JP2669447B2 - 電子擦弦楽器 - Google Patents

電子擦弦楽器

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JP2669447B2
JP2669447B2 JP4127922A JP12792292A JP2669447B2 JP 2669447 B2 JP2669447 B2 JP 2669447B2 JP 4127922 A JP4127922 A JP 4127922A JP 12792292 A JP12792292 A JP 12792292A JP 2669447 B2 JP2669447 B2 JP 2669447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子擦弦楽器、特
に、演奏者の擦弦操作に基づいて生成される擦弦情報に
応答して、所望の楽音を発生させる電子擦弦楽器に関す
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来の電子擦弦楽器として
は、擦弦操作に応じて、弦に担当する回転棒を回転さ
せ、その回転棒の一端部に設けた発電機を回転駆動さ
せ、その回転速度に応じた音量で楽音を発生させるもの
が知られている。この従来の電子擦弦楽器によれば、擦
弦速度、すなわち、弓の運弓速度を、たとえば、大きく
し、それに対応してアナログ的な擦弦検出信号の値(出
力電圧値)を徐々に大きくさせれば、それに比例して、
楽音の音量レベルを徐々に大きくさせることができる。
【0003】しかしながら、アナログ擦弦検出信号に応
じて、楽音の音量レベルを比例的に大きくしたり、ある
いは小さくしたりすることができるのみであり、たとえ
ば、弾く速さを徐々に速くした場合、弾く速さとは反比
例的に楽音の音量を小さくしたり、あるいは、ある決ま
った速さのレベルから急激に楽音の音量を大きくしたり
することはできないという問題点がある。また、弾く速
さに応じて、発生されるべき楽音のパラメータ、たとえ
ば、音色内容を、適宜変更することもできないという問
題点がある。
【0004】また、前述の従来の電子擦弦楽器に使用さ
れている発電機は、擦弦奏者の擦弦操作力に対するレス
ポンスが余り良くないため、擦弦奏者が最初から急激に
擦弦操作速度を速くした場合でも、発電機からの出力レ
ベルを急激に立ち上げることはできない。このため、擦
弦奏者の擦弦操作状態を、発生されるべき楽音の音量に
適切に反映させることができないという問題点がある。
そこで、前述の場合とは反対に、発電機の応答感度を高
く設定すると、ちょっとした擦弦操作や誤操作が行われ
た場合でも、不要な楽音を発生させてしまうという問題
点がある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の問題点を解
消するためになされたものであり、バイオリン、チェロ
等の演奏操作と同様の演奏操作、すなわち、擦弦楽器本
体を擦弦操作部材で擦るという、擦弦操作の微妙なニュ
アンスを楽音の発生開始の際に、その発生されるべき楽
音の特性に反映させ、表現力の豊かな電子擦弦楽器を提
供することを主たる目的とする。この目的を達成するた
めに、本願請求項1の発明は、演奏者の擦弦操作に対応
して出力された擦弦データの値が予め設定されている設
定値を越えたことが検出された否かを検出し、検出され
た時点から、予め設定されている時間経過後の時点(カ
ウントが終了した時点)における擦弦データの値をイニ
シャルデータとして出力し、このイニシャルデータの値
に対応した楽音特性で、楽音を発生するように制御する
構成としている。 また、請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の効果と同様な効果を奏することができる
ばかりでなく、楽音の発生開始時に、演奏者により押圧
操作された位置に対応した音高情報に基づく音高をもつ
楽音を発生開始させることができ、表現力豊かな演奏を
可能とすることができる構成としている。 また、請求項
3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果と同様な効
果を奏することができるばかりでなく、演奏者の擦弦操
作に対応する擦弦データを入力し、この入力された擦弦
データをイニシャル擦弦データ出力手段(第4図参照)
にてイニシャル擦弦データに変換し、この変換されたイ
ニシャル擦弦データを出力するようにしているので、楽
音の発生時において、楽音の特性を制御するための擦弦
データを適切なイニシャル擦弦データに変換して用いる
ことが可能となる構成としている。また、本願請求項4
の発明は、請求項1記載の発明の効果と同様な効果を奏
することができるばかりでなく、演奏者の擦弦操作に対
応する擦弦データを入力し、この入力された擦弦データ
をイニシャル擦弦データに変換し、この変換されたイニ
シャル擦弦データを出力するようにしているので、楽音
の発生時において、楽音の特性を制御するために、入力
された擦弦データを適切なイニシャル擦弦デ ータに変換
して用いることが可能となる。そればかりでなく、演奏
者により押圧操作された位置に対応した音高をもつ楽音
を発生させることができる構成としている。 また、本願
請求項5の発明は、演奏者の擦弦操作に対応して出力さ
れた擦弦データの値が予め設定されている設定値を越え
たことが検出された否かを検出し、検出された時点か
ら、予め設定されている時間経過後の時点(カウント終
了した時点)における擦弦データの値をイニシャルデー
タとして出力し、このイニシャルデータの値に対応した
楽音特性で、楽音を発生するように制御しているので、
ノイズ的な僅かな擦弦操作による意図しない楽音が発生
する事態を防止することができ、また、演奏者によりな
された擦弦操作に応答して出力されるイニシャルデータ
の値に対応した適切な楽音特性(例えば、音量)で、楽
音の発生開始を制御することができる一方で、楽音が発
生開始させた後は、擦弦操作に対応して出力されるアフ
ターデータの値に従って、既に発生中の楽音の特性を制
御することかできる構成としている。 また、本願請求項
6の発明は、演奏者の擦弦操作に対応した擦弦データの
値が予め設定されている設定値を越えたか否かを検出
し、この出力された擦弦データが予め設定されている設
定値を越えたことが検出されると、これに応答して、出
力された擦弦データとは無関係に、発生される楽音の音
量の最大音量に対応する擦弦データをイニシャルデータ
として自動的に出力し、このイニシャルデータに対応し
た最大音量で、楽音の発生開始を制御する一方で、楽音
の発生開始が制御された後は、擦弦操作に従って出力さ
れた擦弦データをアフターデータとして順次出力し、こ
のアフターデータに対応した楽音特性で、楽音の発生後
における当該楽音を制御する構成としている。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について述べる。 <全体外観構成>図1Aは、この実施例に係る電子擦弦
楽器の外観構成を示す。全体がバイオリン形状をした擦
弦楽器本体KGには、擦弦操作検出部SK、音高設定ス
イッチ群5、サウンドシステム17が設けられている。
前記擦弦操作検出部SKは、一対の支持板50、50に
架け渡たされた回転可能な4本の回転軸51……と、こ
れら回転軸51……の一端にそれぞれ設けられた発電機
52……とから構成されている。前記回転軸51……の
外周には、図1Bに示すように、弓53により回転軸5
1……が回転操作、すなわち、擦弦操作されるときに、
その回転軸51……が確実に回転駆動されるように、ゴ
ム材料等による筒状の摩擦部材54……が被着されてい
る。また、前記発電機52……は、後述する擦弦センサ
ー1を構成するものであり、回転軸51に固着された回
転子(永久磁石)51aと、その外周に設けた界磁コイ
ル部51bとからなり、前記回転軸51……の回転操作
に応じた擦弦電圧値を出力するものである。さらに、前
記回転軸51……の両端は、第1C図に示すように、各
支持板50、50に、軸受部55を介して、回転可能に
支持されている。
【0007】一方、前記音高設定スイッチ群5は、ネッ
ク部5Aのフィンガーボード5B内にマトリクス状に埋
設された多数の音高設定スイッチから構成されている。
なお、前記フィンガーボード5B上には、4本の弦5C
が張設されており、これら各弦5Cの一端がヘッド部5
Dに、他端が前記支持板50にそれぞれ固定されてい
る。なお、胴部5E内には、サウンドシステム17を構
成するスピーカ5Fが設けられている。
【0008】<全体回路構成>図2は、この実施例の全
体回路構成図を示し、この電子擦弦楽器本体KGの擦弦
操作検出部SKには、前述した擦弦速度を検出する擦弦
センサ1が設けられている。この擦弦センサ1の検出信
号はA/D変換器3にてデジタル擦弦データに変換され
た後、中央処理装置であるCPU4に与えられる。この
CPU4はこの楽器全体の回路動作を制御するものであ
る。
【0009】CPU4には、発音されるべき楽音の音高
を設定するための音高設定スイッチ群5からの音高設定
信号や、楽音の音色や楽音に付与する各種の制御効果を
切換操作する音色・効果切換スイッチ群6からの出力信
号が与えられる。
【0010】また、CPU4には、A/D変換器3から
のデジタル擦弦データをデジタルイニシャル変換データ
に変換するための擦弦データ・イニシャルデータ変換テ
ーブル7が接続されている。この擦弦データ・イニシャ
ルデータ変換テーブル7から出力されるデジタルイニシ
ャル変換データに従って、楽音の音量レベルが決定され
る。この擦弦データ・イニシャルデータ変換テーブル7
の内容の一例は、図4の擦弦データ・イニシャルデータ
変換テーブル7の内容に示す通りである。この例では、
擦弦速度に対応するデジタル擦弦データを直線的に変化
するイニシャル擦弦変換データとなるようにテーブル内
容は設定されているが、デジタル擦弦データを非直線的
イニシャル擦弦変換データとなるように適宜変換を行
って特殊な制御効果を得るようにしてもよい。この変換
テーブル7の代わりに、リードオンリメモリ(ROM)
を用いてもよい。更に簡単にするためにはこのような変
換テーブル7を用いず、デジタル擦弦データ自体をその
ままイニシャル擦弦データとして用いるようにしてもよ
い。
【0011】そして、CPU4は、内部のADINバッ
ファ8、カウンタ8a等を動作させて、楽音波形発生回
路9に対して擦弦操作に対応する楽音波形の発生制御を
行う。上記ADINバッファ8は、上記A/D変換器3
から出力されたデジタル擦弦データ(0〜127)を一
時的に格納するためのものである。また、上記カウンタ
(8a)は、上記デジタル擦弦データ(0〜127)が
所定の設定値(値10)を越えたときカウント開始を行
い、所定カウント後に、カウントの終了をCPU4に対
し指示するためのものである。また、CPU4は、エン
ベロープ発生器10に制御信号を送出して楽音波形のア
タックディケイ、サステイン、リリース等の波形包絡
線を決めるエンベロープ波形信号を発生させる。
【0012】楽音波形発生回路9から出力された楽音波
形信号は、エンベロープ発生器10からのエンベロープ
波形信号と乗算器11において乗算処理され、所定のエ
ンベロープを持った楽音波形信号が生成される。前記C
PU4は、楽音の発音時における楽音の音量レベルを決
定するためのイニシャル擦弦データを生成するように制
御される。また、楽音の発音後は、発生される楽音の音
量レベルを決定するためのアフター擦弦データを生成す
るように制御される。
【0013】更に、乗算器11よりの楽音波形信号は、
乗算器12において、CPU4から出力制御されるイニ
シャルデータレジスタ13からのイニシャル擦弦データ
と乗算処理される。このイニシャル擦弦データにより可
変制御された楽音波形信号は、乗算器14において同様
にCPU4から出力されるアフターデータレジスタ15
からのアフター擦弦データと乗算処理される。このアフ
ターデータにより可変制御された楽音波形信号は、D/
A変換器16によりアナログ信号に変換されたあと、サ
ウンドシステム17からオーディオ信号として放音され
る。
【0014】また、モード選択スイッチ19は、後述す
るイニシャルデータ生成における第1演奏モードと第2
演奏モードを選択切換するためのモード選択手段であ
る。このモード選択スイッチ19から第1演奏モード用
または第2演奏モード用の選択切換信号が入力される
と、CPU4は、各演奏モードに従って、楽音発生回路
18から発生されるべき楽音の楽音パラメータを制御す
るように動作する。このモード選択スイッチ19により
第1演奏モードが選択されているときは、擦弦センサ1
から検出されたデジタル擦弦データまたはイニシャル擦
弦変換データの値に従って、楽音発生時における楽音の
音量が決定される。他方、第2演奏モードが選択されて
いるときは、擦弦センサ1から検出されたデジタル擦弦
データまたはイニシャル擦弦変換データの値とは無関係
に、所定の設定値、たとえば、イニシャル擦弦データの
値の最大値に従って、楽音発生時における楽音の音量が
決定される。
【0015】楽音波形発生回路9、エンベロープ発生器
10、乗算器11、12、14、イニシャルデータレジ
スタ13、アフターデータレジスタ15及びD/A変換
器16は、楽音発生回路18を構成するものであり、サ
ウンドシステム17と共に電子擦弦楽器本体KG内に設
けられているが、これら楽音発生回路18およびサウン
ドシステム17を、電子擦弦楽器本体KGとは別個に設
け、これらを電気的に電子擦弦楽器本体KGと接続する
ように構成するようにしてもよい。
【0016】<実施例の動作>次に、上記のような構成
の実施例の動作について述べる。
【0017】<CPUのジェネラルフロー>図5は、C
PU4のジェネラルフローを示す。まず、電源が投入さ
れると、ステップ5−1において、CPU4は、モード
選択スイッチ19のスイッチ選択状態を検出し、そのス
イッチ選択状態に従った演奏モード設定処理を行う。次
に、ステップ5−2において、音高指定スイッチ群5に
対する音高指定操作状態を検出するための音高指定操作
状態検出処理を行う。次に、ステップ5−3において、
音高指定操作状態に変化があったことが判別された場合
は、次のステップ5−4において、対応する音高データ
に変更するための音高指定操作状態変化処理を実行す
る。音高指定操作状態に変化がないことが判別された場
合は、現在の音高データのままとする。次に、ステップ
5−5において、擦弦奏者による擦弦操作状態を検出す
るための擦弦操作状態検出処理を行う。
【0018】<演奏モード設定処理>図6は、前述の演
奏モード設定処理5−1の詳細を示す。まず、ステップ
6−1において、モード選択スイッチ19のスイッチ選
択状態を、CPU4により読み込み、このステップ6−
1において、第1演奏モードが選択されていると判別さ
れた場合は、ステップ6−2において、第1演奏モード
に設定するための第1演奏モード設定処理を実行し、第
1演奏モードが選択されていないと判別された場合は、
ステップ6−3において、第2演奏モードに設定するた
めの第2演奏モード設定処理を実行する。これら第1お
よび第2の演奏モード設定処理が実行された後は、この
フローから抜ける。
【0019】<デジタル擦弦データの時間特性図> 次に、本実施例の詳細な動作を説明するに先立って、デ
ジタル擦弦データの時間特性の一例について説明する。
図3は擦弦センサ1において検出したアナログ擦弦デー
タをA/D変換器3にてデジタル信号に変換したあとの
デジタル擦弦データの時間特性を示す特性図である。横
軸は、擦弦開始後の経過時間、縦軸はデジタル擦弦デー
タの値であり、A/D変換器9の分解能を7ビットとし
た場合の0〜127まで128段階のデジタル値を示
す。図において特性曲線Aは、擦弦操作の最初の時点か
ら速く弾いた場合の特性曲線、Bは徐々に強く弾いた場
合の特性曲線、Cは演奏の目的ではなく、ノイズ的な
が検出された場合の特性曲線である。
【0020】<第1演奏モード設定の場合>次に、本実
施例の詳細な動作説明を、第1演奏モードに設定した場
合と第2演奏モードに設定した場合とに分けて説明す
る。まず、第1演奏モードに設定した場合について説明
する。図7は、上記第1演奏モードの設定時における楽
音制御フローチャートを示す。このフローは、所定時間
ごとに動作するフローチャートで、必要に応じてタイマ
インタラプトによって、例えば0.1msec〜数msecの間隔
で起動させてもよい。まず、ステップ7−1では、A/
D変換器3から出力されたデジタル擦弦データをCPU
4内のADINバッファ8にストアする。次にステップ
7−2において、現在、キーオン中(楽音発音中)か否
か、すなわちキーオン中フラグ8bに1が立っているか
否かを判断する。
【0021】いま、電源投入直後のため、キーオン中フ
ラグがイニシャライズされているとすると、NOと判断
されることとなり、ステップ7−3へ進み、タイマフラ
8cが1か否かを判断するが、CPU4内のカウンタ
8aはカウント中ではないので、ここでもNOと判断さ
れる。ステップ7−4において、先にストアしたADI
Nバッファ8に書き込まれているデジタル擦弦データの
値が図3に示す発音開始のスレッシュホールドレベル
(キーオン設定値)を示すレベル10以上か否かを判断
し、NOと判断されたときは、発音させる必要はないの
でそのままメインルーチンへリターンする。他方、デジ
タル擦弦データの値が、たとえば、図3における時刻1
の時点で、レベル10以上となると、ステップ7−5へ
進み、ここで、上述したタイマフラグ8cに1をセット
し、CPU4内のカウンタ8aのカウント値を1にセッ
トして、カウントをシタートさせ、その後メインルーチ
ンにリターンする。
【0022】続いて、図3の時刻2になり、上述したス
テップ7−1〜7−3を実行すると、今回は、タイマフ
ラグ8cが1にセットされているのでステップ7−3で
はYESと判断され、ステップ7−6へ進む。ステップ
7−6では、上述したカウンタ8aのカウント値が、イ
ニシャルデータを生成するための時刻である5になって
いるか否かを判断する。いまはまだ1であるので、NO
と判断されることとなり、ステップ7−7へ進み、カウ
ント値を1だけインクリメントしてメインルーチンにリ
ターンする。
【0023】このように、ステップ7−1〜7−7を繰
り返し実行する。カウンタ8aの値が5になると、イニ
シャルデータを生成させるため、ステップ7−8へ進
み、その時点におけるADINバッファ8のデジタル擦
弦データ値によって擦弦データ・イニシャルデータ変換
テーブル7をアクセスする。
【0024】たとえば、図3の例に示すように、このタ
イマカウント値5の時点における特性曲線AのADIN
バッファ8の内容が120である場合は、上記変換テー
ブル7により、変換された後のイニシャル変換データは
124となる。一方、図3のタイマカウント値5の時点
における特性曲線BのADINバッファ8の内容が25
の場合は、変換テーブル7により変換された後のイニシ
ャル変換データは40と小さいデータとなる。
【0025】次にステップ7−9で、現在のイニシャル
変換データが0か否かを判断し、いま、図3の特性曲線
A及びBに対応するイニシャル変換データは、124、
40であり、0ではないのでステップ7−10へ進む。
このステップ7−10において、CPU4は音高設定ス
イッチ群5に対する押圧操作を検知して得た音高情報と
上記イニシャルデータ124、40とを楽音発生回路1
8に送出する。具体的には、上記イニシャル変換データ
(イニシャルデータまたはイニシャル擦弦データともい
う)を示す124、40の値を、イニシャルデータレジ
ス13に送出する。すると、カウント値の「5」の時点
で生成されたイニシャルデータ「124」または「4
0」に対応して、楽音彼形発生回路9から出力された楽
音波形信号とエンベローブ発生回路10から出力された
エンベロープ波形信号とは、乗算器11において乗算処
理され、その乗算器11から、乗算処理された楽音波形
信号が乗算器12に入力されているので、この乗算器1
2において、前述のイニシャルデータレジスタ13に入
力されているイニシャル擦弦データを示す124、40
の値と乗算処理されることとなる。このため、図9aに
示すように、図3中の特性曲線Aまたは特性曲線Bに対
応した音量で楽音が発生されることとなる。すなわち、
上記特性曲線Aの場合は、イニシャル変換データの値が
124であるから、その124の値に対応した音量で楽
音が発生されることとなる(図9a中の特性曲線Aを参
照)。他方、上記特性曲線Bの場合は、イニシャル擦弦
データの値が40であるから、その40の値に対応した
音量で楽音が発生されることとなる(図9a中の特性曲
線Bを参照)。
【0026】続いて、楽音発生回路18に対する音高情
報およびイニシャル変換データの出力後は、ステップ7
−11にて、キーオン中フラグ8bを1にセットし、タ
イマフラグ8cを0にセットして次のカウント開始に備
えた後、メインルーチンにリターンする。
【0027】なお、図3における特性曲線Cの場合、つ
まり演奏のための擦弦操作によるのではなく、ノイズや
誤擦弦等による入力がデジタル擦弦データとして検出さ
れた場合は、ステップ7−9でタイマカウント値5にお
けるイニシャルデータが0と判断される。したがって、
このような場合は、擦弦入力はまったくなかったものと
みなされ、そのため、楽音の発音開始を不要易に行うこ
とを防止することができる。そして、音高情報等の楽音
発生回路18に対する送出後は、ステップ7−12にて
イニシャルセットのためタイマフラグ8c及びカウンタ
8aのカウント値をいずれも0にセットしてメインルー
チンにリターンする。
【0028】さて、先のステップ7−2においてキーオ
ン中であると判断されると、既に楽音が発音中の場合で
あるから、イニシャルデータの有無は問題にされなくな
る。ステップ7−13において、先にステップ7−1に
てストアしたADINバッファ8のデジタル変換データ
が所定のキーオフ設定値のレベル5以下であるか否かを
判断する。そこでNOと判断されたときは、発音中の楽
音に対してアフター擦弦データによる制御を行う必要が
あるため、ステップ7−14において、ADINバッフ
ァ8のデジタル変換データをアフター擦弦データとし
て、楽音発生回路18へ送出する。具体的には、上記ア
フター擦弦データをアフターデータレジスタ15を経て
乗算器14へ送出する。このため、アフター擦弦データ
と乗算器12を経た後の楽音波形信号がこの乗算器14
において乗算処理される。したがって、楽音発音後の楽
音パラメータを、アフター擦弦データに従って制御した
後メインメーチンにリターンする。
【0029】ステップ7−13でYESと判断されたと
きは、発音中の楽音の消音処理を行うべき場合であるか
ら、ステップ7−15にてキーオフ情報を楽音発生回路
18へ出力する。次にステップ7−16にてキーオン中
フラグ8bを0にセットする。更にステップ7−17に
おいてアフター擦弦データとして0を楽音発生回路18
へ出力した後メインルーチンにリターンする。
【0030】以上のように、第1演奏モードの設定下に
おいて、図3中の特性曲線Aに示すような特性で、擦弦
操作を行った場合、すなわち、擦弦奏者が最初の時点か
ら速く弾き、その後、徐々に擦弦操作速度を弱めて行っ
た場合は、その擦弦速度状態に対応して、図9a中の特
性曲線Aで示すような特性で、所望の楽音が発生制御さ
れる。この場合、図3中の特性曲線Aで示すように、イ
ニシャル擦弦データの値120が大きい値の場合は、カ
ウント開始時点からアタックの強い楽音が発生する。ピ
ーク値に到着した以降は、アフター擦弦データに基づい
て楽音が制御されることとなるため、徐々に減衰してゆ
く楽音を得ることができる。また、図3中の特性曲線B
で示すような特性で、擦弦操作を行った場合、すなわ
ち、擦弦奏者が最初は遅い速度で弾いてその後徐々に速
く弾いてピークレベルに至ったあと、徐々に擦弦操作速
度を遅くして行った場合は、その擦弦速度状態に対応し
て、図9a中の特性曲線Bで示すような特性で、所望の
楽音が発生制御される。この場合、図9a中の特性曲線
Bで示すように、イニシャル擦弦データの値40が比較
的に小さい値である場合は、カウント開始時点から発音
される楽音は、比較的にアタックの弱いものとなる。発
音時点におけるイニシャル擦弦データの値が小さいと、
その小さな値で、発音される楽音の音量レベルが決定さ
れるため、発音開始後、擦弦奏者が徐々に速く弾いてゆ
き、ピークレベルまで弾いた場合でも、イニシャル擦弦
データの値に従った音量レベルに対し、アフター擦弦デ
ータの値が乗算されてゆくにすぎない。このため、音量
レベルはピークレベルにまで達することがない。このた
め、発音開始後の音量レベルは変化幅が小さなものとな
る。
【0031】さらに、図3中の特性曲線Cで示すような
特性のノイズ的擦弦操作が行われた場合は、カウンタ8
aのカウント値5の時点におけるイニシャル擦弦データ
は0であるため、楽音は発生されない。そのため、誤擦
弦などの原因に基づいた擦弦操作があった場合において
も、不要な楽音が発生するのを未然に防止することがで
きる。
【0032】<第2演奏モード設定の場合>次に、第2
演奏モードに設定した場合について説明する。図8は、
上記第2演奏モードの設定時における楽音制御フローチ
ャートを示す。まず、ステップ8−1において、A/D
変換器3の出力信号を、変換テーブル7により変換した
あとのデジタル変換データを読み込み、CPU4内のA
DINバッファ8にストアする。続いてステップ8−2
で、キーオン中か否か、つまりキーオン中フラグ8bに
1が立っているか否かを判断する。
【0033】いま、キーオン中フラグ8bがメインルー
チンにおいてイニシャライズされているとすると、NO
と判断されることとなり、ステップ8−3で、ADIN
バッファ8にストアしたデジタル変換データが図3に示
すキーオン設定値であるレベル10以上であるか否かを
判断する。
【0034】ここでNOと判断されたときは、擦弦入力
はないものとみなして、メインルーチンにリターンする
が、いま図3のカウント時刻1におけるようにデジタル
変換データのレベルが10以上となっていると、ステッ
プ8−4に進み、音高設定スイッチ群5に対する押圧操
作により設定されている音高情報と、イニシャルデータ
としての最大値を示す127に対応する値とを楽音発生
回路18内のイニシャルデータレジスタ13に対し出力
する。なお、このイニシャルデータは、イニシャルデー
タレジスタ13から乗算器12へ送出される。
【0035】したがって、上記第2演奏モード設定時に
は、イニシャルデータレジスタ13からは常にイニシャ
ル擦弦データとしての最大値を示す127に対応する値
が乗算器12に送出されるものとなる。このため、この
第2演奏モードにおいては、乗算器12及びイニシャル
データレジスタ13に格納されているイニシャル変換デ
ータの値120、40は、事実上楽音パラメータを示す
音量を可変制御するためのデータとしては使用されない
こととなる。続いてステップ8−5で、キーオン中フラ
グ8bを1にセットしてメインルーチンにリターンす
る。
【0036】ステップ8−2においてキーオン中である
と判断された場合は、ステップ8−6において、ADI
Nバッファ8にストアしたデータが図3に示すキーオフ
設定値であるレベル5以下であるか否かを判断し、図3
のカウント時刻n+1のようにレベルが5以下になって
いるときは、現在発音中の楽音を消音すべきときである
ので、ステップ8−7でキーオフ情報を楽音発生回路1
8へ出力し、次のステップ8−8においてキーオン中フ
ラグ8bに0をセットしてメインルーチンにリターンす
る。
【0037】ステップ8−6において、NOと判断され
たときは、楽音の発音を継続する場合であり、発音中の
楽音の楽音パラメータをアフターデータに従って制御す
る必要がある。そのため、楽音パラメータ制御用のアフ
ターデータを生成すべき場合であるので、ステップ8−
9において、先のステップ8−1でストアしたADIN
データ、つまりデジタル変換データをアフターデータと
して、楽音発生回路18に対し送出する。具体的には、
アフターデータレジスタ15に送出し、このアフターデ
ータレジスタ15に格納されたデジタル擦弦データは、
乗算器14に出力され、この乗算器14において、楽音
波形信号と乗算処理された後、メインルーチンにリター
ンする。
【0038】このように、図3に示すデジタル擦弦デー
タの時間特性図における特性曲線Aのように、演奏者が
最初から速く弾くような擦弦操作を行った場合は、図9
bの特性曲線Aのように、ほぼ実際の擦弦入力の強さに
対応した音量変化特性を有する楽音が放音されることに
なる。また図3における特性曲線Bのように、演奏者が
最初は遅い速度で弾き、徐々に速く弾き、このため、特
性曲線Aと同様にピーク値まで達するような擦弦を行っ
た場合は、図9bの特性曲線Bのように、最初はゆっく
りとした立上り状態、すなわち、弱いアタック状態では
あるが徐々に音量レベルはピークまで達し、その後の減
衰過程では、徐々に減衰する過程を経て消音されること
となる。なお、発音させる楽音の音色の種類に応じて、
例えば持続音系の音色が選択された場合は自動的に第2
演奏モードに設定され、逆に、ピアノ等の減衰音系の音
色が選択された場合は自動的に第1演奏モードに設定さ
れるように構成すれば、音色にふさわしい音量の変化特
性を持った楽音による演奏ができる。
【0039】<他の実施例>なお、上記実施例では楽音
発生回路18において、乗算器11、12、14を設け
て楽音波形発生回路9よりの楽音波形信号に対し各種デ
ータ値による乗算処理をさせて、発生させる楽音の楽音
パラメータを制御するように構成しているが、このよう
な構成に限定されないものであり、また、前述したよう
にモード選択スイッチ19を設けない構成にしてもよ
い。
【0040】また、この実施例では、擦弦楽器本体KG
の形状としては、バイオリンタイプの形状としてるが、
これに限られず、例えば、ビオラ、チェロ、コントラバ
ス等の擦弦楽器のタイプのものでもよい。また、前記実
施例では、イニシャル擦弦データおよびアフター擦弦デ
ータに従って、発生されるべき楽音の音量、発生中の楽
音の音量を可変制御させるようにしているが、例えば、
イニシャル擦弦データおよびアフター擦弦データに従っ
て、発生されるべき楽音の音色または音高、発生中の楽
音の音色または音高を可変制御するようにしてもよい。
たとえば、速く弾いた場合は、ピアノ音、遅く弾いた場
合は、フルート音で楽音を発生させるようにしてもよ
い。
【0041】また、前記実施例では、擦弦楽器本体KG
に擦弦速度検出部MP、音高設定スイッチ群5およびサ
ウンドシステム17を設けているが、擦弦楽器本体KG
の外部に、サウンドシステム17を設けるようにしても
よい。さらに、上記実施例では、イニシャルデータ変換
テーブル7を一種類だけ設けたが、複数種類設けて、音
色選択等に従って選択的に使用してもよい。さらにま
た、前記実施例では、擦弦速度検出部SKとして、発電
機52を用いているが、これに限定されず、たとえば、
回転軸51の一端に、フォトカプラ等による光学的な速
度検出器を設けて擦弦速度検出部を構成するようにして
もよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明は、演奏者の擦弦操作に対応して出力された擦
弦データの値が予め設定されている設定値を越えたこと
が検出された否かを検出し、検出された時点から、予め
設定されている時間経過後の時点(カウントが終了した
時点)における擦弦データの値をイニシャルデータとし
て出力し、このイニシャルデータの値に対応した楽音特
性で、楽音を発生するように制御する構成としているの
で、ノイズ的な僅かな擦弦操作による意図しない楽音の
発生を未然に防止することができる一方で、演奏者によ
りなされた擦弦操作に応答して出力されるイニシャルデ
ータの値に対応した適切な楽音特性(例えば、音量)
で、楽音の発生開始を制御することができる。このた
め、擦弦操作の様々な形態に対応させて、楽音の発生時
における楽音の特性を様々に制御させることができ、表
現力豊かな演奏を可能となる。 また、請求項2記載の発
明は、請求項1記載の発明の効果と同様な効果を奏する
ことができるばかりでなく、楽音の発生開始時に、演奏
者により押圧操作された位置に対応した音高情報に基づ
く音高をもつ楽音を発生開始させることができ、表現力
豊かな演奏を可能とすることができる。 また、請求項3
記載の発明は、請求項1記載の発明の効果と同様な効果
を奏することができるばかりでなく、演奏者の擦弦操作
に対応する擦弦データを入力し、この入力された擦弦デ
ータをイニシャル擦弦データ出力手段(第4図参照)に
てイニシャル擦弦データに変換し、この変換されたイニ
シャル擦弦データを出力するようにしているので、楽音
の発生時において、楽音の特性を制御するための擦弦デ
ータを適切なイニシャル擦弦データに変換して用いるこ
とが可能となる。また、本願請求項4の発明は、請求項
1記載の発明の効果と同様な効果を奏することができる
ばかりでなく、演奏者の擦弦操作に対応する擦弦データ
を入力し、この入力された擦弦データをイニシャル擦弦
データに変換し、この変換されたイニシャル擦弦データ
を出力するようにしているので、楽音の発生時におい
て、楽音の特性を制御するために、入力された擦弦デー
タを適切なイニシャル擦弦データに変換して用いること
が可能となる。そればかりでなく、演奏者により押圧
作された位置に対応した音高をもつ楽音を発生させるこ
とができる。 また、本願請求項5の発明は、演奏者の擦
弦操作に対応して出力された擦弦データの値が予め設定
されている設定値を越えたことが検出された否かを検出
し、検出された時点から、予め設定されている時間経過
後の時点(カウント終了した時点)における擦弦データ
の値をイニシャルデータとして出力し、このイニシャル
データの値に対応した楽音特性で、楽音を発生するよう
に制御しているので、ノイズ的な僅かな擦弦操作による
意図しない楽音が発生する事態を防止することができ、
また、演奏者によりなされた擦弦操作に応答して出力さ
れるイニシャルデータの値に対応した適切な楽音特性
(例えば、音量)で、楽音の発生開始を制御することが
できる。 一方で、楽音が発生開始させた後は、擦弦操作
に対応して出力されるアフターデータの値に従って、既
に発生中の楽音の特性を制御することができる。 この結
果、楽音発生開始時点の楽音の特性のみならず、発生後
も楽音の特性を擦弦操作の形態に適切に反映させること
が可能となる。 また、本願請求項6の発明は、演奏者の
擦弦操作に対応した擦弦データの値が予め設定されてい
る設定値を越えたか否かを検出し、この出力された擦弦
データが予め設定されている設定値を越えたことが検出
されると、これに応答して、出力された擦弦データとは
無関係に、発生される楽音の音量の最大音量に対応する
擦弦データをイニシャルデータとして自動的に出力し、
このイニシャルデータに対応した最大音量で、楽音の発
生開始を制御する一方で、楽音の発生開始が制御された
後は、擦弦操作に従って出力された擦弦データをアフタ
ーデータとして順次出力し、このアフターデータに対応
した楽音特性で、楽音の発生後における当該楽音を制御
するようにしているので、演奏者の擦弦操作の開始時点
で仮に弱く擦弦操作を行っても、大音量で楽音を発生制
御できるし、かつ、楽音の発生後は、擦弦操作の形態に
従った特性で楽音を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】この発明に係る電子擦弦楽器の一実施例を示
す外観構成図。
【図1B】擦弦操作検出部周辺と弓とを示す断面図。
【図1C】回転軸の軸受部周辺を示す断面図。
【図2】この実施例に使用される全体回路構成図。
【図3】時間の経過に従って変動するデジタル擦弦デー
タの特性曲線AおよびBを示す図。
【図4】擦弦データイニシャルデータ変換テーブルの変
換内容の一例を示す図。
【図5】CPUのゼネラルフローチャートを示す図。
【図6】演奏モード設定処理のフローチャートを示す
図。
【図7】第1演奏モード設定の場合の楽音パラメータ制
御のためのフローチャートを示す図。
【図8】第2演奏モード設定の場合の楽音パラメータ制
御のためのフローチャートを示す図。
【図9a】第1演奏モード設定下で制御された楽音音量
の各特性曲線AおよびBを示す図。
【図9b】第2演奏モード設定下で制御された楽音音量
の各特性曲線AおよびBを示す図。
【符号の説明】
1 擦弦センサ 4 CPU 5 音高設定スイッチ群 7 擦弦データイニシャルデータ変換テーブル 18 楽音発生回路 51 回転 52 発電機 SK 擦弦操作検出部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】擦弦楽器本体と、 演奏者により擦弦操作される擦弦操作部材と対向して前
    記擦弦楽器本体に設けられた擦操作検出手段と、 この擦弦操作検出手段により前記擦弦操作部材の前記擦
    弦楽器本体に対する操作を順次検出し、この順次検出さ
    れた操作に対応する操作データを擦弦データとして順次
    出力する擦弦データ出力手段と、 この擦弦データ出力手段から順次出力された擦弦データ
    の値が予め設定されている設定値を越えたか否かを検出
    する設定値検出手段と、 この設定値検出手段により前記擦弦データの値が予め設
    定されている設定値を越えたことが検出され時点から時
    間の開始をカウントし、予め設定されている時間経過後
    にそのカウントを終了するカウント手段と、 このカウント手段によりカウントを終了した時点におけ
    る前記擦弦データの値をイニシャルデータとして出力す
    るイニシャルデータ出力手段と、 このイニシャルデータ出力手段から出力されたイニシャ
    ルデータの値に対応した楽音特性で、楽音を発生するよ
    うに制御する楽音特性制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子擦弦楽器。
  2. 【請求項2】擦弦楽器本体と、 演奏者の押圧操作に応答してその押圧操作された位置に
    対応した音高情報を出力するために前記擦弦楽器本体に
    設けられた音高情報出力手段と、 演奏者により擦弦操作される擦弦操作部材と対向して前
    記擦弦楽器本体に設けられた擦操作検出手段と、 この擦弦操作検出手段により前記擦弦操作部材の前記擦
    弦楽器本体に対する操作を順次検出し、この順次検出さ
    れた操作に対応する操作データを擦弦データとして順次
    出力する擦弦データ出力手段と、 この擦弦データ出力手段から順次出力された擦弦データ
    の値が予め設定されている設定値を越えたか否かを検出
    する設定値検出手段と、 この設定値検出手段により前記擦弦データの値が予め設
    定されている設定値を越えたことが検出され時点から時
    間の開始をカウントし、予め設定されている時間経過後
    にそのカウントを終了するカウント手段と、 このカウント手段によりカウントを終了した時点におけ
    る前記擦弦データの値をイニシャルデータとして出力す
    るイニシャルデータ出力手段と、 このイニシャルデータ出力手段から出力されたイニシャ
    ルデータの値に対応した音量で、前記音高情報出力手段
    から出力された音高をもつ楽音を発生させるように制御
    する楽音特性制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子擦弦楽器。
  3. 【請求項3】擦弦楽器本体と、 演奏者により擦弦操作される擦弦操作部材と対向して前
    記擦弦楽器本体に設けられた擦操作検出手段と、 この擦弦操作検出手段により前記擦弦操作部材の前記擦
    弦楽器本体に対する操作を順次検出し、この順次検出さ
    れた操作に対応する操作データの値が予め設定されてい
    る設定値を越えたか否かを検出する設定値検出手段と、 この設定値検出手段により前記操作データの値が予め設
    定されている設定値を越えたことが検出され時点から時
    間の開始をカウントし、予め設定されている時間経過後
    にそのカウントを終了するカウント手段と、 このカウント手段によりカウントを終了した時点におけ
    る前記操作データの値をイニシャル擦弦データに変換
    し、この変換されたイニシャル擦弦データを順次出力す
    るイニシャルデータ出力手段と、 このイニシャルデータ出力手段から出力されたイニシャ
    ルデータの値に対応した楽音特性で、楽音を発生するよ
    うに制御する楽音特性制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子擦弦楽器。
  4. 【請求項4】擦弦楽器本体と、 演奏者の押圧操作に応答してその押圧操作された位置に
    対応した音高情報を出力するために前記擦弦楽器本体に
    設けられた音高情報出力手段と、 演奏者により擦弦操作される擦弦操作部材と対向して前
    記擦弦楽器本体に設けられた擦操作検出手段と、 この擦弦操作検出手段により前記擦弦操作部材の前記擦
    弦楽器本体に対する操作を順次検出し、この順次検出さ
    れた操作に対応する操作データの値が予め設定されてい
    る設定値を越えたか否かを検出する設定値検出手段と、 この設定値検出手段により前記操作データの値が予め設
    定されている設定値を越えたことが検出され時点から時
    間の開始をカウントし、予め設定されている時間経過後
    にそのカウントを終了するカウント手段と、 このカウント手段によりカウントを終了した時点におけ
    る前記操作データの値をイニシャル擦弦データに変換
    し、この変換されたイニシャル擦弦データを順次出力す
    るイニシャルデータ出力手段と、 このイニシャルデータ出力手段から出力されたイニシャ
    ルデータの値に対応した楽音特性で、前記音高情報出力
    手段から出力された音高をもつ楽音を発生するように制
    御する楽音特性制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子擦弦楽器。
  5. 【請求項5】擦弦楽器本体と、 演奏者により擦弦操作される擦弦操作部材と対向して前
    記擦弦楽器本体に設けられた擦操作検出手段と、 この擦弦操作検出手段により前記擦弦操作部材の前記擦
    弦楽器本体に対する操作を順次検出し、この順次検出さ
    れた操作に対応する操作データを擦弦データとして順次
    出力する擦弦データ出力手段と、 この擦弦データ出力手段から順次出力された擦弦データ
    の値が予め設定されている設定値を越えたか否かを検出
    する設定値検出手段と、 この設定値検出手段により前記擦弦データの値が予め設
    定されている設定値を越えたことが検出され時点から時
    間の開始をカウントし、予め設定されている時間経過後
    にそのカウントを終了するカウント手段と、 このカウント手段によりカウントを終了した時点におけ
    る前記擦弦データの値をイニシャルデータとして出力す
    るイニシャルデータ出力手段と、 このイニシャルデータ出力手段から出力されたイニシャ
    ルデータの値に対応した楽音特性で、楽音を発生するよ
    うに制御する第1の楽音特性制御手段と、 この第1の楽音特性制御手段の制御で楽音が発生制御さ
    れると、それ以降において前記擦弦データ出力手段から
    順次出力される擦弦データをアフターデータとして出力
    するアフターデータ出力手段と、 このアフターデータ出力手段から出力されたアフターデ
    ータの値に従って、前記第1の楽音特性制御手段の制御
    に従って既に発生制御されている楽音の特性を制御する
    第2の楽音制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子擦弦楽器。
  6. 【請求項6】擦弦操作検出部に対する擦弦操作を検出
    し、この検出された擦弦操作に対応した擦弦データを出
    力する擦弦データ出力手段と、 この擦弦データ出力手段から出力される擦弦データが予
    め設定されている設定値を越えたか否かを検出する検出
    手段と、 この検出手段により前記出力された擦弦データが予め設
    定されている設定値を越えたことが検出されると、これ
    に応答して、前記出力された擦弦データとは無関係に、
    発生される楽音の音量の最大音量に対応する擦弦データ
    をイニシャルデータとして出力するイニシャルデータ出
    力手段と、 このイニシャルデータ出力手段から出力されたイニシャ
    ルデータに対応した最大音量で、楽音の発生開始を制御
    する楽音発生制御手段と、 この第1の楽音発生制御手段の制御により楽音の発生開
    始が制御された後は、前記擦弦データ出力手段により出
    力された擦弦データをアフターデータとして順次出力す
    るアフターデータ出力手段と、 このアフターデータ出力手段から出力されたアフターデ
    ータに対応した特性で、楽音の発生後における当該楽音
    の特性を制御する楽音特性制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子擦弦楽器。
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