、30……折曲げ
ターレット、31,32……ポケット、39……装入ステーシ
ョン、40,41,42……折曲げステーション、58……折曲げ
レバー、59……フック状突起、62……制御機構、63……
定置クランク、65……クランクの接続ロッド、67……主
作動レバー、69……作動レバー

Claims (12)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）に特徴を有し、
   個々のパック壁すなわち前壁、後壁、底壁、天井壁、両
   側壁等を形成するブランクの諸部分が、パックとしての
   適切な位置に連続して折り曲げられる、厚紙のパックブ
   ランク（10）から煙草用のヒンジ蓋付きパックを製造す
   る方法。 （ａ） 前壁（12）がカラー（11）とともに、直立して
   延在する中間の位置から水平方向に展開されたパックと
   しての最終位置、すなわち、前壁（12）の下方の縁（2
   9）の周りに折曲げられる、 （ｂ） 中間の位置から最終位置へ折曲げられる間に、
   カラー（11）を伴う前壁（12）は、カラー（11）と折り
   曲げ縁（29）の間の距離が、一直線をなす中間の折り曲
   げ位置または最終の折り曲げ位置における距離よりも短
   くなるように、アーチ状に湾曲される、 （ｃ） 前壁（12）がカラー（11）とともに折曲げられ
   た後、アーチ状に湾曲した前壁（12）は、一直線形状す
   なわち最終位置における形状に復帰する、
2. 【請求項２】前壁（12）の湾曲形状を作り出すために、
   折り曲げ縁（29）に向けられる押付け力が、折曲げ部材
   によって、折り曲げ縁（29）とは反対側にあるカラー
   （11）の自由縁（60）に掛けられ、その間折り曲げ縁
   （29）は前記押付け力に抗して支持される請求項１記載
   の方法。
3. 【請求項３】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）（ｅ）
   （ｆ）（ｇ）に特徴を有する、請求項１記載の方法。 （ａ） 前壁（12）がカラー（11）とともに直立して一
   直線をなす中間位置においては、カラーの前壁（28）と
   横方向に隣り合うカラーの両横タブ（27）が、前壁（2
   8）に対して直角な方向に折り曲げられる、 （ｂ） 両横タブ（19）と蓋の両横タブ（21）は、横方
   向に後壁（15）および蓋の後壁（16）と隣り合う、 （ｃ）両横タブ（19）と蓋の両横タブ（21）は、 両横タブ（19）と蓋の両横タブ（21）の間には、パック
   の内容物として煙草のブロック（26）が既に後壁（15）
   と接しているが、煙草のブロック（26）と、横タブ（1
   9）または蓋の横タブ（21）との間にＶ字状の間隙が形
   成されるように、 後壁（15）または蓋の後壁（16）の水平面から、ほとん
   ど垂直に、ほぼＶ字状をなして上に向かって折り曲げら
   れる、 （ｄ） 前壁（12）が、カラー（11）とカラーの両横タ
   ブ（27）とともに、直立する中間折り曲げ位置から、パ
   ックとして適切な後壁（15）と平行な位置に折り曲げら
   れる、 （ｅ） 前壁（12）をカラー（11）とカラーの両横タブ
   （27）とともに、折曲げるときは、カラー（11）を伴う
   前壁（12）は、カラー（11）と折り曲げ縁（29）の間の
   距離が、一直線をなす中間の折り曲げ位置または最終の
   折り曲げ位置における距離よりも短くなるように、アー
   チ状に湾曲される、 （ｆ） 前壁（12）の湾曲形状をカラー（11）とともに
   保持しておき、さらに折り曲げる間に、カラーの両横タ
   ブ（27）が、煙草ブロック（26）と、両横タブ（19）ま
   たは蓋の両横タブ（21）の間のＶ字状間隙内に挿入され
   る、 （ｇ） 最終的に、アーチ状前壁（12）はカラー（11）
   とともに、一直線形状をなす位置、すなわち後壁と平行
   な最終位置に復帰する、
4. 【請求項４】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）に特徴を
   有し、個々のパック壁すなわち前壁、後壁、底壁、天井
   壁、両側壁等を形成するブランクの諸部分が、パックと
   しての適切な位置に連続して折り曲げられる、厚紙のパ
   ックブランク（10）から煙草用のヒンジ蓋付きパックを
   製造する装置。 （ａ） 前壁（12）をカラー（11）とともに、直立して
   延在する中間の位置から水平方向に展開されたパックと
   しての最終位置、すなわち、前壁（12）の下方の縁（2
   9）の周りに折曲げるために、折曲げレバー（58）が設
   けられる。 （ｂ） 折曲げレバー（58）は、カラー（11）の自由な
   外側縁（60）と向き合って接する支持部材（59）を備え
   る、 （ｃ） 折曲げレバー（58）は、前壁（12）をカラー
   （11）とともに掴んで折曲げるために、ほとんど直立し
   た出発位置から回動して、前壁（12）とカラーの前壁
   （28）とが平行して一直線をなす水平位置に整合させる
   ことができる、 （ｄ） 折曲げレバー（58）が回動する間に、支持部材
   （59）は、 前壁（12）がアーチ状に湾曲されて、カラー（11）と折
   曲げ縁（29）との間の距離が一時的に減少するように、 折曲げ縁（29）の方向に向かって自由縁（60）に押付け
   力を掛ける、
5. 【請求項５】折曲げレバー（58）の支持部材は、カラー
   （11）の自由縁（60）を掴むために、フック状の自由
   端、すなわち突起（59）を形成する請求項４記載の装
   置。
6. 【請求項６】上記折曲げレバー（58）が、固定位置に取
   り付けられた２つの支持レバー（70,71）と、上記支持
   レバー（70,71）と上記折曲げレバー（58）とに回動可
   能に接続された２つのほぼ平行に作動するレバー（67,6
   9）と、からなる制御機構（62）によって作動すること
   が出来ることを特徴とする請求項５記載の装置。
7. 【請求項７】上記制御機構（62）が、クランク・ラック
   （65）が上記制御機構（62）の軸受（68）に接続されて
   いるクランク（63）によって駆動される、請求項６記載
   の装置。
8. 【請求項８】カラーの前壁（28）に接続されたカラーの
   横タブ（27）が、前壁（12）及びカラー（11）が直立位
   置にある状態で、特に上記折曲げターレット（30）の装
   入ステーション（39）の区域で回動する折曲げ手段すな
   わち折曲げピン（50,51）によって、カラーの前壁（1
   1）に対して横向きのパック位置に折曲げられ、上記折
   曲げ手段がカラーの横タブ（27）のレベルで引っ込めら
   れた位置から１つの円弧に沿って移動可能で、この移動
   のときカラーの横タブ（27）を伴って、この横タブがカ
   ラーの前壁（28）に対して鋭角をなす位置に移動する、
   請求項４から７のいずれか１つに記載の装置。
9. 【請求項９】ブランク（10）が上記折曲げターレットの
   ポケット（31,32）に挿入されたとき又はその後、ブラ
   ンクの側部、特に横タブ（19）蓋の横タブ（21）及び縁
   の隅のタブ（25）、がほぼ直立した言うなればＶ形の位
   置に折曲げられ、上記蓋の隅のタブ（25）が、特に内向
   きに折曲げられた蓋の隅のタブ（25）に掛けられる圧力
   によって、上記Ｖ形の位置に移動する如くにする、請求
   項８記載の装置。
10. 【請求項１０】上記の如くにして傾けられた蓋の隅のタ
    ブ（25）が、横タブ（19）と蓋の横タブ（21）とを一時
    的に上記Ｖ形の位置に動かすために、持ち上げ手段特に
    回動可能のリフティングフィンガー（73,74）によって
    持ち上げることが出来る、請求項９記載の装置。
11. 【請求項１１】少なくとも折曲げステーション（40）の
    区域において、部分的に折曲げられたパックのための定
    置上部案内（77）を含み、上記上部案内（77）が平らな
    材料で作られ、前壁（12）及びカラーの前壁（28）の折
    曲げ動作の間、その動作の道筋から移動し、カラー（1
    1）の真上の位置に戻ることが出来る、請求項４から10
    のいずれか１つに記載の装置。
12. 【請求項１２】上記上部案内（77）が折曲げステーショ
    ン（40）の区域における折曲げターレット（30）の動作
    の道筋の上の回動レバー（78）に装着されている、請求
    項11記載の装置。